【よくある質問の回答付き】履歴書の学歴欄の書き方!最初は中学卒業から書けばいいの?

【よくある質問の回答付き】履歴書の学歴欄の書き方!最初は中学卒業から書けばいいの?

履歴書は採用する企業と志望する学生の最初のコンタクトとなるものなので、間違いやマナー違反は避けたいところです。

ここでは、学生が履歴書へ学歴を記入する際の基本的なルールや注意点などを説明しています。

多くの学生が悩むポイントについてはQ&A方式で詳しく解説しているので、ぜひ参考にしてください。

【履歴書の学歴の書き方】基本ルール

就活の際に企業に提出する履歴書の学歴欄には書き方のルールがあります。

誤った方法で記入してしまうと学歴詐称と取られてしまう可能性もありますので、ルールを覚えて企業の採用担当者に正しい情報が伝わるように丁寧に作成しましょう。

多くの学生が履歴書に学歴を記入する際に迷うのが、どこからどこまでの学歴を記入するべきかということではないでしょうか。

新卒生が就活を行う場合、履歴書には中学卒業からの学歴を書くのが一般的なルールとなっています。

小学校については記入してはいけないということはありませんが、義務教育である中学を卒業した時点から記入するのが一般的です。

高校や大学、専門学校については入学と卒業の両方を記入しますが、新卒生の就活の場合は大学に在学中なので、「〇〇大学 卒業」ではなく「〇〇大学 卒業見込み」と記入するのが正しい書き方です。

大学院生の場合は「卒業見込み」ではなく「修了見込み」と記入します。

学歴欄に大学名を記入する際には校名や学部・コースなどを省略することなく、すべて正式名称とすることも大切なルールです。

中学や高校については「中学校」「高等学校」という表記を用いるようにし、「東京都〇〇区立△△中学校 卒業」、「私立□□高等学校 入学」のように書きましょう。

入学した年や卒業した年の表記については西暦と元号のどちらを用いても問題ありませんが、必ず混同することなく、どちらか1つに統一させるのがルールです。

これは学歴欄だけでなく、履歴書全体でもいえることです。

学歴欄で「平成〇〇年」という元号表記を用いたならば、別の欄でも元号表記を用いるようにしましょう。

学歴欄を記入する際に学校名や入学年などを間違えて記入してしまうこともあるでしょう。

その場合は可能な限り最初から書き直すのがルールです。

履歴書一枚記入するにも多くの時間がかかるので面倒かもしれませんが、修正した跡が残る履歴書は見づらいですし、企業からの印象も悪くなってしまいます。

履歴書の提出期限が迫っていて書き直す時間がないという場合は二重線と訂正印を用いる方法で修正することは可能ですが、修正ペンや修正テープ、砂消しなどを使っての修正は社会的なマナーとして認められていないので絶対にやめましょう。

また、修正可能な消せるボールペンを使って履歴書を記入するのもNGです。

【履歴書の学歴の書き方】入学年度、卒業年度早見表

先程も説明したように、履歴書の学歴欄に関しては西暦と元号のどちらを用いても問題ありませんが、同じ履歴書の中で西暦と和暦の療法を用いるのは望ましくありません。

必ずどちらか一方に統一するようにしましょう。

また、元号を用いる際に平成を「H」、令和を「R」のように略して良いのか迷う学生がいるかもしれませんが、履歴書においては略称を用いないのがルールなので、必ず「平成」や「令和」と書くようにしましょう。

履歴書に学歴を記入する際には、入学年や卒業年を正しく記入しなければなりません。

特に浪人や留年をしていると間違いやすいので、学歴早見表を参考にすると間違いがなく便利です。

ここでは21卒~24卒までの入学、卒業年度を記載していますので、ぜひ参考にしてください。

※21卒

生まれた年 1998(平成 10)年

中学卒業  2014(平成 26)年3月

高校入学  2014(平成 26)年4月

高校卒業  2017(平成 29)年3月

大学入学  2017(平成 29)年4月

卒業見込み 2021(令和 3)年3月

※22卒

生まれた年 1999(平成 11)年

中学卒業  2015(平成 27)年3月

高校入学  2015(平成 27)年4月

高校卒業  2018(平成 30)年3月

大学入学  2018(平成 30)年4月

卒業見込み 2022(令和 4)年3月

※23卒

生まれた年 2000(平成 12)年

中学卒業  2016(平成 28)年3月

高校入学  2016(平成 28)年4月

高校卒業  2019(平成 31)年3月

大学入学  2019(平成 31)年4月

卒業見込み 2023(令和 5)年3月

※24卒

生まれた年 2001(平成 13)年

中学卒業  2017(平成 29)年3月

高校入学  2017(平成 29)年4月

高校卒業  2020(令和 2)年3月

大学入学  2020(令和 2)年4月

卒業見込み 2024(令和 6)年3月

【履歴書の学歴の書き方】学歴を書く際のポイント

ここでは、基本的なルール以外に履歴書に学歴を書く際に注意するべきポイントをいくつか紹介します。

細かい部分まで十分に配慮して、採用担当者から少しでも高い評価が得られるようにアピールしましょう。

1つ目のポイントとして「同上」という表記はなるべく避けるべきです。

履歴書の学歴欄では「〇〇高等学校 入学」、「〇〇高等学校 卒業」のように同じ学校名を連続して記入することがあるので、少しでも履歴書の作成を効率的にするために二度目以降は「同上」として省略したいと考える学生も多いと思います。

履歴書の学歴欄において「同上」と記入するのは絶対にNGというわけではありませんが、受け取る採用担当者によってはマナー違反と感じるケースがありますし、手抜きしようとしていると悪く取られてしまうこともあります。

同様に「〃」という表現も使用は避けるべきです。

面倒に思っても学校名は省略せずに正式名称を記入するようにしましょう。

2つ目のポイントは「卒業見込み」と「卒業予定」の2つ表現の使い方についてです。

新卒生の場合、就活時は現役の大学生ですので、学歴欄に「〇〇大学△△学部 卒業」という表現は使うことができません。

その代わり、「卒業見込み」や「卒業予定」と記入するのが一般的ですが、この両者には違いがあることをご存知でしょうか。

「卒業予定」は文字通り、現在は在学中だが将来的に卒業する予定であるという意味です。

それに対して「卒業見込み」というのは、すでに卒業に必要な単位をクリアしているので確実に卒業することができるという意味を含んでいます。

つまり、「卒業見込み」は「卒業予定」に比べて強い意味を持っているので、単位をクリアしているのであれば「卒業見込み」と書くべきです。

一方、大学1年生・2年生など早い時期から就職活動を始めていて、まだ単位をクリアしていない学生は「卒業予定」という言葉を使うようにします。

3つ目のポイントは職歴欄についてです。

新卒の場合、職歴に何を書いたらわからないという学生も多いと思います。

アルバイトは職歴として適当なのか、職歴なしと書くとマイナス評価になってしまうのではないかと考える学生もいるでしょう。

結論からいえば、新卒の就活の場合は職歴は「なし」でかまいません。

そもそもアルバイトは職歴には含まれないので、職歴欄には書くことができません。

アルバイトに関してアピールしたい場合は職歴欄ではなく自己PRや志望動機などにうまく絡めるようにしましょう。

ただし、職歴欄に何も書かずに空欄のまま提出するのはマナー違反とされていますので気を付けましょう。

履歴書を提出する際は職歴欄に左詰めで「なし」と書いて、その下に「以上」と書き加えて締めます。

【履歴書の学歴の書き方】よくある質問

ここでは、履歴書の学歴欄を記入する際に、多くの学生が疑問に思う点をまとめて紹介しています。

魅力的な履歴書を作成するためにもポイントをしっかりと押さえましょう。

通信制の大学に通っている時は、学歴に書くべきですか?

四年制大学や短大ではなく通信制の大学に通っている場合、履歴書にはどのように書けば良いのでしょうか。

そもそも通信制大学が大学にあたるのか疑問に思っている学生もいるかもしれませんが、通信制大学は文部科学省によって認定されている正規の大学であり、卒業すれば学士の称号をえることができるので学歴として履歴書に書くことができます。

通信制の大学についても四年制大学と同じように「〇〇大学 通信教育課程 △△学部 □□学科」と正式名称を記載することが基本的なルールです。

通信教育課程の部分を省略してしまうと通学生の大学と勘違いされてしまうことがあるので、必ず書くようにします。

通信制の大学の中には正式な名称の中に通信教育を示す言葉が含まれていないことがあります。

この場合、通学生の大学と混同されるのを避けるために、最後に「通信教育課程」や「通信制」といった言葉を付け加えておくほうが無難です。

大学を中退していることは記入するべきですか?

大学を中退した場合は最終学歴としては認められませんので、学歴は高卒ということになります。

それならば履歴書の学歴欄に記入する必要もないのではないかと思いがちですが、たとえ中退でも履歴書にはその旨を記入する必要があります。

大学中退を履歴書に記入する際は「〇〇大学 △△学部 □□学科 中途退学」のように大学名は省略せずに学部や学科まですべて記載するようにし、「中退」ではなく「中途退学」という言葉を使うようにしましょう。

中退はネガティブなイメージがあるので履歴書に書きたくないという人もいると思いますが、年齢と学歴を比べてみれば空白期間があるのはすぐにわかってしまうので、隠していることが露見してしまえば印象はもっと悪くなってしまいます。

また、中退にも関わらずに卒業と書くのは学歴詐称となりますので絶対にNGです。

また、中退したことに明白な理由があるならば、履歴書に書き添えておくと良いでしょう。

経済的な事情や病気でやむなく中退せざるを得なかった場合や新しい目標ができたことなどを記載することでマイナスイメージを解消することができます。

大学を途中で編入している際はどのように書けばいいですか?

大学には編入制度というものがあります。

短大や専門学校、高等専門学校を卒業した人や四年制大学の2年生が他の大学へ入学を希望する場合、必要な単位を修了していれば大学3年生として編入することが可能です。

このような場合、履歴書の学歴欄にはどのように記入するのが良いのでしょうか。

A大学経済学部経済学科2年からB大学経済学部経済学科3年への編の場合、学歴欄には

「A大学 経済学部 経済学科 入学」

「B大学 経済学部 経済学科 編入学」

「B大学 経済学部 経済学科 卒業」

と書きます。

途中で転校している際はどのように書けばいいですか?

転校の経験がある学生の場合、そのことを学歴欄にどのように書くべきでしょうか。

たとえば高校時代に転向した場合には、「〇〇高等学校 入学」

「△△高等学校 転入学」

「△△高等学校 卒業」

と記入します。

注意点としては、「高校」ではなく「高等学校」とすること、そして「転校」ではなく「転入学」とすることです。

まとめ

履歴書の学歴欄は基本的なルールを守って記入するのが重要です。

中学校卒業から書きはじめる、略称を使わずに正式名称を書く、年号の表記は統一する、といった基本ルールを守りましょう。

入学年度や卒業年度は間違いやすいので早見表を参考にすると間違いを防ぐことができます。

もしも間違えてしまった時は、原則的に修正はせずに一から書き直すようにしましょう。

通信制の大学に通っている人や中退・転校などをした人は、その旨を履歴書に書かなければなりません。

その際にも履歴書独特の書き方に注意しましょう。

RECOMMEND この記事を読んだ人はこんな記事も読んでいます

広告掲載をご検討の企業さまへ