本記事では、ゼミのガクチカの例文を一挙33個紹介します。
ゼミ活動をテーマにしたガクチカを作成したい人は少なくありません。そのため、うまく差別化することができなけれんば、人事の印象に残るガクチカにすることはできません。
この記事では例文を紹介したあと、書き方のポイントについても徹底解説をしていますので、ガクチカ例文や注意点を参考にした上で、自分自身のゼミ活動をテーマにしたオリジナルのガクチカを作成しましょう。
- テーマ別のゼミ活動のガクチカ例文33選
- 企業がゼミ活動のガクチカからみているポイント
- ガクチカにしやすいゼミや研究室などで取り組んだ内容
- ゼミがテーマのガクチカを書く際のポイントや注意点
目次[目次を全て表示する]
【ゼミのガクチカ例文】ゼミ活動はガクチカの強いエピソードになる
ガクチカとは学生時代に力を入れたことの略称であり、現在では定着しつつある就活用語の1つです。
ガクチカは、エントリーシートなどの書類選考時はもちろんのこと、面接などでもよく聞かれる頻度の高い質問です。
そのため就活生は、ガクチカで何を答えるかは事前に考えておく必要があるでしょう。
また、学生時代ゼミでの活動に力を注いできたという方もいるでしょう。
ゼミでの活動をガクチカに用いることは特に問題はなく、むしろ企業側に好印象を与えることもできます。
しかし、ゼミ活動は多くの就活生がガクチカに使うテーマでもあります。
ゼミ活動をガクチカに使う場合は、ガクチカで自分の何をアピールするかをよく考えた上で使うと良いでしょう。
ガクチカでは結果よりも経験からの学びや考え方が重視される
ガクチカ(学生時代に力を入れたこと)で企業が注目しているのは、どんな経験をしたか以上に、「そこから何を学び、どんな考え方を身につけたか」です。
結果として大きな成果を出していなくても、その過程で「自ら考え、行動し、壁を乗り越えた経験」があれば、それは成長の証として高く評価されます。
たとえば、ゼミの発表で入賞できなかったとしても、「チーム内で意見がぶつかった時に、自分がどう動いてまとめたか」「調査計画の立て直しにどんな工夫をしたか」といったプロセスの中の行動や姿勢が重要です。
採用担当者は、「この人は入社後に壁にぶつかったとき、どう乗り越えるか」を見ているのです。
ゼミのガクチカがダメって言われるのはなぜ?
「ゼミのガクチカはやめた方がいい」「ゼミ活動のガクチカはだめ」と言われることがありますが、これはゼミ活動=誰でもやっている・差別化しにくく、選考通過率が下がる可能性があるためです。
また、内容が抽象的だったり、専門用語が多すぎて伝わりにくいというケースも多く、結果的に印象に残りづらいことが理由です。
しかし、ゼミ活動自体が悪いわけではありません。大切なのは、そのゼミ活動を通じて自分らしい強みや学びをどう表現するかです。
たとえば、「リーダーシップを発揮した」「試行錯誤を重ねて課題を解決した」といったエピソードがあれば、十分に魅力的なガクチカになります。
つまり、「ゼミだからダメ」なのではなく、「伝え方によって評価されにくくなる」だけなので、視点を変えればゼミであっても、どんなテーマでもガクチカとして活かすことが可能です。
【ゼミのガクチカ例文】強み別の例文10選
ガクチカでゼミ経験をアピールできる能力を、一挙10個紹介します。
それぞれの能力がどのような意味を指すのかについても徹底的に紹介していますので、ぜひ参考にしてみてください。
1.課題解決能力をアピールする例文
- 問題を特定し、解決策を見つける能力
- 複雑な状況においても効果的な解決策を導き出す力
- 異なる視点から問題を分析し、最適な解決方法を選択する力
ガクチカ例文
私が学生時代に力を入れたことは、ゼミ活動で地域商店街の売上減少問題を解決した経験です。この活動を通じて、課題解決能力を磨きました。私たちのゼミでは、「地域経済の活性化」をテーマに研究を進めており、特に若年層の来訪減少が商店街の売上低下の主要な原因であると判明しました。私はアンケート調査や売上データを分析し、若者が興味を持つイベントを提案しました。ゼミ内でアイデアを具体化し、商店街と協力してイベントを実施した結果、来場者数を通常の1.5倍に増加させることに成功しました。また、地元メディアで取り上げられたことで商店街の認知度も向上し、地域の他の商業施設からも相談を受けるようになりました。この経験を通じて、課題の原因を特定し、効果的な解決策を実行する力を身につけました。今後はこの力を活かし、御社の課題解決や新たな価値創造に貢献したいと考えています。
2.時間管理能力をアピールする例文
- 限られた時間内で効率的に仕事をこなす力
- 優先順位をつけてタスクを管理する能力
- 締切を守り、計画的に作業を進める力
ガクチカ例文
私が学生時代に力を入れたことは、ゼミ活動とアルバイトを両立し、効率的に時間管理を行った経験です。私のゼミでは、毎週大量の文献を読み、発表資料を作成する必要がありました。一方で、飲食店のアルバイトでは週4日の勤務が求められ、両立は簡単ではありませんでした。そこで私は、毎日のスケジュールを15分単位で計画し、空き時間を活用して効率的に作業を進めました。また、優先順位を見極め、締切が近いタスクから集中して取り組むことで、全ての業務を期限内に終わらせることができました。その結果、ゼミの発表では複数回高評価を得ると同時に、アルバイト先でもシフトリーダーに抜擢されるなど、どちらも成果を上げることができました。この経験から、計画を立てて実行する重要性を学びました。この力を活かし、御社で効率的かつ的確に業務を進め、成果を上げていきたいと考えています。
3.情報収集能力をアピールする例文
- 必要な情報を的確に収集する能力
- 多様な情報源から信頼性の高い情報を選び出す力
- 収集した情報を整理し、適切に活用する力
ガクチカ例文
私が学生時代に力を入れたことは、ゼミ活動での調査研究を通じて情報収集能力を磨いた経験です。私たちのゼミでは、地域活性化をテーマに課題解決の提案を行うプロジェクトがありました。私は商店街の売上減少問題を担当し、原因を特定するために幅広い情報を収集しました。まず、アンケートを作成し、地元住民や店舗オーナーから意見を集めました。また、統計データや他地域の成功事例も徹底的に調べ、売上低下の要因を「若年層の来訪減少」と特定しました。さらに、若者が関心を持つイベント企画を提案し、ゼミ内で議論を重ねて内容を洗練。実施したイベントは来場者数を1.5倍に増やし、商店街の認知度向上にも貢献しました。この経験を通じて、課題解決に必要な情報を効率的に収集・整理し、実行につなげる力を養いました。今後はこの力を活かし、御社の事業に新たな価値を提供したいと考えています。
4.危機管理能力をアピールする例文
- 緊急事態に迅速に対応する力
- リスクを予測し、適切な対策を講じる能力
- 不測の事態にも冷静に対処し、問題を最小限に抑える力
ガクチカ例文
私が学生時代に力を入れたことは、ゼミ活動での研究発表において発生したトラブルを解決し、成功に導いた経験です。ゼミの発表会当日、直前にプレゼン資料の一部が消失していることに気付きました。このままでは研究内容が十分に伝わらず、評価にも影響が出る状況でした。私はまず冷静に状況を整理し、残りの時間で可能な対処法をゼミメンバーと話し合いました。消失部分を他のメンバーが補足説明する形に変更し、プレゼン全体の流れが崩れないよう工夫しました。さらに、残されたデータを再構成し、説得力のある資料を最短時間で準備しました。その結果、無事に発表を完了させ、予想以上の評価を得ることができました。この経験を通じて、緊急時に冷静に判断し、限られた時間で最善の対策を講じる危機管理能力を養いました。この力を活かし、御社でも課題やトラブルに迅速に対応し、信頼される存在を目指したいと考えています。
5.積極性をアピールする例文
- 自ら行動を起こす力
- チャンスを見逃さず、積極的に取り組む姿勢
- 新しい挑戦を恐れず、果敢に進む力
ガクチカ例文
私が学生時代に力を入れたことは、ゼミ活動での積極的な提案とリーダーシップを発揮した経験です。私たちのゼミでは、地域経済活性化をテーマにしたプロジェクトを進めており、商店街の活性化策を提案することが求められていました。当初、他のメンバーが調査や分析に集中している中、私は地域の若者が商店街に訪れない理由を深く掘り下げるために、直接インタビュー調査を提案しました。最初は他のメンバーからも反対意見がありましたが、私はその重要性を説明し、インタビュー実施に向けて積極的に行動しました。調査結果をもとに、若者向けのイベントを企画し、実施することができました。その結果、来場者数は通常の1.5倍に増加し、商店街の認知度向上にもつながりました。この経験を通じて、積極的にアイデアを提案し、実行に移すことで成果を上げる重要性を学びました。この力を活かし、御社でも新たな価値を積極的に提案し、実現していきたいと考えています。
6.協調性をアピールする例文
- チームメンバーと円滑に協力する力
- 他者の意見を尊重し、調和を保つ能力
- 共同の目標に向かって努力する力
ガクチカ例文
私が学生時代に力を入れたことは、ゼミ活動でチームワークを重視し、協調性を発揮した経験です。ゼミでは、地域活性化をテーマにしたグループ研究を行い、商店街の活性化策を提案していました。プロジェクトの初期段階でメンバー間に意見の食い違いがあり、進行が遅れてしまいました。そこで、私はメンバー全員が意見を出しやすい環境を作るため、定期的に意見交換を行い、それぞれの意見を尊重しながらまとめました。さらに、各メンバーの得意分野に合わせて役割分担をし、効率的に作業を進めました。その結果、ゼミ内での協力体制が強化され、提案した商店街の活性化案は成功し、来場者数を1.5倍に増加させることができました。この経験から、協調性を活かし、チーム全体の成果を上げることの重要性を学びました。今後も御社でチームワークを大切にし、円滑に業務を進めていきたいと考えています。
7.主体性をアピールする例文
- 自ら進んで行動を起こす力
- 自己管理を行い、目標を達成する能力
- 自分の意志で決断し、実行する力
ガクチカ例文
私が学生時代に力を入れたことは、ゼミ活動で主体的にリーダーシップを発揮し、プロジェクトを推進した経験です。私たちのゼミでは地域活性化をテーマに商店街の活性化策を提案しており、初めての大規模なプロジェクトに取り組みました。プロジェクト開始当初、メンバーが各自の役割に消極的で、進行に課題を感じていました。そこで、私は自ら率先して調査や資料作成を担当し、メンバーに積極的に働きかけました。また、進捗状況を共有し、必要なタスクを明確にすることで、メンバーが自分の役割に責任を持つよう促しました。結果として、ゼミ内での協力体制が強化され、商店街への提案は実施され、来場者数を1.5倍に増加させることができました。この経験を通じて、主体的に行動することでチーム全体の成果に大きな影響を与えることを実感しました。この力を活かし、御社でも自ら考え、行動する姿勢で貢献したいと考えています。
8.ストレス耐性をアピールする例文
- ストレスに対処し、冷静に対応する力
- 困難な状況でもパフォーマンスを維持する能力
- ストレスをコントロールし、健康を保つ力
ガクチカ例文
私が学生時代に力を入れたことは、ゼミ活動でのプレゼンテーション準備を通じて、ストレス耐性を高めた経験です。ゼミの発表準備は、短期間で大量のデータを分析し、グループで発表内容をまとめるという非常に負担の大きいものでした。特に発表前の数日間は、資料の完成度を高めるために徹夜を強いられ、チーム内で意見が分かれたこともありました。その中で、私は冷静さを保ち、メンバー同士の意見調整役に徹し、負担を分担することで進行をスムーズにしました。また、プレッシャーを感じたときは、深呼吸をして気持ちを落ち着け、短期的にできることを集中して取り組みました。その結果、発表は大きな成功を収め、ゼミ内でも高評価を得ることができました。この経験を通じて、プレッシャーのかかる状況でも冷静に対応し、結果を出す力を養いました。この力を活かし、御社でもストレスの多い状況においても成果を上げていきたいと考えています。
9. 継続力をアピールする例文
- 継続的に努力を続ける力
- 長期間にわたって目標を追求する能力
- 困難な状況でも諦めずに取り組む姿勢
ガクチカ例文
私が学生時代に力を入れたことは、ゼミ活動での研究を継続的に進め、成果を上げた経験です。ゼミでは地域活性化をテーマに、商店街の活性化策を提案するプロジェクトに取り組んでいました。このプロジェクトは、調査や分析に膨大な時間がかかり、途中で進行が滞りそうになることもありましたが、私はその都度、自分のペースを保ちつつ、継続的に進めることを心掛けました。特に、情報収集やデータ分析は長期的に続く作業であったため、日々のタスクを小分けにし、達成感を得ながら進めることが重要だと感じました。結果として、商店街の活性化案は予想以上の成果を上げ、来場者数を1.5倍に増加させることができました。この経験から、困難な状況でも継続的に努力を続けることで成果を得られることを学びました。この力を活かし、御社でも困難なプロジェクトを粘り強く推進し、成果に繋げていきたいと考えています。
10.語学力をアピールする例文
- 他言語を理解し、使いこなす力
- 異文化コミュニケーション能力
- 国際的な視野を持つ力
ガクチカ例文
私が学生時代に力を入れたことは、ゼミ活動において語学力を活かし、国際的な視点から商店街活性化策を提案した経験です。ゼミでは地域活性化をテーマにしており、私は外国人観光客をターゲットにした商店街の活性化策を担当しました。そこで、外国語の資料を読み込んだり、インターネットを活用して海外の事例を調査したりしました。特に英語力を活かして、外国人観光客のニーズを分析するための調査レポートを翻訳し、ゼミメンバーと情報を共有しました。また、ゼミのディスカッションでも、外国語の知識を活かし、国際的な視点を持ち込むことで、より広い視野で問題解決に貢献しました。結果として、提案した商店街の活性化策は成功し、外国人観光客の来訪者数を増加させることができました。この経験から、語学力を活かして国際的な視点を持つことの重要性を学び、今後もこの力を活かして、グローバルな業務で貢献していきたいと考えています。
【ゼミのガクチカ例文】文系の例文5選
文系の就活生が、書きやすいゼミのガクチカ例文を5つ紹介します。
例文を読むことで、文章構成やエピソードの表現方法などのイメージが持てるでしょう。
自分が今まで取り組んできた研究を素直に伝えて、採用担当者から高評価を獲得してください。
1.法学部の例文
ガクチカ例文
私は、学生時代にゼミに力を入れて活動しました。
私が所属するゼミは、解剖法医学に関する研究を中心に活動しています。
ゼミへの参加を通じて、チームワークを身につけました。
たとえば、ゼミの課題でグループメンバーと協力してさまざまな解剖法医学の研究に取り組みました。
その際、私は的確な意見を述べるだけでなく、メンバーが最大限に力を発揮できるようサポートしました。
その結果、プロジェクトは成功裏に完了し、学会での発表にも繋がりました。
これまでの経験から、チームワークを重視した協力姿勢や問題解決能力を持っています。
これらの力を活かし、新卒採用後はチームの一員として素早く適応し、目標達成に貢献したいと考えています。
2.心理学部の例文
ガクチカ例文
私は、学生時代にゼミのフィールドワークに注力しました。
私は心理学部のゼミに所属しています。
活動を続けている最中に、ザイオンス効果を実感するという貴重な経験をしました。
ザイオンス効果とは、同じ人に何度も接触するうちに、好感を持つようになるとされる効果です。
私は、フィールドワークとして、さまざまな場所に取材許可を頂戴しに行きました。
とくに企業は断られることが多かったです。
しかし、何度も足を運ぶことで、担当者と次第に打ち解けることに成功しました。
その結果、研究に必要なデータが効率よく集められました。
この経験から、直接会って話す重要性に気がつきました。
入社後は、ゼミでの経験を活かし、お客様と良好な信頼関係を構築したいです。
3.経済学の例文
ガクチカ例文
私は経済史研究に力を入れて取り組みました。
私は、経済がどのように回ってきたのかに興味を持ちました。
そこで経済の歴史的背景を丹念に掘り下げることで、時代背景に即した経済政策の影響や意義を理解しました。
たとえば、ゼミの研究プロジェクトでは、農業政策の変遷が地域経済に与える影響を分析しました。
その過程で、史料の収集からデータ分析まで細部にわたって取り組み、リサーチ力や論理的思考力を身につけました。
この経験から、データをもとにした課題解決や、複雑な経済現象の分析において、緻密かつ論理的なアプローチが得意です。
入社後は、ゼミでの研究経験を、市場動向や競合他社の動向分析などに活かし、お客様の的確な意思決定のサポートに尽力したいです。
4.海外ボランティアゼミの例文
ガクチカ例文
私は、海外ボランティアに積極的に取り組みました。
とくにインドネシアの環境改善ボランティアのメンバーとして活動する中で、異文化理解やコミュニケーション能力を養う機会を得ました。
私は、初対面の方でも自分から積極的に話しかけることで、言葉の壁や文化の違いを乗り越え、信頼関係を築きました。
たとえば、地元の方々と協力してゴミ拾い活動しながら、彼らの生活や考え方に触れました。
その結果、互いの違いを受け入れ合う大切さを実感しました。
この経験から、異なる背景を持つ人々との協力やコミュニケーションを円滑に行う能力を身につけました。
これらの力を活かし、新卒採用においてもチームの一員として円滑なコミュニケーションを意識したいです。
5.地域創生ゼミの例文
ガクチカ例文
学生時代は、地域社会の活性化に関する課題解決に関心を持ちました。
そのため、同じ分野を研究するゼミに所属しました。
私は、SNSを活用した地域社会の結びつきを強化する取り組みに積極的に参加してきました。
フィールドワークとして、地元のNPO団体が主催する地域イベントのSNS広報を担当し、地元の方々との交流を促進する役割を果たしました。
SNSを通じて地域住民とのコミュニケーションを円滑にし、イベントへの参加者数を増やすことに成功しました。
その過程で、地域課題に対する理解を深め、協力関係を構築する重要性を学びました。
この経験から、コミュニケーション能力や課題解決能力を活かし、貴社の経営理念の実現に貢献したいです。
【ゼミのガクチカ例文】理系の例文5選
続いて、理系の就活生が作成しやすいガクチカの例文を5つ紹介します。
理系の研究内容は、文系と比較してより深く、専門性が高くなります。
単純に研究成果を記載するだけでは、理解するのが難しい文章になるでしょう。
なぜなら採用担当者は、すべての分野に精通しているわけではないからです。
読みやすいガクチカを作成して、自分の得た学びを効率よく伝えましょう。
1.物理学科の例文
ガクチカ例文
私は学生時代に量子力学の研究に力を入れました。
スマートフォンやパソコンに利用される半導体に興味があったためです。
研究を始めて気がついたのは、量子力学の複雑さです。
数学や理科の知識を幅広く理解しておく必要があります。
そのため、日々勉強しなければならので、とても苦労しました。
しかし、諦めずに研究を続けた結果、身の回りの現象を理解するきっかけになりました。
現在、スマートフォンやパソコンの存在は欠かせません。
上記の登場で生活の利便性が向上しました。
そこで、私も人々の生活を支える製品を開発したいと考えています。
入社後は、困難な課題にも果敢に挑み、貴社の発展に貢献したいです。
2.生物学科の例文
ガクチカ例文
私は、理系学生として遺伝子発現パターンの解析や治療法の開発に情熱を注いできました。
高校生の時に筋トレにハマり、タンパク質に興味を持ったのがきっかけです。
私は、特定の遺伝子の発現とタンパク質の機能の関連性に焦点を当て、疾患のメカニズムを解明するために実験と解析を繰り返しました。
すぐに結果が出るわけではないため、根気強さが必要になります。
ゼミのメンバー同士で励まし合いながら研究を進めました。
その過程で、複雑なデータを処理し、新たな仮説を立てる能力やチームでの協力が重要であることを学びました。
この経験を活かし、貴社の研究開発部門でのデータ解析や新規治療法の開発に貢献したいと考えています。
3.機械工学科の例文
ガクチカ例文
私は、機械工学を専攻し、自動車のエネルギー効率の向上に着目した機械装置の設計プロジェクトに携わった経験があります。
小学生の頃から自動車が好きであり、自分も開発に携わりたいと考えたためです。
また、科学的な視点と論理的思考を活かし、機械の運動エネルギー効率向上の可能性に情熱を持って取り組んできました。
ゼミの研究では、チームメンバーと協力しながら、問題解決や効率化施策を提案し、設計段階からテストまで幅広い業務に携わりました。
その結果、実際の走行テストにおいて燃費改善が実現されるなど、プロジェクトに貢献することができました。
入社後は、ものづくりに携わりながら、自らのアイデアを生かしてより効率的な機械装置の開発に貢献したいと考えています。
4.情報工学科の例文
ガクチカ例文
私は情報工学を専攻し、AIを用いたデータ分析アルゴリズムの開発に力を入れて取り組んでいます。
研究の成果を活かして社会貢献したいという想いを強く持っています。
大学時代にデータ分析の研究室に所属し、実際にAIを活用した研究プロジェクトに参加した経験があります。
たとえば、私たちは医療データを分析するAIモデルを開発し、患者の病気リスクを予測することで、早期の治療や予防策を提案しました。
その過程で、データの前処理からモデルの構築、結果の解釈まで幅広いスキルを磨きました。
入社後は、AIを駆使して課題解決に取り組むことで、新しい価値を生み出し、社会に貢献したいと考えています。
5.土木工学科の例文
ガクチカ例文
私は、土木工学の勉強に注力して取り組みました。
私は学生の頃から建造物を眺めるのが好きで、休日には見学しに出かけるほどです。
大学に進学すると土木工学に興味を持ち、都市インフラの効率的な設計に挑戦したいと考えるようになりました。
とくに創造性を活かしながら都市の持続可能性を考え、新しい価値を生み出すことに大きな魅力を感じています。
大学の研究プロジェクトでは、都市部の道路や橋の設計に関する課題に取り組み、効率的な解決策を企業に提案しました。
設計過程では、地域の環境と経済に配慮しながら計画を立て、実際の現場での施工プロセスを学ぶことで、設計から運用までの全体像を把握しました。
入社後は、創造性豊かな解決策や綿密な計画力を活かし、より効率的で持続可能な都市インフラの構築に貢献したいと考えています。
【ゼミのガクチカ例文】文字数別の例文5選
最後に、文字数別のゼミをテーマにしたガクチカ例文を紹介します。
- 200字
- 300字
- 400字
特に情報解禁後の就活では、同時に複数社の選考を進めていくことになるため、文字数制限のあるESに出会った際に毎回調整している時間はありません。
いまの自分のガクチカを、あらかじめ上記の文字数指定に対応させておくのもひとつの手です。
200字の例文
ガクチカ例文
学生時代に力を入れたのはゼミ活動です。地方創生をテーマにした研究で、地域の企業にインタビューを行い、課題を分析・提言しました。情報収集からプレゼンまでをチームで協力しながら進め、論理的に考える力と協働力を身につけました。
300字の例文
ガクチカ例文
私はゼミ活動に力を入れました。地域経済をテーマに、地域企業の課題についてグループで調査・研究しました。特に企業へのヒアリングでは質問設計や議事録作成を担当し、情報を整理・分析する力が向上しました。また、チームの意見が分かれた際には、全員が納得できる方針にまとめるファシリテーター役を担い、調整力やリーダーシップも磨かれました。この経験から得た「主体性と協働力」は、入社後の業務でも活かしていきたいと考えています。
400字の例文
ガクチカ例文
私が学生時代に最も力を入れたのは、〇〇ゼミでの活動です。都市の観光振興をテーマに、グループで課題分析と提案を行いました。私は現地調査の計画立案と実施を担当し、インタビュー対象者の選定やスケジュール調整、情報整理を行いました。調査中は想定外の中止や対象者不在などのトラブルにも柔軟に対応し、臨機応変な行動力を養いました。発表資料ではデータを分かりやすく可視化する工夫を行い、学内発表会で優秀賞を受賞しました。この経験から、課題解決に必要な分析力・対応力・チームでの協働の重要性を学び、今後の仕事にも活かしたいと考えています。
【ゼミのガクチカ例文】ゼミで学んだこと別の例文
ゼミを通じて学んだ「知識」や「姿勢」は、就活でのガクチカとして非常に有効なテーマになります。
以下では、「ゼミで何を学んだか」という視点から、代表的な例文を4つ紹介します。
1.論理的思考力を学んだ例文
ガクチカ例文
私はゼミ活動を通じて、論理的に物事を考える力を養いました。私が所属していたゼミでは、判例を基に法律の問題点や課題を議論することが中心で、曖昧な主張は通用しませんでした。そこで私は、仮説を立て、資料を用いて根拠を示しながら主張を展開する力を身につけました。発表では、筋道だった説明を意識することで説得力が高まり、ゼミ内でのディスカッションも活性化しました。この経験から、物事を多面的に捉え、論理的に伝える力を身につけました。今後はこの力を活かし、御社でも課題の本質を見極めた提案をしていきたいと考えています。
2.データ分析力を学んだ例文
ガクチカ例文
私はゼミ活動でデータ分析のスキルを身につけました。経済学のゼミに所属し、地域の消費動向に関する研究を行いました。アンケートの設計から実施、集計、分析まで一貫して担当し、SPSSを活用して仮説検証を進めました。数字の裏にある背景や因果関係を考察する力が養われ、最終的に研究発表で高評価をいただきました。この経験を通して、定量データをもとに仮説を構築し、論理的に結論へと導くスキルを学びました。入社後も、的確なデータ分析に基づいた意思決定で貢献していきたいと考えています。
3.傾聴力を学んだ例文
ガクチカ例文
私がゼミで学んだのは、人の意見に耳を傾ける「傾聴力」です。ディスカッション形式のゼミにおいて、当初は自分の主張を通すことばかり意識していましたが、うまく議論が進まず、悩んでいました。そこで私は、まず他人の意見を丁寧に聞くことを心がけ、相手の考えの背景に目を向けるようにしました。その結果、対話の質が高まり、相互理解が深まりました。この経験から、相手の話に耳を傾け、対話を通じて最適解を導き出す姿勢の大切さを学びました。今後は、チームの一員として円滑なコミュニケーションを意識して働いていきたいです。
4.計画性を学んだ例文
ガクチカ例文
私はゼミ活動を通じて、計画性の大切さを学びました。卒業研究では長期間にわたる実験が必要だったため、事前にスケジュールを詳細に組み、タスクを段階的に設定しました。予期せぬ機材トラブルにも備え、複数の予備日を設けていたことで、大きな遅延もなく研究を進行させることができました。この経験から、全体の進捗を見通したうえで、柔軟に計画を修正する力を養いました。今後は、業務においても計画的かつ戦略的に取り組む姿勢で成果を追求したいと考えています。
【ゼミのガクチカ例文】ゼミで取り組んだ内容別の例文
次に、「ゼミで何に取り組んだか」という切り口から、テーマ別の例文を紹介します。
研究内容そのものに興味を持った理由や成果につなげた工夫を伝えることがポイントです。
1.社会課題に関する取り組みの例文
ガクチカ例文
私が学生時代に力を入れたのは、ゼミでの少子化問題に関する研究です。日本における出生率低下の背景を調査し、行政の支援制度や家庭の価値観の変化を分析しました。フィールドワークでは子育て支援施設を訪問し、実際の利用者へのヒアリングも行いました。その結果、制度の認知不足や地域格差が課題であると分かり、提案内容に具体性を持たせることができました。この経験を通じて、社会課題の本質を見極め、多角的な視点でアプローチする力を養いました。
2.企業との共同研究の例文
ガクチカ例文
私はゼミ活動で、企業と連携した製品改善のプロジェクトに取り組みました。地元メーカーと協働し、既存商品のユーザー満足度を向上させるためのアイデア提案を行いました。私は消費者アンケートの設計と分析を担当し、製品に対する不満点と改善点を可視化。その結果を踏まえた提案が受け入れられ、実際にパッケージデザインの改善が行われました。この経験から、現場ニーズを捉える力や、チームで協働して成果を生む実践力を学びました。
3.国際協力に関する取り組みの例文
ガクチカ例文
私は、国際協力に関するゼミ活動に注力しました。東南アジア諸国の農村開発をテーマに、現地調査や国際機関の資料をもとに分析を進めました。オンラインで現地の大学生と意見交換を重ねる中で、価値観や課題の捉え方の違いを体感し、多文化理解を深めることができました。この経験から、グローバルな視点を持ち、異文化と協調しながら課題解決に取り組む力を養いました。将来は、国際ビジネスの分野でこの経験を活かしたいと考えています。
4.フィールドワーク中心のゼミの例文
ガクチカ例文
私のゼミでは、地域調査を中心としたフィールドワークを行っていました。私は観光地の課題をテーマに、観光客数が伸び悩む地域で聞き取り調査やSNS分析を実施しました。その中で「情報発信の偏り」が課題であると特定し、若年層向けのプロモーション施策を提案。地元自治体の広報に取り上げられるなど、成果につなげることができました。この経験から、現場に足を運び、肌で感じた課題をもとに提案する大切さを学びました。
5.プレゼン・発表が中心のゼミの例文
ガクチカ例文
私はゼミで、積極的に発表機会を得て、プレゼンテーションスキルを磨いてきました。
とくに地域社会とSNSに関する研究発表では、聴衆の知識レベルに合わせて資料を工夫し、専門用語を分かりやすく解説しました。
その結果、普段の発表よりも内容への理解を深めていただきました。
また質疑応答では、多様な意見や質問に対し、論点を整理しながら誠意をもって対応することを心掛けました。
これらの経験を通じて、情報を効果的に伝え、相手に納得してもらうための表現力やコミュニケーション能力を向上させました。
入社後も会議や提案の場において、これらのスキルを活かし、チームに貢献していきたいと考えています。

プレゼン経験とゼミでの学びを結びつけることで、具体的な行動と成果を示せています。
聴衆への配慮や質疑応答への姿勢もアピールできており、コミュニケーション能力の高さが伝わるでしょう。
入社後の貢献意欲も明確で、全体としてまとまっている文章です。
ガクチカは、文字数や時間制限があるかもしれません。
臨機応変に対応できるよう、複数パターンを用意してきましょう。
【ゼミのガクチカ例文】企業がガクチカで見ているポイント
企業がガクチカを評価するうえで積極的にチェックしているポイントは、さまざまなことが挙げられます。
あらかじめ企業が見ているポイントを理解しておけば、ガクチカの評価基準がわかるため、より魅力的なガクチカが書けるようになります。
そのためここからは、企業がガクチカで見ているポイントを紹介していきます。
主に見ているポイントは、以下の4つです。
- 人柄
- 価値観
- モチベーションの源泉
- コミュニケーション能力
これらは本人の人となりやスキルを知るうえで、いずれも重要なチェックポイントといえます。
では、詳細を一つひとつ見ていきましょう。
人柄
企業はガクチカを聞くうえで、本人の人柄を細かくチェックしています。
話し方から論理的思考力を読み取ったり、ガクチカの内容や取り組んだ背景から総合的なバックグラウンドや興味関心、価値観を確認したりなど、とにかく人柄に関するポイントをよく見ているといえます。
企業にとって候補者の人柄は、自社に合う人材を採用するうえで重要な評価基準になります。
ものの考え方や物事への取り組み方などから総合的に判断できる人柄は、自社の社風や理念に共感できるか、組織に溶け込めるかの判断ポイントになるからです。
ガクチカからはそういった人柄がよくわかる傾向にあるため、ESや面接では、ガクチカを重要視する企業は多いといえます。
そのため魅力的なガクチカを書いて企業に興味を持ってもらうなら、自分の人柄を総合的にアピールできるように、内容に具体性を持たせることが大切です。
価値観
学生がそれぞれ持つ価値観も、企業がガクチカを見る際に積極的にチェックしているポイントの一つです。
ガクチカを聞けば、本人がどのような考え方で物事に興味を持ったり取り組んだりしているかがわかるため、そこから価値観が読み解けます。
価値観は人によって異なり、企業が掲げる理念や大事にしている価値観も、それぞれ異なります。
だからこそ一人ひとりの考え方をチェックし、価値観が似ているか、共感できる部分があるかを確かめているのです。
ガクチカは、物事に取り組むうえで課題に対してどのような問題意識を持つのか、組織の中でどのような行動を取るのかなどがわかる重要な質問です。
そこから総合的に判断できる価値観やものの見方・考え方は、企業が自社にマッチする人材を採用するうえで、重要な判断材料になるでしょう。
モチベーションの源泉
企業がガクチカを聞く際にチェックするポイントといえば、ほかに、本人のモチベーションの源泉も挙げられます。
モチベーションの源泉とはつまり、どのようなタイミング・きっかけで、どのような事象に対してモチベーションが湧くのかというポイントです。
モチベーションの源泉は一人ひとり異なるため、企業としては、モチベーションの源泉が共通している・似ている人材を集めたほうが良い組織づくりができるといえます。
そのため企業はエントリーシートや面接でガクチカを聞き、どのようなきっかけで率先して行動したり物事に興味を持ったりしてきたのか知ることで、自社に合う人材か確かめているのです。
ガクチカを伝える際は、やる気やチャレンジ精神が高まったきっかけなどにも触れておくと、自分のモチベーションの源泉が伝わりやすくなります。
コミュニケーション能力
企業がガクチカを聞く際にチェックするポイントには、総合的なコミュニケーション能力も挙げられるでしょう。
ガクチカのエピソードを聞けば、組織の中で人と関わって円滑にコミュニケーションを取っていけるか、ある程度評価できるからです。
特にゼミ・部活・サークル・アルバイトなどのガクチカは、周りの人との関わりが不可欠といえます。
エピソードを述べる際は、自分のコミュニケーション能力も自然と伝わるため、企業にとっては社会人適性を判断しやすくなります。
コミュニケーション能力は、どこの業界・企業でも最低限求められる重要な能力です。
ガクチカでコミュニケーション能力が高いと判断されれば、良い評価を獲得しやすくなり、内定には確実に近づくはずです。
【ゼミのガクチカ例文】ガクチカでゼミ活動をアピールするメリット
ガクチカのテーマは人それぞれです。
ゼミ活動の他にも、サークル活動やアルバイト、またはインターンなどをテーマにする方もいます。
そしてそれらのテーマの中でもゼミでの活動は定番のテーマとも言われ、ガクチカに使うことで感じることができるメリットがいくつかあります。
次は、ガクチカでゼミでの活動をアピールするメリットについて紹介をしていきます。
面接官が活動の様子をイメージしやすい
ゼミ活動は、他のテーマに比べて面接官がイメージしやすいテーマでもあります。
なぜなら、大学を卒業した面接官の多くが、ゼミ活動を体験しているからです。
経験していることならば、たとえ研究内容が全く分からなかったとしても、その過程で苦労したことなどは理解しやすいでしょう。
理解できると、共感もしやすくなり好印象も与えやすいでしょう。
面接官に入社後の自分の役割をイメージしてもらいやすい
ゼミの中には、数人でグループとなり協力して目標達成のため研究を重ねるような活動を行うこともあるでしょう。
そのため、ゼミでの活動をガクチカで使うと、グループの中で自分がどんな役割を果たす人材なのかを伝えることができます。
それを伝えることで、面接官に社会人になった際の自分の役割をイメージしてもらいやすくなるでしょう。
このように自分が入社後にどんな形で会社に貢献できる人材なのかをアピールできるのも、ガクチカでゼミでの活動を用いるメリットの1つと言えます。
興味関心の対象を伝えやすい
多くの方は、ゼミを選ぶ際に自分が興味を持っている内容の研究を行っている所を選んでいるでしょう。
そのため、ゼミでの活動をガクチカで使うことで、あなたの興味や関心を面接官に伝えることができます。
また、ゼミの内容によっては自分の研究をゼミの中で行うものと、1つのゼミで一つの課題に全員で取り組むものがあるかと思います。
どちらもご自身の興味関心にちなんで志望していらっしゃるかとは思いますが、特に個人で研究を行う場合、興味関心が色濃く反映されることになります。
何に興味があり、どんな思いでそのゼミでの活動を行ったのかを伝えることで、あなたの人柄を理解してもらえるでしょう。
他の学生とかぶりづらい
ガクチカでゼミについて話すことで、他の学生とかぶりづらいメリットがあります。
ゼミの活動は専門性が高いためです。
文系・理系を始め、学部によっても研究内容は大きく異なります。
さらに、同じ学科でも研究する角度が違うでしょう。
その結果、ガクチカにオリジナリティが生まれます。
採用担当者は、1日に何十人ものガクチカを読みます。
もし同じ内容の文章が続くと、一部を読み飛ばしてしまうかもしれません。
そこで、今までにない題材を記載することで、採用担当者の目に留まりやすくなります。
しかし、単純にガクチカを珍しい題材にすれば、内定を獲得できるわけではありません。
きちんと文章構成を考える必要があるため、注意してください。
【ゼミのガクチカ例文】ゼミ活動のガクチカを書く際の基本的な書き方
ゼミ活動のガクチカを書く際の基本的な書き方は、以下の通りです。
- 結論
- 動機
- 課題
- 行動
- 結果
- 学び
- 展望
上記の順番で展開することで、面接官にゼミ活動の内容が伝えやすくなります。
ガクチカは、時系列に話したからといって伝わるとは限りません。
本章では、それぞれの項目で必要な要素と例文を紹介します。
ゼミ活動をガクチカに採用したい人は、ぜひ参考にしてください。
結論「学生時代に力を入れたことはゼミ活動です」
ガクチカは、結論から展開しましょう。
あなたが一番主張したいことを冒頭で述べることで、面接官がガクチカの内容を理解しやすくなります。
たとえば、以下の文章を参考にしてください。
- 「学生時代に力を入れたことはゼミ活動です」
- 「私は学生時代にゼミ活動に注力しました」
今からゼミに関する話を展開することが明確に伝わります。
その結果、面接官は受け入れる態勢が整うでしょう。
ガクチカは面接官とのコミュニケーションです。
相手が受け取りやすい言葉、文章を用意する必要があります。
もし、自分の気持ちを先行させてしまうと、あなたの魅力が伝わらずに終わってしまいます。
そのため、冒頭では結論を述べて、面接官にこれから話す内容を提示しましょう。
動機「このゼミを選んだのは〜だからです」
次に、動機を述べましょう。
ゼミに注力した理由を伝えることで、面接官に納得感を与えられます。
たとえば「このゼミを選んだ理由は、研究の環境が整っているからです」「私はフィールドワークを重要視しているため選択しました」のように伝えてください。
面接官は、結論を聞いたのち「なぜゼミ活動を選んだのだろう」と疑問が浮かびます。
そこで、面接官の気持ちを先回りし、動機を説明しましょう。
動機は個人的なもので問題ありません。
面接官によく思われようとして誇張しなくて大丈夫です。
就活を始めると、自分をよく見せたくなる気持ちが芽生えます。
しかし、嘘や誇張表現は、信頼関係の構築に悪影響を与えるため、注意してください。
課題「〜という課題がありました」
具体的なエピソードを伝える前段階として、課題を伝えましょう。
面接官は、課題をどう乗り越えたのかに興味があるからです。
そこで、ぶつかった壁を伝えて、努力した経験が明確にあることを伝えましょう。
ゼミの課題として、頻出なのが資料作成やグループワークなどが挙げられます。
自分の活動を振り返り、課題に感じたものを伝えましょう。
たとえば「私のゼミは意見がまとまらない課題がありました」「私は研究の方向性で対立した経験があります」などです。
他にも、自分が努力した点を伝えることをおすすめします。
努力した点は、あなたの価値観が反映されます。
そのため、あなたの人間性を伝えるきっかけになるでしょう。
行動「それに対して〜をしました」
課題と行動はセットで伝えてください。
課題を述べるのであれば、行動まで伝えないと意味がありません。
もし、課題のみを伝えると中途半端な印象になります。
最悪の場合、課題を放置したと評価されるかもしれません。
そこで「課題に対して、メンバーと話し合いました」「課題解決に向けて、研究計画を見直しました」のように伝えましょう。
行動を伝えることで、課題解決の意思や主体性がアピールできます。
行動の場面において、受け身な印象は危険です。
課題に対して消極的なイメージがついてしまいます。
そのため、主体性が伝わる回答にしましょう。
行動は、正しくなくても問題ありません。
結果として失敗であったとしても、きちんと伝えることで評価されます。
結果「その結果〜にでした」
行動を述べたのちに結果を伝えましょう。
行動した結果を伝えることで、ガクチカに説得力が生まれます。
ガクチカは説得力が重要です。
ガクチカを読んだのち「抽象的だな」「主張がよくわからない」のように判断されるとマイナス評価になります。
そのため「行動した結果、メンバーと仲直りできました」「行動の結果、研究発表が成功しました」など、成果を伝えてください。
もし、結果がないと面接官に疑問が生まれます。
ガクチカの説明を終えたのち、追加で質問が投げられるでしょう。
そこで、あらかじめ面接官のことを思いやり、結果を伝えてください。
結果は、必ずしもよい成果でなくても大丈夫です。
もし、期待以下の結果であっても、改善点を伝えることで挽回できます。
学び「ゼミ活動から〜を学びました」
ガクチカは、得た学びも伝えましょう。
得た学びは面接官が期待しているポイントです。
面接官が知りたいポイントが含まれていないと、ガクチカを聞く意味がありません。
そのため、ガクチカにはあなたが学んだことを伝えましょう。
たとえば「ゼミ活動から協調性を学びました」「ゼミ活動からコミュニケーションの重要性を学びました」となります。
得た学びを伝えることで、現在身につけた能力やスキルがアピールできます。
アピールする場合は、企業が求める人物像にマッチしたものを選択してください。
主体性を重要視する企業に協調性をアピールしても、印象が薄くなります。
もちろん協調性も重要ですが、優先順位が異なるため、高い評価を受けるのが困難です。
展望「入社後はこの学びを活かして〜します」
ガクチカの最後は、今後の展望を伝えてください。
面接官は、入社後に活躍してくれる人材を採用したいからです。
以下は、展望の例文です。
- 「入社後はこの学びを活かして、企画職に貢献したいです」
- 「入社後は主体性を活かして、プロジェクトリーダーを目指します」
展望は、入社意欲や熱意を伝えるのにも役立ちます。
貴重な能力やスキルを持っていても、意欲が感じられないと採用につながりません。
入社後に価値観が合わず、すぐに退職するリスクがあるからです。
ガクチカは、最後まで気を抜かずに作成してください。
なぜ企業に対して、その強みをアピールしたのか伝わるようにしましょう。
【ゼミのガクチカ例文】ガクチカにしやすいゼミや研究室などで取り組んだ内容
ゼミや研究室での活動は、就活における「学生時代に力を入れたこと(ガクチカ)」として非常に活用しやすい題材です。
ここでは、特にガクチカにしやすい4つの活動と、そのアピール方法、例文、ポイント解説をしていきますので、当てはまるゼミや研究室などで取り組んだ内容がある人はぜひ参考にしてください。
1.卒論
卒論は、長期間にわたってひとつのテーマに取り組む姿勢や、課題発見能力、課題解決能力を伝えるのに向いているエピソードだといえます。
また、主体性や論理的思考力、計画性など、企業が求める力をアピールしやすいです。
- なぜそのテーマを選んだか、自分の動機を明確にする
- 仮説設定や調査プロセスなど、知的アプローチを示す
- 結果や考察から得た学びを社会や企業に結びつける
ガクチカ例文
私が学生時代に力を入れたのは、卒業論文の執筆です。テーマは「地域における高齢者のデジタル格差解消策」で、自ら地域住民にヒアリングを行い、問題の実態把握に努めました。特に高齢者がデジタル機器を使いこなせない理由については、多角的な視点から分析し、行政施策と比較しながら仮説検証を行いました。その結果、行政の支援内容と実際のニーズにギャップがあることが明らかになり、具体的な解消策を提示することができました。卒論を通じて、主体的に課題を発見し、粘り強く取り組む姿勢を身につけました。
この例文では、地域課題という社会的なテーマを扱っているため、企業にとっても関心の高い内容となっています。
また、自らヒアリングや分析を行うなど具体的かつ主体的な行動が記されており、主体性や行動力がしっかり伝わります。
さらに、課題の発見にとどまらず、解決策を提示したことまで伝えられているため、実践経験があることが感じられる構成になっています。
2.ゼミ長としての活動
ゼミ長は「リーダーシップ」「調整力」「責任感」など、社会人として求められる力を実践的に発揮する場です。
- 「仕組み化」という具体的な工夫が紹介されている
- チーム全体の成果につなげたリーダー像が明確
- 評価結果も記載しており、成果が伝わりやすい
ガクチカ例文
私はゼミ長として、メンバー全員が意見を出し合えるゼミ運営に力を入れました。当初は発言が少なく、一部のメンバーだけが話す状況が続いていました。そこで、毎回のディスカッションに「テーマごとの意見シート」を導入し、事前に全員が意見を書き込む仕組みを作りました。また、発表後に全員で振り返りを行う時間も設けることで、ゼミ全体の議論が活性化しました。こうした取り組みにより、ゼミ論文の完成度も向上し、学内の発表会でも高い評価を得ました。私はこの経験から、組織を支えるリーダーシップと、周囲を巻き込む力の大切さを学びました。
この例文では、議論を活性化させるために「意見シートの導入」という具体的な仕組み作りを行っている点が評価ポイントです。
仕組みを作ろうとした、などといったエピソードでは、実際に作った仕組みがどんな結果をもたらしたのかまで伝えることが大切で、この例文ではそこまでガクチカに盛り込むことができています。
また、ゼミ全体の成果としての発表会での評価も明示されており、リーダーシップがチームに良い影響を与えたことがしっかりと伝わります。
3.テーマ研究
特定の社会問題や業界課題などを深く掘り下げるテーマ研究は、自分の関心領域の深さと論理的思考力を伝えることができるため、ガクチカに向いているといえるでしょう。
- なぜそのテーマを選んだか、自分の動機を明確にする
- 仮説設定や調査プロセスなど、知的アプローチを示す
- 結果や考察から得た学びを社会や企業に結びつける
ガクチカ例文
私がゼミで力を入れたのは、キャッシュレス社会の普及に関するテーマ研究です。きっかけは、現金派が根強い祖父母の姿を見て「なぜ浸透しないのか」と疑問を持ったことでした。私は複数の世代に向けたアンケート調査を行い、使用率や不安要素の違いを分析しました。その結果、「利便性」は高く評価される一方で、「個人情報の漏洩」などへの懸念が普及の壁になっていることが明らかになりました。この経験から、問題解決には「論理的分析」と「感情的理解」の両方が必要であると学びました。
この例文では、自身の身近な体験から研究テーマを設定しており、テーマに対して強い関心をもって実際に研究するに至ったことが伝わってきます。
また、調査から分析、結論までのプロセスが具体的で論理的思考力が伝わってくる上に、さらに問題解決の自分なりのプロセスを伝えることができているため、仕事にも応用しようとしていることがわかるガクチカになっています。
4.実習
実習は、現場での実践力や対応力、コミュニケーション力などが問われる経験です。
現場に出て仕事を経験したというエピソードは、入社後の姿が想像しやすく、ガクチカに向いているエピソードでしょう。
- 初めての環境でどのように適応したかを伝える
- 自分から取った行動や工夫をしっかり描く
- 相手との関係性の変化や成果をエピソードに盛り込む
ガクチカ例文
私は、教育実習での経験を通じて、現場での柔軟な対応力を身につけました。最初の授業では、生徒の反応が薄く、教室が静まり返ってしまう場面もありました。そこで私は、生徒の興味を引くように身近な例を盛り込んだ内容に変更し、双方向型の授業へと工夫を加えました。その結果、生徒の反応も活発になり、「わかりやすかった」という声を多くもらうことができました。この経験から、相手に合わせて柔軟に対応することの重要性を学び、今後も現場での実行力を発揮していきたいと考えています。
この例文では、最初にうまくいかなかった状況を正直に書いている点が好印象です。
そのうえで、自分で工夫した点や改善の結果が具体的に示されており、実践的な行動力を活かして成長できた実習であったことが伝わってきます。
また、生徒からの反応という客観的な成果も含まれており、信頼性のあるアピールになっています。
5.プレゼン
プレゼンもゼミでアピールしやすい項目です。
ゼミは、定期的に研究の成果を発表します。
そのため、わかりやすく説明するプレゼン能力が必要です。
ゼミを通じて身につけたプレゼン能力をアピールしましょう。
- 成果と学びを強調する
- 自分の役割を明確にする
- 具体的なエピソードを盛り込む
- 企業の求める人物像とマッチさせる
ガクチカ例文
私は大学時代のゼミで、教育に関する研究成果を学内外の学生や教員に向けて発表する機会を得ました。
資料作成では、専門知識がない学生にも理解できるよう図やイラストを多用しました。
さらに発表練習では、友人からのフィードバックを活かし改善を重ねました。
本番では、質疑応答にも落ち着いて対応でき、内容が分かりやすかったと好評を得られました。
この経験から、相手に合わせた情報伝達の重要性と準備の大切さを学びました。
貴社においても、このプレゼン能力を活かし、情報を正確かつ魅力的に伝え、貢献していきたいです。
プレゼンは相手に情報を伝えることが重要です。
そこで、情報を伝えるための工夫や努力が感じられる文章にしましょう。
また、最後には入社後を期待させる意気込みがあるため、好印象を与えられます。
【ゼミのガクチカ例文】他の就活生と被りやすいゼミのガクチカのテーマ
他の就活生と被りやすいゼミのガクチカのテーマは、以下の3つです。
- チームワークをアピールするガクチカ
- 個人ワークを伝えるガクチカ
- 協調性をアピールするガクチカ
ガクチカは、多くの企業が質問します。
そのため、周囲の就活生との差別化が重要です。
本章では、テーマ別に差別化するためのコツを解説します。
ゼミの経験は魅力的なものが多くあります。
しかし、埋もれてしまっては意味がありません。
面接官の印象に残るガクチカにしましょう。
チームワークをアピールするガクチカ
チームワークをアピールするガクチカは、以下の4点が重要です。
- ゼミで直面した課題を伝える
- 自分の役割と貢献を明らかにする
- ゼミで決めた目標を明確に伝える
- チームワークを通じて学んだことを伝える
ゼミのガクチカからチームワークをアピールする人は多く、エピソードが被りがちです。
そのため、上記のポイントを意識して作文しましょう。
題材は同じでも、詳細は人によって異なります。
実際の経験を伝えることで、周囲の就活生との差別化が可能です。
また、チームワークをアピールすることで、職場に馴染めそうな印象を与えられます。
面接官は、入社後に活躍してくれる人材を求めているため、おすすめの題材です。
個人ワークを伝えるガクチカ
個人ワークを伝えるガクチカは、以下の3点を意識してください。
- 主体性と探究心を強調する
- 個人ワークのプロセスを明確にする
- 個人ワーク後に得たものと成長を伝える
個人ワークのゼミは多く、自分の力で頑張った経験をアピールしたいと考える就活生は大勢います。
そのため、周囲の就活生と違いを説明することが重要です。
たとえば「一般的な学生はAと推察しますが、私はBの可能性を信じて研究しました」のように伝えてください。
個人ワークは、自分の努力を自由に語るチャンスです。
自分の価値観や考え方を伝えることで、オリジナリティのあるガクチカにしましょう。
他にも、努力を重ねた結果、得たものや学びも伝えてください。
成長性をアピールすることで、内定獲得に近づきます。
協調性をアピールするガクチカ
協調性をアピールするガクチカは、以下の3点が欠かせません。
ゼミ内での役割を明確に伝える
メンバーと協力したエピソードを話す
縁の下の力持ちのような貢献もアピールする
ゼミでは協調性が求められる場面が多く、課題から学んだことの1つに協調性をあげる就活生も少なくありません。
そのため、ただ「協力しました」と伝えるだけでは、他のガクチカと内容が被ってしまいます。
そこで、面接官にゼミ内での立場を明確に伝えてください。
次にメンバーとどのように協力したのかアピールしましょう。
協調性とは、自分以外の誰かと関わることで発揮される能力です。
そこで、自分以外のメンバーを登場させましょう。
具体的かつ、独自性のあるガクチカが完成します。
【ゼミのガクチカ例文】ゼミ活動のガクチカを魅力的にするコツ4選
- 結果だけではなく過程を述べる
- 企業の特性にあった内容をアピールする
- 「組織」での自分の役割を伝える
- 4.アピールしたいことを明確にする
ガクチカでゼミでの活動を書く際は、「ただ何をしたのか」だけを書くのは良くありません。
繰り返しになりますが、企業側はあなたがゼミで何をしたのかを知りたいのではありません。
あなたがゼミでの活動を通して、何を学びどう成長したのかを知りたいのです。
次は、ゼミでの活動をガクチカに書く際のポイントについて紹介をしていきます。
1.結果だけではなく過程を述べる
ゼミ活動について話す際は、結果だけでなくその過程をしっかりと伝えることが重要です。
採用担当者はガクチカから、学生の人柄やモチベーションの源泉、目標達成のための取り組み方、さらにはそれが実際の業務でどのように再現されるかを見極めようとしています。
そのため、単に「成果を出しました」や「目標を達成しました」などと結果を述べるだけでは不十分です。
具体的には、ゼミ活動で直面した困難や課題、それに対してどのように対処したのか、また何を学び、どう成長したのかを詳細に伝えることが求められます。
例えば、データ収集に時間がかかった場合、その原因を分析し、効率化を図るためにどのような工夫を行ったのか、メンバーとどのように協力して解決策を見つけたのかを述べることで、あなたの問題解決力やリーダーシップが伝わります。
2.企業の特性にあった内容をアピールする
ガクチカを考える際にはまず、採用試験を受ける企業の特性などを知っておく必要があります。
そのため、企業研究はしっかり行っておきましょう。
そして企業の求める人物像、社風などを良く理解し、その上で企業の特性にあったガクチカを考えるようにしましょう。
あなたがゼミでどれだけ優れた内容の研究をしていたとしても、企業が求めている人材でない場合はその企業にとっては必要がないと見なされてしまいます。
そのためガクチカではゼミ活動を使いながら、自分はその企業に適した人材であるということをアピールしていくことが大切です。
3.「組織」での自分の役割を伝える
企業は組織で成り立っているため、採用担当者はガクチカを通じて、学生が組織の中でどのような役割を果たしてきたのかについて注目しています。
特にゼミ活動においては、個人の研究成果を強調するだけでなく、チームとしてどのように取り組んだか、自分がその中でどのような役割を担ったのかを具体的に伝えることが重要です。
たとえ個人研究がメインであったとしても、データの共有や意見交換、プレゼンテーションの準備など、他のメンバーと関わる場面が多くあったはずです。
その際にどのようにしてチームに貢献したのか、自分の行動が組織全体にどう影響を与えたのかをしっかりと説明することで、採用担当者はあなたのコミュニケーション能力、協調性、リーダーシップの有無を判断できます。
また、チーム内での役割を通じて学んだことや改善した点を述べることで、入社後の職場での適応力やチームプレーの意欲が伝わり、企業にとって魅力的な人材に映るでしょう。
4.アピールしたいことを明確にする
ゼミをガクチカの題材としてESや面接で効果的に伝えていく際は、アピールしたいことを明確にしましょう。
ガクチカは、単純に頑張ったことの事実を伝えることが目的ではありません。
企業側から「こういうアピールポイントを持っている学生なら、うちで活躍してくれそうだ」などの好印象を持ってもらうことが最終的なゴールなので、短い時間で最大限魅力を伝えるための工夫が必要です。
最大限自分の魅力を伝えていくうえでは、アピールポイントを明確にし、企業から積極的に興味を持ってもらうことを目指しましょう。
ガクチカを通じて培った能力・スキル、課題に対して一生懸命向き合って努力する姿勢、経験から積極的に何かを学ぼうとする姿勢など、ガクチカでアピールできることはさまざまあります。
企業研究・業界研究を重ねれば、企業にどのような魅力が刺さるのかも明確になるため、事前に準備を重ねたうえでアピールポイントを明確に定めることも大切です。
【ゼミのガクチカ例文】ガクチカでゼミ活動をアピールする4つの伝え方
ガクチカでゼミ活動をアピールする際、その活動が企業が行なっている事業と関連性があるのかどうかで伝え方は変わります。
- 取り組み成果が直接仕事に活かせる場合は内容を詳しく伝える
- 取り組み成果が仕事と関連がない場合は過程を詳しく伝える
- 数字や具体的な指標を用いる
- 企業の求める人物像を理解しておく
ここでは取り組みの成果が仕事に活かせるか否かでのそれぞれの伝え方をご紹介いたします。
1. 取り組み成果が直接仕事に活かせる場合は内容を詳しく伝える
取り組み成果を直接的に仕事へ活かせる場合は、どのような活動だったのか、内容を詳しく伝える必要があります。
ゼミの活動内容がそのまま仕事に直結するのであれば、ほかの学生と大きく差別化できる可能性があり、選考ではより有利になることにも期待できるでしょう。
企業とのマッチ度が高いことも重要なアピールポイントになるので、活動内容の詳細は積極的に伝えてみてください。
たとえば研究テーマが志望する研究職のポジションなどと近ければ、新卒とはいえ、即戦力としての期待値が高まることは確かです。
研究職などは特に専門性の高さが問われる職種なので、ゼミ活動がそのまま活かせればそれに越したことはありません。
また、活動に対する取り組み方についても、できる限り詳しく述べておきましょう。
採用担当者が、採用後に社員として現場でどう活躍してくれるか、より想像しやすくなるからです。
2. 取り組み成果が仕事と関連がない場合は過程を詳しく伝える
ゼミ活動の取り組み成果が仕事と直接関連していない場合は、取り組みの過程を詳しく述べる必要があります。
仕事との関連性を問わず、どのようなガクチカの題材でも、物事に一生懸命取り組んだ過程からは自分の強みや人柄などが伝わるからです。
課題や困難とどう向き合ったのか、それに対してどのような対策や工夫が有効だと考えたのか、どう実行したのかなどの詳細を伝えれば、評価にはつながりやすくなるでしょう。
「このように課題に主体的に取り組んでくれる学生にぜひ来てもらいたい」と思ってもらえるきっかけになります。
なお、直接仕事と関係のない活動内容について専門的な情報を入れすぎてしまうと、アピールとして意味をなさなくなってしまうため注意が必要です。
採用担当者が活動内容を理解できず、さらには仕事における再現性もわからないため、あまり良い評価は得られません。
3. 数字や具体的な指標を用いる
ガクチカをアピールするうえで、伝え方を工夫するなら、数字や具体的な指標を用いることが重要です。
数字や具体的な指標・データを用いて状況や成果を説明すれば、定量的に強みをアピールできるからです。
単純に「上昇した」と述べるより、「150%上昇した」とアピールするほうが、どの程度の成果につながったのかわかりやすくなります。
結果、自分の強みや能力の魅力を最大限アピールでき、採用担当者からは良い評価を受けやすくなるでしょう。
そのため、できあがったガクチカを見てどこかインパクトに欠けると感じた際は、定量的な表現ができる箇所はないかチェックしてみましょう。
なお、成果以外の部分も「〇人のチーム」「△日間の研究」などのように可能な限り数字を使って表現したほうが、具体性が高まることで採用担当者にエピソードが伝わりやすくなります。
4. 企業の求める人物像を理解しておく
ガクチカをアピールする際は、事前に、企業が求める人物像を理解しておくことが必要です。
企業が求める人物像を理解したうえでガクチカを作成したほうが、企業のニーズに合ったアピールができるからです。
企業が求める人物像を意識すれば、研究内容の伝え方に工夫を入れたり魅力を感じてもらいやすい強みを伝えたりすることで、全体的にマッチ度の高さを持たせられるでしょう。
新卒採用において、企業はミスマッチを避けるために、自社の求める人物像に合致しているかどうかを重視します。
求める人柄・能力・価値観などでマッチしている点が多ければ、企業は、積極的に入社してもらいたいと考えるでしょう。
だからこそゼミのガクチカをより魅力的にアピールするためには、前もって企業が求める人物像を知り、企業のニーズをつかむことが重要なのです。
そのためには深い企業研究・分析が欠かせないので、自己分析とともにしっかり進めておきましょう。
【ゼミのガクチカ例文】ガクチカでゼミ活動を書くときの注意点2選
ゼミ活動はガクチカを書く際に重要なアピールポイントです。
しかしテーマが同じでも書き方次第で評価は大きく変わります。
今回はゼミ活動のガクチカを書く際に気を付けるべき注意点を2つご紹介します。
これらのポイントを意識することで面接官にあなたの強みを効果的に伝えることが可能になります。
- 専門用語を多用しない
- 取り組み内容や実績を伝えることばかりに気を取られない
1.専門用語を多用しない
ゼミ活動のガクチカについて話す際、専門用語を多用するのは最も避けるべきことです。
面接官や採用担当者は必ずしも専門分野に精通しているわけではないため、専門用語が多いと話の内容が伝わらず、理解が難しくなってしまいます。
例えば、理系の方が専門的な研究内容について説明する際、つい専門用語が自然に出てしまうことがありますが、これが多すぎると相手に伝わらなくなってしまいます。
ガクチカでは、自分の研究内容を相手に分かりやすく伝える力も評価されるため、誰にでも理解できる言葉で説明することが大切です。
もし実際の業務がゼミの研究内容と関連している場合は、多少の専門用語を使っても問題ありませんが、その場合でも必ず補足説明を加えて理解を促す工夫が必要です。
自分の研究内容を分かりやすく伝えることで、採用担当者はその努力や成果に共感しやすくなり、好印象を与えることができます。
2.取り組み内容や実績を伝えることばかりに気を取られない
ゼミ活動をガクチカでアピールする際は、取り組み内容や実績だけを伝えるのは避けましょう。
研究の実績を誇示したいと思う人もいるかもしれませんが、それだけでは採用担当者に自分の本質や人柄を十分に伝えることができません。
特に大手企業の選考では優秀な実績を持つ学生が多く、その中で実績のみを強調すると、他の応募者に埋もれてしまう可能性があります。
企業がガクチカを通じて知りたいのは、あなたが物事にどのように取り組み、どのような考え方や姿勢で目標を達成したのかという過程です。
困難な状況にどのように対応したのか、何を学び、どのように成長したのかを具体的に伝えることで、採用担当者はあなたの問題解決力や挑戦する姿勢を評価できます。
例えば、研究が思うように進まなかった際にどのような工夫をしたのか、チームでの協力やリーダーシップを発揮したエピソードなど、プロセスを大切に丁寧に伝えることで、あなたの価値を示すことができます。
【ゼミのガクチカ例文】ガクチカでゼミ活動からアピールしやすい強み一覧
ガクチカでゼミ活動からアピールしやすい強みは、以下の3つです。
- 個人ワークに関する強み
- ディスカッションに関する強み
- フィールドワークに関する強み
ガクチカは題材によって、アピールしやすい強みが異なります。
本章では強み別にアピールできる要素を解説します。
自分がガクチカに採用する題材にあったものから読み始めてください。
アピールできる強みが明確になれば、ガクチカが作文しやすくなります。
個人ワークに関する強み
個人ワークでアピールできる強みは、以下の3つです。
- 忍耐力
- スケジュール管理能力
- 臨機応変に対応する力
個人ワークは、主体的に取り組む活動です。
そのため、自分のことは自分で管理する必要があります。
ガクチカで題材にする際は、上記の力が身についたことをアピールしましょう。
もし、個人ワークに絞って展開する場合は、チームワークや協調性が伝わるエピソードは避けてください。
ガクチカの軸がぶれます。
その結果、面接官はあなたがアピールしたい強みがわからなくなります。
ガクチカは能力やスキルを1つに絞ってアピールすることが重要です。
とくに個人ワークを伝える場合、主体性や管理に関する能力をアピールしてください。
ディスカッションに関する強み
ディスカッションをアピールすることで伝えられる強みは、以下の4つです。
- 表現力
- 傾聴力
- 情報整理力
- 異なる意見を調整する能力
ゼミは、メンバー同士で話し合う機会が豊富にあります。
そのため、ディスカッションに関する能力は、比較的容易にアピールできます。
また、ゼミでの経験が仕事でも活かせることが多いため、入社後の姿を想像してもらえるきっかけになるでしょう。
ただし、受け身な印象にならないよう注意してください。
あくまで、お互いに意見を交わしていることをアピールしましょう。
もし、話を聞いているだけになってしまうと、強みにならないため注意してください。
フィールドワークに関する強み
フィールドワークは、以下の強みがアピールできます。
- 協調性
- 課題発見力
- 課題解決力
- モチベーション維持能力
ゼミは、複数のメンバーで課題解決に向けて、研究を続けます。
そのため、フィールドワークを題材にすることで、上記の要素がアピール可能です。
また、研究は短期間で終わるものではありません。
長期間にわたって少しずつ取り組むものです。
場合によっては、研究を引き継ぐこともあります。
そこで、モチベーション維持能力が重要になるでしょう。
仕事でも同様です。
面接官は、長く務めてくれる人を求めるため、採用したい人物像にマッチしていることの証明になるでしょう。
【ゼミのガクチカ例文】ゼミ活動でガクチカをアピールしたい学生のよくある質問
続いて、ゼミ活動に関するガクチカを作成する際に多くの学生の方が抱く質問に回答します。
以下の5点は多くの就活生の方から質問されることが多いため、気になるポイントがあればぜひ参考にしてみてください。
結論として、ゼミ長などの役職についていなくとも全く問題はありません。
ガクチカは実績や役職だけでなく、取り組みの過程が重要視されています。
したがって、役職についていたかではなく、どのように取り組んでいたか、どのような工夫をしたかを詳しく説明しましょう。
特に誇れるような実績がなかったとしても全く問題ありません。
ガクチカでは実績や役職ではなく、過程を重要視されています。
したがって、取り組みの過程について詳しく説明し、「〇〇時間かけて」「〇〇冊の論文を読んで」など具体的な数字を入れて、説得力を増しましょう。
複数の取り組みをしていた場合は、1つの実績に絞り込んで説明するようにしましょう。
実績を短い文章でいくつも説明するよりも、1つの実績を掘り下げる方が採用担当者は努力の過程をイメージしやすくなります。
600文字など指定された文字数があまりにも多い場合は、2つ以上のエピソードを述べても良いですが、基本的には1つのエピソードに絞って話すことを推奨します。
伝え方のポイントを押さえれば、ゼミ活動と業務が関連していなくても全く問題ありません。
ゼミの研究内容と実際の業務の関連度が低いため、悩む方も多いですが、特に気にする必要はありません。
ゼミで学んだ内容が直接仕事で活かせない場合は、目標までの過程をアピールしましょう。
ゼミメンバーと協調して取り組んだことや、リーダーシップを発揮したことなど、チームの中で自分の強みを活かした経験についてアピールすれば、十分に良い印象を与えられます。
ゼミの活動内容によっては、個人研究がメインだった学生の方も多いでしょう。
このような際は、チームの中で自分の強みを活かした経験を話すことは難しいです。
そういった場合は、目標に到達するまでの過程について詳しく説明することを心がけましょう。
研究のために自主的に動いた経験や、コツコツと努力した経験について話すことで、十分に良い印象を与えることができます。
【ゼミのガクチカ例文】ガクチカでゼミ活動について書いて選考を突破しよう!
ゼミ活動は、他のテーマに比べて好印象を持たれやすく、また社会人になったあなたをイメージしやすいテーマの1つです。
そのため、ガクチカに書く内容としては最適な内容とも言えるでしょう。
大切なのは具体的な経験とあなたの強みを結び付けるところです。
また企業の特性に即した内容になっているのかも確認をしておきましょう。
これからガクチカを考えるという方は、この記事を参考に自分の人柄や強みをアピールできるガクチカを作成してみてはいかがでしょうか。
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就活をしていると必ず聞かれるガクチカでは例文を調べる方が多数います。
下記の記事では部活動・サークル・学業・資格・ゼミ・留学・アルバイト・ボランティア・インターンシップのガクチカの例文が合計で101個記載されています。
明治大学院卒業後、就活メディア運営|自社メディア「就活市場」「Digmedia」「ベンチャー就活ナビ」などの運営を軸に、年間10万人の就活生の内定獲得をサポート
柴田貴司
(就活市場監修者/新卒リクルーティング本部幹部)
柴田貴司
(就活市場監修者)
ゼミ活動をガクチカとして用いる際は、単に研究内容を述べるのではなく、自分の取り組みや工夫した点を明確に伝えることが重要です。例えば、「ゼミでの研究を進める上で直面した課題」と「それをどのように乗り越えたか」を具体的に説明すると、主体性や課題解決能力が伝わります。企業は「どのような経験をしたか」だけでなく、「その経験を通じて何を学び、どう成長したか」に注目しています。自身の強みが伝わるように工夫しましょう。