【自己PR:部活】はじめに
部活経験者で自己PRの作成がまだ済んでいないという皆様。
まずは何はともあれ本記事をチェックしてみてください。
部活をテーマに自己PRを書くためのポイントに始まり、自己PRの構成パターン、さらには例文と、自己PR作成方法について徹底的に解説しています。
さらには部活をモチーフとして自己PRを作成する際のNG例についてもご紹介していますので、コレだけ読めば、自己PR作成はばっちりです。
自己PRは志望理由と並び、エントリーシートの最重要項目の一つです。
ポイントを抑えて面接官の心に響く自己PRを作成してください。
それはきっと内定へと繋がってゆきます!
【自己PR:部活】企業が自己PRを聞く理由
自己PR用の部活のアピール文を考える前に、まず自己PRとは何かを理解しましょう。
以下では、企業が自己PRを設ける理由や、自己PRで見ているポイントについて詳しく解説していきます。
企業が求めているものを把握した上で効果的な自己PR文を考え、内定獲得に近づきましょう!
あなたの人柄を見るため
企業が自己PRをたずねる大きな理由は、学生時代の経験からその方がどんな人柄をしているかチェックするためです。
新卒の場合、ビジネスでの実績を評価できないため、人柄やポテンシャルを中心にチェックされます。
部活の経験でその学生がどんな行動をしてきたかは、その学生の人柄がよくあらわれます。
リーダーシップをとって部員を引っ張る方もいれば、毎日黙々と粘り強く練習に打ち込んできた方もいるでしょう。
成績・結果より、部活でどんな経験や学びを得たかのほうが大切です。
企業で活躍できるかを見るため
学生時代の経験は、その学生が入社後どんな働き方をしてくれるだろうと面接官にイメージさせます。
たとえば過去に手痛い失敗をしたものの、諦めずに努力し、次は成功につなげたというエピソードを話す学生はどうでしょうか。
「粘り強く努力できる人で、ビジネスでも一度した失敗を繰り返さず、辛抱強さを見せてくれる」と判断されるでしょう。
ビジネスはうまくいく局面ばかりではなく、壁に当たったときにそれを克服できる人材が活躍できます。
部活で課題を乗り越えた経験は、就職活動で非常に大きなアピール材料です。
【自己PR:部活】部活は自己PRの格好のテーマ!
部活は自己PRと非常に相性の良いテーマといえます。
所属していたのが運動系・文化系どちらであってもかまいません。
在学中同じ部活をずっと続けてきた方は、そのこと自体が継続力のアピールになるでしょう。
多くの採用担当者が危惧するのは、内定を出し入社してもらったものの「イメージが違う」「思ったより仕事がつらい」とすぐ辞められてしまうことです。
困難を乗り越えて部活をずっと続けてきたエピソードは「ビジネスできびしさを感じたときも、すぐ辞めず頑張ってくれる」という期待につながります。
以下の見出しでは、自己PRで部活の話をする学生について、企業側がどんなイメージを抱くのかまとめました。
自己PRの材料に部活を選ぼうと思っている方は、ぜひ参考にしてください。
企業は採用活動を通して、自社で活躍できる人材を求めています。
また、あなたがすぐに辞めないかということもポイントになります。
そのため、部活動の自己PRを通してあなたに継続力があることをアピールしつつ、部活動を通してどのような経験を身につけたのかといったことをアピールすることが内定を獲得するコツになります。
部活動の場合、それらのエピソードは他の経験よりもしやすいこともあり、企業側も部活動を自己PRとしてアピールする就活生に対して好印象を持つ傾向にあります。
自社で活躍できる人材かどうかをアピールするためにもあなたの人柄が伝わるようなエピソードを伝えるようにしましょう。
次からでは、自己PRで部活動を活用して効果的にアピールする方法を詳しく解説していきます。
新卒採用にあたって、企業は組織の中での貢献や活躍が期待できるかどうかを選考の評価基準の一つとしています。
一過性ではなく継続して取り組み続ける姿勢であることや周囲と協力して物事にあたる協調性は、そうした評価を上げる要素と言えるでしょう。
したがって、これらの要素を具体的に示しやすい部活動で自己PRを行う学生に対しては、企業側も期待の持てる人材という印象を抱きます。
また、部活動の中での役割や部員との関係から学生の人柄をイメージしやすいという点も好印象です。
継続力がある
運動系の部活動にしても、文化・芸術系の部活動にしても、毎日の活動の積み重ねによって成果を上げるものという点は同じです。
また、部活動のきつさや辛さといったものは誰もが経験し知っているものであり、説得力のあるテーマと言えます。
部活動に継続して取り組んできたという実績をアピールすることは、その学生が継続力のある人材であるという点を示すのにピッタリです。
3年あるいは4年活動を続けてきたという実績があれば、企業側は入社後もすぐに辞めることなく仕事に取り組んでくれると判断するでしょう。
もちろん、ただ参加をし続けていただけでは「部活動に籍を置いていただけ」とみなされる場合もあります。
向上心や課題に取り組む姿勢もあわせて示し、活動に意欲的だったことをハッキリと示すことが大切です。
ある程度の人柄がイメージできる
「野球部といえば丸坊主」というように、部活動に対してはなんらかのイメージが付随しているものです。
外見的なものだけでなく、人柄や集団の中での関係性についてもおおよそのイメージがあり、それらをベースにして相手の人格を捉えるのが一般的です。
そういった先入観に近いイメージと自身の強みをうまく結び付ければ、企業側に対して良い印象を与えることができます。
たとえば、サッカーやバスケットボールなど、チーム制で連携が重要になるスポーツであれば、自身のリーダーシップや周囲との協調能力をアピールして強く印象づけることができるでしょう。
また、集中力や精神の安定が重要とされる武道系の部活動であれば、緊張やトラブルに動じない心の強さを企業側にイメージさせることができます。
組織で動くことができる
部活は会社と同じく「組織」です。
大会で好成績を収めるなど、同じ目標に向かって全員が努力しています。
社会人になってからも、組織の一員として動くよう求められることは変わりません。
部活でその感覚を身につけていることは、社会人になってからも役立ちます。
特に部員の多い部に所属していた方は、自分が組織の中で果たしてきた役割に説得力が出やすいです。
部長などの役職に就いていなくても、後輩の面倒をよく見た・いつも朝一番に部活に来て準備をしていたなどのエピソードがあれば積極的にアピールしましょう。
壁を乗り越えた経験がある
趣味のサークルではなく、大会出場などの目標を掲げている部活であれば、壁や困難に直面することが多いです。
チーム全体で課題を感じることもありますし、個人でスランプに陥ったりレギュラー落ちしたりという苦難を経験することも考えられます。
部活で努力したり試行錯誤して今までのやり方を変えてみたりして壁を乗り越えた経験があれば、そのことが企業から高く評価される可能性が高いです。
企業は自己PRの内容が、社会人になってからも発揮される「再現性」があるかに重きを置いています。
「壁を乗り越えられる強さがある」ことは、採用担当者が部活・仕事どちらにも共通して発揮される強みと判断されるでしょう。
自己PRで部活の経験を述べようと思うなら、まずは自分が苦労したとき・壁に直面したときの行動を振り返ってみるのがおすすめです。
挫折した経験もアピールになる
ケガなどの理由で、一時的に部活に参加できなかったという学生もいらっしゃるはずです。
しかし挫折した経験から学び、その後に活かせたのなら、そのことも大きなアピール材料になります。
「去年はケガで大会に出場できるチャンスを棒に振ったものの、腐らずできる範囲の練習を続け、次の大会でリベンジができた」などのアピールは非常に効果的です。
ケガをしたときに「後輩のサポートが得られるありがたみを知った」など、何か得られた気づき・学びがあればそのことも話せます。
社会人になってからも、思わぬ事態で事業がうまくいかなくなることは珍しくありません。
部活で一度大きな挫折を経験している方は「入社後もきびしい状況にめげることなく頑張ってくれるのでは」と期待してもらえるでしょう。
どの部活に所属していたかは重要でない
どの部活に所属していたかは、合否にほとんど影響を与えません。
知名度の低いスポーツや文化系の部活に所属していた方には、自分の部活をネガティブにとらえる方もいますが安心してください。
もちろん、業務内容に体力勝負な一面があれば、運動系の部活に所属していたこと自体が評価対象になる可能性はあります。
しかし、文化系の部活でも継続力・粘り強さといった要素は十分アピール可能です。
また、部長・副部長など役職に就いていたかどうかも重要ではありません。
部活でどのような行動を見せ、部の成功に貢献したかのほうが役職よりも重要です。
部長やリーダーといった役職をアピールするなら、その役職に見合ったリーダーシップが発揮できたエピソードを用意しましょう。
【自己PR:部活】部活について効果的にアピールするポイント
まずは自己PR作成のポイントについてチェックしてゆきたいと思います。
自己PRですが、いきなり文章を書きはじめるのではなく、下記ポイントを抑えた上で作成するようにしてください。
ポイントを抑えることで面接官の心に伝わりやすい内容になりますし、長い目でみれば時間や労力の削減にもつながります。
自己PR作成は急がば回れです。
まずは何をアピールするかを決める
部活を使って自己PRをする場合、まずはPRしたテーマを絞り込むことからはじめてください。
何せ部活の経験は「体力」「気力」「チームワーク」など、挙げればキリがないほどに、PRできるテーマがそろっています。
それらをすべて盛り込んで自己PRを作成してしまいますと、「結局のところ何が言いたいのかな…?」という自己PRになってしまいます。
言いたい事が沢山あるのは分かりますが、あえて一つに絞りこむことで、相手に伝わりやすい自己PRとなるものです。
でも、コレも伝えておきたいし…というテーマが複数ある場合もご安心ください。
面接ではそれら情報について口頭で補う事が可能です。
エントリーシートでの自己PRであれば、読んだ人に伝わりやすいという事を第一に考える必要があります。
色々と主張したい事がある中で、どのようにテーマを絞り込めば良いのでしょう?そこでポイントとなるのが「どんな企業向けに自己PRを作成するのか」です。
例えば広告代理店やコンサルティング会社など、タフさが求められる職場であれば「気力・体力に自信があります。
どんな時にも諦めません!」といった主張が面接官の心に響くはずです。
製造業などチームワークを重視する会社であればやはりチームワークを主張するのがウケが良いはずです。
部活の経験が仕事上でどう活かせるのかを考えれば、おのずと書くべきテーマが見えてくるはずです。
せっかくですから、部活を使った自己PRは2~3パターン用意しておきましょう。
そして提出企業によってそれらを使い分け。
それだけで面接官の心に響く可能性は高まりますし、内定へつながる可能性をグッと引き寄せてくれます。
具体的なエピソードを考える
部活を自己PRでアピールする際は、具体的なエピソードを考えておく必要があります。
もしエピソードが思いつかない場合、部活中にどんな問題・課題があったか思い返してみましょう。
大会で思ったような成績を出せなかった・ケガをしてしまったといった経験も、そのあとどのように挽回したかのエピソードにつなげられます。
もちろん、部全体の話ではなく「応募者個人」のエピソードであることが重要です。
個人としてどんな働きをし、それがどのように部のためになったかを説明できるようにしてください。
会社にとってのメリットを考えてみる
自己PRでアピールする長所は、社会人として・その企業の社員として役立つものである必要があります。
企業によって求める人物像は異なり、ある企業で高く評価されたエピソードが、ほかの企業ではそれほど評価されなかったということも多いです。
面接を受ける前に企業分析をしっかり行い、企業がどんな人材に高い評価を下すか把握すると良いでしょう。
部活で複数のエピソードを用意できる場合、企業に合わせてアピールする強みを変える手もあります。
同じ部長職でも、リーダーシップを発揮してきたことについてアピールをする・後輩の良い相談相手になった「聞き上手」であることをアピールするのでは評価が変わるでしょう。
エピソード自体は同じであっても、うまく考えればそこから自分のアピールしたい長所を変えることもできます。
具体的な例を挙げて自己PRに信ぴょう性を持たせる!
PRしたいテーマが決まったら、次は具体例について考えましょう。
自己PRとして「気力・体力に自信があります。
どんな時にも諦めません!」とだけ言われても、それがどの程度のモノなのか、読んだ側にはなかなか伝わりません。
それに対し「大学2年の春に大けがをしてしまい、一度は辞めることも考えました。
けれどもう一度コートに立ちたいという思いから、ハードなリハビリに耐え、以前同様にプレイする事が可能となりました。」
という具体例を伴えば、「なるほどタフな人材だな」という事が伝わりやすくなります。
具体例を入れておくと、あなたの人となりが見えやすくなることもポイントの一つ。
この場合であれば、我慢強い性格なども見えてきます。
面接官はそういった部分についても見逃しません。
「怪我をした経験から何か学んだことはありますか?」などの質問に繋がるものです。
自分の経験について話すのですから、答えやすい質問のはずですし、それは高印象に繋がる可能性が大です。
そういった細かな事の積み重ねが、面接通過のカギを握っています。
会社にとってのメリットを考えてみる!
自己PRで会社にとってのメリットを示す事ができれば、面接官の心にグッと響きやすくなるもの。
例えば営業系の仕事であれば「持ち前のタフさで、とにかく新しい仕事を開拓してゆきたいと考えています」などと伝えることが可能です。
この一言で自己PRを締めることによって「ウチでぜひとも頑張ってほしい!」という気持ちになりやすくなるのです。
会社にとってのメリット、ぜひ考えてみてください。
【自己PR:部活】部活の話を自己PRで伝える際のおすすめの構成
結論:私の自己PRは〇〇です(アピールポイント)
まず、最初に結論から入ります。
自己PRの結論として、自分のアピールポイントを述べます。
部活動を頑張ってきたことを通じて得られた強みを、アピールポイントにしましょう。
長年にわたって部活動を頑張ってきたことで体力は誰にも負けない、忍耐力がある、根性があるなど、最もアピールしたいポイントを述べます。
団体競技であれば、チームワークを通じて得た協調性である場合やキャプテンや主将を務めたことでリーダーシップ力があるといったアピールポイントを、簡潔に述べます。
最初に結論が来ることで、アピールポイントが明確になるのがメリットです。
また、それに続くあなたの話を高い関心を寄せて、聞くモードに入ってもらえます。
最初に「私のアピールポイントは〇〇です」と端的に伝えることで、話の要点をつかみやすくしましょう。
これは話し言葉・書き言葉どちらでも共通です。
最初にアピールしたいものが何か見えてこないと、採用担当者はアピールポイントがどこなのか把握しにくいでしょう。
結論を話すときは、「〇〇だと思っています」ではなく「〇〇です」という断定口調にしてください。
自分のアピールポイントに自信をもっていると、はっきり主張することが大切です。
結論では、長年にわたって部活動を頑張ってきたことで体力は誰にも負けない・忍耐力がある・根性があるなど、もっともアピールしたいポイントを述べましょう。
理由:なぜならば、〇〇で〇〇ということがあったからです
次に、自己PRで最初に述べた結論を、自分のアピールポイントだと思った理由を述べます。
理由を述べる際には、具体的な自分の経験と結びつくことを理由にすることが大切です。
なんとなくそう思ったとか、家族や知人に言われたからでは説得力がありません。
自分の経験を通じて、自分の一番の強みはこれだと感じたことを理由にすることで、そのアピールポイントが実際に発揮できそうな人だとの説得力が増します。
ここで、部活動での経験を理由として示しましょう。
たとえば、努力家であることや負けず嫌いであること、根性があることをアピールする経験として「中学校から高校までバスケットボール部でずっとレギュラーを取ってこられたからです。」とか、といった形です。
エピソード:私は〇〇で〇〇をしていました
次にアピールポイントの根拠を示せる、部活動でのエピソードを1つ紹介しましょう。
アピールポイントが内定を得たいがために作り出した内容ではなく、本当にあなたの強みとして発揮できるものであることを納得してもらうために、エピソードを紹介することが大切です。
ただ、「根性があります。」、「継続力があります。」、「努力家です。」とアピールしても、本当に根性があるのか、本当に継続力があるのか、努力を惜しまない人なのかは、言葉だけでは伝わりません。
面接官はあなたと初めて会うわけですし、どんな人物かはわからないので、アピールポイントに嘘がないことを示せる、エピソードを伝えます。
エピソードによって、あなたのアピールポイントの説得力が増すのです。
結論・理由を述べたあと、くわしいエピソードにつなげていきます。
自分の強みを裏付けられるよう、どのような問題や苦労を経験しどうやってその困難を乗り越えたか簡潔にまとめてください。
ただ、「根性があります」「継続力があります」「努力家です」とアピールしても、本当に根性があるのか・継続力があるのか・努力を惜しまない人なのかは、言葉だけでは伝わりません。
この部分が企業の一番知りたいポイントなので、エピソードをよく深掘りしていく必要があります。
エピソードの最後には「大会で〇位入賞した」といった結果を示すことも多いですが、その際に自分が成長できたと感じたことや得られた学びについても触れられればベストです。
問題:その経験で〇〇という問題に直面しました
エピソードの紹介にも、アピールポイントの説得力を増させる構成のパターンがあります。
それは、部活動を行っていたときに直面した問題や課題などを紹介し、それを自分の力で乗り越えた経験を話すことです。
企業は自社で活躍してくれる人材を採用するために面接を行っています。
部活動のエピソードを紹介するといっても、「私は高校時代、野球部で甲子園に出場て準優勝メンバーになりました。」と、それだけを述べたのでは足りません。
甲子園で活躍したからといって、自社でどう活躍できるかまったく伝わらないからです。
甲子園に出場するまでに生じた壁や辛かったことなどなんらかの問題を挙げ、それをどう乗り越えたかを紹介することが必要です。
行動:私は〇〇と考え、〇〇を行いました
次の構成として、紹介した部活動で起こった問題をどう乗り越えたのか、そのときにあなたが考えたことと、実際に行った行動を伝えましょう。
考えと行動を述べることで、なんらかの問題に直面したとき、あなたがどのような考えで対応を取ろうとするのかや、実際に乗り越える行動力があるのかを面接官にアピールすることができます。
企業で仕事をしていくうえでは、小さなつまずきから、大きなトラブルまでさまざまな問題が生じます。
その際に、あなたがどのような対応が取れるのか、どうやって問題を解決して乗り越えていける人物かをチェックする重要なポイントとなります。
もちろん、嘘偽りのない話を述べるとともに、部活動のほかのメンバーに解決してもらったなどではなく、主体的に行動したエピソードを述べましょう。
結果:その結果、〇〇となり、〇〇に大きく貢献しました
「直面した問題に対して、こんな行動に出ました。」で終わってはいけません。
それでは問題が解決したのかどうか、あなたが取った行動により、どのような変化や成果が長じたかわからないからです。
企業で仕事をしていくうえでは、問題を適切な方法で解決することや、生じたトラブルを乗り越えて成長につなげること、自らの行動を成果につなげることが求められます。
部活動で直面した問題に対して、あなたの考えに基づき、実際に行動に出たことで、問題が解決し、成果が出せたことを伝えることで、仕事においても同じように結果や成果が出せる人物だと期待してもらうことができるのです。
貢献の成果を紹介する際には、問題が生じた時点と行動に出た後にどう変わったか、具体的な数値などを示せると説得力が増します。
結論:その経験を活かして貴社では〇〇で貢献していきたいと考えております
エピソードを紹介したら、最後に自己PRの〆として結論を述べます。
結論においては、エピソードで紹介した経験を、就職後にどう活かしていけるかをアピールすることが大切になります。
エピソードを紹介するうえでも、直面した問題に対する成果や貢献を伝え、話が完結しているので、結論を忘れてしまわないように気を付けましょう。
企業の面接はあくまでも、就職してどう活躍できる人材かをしるためのものです。
そのため、いかに部活動で頑張ってきて、問題を乗り越えて成果が出せた人物であっても、その企業での活躍や貢献に役立てることができないのであれば、採用したい人物にはなりません。
その点を踏まえ、面接を受けている企業において、どう貢献できるか具体的にアピールしてください。
最後にもう一度自分のアピールポイント(結論・要点)を述べる際は、企業に入社してからどう活かすかも伝えてください。
企業は部活の経験を通じて、学生が社会人となってからどんな活躍をしてくれるだろうとイメージしています。
この結論部分で入社後に自分がなりたい姿を述べることは、アピール内容をより印象づけることになるでしょう。
もちろん、「貴社でどうしても仕事をしたい」という入社意欲・志望度の高さを示すことにもつながります。
部活動の紹介にならないように
わかりやすい説明をすることは大切ですが、専門用語やマイナーな単語を多用し、部活の紹介になってしまうことは避けねばなりません。
こうした説明中心の話になってしまうと、「自己中心的」「相手の立場に立って話せない」といったマイナス評価を受ける可能性があります。
もちろん、エピソードを話すうえで最低限の説明をしなければならないこともあるでしょう。
「私は〇〇という、~~という役割があるポジションを任されていました」など、簡潔に一文で説明できるよう工夫してください。
企業側がエピソードに興味をもった場合、そのことに関して質問してくる場合があります。
「〇〇というのはどんなスポーツですか」といった質問が返ってきた場合は、自己PRを入れず競技や部活自体を説明して大丈夫です。
結果だけの自慢にならないように
自己PR文を考える際は、大会で優秀な成績に輝いた・部長などを任されたなど「実績」だけを自慢する形にならないよう気を配りましょう。
部活をテーマに自己PRを作成したときの典型的なNG例が「競技関係者にしか伝わらない」というものです。
こうした結果をアピールするときも、どのような経過でその結果に至ったのかというプロセスを話すことが重要なのです。
企業がチェックしたいと思う、人柄や組織の中で果たす役割が見えやすい文章を心がけてください。
特に団体競技の場合、「チームが」優勝しましたでは個人のアピールにつながりません。
個人がどのように貢献したかを訴えていく必要があります。
「自分が一歩引いて〇〇のサポートに回ったことでフォーメーションが機能し、決勝戦で今まで勝てなかった強敵に勝つことができました」といった説明なら自分の役割を認識してもらえるでしょう。
高校時代の経験を話す
たとえ大学時代より輝かしい成績を残せていたとしても、高校時代の経験を話すのはおすすめできません。
高校と大学では価値観に変化があって当然で、エピソードとしての新鮮味に欠けます。
大学の部活のほうが高校より自主性が高く、ビジネスに通じる部分が大きいことも理由です。
どうしても大学での部活で良いエピソードが浮かばなかった場合、アルバイトなど別の方向から自己PRを作るほうが有利になることもあります。
本格的な部活は高校までで、大学はサークル活動メインだったという方は考えてみてください。
エピソードや強みを複数入れる
「私の強みは〇〇と××です」と、複数の要素を一文に盛り込んでしまうと文章にまとまらなくなる場合もあります。
強みだけでなく、エピソードや理由も複数を並列させると、相手に伝わりにくくなりやすいです。
たとえば「私の〇〇という強みは、日々の練習や大会で劣勢になったときに活かせました」という説明では、強みが一番発揮されるのはどういう場面か、かえってわかりにくくなってしまうでしょう。
自己PRは一点に絞り、わかりやすく説得力をもたせるように努めてください。
アピール材料が複数個ある場合、すべていっぺんに盛り込むのではなく企業の社風や求める人物像を見て内容を変えるのがおすすめです。
自分が何を中心にアピールしたか忘れないために、履歴書やエントリーシートはしっかり写しを残しておきましょう。
【自己PR:部活】例文でチェック:部活を使った自己PR
続いては部活をテーマとした自己PRの例文をご紹介します。
作成のポイントや構成のポイントなど、ここまで見てきた要点と見比べながら読んでみてください。
「私のアピールポイントは「小さなことを積み重ね結果を出せる」という事です。
大学では陸上部に所属し、中・長距離を専門に走っています。
それなりの強豪で、過去には箱根駅伝に出場もあるほどです。
そのため主要なメンバーはスポーツ推薦で入学しています。
私は普通に入学したため、入学当時の実力差はかなりのものです。
大会などに出られる可能性は限りなく低かったのですが、せっかく入った部活ですし、陸上競技が好きだったので続ける事にしました。
彼らより良い成績を残したいという気持ちは特になく、とにかく自分のできる範囲の事を続けようという気持ちだったように覚えています。
自分のレベルアップのため毎朝晩に地道にトレーニングを続けていました。
コーチは基本的に主力選手に付きっ切りですが、その合間合間を見つけて、指導を仰ぐことも忘れません。
そんな事を続けてきた大学2年のこと、コーチから箱根駅伝予選会のメンバーとして考えているという事を告げられました。
1チームのエントリー枠は14人、出場枠は12人という狭き門です。
思ってもみない提案に、驚かされると同時に、頑張ってみるものだなと実感させられました。
その年には他の選手が選ばれたのですが、練習を続けた結果、大学3年で予選会に参加する事ができました。
残念ながら箱根出場とはならなかったのですが、素敵な思い出となっています。
これから社会人になれば、これまでにないハードな日々を送ることになると思います。
けれど、小さなことからコツコツと積み重ね、お客様に信頼される人材を目指します。」
【自己PR:部活】部活動で自己PRする際の注意点
部活動を使って自己PRをすることは非常に効果的なことがわかりました。
ただ、部活動で多くの成績を残してきた人の多くが間違えてしまう注意点があります。
これらの注意点をよく理解することで内定を獲得する確率は非常に高くなります。
部活動の紹介にならないように
部活動に思い入れがあるのは当たり前ですが、その部活動がどれだけ素晴らしいものなのかを説明されても企業はあなたを評価することは難しいです。
そのため、部活動の紹介はそこそこにして、その部活動であなたはどういった役割でどういったことを頑張れたのかということをアピールできるようにしましょう。
もしもマイナーな競技の部活動だったとしてもそのスポーツや部活動の説明はある程度話が伝わる程度に説明すれば大丈夫なのであまり説明しすぎることのないように気をつけましょう。
もしも話の中で気になる点があれば面接の中で企業から質問がくるので、それを待ちましょう。
ESでは文字数も限られているので、そこまで長い説明をしすぎることのないようにしましょう。
もしも興味を持たれたら次の選考として面接に進むことができるので、全てを説明する必要はありません。
結果だけの自慢にならないように
部活動を通して華々しい結果を残した方にありがちなのが、その部活動を通して表彰された経験や大きな大会に出場した経験などをアピールしようとすることです。
もちろんそうした経験もあなたの魅力の一つではありますが、それだけをアピールしては企業でどのように活かすのかが伝わりません。
そうなってしまっては企業はあなたを「ただのスポーツがうまい人」という認識をせざるを得なくなり、選考を通過することはできません。
そうならないためにも、あなたが部活動を通してどういったことに注力して、その結果どういったスキルを身につけたのかといったことを説明する必要があります。
【自己PR:部活】自己PRは見直しが大切!
自己PRは文章を作っただけで満足してはいけません。
そのあとの見直しが非常に重要です。
論点がすり替わっていないか・入社後の働き方についても触れられているかなど、先述したチェックポイントを満たしているか確認してください。
エントリーシート・履歴書に書いて提出する場合、誤字脱字に気を配る必要もあります。
特にWebで提出する場合は変換ミスなどもありえるので、慎重に見直しましょう。
親や先輩など自分以外の方に見せ、内容がわかりやすいかチェックしてもらうことも重要です。
就活市場エージェントを利用しよう!
自己PRを見直していく中で、より効果的なアドバイスが欲しいときは、就活エージェントの利用をおすすめします。
プロの就職エージェントが、基本的なミスがないかはもちろん、よりいっそう魅力的にアピールできるようアドバイスしてくれるでしょう。
数あるサービスの中で、特におすすめするのは就活市場エージェントです。
経験豊かな専属エージェントが、学生一人ひとりにしっかり向き合ってサポートしてくれます。
そのため、利用満足度が97%と非常に高いのが特色です。
利用料は無料なので、プロのエージェントにアドバイスをもらいたい方・自己分析をより完璧にしたい方はぜひ登録してみてください。
【自己PR:部活】まとめ:部活の経験を活かしての自己PRが内定への近道!
部活の経験を活かした自己PR作成方法についてご紹介してきましたが、概要はつかめましたか?自己PRのモチーフの中でも部活はアピールポイントの宝庫です。
せっかくの経験を活かして、これぞという自己PRを作成してみてください。
それはきっと内定へと繋がってゆくはずです。
明治大学院卒業後、就活メディア運営|自社メディア「就活市場」「Digmedia」「ベンチャー就活ナビ」などの運営を軸に、年間10万人の就活生の内定獲得をサポート