ガクチカは、どの企業においても求められる可能性のある頻出質問です。
なかなか綺麗にまとめるのが難しいガクチカですが、さらに難易度が上がる場合があります。
それは、文字数指定をされている場合です。
この記事ではその中でも、「300字」「300文字」「300字以内」と指定されている場合のガクチカの書き方や文字数調整のコツについて徹底解説していきます。
ぜひ今後の就活の参考にしてください。
【300字でガクチカ】ガクチカとは
300文字でガクチカについて作成する前に、そもそもガクチカとはどのようなものなのかについて詳しく理解しておく必要があると言えるでしょう。
ガクチカとは学生時代に力を入れたことの略語であり、就活用語です。エントリーシートや面接で定番の質問であるため、質の高いものを作成する必要があると言えます。
自己PRや志望動機の次に聞かれる可能性が高いものなので、自己分析をしっかりと行い、質の高いものを作成していきましょう。
【300字でガクチカ】だいたいどれくらい?例を見てみよう
300文字のガクチカは、だいたいどれくらいなのでしょうか?
300字で文章を書くことは少ないので、なかなかイメージが湧きづらいですよね。
まずは300字がどれくらいかを把握するために、サンプルを見てみましょう。
私は小学生の頃から続けてきた野球を大学でも続けたいと思い、野球部に入部しました。
しかし、大学の野球はレベルが高く、受験期のブランクもあってレギュラーをなかなか取ることができませんでした。
そこで、日々の練習にプラスして自主練を始め、毎日欠かさずランニングをするようにしたところ、体力がつき、自主練を始めてから半年後には、「チームで一番パフォーマンスが良い」と評価していただけるようになりました。
練習試合でも次第に成果を残せるようになり、大学2年になってからの最初の大会では、レギュラーになることができました。
この経験を活かして、入社後も、地道な努力と諦めない心を使って活躍したいです。(295字)
いかがですか?長いように思いますが、実際に書いてみると、実は300字以内に収めることはとても難しいです。
ここからは、難しいのにも関わらずなぜ300字指定をされるのか、300字でガクチカを収めるためにはどのようにすれば良いのかを解説していきます。
【300字でガクチカ】300字のガクチカを聞く理由
- どのような価値観を有しているか知りたいから
- 人柄を知りたいから
- 企業とマッチしているか知りたいから
- 人材のスペックやスキルのレベルを知りたいから
ここからは、企業が300文字でガクチカについて聞いてくる理由について一緒に考えていきましょう。
企業がどのような点を重視してESや面接においてガクチカを聞いてくるのか、あらかじめ知っておくことが重要です。
企業の採用担当者がガクチカについて聞く理由は主に以下の4つです。
1:どのような価値観を有しているか知りたいから
企業が300文字のガクチカを訪ねてくれる理由の一つとして、就活生がどのような価値観を有しているのか知りたいと考えていることが挙げられるでしょう。
ガクチカは学生時代に最も熱中して取り組んでいたもの、自分が大切にしていたことについて話す部分なので、就活生の価値観を理解できる可能性が非常に高いです。
どのような企業も、可能な限り同じ価値観やビジョンを持っている人材を採用し、同じ方向を向いて仕事をしていきたいと考えているはずです。
よって、ガクチカについて詳しく尋ねることで、就活生がどのような価値観を持っているのか、同じ価値観を持っている人材であるのかについて確認していると言えるでしょう。
2:人柄を知りたいから
当然ながら、企業も可能な限り人柄が良い人材を採用したいと考えているので、ガクチカを通じて人柄について確認されている可能性も高いと言えるでしょう。
仕事は基本的に個人で行うものではなく、組織で動いていくものであり、プロジェクトを皆で進めていくような企業も多いです。
企業はガクチカを通して、就活生が今までにチームで動いていた際に、どのような立ち位置で周りとの関係性を構築してきた人物なのかについても確認しています。
これにより、就活生がどのような役割をこなすことができるのか、集団の中においても活躍を目指すことができる人物であるのかについて理解することができます。
よって、ガクチカについて話す際は他の人と協力しながら何かに取り組んだ話をすることができれば、より良い印象を与えられるでしょう。
3:企業とマッチしているか知りたいから
企業はマッチしている人材を採用したいと考えています。
なぜならば、企業とあまりマッチしていない人材を採用してしまった場合、業務において活躍できるイメージができないのは当然のことながら、早期離職につながってしまう可能性もあるからです。
よって、企業のリサーチをしっかりと行っている、マッチしている人材であるかということも、ガクチカを通して確認しています。
学生時代に力を入れたことなので「企業とのマッチはあまり関係ないのではないか?」と思う人も多いかもしれませんが、ガクチカを通じてアピールする能力が企業で行う実務にリンクしている場合、企業研究をしっかりと行っている就活生である可能性が高いと判断されます。
こうした点でもモチベーションを確認されているので、しっかりと企業に求められている能力をアピールするようにすることが大切です。
4:人材のスペックやスキルのレベルを知りたいから
企業はガクチカを確認することを通じて、企業は人材のスペックやスキルのレベルを確認したいとも思っています。
その人が経験したことのスペックや対応したレベルから、その人のスキルのレベルを推し量ることができるからです。
ガクチカは自己申告のようなものなので、完璧に能力を測ることは難しいかもしれませんが、ある程度の基準を確認することは可能です。
よって、ガクチカにおいて自分が何かを成し遂げた話や、何かに取り組んだ話があるならば、どのようなレベルで行うことができたのか、定量的に数字などを用いて説明しましょう。
これにより、企業の採用担当者もあなたがどのくらい活躍することができるのかイメージしやすくなることでしょう。
【300字でガクチカ】文字数を300字に制限する理由
400文字程度で書くことが多いガクチカですが、企業によっては「300文字程度で書いてください。」と言われることもあります。
なぜ100文字程度、削って300文字程度のガクチカを課してくるのでしょうか。
その意図を理解することでより、相手に良い印象を与えられる文章を作成できる可能性が高まるので、ぜひ下記の3点を踏まえた上で作成していきましょう。
読みやすさ
企業の採用担当者は、就活の時期になると大量の自己PRや志望動機、そしてガクチカを読まなければならないので、非常に忙しく、全てにくまなく目を通すことができなくなってしまう可能性があります。
特に人気の企業ではこのような傾向が強いので、文字数を少なくして読みやすくしているところも多いのです。
300文字程度ならば1分程度で読み上げることができるので、非常に忙しい企業の採用担当者でも内容を詳しく理解することができます。
文字数の指定を多くしてしまい、適当に流し読みするよりは、文字数の指定を少なくして、一つひとつの内容を理解できるように工夫しているのです。
簡潔さ
文字数を制限することで、簡潔に自分の能力をアピールすることができるかを確認している可能性も高いと言えるでしょう。
文字数を制限することで、就活生自身に何が重要で、何をアピールしたいのかについて自分で判断し、ポイントを絞ることができます。
より効果的に文章を作成することができるようになりますし、もちろん読む側も何を重要視しているのかを踏まえた上で文章を読むことができます。
無駄に文字数の指定を長くしてしまい、何を重要視して読めばいいのかわからないような文章は、お互いにとって損で、誰も得をしないので、簡潔に300文字で指定してきていることが多いと言えるでしょう。
情報量
確かに300文字という指定は少し少ないかもしれませんが、比較的一般的なものであり、学生自身が経験や能力についてアピールするには十分な文字数と言えます。
文字数が少ない分、内容については簡潔に書く必要がありますが、それでもある程度の情報を伝えられる文字数であると言えるでしょう。
よって、文字数は守った上で、ある程度の情報量は保ちつつ、就活生が学生時代にどのように取り組んできたのかわかるような文章を作成するために適切な文字数が300文字であると言えるのです。
【300字でガクチカ】300文字は多いの?
そもそも300文字でガクチカを作成するということについてですが、文字数としては多いのでしょうか、少ないのでしょうか。
そこで、ここからは300字という文字数が他の文字数と比べて多いのか少ないのか、それぞれ比較していきましょう。
200字との比較
企業の中には「200文字程度でガクチカについてアピールしてください。」と言ってくるところもあります。
200文字は短い文字数なので、最も重要な部分だけを簡潔に伝えることができるものです。
企業側もそこまで詳しく説明してほしいとは思っていないことでしょう。
内容を絞り、一つひとつの文章を短くし、簡潔に表現することを心がけることが重要です。
具体的なエピソードを挙げることができるとなお良いですが、文字数の指定がどうしても少ないので、簡潔に話すことが最も重要であると言えるでしょう。
400字との比較
一方で、400字の指定の場合はどのようなポイントがあると言えるのでしょうか。
400字の場合、200文字や300文字よりも詳細な説明を加えることができるので、企業は就活生にしっかりとガクチカの説明をして欲しいと考えていることが推測されます。
課題や解決策はもちろんのこと、学びなどをより具体的に説明することができるのが400字のガクチカです。
論理的な文章を作成することも可能なので、就活生が論理的な能力を有しているのかについても確認している可能性が高いといえるでしょう。
【300字でガクチカ】300文字のガクチカを書く際のコツ
300文字のガクチカを作成する際のコツについて紹介します。
以下のコツを押さえた上で作成すると、文字数を調整する際もスムーズに進められるようになります。
いくら質の良いガクチカを作成できたとしても、文字数調整に時間がかかりすぎると他の対策に時間を割けなくなってしまうため、コツを覚えておいてください。
できるだけたくさん書いてから後から削っていく
300文字のガクチカを作成する際は最初から文字数を意識しすぎず、まずはできるだけ多くの情報を書き出すことが大切です。
エピソードの詳細、背景、自分の行動、結果などを全て盛り込み、その中で最も伝えたいポイントを明確にしていきましょう。
そして、書き出した内容を整理し、不要な部分を削りながら文章を洗練させれば、より簡潔で伝わりやすくなり、300文字程度のガクチカを作り上げられます。
特にエピソードを説明する際は5W1Hを意識しながら作成すると、書くべき情報が明確になります。
この流れに沿って書いた後に、優先度の低い情報を削れば、論理的で簡潔な文章ができるはずです。
できるだけわかりやすい表現を用いる
300文字という限られた文字数の中で自分の経験や成果を的確に伝えるためには、わかりやすい表現を心がけることが重要です。
文字数を削るために難解な言葉や専門用語を使いすぎると、理解されにくくなるため、シンプルで端的な言葉を選ぶことが大切です。
熟語や慣用句などを使うと文字数を削れる可能性はありますが、気取りすぎた文章になってしまう可能性もありますし、面接官がその単語の意味を知らなければ、伝わらないこともあります。
そういった小手先のテクニックを使わなくとも、必要な情報と不要な情報の取捨選択ができれば、300文字以内に収めることは可能です。
そのため、わかりやすさを重視しながら取り組んでいきましょう。
私がゼミで取り組んだことは地域活性化に関する研究です。
特に、観光客の増加が地域経済にどのような影響を与えるかを調査しました。
そのために、実際に観光地を訪れ、現地の人々や旅行者へのインタビューを50件以上実施しました。
その結果、訪日外国人観光客の約70%が特定のエリアに集中していることがわかり、地域ごとのバランスを取ることが課題であると分析しました。
この研究を通じて、データをもとに課題を発見し、具体的な解決策を考える力を身につけました。
私がゼミで専心したのは地域経済活性化の実効性を多面的視点から考察する研究です。
特に観光業の発展が地域社会の経済動態に及ぼす波及効果を解析しました。
フィールドワークを実施し、ステークホルダーへのヒアリングを通じた定性的データの収集を重視しました。
結果として、訪日観光客の誘致施策には特定エリアへの偏重があり、観光資源の最適配分が求められることが示唆されました。
この研究を通じて、課題の本質を把握し、理論的なアプローチで解決策を立案する能力を涵養しました。
定量的な表現を盛り込む
ガクチカに説得力を持たせるためには、できるだけ定量的な表現を用いることがおすすめです。
「頑張った」「多くの人に評価された」といった曖昧な表現ではなく、具体的な数字を用いることで、取り組みの規模がより明確に伝わりやすくなります。
サークルでリーダーを務めた経験を話すならば「何人のサークルだったのか」売上を伸ばした経験を話すならば「何%売上が伸びたのか」
などを意識して盛り込みましょう。
また、無理に数字を入れようとすると、かえって不自然な文章になってしまうこともあるため、注意が必要です。
しかし「数値化した方が分かりやすい」と判断できた場合は、ぜひ数字を用いて説明してください。
私がゼミで取り組んだことは新商品の市場調査です。
食品メーカーと協力し、新発売予定の商品に対する消費者の意識調査を行いました。
実験では200人を対象にアンケートを実施し、味・価格・パッケージデザインについて評価してもらいました。
その結果「価格が500円以上になると購買意欲が下がる」と回答した人が全体の65%を占めることがわかり、企業側に価格設定の見直しを提案しました。
この経験を通じて、データをもとに市場のニーズを分析し、論理的に提案を行う力を養いました。
私がゼミで取り組んだことは新商品の市場調査です。
食品メーカーと協力し、新発売予定の商品に対する消費者の意識調査を行いました。
アンケートを通じて、味・価格・パッケージデザインについての意見を収集し、それをもとに企業へ提案を行いました。
調査の結果、価格設定が購買意欲に影響を与えていることがわかり、企業側に価格の見直しを提案しました。
この経験を通じて、市場のニーズを把握し、論理的に提案を行う力を養いました。
【300字でガクチカ】ガクチカの構成
続いては300文字でガクチカを作成する際の構成について詳しく紹介していきます。
面接官に好印象を与えることができる文章の構成というものはテンプレートが存在するので、この記事で覚えてしまい、どのような進行を作成する場合にも活用していきましょう。
PREP法がおすすめ
ガクチカを作成するにあたってはPREP法を用いることがおすすめです。
PREP法とは明確で簡潔な文章を作成するためのフレームワークのことを指します。
最初に結論を述べて、その理由を具体的に説明し、最終的にもう一度結論を繰り返すことで、分かりやすく印象に残る文章を作成できる可能性が高いです。
PREP法とは
ではPREP法はそもそもどのようなものなのでしょうか。
それを理解することが重要であると言えます。
PREP法とは明確で簡潔な文章を作成するためのフレームワークのことです。
効率的で説得力のある文章を作成することによって、分かりやすく自然な文章になり、企業の採用担当者もスムーズに読み進めることができるでしょう。
Point:結論
PREP法を用いてガクチカについて説明する場合は、まず結論を分かりやすく説明していくことが重要です。
最初に結論を述べ、何を頑張ったのかを明確にすることで、どのような行動をとったのか、企業の採用担当者に興味を持たせることが非常に重要であると言えます。
なぜならば、企業の採用担当者は非常に忙しいからです。
最初に結論を述べ、何を頑張ったのかを明確にすることで、どのような行動をとったのか、企業の採用担当者に興味を持たせることが非常に重要であると言えます。
最初に結論を述べることによって、どのような話が展開されるのかについて説明し、興味を持ってもらうことが非常に重要であると言えます。
Reason:理由
続いて結論を説明するための理由について詳しく説明していく必要があります。
なぜ自分がそのガクチカに取り組む必要があったのか、どのような点に興味を覚えてガクチカに取り組んだのかについてわかりやすく説明していくことが重要です。
ただしこの部分は具体的にどのように取り組んだのかについて話す部分であるエピソードを説明するための橋渡し的な部分なので、必ずしも詳しく書く必要はありません。
特に今回のように300文字という短い文字数の指定の場合は、理由について詳しく説明していてはエピソードや結論に割く文字数がなくなってしまうので、簡単に一言、なぜガクチカに取り組んだのかについて説明することができれば十分であると言えるでしょう。
Example:例
続いて、ガクチカにおいて最も重要な部分の一つであるエピソードについてわかりやすく説明していきましょう。
自分が行った行動や対策やどのような課題が存在していたのかについて説明していくことが非常に重要です。
自分がどのような課題に取り組み、どのような工夫をしたのかについて詳しく説明することができれば、就活した後にもその工夫を用いて積極的に活躍することができるとアピールすることができるでしょう。
また、この場合、データや数字に基づいて話すことも非常に重要であると言えます。
なぜならば、企業の採用担当者はその場に居なかった人なので、理解してもらうためには定量的なものを用いた客観的な話を展開する必要があるからです。可能な限り、数字などを用いてあなたがどのような経験をしたのか話していきましょう。
Point:結論
最後の結論の部分では、どのようなものを得ることができたのか、どのようなスキルや能力を身につけたのかはもちろんのこと、企業でそのスキルをどのように活かしていくのかについてもわかりやすく説明していくことが非常に重要であると言えます。
ガクチカにおいて重要視されているのは、あなたがどのような能力を身につけたかだけでなく、その能力が果たして企業で活かすことができるものであるのかということです。よって、可能な限り企業研究をしっかりと行い、あなたがガクチカにおいて身につけた能力が就活だけでなく、就職後も活かせるものであるということをアピールしていくことが重要なのです。
【300字でガクチカ】エピソード別の例文
本記事では300文字でガクチカを作成するにあたってのポイントについて詳しく紹介してきました。
ここからは300字のガクチカ例文をいくつか紹介していきます。
あなたが学生時代に取り組んだもので、似たようなものがあるならば、ぜひそれを中心に企業の採用担当者に良い印象を与えられるガクチカを作成していきましょう。
エピソード別に、アルバイト、サークル、ゼミ活動の例文をみていきます。
①アルバイトのガクチカ例文
例文
私が学生時代力を入れたことは、パン工場のアルバイトを2年間休まずに続けたことです。毎朝6時出勤のため、午前4時に起きていました。
ある日寝坊による遅刻で、職長に強く注意されました。このことで、アルバイトでも仕事を休むと支障が出ることを学びました。以来、遅刻をすることはなくなりました。
確実に午前4時に起きるため、日々の予定をスケジュール帳に30分毎に記入しました。行動に対する意識が変わり、短時間で作業を済ませることができるようになりました。
アルバイトの経験から、時間の管理が物事の継続のために重要であることを学びました。会社に入っても、時間管理を意識し、効率よく業務を行いたいと思います。
300字でアルバイトのガクチカを書く際には、どのようなアルバイトをしていたのかをどれだけ簡潔に伝えられるかがポイントです。
アルバイトをガクチカとして書く際のポイントは下記の記事を参考にしてみてください。
②サークルのガクチカ例文
例文
私が学生時代に力を入れていたことは、軽音楽サークルでのギターの練習です。
当時、私はギター初心者で、なかなかうまく演奏ができませんでした。
そこで、演奏技術の向上を目指し、毎日練習に励みました。
また、ライブイベントの企画・運営にも積極的に取り組み、メンバーとの協力や観客への対応を通して、コミュニケーション能力を磨きました。
これらの経験を通して、目標達成のために努力することの大切さ、チームワークの重要性、そしてコミュニケーション能力の必要性を学びました。
貴社においてもこの経験を活用できると考えています。
チームワークやコミュニケーション能力はチームでプロジェクトを進めるために必須のものなので、活用し、貢献する所存です。
サークルのガクチカを300字でまとめるコツは、エピソードを簡潔にすることです。
サークルのエピソードは、伝えたいことが多くなってどうしても長くなりがちですが、必要な部分だけを残し、できる限り文章量を減らせるようにしてみましょう。
③ゼミ活動のガクチカ例文
例文
私が学生時代に力を入れていたことは、社会問題に取り組むゼミでの研究です。
ゼミでは、地域の高齢化問題について調査・研究を行い、解決策を提案する活動を行いました。
実際に高齢者の方から意見を得られることが少なかったので、行動に移しました。
私は地域住民へのインタビューやアンケート調査を通して、問題の本質を理解することの重要性を学びました。
また、チームメンバーと意見交換を重ね、解決策を提案する過程で、論理的思考力やプレゼンテーション能力を磨きました。
これらの経験を通して、社会問題に積極的に取り組む姿勢と、論理的思考力・プレゼンテーション能力を身につけました。
これらの経験や能力を活かし、論理的に物事を考え、プレゼンテーション能力を活用してわかりやすい提案ができる人物を目指し、貴社に貢献していきたいと考えております。
ゼミ活動の300字のガクチカは、研究の大枠のみを解説して詳細を伝えないことが大切です。
研究内容の詳細を伝えたところで面接官はあまり理解できませんし、そもそも大切なのはどう打ち込んだかで、研究内容ではありません。
研究内容が気になった場合は面接で深掘りしてくれるはずなので、ESでは簡潔に書くにとどめておきましょう。
【300字でガクチカ】収まらないときの文字数調節のコツ
ガクチカを300字で収めるのは、実際、簡単ではありません。
中には、どうしても300字を超えてしまう、という人も少なくないでしょう。
そこで、ここでは文字数調整のコツをご紹介します。
ポイントをおさえて見直すことで、うまく300文字以内にガクチカを収められるので、ぜひ参考にしてみてください。
同じことを2度伝えていないか確認する
300字で書かなければいけないのに、文字数を超過してしまうという場合は、同じことを2回言っていないかに注意して見直してみましょう。
ガクチカを書くとき、意外と多いのが同じ内容を繰り返してしまうことです。
最初に述べたことを後の段落で再度繰り返してしまうと、文字数が無駄になってしまうだけでなく、読み手に冗長な印象を与えてしまいます。
例えば、「私が力を入れたのは野球です」と伝えた後、「私は野球部でした」と伝えても「そんなこと知ってるよ!」となるだけですよね。
このような重複を避け、重要なポイントを1回で明確に伝えることで、文章全体が引き締まり、無駄な文字数をカットできます。
文章を読み返して、同じ内容を他の言葉で繰り返していないか注意深く確認しましょう。
最も伝えたいことだけを残す
300文字と制限されている場合、限られた文字数のガクチカで自分の魅力をアピールする必要があります。
そのため、内容を最も伝えたいポイントに絞り込むことが重要です。
経験や伝えたいスキル、知識をいくつも盛り込もうとすると、伝えたいメッセージがぼやけ、印象に残りにくくなります。
例えば、「リーダーシップ」や「チームワーク」の両方を伝えたいとしても、どちらがよりエピソードに合っているかを考え、伝えたい軸を一つに絞り、それを具体的に伝えていくことで、文章がスッキリし、読み手にも強い印象を与えることができます。
複数の要素を詰め込むよりも、一つのエピソードを深堀りする方が効果的なのです。
見直すときには、どの点を最も伝えたいのか、という点に注意して見直してみましょう。
短縮できる単語がないか確認する
最後に、短縮できる単語や表現がないかを確認してみましょう。
略語でも伝わる表現や、もう少し短くできる表現があれば、うまく使って文字数を減らしていくことで、伝えたい内容に関する部分をより盛り込むことができるようになります。
- することができました→しました
- 少しずつ→徐々に
- たくさんの→多くの
- どのようにして→どうやって
- ということです→です
- 〜するために→〜のために
また、接続詞が必要ない文章につけてしまっていないかも確認してみましょう。
「また」や「さらに」が続いていたり、「まず」がないのに「次に」を使ったりしてしまっていたら、むしろ不自然です。
自分の文章を添削する気持ちで読み返してみましょう。
【300字でガクチカ】300文字程度の場合はどうする?
一般的に「〜文字程度」と指定されている際には、前後10%を目指すのが良いです。
300文字程度であれば、270文字〜330文字の間に収まるようにしましょう。
ただし、程度と書かれている際には、そこまで気にしすぎる必要がないため、伝えたい内容を優先して文章を構成できると良いですね。
企業が300字程度と指定する理由は、ほとんどが「そこまで長すぎない文章が良い」というものです。
応募者が多くなりがちな企業であったり、選考担当の数が少ない企業でありがちですね。
そのため、読みやすい文章であれば問題ありません。
自分が最も伝えたいことが伝わっているかどうかを気にしてガクチカを作成しましょう。
300字程度の場合の例文
ガクチカ例文(300字程度)
私が学生時代に力を入れたことはバドミントン部で連携を向上させることです。
大学で所属した部活は初心者が多く、試合経験が少ないメンバーは試合運びに慣れていませんでした。
そこで、基礎練習を徹底し、シフトワークやショットの精度向上に重点を置き、試合形式の練習を増やしました。
その結果、メンバーが楽しんで練習に取り組んでくれるようになり、技術も向上し、地区大会で優勝することができました。
この経験を通じて、目標達成のためには個人の努力だけでなく、組織全体の課題を把握し、適切な改善策を講じることが必要であると学びました。
入社後は問題解決力とチームマネジメント力を活かし、業務の効率化と組織の活性化に貢献する所存です。
課題が何であったのか、その課題を解決するためにどのような工夫をして、どのような結果を得られたのかが分かりやすく説明できています。
また、その経験を通じてどのような能力を得られたのかについても説明できており、入社後どのように活かすのかの説明も、非常にスムーズです。
私が学生時代に力を入れたことはアルバイト先のカフェの売上を伸ばすことです。
アルバイト先のカフェの平日の午後の客足が減っていることに気づきました。
そこで、客層や購買データを調査した結果、午後の時間帯は学生の来店が少なく、主婦層やシニア層が利用していることが分かりました。
そこで、午後限定でコーヒーとスイーツのセットメニューを特別価格で提供し、SNSを活用した宣伝も行った結果、午後の来店客数が増え、売上が平均して15%向上しました。
この経験から、課題を正確に把握し、ターゲットに適した施策を実施することの重要性を学びました。
入社後はこの分析力と提案力を活かし、マーケターとして貴社の業務改善や売上拡大にさらに貢献できればと考えています。
こちらの例文も、課題である午後の時間帯の売上を改善するために、何が原因かをまず考え、具体的な施策を講じたことが分かりやすく説明できています。
また、先ほど述べたように「売上が15%向上した」という定量的な説明を含めているため、より分かりやすくなっているポイントです。
入社後もその経験を活かしてどのように貢献するのかの説明が分かりやすくできています。
【300字でガクチカ】まとめ
今回は300文字でガクチカを作成するにあたってのポイントや注意点などについて詳しく説明してきました。
企業がどのような点を重視しているのかなどが分かったところで、あなたのガクチカの中で最も企業の採用担当者に良い印象を与えられる文章は何かについて考えてみましょう。
自己PRや志望動機の次に重要視されるものがガクチカなので、可能な限り質の高いものを作成できるように取り組んでみてください。
明治大学院卒業後、就活メディア運営|自社メディア「就活市場」「Digmedia」「ベンチャー就活ナビ」などの運営を軸に、年間10万人の就活生の内定獲得をサポート