教員採用試験を突破するためには、他の就活生と差別化を図り、あなたが魅力的な人材であり、将来の日本の教育をより良くできる人物であることをアピールしなければなりません。
しかし「なかなか自己PRが見つからない」「教員にどのような能力が求められているのか、イメージができない」という人も多いでしょう。
そこで今回は、教員採用試験の自己PR例文を15個紹介しつつ、ES、面接、アピールシートで使える例文などについても紹介するので、ぜひ参考にしてみてください。
教員採用試験における自己PRの役割
採用試験において自己PRは非常に重要です。
面接官は自己PRを通して就活生の価値観や人間性をチェックしています。
教育する立場にふさわしい人物であるか、厳しく見られていることを理解しておきましょう。
自己PRの題材を選ぶ際は、自分の性格や特徴がよく表れているエピソードを採用する。
思いつかない就活生は、柔軟性や協調性、コミュニケーション能力など教員に求められる要素から選ぶのが効果的です。
面接官が求める人物像とマッチすることで高評価につながります。
教員採用試験における自己PRの重要性を認識しておきましょう。
学生時代の経験から自分の価値観がアピールしやすいものを選択する。
教員採用試験における自己PRの基本構成
教員採用試験における自己PRの基本構成は以下のとおりです。
-
1
- 結論
- あなたの強みを伝える
-
2
- エピソード
- 強みが活きた具体的な経験
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3
- どう教員として生かすか
- 強みを仕事ではどう活かすのか
自己PRは、自分の強みが教育現場でどのように活かせるのか具体的に説明することが重要です。
曖昧な表現では教壇に立っている様子が想像できず、採用から遠ざかってしまいます。
自己PRの作成方法は以下の記事で詳しく解説しています。
自己PRの構成や書き方に迷っている就活生はぜひ参考にしてください。
結論
まずは結論から始めることが重要です。
面接官に対して自分の強みがどういったものであるか明確に伝えられます。
面接官も今から展開される内容が頭に入ることで理解しやすくなるでしょう。
例えば「私の強みは傾聴力です」と言い切ることが大切です。
結論から話すことで、主張の伝え忘れを防止できます。
自己PRしたのちに「結局アピールポイントはどこにあるのだろう」と面接官に疑問を抱かれる心配がありません。
自己PRは結論から展開するようにしましょう。
エピソード
次にエピソードを述べてください。
結論で述べた強みに説得力を持たせるためです。
結論だけでは説得力に欠ける自己PRになります。
学生時代に体験したエピソードを話すことで結論を強化しましょう。
傾聴力をアピールしたい就活生の場合、傾聴力が活かせた経験を話してください。
例えば「傾聴力を活かすことで同級生の悩みを解決した経験があります」と伝えましょう。
実際の場面が想像できるエピソードにすることが重要です。
自分がアピールしたい分野に関する話題がないか振り返ってみましょう。

自己PRのエピソードがないと悩む就活性は多いです。しかし、一方でエピソードを作ることも可能です。
学業や部活、アルバイトの場面で傾聴力を意識して行動してみましょう。
普段何気なく行動していることがエピソードの種になるからです。
どう教員として活かすか
最後は、どう教員として活かすかまで述べましょう。
面接官は学生時代に得た経験を教員になってからも活かしてほしいと考えるからです。
そのため自己PRの最後は採用された場合の考えを述べるようにしましょう。
例えば「生徒1人ひとりにあった教育を実現するために傾聴力を活かして関係性の構築に努めたいです」と回答できます。
将来の姿を伝えることで熱量や成長性のアピールにつながるでしょう。
思いつかない就活生は、一度立ち止まり自己分析してください。
自分が大切にしている価値観や考え方が自身の教育理念と紐づくからです。

どう強みを活かしていくかについて、特別な考えや大きな目標は必要ありません。あなたのなりたい教員像に沿って自分なりに考えた結果であれば、自信を持って伝えましょう。
教員採用試験の自己PRを作る際のコツ
教員採用試験の自己PRを作成する際のコツは以下の3つです。
- 自分が受ける地区の教育方針を確認する
- 等身大のエピソードを書けるようにする
- 自分の強みと教員に必要とされる能力に繋げる
一般的な就活と同様に自己PRを作成する際は工夫しましょう。
素直に自己PRすることも方法の1つですが、より自分の魅力を伝えるためには伝え方が重要です。
教員採用試験に合った自己PRを作成したい就活生はぜひ参考にしてください。
自分が受ける地区の教育方針を確認する
教育方針に合った強みをアピールすることで面接官の高評価に繋がる。
最初に自分が受ける地区の教育方針を確認しましょう。
教育はあらかじめ定められた方針に沿って進んでいきます。
そのため、方針に合う価値観や強みがある就活生を採用しようと考えるでしょう。
単純に自分の魅力を説明するだけでは、自己PRの効果が発揮できません。
あらかじめ自分が志望する地区の教育方針はどういったものか理解しておきましょう。
例えば主体性を尊重する方針と仮定します。
上記の地域を志望する場合は、生徒の自主性をサポートできる教員が求められるでしょう。
自分が積極的に生徒を導く考えを持っている就活生では、価値観に相違が生まれます。
優秀な成績を収めていても、不採用になる可能性があるため最初に教育方針を確認しましょう。
等身大のエピソードを書けるようにする
きちんと自分の強みを理解し、わかりやすく伝えることを優先する。
等身大のエピソードが書けるようにしましょう。
自己PRは自分の価値観を伝えることが重要です。
自己PRと言われると、珍しい経験や貴重な体験が求められていると勘違いする就活生がいます。
自己PRは決して珍しいエピソードを求めているわけではありません。
「不登校の友人を復学させることに成功しました」「塾講師のアルバイトで担当した生徒の成績を全員向上させました」などインパクトがなくても問題ありません。
また、アピールする題材が他の就活生と被ってもエピソードを付け加えることで、オリジナリティがある自己PRが完成します。
そのため、自分らしさが表現できるように努めてください。
自分の強みと教員に必要とされる能力に繋げる
単純に自分の強みを説明するよりも説得力が生まれる。
自分の強みと教員に必要とされる能力に繋げることも重要です。
面接官は、教員になってからも活躍してくれる人物を求めています。
そのため、自分の強みが教員の仕事にどう活かせるのか具体的に伝えましょう。
例えば「学生時代に培った傾聴力は、生徒1人ひとりに合った指導に繋がると考えています」など自己PRの最後に加えてください。
また、業務内容についての理解があるといったアピールにも繋がるでしょう。
一度の説明で自分の強みの説得力と事業内容の理解の2つが伝わるため積極的に活用してください。
教員採用試験の自己PRでアピールすべきポイント
まずは、教員採用試験の自己PRにおいてアピールすべき能力について詳しく紹介します。
以下の4つの能力は、どのような小・中・高の学校を受ける際にも良い印象を与えられる可能性が高く、面接官に響く能力であるため、積極的にアピールできるよう心がけましょう。
生活指導力
教員採用試験において、生活指導力をアピールすることは非常に重要です。
生活指導力とは、生徒の日常生活や行動を適切に導き、健全な成長を促す力のことです。
教師は学問を教えるだけでなく、生徒の人間的な成長を支える存在であるため、生活指導力は必須であると言えます。
この能力をアピールするためには、過去の経験や具体的なエピソードを通じて、生徒の生活面での課題をどのように解決し、どのように成長をサポートできるかを伝えることが重要です。
また、生徒とどのような信頼関係を築き、彼らの能力を高めるための取り組みについても触れることで、より説得力のある自己PRができるでしょう。
教育実習や塾でのアルバイト経験など、生活指導をした経験がないか、思い出してみてください。
進路指導力
進路指導力は、生徒の将来を支えるために不可欠な力です。
教師として進路指導においては、生徒一人ひとりの適性や希望を理解し、それに応じた適切なアドバイスや支援を提供することが求められます。
進路指導力をアピールする際には、生徒の個々のニーズに対応する柔軟な姿勢や、保護者との連携を通じて生徒の進路の選択をサポートした経験を伝えることが有効です。
また、進学や就職に関する最新の情報を収集し、それを生徒に分かりやすく伝える能力も強調すべきポイントです。
この力を持つことで、生徒の夢や目標に向かって共に歩む教師としての姿勢を示し、協力者としての信頼感を高めることができるでしょう。
外部と連携する能力
学校教員は比較的閉塞的な空間で働くことが多いと思う人もいるかもしれませんが、外部と連携することも必須です。
学校は、教育機関や地域社会と連携して生徒に豊かな学びを提供する役割を担っています。
また、最近は部活のコーチなどを外部の機関に委託することも多いです。
教師として外部との連携力をアピールするためには、これまでのアルバイトやインターン、学生生活などにおいて、誰かと協力したことをアピールすることをおすすめします。
外部の機関と連携する具体的な経験がなくても、誰かと協力したエピソードは何かしらアピールできるはずです。
ぜひ、協調性や連帯感を持って何かに取り組んだことがないか思い出してみましょう。
組織に貢献する能力
教師は教壇に立つだけでなく、学校全体の運営改善にも関与することが求められます。
この能力をアピールするためには、学校内の委員会活動やプロジェクトに積極的に参加し、業務改善や学校の運営に貢献した経験を具体的に伝えるようにしましょう。
組織全体の目標に向かって、他の教職員と協力しながら学校の運営向上に取り組める人物であることをアピールすることで、リーダーシップや協調性を持った教師としての魅力を伝えることができます。
このように、組織に貢献する能力を強調することで、学校全体の発展に寄与する教師としての存在感をアピールできるのです。
もし教育実習などの場面において組織に貢献した経験がない場合は、アルバイトなどの経験を話しても良いでしょう。
教員採用試験の自己PRで使えるその他の強み
教員採用試験の自己PRで使えるその他の強みは以下の6つです。
- 聞き上手
- 忍耐力
- 計画力
- コミュニケーション能力
- 柔軟性
- 真面目
教員はさまざまなスキルや能力が求められる仕事です。
自分が自信を持ってアピールできる項目があれば、積極的に採用してください。
また、自分の強みとして採用しても問題ないか迷っている就活生は本章を読むことで解決できるでしょう。
聞き上手
教員採用試験で使える強みの1つ目は聞き上手です。
生徒の声をしっかり聞く能力は教員として大切な要素になります。
生徒との信頼関係を構築するために聞く力が求められるでしょう。
例えば聞き上手な教員であれば生徒が学校生活で困っている時に、悩みを打ち明けてくれる可能性が高くなります。
しっかりと自分の話を聞いてくれるといった安心感が重要です。
まともに取り合ってくれない教員に、自分の悩みを話そうと考える生徒はいません。
それほどに聞き上手は大切な強みです。
採用試験でアピールする際は、聞き上手を活かして解決できた問題があればエピソードとして説明しましょう。
具体例があることで説得力のある自己PRになる。
忍耐力
教員採用試験で使える強みの2つ目は忍耐力です。
教員は生徒や保護者、同僚、地域住民など数多くの人と交流する仕事になります。
人脈が広がることで人間関係のストレスが多くかかるでしょう。
その結果、忍耐力が求められます。
他にも生徒の成長を見守るには忍耐力が欠かせません。
授業を聞いてすぐに理解できる生徒と理解するまでに時間がかかる生徒もいます。
自分の授業内容を適切に理解してもらうには忍耐力がいるでしょう。
教員は授業する立場であるため学習内容は把握できています。
しかし、初めて勉強する生徒にとっては未知の体験です。
きちんと授業内容を覚えてもらうためには辛抱強さが重要になります。
計画力
教員採用試験で使える強みの3つ目は計画力です。
教員は1年を通して計画通りに授業を進める必要があります。
教育課程を終えるには計画性が重要です。
なんとなく授業しているだけでは、クラスによって学力の差が生まれてしまいます。
全員に同じだけ勉強してもらうにはスケジュールを組み、計画に沿って授業する必要があるでしょう。
また、イレギュラーに対応するためにも計画力が求められます。
例えばインフルエンザの流行による学級閉鎖や台風による休校などです。
計画力のある教員なら調整し直すことで無事に1年を終えられます。
そのため、教員採用試験で計画性をアピールする意味があるでしょう。
コミュニケーション能力
教員採用試験で使える強みの4つ目はコミュニケーション能力です。
教育の場ではさまざまな価値観を持った生徒と接することになります。
教員は自分の好き嫌いで対応が変えられない仕事です。
そのため、どんな生徒を担当しても同じように会話できる能力が必要になります。
また教員は一方的に自分の考えを話すだけでは不十分です。
生徒の考えや気持ちを引き出すスキルも欠かせません。

「コミュニケーション能力に自信があります」とだけ伝えても面接官は納得しません。実際のエピソードや話し方から判断するからです。
学生時代の部活動やアルバイト経験から自分のコミュニケーション能力をアピールしましょう。
柔軟性
教員採用試験で使える強みの5つ目は柔軟性です。
学校生活ではさまざまなトラブルが発生します。
生徒同士の喧嘩や地域住民とのトラブルなどが挙げられます。
マニュアル通りの対応だけでは対処しきれない場面もあるでしょう。
上記のトラブルを迅速に解決するには柔軟性が重要です。
時には予想外の事件が起こるかもしれません。
早期に判断しないと被害が拡大する可能性もあります。
そのため、状況に応じて臨機応変に対応する柔軟性が求められます。

柔軟性は、話し方や姿勢、立ち振る舞いだけでは面接官に伝わりません。
学生時代の経験など、実際のエピソードを交えながら具体的にアピールしましょう。
真面目
教員採用試験で使える強みの6つ目は真面目さです。
生徒の規範となる教員には真面目さが求められます。
例えば生徒との約束を守る、遅刻しないなどが挙げられます。
真面目な印象は相手から一朝一夕で得られるものではありません。
日々の生活を通してコツコツと積み上げることで真面目な印象が与えられます。
就活生は面接の回答だけを意識するのではなく、メールでの言葉遣いや受付時の挨拶、面接会場での姿勢などに気を配りましょう。
真面目な印象は多くの場においてプラスに働きます。

真面目さを強みにしたい就活生は、真面目な印象を与えられるよう意識しながら就活しましょう。
連絡の速さ、丁寧さ、紙の書類の綺麗さや封筒のマナーなど、真面目さは細かい部分に現れます。
真面目さを強みにしたい就活生は、真面目な印象を与えられるよう意識しながら就活しましょう。
教員採用試験の自己PR例文【ES】
ESの自己PR欄には、面接で特に聞いて欲しい内容をピックアップするのがおすすめです。
この欄をみて「この人はこういう特徴がある人なんだな」とイメージできるのが理想です。
そのため、書けることが複数ある方は、資格・ボランティア・部活動・趣味・特技など、複数あげるのもおすすめです。
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講師経験
塾講師のアルバイトを3年間していました。医学部への進学を目指す高校生に対し、高いレベルでの授業を展開できたと自負しており、塾内での講師満足度は常にトップ3に入っておりました。
- 資格:
英語検定〜級・TOEIC〜点・TOEFL〜点
- 部活動
高校時代、剣道部に所属していました。練習する中で忍耐力と最後までやり抜く力を身につけることができ、大会では県ベスト4になりました。
ESでの自己PRは文字数が限られています。
そのため、簡潔かつわかりやすく記載することが重要です。
例文にあるように数字を利用することで具体性のある自己PR文が完成します。
単純にアルバイトを頑張っただけでは、他の就活生との差別化になりません。
実際にどういった実績を収めたのか示すためにも数字は効果的です。
ESを作成する際はできる限り数字を登場させ、面接官に自分の魅力が伝わりやすい自己PRにしましょう。
教員採用試験の自己PR例文【面接】
面接での自己PRは、結論ファーストで、端的にわかりやすく伝えることがポイントです。
伝えたいことを400〜500字にまとめ、1分程度で伝えられるよう練習をしましょう。
私の強みは、生徒との信頼関係を築くことが得意な点です。
私は常に、生徒一人ひとりの話に耳を傾け、その声を大切にする姿勢を心掛けています。
教育実習で担当したクラスでは、最初はやる気を見せなかった生徒がいましたが、毎日声をかけ、彼の興味に寄り添った話題を取り入れながら接することで、次第に授業にも積極的に参加するようになりました。
この経験から、生徒との信頼関係が教育の成功に直結することを実感しています。
貴校でも、同じように生徒たちとの信頼関係を大切にし、彼らの成長を支援していきたいと考えています。
面接は1人あたりの回答時間に限りがあります。
集団面接で人数が増えるほど短くなるため注意が必要です。
とくに指定がない場合は1分程度に収まるようにしましょう。
長くなりすぎると自分の主張が曖昧になるからです。
文字数に換算すると300字になります。
多くとも400字以内に収まるようにあらかじめ練習しておきましょう。
事前に確認しておくことで本番は焦らずに回答できます。
教員採用試験の自己PR例文【アピールシート】
自己PRを「自己アピールシート」という形で求められることもあります。
アピールシートでは「部活動の経験を詳しく教えてください」というように、エピソードを指定されている場合も少なくありません。
指定されたエピソードから、自分の経験と学んだことをわかりやすく伝えられるようにしましょう。
- バスケットボール部主将、令和⚪︎年高校総体バスケットボール全国3位、令和⚪︎年国体バスケットボール少年男子優勝
- 中学校・高校の6年間、野球部に所属した。短時間の練習で成果が出るように、部内で相談しながら取り組んだ。
- 音楽部、令和⚪︎年全日本合唱コンクール全国大会出場
- 〜町の浸水時、被害宅の家財を搬出するなどの復旧作業に3日間取り組んだ。
アピールシートは必ずしも輝かしい成績を記載する必要はありません。
長期間にわたって取り組んだ経験や1つの部活動に熱中した経験でも大丈夫です。
全国大会の出場やキャプテンの経験がないからといって自信をなくさないようにしましょう。
アピールできるポイントがない就活生は今から意識して行動すれば大丈夫です。
部活動の成績を良くするための改善点を考えながら参加することで、普段とは違った視点に気がつくでしょう。
自分が意識して取り組んだ点を記載すれば問題ありません。
教員採用試験の自己PRに関するよくある質問
教員採用試験の自己PRに関して、就活生の方から様々な質問をいただきますが、特に代表的な質問は以下の3つです。
気になる項目があれば、ぜひ参考にしてより自己PRの質を高められるようにしましょう。
教員に求められる長所は?
教員に求められる長所は多岐にわたります。
まず第一に、教えることや子供が好きであることが重要です。
これは、子供に対する愛情と教育への情熱がなければ、教員としての職務を全うすることは難しいからです。
しかし、これだけではなく、どのような状況でも前向きに考えられるポジティブな姿勢や、公平公正に生徒を指導できることも大切です。
教員は日々、多様な課題に直面するため、それを乗り越えるためには前向きであることが必要です。
また、全ての生徒に対して平等な視点で接し、それぞれの個性を尊重しながら指導を行う姿勢も求められます。
さらに、授業を進めるための指導力や、細部まで観察して物事の本質を見抜くスキルも重要です。
全般的な人間力も必要とされており、多種多様な業務に関わり、それぞれ異なる背景や個性を持つ生徒と接するためには、柔軟なコミュニケーション能力や協調性なども重要です。
教員採用試験に落ちる原因はなんですか?
教員採用試験に落ちる原因は、主に筆記試験と面接、模擬授業の対策不足によるものです。
筆記試験では幅広い知識が求められるため、十分な対策が欠かせません。
特に、教員として必要な専門知識や一般常識が問われるため、計画的に勉強をしておくようにしましょう。
また、面接や模擬授業では、実際の指導力やコミュニケーション能力が評価されます。
これらの対策が不十分だと、面接官に対して自分の強みを十分にアピールできないまま終わってしまう可能性があります。
さらに、自己PRや志望動機が明確でない場合も、採用される可能性は低くなります。
自己分析を徹底し、自分の強みや教員としての適性をしっかりと伝えるようにしましょう。
総じて、試験全体に対する対策不足が教員採用試験に落ちる原因となるため、裏を返せば、しっかりと対策をすれば十分に試験に合格することは可能です。
自己PRとガクチカは同じテーマでもいいですか?
結論として、自己PRとガクチカのテーマが同じであっても構いません。
特に、教員を目指している人の場合、ガクチカと自己PRのエピソードは教育実習になることが多いでしょう。
しかし、同じテーマを使う場合は、それぞれの内容が明確に差別化されていることが重要です。
自己PRでは、個人の強みやスキルに焦点を当てて、自分がどのような価値を持っているかを強調する必要があります。
一方、ガクチカでは、大学時代に取り組んだことや努力の過程、得た経験を具体的に示すことが求められます。
テーマが同じであっても、何をアピールしたいのかを明確にして、自己PRとガクチカの内容が重複しないように工夫しましょう。
例えば、自己PRでは「教育実習において発揮したスキル」に重点を置き、ガクチカでは「教育実習において困難であったこと、そしてそれをどのように乗り越えたか」について説明すると、それぞれの内容に説得力を持たせることができます。
このように、テーマが重なる場合でも、異なる側面から自分をアピールすることが求められるのです。
教員採用試験は自己PRで強みを伝えて突破しよう!
ここまで、教員採用試験における自己PRにおいて気をつけなければならない点やアピールすべきポイント、能力などについて詳しく紹介しました。
教員採用試験は、就職活動と多少異なる点はありますが、最も重要なのは、自分が就職した後に活躍できる人物であることをアピールするということです。
自分がどのような能力を持っているのか、そしてその能力が教員になった後も再現性があるものであるかを伝えることができれば、十分に良い印象を与えられるでしょう。
ぜひ本記事で紹介した内容を踏まえた上で、相手に良い印象を与えられるような教員採用試験における自己PRの下書きを作成しておきましょう。
明治大学院卒業後、就活メディア運営|自社メディア「就活市場」「Digmedia」「ベンチャー就活ナビ」などの運営を軸に、年間10万人の就活生の内定獲得をサポート
柴田貴司
(就活市場監修者/新卒エージェント本部幹部)
柴田貴司
(就活市場監修者)
自己PRにおいて、「〜だと思います」「〜かもしれません」などの曖昧な表現は必要ありません。自分の魅力を伝える時間にもかかわらず、面接官に自信のない印象を与えます。
自信を持って回答できるまで練習しましょう。