教員採用試験の準備を進める中で、志望動機の伝え方は特に迷う方が多い難関のひとつです。
志望動機は教職採用試験の合否の大半を占めており、非常に重要な部分です。
この記事では、教員採用試験の合格率を上げる志望動機の書き方について徹底解説していきます。
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【教員・教師】志望動機が重要な理由
教員採用試験ではまず間違いなく聞かれる志望動機ですが、志望動機は試験においてとても重要な役割を果たしています。
その理由を解説します。
教員採用試験における志望動機の役割とは
教員採用試験において志望動機は、応募者が教職に対してどれだけの熱意を持っているか、また教育に対する考えがどれだけ深いかを評価するためにとても重要です。
教育機関は、ただ教科の知識が豊富であるだけでなく、教育に対する熱意や明確な将来のビジョンを持っている教員を求めています。
そのため、志望動機を通じて、自分が関わる教育分野にどのような影響を与えたいかを具体的に示すことが求められます。
志望動機は自己PRにもつながる
志望動機は単に教員になりたい理由を伝える場というだけではなく、自己PRとしての機能も果たします。
自分の教育に対する哲学、過去の経験、将来の目標を語る中で、面接官に自分の個性や能力、教育に対する真剣な姿勢を理解してもらうことが大切です。
自分がどのような人間で、どのような能力を持っているのか、教育に対して他の人とどのような違う考えを持っているかなど、アピールできる点はとてもたくさんあります。
【教員・教師】志望動機でみられているポイント
志望動機でみられているポイントは、いったいどのような点なのでしょうか。
詳しく解説していきます。
教育についてどのように考えているか
教員採用の際、志望動機で特に評価されるのは、応募者が教育に対してどのような視点を持っているかです。
教育方針、教育の目的、教育を通じて達成したいことなど、具体的なあなたの教育観を示すことが求められます。
例えば、「生徒一人ひとりの可能性を引き出し、自立した思考ができるように導く」といったように、具体的な教育理念を述べることで、教育への深い理解と情熱をアピールすることができます。
教員になることに対する熱意があるか
志望動機では、教員になることにどれだけの熱意を持っているかが重視されます。
教職への情熱、教育に対する考え方、教員になって達成したい目標など、あなたがこの職業を選んだ深い動機はどこか、という点が見られています。
自分の熱量を惜しみなく伝えられるよう、この記事で解説するポイントを余すことなく盛り込んでみてください。
【教員・教師】志望動機の作り方
まずは、教員採用試験で聞かれる志望動機の基本的な作り方を解説します。
教育活動への熱量をアピールする
志望動機を書く際に最も重要なのは、教育活動に対する情熱をどのようにアピールするかです。
教員として求められるのは、担当教科の知識を伝えるだけでなく、生徒の成長を支援し、生徒が直面するさまざまな課題に対して共感と解決策を考えることができる力です。
例えば、「子どもたちが自分の可能性を最大限に発揮できるようサポートしたい」という熱意を示すことができれば、採用担当者に強い印象を与えることができます。
次に説明する、具体的なエピソードや経験を交えて、教育への高い熱量を言葉にして伝えましょう。
具体的な経験と志望動機を紐づける
教員としての志望動機を書く際には、過去の具体的な教育経験や関連する活動を紐づけることが重要です。
たとえば、過去に塾講師やボランティア教師として働いた経験があれば、その時に感じた達成感や学び、生徒とのコミュニケーションで得た知見や考えを志望動機につなげるのが効果的です。
また、課外活動や学校とは別の教育プログラムで成果を上げた経験、教育における困難を乗り越えた事例など、具体的な経験を通じて、どのようにしてその経験が現在の志望動機に繋がっているのかを明確にすると、志望動機に説得力が生まれます。
【教員・教師】志望動機を伝えるときのポイント
次に、教員採用試験で志望動機を伝えるときのポイントについて2つ紹介します。
どちらも非常に重要なポイントなので、必ずおさえるようにしましょう。
長期的なキャリアプランを伝える
志望動機を伝える際には、長期的なキャリアプランを伝えるようにしましょう。
教員としての将来のビジョンを採用担当者に伝えることで、あなたが教育をしていく中でどのような目標をもっているのかを伝えることができます。
例えば、教師としてのキャリアを通じて、どのように教育の質を高め、学校というコミュニティに貢献していきたいか、という内容を伝えられれば、とても効果的な志望動機になります。
採用担当者に伝わる構成で文章を考える
志望動機を伝える際は、文章構成にも注意を払う必要があります。
採用担当者に正確に志望動機を伝えるためには、クリアで簡潔、かつ論理的な文章にすることが大切です。
まず初めに結論を述べ、次にその志望動機の原体験や過去の具体的な経験や成果、最後にその学校や教育機関で働きたいと思う具体的な理由や、どのように貢献できるかを伝える、という流れが綺麗です。
また、志望動機の文章と文章が自然に繋がり、不自然な文章になっていないかにも注意しましょう。
一度文章を書き起こしてみて、第三者に見てもらうのもおすすめです。
【教員・教師】志望動機の例文
教員採用試験の志望動機例文
私が教師になりたいと考えた理由は、学生時代に経験した小学校の養護教育ボランティアの経験の中で、自分が小学生の教育に直接かかわりたいと考えるようになったためです。
ボランティアをしていく中で、不登校の学生やなかなか友人と打ち解けることができない学生などに触れてきましたが、そういった学生に平等に教育が行き届く世の中を実現したいと考えています。
その第一歩として、まずは現場で教員として教育活動に関わり、いずれは教育の質を高めることのできる人材になりたいと考えています。
学校区分ごとの教員採用試験の志望動機例文
学校区分ごとの志望動機については、教員採用試験で伝える志望動機の例文をまとめている記事があるので、そちらで確認してください。
小学校や中学校、高校、大学だけでなく、そのほかの学校区分の教員採用試験にも対応した志望動機の例文を紹介しているので、ぜひ合わせてご覧ください。
【教員・教師】志望動機が思いつかないときの対処法
最後に、志望動機がどうしても思いつかないときの対処法を解説します。
対処法は大きく分けて2点あります。
自己分析から導き出す
志望動機が思いつかないときは、まず自己分析をしてみましょう。
自分の過去の経験や興味、能力、価値観を振り返ってみて、なぜ自分が教職に就きたいと思うようになったのか、なぜ教員採用試験を受けるに至ったのかを丁寧に紐解いていきましょう。
自己分析をする中で出てきた自分の情報は、そのまま自己PRの材料にもなるため、ぜひ一度やってみることをおすすめします。
自分の学生時代の経験を語る
自分の学生時代を振り返ってみることもおすすめです。
自分が学生時代に持っていた教育に対する不満や、反対に良かったなと感じていた点、恩師の存在、部活動での経験など、どんな経験でも志望動機になりえます。
振り返ってみるのは、自分が応募する学校区分の時代がおすすめです。
【教員・教師】志望動機は自己PR!
教員採用試験の合否は、志望動機の伝え方にかかっているといっても過言ではありません。
本記事で解説してきたように、志望動機は自分自身のアピールの場です。
自分の教職への強い熱意と、自分の強みをあますことなくアピールしましょう。
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