【例文あり】営業職志望のガクチカの書き方とは？概要からコツや注意点まで徹底解説！

「営業職志望だけれど、どんなガクチカを書けば選考に通過できるかな」と困っているという就活生もいるのではないでしょうか。

本記事では営業職志望向けのガクチカの書き方を解説していきます。

企業に響くガクチカの書き方を知りたいという人はぜひ参考にしてみてくださいね。

【ガクチカの営業】営業職とは何か

社内外問わず、さまざまな相手とのコミュニケーションが求められる営業職。

そんな営業職はやりがいも大きく、まさに「企業の顔」とも言えるポジションです。

しかし、「営業職とは何か」と言われると、うまく言葉にできない学生も多いのではないでしょうか。

営業職とは、自社のサービスや商品で顧客の課題解決ができることをアピールし、購入や契約に繋げる仕事です。

まずは、営業職の定義と特徴を解説します。

営業職の定義と特徴

営業職は、自社の商品やサービスを顧客に売り込み、契約を獲得することが主な業務です。

この職種の核となるのは、顧客のニーズを正確に把握し、それに応える提案を行うことです。

営業職は、顧客との信頼関係を築きながら、自社製品やサービスの価値を伝え、顧客の問題解決に貢献します。

営業職は、人と接する機会が多い職種であり、高いコミュニケーション能力が求められます。

顧客との関係構築、ニーズの理解、効果的な提案など、多岐にわたるスキルが必要とされます。

また、顧客の課題を解決するための課題解決能力も重要です。

営業職は自身の努力やスキルが直接的な成果に結びつくことが多いですが、同時に多様な能力や柔軟な思考が求められる職種でもあります。

【ガクチカの営業】営業職が必要となる業界

営業職はさまざまな業界で必要とされています。

特に新卒の就活でも、営業職の採用枠はかなり多く用意されています。

とはいえ、業界が変われば営業職の役割も変わることは押さえておきたいところです。

ここからは、営業職が必要となる業界の例を、それぞれの役割と合わせて紹介します。

メーカー

メーカー業界における営業職は、自社で製造した商品やサービスを市場に届ける役割を担っています。

この業界では、製品の特性や利点を深く理解し、顧客のニーズに合わせた提案が求められます。

営業職は、製品の魅力を伝え、信頼関係を築くことで、長期的な取引を実現させるキーパーソンです。

また、市場の動向を把握し、製品開発へのフィードバックを行うなど、メーカーの成長に直接貢献する役割も担っています。

商社

商社における営業職は、メーカーから仕入れた商品やサービスを、さらに別の企業に販売する役割を果たしています。

商社の営業職は、単に商品を販売するだけでなく、幅広い業界の知識と人脈を駆使して、最適な取引先を見つけ出し、ビジネスチャンスを生み出します。

また、国内外の市場動向を理解し、多様なニーズに応えるための戦略を立てる必要があります。

商社の営業職は、グローバルな視点を持ち、柔軟な思考で様々な業界の架け橋となることが求められる、非常にチャレンジングな職種です。

サービス業

サービス業における営業職は、顧客に直接サービスを提供する役割を果たします。

サービス業の営業職は、顧客とのコミュニケーションを通じて、サービスの質を高め、顧客満足度を向上させることが重要です。

また、顧客からのフィードバックを受け取り、サービスの改善や新たなサービスの開発につなげる役割も担います。

サービス業の営業職は、顧客との関係構築において中心的な役割を果たし、企業の成長に直接貢献する存在です。

IT業界

IT業界における営業職は、ソフトウェアやシステムなどのIT製品やサービスを販売する役割を担います。

この業界での営業職は、単に製品を販売するだけでなく、ITに関する深い知識や技術的な理解が必要とされます。

顧客のニーズに合わせた最適な提案、IT製品の機能やメリットをわかりやすく説明することが求められます。

また、IT業界の営業職は、最新の技術動向を常に把握し、それをビジネスに応用する力も重要です。

金融業界

金融業界における営業職は、金融商品やサービスを販売する役割を担います。

金融業界での営業職は、単に商品を販売するだけでなく、金融に関する深い知識と高度なスキルが求められます。

顧客に対して、投資商品、保険、ローンなどの金融サービスを提案し、その特徴やリスク、利益を適切に説明しなければなりません。

また、市場の動向を理解し、顧客の資産運用に関するアドバイスなどを行うこともあるでしょう。

金融業界の営業職は、顧客の資産形成やリスク管理をサポートすることで、長期的な信頼関係を築くことが求められます。

【ガクチカの営業】営業職のガクチカで求められるスキル

営業職のガクチカでは、アピールすべきスキルがあります。

特に営業職の枠での採用の場合、営業に適したスキルをアピールできれば、採用担当者に好印象を残せるでしょう。

ここからは、営業職志望がガクチカで求められるスキルを紹介します。

接客技術

営業職における接客技術とは、顧客の要望を的確に把握し、それに応える能力を指します。

営業職は、顧客の話を注意深く聞き、そのニーズや問題点を理解する必要があるでしょう。

そして、それに基づいた適切な提案や解決策を提供することで、顧客に安心感や満足感を与えることができます。

接客技術は、顧客の期待を超えるサービスを提供し、長期的な関係を構築するための基盤となります。

コミュニケーション能力

営業職においてコミュニケーション能力は、相手にわかりやすく伝えたいことを伝える能力と、相手の話を傾聴し理解する能力の両方を含みます。

営業職は、自社の商品やサービスを明確に、かつ魅力的に伝えることが求められます。

また、顧客のフィードバックや意見を正確に理解し、それに基づいて適切な対応を行うことも重要です。

コミュニケーション能力は、顧客との信頼関係を深め、ビジネスチャンスを最大化するための鍵となります。

情報収集能力

営業職における情報収集能力は、自社や競合他社の情報を収集し、顧客のニーズを把握するために必要な情報を収集する能力を指します。

営業職は、業界の最新のトレンド、競合他社の動き、顧客のビジネス状況など、幅広い情報を常に収集し分析しなければなりません。

集めた情報をもとに、顧客に対してより適切なサービスや製品を提案することができ、ビジネスチャンスを捉えることが可能になります。  

課題解決能力

営業職における課題解決能力は、顧客の課題を分析し、解決策を導き出す能力を指します。

このスキルは、顧客の問題を深く理解し、自社の商品やサービスを活用してそれを解決することで、顧客の信頼を獲得するために重要です。

業界問わず営業職は、顧客のビジネスや業界に関する深い知識を持ち、それを基に具体的な解決策を提案する必要があります。

自社の製品やサービスの強みを活かし、顧客の課題を効果的に解決することで、長期的なビジネス関係を築けるでしょう。

プレゼンテーション能力

営業職におけるプレゼンテーション能力は、わかりやすく説得力のあるプレゼンテーションを行い、自社の商品やサービスの魅力をアピールする能力を指します。

このスキルは、顧客に自社の製品やサービスの価値を説得力を持って伝えるために必要です。

営業職は、製品の特徴、利点、顧客にとってのメリットを明確に伝えることが求められます。

また、視覚的な資料やデータを用いて、プレゼンテーションをより魅力的かつ説得力のあるものにすることができるでしょう。

交渉力

営業職における交渉力は、顧客の立場を理解し、双方にとって納得できる条件を交渉する能力を指します。

営業職は、顧客のニーズや制約を把握し、それに基づいて柔軟かつ効果的な交渉を行う場面が多く、目標達成のために粘り強く交渉を進めることも重要です。

交渉力は、顧客との良好な関係を維持しながら、企業の利益を最大化するために必要なスキルです。  

目標達成力

営業職における目標達成力は、目標を明確にし、計画的に目標達成に向けて努力する能力を指します。

営業職は、設定された販売目標やKPI（重要業績評価指標）に対して、戦略的かつ効率的なアプローチを取る必要があります。

つまり求められるのは、困難な状況に直面しても、目標達成のために諦めずに取り組む粘り強さです。

目標達成力は、個人の成果はもちろん、チームや企業全体の成功に直結するスキルとも言えるでしょう。  

【ガクチカの営業】ガクチカの構成

やみくもにアピールポイントを並べても、採用担当者にあなたの良さを伝えることには繋がりません。

営業職に限らず、ガクチカの作成にはおすすめの構成があります。

この章では、ガクチカを書く際に参考になる書き方を説明します。

 PREP法を活用

ガクチカを書く際には、PREP法（Point, Reason, Example, Point）を活用すると効果的です。

この方法を用いることで、結論（Point）、理由（Reason）、例（Example）、再度結論（Point）の順序で情報を整理し、わかりやすく伝えることができます。

結論（Point）: 最初に伝えたい主張や結論を明確に述べます。

例えば、「私が学生時代に力を入れたことは〇〇です」というように、自分の強みや特徴を簡潔に伝えます。

理由（Reason）: 次に、その結論に至った理由を説明します。

なぜ自分がその強みや特徴を持っていると考えるのか、その根拠を述べます。

例（Example）: 具体的なエピソードや経験を挙げて、理由を補強します。

実際に経験した具体的な事例を通じて、自分の主張を具体化し、説得力を高めます。

結論（Point）: 最後に、初めに述べた結論を再度強調します。

これにより、聞き手にメッセージがしっかりと伝わるようにします。

PREP法を用いることで、ガクチカが論理的でわかりやすく、説得力のある内容になります。

また、自分の経験や学びを明確に伝えることができ、企業側に自分の強みを効果的にアピールすることが可能になります。

【ガクチカの営業】営業職のガクチカを書く際のポイント

具体的なガクチカの流れを押さえた上で、次は他の学生と差別化するためのコツを押さえましょう。

営業職志望のガクチカを書く際のポイントは次の通りです。

具体的なエピソードを盛り込む

営業職志望のガクチカ（学生時代に頑張ったこと）を書く際には、具体的なエピソードを盛り込みましょう。

「お客様のニーズを把握して提案した」という抽象的な記述では、実際に何をどのように行ったのかが伝わりません。

たとえば、特定の顧客のためにカスタマイズされた提案をどのように作成し、それがどのような結果につながったのかを詳細に記述することで、あなたの能力や取り組みの具体性が伝わり、説得力が増します。

経験から学んだことを明確にする

営業職のガクチカを書く際には、経験を通して何を学んだのかを明確にしてください。

具体的な経験を挙げ、その経験からどのようなスキルや考え方、価値観を身につけたのかをアピールしましょう。

例えば、困難な顧客との交渉を通じて獲得した交渉スキルや、チームでのプロジェクトを成功に導いた経験から学んだチームワークの重要性などを述べることで、企業側に自分の成長過程をより理解してもらいやすくなります。

志望している企業との関連性を意識する

ガクチカを書く際には、志望している企業との関連性を意識することも重要です。

あなたの経験や学んだことが、どのようにその企業の業務や文化に貢献できるのかを示すことが大切です。

学生であれば、アルバイトなどでの営業経験が活かせそうな場合もあるでしょう。

その経験がどのように役立つかを具体的に述べることで、企業側にあなたのポテンシャルをより鮮明に伝えることができます。

【ガクチカの営業】作成する際のコツ

ガクチカを書くとなると、情報量が多くなってしまい、うまくまとまらない学生は案外多いものです。

ガクチカの作成に苦戦している学生は、次のコツに習って書き出してみましょう。

具体的なエピソードを書き出す

自己PRやガクチカを作成する際には、まずは自分の経験を振り返り、具体的なエピソードを書き出しましょう。

エピソードは後で一つに絞れば良いので、ひとまず思いつく限り並べてみましょう。

具体的なエピソードを書き出し整理することで、自分だけのエピソードが見つかる可能性も上がります。

魅力のあるエピソードが見つかれば、あなたの経験がよりリアルで説得力のあるものとして伝わるでしょう。

数あるエピソードの中でも、次の3つは特にガクチカに適しています。

1.苦労した経験

苦労した経験は、あなたの成長や強みを示すのに適しています。

とはいえ、エピソードに思い入れが強い分、言語化することを難しく感じる学生もいるかもしれません。

そんな学生は次の要素にエピソードを分解して、「苦労を感じた経験」を一度整理し直してみましょう。

• なぜその活動を始めたのか
• どのような壁や問題に直面したのか
• それらをどのように克服したのか
• その結果どうなったのか
• その経験から何を学んだのか

就活で重要になるのは「どのような壁や問題に直面したのか」「それらをどのように克服したのか」です。

この2つがしっかり言語化できれば、エピソードとしてガクチカに盛り込むことができるでしょう。

2.珍しい経験

他の人がなかなか体験できないような珍しい経験は、あなたのユニークな側面を強調し、差別化を図るのに役立ちます。

その経験がどのように珍しく、どのような影響をあなたに与えたのかを説明しましょう。

また、一見他の学生と重なる経験であっても、見方や表現を変えることで珍しい経験になることもあります。

他の学生がどんなエピソードをガクチカに盛り込んでいるのか、リサーチした上で自分の経験を棚卸ししてみましょう。

3.功績を残した経験

具体的な功績を残した経験は、あなたの能力や成果を明確に示すのに有効です。

どのような成果を達成したのか、その規模や影響の程度を具体的に述べることで、あなたの実力が伝わりやすくなります。

わかりやすい例だと、表彰された経験や具体的な数字で変化をアピールできるような経験です。

大きな功績にこだわる必要はないので、自分の日常生活の中からアピールできるエピソードを探してみましょう。

客観的な意見をもらう

自己PRやガクチカの文章を作成したら、友達や家族に添削してもらい、客観的な意見をもらうと良いでしょう。

自分では気づかない表現の不明瞭さや誤解を招く可能性のある部分を指摘してもらうことで、より伝わりやすい文章に改善できます。

また、他人の視点からあなたの強みや魅力がどのように伝わるかを理解することもできます。

全般的な構成や内容をブラッシュアップする

自己PRや志望動機と合わせて、全般的な構成や内容をブラッシュアップすることも重要です。

文章全体の流れが論理的でわかりやすいか、各部分がうまく連携しているかを確認しましょう。

また、重複する内容がないか、ポイントが明確に伝わるかも見直す必要があります。

全体のバランスを考え、自己PRや志望動機が一貫性を持ち、あなたの個性や強みが際立つように調整しましょう

【ガクチカの営業】営業職のガクチカの例文

ここからは、実際に学生がよく使うガクチカのテーマで、営業職志望向けの例文を掲載します。

自分が書いたガクチカと見比べながら、読んでみてくださいね。

例文1：アルバイト

例文2：サークル活動

例文3：部活動

例文4：ゼミ活動

例文5：インターンシップ

例文6：留学

【ガクチカの営業】まとめ

営業職志望のガクチカを書く際には、具体的なエピソードや経験を盛り込みましょう。

アルバイト、サークル活動、部活動、ゼミ活動、インターンシップ、留学経験など、あなたの大学生活を通じて形成されたスキルや価値観をリアルに伝えることができます。

また、学んだスキルや経験が営業職としての業務にどのように活かせるかを明確にし、友人や家族から客観的な意見を取り入れて自己PRの質を高めることも効果的です。

自己PRの全体的な流れや内容を見直し、営業職としての活躍がイメージできるようなガクチカを作成することができます。

監修者

柴田貴司

明治大学院卒業後、就活メディア運営｜自社メディア「就活市場」「Digmedia」「ベンチャー就活ナビ」などの運営を軸に、年間10万人の就活生の内定獲得をサポート