教員採用試験の自己PR例文15選|ES・面接・アピールシートで使える例文集

教員採用試験の自己PR例文15選|ES・面接・アピールシートで使える例文集

教員採用試験を突破するためには、他の就活生と差別化を図り、あなたが魅力的な人材であり、将来の日本の教育をより良くできる人物であることをアピールしなければなりません。

しかし「なかなか自己PRが見つからない」「教員にどのような能力が求められているのか、イメージができない」という人も多いでしょう。

そこで今回は、教員採用試験の自己PR例文を15個紹介しつつ、ES、面接、アピールシートで使える例文などについても紹介するので、ぜひ参考にしてみてください。

教員採用試験の自己PRでアピールすべきポイント

まずは、教員採用試験の自己PRにおいてアピールすべき能力について詳しく紹介します。

以下の4つの能力は、どのような小・中・高の学校を受ける際にも良い印象を与えられる可能性が高く、面接官に響く能力であるため、積極的にアピールできるよう心がけましょう。

生活指導力

教員採用試験において、生活指導力をアピールすることは非常に重要です。

生活指導力とは、生徒の日常生活や行動を適切に導き、健全な成長を促す力のことです。

教師は学問を教えるだけでなく、生徒の人間的な成長を支える存在であるため、生活指導力は必須であると言えます。

この能力をアピールするためには、過去の経験や具体的なエピソードを通じて、生徒の生活面での課題をどのように解決し、どのように成長をサポートできるかを伝えることが重要です。

また、生徒とどのような信頼関係を築き、彼らの能力を高めるための取り組みについても触れることで、より説得力のある自己PRができるでしょう。

教育実習や塾でのアルバイト経験など、生活指導をした経験がないか、思い出してみてください。

進路指導力

進路指導力は、生徒の将来を支えるために不可欠な力です。

教師として進路指導においては、生徒一人ひとりの適性や希望を理解し、それに応じた適切なアドバイスや支援を提供することが求められます。

進路指導力をアピールする際には、生徒の個々のニーズに対応する柔軟な姿勢や、保護者との連携を通じて生徒の進路の選択をサポートした経験を伝えることが有効です。

また、進学や就職に関する最新の情報を収集し、それを生徒に分かりやすく伝える能力も強調すべきポイントです。

この力を持つことで、生徒の夢や目標に向かって共に歩む教師としての姿勢を示し、協力者としての信頼感を高めることができるでしょう。

外部と連携する能力

学校教員は比較的閉塞的な空間で働くことが多いと思う人もいるかもしれませんが、外部と連携することも必須です。

学校は、教育機関や地域社会と連携して生徒に豊かな学びを提供する役割を担っています。

また、最近は部活のコーチなどを外部の機関に委託することも多いです。

教師として外部との連携力をアピールするためには、これまでのアルバイトやインターン、学生生活などにおいて、誰かと協力したことをアピールすることをおすすめします。

外部の機関と連携する具体的な経験がなくても、誰かと協力したエピソードは何かしらアピールできるはずです。

ぜひ、協調性や連帯感を持って何かに取り組んだことがないか思い出してみましょう。

組織に貢献する能力

教師は教壇に立つだけでなく、学校全体の運営改善にも関与することが求められます。

この能力をアピールするためには、学校内の委員会活動やプロジェクトに積極的に参加し、業務改善や学校の運営に貢献した経験を具体的に伝えるようにしましょう。

組織全体の目標に向かって、他の教職員と協力しながら学校の運営向上に取り組める人物であることをアピールすることで、リーダーシップや協調性を持った教師としての魅力を伝えることができます。

このように、組織に貢献する能力を強調することで、学校全体の発展に寄与する教師としての存在感をアピールできるのです。

もし教育実習などの場面において組織に貢献した経験がない場合は、アルバイトなどの経験を話しても良いでしょう。

教員採用試験の自己PRの構成

続いて、教員採用試験の自己PRの構成方法についても紹介します。

この構成は、どのような学校を受ける場合でも、また一般企業を受ける場合でも活用できるものです。

自己PRのいわゆる「テッパン」と呼べるものであるため、この構成をマスターしておきましょう。

教員採用試験の自己PR例文【ES】

ESの自己PR欄には、面接で特に聞いて欲しい内容をピックアップするのがおすすめです。

この欄をみて「この人はこういう特徴がある人なんだな」とイメージできるのが理想です。

そのため、書けることが複数ある方は、資格・ボランティア・部活動・趣味・特技など、複数あげるのもおすすめです。

例文(大阪部の例)

⚪︎教員として役立つ又は教員として役立っていると思う自らの経験(クラブ・ボランティア等)、資格、趣味、特技など

  1. 講師経験:塾講師のアルバイトを3年間していました。医学部への進学を目指す高校生に対し、高いレベルでの授業を展開できたと自負しており、塾内での講師満足度は常にトップ3に入っておりました。
  2. 資格:英語検定〜級・TOEIC〜点・TOEFL〜点
  3. 部活動:高校時代、剣道部に所属していました。練習する中で忍耐力と最後までやり抜く力を身につけることができ、大会では県ベスト4になりました。

教員採用試験の自己PR例文【面接】

面接での自己PRは、結論ファーストで、端的にわかりやすく伝えることがポイントです。

伝えたいことを400〜500字にまとめ、1分程度で伝えられるよう練習をしましょう。

例文

私の強みは、生徒との信頼関係を築くことが得意な点です。

私は常に、生徒一人ひとりの話に耳を傾け、その声を大切にする姿勢を心掛けています。

教育実習で担当したクラスでは、最初はやる気を見せなかった生徒がいましたが、毎日声をかけ、彼の興味に寄り添った話題を取り入れながら接することで、次第に授業にも積極的に参加するようになりました。

この経験から、生徒との信頼関係が教育の成功に直結することを実感しています。

貴校でも、同じように生徒たちとの信頼関係を大切にし、彼らの成長を支援していきたいと考えています。

教員採用試験の自己PR例文【アピールシート】

自己PRを「自己アピールシート」という形で求められることもあります。

アピールシートでは「部活動の経験を詳しく教えてください」というように、エピソードを指定されている場合も少なくありません。

指定されたエピソードから、自分の経験と学んだことをわかりやすく伝えられるようにしましょう。

例文(名古屋市の例)

⚪︎クラブ・部・サークルやボランティア等の活動歴を詳しく記入してください。

  • バスケットボール部主将、令和⚪︎年高校総体バスケットボール全国3位、令和⚪︎年国体バスケットボール少年男子優勝
  • 中学校・高校の6年間、野球部に所属した。短時間の練習で成果が出るように、部内で相談しながら取り組んだ。
  • 音楽部、令和⚪︎年全日本合唱コンクール全国大会出場
  • 〜町の浸水時、被害宅の家財を搬出するなどの復旧作業に3日間取り組んだ。

教員採用試験の自己PRに関するよくある質問

教員採用試験の自己PRに関して、就活生の方から様々な質問をいただきますが、特に代表的な質問は以下の3つです。

気になる項目があれば、ぜひ参考にしてより自己PRの質を高められるようにしましょう。

教員に求められる長所は?

教員に求められる長所は多岐にわたります。

まず第一に、教えることや子供が好きであることが重要です。

これは、子供に対する愛情と教育への情熱がなければ、教員としての職務を全うすることは難しいからです。

しかし、これだけではなく、どのような状況でも前向きに考えられるポジティブな姿勢や、公平公正に生徒を指導できることも大切です。

教員は日々、多様な課題に直面するため、それを乗り越えるためには前向きであることが必要です。

また、全ての生徒に対して平等な視点で接し、それぞれの個性を尊重しながら指導を行う姿勢も求められます。

さらに、授業を進めるための指導力や、細部まで観察して物事の本質を見抜くスキルも重要です。

全般的な人間力も必要とされており、多種多様な業務に関わり、それぞれ異なる背景や個性を持つ生徒と接するためには、柔軟なコミュニケーション能力や協調性なども重要です。

教員採用試験に落ちる原因はなんですか?

教員採用試験に落ちる原因は、主に筆記試験と面接、模擬授業の対策不足によるものです。

筆記試験では幅広い知識が求められるため、十分な対策が欠かせません。

特に、教員として必要な専門知識や一般常識が問われるため、計画的に勉強をしておくようにしましょう。

また、面接や模擬授業では、実際の指導力やコミュニケーション能力が評価されます。

これらの対策が不十分だと、面接官に対して自分の強みを十分にアピールできないまま終わってしまう可能性があります。

さらに、自己PRや志望動機が明確でない場合も、採用される可能性は低くなります。

自己分析を徹底し、自分の強みや教員としての適性をしっかりと伝えるようにしましょう。

総じて、試験全体に対する対策不足が教員採用試験に落ちる原因となるため、裏を返せば、しっかりと対策をすれば十分に試験に合格することは可能です。

自己PRとガクチカは同じテーマでもいいですか?

結論として、自己PRとガクチカのテーマが同じであっても構いません。

特に、教員を目指している人の場合、ガクチカと自己PRのエピソードは教育実習になることが多いでしょう。

しかし、同じテーマを使う場合は、それぞれの内容が明確に差別化されていることが重要です。

自己PRでは、個人の強みやスキルに焦点を当てて、自分がどのような価値を持っているかを強調する必要があります。

一方、ガクチカでは、大学時代に取り組んだことや努力の過程、得た経験を具体的に示すことが求められます。

テーマが同じであっても、何をアピールしたいのかを明確にして、自己PRとガクチカの内容が重複しないように工夫しましょう。

例えば、自己PRでは「教育実習において発揮したスキル」に重点を置き、ガクチカでは「教育実習において困難であったこと、そしてそれをどのように乗り越えたか」について説明すると、それぞれの内容に説得力を持たせることができます。

このように、テーマが重なる場合でも、異なる側面から自分をアピールすることが求められるのです。

教員採用試験は自己PRで強みを伝えて突破しよう!

ここまで、教員採用試験における自己PRにおいて気をつけなければならない点やアピールすべきポイント、能力などについて詳しく紹介しました。

教員採用試験は、就職活動と多少異なる点はありますが、最も重要なのは、自分が就職した後に活躍できる人物であることをアピールするということです。

自分がどのような能力を持っているのか、そしてその能力が教員になった後も再現性があるものであるかを伝えることができれば、十分に良い印象を与えられるでしょう。

ぜひ本記事で紹介した内容を踏まえた上で、相手に良い印象を与えられるような教員採用試験における自己PRの下書きを作成しておきましょう。

柴田貴司
監修者

明治大学院卒業後、就活メディア運営|自社メディア「就活市場」「Digmedia」「ベンチャー就活ナビ」などの運営を軸に、年間10万人の就活生の内定獲得をサポート

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