まだ内定が得られておらず、「このまま大学を卒業してしまったらどうなるのだろう」と不安を感じている人も多いでしょう。
そこで今回は、内定がないまま卒業した時の進路について紹介するとともに、それぞれのメリットとデメリットについても紹介します。
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内定がないまま卒業した時の進路3選
内定がないまま卒業した時の選択肢は、大きく分けて3つ存在します。
就活留年もしくは就活浪人をすることと、大学院に進むこと、そしてフリーターになることが挙げられます。
それぞれ一緒に確認してみましょう。
1.就活留年(就活浪人)をする
内定が得られない人に多い選択肢として、就活留年、もしくは就活浪人をすることが挙げられます。
就活がうまくいかなかった人は意図的に留年して再度就活を行う、もしくは卒業後に就活に専念する人が多いとされています。
これにより、もう1年の時間を就活に当てることができ、納得のいく企業を見つける機会が増えます。
この期間を利用して、自己分析や業界研究を徹底的に行い、先行対策をさらに強化することで次の就活シーズンでの内定獲得の確率を高めることが大切です。
しかし、同年代の友人よりも就職が遅れてしまうため、精神的なプレッシャーや経済的な負担は増す可能性もあります。
また、企業によっては留年もしくは就活浪人をした理由を面接で聞かれることもあるため、納得のいく説明を準備しておきましょう。
2.大学院に進む
大学院に進むのも、内定を得られなかった時の有力な選択肢の1つです。
大学院に進学することで、これまで学部で学んできた学問の専門性をさらに高めることができ、将来的により専門的な職業に就ける可能性が高まります。
例えば、研究を通じて得た知識やスキルを実践的な経験を交えながらアピールすることで、あなたの研究を活かせそうな業界や企業においては、さらに高い評価を受けられます。
また、大学院で学びながら、もし余裕があればインターンシップやアルバイトに取り組むことで実務経験を積むことができ、より就活の際にアピールできる話が増えるでしょう。
しかし、大学院に進学するには学費がさらにかかりますし、場合によっては研究ばかりで就活どころではないこともあります。
したがって、学費の面で問題がなく、そして学ぶ内容もあなたにとって苦手なものではない大学院を選ぶようにしましょう。
3.フリーターになる
フリーターになるのも、内定を得られなかった場合の有力な選択肢の1つです。
フリーターとして働きながら、自分の興味や適性を見つけたり、スキルを磨いたりできるからです。
また、フリーターとして働けば生活費を稼ぎながら就活を進められるため、金銭的な余裕ができるだけでなく、家族に金銭面で心配をかけることもありません。
フリーターとして学んだことを積極的にアピールできれば、就活においても良い印象を与えられるでしょう。
しかし、フリーターの期間があまりにも長いと、正規雇用としての転職を目指す場合に面接で突っ込まれた質問をされることも多くなってしまいます。
したがって、一旦就活から離れて何も考えたくないという人も多いでしょうが、できる対策は早めに行うようにしましょう。
【内定がない】就活留年(就活浪人)するメリットとデメリット
続いて、就活留年または就活浪人をする際のメリットとデメリットについて紹介します。
それぞれの内容をしっかりと踏まえた上で、自分が内定を得られなかった場合、どうするのかについて考えてみてください。
就活留年(就活浪人)のメリット
就活留年もしくは就活浪人をすることの大きなメリットは、時間的な余裕ができることです。
これにより、自分に本当に合った企業をじっくり探し、納得のいく企業への内定を狙いやすくなります。
1年間の猶予を持つことで自己分析や業界研究を再度徹底的に行い、選考対策を充実させることも可能です。
また、インターンシップやボランティア活動などに参加することで実務経験を積む機会も増え、次の就活シーズンでのアピールポイントをさらに強化できます。
就活留年(就活浪人)のデメリット
就活留年または就活浪人をすることのデメリットは、学費や生活費などの経済的負担が続くことが挙げられます。
留年する場合、さらに学費や生活費が必要となり、自分が払っている場合でも家族に払ってもらっている場合でも、いずれにせよ経済的な負担が増えることには変わりありません。
また、卒業が遅れることで同年代の友人や同期に対して一歩遅れてしまうことは、精神的なプレッシャーとなりえます。
そして、企業によっては留年した理由を面接で問いただしてくるところもあるため、その際に納得のいく説明をしなければなりません。
【内定がない】大学院に進むメリットとデメリット
続いて、大学院に進むメリットとデメリットについても紹介します。
大学院に進むことでスキルや知識を深めることができますが、いくつかデメリットも存在します。
大学院に進むメリット
大学院に進むメリットとしては、やはり専門的な知識やスキルを身につけられる点が挙げられます。
大学院では特定の分野に集中して取り組むことで専門性を高められるからです。
これにより、将来の選択肢が広がり、あなたが学んだ学問が活用できる職種や業界においては非常に高く評価されるでしょう。
また、大学院での研究成果やプロジェクトの経験が実績としてアピールできるため、就職活動時に強力な武器となり得ます。
大学院に進んで研究プロジェクトに熱心に取り組めば、実務経験を積む機会も得られるため、実際の職場環境に近い経験を得ることも可能です。
大学院に進むデメリット
大学院に進むデメリットとしては、やはり経済的な負担が大きいことが挙げられます。
大学院の学費は学部と比べてかなり高額であり、生活費も含めるとかなりの出費となります。
ご家族の方に学費を出してもらっている方は、早めに相談する必要があるといえるでしょう。
また、大学院に進むとはいっても、大学院の試験に合格できなければ進学は不可能です。
合格するためにはもちろん時間と労力が必要であり、そして大学院での研究や授業が忙しいと、就活と両立できないこともあります。
研究に集中しすぎると就活の準備がおろそかになってしまうこともあるため、慎重に検討するようにしましょう。
【内定がない】フリーターになるメリットとデメリット
内定がないまま卒業した場合、フリーターになる人も少なくありません。
フリーターになるメリットとデメリットにはどのようなものがあるのでしょうか。
それぞれをしっかりと踏まえた上で、自分が卒業後どうするか検討してみてください。
フリーターになるメリット
フリーターになるメリットとして、自分のペースで働きながら様々な経験を積める点が挙げられます。
フリーターとして働くことで特定の分野に限定されずに様々な仕事を経験できます。
大学も卒業しているためアルバイトに集中でき、掛け持ちなどをすれば同時に複数の仕事に取り組めるため、自分に向いている業界を効率良く、実務経験を積みながら見つけ出すことも可能です。
また、就活を続けながら収入を得ることができるため、経済的な安定を保ちつつ興味のある分野での経験を積むこともできます。
自己分析やスキルアップを図り、次の就活シーズンでのアピールポイントを明確にしておくことが重要です。
フリーターになるデメリット
しかし、フリーターになることはメリットばかりではありません。
まず、正社員と比較すると給与や福利厚生などが充実していないことが挙げられます。
フリーターとしての収入は一般的に低く、社会保険や退職金などの福利厚生も不十分です。
また、将来的なキャリア形成が非常に難しく、長期間フリーターを続けてしまうと正社員への転職が難しいケースもあります。
フリーター期間が長ければ長いほど職歴としての評価が低くなる可能性があり、企業側から信頼を勝ち取ることが難しくなってしまうのです。
また、フリーター生活に慣れてしまい、「就活しなくてもいいや」とそこに安住してしまう可能性もあります。
もちろん、自分がそれで納得できるなら問題ないのですが、今の段階でそれは嫌だと感じるならば、いつまでフリーターを続けるかリミットを決めておくようにしましょう。
内定がない人が今からでもできる3つのこと
内定がなかなか得られない人が今からできる対策には様々なものがありますが、代表的なものは以下の3つが挙げられます。
以下の中でこれまでの就活対策において徹底できていなかったと感じるものを中心に積極的に取り組んでみてください。
1.就活の軸とゴールを決める
内定がなかなか獲得できない人は、就活の軸とゴールを定めてしまいましょう。
就活の軸とゴールを明確にできれば、自分の就活のスケジュールや戦略を見直せます。
まず、自分がどのようなキャリアを目指しているのかを再確認し、そのビジョンに合った業界や企業を再度確認してみましょう。
意外とこの部分が定められていない人は多いです。
例えば、あなたが将来どのような仕事をしたいのか、働き方をしたいのかなど、価値観に基づいてどの業界や職種が自分に適しているか考えることが大切です。
また、具体的なゴール、例えば「一定水準の給与の内定をもらえたら就活をやめる」「5社から内定を得られたらその中から決める」など、明確なゴールを決めることで終わりが見えるため、モチベーションも高まります。
2.受ける業界を広げてみる
なかなか内定を得られない人は、もしかすると、業界を絞りすぎているのが原因かもしれません。
いくらあなたが入りたいと思っている業界であったとしても、その業界があなたに向いているものでなければ、内定を得られずに卒業を迎えてしまうことになります。
あなたが幼少期から同じ夢を持っており、どうしてもその仕事で働きたいと思っているならば、業界を絞って探していることでしょう。
しかし、その仕事は必ずしも「その業界でなければできない」というわけではないかもしれません。
別の業界でもあなたが目指す職種を探している企業があるかもしれませんし、将来的にその職種を目指せる業界に一旦就職するのも悪いことではありません。
例えば、ITに関する仕事はIT業界でしかできないと思われがちですが、ITにあまり力を入れていない企業で、全般的なIT担当を目指しても良いでしょう。
自分の中で絶対に譲れないものでない限り、少し条件を緩めて探してみるのも選択肢の1つです。
3.誰かに相談する
1人で就活を進めていては、悩みを誰にも相談できず、なかなかうまくいきません。
そこで、おすすめなのは誰かに相談することです。
家族や友人、先輩、就活エージェントやキャリアセンターなど、信頼できる人にどんどん相談してみましょう。
これにより、自分では気づけなかった視点やアドバイスを得られます。
エントリーシートを添削してもらい、模擬面接の練習などもサポートしてもらいましょう。
これにより、あなたの良いところと悪いところを具体的にフィードバックしてもらえます。
また、就活に取り組んでいる仲間がいるならば、積極的に情報交換を行うこともおすすめです。
このように、多くの人と協力して、スムーズに就活を進めましょう。
内定がないと悩んでいる人は就活エージェントを使おう!
内定がないと悩んでいる人には、ぜひ就活エージェントを利用して欲しいです。
内定がない状態から脱出する最短ルートは就活エージェントを活用することです。
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内定が取れなくても焦らず落ち着いて就活しよう
今回は、なかなか内定が得られず、「このまま大学卒業を迎えてしまったらどうしよう」と悩んでいる方向けに、対策方法や進路の例を紹介しました。
確かに新卒は非常に強いカードであり、失うことは様々なデメリットがあります。
しかし、落ち着いて適切な対策を行えば、内定を獲得することはできますし、もしできなかったとしても命を取られるわけではありません。
手を抜くことはおすすめしませんが、ぜひ肩の力を抜いて本記事の内容を参考にした上で就活に取り組んでみてください。
就活市場では、今後も新卒の就職活動に関する様々な情報を発信していきますので、ぜひ他の記事もご覧ください!
明治大学院卒業後、就活メディア運営|自社メディア「就活市場」「Digmedia」「ベンチャー就活ナビ」などの運営を軸に、年間10万人の就活生の内定獲得をサポート