農業の志望動機と例文とは?志望動機の書き方・ポイントやNG例を徹底解説!!

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「農業系の仕事をしたいけど志望動機の書き方がわからない。」「そもそも志望動機が必要なの?」という悩みを抱えている方がいるのではないでしょうか。

農業といっても作物を育てる仕事であったり、機械を販売する仕事であったり、農業に関する職業は多岐にわたります。

しかし、様々な職業がある中で共通して言える志望動機のポイントやNGもあるんです。

そこで今回は農業系の志望動機の書き方のポイントやNG例を紹介します。

【農業の志望動機】そもそも農業において志望動機が必要なのか

農業の仕事に就くというと、個人経営の農家さんに直接雇ってもらうというイメージがあるかもしれません。

確かに、個人経営で農業を営んでいるところも多く志望動機がいらないところもあります。

しかし、農業を支える農業協同組合や農業法人にエントリーする際、履歴書を提出するために志望動機が必要となります。

また、直接農場をもって農産物を生産する大手スーパーやコンビニエンスストアなどで必要となります。

ほかにも品種開発を行う種苗会社や機械の開発や販売を行う農業機械会社などでも必要となり、志望動機が不要の場合は意外と少ないものです。

【農業の志望動機】志望動機を聞く理由

そもそもなぜ志望動機を聞くのでしょうか?

先ほど紹介したように志望動機を聞いてくる企業は主に法人や組合など大きな団体です。

大きな会社は顧客が多く、動く利益も莫大なものです。

そのため、企業に軽い気持ちで来られて失敗されては大損害になる可能性があります。

志望動機を聞いて自社に、よりふさわしい人材を選ぶ必要があります。

企業は自社の事業内容を理解し、ビジョンを持つ強い入社意欲がある学生がほしいと思っています。

【農業の志望動機】農業の主な仕事内容

農業系の仕事といっても、勤める業界によって業務内容が大きく異なります。

大手食品企業の直営農場は農作物や畜産物の生産が主な業務です。

農業協同組合は個人の農業従事者のサポートを行います。

例えば農業機械の貸し出し、農作物の栽培指導や農作物の出荷補助など様々です。

種苗会社は品種の開発・販売・栽培指導を行います。

農業資材の会社は農薬・肥料・農機具などの開発や販売を行います。

農業機械の会社は機械の開発や販売を行います。

志望動機を書く際には企業研究が必要となります。

それぞれの業界がどのようなものか詳しく解説します。

企業の直営農場

まずは企業の直営農場についてです。

企業の直営農場といっても具体的な企業がピンとくる人は少ないかもしれません。

例えばイオンなどの大手スーパーで売られている野菜を振り返ってみてください。

「この人がつくりました。」という顔写真付きで売られている野菜があることを知っていますか?

その顔写真に写っている方がいわゆる企業の直営農場で働く農家さんです。

直営農場ではありとあらゆるものをつくります。

米や野菜、果物などを育てます。

また、牛や豚などの家畜を育てることもあります。

他にも養蜂や養蚕を行うところもあります。

このように直営農場とはみなさんの食卓を支えているのです。

食に関するものを全般的に育てているため、業務内容が多岐にわたり、複雑であることが直営農場の特徴と言えます。

農業協同組合

次に農業協同組合についてです。

組合員のニーズに応じて、作物の生産に必要な肥料や農薬等の資材を共同で購入したり、農畜産物を共同で販売したりします。

この業務は普通の農家さんと同じような業務ですが、農業協同組合では農業以外の業務もあります。

貯金や貸出などの信用事業といったいわゆる銀行のような業務もあります。

他にも生命、建物、自動車等の共済事業、高齢者福祉、健康管理、旅行など幅広い事業を展開しています。

具体的にはJA全厚連が病院・診療所等の医療施設を設置し、運営しています。

JA全農では農業と地域の活性化を図るとともに、安全で安心な農畜産物を消費者に安定的に供給しています。

JA全中はさまざまな連合会など地域の方からの経営相談に乗っています。

このように農業協同組合で働きたい場合は、どの業務をしたいか明言することでその業務ならではの志望動機をつくることができます。

種苗会社

次に種苗会社についてです。

花や穀物、野菜などの新しい品種を研究開発し、種苗を生産・販売しています。

顧客が求める貯蔵性や耐病性などを改良し、日々新しい種苗をつくることに尽力しています。

農業や造園業などに従事するプロ向けに販売します。

またガーデニングや家庭菜園を楽しむ園芸愛好家に販売していることもあります。

園芸が好きな方は個人的に種苗会社に直接買い付けに来ることがあり、企業は顧客との直接的な関わりがあります。

顧客が大きな企業だけでなく個人もあるため、顧客が何を求めているのか直接的なコミュニケーションを図り、聞きだすことが必要とされます。

そのため、志望動機ではコミュニケーション能力をアピールし、様々な規模の顧客に応えることができると伝えましょう。

農業資材の会社

次に農業資材の会社についてです。

各産地での栽培方法や地域の気候に沿った農業資材をつくり、届けます。

また、農業用施設の骨材や部品の強度アップを図ったり、より耐久性に優れたフィルムを組み合わせたりして、生産者が日々安心して栽培できる施設を提案します。

他にも生分解マルチの普及や、使用済みプラスチックフィルムのリサイクルを通じ、環境負荷を軽減する農業に努めます。

こうして施設での園芸は農業資材の会社が提供する新しい技術により、農産物の品質向上と安定した生産を実現しているのです。

このように農業資材の開発には栽培地にどのような特徴があるのか、顧客であるはどのような問題を抱えているのか、現場に行って情報を集めながら商品開発を行う必要があります。

つまり、農業資材の会社に就職したい場合は栽培地での観察力や課題発見能力をアピールすることが重要になります。

農業機械の会社

最後に農業機械の会社についてです。

顧客のニーズに合わせた農業機械を開発し、製造・販売を行います。

販売代理店および大手販売会社をまわって、自社の機械を販売してもらうこともあります。

顧客がどのようなシーンで苦労しているのか知る必要があります。

そのためには実際に現場に行ってみて課題を発見する必要があります。

どのような場面にどのような機械があればより効率的に農業ができるのかを考えることが重要です。

また、自分で課題を発見することも重要ですが、顧客自身から困っていることを聞き出すことも必要です。

そのため、志望動機ではコミュニケーション能力をアピールし、顧客のニーズに応えることができると伝えましょう。

【農業の志望動機】農業の就職で有利になる資格

各企業における特徴と必要とされる能力をご紹介しました。

今からご紹介するのはそのような様々な企業において必要とされる資格についてです。

農業系の仕事は金融や商社といった職業と比べ、物理的な危険が伴う仕事です。

そのため現場の安全確保や効率化に役立つような資格が必要となります。

必要とされる資格は以下の通りです。

・運転時に関する資格
・危険物の取り扱いに関する資格
・農業機械に関する資格
・農業の知識に関する資格

それぞれ詳しく解説するので、自分が志望する企業にはどのような資格が役立つか参考にしてみてください。

運転時に関する資格

運転時に関する資格として普通自動車免許、大型特殊自動車免許やけん引免許があります。

どの免許も現場で役立つものばかりです。

すべて車に関する資格ですが、目的によって使い分ける必要があります。

それでは、それぞれ詳しくどのような資格か解説します。

普通自動車免許

農業の仕事では農作物や資材の運搬など実務で運転が必要不可欠となるので普通自動車免許は必須となります。

また、実務以外にも働く現場は交通の便が良くないことが農業界の常識です。

通勤や実務においても必要となるものでもあります。

この資格はどの業種においても必要となるものです。

他の資格と比べて重要度はかなり高いでしょう。

大型特殊自動車免許

農業では欠かせないクレーン車やブルドーザーなどの大型重機を運転する際に必要です。

農業の仕事において土地の整備など現場での仕事において必要となります。

この資格は直営農場や農業協同組合を志望する学生に必要とされるものであると考えられます。

またこの資格は他の資格と比べて物の運搬だけでなく現場の整地を行うことができます。

このように出来ることの幅が広がるため取得しておくのがよいでしょう。

けん引免許

トラクターやトレーラーを運転する際に必要です。

様々な物品の運搬に必要となります。

物品の運搬といっても普通自動車が運搬するような資材などではなく、車などより大きいものを運搬します。

そのため運転時に関する資格の中で最もマイナーな資格であり、持っていれば他の就活生と差をつけることができる長所にもなります。

危険物の取り扱いに関する資格

危険物の取り扱いに関する資格として毒物劇物取扱責任者と危険物取扱者資格があります。

品種開発などの研究職は危険物の取り扱いが多いため、資格を持っていると入社後すぐに働けるということをアピールできます。

2つの資格は名前が似ていますが資格内容が全く異なるのです。

それでは、それぞれどのように異なるのか詳しく解説します。

毒物劇物取扱責任者

農業の仕事において殺虫剤などの農薬を製造する工場で必要となる資格です。

また、毒物や劇物を輸入したり輸送したりする製薬会社で必要となります。

他にも研究開発施設など主に農薬や品種改良を行う種苗会社などの業種において必要となります。

危険物取扱者資格

危険物を製造している、または危険物を使用する化学工場で必要となります。

危険物の運搬の際にドライバーまたは同乗者としても資格が必要です。

消防法で定められた資格であり、この資格における危険物は燃焼や火災、爆発などに関連するものです。

農業機械に関する資格

農業機械に関する資格として農業機械士があります。

農業機械のメンテナンスや修理の際に必要となります。

また、この資格があると農業機械のメンテナンスや点検整備などを自分で行うことができます。

機械に不具合があった際も迅速に修理対応をすることが可能となります。

わざわざ機械の修理のために業者に頼んで数週間機械が使えなくては非効率的です。

この資格がある人はすぐに機械を直すことができるため、作業を止める期間が短く現場での効率化につながります。

この資格は直営農場や農業協同組合、種苗会社など機械を扱う業種に有効な資格です。

農業業界は後継者不足などの深刻な人員不足により機械化が必要となる業界です。

そのため、農業機械士という資格を持つ人はより必要となるため志望動機を伝える際にアピールすると他の就活生と差別化を図ることができ、面接官に好印象を与えることができます。

農業の知識に関する資格

農業の知識に関する資格として日本農業技術検定があります。

これは先ほどご紹介した機械の操作や危険物取り扱いなど現場に直接的なメリットはありません。

しかし、この検定があることで農業の知識や技術に関する教養があることをアピールすることができます。

何かができるようになるという資格も必要ですが、機械や危険物の取り扱い方をわかっていても、自然や農業を知らなければ顧客のニーズに応えることができません。

顧客は常に「自分の作物をよりおいしく長期的に栽培したい。」「効率的に生産・販売を行いたい。」と考えていることでしょう。

そのためには顧客が抱える課題に対する解決方法を思いつかなければなりません。

自然や農業を知ることで顧客の課題解決につながるのです。

また、1級の合格率は約7%であり、1級を持っていれば他の就活生と差をつけることができます。

農業に関連する企業や食品関連企業などの就活において強みとなる資格です。

【農業の志望動機】志望動機を書く際のポイント

ここまで農業系の業務内容についてご紹介しましたが、ここからは志望動機に関するポイント解説です。

志望動機を書く際に4つのポイントがあります。

下記のとおりです。

・なぜ農業に携わりたいと思ったのか
・なぜその業種を選んだのか
・なぜその企業に入社したいのか
・入社後何をしたいのか

それぞれのポイントについて詳しく解説するので、志望動機を書く際にはすべてのポイントが含まれているかぜひ参考にしてみてください。

なぜ農業に携わりたいと思ったのか

そもそも農業に興味を持ったきっかけを伝えましょう。

そのきっかけを伝える際に、どんな業界にも当てはまるようなことを伝えてもあまり面接官に効果的ではありません。

農業業界ならではの魅力に惹かれたことをアピールすべきです。

就活には様々な業界があり、農業業界ならではの魅力に惹かれたことをアピールしなければ、面接官には農業をやらなくてもいいのではと思わせてしまうかもしれません。

農業は他の業界と比べて自然を相手にすることが大きな違いです。

日々変わり続ける自然を相手にすることは容易ではありません。

研究結果が予想しづらく思い通りにいかないこともあるでしょう。

しかしそんな自然に触れ続けながら仕事をしたいと思ったというように自然に触れた志望動機こそが農業ならではであり、好ましいでしょう。

なぜその業種を選んだのか

農業系の仕事といっても先ほどご紹介したように農業業界では様々な業種があります。

その中でもなぜその業種を選んだのかアピールすべきです。

種苗会社を選んだ場合は品種の開発・販売・栽培指導などが種苗会社ならではの業務です。

農業資材の会社を選んだ場合は農薬や肥料、農機具などの開発・販売などが農業資材の会社ならではの業務です。

農業機械の会社を選んだ場合は機械の開発や販売などが農業機械の会社ならではの業務です。

このようにその企業ならではの業務に言及するのがよいでしょう。

また先ほどご紹介したように農業協同組合といった業種内容が多岐に渡るものはより詳しく言及することで、やりたいことが明確化されている入社意欲のある学生として高評価をもらうことができます。

なぜその企業に入社したいのか

業種を選んだ理由だけで終わると、その志望動機は自社でなくてもよいのではと思わせてしまいます。

その企業ならではの魅力に惹かれたことをアピールしましょう。

そのためには企業研究に時間をかけるべきです。

企業研究に時間をかけることでその企業ならではの魅力が見えてきます。

また、企業研究の際に競合する他社を調べることで、その志望企業ならではの特徴や独自性を発見できます。

企業研究で発見した志望企業ならではの魅力に触れながら、その魅力に自分の長所が活かせるということをアピールしましょう。

企業が持つ独自性と自分の長所や能力を結び付けることで、より企業にふさわしい人材であることをアピールすることができます。

入社後何をしたいのか

より強い入社意欲を伝えるためには志望企業で何をしたいのかをアピールしましょう。

ただ「入社したいです。」「資格を持っています。」「自分の長所は企業のこんな独自性に役立ちます。」と言い続けても他の就活生と差別化を図ることはできません。

企業が求める人材に合うように企業で自分の強みがどのように活かされるかアピールした後は具体的なビジョンを伝えましょう。

入社後の自分のビジョンを伝えることで入社意欲の高さを示すことができます。

入社直後にやりたいことを事細かく伝えるよりも、何年後こんな仕事をしていたいというように長期的な目標を伝えましょう。

詳しいビジョンを伝えることで内定辞退することなく企業で働き続けたいという入社意欲を伝えましょう。

【農業の志望動機】農業に求められる能力

先ほど、企業の独自性と自分の長所や能力を結び付けることが志望動機を書く際において重要であるとご紹介しました。

そこで今回は農業業界において根本的に必要とされる基本能力をご紹介します。

下記のとおりです。

・粘り強さ
・自然に対する探究心

農業業界に共通して求められる能力です。

そのため志望する企業ならではの志望動機を書く際にあまり必要ではありませんが、基本的な能力が自分にあるかぜひ参考にしてみてください。

粘り強さ

農業に関する仕事はたとえどんな仕事であっても、土や植物、作物など現場の状況を知らなければならない仕事です。

つまり日常的に田畑の状態を見て、作物の成長や土壌の様子に合わせて仕事内容が変わるものが多いです。

毎日どんな気候であっても顧客のニーズの発生ポイントである作物の観察が非常に重要です。

現場を知ることで顧客のニーズの理解に齟齬をなくすことができます。

そこで現場に出続けるという粘り強さが必要となります。

現場は交通の便が悪いところも多く、仕事以前に移動が大変な場合が多いことでしょう。

しかしそれを面倒に感じず常に行える人こそが農業系の仕事にふさわしい人材なのです。

もし、粘り強さをアピールできるようなエピソードがあれば、志望動機に含めてアピールしましょう。

自然に対する探究心

再三にわたりますが、農業は自然が相手であり、日々変わり続けるものです。

これまでの研究結果から作物の成長や土壌の変化などの予想がつくかもしれません。

しかし、自然は思い通りにいかないものです。

そのため初めて起きる問題にぶつかることも多々あるはずです。

その際になぜこのような問題点が起きたのかという自然に対する探究心が必要です。

また、常日頃から自然に対する探究心があることでわずかな作物の違いなどに気づけるかもしれません。

このように自然に常に目を向け続ける探究心があることで、より効果的な作物の育て方や機械開発につながるかもしれません。

自然についての研究をしていたなど自然に触れ続けていたエピソードなどがあれば志望動機に含めましょう。

【農業の志望動機】例文

ここまで志望動機におけるポイントを紹介してきましたが、農業系ならではの志望動機や具体的なエピソードが思いつかないという方もいるのではないでしょうか。

そこで、実際に農業に関する各業種の志望動機の例文を紹介します。

今回は農業協同組合と農業機械の2つの業種における志望動機のOK例文を紹介します。

また、NG例文も紹介します。

各例文においてなぜOKなのか、なぜNGなのか、詳しくポイントも解説します。

あなたの志望動機づくりにぜひ参考にしてみてください。

農業協同組合におけるOK例文

私は、貴組合が地域活性化のために地域に密着した事業を展開していることに魅力を感じ、貴組合を志望いたしました。
私は、その貴組合ならではの魅力が自分が育った〇〇県に農業を通して恩返しがしたいという思いに通じるものであると考えました。
私の地元には美しい自然があり、日本ならではの風景が広がっています。しかし農家の後継者不足が問題となっています。後継者がいなければ田んぼなどの田舎ならではの自然が維持されず、美しい自然が消えていくことが予想されます。
これは他の地域にもあてはまる問題です。そのため地域活性化に力を入れ、後継者発掘に貢献すべきだと考えました。
入組いたしましたら、その土地で育った私だからこそ知り得る〇〇県の魅力をPRしたいと思います。
そして魅力的な〇〇県を他県の方にPRし、地元や同じような状況に陥っている地域にたくさんの人を呼び込み、地域を活性化させたいと考えております。

GOODポイント

それでは上記の例文におけるGOODポイントの解説です。

「貴組合ならではの魅力が自分が育った〇〇県に農業を通して恩返しがしたい。」という農業協同組合が掲げるポリシーに触れ、農業協同組合ならではの魅力について触れています。

また、自分の地元のエピソードを入れることで他の就活生との差別化を図り、この学生ならではの志望動機となっています。

最後に入組後の具体的なビジョンについて言及されています。

このように農業協同組合ならではの魅力に触れ、自分の地元という唯一無二のエピソードを含めています。

そして最後に、地元の人である自分しか知らない情報という自分ならではの長所をアピールしつつも、将来のビジョンを伝えています。

これは高い入組意欲が表れた志望動機といえます。

農業機械業界におけるOK例文

私は、貴社の現場の課題解決から地球規模の課題解決に繋げるというビジョンを掲げていることに魅力を感じ、貴社を志望いたしました。
世界にも事業を拡大しているという確固たる貴社の実績から、日本だけでなく世界中のより多くの人々の生活を農業を通して支えていきたいという私の思いに通じるものであると考えました。
そもそも農業機械に興味を持ったきっかけは家業です。家業が農業であり、幼いころから農業というものが身近にありました。そしてその中でも私はトラクターなどの農業機械に憧れを持っていました。そのためいつかは農業機械に携わる仕事をしたいと考えました。
入社後は現場で起きている問題を把握し、課題の解決に真摯に取り組みたいと考えております。
また、貴社で海外事業のノウハウを学び、いずれは海外勤務をし世界中の人々の役に立ちたいと考えております。

GOODポイント

それでは上記の例文におけるGOODポイントの解説です。

「現場の課題解決から地球規模の課題解決に繋げる。」というその企業ならではのポリシーに触れています。

農業機械に興味を持ったきっかけとして自分のエピソードを入れており、その学生ならではの唯一無二の志望動機となっています。

つまり、他の就活生と差別化を図ることができているということです。

他にも入社後の具体的なビジョンについて言及されています。

後々は海外で働きたいという長期的なビジョンを言及することで強い入社意欲を伝えることができています。

このようにその企業ならではの魅力や自分のエピソードを伝えるのもいいですが、具体的に企業で何をしたいか具体的なビジョンを加えることで内定辞退の可能性が低く、強い入社意欲を伝えることができます。

NG例文

私は、人々の食を支えたいため貴社を志望いたしました。
そもそも私が農業に興味を持ったきっかけは私の祖父母の家です。私の祖父母の家は自然に恵まれた地域で、幼いころから自然の中で過ごす機会が多々ありました。そのうち私は自然の中で暮らしていきたいという思いが強くなりました。
そのため私は都会で働くよりも自然の中で働くことができる農業系の仕事に興味を持ちました。また、農業系の中でも直営農場で働きたいと思いました。なぜなら直営農場は人々の食卓を支えているからです。直営農場は人々の食を支える要であり、非常に重要な職だと考えています。私は農業という仕事を通して人々の食を支えたいと思いました。
入社後は、私の学生時代に部活で培った粘り強さを活かして日々変わりゆく作物を丁寧に育てたいと思います。

BADポイント

それでは上記の例文におけるBADポイントの解説です。

その企業ならではの魅力に触れていないですよね。

この志望動機では直営農場ならどこでもよいのでは?という印象を与えてしまいます。

なぜその企業を志望するのか、その企業ならではの魅力に触れましょう。

また、食を支えたいと言っていますが、きっかけが自然に触れる機会が多かったというのはあまりつながりがありません。

自分のやりたいことときっかけに繋がりがあるような志望動機づくりに心がけましょう。

志望動機を考える際にはその企業ならではの魅力に触れ、入社後の具体的なビジョンを述べましょう。

首尾一貫した志望動機をつくることで、より説得力のあるものになります。

まとめ

いかがだったでしょうか。

農業系の仕事といっても様々な業種があり、業務内容は多岐にわたります。

なんとなく農業にかかわりたいと思っている方は具体的にやりたい事から考えるのがよさそうです。

その企業ならではの志望動機を書く際には企業研究に時間をかけましょう。

企業の独自性を理解し、企業の何に自分が惹かれているのか明確化することが重要です。

その企業でなければならないという強い入社意欲が伝わるような志望動機づくりに努めることが内定への大きな一歩となります。

 

柴田貴司
監修者

明治大学院卒業後、就活メディア運営|自社メディア「就活市場」「Digmedia」「ベンチャー就活ナビ」などの運営を軸に、年間10万人の就活生の内定獲得をサポート

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