「チームワークがあることは自己PRできるの?」と考える就活生もいるのではないでしょうか。
チームワークは効果的にアピールすることで、就活において好印象を持ってもらうことができるでしょう。
本記事では、チームワークを自己PRするポイントを、例文を交えて解説します。
本記事を参考に、魅力的な自己PRを作成しましょう。
- 自己PRでチームワークをアピールする際のポイント
- 自己PRでチームワークをアピールする際の言い換え
- 自己PRでチームワークをアピールするのが効果的な理由
- 自己PRでチームワークをアピールする際の例文
- 自己PRでチームワークをアピールしたい人
- 自己PRに何を書いたら良いのか分からない人
- 自己PRの例文を読みたい人
- チームで活動した経験が豊富な人
目次[目次を全て表示する]
【自己PR】企業が自己PRで重視しているポイント
そもそも企業はなぜ応募者に自己RRを聞くのでしょうか。
自己PRを作成する上で、質問の意図をおさえておくというのは大変重要になります。
企業は自己PRから、求める人物像とのマッチ、強みをどう入社後に活かすのかどうかを把握したいと思っています。
以下で詳しく確認しましょう。
- 求める人物像とのマッチ
- 強みをどう入社後に活かすのかどうか
求める人物像とのマッチ
企業は採用計画の段階で、どのような人材を何名獲得するのかを詳細に設定しています。
その際に基準としているのが求める人物像です。
そのため、それに沿わない、もしくは伝わってこない人物は内定の獲得が難しいです。
企業は入社後に組織に馴染めるか、同じ目標を目指して努力できるかを判断するため、求める人物像とのマッチ度を図っています。
どう入社後に活かすのか
企業がみているのは、強みを入社後にどう生かして活躍・貢献するのかという部分です。
この場合、チームワークをどう活かしてくれるのかどうかです。
入社してからどう活躍するのかを示すことで採用に近づくでしょう。
具体的には、何かもめごとが起きたときに臨機応変に対応できるのか、リーダーシップを発揮してまとめることができるのかなど企業へのメリットを提示できるといいでしょう。
【自己PR】チームワークとは何か
チームワークについてアピールする前に、チームワークという言葉の定義について、再度考えてみましょう。
チームワークとはチーム全体で目標や課題を解決するために取り組み、協力や連携を図ることを指します。
このような経験が豊富な人は、ぜひ自己PRでもチームワークをアピールしてみてください。
チームワークの発揮の仕方は人により様々
ひとくちにチームワークと言っても、発揮の仕方は人により様々です。
・ムードメーカーで、チームを引っ張る存在
・チームを和ませ、心地よい雰囲気をつくる存在
・あまり目立っていないメンバーをフォローする存在
このように、人によりチームワークの発揮の仕方は異なるので、自分にはどのような強みがあるのかについて考えながらESを作成していきましょう。
【自己PR】チームワークはアピールになる?
そもそもチームワークは自己PRでアピールできるのでしょうか。
結論から言うと、チームワークのアピールは効果的と言えます。
なぜなら、企業は社員が目標やビジョンの達成のために一丸となって行動することが求められます。
そのため、力を合わせるうえでチームワークが不可欠だからです。
また、チームワークは同時に、【コミュニケーション力】【傾聴力】【気配り】【協調性】【団結力】【統率力】などのスキルも併せてアピールすることができます。
チームワークのアピールが効果的な理由
チームワークのアピールが効果的な理由は大きく分けて2つあります。
1つは「仕事は一人ではできないため」、もう1つは「どんな業界・職種でもチームワークは必要なため」です。
以下で詳しく確認しましょう。
仕事は一人ではできないため
チームワークのアピールが効果的な理由として「仕事は一人ではできないため」が挙げられます。
企業は様々な人がいて、様々な職種や部署の人が協力し合って構成されています。
例えば、事務職は1人で仕事をこなすというイメージがあるかと思いますが、実は様々な職種の人と連携して業務を進める機会が多いのです。
また、営業職では成績の進捗を共有したり、チームで数字を追いかけ、お互いにサポートするなどの連携が行われています。
このように、様々な人と協力し、目標に向けて行動していくにはチームワークは不可欠です。
社会人の基礎的なスキルをアピールできるため
チームワークは社会人として必須のスキルです。
身につけていなければ、ほとんどの職場で活躍できないでしょう。
しかし、誰もが身につけているわけではない能力なので、アピールすることは十分、効果的です。
社会人として「身につけていて当然」と思うかもしれませんが、高い水準でのコミュニケーション能力をアピールできれば、社会人として働く素地ができている人物であるとアピールできるでしょう。
【自己PR】チームワークをアピールするポイント
まとまりの良いチームワークを支えたり、チームをまとめたり、アシストできる力は幅広い業種や職場で求められる能力です。
もっとも、チーム内でどのような役割を果たせるのか、どんな風にチームワークを作れるのかを明確にできないと、自己PRにはなりません。
自己PRで伝わる、チームワークをアピールする際のポイントをご紹介します。
- 1.企業の求める人物像を確認する
- 2.具体的なエピソードを述べる
- 3.成果ではなく過程をアピール
- 4.仕事にどう活かすのかを伝える
- 5.チーム内での自分自身の役割を紹介する
- 6.なぜチームワークが重要だと考えた理由を話す
1.企業の求める人物像を確認する
いくらあなたがチームワークに絶対の自信を持っていても、企業がチームワークを求めていなければ意味がありません。
例えば、一人で黙々と単純作業に取り組むタイプの職種の場合、他の能力をアピールした方が良いです。
そこで企業の公式サイトや説明会などを通して「求める人物像」について確認し、チームワークが求められているかを確認しておきましょう。
2.具体的なエピソードを述べる
単にチームワークがいいのが自分の強みだといっても、イメージが湧きません。
企業にわかりやすく自分の強みをアピールするために、あなたが強みを発揮した具体的なエピソードを用意しましょう。
その際、いくつも並べるのではなく、特にチームワークの良さが伝わるエピソード1つに絞りましょう。
また、エントリーする企業のカラーや業種、職種などに合わせて、エピソードを変えると効果的です。
3.成果ではなく過程をアピール
自己PRをアピールする際には、エピソードの結果や成果の部分よりも、それに伴う努力や苦労について詳しく説明するようにしましょう、
企業は結果や成果ではなく、過程に注目しています。
なぜなら、入社後に強みを発揮できるかどうかはあなたの努力の過程に表れているからです。
企業はあなたの努力の過程から入社後に活躍できるか、つまり再現性を見ているのです。
エピソードでは、あなたの考え方や気持ちの切り替え方など、あなたらしい人柄に着目して作成しましょう。
結果が成功でも失敗でも、その過程で努力したことには変わりません。
反対に、過程で何の努力もせずに運よく成功してしまった場合、結果をどんなにアピールしても過程を説明できませんから印象は良くありません。
4.仕事にどう活かすのかを伝える
さらに具体的に仕事への活かし方を考えて、伝えましょう。
企業は単にチームワークを発揮できる人、協調性がある人やチームを引っ張ってくれる人を単に評価しいるわけではありません。
自社にどう貢献してくれるのか、業績に繋がるのかを知りたいと考えています。
志望している職種や部署を踏まえて、具体的にその企業の仕事にどう活かすことができるのかを明確に伝えるのがポイントです。
5.チーム内での自分自身の役割を明示する
チームワークの良さをアピールする際には、自分の立ち位置も明確に伝えましょう。
リーダーとしてチームを牽引するのが上手いのか、チームがバラバラになりそうな際にまとめ、調整をする役割が得意なのか、チームが目的に向かってモチベーションを高め、挫折しそうなときにテンションを上げるムードメーカー的なポジションなのか、を紹介しましょう。
6.チームワークが重要だと考えた理由を話す
自己PRでチームワークを挙げる際には、なぜ、チームワークを重要だと考えているかを話すこともポイントです。
挙げたエピソードから学んだことや経験を踏まえて得たことから、チームワークの需要さに気付いたという点を伝えましょう。
そのうえでエントリーした企業の業種や職種、やりたい仕事などとリンクさせながら、御社での仕事をしていくうえでチームワークを発揮することが重要と考えたという風にまとめるのがおすすめです。
【自己PR】チームワークをアピールするエピソードの選び方
自己PRでチームワークをアピールする際に、どんなエピソードを選べばよいのでしょうか。
以下では、【部活動】【学校行事】【アルバイト】のエピソードを用いる際のポイントを解説します。
あなたがエピソードを選ぶ際の参考にしてくださいね。
1.部活動の例
部活動なら試合に勝つ、成績を上げるといった目標が必ずありますので、その目標を達成するために取り組んだ課題に焦点を当てるところから始めましょう。
具体的には、成績を上げるためにどのように人間関係の構築や組織運営を行ったのか、どのような練習メニューを作成したのかなど、目標や課題を達成するために立てた施策を整理しましょう。
次に、自分がその過程においてどのような役割を担ったか、どうチームに貢献したかを加えましょう。
例えば、練習メニューを考案した、合宿を企画し実行した、士気を高める工夫をしたなどが考えられます。
この際、自分だけの成果を上げるためだけでなく、チームという組織のために行った行動に焦点を当てましょう。
あなたが組織のために行動し、貢献できる人材であることをアピールできれば、企業にポテンシャルを評価されるでしょう。
2.学校行事の例
入学式の設営や、学園祭の運営などを行って人もいるのではないでしょうか。
学校行事のエピソードを自己PRする際のポイントは、イベントの目的を理解し、成功のために組織でどう行動したのかをアピールすることです。
学校行事は、来場者に楽しんでもらうためのものです。
自分たちの行いが全体に与える影響を自覚し、行動する必要があります。
例えば、準備が行事に間に合わない、意見が衝突してなかなかまとまらないなどのトラブルが生じた際に、あなたが何を考え、どう解決したのかを伝えると効果的です。
3.アルバイトの例
アルバイトを題材にする場合は、働いてお金を稼ぐという実際の仕事に近い経験ですので、比較的まとめやすいでしょう。
自分が古株なら新人を指導したことでもいいですし、始めてすぐのころに仲間や上司に助けられた経験などをまとめてもいいでしょう。
アルバイトもまた、自分のためではなく顧客のために仲間と協力し、サービスを提供する行為です。
顧客満足のために仲間とフォローし合い、業績を上げる行動はそのまま会社の業務にも置き換えやすいため、より入社後の自分の活躍と合わせながらまとめるのがコツです。
【自己PR】チームワークを言い換えてアピールしよう
チームワークは、抽象的と捉えられやすい言葉です。
実際にチームワークを発揮する背景には、傾聴力やメンバーへの気配り、協調性、リーダーシップなど様々な要素が必要です。
そこで重要なのが、これらの要素のうち自分のスキルにより近いものは何かを具体的に伝えることです。
また、チームワークという強みを言い換えることで、他の学生との差別化にもつながります。
以下でチームワークの言い換えをいくつか紹介しますので、ご自身が1番しっくりとくる表現でアピールするようにしましょう。
- コミュニケーション能力
- 傾聴力
- 気配り
- 協調性
- リーダーシップ
コミュニケーション能力
チームワークを高めるためにコミュニケーション能力は必須なので、言い換えてアピールできることでしょう。
お互いに意思疎通を図るために重要な能力であり、多くの業界、職種で求められている能力です。
「自分の伝えたいことをわかりやすく伝える力」や「相手の理解度に応じてわかりやすく話す力」などとも言い換えられるでしょう。
コミュニケーション能力をアピールする方法はこちらの記事で詳しく紹介しているので、ぜひ併せて確認してみてください。
傾聴力
チームワークは「傾聴力がある」と言い換えられます。
なぜなら、チームワークができる人は人との話し合いで、相手の意見に耳を傾けて引き出す力を持っているからです。
自分の意見ばかりを押し付けるのではなく、チーム内のメンバーそれぞれの声を真摯に聞く態度がチームの輪を保つ上で重要です。
例えば、ミーティングではメンバーの提案を真摯に理解し、適切なフィードバックを行うには傾聴力が不可欠です。
クライアント対応でも要望を正確に把握しサービス品質を向上させるために、傾聴力は必須です。
このように、自分と異なる意見にも耳を傾けて理解する力は、社会人になってからも重要なスキルと言えます。
気配り
チームワークは「気配りができる」と言い換えられます。
なぜなら、チームワークを保つには周囲の人の立場に立って物事を捉えて、個々の主張を調整する必要があるからです。
また、チームワークが得意な人は、チームの補佐やムードメーカーを引き受けることが多く、他の人より気配りが必要な場面を多く経験しています。
自分の気持ちばかりを重視しすぎずに、相手の立場に立って求められている対応を取れることは大切な強みとして評価されます。
例えば、メンバーの表情や言動からその感情を察して適切なフォローをすることでトラブルを避けることができます。
これによりチーム運営を安定させ目標に向かって進めることができます。
協調性
チームワークは「協調性がある」と言い換えられます。
なぜなら、チームワークが得意といえるには、複数の人と円滑な人間関係を築く力が必要であるからです。
チームワークが強みの人は自分と異なる考えを持つ人とも信頼関係を築けるので、協調性が高いと言えます。
考え方の異なる人とも適切にコミュニケーションをとって、同じ目標に向かって進んでいくには協調性のあることが重要です。
例えば、営業職は表面的には1人で完結しているように見える仕事です。
しかし、本当は商品開発部門や事務部門など多くの人との協力があって成り立っています。
このように、社会人として協調性は関連する部署や顧客との関係構築に重要なスキルです。
リーダーシップ
チームワークは「リーダーシップがある」と言い換えられます。
チームでリーダー役を務めてチームワークを高めて持てる力を最大限発揮させるには、強いリーダーシップが必要だからです。
リーダーシップがある人は単に指示を出すだけでなく、メンバーの意見を尊重しそれをバランスよく調整し取りまとめることができます。
例えば、目標達成が困難な局面に直面した際に、リーダーシップがある人はメンバーの意見をまとめて方向性を示します。
そうすることで、チーム全体をポジティブな方向に引き上げる力となります。
自ら積極的に行動し周囲を巻き込みチームを引っ張っていくリーダーシップは、組織に所属する上で大きな強みとして評価されます。
観察力
チームワーク力の中でも「仲間のフォローが得意」という方は観察力と言い換えても良いでしょう。
観察力がある人は周りを観察し、困っている人をサポートでき、チームワークを高めることに貢献できます。
また、観察力があればメンバーの強みを発見することもできるので、一人ひとりを適切なポジションに配置できるでしょう。
【自己PR】チームワークをアピールする際の構成
自己PRでチームワークをアピールする際、どのように構成していけばいいのでしょうか。
自分の魅力を理解してもらい、採用したい人物だと思わせる、内定につながる構成をご紹介します。
- 結論:私の強みは〇〇(傾聴力があることなど)です
- 理由:なぜならば、〇〇という経験で〇〇ということがあったからです
- エピソード:私は〇〇で〇〇ということをしていました
- 問題:その経験で〇〇という問題に直面しました
- 行動:私は〇〇と考え、〇〇を行いました
- 結果:その結果、〇〇となり、〇〇に大きく貢献しました
- 結論:その経験を活かして貴社では〇〇で貢献していきたいと考えております
結論:私の自己PRはチームワークがあることです(アピールポイント)
自己PRを話す際の基本は、結論から述べることです。
自己PRにおける結論とは、あなたの一番の魅力や強みであるアピールポイントです。
そこで、端的に「私の強みはチームワークのよさです。」で話をスタートさせましょう。
やってしまいがちなミスは、結論からはじまらずに理由を添えたり、経験を物語ったりするなど、なかなか結論に至らない話からはじまることです。
たとえば、「私は小学校から高校までサッカーをやっており、いつもチームをまとめる中心にいたので、チームワークのよさには自信があります。」と答えるようなケースが挙げられます。
一見、話がまとまっていて、経験談から理由、アピールポイントまで網羅されているので、一文で伝えられてよさそうに思われるかもしれません。
ですが、面接官にとっては、チームワークというアピールポイントに至るまでが長く、何を言おうとしているかがわかりにくくなります。
最初に結論として、「私の強みはチームワークを発揮できることです。」と一言でアピールポイントを述べましょう。
結論が最初に来ることで、面接官はあなたの人物像を瞬時に理解でき、あなたがこれから話そうとする内容を聞く準備ができます。
結論からスタートすることは、あなたの話に興味を持って聞いてもらうためにも大切なポイントです。
理由:なぜならば〇〇という経験で〇〇ということがあったからです
結論に続いて、自分のアピールポイントがチームワークのよさであることだと思った理由を述べます。
ただ、人との和を乱さないからとか、誰とでもうまくまとめられるからなど、漠然とした理由を述べるのではなく、具体的な経験を通じてチームワークを発揮できたことを理由として挙げましょう。
先の例で言えば、長くサッカーをやっていたことは1つの経験ですが、それだけでは足りません。
サッカーの県大会で、自分が中心になって仲間をまとめ、仲間との連携プレイで優勝を勝ち取ったなど、より具体的な1つの経験を挙げることがポイントです。
エピソード:私は〇〇で〇〇ということをしていました
理由で述べた経験をもとに、エピソードの概要を話しましょう。
サッカーなどのチームプレイが求められるスポーツでもいいですし、クラス対抗の体育祭や学園祭でのエピソード、アルバイトやボランティアでの活動、インターンでの活動などエピソードの内容は問いません。
ただし、エピソードを選ぶ条件があります。
それは次の構成を語るためにも必要となる、経験においてなんらかの問題が生じ、それを解決するために、あなたの強みであるチームワークのよさを発揮して解決できたエピソードであることが求められる点です。
つまり、単にスポーツチームで仲間と長年よい関係を築いてきたとか、チームのまとまりがよかったと自慢するだけのエピソードではアピールになりません。
問題:その経験で〇〇という問題に直面しました
次にその経験で直面した問題について説明しましょう。
面接官ははじめてあなたの話を聞くわけですから、状況がイメージできるようにわかりやすく、かつ簡潔にまとめましょう。
チームプレイが必要なスポーツなのに、メンバーがバラバラに動いていたり、クラスで学園祭の準備をすべきなのに数人しか真面目にやっていなかったりするなど、さまざまなシーンが考えられます。
その問題を、あなたがチームワークを発揮させて解決するに至った問題を挙げることがポイントです。
結果:その結果〇〇となり〇〇に大きく貢献しました
あなたが行動に出た結果、直面していた問題がどうなったかを伝えてください。
ただ、行動に出たことが評価されるのではなく、どんな結果が出せたのかがポイントになります。
問題を解決した結果、チームの状態が大きく改善したなど成果を出せたからこそ、あなたの強みがチームワークを発揮できることになるからです。
結論:その経験を活かして貴社では〇〇で貢献していきたいと考えております
最後の結論として、あなたの強みであるチームワークのよさを、エントリーした企業にどう活かしていきたいのかをアピールしてください。
単にエピソードで終わるのではなく、その強みが企業で活かせることをアピールしてこそ、内定獲得につながります。
【自己PR】チームワークをアピールする際の注意点
自分の強みを伝えたいという思いのあまり、複数の長所をまとめてアピールしてしまうのは厳禁です。
結局何が言いたいのかがぼやけてしまい、一番大切にすべきチームワークができるという点が伝わらないままに終わってしまいます。
また、チームワークを自己PRのテーマにする学生は多いので、印象に残るように自分らしい経験や考えを盛り込まないといけません。
短い時間で簡潔に話さなくてはならないため、要所をしっかりと押さえて好印象・高評価を得られるように練っておきましょう。
- 主観的なアピールにならないようにする
- エピソードの紹介で終わらないようにする
- マイナスイメージを与えないようにする
主観的なアピールにならないようにする
チームワークができることをアピールするために、多少話を盛ることは大切です。
しかし、自分の考えだけで構成されているエピソードでは、なんだか自己満足的で信憑性に欠けると思われてしまいます。
面接官には「周りの人はそう思っていなかったのでは?」とやや疑いの眼差しを向けられてしまい、十分に魅力が伝わらない可能性があるでしょう。
もちろん、その時あなたがどう思って行動したのかは重要ですが、もっと客観的な視点を持つべきです。
特に、結果としてどういった部分が良かったのかという点においては、周りの声を話の中に組み込んだほうが伝わりやすいでしょう。
あくまでも、今後企業の中でチームの一員としてやっていけるということを重視します。
エピソードの紹介で終わらないようにする
ほとんどの企業で、自己PRの時間は30秒~1分程度です。
あれをしてこれをしてどうなって…とダラダラ話していては、あっという間に時間が過ぎてしまいます。
あなたの考え方や人物像を知りたいと企業は思っているのに、これでは出来事の把握をしてもらうだけで終わることになるでしょう。
エピソードの部分は、チームがどのような状況から、あなたの発言や行動によって変わり、成果を上げることができたのかを簡潔にまとめます。
そして、あなたのアピールの補助的な役割をするように、自分自身が周りからどのような評価を得て成長することができたのかをポイントにおいて話すようにしましょう。
自己PRは面接で必ず聞かれることの一つなので、しっかり対策を練ってライバルと差をつけておきたいものです。
マイナスイメージを与えないようにする
自己PRでチームワークをアピールする際にはマイナスイメージを連想させないようにすることが大切です。
というのも、チームワークという強みは「主体性がない」や「サボりがち」などというマイナスのイメージを与えてしまう可能性があるからです。
プラスのイメージ捉を与えるには、単に仲間と仲良くしたり、馴れ合いのエピソードを述べるのではなく、自分がチームワークについてどう考え、どんな役割を果たし、どんな成果を残すことができたのかを具体的に述べることが大切になります。
【自己PR】チームワークをアピールする例文6選
チームワークを自己PRとして強調するにあたり、まずは例文を見ておきたいところです。
そこで今回はチームワークの言い換えとして先ほど紹介した6つを主題とした例文を紹介します。
自分に最も近いと感じるものを中心に、参考にして自己PRを作成してください。
例文1:文化祭の運営1
私の最も誇れる強みは、コミュニケーション力です。
大学時代に文化祭の企画を行った際、私はチームリーダーとして10名のメンバーと共にプロジェクトを進めました。
しかし、初めはメンバー間の意見がバラバラで統一されていませんでした。
そこで、私はメンバー一人ひとりと密にコミュニケーションを取り、各々の意見や強みを引き出し、全員が納得できる形にまとめ上げました。
この経験で学んだのは、コミュニケーション力がチームの中で一体感を生む鍵であることです。
メンバー全員の声を聴き、それを統合することで、より良い結果を出すことができると痛感しました。
私がコミュニケーション力を強みとして挙げる理由は、このような具体的なエピソードを経験してきたからです。
仕事においても、このコミュニケーション力を活かして、チームの課題を明確にし、全員の意見をまとめ上げ、一体となったチームの目標を実現していきたいと考えています。
チームワークは一人の力を超えた大きな成果を生むための鍵であり、貴社の業務でも橋渡し的な役割をこなすことで、チーム全体の力を引き出していきたいと思っています。
例文2:文化祭の運営2
私の強みとして「協調性がある」ことが挙げられます。
私はチームでの作業において、全員の意見や考え方を尊重し、取りまとめる役割を得意としています。
象徴的なエピソードとして、大学時代の学園祭の企画を決めたことを思い出します。
企画を決める際、メンバー内での意見が分かれ、難航しました。
そこで私は各意見の良い点や課題をまとめ、それを元に提案を行いました。
結果として、チーム全員が納得した上で企画を進めることができ、成功に繋がりました。
この経験以降、何事もスムーズに進めるため、協調性を意識して取り組んでいます。
協調性は、異なる背景やスキルを持つメンバーが共同して1つの目標を目指すにあたって必要です。
その中で、私の協調性が、争点の解決や意見の一致を促進する鍵となると確信しています。
入社後は協調性を活かし、多様なメンバーと円滑にコミュニケーションをとりながら、チームの生産性や効率を高めるために貢献していきたいと考えております。
例文3:ゼミ
私の強みは「傾聴力」です。
傾聴力を活かし、チームにおけるでメンバー間のコミュニケーションを円滑にし、最適な結果を導き出すことが得意です。
大学時代、ゼミでの研究において目標設定が難航している際に、私はチームメンバーの意見や懸念点を一つひとつ丁寧に傾聴することにしました。
初めてのグループワークで、メンバーそれぞれが異なる価値観や考え方を持っていました。
そこで全員の意見がしっかりと反映される場を作るために、それぞれ意見を交換しつつ議論を進めることを提案しました。
その結果、皆の声を尊重することでより強固なチームワークを築くことができ、研究は大成功を収めました。
仕事においても、私の傾聴力を活かしてメンバーの意見や気持ちを理解し、チームの中での最適解を見つけ出す役割を担いたいと考えています。
チームワークの本質は、多様な意見や考え方を尊重し、それを一つの方向にまとめ上げることだと学びました。
私は貴社において傾聴を通じてメンバーの声を形にする役割を果たすことで、更なる成果を目指したいと思っています。
例文4:サークル1
私の最大の強みは、気配りができることです。
チーム内のバランスを意識し、円滑な進行のサポートを行いました。
特に私の強みが発揮された経験は、大学2年時に行われたサークルのイベントです。
私たちのチームは異なる専攻のメンバーから構成されており、最初は意見がまとまらず進行が難航していました。
そこで私は各メンバーの得意分野や意見を重視しながら整理し、それをもとに方向性を固めることにしました。
これによりメンバーそれぞれが最大限に能力を発揮できるような環境をつくることができ、イベントは大成功を収めました。
この経験を通して、チームワークの中での「気配り」の重要性を実感しました。
一人ひとりの気持ちや意見を尊重し、それを最大限に活かすことで、チーム全体としての生産性が向上すると確信しています。
入社後も常にさまざまなことに配慮し、チーム内のコミュニケーションをスムーズにし、全員が同じ方向を目指して効果的に進めるサポートをしていきたいと考えています。
例文5:サークル2
私の持つ強みは「団結力がある」ことです。
私はこれまでチームでの活動においてメンバー全体を1つにまとめ、目標達成に向けて全員が力を合わせる雰囲気を作り出す役割を担ってきました。
大学のサークル活動で大規模イベントの企画を担当した際、当初はメンバーの意見がバラバラで、まとまりがありませんでした。
そこで私は各メンバーの意見や考えを尊重し、共通のゴールを設定することで1つにまとめ上げることができました。
この経験を踏まえ、私の強みは団結力であると考えております。
チームワークの真髄は、「各々が自分の役割を理解し、全体を高める力に変えること」だと確信しています。
私の結束力を活かして他の人員と協力して取り組む姿勢は、より高い目標達成へと導く鍵となると信じています。
貴社に入社した暁には団結力存分に活かし、部署やチーム内での課題や困難を共に乗り越え、貴社の更なる発展に貢献していきたいと考えております。
例文6:部活
私の持つ強みは「統率力がある」ことです。
最も印象に残っているエピソードとして、大学時代に部活のキャプテンを務めた経験が挙げられます。
初めての大会では、チーム内には経験者と初心者が混在し、意見が分散してしまいがちでした。
そこで私は各メンバーの意見や能力を収集し、それをもとにチーム一丸となる戦略を構築しました。
私はコミュニケーションを重視し、一人ひとりの強みや考えを活かす方針を重視しました。
その結果、チームは団結し、最終的には好成績を収めることができました。
自論ですが、チームが円滑に働くために必要なものは1つの方向に導く、リーダーの統率力と、それを支えるメンバーの協力です。
入社後、私の統率力を活かして、多様な意見やスキルを持つメンバーを1つの方向に導き、より効果的な結果を出すことができると自負しています。
チームワークの重要性を感じたのは、一人の力では限界があると感じたからです。
しかし、チームワークを活かすことで、その限界を超えられると確信しております。
【自己PR】チームワークをアピールする際のNG例文集
自己PRで自分のチームワーク力をアピールしようとしても、文章の書き方や内容によってはマイナス評価になってしまうこともあります。
何が言いたいのか結論が分かりにくかったり理論的でなかったりすると、マイナス評価につながってしまいます。
文章を書くときには結論から書いてエピソードを話すPREP法を活用しましょう。
「チームワークの自己PR」について、よくありがちなNG例文をいくつか紹介するので参考にしてください。
NG例文1:エピソードが薄い
私はチームワークに非常に価値を感じており、多くの経験を通してその大切さを学んできました。
大学のさまざまな授業やサークル活動などで、多くの仲間たちと協力してプロジェクトを進めたり、イベントを開催したりしてきました。
たくさんの人たちと関わってきたことが自分の中で大きな財産となっています。
私がチームの中で果たしてきた役割は様々です。リーダーとして指示を出すこともあれば、いちメンバーとして貢献することもありました。
ただ、どんな役割であっても、常にチームのため、プロジェクトの成功のために最善を尽くしてきたつもりです。
そして、私が関わったプロジェクトは基本的にうまくいっていました。
人それぞれの意見や考えを尊重しながら、共通の目標に向かって努力することの難しさや喜びを、これまでの経験を通して深く理解しています。
この経験を活かし、今後もチームでの仕事を進めていき、貴社に貢献していきたいと考えています。
まず、チームワークを養った経験についてのエピソードが希薄です。
どのような「さまざまな授業やサークル活動」とは具体的に何なのかを書く必要があります。
また、プロジェクトに関わった経験についても具体性が無く、採用担当に良い印象は与えらないでしょう。
NG例文2:具体性に欠ける
私はチームワークを非常に大切にしており、自分の強みだとも考えています。
大学の学びや日常生活の中で、常に仲間たちとの協力の中でチームワークの重要性を感じ、自分の中でも大切にしております。
また、気配りに関しても、私は他者の感情や状況を意識し、微細な変化に気づくことが得意だと自負しています。
常日頃から周りに気を配り、些細な変化に気づくことを心掛けており、周りからも気配りができると評価されています。
私の中でのチームワークとは、一緒に活動する仲間たちとの関係性を大切にし、お互いを思いやることだと考えています。
サークル活動などでもチームワークの重要性について感じることが多く、将来はチームワークを活かせる職場で働きたいと考えてきました。
このような経験や意識を持って、今後も様々な場面でのチームワークや気配りを大切にしていきたいと考えています。
貴社に入社した暁にもこの経験を活かして貢献していく所存です。
チームワークの重要性を「大学の学びや日常生活の中で」学んだとありますが、こちらも具体性に欠けます。
また、「気配りができる」という長所についても具体的なエピソードがありません。
まとめ
この記事では自己PRでチームワークを用いる際の構成やポイント、NG例文などを紹介してきました。
人事担当者は自己PRを聞くことで自分のスキルや能力だけではなく、人柄や性格などの内面的な部分も見られているのだということを念頭に置いて、自身をアピールするようにしましょう。
明治大学院卒業後、就活メディア運営|自社メディア「就活市場」「Digmedia」「ベンチャー就活ナビ」などの運営を軸に、年間10万人の就活生の内定獲得をサポート