皆さんは、就活がつらい、やめたいと感じたことはありませんか。
自身の就職活動に焦りを感じている学生は、数多くいらっしゃいます。
なかなか次の選考に進めない。
そもそも足がすくんで動き出せない。
そこそこうまくいってるけど、なんとなくつらい
置かれている状況は人それぞれですが、多くの学生が就活につらさを感じています。
今回はそのような皆さんに向けて、
- 就活をやめたいと感じてしまう原因
- 就活をやめたくなってしまったときの対処法
- 実際に就活をやめてしまったときの選択肢
について丁寧に解説していきます。
目次[目次を全て表示する]
【就活やめたい人向け】誰もが就活をやめたいと感じたことが一度はある
そもそも、就活がつらいと感じたことがある学生はどの程度いるのでしょうか。
就活に対して辛いと感じた事がある大学生はなんと全体の9割以上いるといわれています。
就活では、身だしなみや言葉遣いに注意し、慣れないスーツに身を包んで挑まなければなりません。
それだけでなく、ゼミやバイト、サークル活動との両立が求められ、身体的にも疲労が溜まりがちです。
このように、心身ともに疲れている中、就活が思っていた以上にうまくいかない場合には、多くの学生がストレスを感じてしまっても無理はありません。
就活がつらくてやめたいと思うのはあなただけではありません。決して自分を責める必要はないのです。
【就活やめたい人向け】就活をやめたいと感じる理由
ここからは、就活をやめたいと感じてしまう理由について解説していきます。
当然ですが、物事から逃げてしまいたくなる理由には、その元となるストレスの原因があるはずです。
まずはそのストレスの正体を明確にして、対処しやすくすることが賢明です。
確かに「就活がつらいのは当たり前だろう」と考える方もいらっしゃるでしょう。
しかし、意外にも様々な理由が存在します。
- なかなか内定がもらえないから
- 自分の将来が不安だから
- やることが多すぎて辛いから
- 周りの友達と比較してしまうから
- 面接が怖いと感じてしまうから
これらのすべてが揃っていると就活は非常に辛いものに感じてしまいます。
まずはこれらを少しずつ軽減させていくことが大切です。
ここからはこの5つについて解説していきます。
なかなか内定がもらえないから
1つ目に、なかなか内定がもらえないからです。
企業にしっかりエントリーしているにも関わらず、内定につながらない状況が続いてしまうと、挫けそうになることがあります。
そもそも新卒採用を行っている企業の選考フローは、
- ES提出
- WEBテスト受験
- 一次面接
- 二次面接
- 最終面接
と長丁場になります。
これらすべてを通過できれば採用となりますが、選考が進むにつれて問われる内容が深くなるため、通過難易度が上がります。
企業から内定をもらうためには、説明会、インターン、OB訪問などを通して、企業理解を深めたり、志望度の高さをアピールしたりしなければなりませんが、落ちてしまうとそれらの努力が無駄だったという気持ちになってしまいます。
そうすると、採用を勝ち取るための努力をするモチベーションが下がってしまい、さらに選考を勝ち抜きにくくなるという悪循環に陥ってしまいます。
自分の将来が不安だから
2つ目に、自分の将来が不安だからです。
自分の将来に対する不安に押しつぶされて、動けなくなってしまう学生もいます。
近年の新卒就活では、伝統的な大企業であっても第二新卒、通年採用、中途採用を積極的に取り入れようとする流れがありますが、全体としてはまだまだ「大学卒業までに内定をもらい、そのまま就職」という流れが根強く残っています。
そのため「新卒就活で失敗したら、もうお先真っ暗」というように、過度にプレッシャーを感じてしまう人もいます。
また、
- ブラック企業からしか内定がもらえなかったらどうしよう
- 給料や福利厚生が十分でない企業だったらどうしよう
- 単位がたくさん残っていて、そもそも卒業できるか不安
など、考えてもどうにもならないことを考えすぎてしまい、頭から離れないという学生もたくさんいらっしゃいます。
やることが多すぎて辛いから
3つ目に、やることが多すぎてつらいからという理由があります。
そもそも就活ではやらなければいけない事が多すぎて、学生は非常に多忙を極めます。
日本の就活は、大学の授業やゼミ、部活、サークル、バイトなどの普段の学生生活と並行して進めていかなくてはなりません。
さらに、一社から内定をもらうだけでも、
- 説明会への参加
- 短期インターンへの参加
- OB訪問
- 就活本、業界誌などを用いた企業・業界研究
- WEBテスト対策、面接対策、自己分析
- ES提出
- 複数回の面接
などをこなしていかなければなりません。
就活が長引くほど、これらやるべきことが増大するため、気が滅入ってしまうという人も少なくありません。
このようにまじめに就活に取り組んでいる人ほど、やることが多すぎて気が滅入ってしまうという状況に陥ってしまいます。
周りの友達と比較してしまうから
4つ目に、周りの友達と比較してしまうからです。
周りの友達と比較して、劣等感や焦燥感を感じてしまうと辛さを感じやすくなります。
確かに就活は情報戦でもあるので、友達と定期的に情報交換をすることは大切です。
しかし、友達と自分の就活の進み具合を比較してしまうと劣等感や焦燥感を感じてしまい、ネガティブ思考に陥ってしまいます。
就活の結果(内定数や内定先)だけを比べても自分にとって何もメリットはありません。
自分の就活にメリットになるような情報だけを集めつつ、友達とは適度に距離を置くようにしましょう。
SNSでの情報収集も同じです。
中には、就活に有益な情報を発信しているアカウントもありますが、むやみに早期内定を得られたことや内定数の多さを自慢しているだけのアカウントもあります。
就活中にはSNSとの距離を適切に保ち、情報の取捨選択を行いましょう。
面接が怖いと感じてしまうから
5つ目に、面接が怖いと感じてしまうからです。
面接自体が怖くて就活をやめたいと思う人もいらっしゃいます。
面接では、初対面の社会人に対して自分をアピールしなければならないため、ほとんどの人が面接で緊張した経験があるでしょう。
特に一度面接で失敗してしまった経験がある人は、その経験がトラウマになり、面接に対して苦手意識を持ちやすくなってしまいます。
「就活をやめたくなってしまうぐらい、面接が怖い」と感じてしまう人は、まず意識を変えるところから始めましょう。
面接に苦手意識を持つ人の方が大多数なので、面接が怖いと思ってしまう自分を責めすぎないようにしましょう。
面接で話す内容を忘れてしまったらどうしようという方は、メモを見ないでスラスラと話せるようになるまで練習を重ねることに専念しましょう。
【就活やめたい人向け】就活をやめたくなったときの対処法
このように、就活をやめたくなってしまう原因には様々な理由があります。
これらを踏まえて、就活をやめてしまいたくなるほど辛くなってしまったときにするべき対処法を3つ解説していきます。
- 好きなことに没頭する
- 楽しんでいる将来の姿を想像する
- 信頼できる人に相談する
です。
就活をやめてしまいたくなってしまうのは、結局のところ、なかなか思うように進まないこと、いろいろ考えすぎてしまうことが原因です。
まずはこのネガティブ思考から脱却し、いい流れを作ることが必要です。
好きなことに没頭する
1つ目に、好きなことに没頭してみましょう。
就活をやめたくてやる気が出ない人は、思い切って一度就活を休んでみるのも一つの手です。
自分が好きなことに集中してみたり、普段しないことをしたりして、気分転換してみましょう。
- 見たかった海外ドラマを全部一気見してみる
- やりたかったゲームをやる
- ちょっとした旅行に行ってみる
など、時間の使い方は人それぞれですが、たまにはのんびりと羽を伸ばしてみましょう。
やめたいという気持ちが一過性のものであれば、思い切って息抜きをすることでストレスが緩和され、就活モードに切り替えることができます。
ただし休憩期間が長期化すると、就活に戻ってこれなくなってしまったり、世間の就活スケジュールから大きく後れを取ってしまったりするので注意しましょう。
楽しんでいる将来の姿を想像する
2つ目に、楽しんでいる将来の姿を想像しましょう。
就活をやめたくなる理由の一つは、自分の将来に対して多少なりともネガティブなイメージを抱いているからです。
「どうせ明るくもない将来のために、なぜこんなにもつらい思いをしなければならないのか」というような考えに囚われてしまうと、就活に身が入らなくなってしまいます。
裏を返せば、自分の将来に対してポジティブな想像ができれば、就活に対するモチベーションが高まります。
- 数年後どうなっていたいか
- どこに住んでいたいか
- どういう暮らしをしてたいか
などを考えてみましょう。
「就活は、それらを叶えるための通過点に過ぎないのだ」と思えるようになると、就活に対する考え方が前向きなものに変わってきます。
信頼できる人に相談する
3つ目に、信頼できる人に相談してみましょう。
就活をやめたいと悩んでしまったら、自分の信頼できる人に相談してみましょう。
相談相手としては、自分よりも人生経験がある両親や先輩などが適任です。
先ほど紹介しましたが、就活をやめてしまいたい理由としては、
- なかなか内定がもらえないから
- 自分の将来が不安だから
- やることが多すぎて辛いから
- 周りの友達と比較してしまうから
- 面接が怖いと感じてしまうから
などがあります。これらの悩みを一人で抱え込むのではなく、人に相談してみることで解決の糸口が見つかることがあります。
自分以外の人の客観的な意見を聞いて、どうすべきか考えてみましょう。
【就活やめたい人向け】もし仮に就活をやめた場合
ここまで「就活する」という前提に立って、就活をやめたい場合の対処法について解説してきました。
ですが、そもそも必ずしも就活をしなければならないというわけではありません。
ここからは、「就活をしない」という場合の選択肢
- 進学する
- フリーターになる
- 就職浪人する
- フリーランスで活動する
以上4つについて解説していきます。
どうしても就活をやめたいという人は、これらを考慮してみるのも一つの手です。
進学する
1つ目に、進学があります。
大学卒業後、大学院に進学して就活時期を伸ばす手段もあります。
しかし、企業側も「大学院卒」であるという目線で評価してくることになるので注意が必要です。
- 大学院で何を研究していたのか
- どうしてそれらを学びたいと考えたのか
- 学外ではどんなことに力を入れていたか
などの質問が考えられるので、それらに胸を張って答えられるように時間を過ごすことが大切です。
大学院に進むという選択肢を選ぶ場合は、自分が学びたいことや、なぜそれを学びたいのかを明確にしておきましょう。また、学外での過ごし方も有意義なものにしましょう。
大学院での過ごし方を間違えると、お金と時間を失っただけで何も得られなくなってしまいます。
フリーターになる
2つ目に、フリーターになるという選択肢があります。
大学卒業後はフリーターとして生活する人も一定数存在します。
フリーターというのは、正社員以外の雇用形態で働く人全般のことを指します。イメージとしてはアルバイトを生業としている人です。
- 士業を目指しているため、資格の勉強と並行できる働き方がしたいから
- 特にやりたいことが見つからないけど、とりあえずお金を稼がなければならないから
- フリーターの働き方が気に入っている、自分に合っているから
など人それぞれです。
正社員として働くには向いていない、正社員の働き方では自分の夢を追うことができない、というような人にはフリーターという選択肢が考えられますが、「新卒カード」を捨ててしまうことになることは十分理解しておいた方がよいでしょう。
就職浪人する
3つ目に、就職浪人という選択肢があります。
就職浪人とは、大学卒業年度での就活をあきらめ、次の年度に持ち越すことです。大学卒業後に1年間の空白期間、すなわち浪人期間が生まれるので、就活浪人といわれます。
文字通り、就活の猶予を1年先延ばしにすることができますが、「なぜ新卒の際に就活しなかったのか」と企業からマイナスイメージを持たれる可能性があるので注意しましょう。
そのため、就職浪人する人は、なぜ就職浪人したのか、企業が納得できる理由を答えられるようにしておく必要があります。
「周りが就職活動をやっている、終えている中で、君はどのようなことを考え、どのようなことをしていましたか」という問いに、しっかりと答えられない場合は、ただ不利になるだけなので、安易に選択すべきではありません。
フリーランスで活動する
4つ目に、フリーランスとして働くという選択肢もあります。
企業の雇用者にならず、フリーランスとして活動するという選択も存在します。
ただし、大学卒業後すぐにフリーランスとして収益を得ることは難易度が高いことには注意が必要です。
フリーでビジネスをしていくには、それなりのスキルやノウハウを身に付けている必要があり、そのためには時間と労力がかかります。
大学在学中にスキルやノウハウを十分に蓄積していて、大学卒業後すぐにフリーランスになれる準備をしていたという人や、大学在学中に既にフリーランスで働けていたという人以外は現実的ではありません。
またフリーランスになるにはそれなりの覚悟が必要なので、就職以外の選択肢の中でも特にハードルが高いことを念頭に置いておきましょう。
【就活やめたい人向け】就活が不安な人はプロに相談しよう
「就活がやめたいほど辛い、でもやめるわけにはいかない」という方は、就活エージェントを頼ってみましょう。
就活エージェントはプロの相談員が就活相談、ES添削、面接練習、業界別対策と、様々な就活対策の相手になってくれます。
また、皆さんの強みや価値観、資質に合わせてあなたに合った企業を紹介してくれるので、今までは出会えなかったような企業と巡り合うことができます。
就活が不安という人は、頼ってみるのもおすすめです。
【就活やめたい人向け】まとめ
いかがでしたか。
今回は、
- 就活をやめてしまいたくなる原因
- 就活をやめたくなってしまったときの対処法
- 就活をやめた場合の選択肢
について解説してきました。
就活がつらくて逃げてしまったとしても、結局はそれ相応の努力が必要であったり、かえってリスクが増加したりと、楽なことばかりではありません。
就活をやめてしまいたくなる心とうまく折り合いをつけて、その中でも就活を継続することを検討しましょう。
1人ではどうしようもないという場合は、就活エージェントを頼ってみるのも一つの手です。
皆さんが、後悔のない選択ができるよう、心から応援しています。
明治大学院卒業後、就活メディア運営|自社メディア「就活市場」「Digmedia」「ベンチャー就活ナビ」などの運営を軸に、年間10万人の就活生の内定獲得をサポート