ガクチカを作成するにあたって、筋トレをアピールしたいと考えている人も多いでしょう。
しかし、多くの人がアピールするものではないことから例文が見つからない。また、そもそもアピールして良いものなのかについて悩んでいる人も多いはずです。
そこで、今回は魅力的な筋トレのガクチカを作成するにあたってのポイントについて詳しく紹介していきます。
【筋トレのガクチカ】ガクチカとは
筋トレのガクチカについて作成する前に、そもそもガクチカとは何なのかについて考えていく必要があります。
ガクチカは就活用語であり、学生時代に力を入れたことの略です。
一般的な言葉ではありませんが、就活生ならば一度は聞いたことがあることでしょう。
志望動機は自己PRの次に聞かれるものなので、しっかりと対策をしていくことが重要です。
筋トレをガクチカにしてもいいの?
さて、本記事の本題である筋トレをガクチカにしても良いのか、ということについて考えていきましょう。
結論としては、筋トレをガクチカにすることは全く問題ありません。
ガクチカは基本的にあまりにも規模の小さなものや反社会的な内容を含むものでない限り、題材にすること自体は問題ないのです。
重要なのは、その経験を通じてどのようなスキルを身につけることができたのか、そのスキルを企業の業務でどのように活かすことができるのか、という点です。
よって、あなたがガクチカで筋トレをアピールするにあたって「そもそも題材として良いのか」と悩んでいるかもしれませんが、そこについては全く問題ないと言えるでしょう。
趣味の筋トレは動機が重要!
趣味の筋トレをガクチカにする場合は、まずそもそもガクチカでは、趣味をアピールすることでは好印象を作りにくいことを理解しておく必要があります。
単純に趣味として楽しんだことをアピールするだけでは、目的意識や困難・課題に対する向き合い方・主体性などが伝わりにくいからです。
そのため、筋トレをガクチカにする場合は、しっかりとした動機を用意することが重要です。
動機や目標があれば、達成に向けてどのような工夫や努力があり、自分なりに課題とどう向き合ってきたのかがわかります。
それによって企業はガクチカを評価しやすくなるため、筋トレを含む趣味をガクチカにする場合は、動機をもって意味付けをする必要があります。
筋トレをガクチカにする際は、動機や課題を明確に説明し、高評価を得られるアピール文を作成しましょう。
何をアピールするかが重要
先ほども紹介した部分ではありますが、ガクチカで重要なのは、結局何をアピールするかという部分です。
例えばあなたが英検1級を取得したエピソードを話すことを話したとしても、その能力を将来就職した後に活かすことができるイメージをしてもらえなければあまり意味がありません。
反対に筋トレという、一見すると引っ越し業者などの体力が必要になる業種以外は意味のなさそうなガクチカであったとしても、効果的にアピールすることができれば十分に魅力を伝えることができます。
よって、この後に紹介する筋トレをガクチカにする際にアピールできることを念頭に置いた上で文章を作成し、相手に魅力的な印象を与えることができれば十分であると言えるのです。
【筋トレのガクチカ】ガクチカと自己PRの違い
就活をしていると「ガクチカ」や「自己PR」などを企業側から求められることも多くあります。
ガクチカは「学生時代に頑張ったこと」であり、つまり困難にぶつかった時に、それを解決する力を見るものです。
ガクチカでは努力の過程や問題解決のためへの行動を述べることが非常に大切となります。
一方、自己PRは、自分の長所となるアピールポイントを述べる場となります。
筋トレのガクチカを述べる際にも、両者の違いはしっかりと頭に入れておきましょう。
【筋トレのガクチカ】ガクチカを聞く理由
企業はなぜガクチカについて質問をしてくるのでしょうか。
企業側がガクチカを尋ねるのは、「困難に立ち向かい、それを乗り越える力があるか」ということを知るためです。
実際に会社で働き出すと、仕事で問題が発生したり、人間関係が上手くいかなかったり、困難な目に遭うことはよくあります。
そういった困難な状況の中でも、問題解決のために努力し、行動することができる就活生を企業側は探しているのです。
あらかじめ向こう側の意図を理解しておくことができれば、相手が求めている回答を用意できる可能性が高いので確認していきましょう。
下記の4つはどのような企業でもガクチカを聞くにあたって重要視しているポイントなので、一緒に確認していきましょう。
1:努力の工程を知りたいから
企業がガクチカを質問する理由は、本人がどのような工程で努力してきたのか、詳細を知りたいと考えているからです。
努力の工程からは、課題や困難に対する向き合い方がわかるため、本人がどのように達成に向けて取り組む人なのかを把握できます。
社会に出れば、課題や障壁をクリアしなければならないシーンには常に直面すると言っても良いでしょう。
そのため、課題クリアのために努力できる姿勢・能力は、仕事をするうえで大前提として求められるものです。
だからこそ企業はガクチカを聞き、物事への取り組み方を知ることで、一つのことの達成や課題解決に向けて努力できる資質があるのか評価しようとするのです。
そのためガクチカを述べるときは、どのような努力・工夫を重ねてきたのかが伝わるように、行動内容を具体的に伝えることが重要といえます。
2:人柄を知りたいから
人柄を知りたいというのも、ガクチカを確認する上で企業が重視しているポイントの一つです。
当然ながら企業の採用担当者も人間なので、可能な限り人柄が良い人材を採用したいと考えています。
これは業務を行うにあたってお互いストレスフリーに取り組めるということは当然のことながら人柄が悪い人材を採用してしまっては職場の空気が乱れてしまう可能性があるからです。
そこで、ガクチカを通して就活生がどのような人材であるのかについて確認しているのはもちろんのこと、人柄についても確認し、長く現存のメンバーとモチベーション高く一緒に働くことができる人材であるかというのを確認しているのです。
よって、ガクチカを作成する場合はあなたの人柄が伝わりやすいような文章を作成することが重要であると言えるでしょう。
3:企業とマッチしているか知りたいから
企業とマッチしているかというのはガクチカを確認する上で企業が最も重視して確認しているポイントの一つであると言えるでしょう。
なぜならばガクチカは就活生がどのような経験をしており、どのような能力を身につけることができたかについて話す場所だからです。
そして、何より就活生も企業とマッチしているポイントについて書かなければならないというのは分かっているという前提で話が進んでいくので、企業とマッチしている能力について書いていないということは、企業研究はあまりしていない、モチベーションが低い人材であると判断することもできます。
ここであえて落としておくのも企業側からの優しさなので、企業のマッチしているかどうかを確認しているのでしょう。
4:モチベーションの源泉を知りたいから
企業がガクチカを質問する理由には、モチベーションの源泉を知りたいからという意図もあります。
仕事を一緒にしていくうえで、本人がモチベーションを持つ理由や源泉は重要な要素になるからです。
どのようなポイントでモチベーションを高めて積極的に行動するのかは、人によってさまざまな違いがあります。
そのため組織として同じようなモチベーションの源泉を持っている人を集めれば、皆同じ方向を向いて一致団結していけるため、仕事を効率的に回していけます。
ガクチカからは、どのようなことに精力的に取り組んだのかが明確になるため、そこからは本人のモチベーションの源泉も確かめられます。
そのため、ガクチカを伝える際は、自分の行動や考え方の流れをわかりやすく示せると良いでしょう。
【筋トレのガクチカ】ガクチカに求めるもの
ここからは企業の採用担当者がガクチカに求めるものについて詳しく紹介していきます。
ガクチカを書く際には、企業側がどんな内容を求めているのか、ということを意識して作成していく必要があります。
先ほどまで紹介してきた企業がガクチカを聞く理由と重なっているところも多いですが、時間に余裕のある人は、下記も参考にした上でどのような能力をアピールすれば企業の採用担当者に良い印象を与えられるのかについて確認していきましょう。
主体性
企業は主体性のある人物を求めていることが多いです。
なぜならば主体性のある人物は自ら業務を積極的に行い、どのようにすればよりスムーズに、かつ正確に業務を行うことができるかについて考えることができるからです。
主体性のある人物は常に努力を続ける傾向にあり、わざわざ第三者が指摘せずとも自ら能力を伸ばしていくことについて貪欲であることが多いです。
特に最近の企業は特に最近の時代はただデスクに座って定時の時間になるまで待っているだけでなく、自分から新しい仕事に取り組んでみたり、自分から積極的に成長するように取り組んでみたりする人材が求められています。
よって、主体性がアピールできるようなガクチカを作成することができると、より良い印象を与えることができるでしょう。
課題解決能力
どのような企業においても、課題解決能力を有している人材が重宝される傾向にあります。
よって、ガクチカを作成するにあたっても、課題解決能力をアピールすることができれば良いでしょう。
なぜならば、課題解決能力がある人材はどのような場面においても論理的に考えることができ、問題の本質について捉えた上でどうすれば問題を解決することができるかについて考えることができるからです。
よって、あなたが課題解決能力に自信があるならば、積極的にアピールし、企業に就職した後も自分の能力を活かして、問題を解決し貢献していくモチベーションを持っているということを積極的にアピールしていきましょう。
継続力
どのような企業においても継続力というものは高く評価される傾向にあるので、自信のある人は積極的にアピールすることが重要であると言えるでしょう。
なぜならば、継続力のある人材は粘り強く業務に取り組むことができ、なかなか成功することができずとも、諦めることなく成長や努力を続けることができるからです。
また、近年においては、すぐに仕事を辞めてしまう人も多いので、継続力があるということを積極的にアピールする必要があります。
せっかくお金をかけて採用したにも、かかわらずすぐにやめてしまう人材は企業にとってはいわゆる「地雷」とも思われるほど、最も避けたい人材なので、自分はすぐに音を上げるような人材ではないということを積極的にアピールすることができれば良いでしょう。
協調性
協調性がある人材はどのような企業においても高く評価される傾向にあるので、積極的に能力をアピールしていきたいところです。
協調性のある人材は特にグループでプロジェクトを進めるタイプの仕事などにおいて能力を発揮できることが多いです。
どのようなメンバーとも仲良く、お互いを認め合った上で業務に取り組むことができますし、相手のことを尊重した上で指摘などを行うこともできるからです。
また、協調性のある人材は誰とでも仲良くなれる可能性が高く、やや特殊なタイプの人とも関わることができるため、重宝される傾向にあります。
また、協調性がある人材は社外社内外の人物とも仲良くすることができるため、営業などの積極的に社会の人と関わることが多い仕事に取り組むにあたっても、非常に重視される傾向にあると言えるでしょう。
論理的思考力
論理的思考力はどのような仕事を行うにあたっても非常に重要視される傾向にあるので、積極的にアピールすることができれば良いでしょう。
なんとなくイメージができるかもしれませんが、論理的に思考をすることができる人材は、どのような場面においても常に頭を働かせながら業務を行うことができるので、ただ仕事をするだけでなく、いかに高い成果を収めることができるか、そしてどうすれば良い成果をどうすればより効率的に業務を行うことができるのかについて考え続けることができます。
多くの企業が論理的思考力を持っている人材を採用したいと考えているため、積極的にアピールしていきたい能力の一つであると言えるでしょう。
コミュニケーション能力
コミュニケーション能力は協調性と非常に似ている部分が多いので、差別化が難しいところではありますが、「人と話す」ことを重視して伝える際に話したい能力と言えるでしょう。
コミュニケーション能力が高い人材はどのような職場でも活躍することができ、汎用性が高いスキルと言えるので、非常に重宝される傾向にあります。
特にコミュニケーション能力の高い人材を一人でも採用することができれば、他の現存の社員とも積極的に交流を図ることができ、これまで現存の社員が発揮することができていなかった能力を発揮することができるようになるかもしれません。
このようにコミュニケーション能力があるということをアピールすればさまざまな企業から重宝される可能性が高いので、積極的にアピールしていきましょう。
【筋トレのガクチカ】筋トレからアピールできること
ここからは筋トレにおいて筋トレをガクチカにする際にアピールできることについて詳しく紹介していきます。
「学生時代に一番頑張ったことは筋トレだから、ガクチカに記載したい」そんな風に思っていても、実際に筋トレからアピールできるものが分からない人もいるでしょう。
筋トレを通して、体を鍛えることばかりに力を入れていた人も、よく考えてみると就活でアピールできるような力を養っていた場合は多いものです。
そんな就活生のために、筋トレからアピールできる力をいくつか紹介していきます。
筋トレを通して体を鍛えただけでなく、精神力や社会人としての能力を高められたことをアピールしていきましょう。
筋トレをガクチカにする際にアピールできる能力は大きく分けて7つあります。
継続力
筋トレは毎日コツコツと続けることによって成果が現れるものなので、継続力をアピールすることができるでしょう。
計測力は多くの就活生がアピールする能力の一つであり、積極的にアピールしていきたいものの一つです。
継続力のある人材は粘り強く業務に取り組むことができ、何かしら障害が発生した際も諦めることなく業務を続けることができるため、どのような企業においても重宝されるスキルの一つです。
よって、ガクチカを作成する際は筋トレを毎日コツコツと続けることにより、結果を生み出すことができたという話をすることができれば良いでしょう。
そしてその毎日コツコツ続ける継続力を活かして企業に貢献するといった話をすることができれば、十分に筋トレもガクチカとしてアピールできるものになるはずです。
計画性
もしあなたが筋トレにおいてボディメイクをするにあたって増量や減量などの計画を立てて行っていた場合は、計画性をアピールしていくことが良いと言えるでしょう。
体を大きくするにあたっては、常に低カロリーな食事だけをとっていては効率が落ちてしまいます。
反対に筋肉が際立つ美しいボディラインを作り上げるためには、ある程度体脂肪を落とすことも重要です。
しかしながら、体脂肪を落としながら筋肉をつけることができるのは筋トレ初心者だけであり、ある程度筋肉が発達してくると増量期と減量期というものを設ける必要があります。
よって、あなたが1年間においてどのような期間増量をし、どのような期間減量したのか、などの計画性を持って筋トレを行っていた話をすることができれば、仕事においても計画性を発揮し、貢献することができるとアピールすることができるでしょう。
向上心
向上心のない人は筋トレをしないはずです。
よって、筋トレがガクチカであるという人は向上心をアピールすることができれば良いでしょう。
どのような体を目指したいのか、どのような姿になっていたいのか、自分の中で理想とする姿に向かって向上心を持って取り組んできたならば、積極的にガクチカに取り入れていきたいスキルの一つです。
向上心のある人物は常にスキルの向上を目指し、さまざまな工夫をしながら業務に取り組んでいくので、「放っておいても」とは言い過ぎかもしれませんが、いちいちサポートをしなくても勝手に成長してくれます。
よって、企業としては非常にありがたい素質の一つです。
あなたが筋トレを通じて向上心を身につけることができたならば、積極的にアピールしていきましょう。
精神力
筋トレは精神力がなければ続けることができないきつい修行のようなものの一つなので、精神力を持っているとアピールすることもできれば良いでしょう。
体を大きくするためには一番しんどい可動域で体を動かす必要があり、成果を最大にするためには「限界が来た」と思ったタイミングから数回重りを持ち上げる必要があります。
ただ軽い重量で何十回もヘコヘコ持ち上げているだけでは筋肉は大きくなりません。
つまり、この精神力は業務にも活かせる可能性が高いでしょう。
特に体力が求められる現場や、締め切りが近づいてきた時にプロジェクトを成功に導くためなど、一つの限界を超えるために必要なのは精神力です。
よって、筋トレで鍛えた精神力を業務でも活かせるという話をすることができれば良いでしょう。
忍耐力
精神力と非常に似ている部分なので、差別化が難しいかもしれませんが、忍耐力も筋トレを通じて身につけることができ、企業においても良い印象を与えることができる能力の一つなので、アピールしていきましょう。
筋トレを続けるにあたっては、忍耐力も必要になってきます。
ある程度筋トレを続けていくと筋肉が成長しなくなる時期が訪れます。
ダイエットなどにもありますが、停滞期のようなものであり、自分のトレーニング方法が間違っているのではないかと心配になることもあるでしょう。
しかし、そんな時にも忍耐力を持って耐え忍び、自分の信じたトレーニング方法で筋力を伸ばしていくことができたという話をすることができれば、忍耐力のある人材であると考えてもらえる可能性が高まります。
特に新入社員のうちはなかなか慣れない仕事で精神的にも辛い思いをすることも多いかもしれません。
しかし、そのような時にも忍耐力を持って耐え忍び、1日でも早く企業に貢献できるよう仕事を覚えるといった話をすることができれば良いでしょう。
分析力
筋トレはいわゆる「脳筋」と呼ばれるような、何も考えずにただ重りを振り回しているだけのものではありません。
自分はどのような部位が弱いのか、どうしたらもっと目的とする筋肉に効かせることができるのか、分析をすることが非常に重要です。
例えば筋トレ好きの皆さんなら誰もが一度は取り組んだことのある「ベンチプレス」であったとしても、何も考えずに行えば、目的の胸ではなく二の腕に効いてしまいます。
このように、筋トレは常に考え続ける分析能力が必要であると言えるのです。
当然ながら仕事において分析力は非常に重要であり、何が課題であるかどのような解決策に取り組めば問題を解決することができるのか、などについて考えることができる人材を重宝する傾向にあります。
よって、積極的に筋トレを通じて分析力を身につけたとアピールすることができれば良いでしょう。
自己管理能力
筋トレ、特にボディメイクにも取り組んでいた人ならば、極限の自己管理能力をアピールすることができるでしょう。
体を大きくするため、大量に食事を摂ってひたすら重りをあげるだけならば、筋トレ自体が好きなだけで成し遂げられることです。
しかし、より美しい体にするために食事を徹底的に管理する人も多いでしょう。
よって、筋肉をキープしつつ、体脂肪を削るために、低脂質で高タンパクな食事をしてきたなどの自己管理能力をアピールすることもできる可能性が高いです。
あなたがこれまで筋トレにおいて食事などを管理した経験があるならば、その自己管理能力を活かし、自分を律して毎日一つひとつの業務に取り組んでいくという姿勢をアピールすることができれば良いでしょう。
【筋トレのガクチカ】筋トレの何を話す?
筋トレをガクチカとして話す際は、重要な要点を押さえるように意識しましょう。
筋トレのガクチカは、話す内容が難しいと思われがちですが、要点を押さえておけば文章が作成しやすくなります。
具体的な話すべき内容は、以下のとおりです。
- 筋トレを始めた動機を述べる
- 目的を持っていることを説明する
- 成果を伝える
どのような動機をもって筋トレを始めたのか、そして何を目標・目的に設定しどのような努力・工夫を続けているのか、そして実際に出した成果を一つひとつわかりやすく述べていきましょう。
では、それぞれの重要なポイントをまとめていきます。
筋トレを始めた動機を述べる
筋トレのガクチカでは、ただの趣味の話で完結してしまわないように、動機を明らかにすることが重要です。
筋トレに打ち込む動機が明確であり、しっかりと目標や目指すべきポイントがある状態で取り組んでいることがわかれば、趣味の話にとどまらないことがわかります。
そのため、筋トレのガクチカを伝えるときは、具体的なエピソードとあわせて筋トレを始めた動機をあわせて述べるようにしましょう。
なぜ筋トレを続けているのか、筋トレを頑張りたいと考えた背景・きっかけなどが重要です。
一つのことに打ち込む動機や背景からは、本人の人となりや総合的な価値観が見えてきます。
企業はガクチカを通じて学生一人ひとりの人柄を知りたいと考えているため、筋トレを始めた動機はできる限り具体的に伝えましょう。
目的を持っていることを説明する
就活で筋トレをガクチカにする場合は、目的を持っていることを具体的に説明する必要があります。
なぜなら、一般的に筋トレと聞くと「趣味の範囲」「個人で楽しむだけ」というイメージが先行してしまい、課題への向き合い方などは評価できないとみなされてしまうからです。
そのため、筋トレのガクチカを話すときは、目的を持っていることを話しましょう。
目的があればその達成に向けてどのような困難・課題があるのか、それに対してどのような努力をしてきたのかなどをスムーズに伝えられます。
ガクチカでは、一つのことに目的意識を持って取り組めること、課題や困難に向き合ったうえで達成に向けて努力できることなどが評価基準になります。
目的・目標を自分で設定し、その達成や解決に向けて努力できる人材であることを、筋トレのガクチカを通じて積極的にアピールしましょう。
成果を伝える
ガクチカで筋トレのエピソードを伝える場合は、具体的な成果にも触れましょう。
単純に頑張ってきた、課題達成のために工夫してきたというだけでは、就活のアピールとしては弱くなってしまいます。
頑張ったことの事実を述べただけなので、どのような経験・学びにつながったのかを伝えることで、筋トレに力を入れたことが有意義であったことをアピールする必要があります。
そのため、成果は「筋肉がついた」「理想的なボディメイクができた」などの単純なことだけでなく、「つらいトレーニングにも耐えられる精神力がついた」などの精神的な要素もあると良いでしょう。
また、筋トレの成績などを成果として述べる際は、数字を使って具体性を高めることも重要です。
マニアックな伝え方にならない範囲で、数値が伸びたなどの具体的な表現をすると、どれだけ頑張って打ち込んできたのかがわかるからです。
【筋トレのガクチカ】筋トレのガクチカについて書く際のポイント
続いて筋トレのガクチカを書く際のポイントについても詳しく紹介していきます。
下記の2点を踏まえた上で作成することで、より企業の採用担当者に良い印象を与えられる可能性が高まりますので、ぜひ参考にしてみてください。
筋トレを通して得た学びやスキルを明確にする
筋トレを通じて得た学びやスキルを明確にするのは非常に重要であると言えるでしょう。
ガクチカにおいては、基本的に常にどのような学びを得たのか、スキルを身につけたのかについては明確にする必要があると言えますが、筋トレという、すべての人が行っているわけではないものについてはより明確にする必要があるのです。
特にここまで紹介してきたような忍耐力や分析力などは、ただ重いものを持ち上げているだけにしか初心者には見えない筋トレにおいてなぜ分析力が身につくのか、わかりやすく説明しなければなりません。
よって、可能な限りエピソードは定量的かつ具体的なものにして、あなたに初めて会う企業の採用担当者も納得して話を聞くことができるような文章を作成することが重要であると言えるでしょう。
仕事にどのように活かせるのか、を述べる
部活動やボランティアなどと異なり、ただ「筋トレに力を入れていた」と話すだけでは仕事にどのように活かせるのかがあまり伝わらない可能性もあります。
そこで、筋トレ経験がどのように仕事に活かせるのかについてわかりやすく説明していくことが重要であると言えるでしょう。
あなたが筋トレを通じてどのようなスキルを身につけたのかについてわかりやすく説明するとともに、そのスキルが仕事にどのように活用できるのかについても話していかなければなりません。
よって、例えばあなたが分析力を身につけたとアピールするならば、その分析力を活かして課題や市場を分析して企業の売り上げに貢献するといった内容を話すことができれば良いでしょう。
ありきたりな内容にならないようにする
ガクチカでは、多くの学生が似たようなテーマや経験を元に自分の頑張ったことをアピールしてしまうことが多くあります。
面接官は多くの就活生の選考書類を見るため、ありきたりな内容では「つまらない」と思ってしまうこともあるでしょう。
特に、誰もが体験したようなエピソードや、誰もが達成できそうな成果では、十分に評価されない場合もあるので注意が必要です。
なるべく他の就活生との差別化を図るように心がけましょう。
筋トレのガクチカは、オリジナリティーのあるテーマと言えるでしょう。
ただし内容によっては、ありきたりな成果や能力となってしまう場合もあるので、工夫が必要となります。
オリジナリティーのあるエピソードや困難の乗り越え方を記載し、採用担当者から「興味深い」と思ってもらえるガクチカを目指しましょう。
趣味だと思われないようにする
筋トレのガクチカを伝える際は、単なる趣味のアピールにならないように注意してください。
採用担当者からガクチカではなく趣味のアピールだと思われてしまうと、趣味以外にガクチカにできる経験がないと判断される可能性があります。
結果、学生時代に主体的に物事に取り組んで来なかった・自分をアピールするための自己分析が足りていないと思われてしまう場合もあるでしょう。
そのため、筋トレのガクチカを伝える場合は、しっかりと目的意識をもって取り組んでいることをアピールする必要があります。
筋トレを始めた動機、目的の内容やそれを達成するうえでの課題、自分なりに努力していることなどを明確に伝えることで、問題解決能力や主体性などさまざまな能力を養ってきていることをアピールしましょう。
そうすることで熱意や意気込みが伝わり、企業から興味を持ってもらうきっかけになります。
【筋トレのガクチカ】筋トレのガクチカについて話すときの注意点
筋トレをガクチカにするのは非常におすすめではあるのですが、いくつか注意点も存在します。
筋トレをガクチカにする際にプラスのイメージを与える際の対策はここまで話してきました。
しかし、就活においてはプラスなイメージだけではなく総合点で判断されるので、マイナスなイメージを与えないような注意点も念頭において作成していくことが重要です。
専門用語を用いない
筋トレのガクチカを伝える際は、専門用語を不必要に用いないように注意しましょう。
というのも、専門用語が多いと内容が面接官に伝わりにくくなり、せっかく要点を押さえていても「わかりにくい」と思われてしまいます。
結果としてマイナスな評価を受ける原因になるため、専門用語の使用は避けましょう。
もしくは、説明を加えるなどの配慮が必要です。
アピール内に専門用語が多いと、自分の実績や知識を不必要にひけらかしている・自慢しているように聞こえてしまいます。
また、「初めて話を聞く人に対して配慮ができていない」という印象が強くなる恐れがあります。
基本的には一般的な言葉を使うようにし、意味が通じないことによるマイナス評価は避けましょう。
知らず知らずのうちに内容がわかりにくくなっていないか確かめるなら、必要に応じて周りの人にガクチカを添削してもらうことがおすすめです。
人との協力のエピソードも必要
筋トレのガクチカを述べるときは、周りの人と協力したエピソードも重要になります。
社会では、組織を円滑に回していくうえでチームワークやコミュニケーション能力が重要視されます。
そのため学生を評価する際に、チームワークやコミュニケーション能力の面で高い能力に期待できる人材か、積極的にチェックしようとする企業は珍しくありません。
したがって、ガクチカや自己PRなどのアピールに、人と協力したエピソードがあると評価が高まる可能性があります。
一人での活動のみでは、自己中心的で、組織に所属することが向いていない人と思われる場合があるため注意が必要です。
筋トレのエピソードは、自分一人のエピソードになる場合が多いですが、より高評価を狙うなら周りの人と関わったエピソードを選ぶのが効果的です。
たとえば先輩にアドバイスを求めた・友人と励まし合いながら筋トレを頑張った、などのエピソードであれば、協調性を評価してもらえる可能性があります。
趣味としてのアピールでは少し弱い
趣味としての筋トレは、ガクチカにするのは少し弱いエピソードといえます。
単純に好きだから頑張ってきた、というだけでは、困難に対してどのように向き合うのかなどの面で企業側は評価しにくいからです。
そのため、自分なりの熱意や筋トレに力を入れている動機、目的などをアピールし、単なる趣味ではないことを伝えることが重要です。
もしくは、趣味の一環として行っている筋トレではなく、「部活のトレーニングメニューの中で行った筋トレ」などであれば評価されやすいといえます。
企業はガクチカを聞くことで、物事への取り組み方や経験から学んで成長できる姿勢などをチェックしているため、単純な趣味ではそれらが伝わりにくい点に注意しましょう。
企業との相性を考える
ガクチカとして筋トレのエピソードを伝える際は、企業との相性をよく考える必要があります。
筋トレで得た成果や学びがどれだけあっても、企業で活かせるポイントが少なければ、採用担当者からはマッチ度が低いと思われてしまいます。
「なぜうちを志望したのか?他社のほうがその強みを活かせるのでは?」と思われれば、採用にはつながりにくいため、志望企業に合うアピールを考えることが重要です。
筋トレを頑張ってきたことを伝えるなら、そこで得た学びや能力は、志望企業で活かせるものであることが望ましいです。
やはり多くの企業は自社と相性の良い学生に入社してもらいたいと考えているため、相性を考慮しない、独りよがりなアピールにならないように注意してください。
そのためには、企業が学生に何を期待しているのか、働くうえで何を求めているのか、企業研究を通じて深く理解する必要があります。
【筋トレのガクチカ】ガクチカの基本構成
続いてここからはガクチカを作成する上での基本の構成について詳しく紹介していきます。
ちなみにこのガクチカの基本構成はどのような経験をアピールする際でも、どのような能力をアピールする際でも活用できるものなので、本記事でマスターしてしまいましょう。
結論
まずはあなたが学生時代に力を入れたことは筋トレであるという結論から分かりやすく説明していきましょう。
なぜならば企業の採用担当者は1日に無数のESを読むわけであり、自己PRや志望動機なども数えきれないほど読まなければなりません。
そんな中で、結論を先に述べられていない状況な文章が提示された場合読む気にもなりませんし、集中力が削がれてしまう可能性も高いです。
そこで、まずは結論として自分が学生時代に力を入れたことが筋トレであるということを一言で説明し、結論を念頭に置いた上で文章を読んでもらうことを大切にしていきましょう。
動機
続いてあなたがなぜ筋トレに取り組んでいたのかについてわかりやすく説明する必要があります。
どのようなことにのめり込むことができるのかについても、ガクチカを通して確認されている可能性が高いので、あなたがなぜ筋トレにハマったのかについて詳しく説明していきましょう。
ただし、ガクチカにおいて最も重要視される部分は結論と取り組みの部分です。
よって、動機の部分は文字数が空いている場合にのみ入れるだけで良いでしょう。
目的と課題
筋トレにおいてどのような目的や課題が存在していたのかについてわかりやすく説明していくことも非常に重要であると言えます。
あなたはどのような目的を持って筋トレに取り組んでいたのか、そしてその目標を達成する上で目的を達成する上でどのような課題があったのか、について詳しく説明していきましょう。
なぜならばガクチカというものは目的や課題に対してどのようにアプローチし、解決策を導き出していくのか、という点が重視されているからです。
よって、あなたが筋トレにおいてどのようなものを目的としており、どのようなことが課題とされていたのか、について誰が聞いても分かりやすく説明していくようにしましょう。
これにより、ガクチカにおいて重要視される取り組みと結果の部分につながる話ができるはずです。
取り組みと結果
筋トレにおいてどのような目的と課題があったのかについてわかりやすく説明することができたら、続いてガクチカにおいて最も重要な部分の一つである「取り組みと結果」について説明していく必要があります。
課題に対してどのような目的を持ってどのようにアプローチすることができるのか、について詳しく説明することができれば、実際に入社した際にもそのアプローチ方法を活用して問題解決に臨むことができるということをアピールすることができます。
また、ガクチカにおいては、この「取り組み」が非常に重要視されているので、結果については全く触れなくて良いと思う人も多いかもしれませんが、「何も触れないということは、後ろめたいことがあるのではないか?」と勘違いされてしまう可能性も高いです。
よって、文字数の指定が少ない場合は一言でも良いので、「どのような結果が生じたのか」についても説明していきましょう。
学び
ガクチカである筋トレを通じてどのような学びを得たのか、についても詳しく説明していくことが非常に重要であると言えるでしょう。
なぜならば、ガクチカにおいて重要視されているのはあなたが何kgスクワットを持ち上げることができるかではなく、あなたがガクチカを通じてどのようなことを学んだかです。
今回の場合の題材が筋トレなだけであって、特に題材は何でも良いのです。
重要なのはどのような学びがあったのか、そしてその学びは就職した後に活かすことができるのか、という部分です。
よって、企業の求める能力の中で自分が身につけることができたものをアピールし、就職した際にも活用することができるという話をすれば、企業研究をしっかり行っているモチベーションの高い人材であると考えてもらえることでしょう。
仕事での貢献
ガクチカでは、最後に、仕事でどのように貢献したいか述べて自分の熱意・入社意欲を伝える必要があります。
単純にガクチカの内容や学びを述べるだけでは、事実をただ伝えているだけなので、企業に響くポイントは少ないといえます。
筋トレを通じて得た成果をどのように仕事で活かすのかを具体的に伝えることで、企業は学生に対して活躍のイメージが持てるようになります。
たとえば筋トレを通じて精神力を鍛えたのなら、その精神力の強さを活かして営業職で折れずに新規顧客開拓にチャレンジしたい、などのアピールが具体的で効果が高いといえます。
重要なのは、仕事において学びや成果に再現性があるかというポイントです。
志望する仕事で求められる能力や働き方を先に考えたうえで、どのような貢献・活躍ができるのかを具体的に示しましょう。
【筋トレのガクチカ】ガクチカの例文
ここまでガクチカを筋トレにする際の構成の方法やどのような能力をアピールできるのか、企業がどのような能力を求めているのか、などについて紹介してきました。
ここからは本記事の内容を踏まえた上での例文を紹介していきます。
ぜひ例文を参考にし、本記事のおさらいとしても活用してください。
マーケティング
マーケティング職
私が学生時代に最も力を注いだことは、筋トレです。
大学生になるまで、野球部員として野球を楽しんでいましたが、怪我をしたことにより、野球を続けることは断念することとなりました。
しかし、楽しみである体を動かすことを続けたい、という思いから、痛めた部分を配慮しつつ行うことができる筋トレを始めました。
筋トレを始めた頃は、自分の怪我を労わりながらトレーニングをすることの難しさに直面していました。
徐々にジムや筋トレイベントで知り合う人の多くが、体の不調を感じながらも「スポーツをしたい」という気持ちを持っていることを知りました。
その後、筋トレに関する知識を深め、外傷や障害予防を行うアスレティックトレーナーの資格を取得しました。
障害のある人もない人も楽しめる筋トレの可能性を常に考えるようになりました。
貴社のマーケティング業務においても、市場のニーズを幅広く捉え、様々なお客様の立場から商品を生み出していきたいと考えています。
IT系
IT系
私が学生時代に力を注いだ活動は筋トレです。
大学当初、ジムに入会したことをきっかけに筋トレに目覚め、それから週に5日のトレーニングに励むようになりました。
筋トレを始めて数ヶ月は、筋トレの効果を実感できず、やめてしまおうと何度も思いました。
しかし、自ら筋トレや食事の見直しを行い、さらに自分自身で筋トレメニューを作り上げたことによって、体を大きく変化させることができました。
筋トレの知識が乏しかったので、本を読んだり、筋トレイベントに参加したりし、積極的に知識を養うようにしました。
現在では、ジムでアルバイトとして採用してもらい、お客様一人一人に合った筋トレを指導する立場となりました。
筋トレを通し、継続力が身につき、困難な状況に陥っても、打開策を見つけることにやりがいを感じるようになりました。
会社に入社してからも、コツコツと努力を重ね、困難な状況を耐え抜く力を仕事でも活かしていきたいと考えています。
IT系
営業職
私は大学時代に筋トレに励み、継続力、計画性、向上心といった能力を身に付けました。
これらの能力は、営業職においても活かせると考えています。
大学入学当初は体力に自信がなく、サッカーの部活動にも参加できませんでした。
そこで、自分を変えるために筋トレを始めました。
目標は、3ヶ月で体重を10kg増、体脂肪率を5%減でした。
そして課題を分析した結果、運動不足と偏った食生活の改善が大切であると考えました。
そこで週に3回、ジムに通い、筋トレと有酸素運動に取り組みました。
また、食事内容を見直し、タンパク質を積極的に摂取しました。
その結果、3ヶ月で体重を12kg増、体脂肪率を4%下げることができました。
私は筋トレを通して、目標達成には継続力、計画性、向上心が不可欠であることを学びました。
また、目標達成のために努力すれば、必ず結果が出るということも学びました。
これらの経験から得た学びを活かし、貴社の営業職においても、目標達成に向けて積極的に努力し、貢献していきたいと考えております。
まとめ
今回はガクチカを筋トレにする際のポイントや注意点、どのような能力をアピールできるのかについて詳しく紹介してきました。
「筋トレは自分にとってただの趣味なので、アピールできないのでは?」と思う人も多いかもしれませんが、精神力や忍耐力、分析力がないと成し遂げることのできない、数少ない人が達成できるガクチカです。
よって、アピールできる能力も多いですし、企業に与える印象も良いので、積極的にアピールすることができれば良いでしょう。
明治大学院卒業後、就活メディア運営|自社メディア「就活市場」「Digmedia」「ベンチャー就活ナビ」などの運営を軸に、年間10万人の就活生の内定獲得をサポート