ガクチカから得たものを答える面接対策|9つのエピソード別に例文も紹介

ガクチカから得たものを答える面接対策|9つのエピソード別に例文も紹介

「ガクチカに関する質問では、何をテーマに話せば良いの?」 「ガクチカから得たものを、効果的にアピールする方法は?」 このように、就活を始めてから、エントリーシートや面接の場で、ガクチカから得たものに関する質問を受けて、疑問や不安を抱える方も多いのではないでしょうか。

本記事では、ガクチカから得たものに関する質問をする理由や、効果的な伝え方だけでなく、具体的な例文まで紹介します。

この記事を読むことで、エントリーシートや面接で、ガクチカから得たものに関する質問を受けた際に、企業側の意図や何をアピールすると良いかが把握できます。記事を参考にして、事前にエピソードを整理しておくことで、スムーズな受け答えができるでしょう。

ガクチカから得たものを答えるエントリーシートや面接の対策をしたい方は、是非この記事をチェックしてみてください。

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【ガクチカから得たもの】面接官に聞かれる理由

ガクチカから得たものに関する質問は、面接やエントリーシートで、必ずと言っていいほど聞かれます。どうしてエントリーシートや面接では、ガクチカから得たものについて質問されるのでしょうか。

ここでは、企業の採用担当者が何のために、ガクチカから得たものに関する質問をしているのかを考えていきます。

思考力を把握するため

思考力とは、考える力のことです。

小さな事柄でも理由や背景を考えたり、先を見越して段取りを整えたり、人に流されるのではなく、自分の頭で考えて判断できる人を、思考力のある人と言います。

仕事では、言われたことだけを実行するのではなく、課題を解決するためにどうすれば良いか思考しなければいけない場面が多々あるでしょう。

ガクチカから得たものを質問することにより、応募者が思考力のある人かどうか把握しようとしています。

興味関心から性格を理解するため

企業側は、入社後の仕事内容や企業の風土に合っているか確認するために、応募者の価値観や志向性など、性格を理解したいと考えています。

そのため、ガクチカから得たものだけでなく、なぜそれに興味を持ったのかという背景や、何を目指してそれに打ち込んだのかという部分まで聞きたいと考える企業も多いです。

ガクチカから得たものに関するエピソードを整理するときには、自分の人間性が伝わる内容になるように考えましょう。

企業との相性を知るため

個人にそれぞれの性格があるように、企業にも個性や独特の風土があります。

転職において、前職ではなかなか成果を出すことができなかったのに、転職先の企業では大きな成果を上げることができるようになったということがあるように、企業との相性によって、結果が大きく変わるということが起こるのです。

企業は、応募者のガクチカから得たものを知ることによって、その企業に入社した後、自社の仕事に打ち込めるかどうかを確認しています。

【ガクチカから得たもの】具体例を紹介

ここまで書いてきた通り、企業側は応募者の思考力や人間性、志向を知ることによって、自社の風土や仕事内容とマッチしているかどうかを見ています。

企業によって個性は様々ですから、応募したいと考えている企業で働くイメージをして、何をアピールするのが良いか決定するようにしましょう。

ここからは、ガクチカから得たものとして、アピールできるものの例をいくつか紹介します。

積極的な姿勢

大前提として、企業は仕事に対して受け身ではなく、積極的に取り組む人材を求めているのです。

例えば学業でも、講師が話す内容をただ受け身で聞いているだけよりも、疑問点を整理して自ら質問したり、座学で学んだことを実践したり、積極的に行動に移すことで、知識の身につき方は大きく変わります。

仕事においても同じで、自ら動く積極性があるかどうかでは、入社後の成長スピードを分ける大きなポイントとなります。

ガクチカから得たものについて話すときに、自ら主体的に動いた経験や、その大切さを学んだエピソードを話すことで、積極的な姿勢をアピールすることができるでしょう。

継続する力

「継続は力なり」という言葉があるように、何事も続けることで力がついてきます。

また企業は、せっかく入社に至った人には長く仕事を続けてほしいと考えています。

困難を乗り越えて粘り強く続けることや、スキルや知識をコツコツと積み上げること、一定の成果をいつも提供できる努力をすること、トラブルがあっても動じないことなど、継続力の種類は様々ですから、企業の風土や仕事内容に合ったエピソードを話すことが大切です。

創造する力

創造力とは、新しいものを作り出す能力のことです。

商品開発やデザイン等、何かを作る仕事以外でも、職場において創造力が必要な場面はたくさんあります。

例えば、より効率的に仕事を進めるために業務フローを改善したり、仕事場で起きている問題点を改善するための方法を編み出したりといった、職場環境作りにも創造力は役に立つでしょう。

ガクチカにおいて、困難やトラブルに対処するために編み出した方法や、何かを発想から実現まで請け負った経験などを話すと、創造力のアピールに繋がります。

チームワーク

仕事は一人では完結しません。特に企業に勤める場合、一つの商品やサービスが世の中に出回るためには、それぞれの工程に多くの人が関わります。

そのため、チームで何かを成し遂げた経験や、チームワークの大切さを学んだ経験は、ガクチカから得たものに関する質問において、企業にアピールしやすいポイントです。

自分が入社することで、チームのコミュニケーションが円滑になることが想像できるエピソードを伝えましょう。

【ガクチカから得たもの】効果的に伝えるポイント

社会に出てからも役立つ力を、ガクチカから得ていたとしても、それが企業側に伝わらなければ、アピールに繋がりづらいです。

せっかく力を入れて取り組んできたことがあるのであれば、企業側に思いがしっかりと伝わるような内容に仕上げましょう。

ここからは、ガクチカから得たものを効果的に伝えるために大切なポイントを紹介します。

  • 得たものを自分特有のエピソードから選ぶ
  • ガクチカとして打ち込んだ理由を明確化する
  • 得たものから自分の個性・価値観・性格をアピールする
  • 得たものから会社に貢献できることを伝える
  • 興味を誘うような言い回しをする

1:得たものを自分特有のエピソードから選ぶ

企業は、エントリーシートや面接で多くの応募者と接します。

企業側の目をひくためには、多くの人が経験しているエピソードではなく、オリジナリティのあるエピソードを選ぶと良いでしょう。

特に話せるエピソードがないと感じる人もいるでしょうが、全く何も考えずに、4年という時間を過ごす人は稀です。4年あれば、何か取り組んだことや、困難を抱えたり、成長を感じたりした経験があるのではないでしょうか。

学生時代をよく振り返り、大きな出来事でなくても良いので、自分だけのエピソードを見つけましょう。

2:ガクチカとして打ち込んだ理由を明確化する

企業はガクチカから得たものに関する質問を通して、応募者の人間性を知りたいと考えています。

応募者が、学生時代なぜそれに興味を持ったのか、なぜそれに打ち込むことになったのか、その理由を知ることで、入社後の仕事内容に打ち込むことができるかが見えるためです。

理由を明確に話すためには、自己分析を行うときに、自分に対して「なぜ?」という質問を繰り返すという方法があります。「なぜ?」を繰り返すことで、本質にたどり着くことができるという方法ですので、是非試してみてください。

3:得たものから自分の個性・価値観・性格をアピールする

同じ出来事でも、人によって視点が異なり、そこから得たものには個性が表れます。

たとえ、ガクチカで打ち込んだものが授業、サークルという他の人と同じようなものであっても、そこから何を得たかという部分で、自分の物の受け止め方や性格をアピールすることができます。

経験自体はよくあるものであっても、その中でも困難の乗り越え方や、学びや成長のきっかけなどについては、人間性が伝わる内容になるよう工夫しましょう。

4:得たものから会社に貢献できることを伝える

企業は応募者に対して、できるだけ長く勤めてほしいと考えています。そのため、仕事内容に全く繋がらないようなエピソードだと、すぐに辞めてしまうのではないかと感じてしまう場合があるでしょう。

ガクチカから得たものを、どのように仕事に生かそうと考えているのかを伝えると、企業側も入社後のイメージが湧きやすく、企業分析がしっかりできているという評価にも繋がります。

5:興味を誘うような言い回しをする

相手とまだ信頼関係ができていない場合や、とにかくまずは自分の話を聞いてほしいというときに使う、「アンチクライマックス法」で話すと、相手の興味を引くことができます。

「アンチクライマックス法」とは、初めに一番伝えたいと思っているポイントを話し、その後に理由や具体的なエピソードを伝えるというものです。

最初に「私がガクチカから得たものは、〇〇力です。」と言い切ってしまうことで、面接担当者やエントリーシートを読む採用担当者に、アピールしたいことを強く印象付けることができます。

【ガクチカから得たもの】上手に書く際のコツ

ガクチカから得たものを書く際は、上手に文章に表現し、企業側に共感を持ってもらわなければなりません。

 以下の2つのコツを抑えてガクチカから得た経験を上手に書き留めましょう。

・自分の学生時代の経験を浮かび上がらせる。

・得たものにオリジナルティを出す

自分の学生時代の経験を浮かび上がらせる

就活ではより多くのエピソードを用意してから臨んだ方が、面接官からの質問に答えやすいです。できるだけ多くのエピソードを用意するために、まずは学生時代の経験を振り返り、書き出してみましょう。

その中でも、特に印象深い経験をいくつか挙げることで、自分の成長や今の自分に与えた影響をより具体的に示すことができます。

そこから、その経験が就職後どう活かしていけるのかを考えていきましょう。

「得たもの」にオリジナルティを出す

ガクチカを書く際は自分だからこそ得られたものを強調し、オリジナリティを出すことが重要です。
 

同じ活動でも、自分の得意分野や興味に応じて取り組んだり、自分ならではの視点から経験や成果を得ることもあると思います。

「私の関心が〇〇だったからこそ、この活動で得た〇〇な経験があります」といった具体的な説明を加えることで、オリジナリティを出すことを意識しましょう。

【ガクチカから得たもの】例文9選

ここまでは、企業がガクチカから得たものに関する質問をする理由や、ガクチカから得たものの具体例、魅力的に伝える方法などを解説してきました。

ここからは、ガクチカから得たものに関する質問への回答例を、各テーマに分けて紹介します。あくまで例なので、参考にした上で、自分なりのエピソードから回答するようにしましょう。

1:インターンの経験

私が学生時代に打ち込んだことは、ITベンチャー企業での、2年間のインターンシップです。 インターンシップに申し込んだ理由は、社会人に必要なスキルや経験を早くに把握し、習得したいと考えたからです。

人との対話が好きな私は、営業部に配属され、インターン生30名の中の年間MVPを目指して活動をしました。

年間MVPを獲得するために何をすべきか考えたところ、インターン生の中の誰よりも行動して、より多くの経験を積むこと、 成績の良い営業社員の先輩がどのように仕事を進めているか観察し、真似することを実行することにしました。

具体的には、商談の回数を積むことに時間を費やせるように、スケジュールを細かく組み立てること、成果を出している社員のトーク・振る舞いをメモに残して何度も見直し、自分の営業活動に取り入れました。

初めの1ヶ月は契約を獲得することすらできませんでしたが、諦めずに継続した結果、6ヶ月目に初めて月間MVPをとり、その後も定期的に月間MVPを取得できるようになりました。最終的には、目標だった年間MVPを1年目で受賞することができたのです。

積極的な姿勢で仕事に取り組み、努力を継続することで大きな達成感を得ることができた経験をもとに、入社後も目標達成のために前向きに仕事に取り組みたいと考えています。

2:アルバイトの経験

私は学生時代、個別指導塾で4年間講師のアルバイトをしていました。

友人の誘いがきっかけで始めたアルバイトでしたが、生徒たちが一生懸命勉強に取り組む姿を見て、目標を達成する助けになりたいと強く思うようになりました。

まず担当した生徒の志望校合格率100%という大目標を立て、そこから逆算して定期テストや模試の点数、偏差値の中目標を設定しました。さらに、その中目標を目指すために必要な、その日の授業の学習到達点を決めて取り組むようにしました。

しかし、毎回授業に集中してくれる生徒ばかりではなく、眠気に襲われてしまったり、やる気が起きなかったりする生徒もいました。そのような生徒が、どうしたら勉強に意欲的に取り組んでくれるようになるかというのが、私の一番の課題でした。

教室長や先輩アルバイトに相談する中で、「生徒は、やる気がないからできないのではなく、できないからやる気が出なくなってしまう」という話を聞きました。

そこで、やる気が出ない生徒専用に、一つの問題を分解し、穴埋め式にして、まずは低いハードルを越えさせることで学びの達成感を伝えるようにしました。すると、生徒の表情がみるみる自信に満ちていき、最終的には苦手な問題も自分一人で解けるようになっていきました。

こうした経験から、ただテキストを進めるのではなく、個別指導塾の性質を生かして、生徒の特性や悩みに寄り添った授業の進め方を工夫するようになりました。その結果、講師を始めてから2年目に、担当した生徒6名の合格率100%を達成することができました。

大きな目標から逆算して毎日の目標を設定し、それを確実にクリアしていくこと、一人で抱え込まず、周囲に相談して得たヒントを素直に仕事に生かすこと、入社後もこの2つを大切にし、仕事に取り組みたいと思います。

3:ゼミ活動の経験

私が学生時代一番打ち込んだことは、ゼミ活動です。

ゼミに入り、最初に取り組んだのはグループ研究です。初対面のメンバーもいたので、それぞれの性格や得意なことを把握しきれておらず、開始当初は役割分担がうまくできませんでした。その結果、進捗は個人で行っていた研究と同程度しか進められませんでした。

グループで研究を行っている以上、個人で行うより大きな進捗を目指したいと考え、そのためにメンバーとのコミュニケーションの取り方を見直しました。

メンバーとの会議を行う際、本題に入る前に雑談の時間がありましたが、ただの雑談にせず、事前に就職試験で使用されるような性格診断を受けてもらい、診断結果から、「これ誰だ?」クイズを行うなど、個人の特性をメンバーが把握できるようにしました。

そして、研究についても個人の特性や得意分野ごとに作業を分担して、並行して進める方法に変えました。その結果、個人で取り組む作業よりも効率が上がり、複数人で作業に取り組む意義を見出すことができました。

この経験から、人数と作業効率は必ずしも結びつかないということが分かりました。個人の特性や得意なことを把握し、その人に合った役割をしてもらうことで、チームワークを発揮できる環境をつくっていきたいと思っています。

4:部活動・サークル活動の経験

私が学生時代に打ち込んだのは、バスケットボール部の活動です。

小中高とバスケットボールを続けてきましたが、大学までは、楽しく活動できればいいかなと考えて、勝ち負けにこだわらずに活動していました。

しかし、大学の本格的なバスケットボールの試合を見て、これだけバスケットボールに打ち込めるのも学生時代が最後だと思い、本気でバスケットボールに打ち込んでみようと考えて入部しました。

バスケットボール部の推薦で入学してきたメンバーも多かったので、私のように興味で入部したメンバーとの間にモチベーションの差が出てしまい、チームが一丸となれないことが大きな課題でした。

そこでまず私は、レギュラーと補欠で練習のメニューが違うことに注目しました。

レギュラーと補欠で実力に隔たりがあることは分かっていましたが、最大の課題であるモチベーションの差を埋めるためには、自分たちが一つのチームであるという認識が大切だと考えて、ウォーミングアップだけでも、一緒にやることを提案しました。

その結果、ウォーミングアップがメンバーの会話の場となり、メンバーのその日の状態を把握するための大切な機会となりました。そして、そのことから練習や試合の改善点などを話し合える雰囲気を作ることができました。

活動を通して、組織のメンバー全員が気持ちよく活動するためには、気軽に話し合える雰囲気を作ることが大切だと学びました。

また、先輩もいる中で自分から提案することはとても勇気が必要でしたが、提案を受け入れたメンバーのおかげで、組織の改善に繋がり、勇気を持って提案することの意義を感じることができました。

御社では、風通しの良い組織づくりを目指されていると聞き、私のこうした経験が生かせると考えています。

5:大学授業の経験

私が学生時代打ち込んだことは、学業です。学業に多くの時間を割いて、集中して取り組むことができるのは大学が最後であると考え、学生の本分である勉強に力を入れることを決めました。

学業における成績は、GPAで表されることが増えていると知り、すべての授業でA評価をもらうという目標を掲げて取り組みました。

一日の終わりは必ず大学の図書館に寄り、授業の予習と復習を欠かさず行いました。分からないことがあれば、図書館に置かれた書籍や資料で調べたり、授業後に講師に質問に行ったりと、疑問点を次の授業に持ち越さないことを意識して取り組みました。

しかし1年生の頃は、大学入学を機に一人暮らしを始めていたこともあり、生活習慣が乱れて体調を崩して授業を休むことが何度かあり、A評価を貰えない授業がいくつかありました。

そのため、2年生からは早寝早起きを心がけ、食事もなるべく栄養のあるものを選ぶようにした結果、風邪を引くことも減り、授業もほぼ出席できました。

その結果、2年生ですべての授業でA評価を貰うことができ、その後も高成績を継続することができたのです。

この経験から、生活習慣を整えて体調を管理し、事前準備と振り返りをしっかりと行うことによって、大きく結果が変わるということを身をもって知りました。入社後も日々勉強となると思いますが、心身を整えて、準備と振り返りを積み重ねて成長していきたいと思います。

6:趣味の経験

私が学生時代に打ち込んだことは、趣味の料理です。小学生の頃に、親の勧めで市が開催している子供向けのお料理コンテストに、友人と一緒に参加したことがきっかけで、自分が作った料理を笑顔で食べてくれる人を見て喜びを感じ、料理を趣味とするようになりました。

しかし、大学に入学したのを機に一人暮らしを始めて、最初は自分のためだけに料理をする気が起きず、外食やお惣菜を買うことが多くなってしまいました。

そこで、自分のモチベーションを上げるために、出来上がりの写真を撮り、SNSにアップすることにしたのです。初めは自分の記録用としていましたが、人から反応を貰ったことで、料理へのモチベーションを取り戻し、本格的に料理アカウントとしてSNSを運用するようになりました。

他の投稿者の方が、どのような内容で投稿されているか調べて、料理初心者や自分と同じ一人暮らしの方も、簡単に作ることができるように、出来上がりだけでなく、料理の過程も写真や短い動画で記録してシェアしました。

また、フォロワーの方に共感してもらえるように、失敗してしまったときの様子も時折投稿するようにしたのです。その結果、料理アカウントのフォロワー数は、現在1万人まで増えました。

訴求したい相手が求めている情報は何かということや、自分に親しみを感じてもらうにはどうしたら良いかなど、相手の気持ちを考えることにやりがいを感じています。

入社後も、相手の立場に立ったコミュニケーションを心がけ、笑顔や感動を届けられる仕事がしたいと思っています。

7:留学経験

私が学生時代に打ち込んだことは、留学に向けた準備と留学です。中高と得意科目が英語であったこともあり、大学に入学したら、留学をして語学力とグローバル思考を身につけたいと考えていました。入学後は事前準備を経て、大学3年の時に1年間カナダに行きました。

事前準備の中で一番大切にしたことは、留学の目的を明確にすることです。学生時代の大切な1年間を無駄にしないためにも、目標を曖昧にしないよう準備しました。

交換留学だったので、留学先の大学でどのような授業があるか確認し、何を学ぶためにどの講義を取るのかを考え抜いて決めました。

また、日本に戻ってからも連絡を取りたいと思える友人を作ることも目標の一つとし、そのために英語で印象的な自己紹介や日本の紹介ができるように準備しておきました。

現地に着いてからは、寝る間を惜しんで課題に取り組み、予習復習にも取り組んだ結果、取得を目指していた単位を取りきることができました。

また、語学力を向上させるために、毎回授業で隣の席になった生徒に必ず話しかけるようにしたり、お店に行ったときに店員に自分から話しかけたりと、コミュニケーションをとる工夫をしました。

その結果、留学前にTOEICの試験を受け670点だったのが、留学後の試験では890点までスコアを伸ばすことができました。

カナダの大学の学生たちの学業への意識の高さに刺激を受けて、改めて学びの大切さを感じたとともに、異文化交流の中で積極的に自分の気持ちを伝えることができるようになりました。

グローバルに事業を展開する御社で、是非この経験を活かしたいと考えています。

8:ボランティア活動の経験

私が学生時代に打ち込んだことはボランティア活動です。

私は去年、地震で被災した地域の復興ボランティアに参加しました。その中で、特に重要だと感じたのは、被災者のニーズを理解することでした。被災地での生活は、私も故郷で経験してきたことだったため、被災者の気持ちや困難さを理解することができました。

ボランティア活動に参加する際、報道では「ボランティアが多すぎて、現場が混乱している」というニュースも見かけました。そのため、私はSNSを活用して、どのような支援が必要かを確認しました。

その結果、「仮設住宅の建設に手を貸してほしい」といった声を見つけ、必要な支援を提供することができました。

この経験から、相手のニーズを理解することの重要性を学びました。これは、ボランティア活動だけでなく、仕事や日常生活においても重要だと感じています。

入社後も、相手のニーズを理解し、的確な支援を提供できるよう努めたいと思っています。

9:長期インターンの経験

学生時代に私が打ち込んだことは営業職の長期インターンシップです。具体的な業務内容としては、商品やサービスのプレゼンテーションを通じて顧客を獲得することでした。

このインターンシップに参加した理由は、将来のキャリアにおいて、他者を説得し協力を得る能力は不可欠だと考えたからです。プレゼンテーションを通じて自らのアイデアや商品を魅力的に伝え、顧客を納得させる経験を積むことが、将来の成功につながると感じました。

最初は自信がありませんでしたが、失敗を恐れずに積極的に挑戦し、フィードバックを受けながら改善を重ねました。自分の強みや商品の利点を的確に伝える方法を模索し、効果的なプレゼンテーションの技術を磨いていきました。

顧客からの好評を得ることができ、売上を伸ばすことに成功しました。

この経験を通じて、相手のニーズを理解し、適切なアプローチをとることの重要性を学ぶことができました。

【ガクチカから得たもの】答えるときの5つの注意点

ここまで書いてきたように、ガクチカから得たものを答えるときには、自分の性格や志向が企業に伝わる内容にする必要があります。

しかし、エピソードを選ぶときや答えをまとめるときに、使わない方が良い話や表現があります。

ここからは、ガクチカから得たものを答えるときの注意点を紹介します。

1:趣味の趣味の場合は実績を残していないエピソードを選ばない

ガクチカから得たものに関する質問で趣味の話をする場合は、趣味で得た能力やその能力をどのように仕事に生かすのか、選考担当者がイメージしやすい内容にする必要があります。

実績を残していないエピソードですと、ただの趣味の話となってしまい、印象に残りづらいガクチカとなってしまいます。

2:世間的に良いイメージがないエピソードを選ばない

ギャンブルや恋愛、ゲームなどは、偏見を持っている採用担当者がいる可能性もあり、学生時代に打ち込んだものとして話すのは避けるようにしましょう。

中にはギークな人材を求めている企業もありますが、そのような企業はまだ少数のため、選考の場で伝えるにはリスクの高いエピソードです。

3:得たものだけを伝えない

ここまで書いてきたように、採用担当者は、ガクチカから得たものに関する質問で、学生の実績だけではなく、課題解決のための行動や入社後どのように生かしたいと考えているのかなど、過程や背景、志向について知りたいと考えています。

そのため、得たものだけを伝えるのではなく、そのために何をしたのか、それを入社後どう生かしたいのかがしっかりと伝わる内容にしましょう。

4:ネガティブな内容の場合は克服するプロセスを伝える

学生時代打ち込んだものはあるものの、実績に結びつかなかったという場合は、そこから学んだことや、今に活かされていることを書きましょう。

成功と失敗を分けるものには、外的要因や偶然性も関わるので、頑張ったからと言って必ずしも良い結果が得られるとは限りません。結果が得られなかったとしても、失敗から学ぶ姿勢をしっかりとアピールできれば、前向きで粘り強く取り組む人間性をアピールできます。

5:嘘や誇張しすぎた表現を使わない

なかったものをあったように言うというような、全くの嘘は論外として、数字や評価を大きくして伝えたり、採用担当者にとってエピソードの核となる部分を誇張したりして伝えることは避けてください。

採用担当者は、学生に対して華やかな経歴を求めているわけではなく、成果に至るプロセスや考え方、人間性を重視しています。

嘘をついて入社が決まっても、入社後に苦労することは目に見えていますから、自分に合った企業で働くためにも、嘘や過度な誇張は避けた方が良いでしょう。

【ガクチカから得たもの】回答対策に役立つサービス

「自己分析がなかなかうまく進められず、ガクチカから得たものの回答がまとまらない」、「自分のガクチカから得たものがどういった業界で活かせるのかが分からない」など、ガクチカから得たものの回答作りに手間取っている人は、就活支援サービスを利用してみると良いでしょう。

ここからはおすすめの就活支援サービスを紹介します。

スタキャリ

こちらでは、自分に合ったキャリアアドバイザーから企業を紹介してもらえるだけではなく、ES添削や模擬面接、各選考対策なども行ってもらえます。

内定獲得まで、就活をフルサポートしてくれます。

DiG UP CAREER

こちらでは企業の元人事や人材会社出身の就活のプロが、無理強いしない寄り添ったサービスを提供してくれます。

アットホームな雰囲気で、人柄を見てくれるので、自分に合った企業を見つけたいという方におすすめです。

【ガクチカから得たもの】上手に答えられるようになろう

ガクチカから得たものに関する質問では、採用担当者は回答内容から、実績だけでなく、学生の人間性や志向、問題解決力など、入社後の仕事とマッチしているかという点を見ています。

自己分析と企業研究を重ねて、事前準備をしっかりとすることで、自分の魅力を伝えられる内容に仕上げましょう。

柴田貴司
監修者

明治大学院卒業後、就活メディア運営|自社メディア「就活市場」「Digmedia」「ベンチャー就活ナビ」などの運営を軸に、年間10万人の就活生の内定獲得をサポート

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