ものづくり業界の自己PRの作成ポイントは?良い例文・悪い例文も紹介

ものづくり業界の自己PRの作成ポイントは?良い例文・悪い例文も紹介

「ものづくり業界への自己PR、どのように書けばいいのか分からない。」 「内定に近づく自己PRを作成するコツが知りたいから、誰か教えて欲しい。」 「他業界への自己PRと書くことが違いすぎて困る。」 ものづくり業界を志望する方はそのような悩みをお持ちではないでしょうか。

ものづくり業界は他の業種とは違うポイントが数多く存在します。そのため、自己PRの書き方が分からず路頭に迷うことがあります。しかし、ものづくり業界への自己PRはアピールすべきポイントが決まっているため、要点をしっかりと押さえれば内定へ近づくことが可能です。

この記事では、ものづくり業界への自己PRを作成する上でアドバンテージとなる情報を提供しています。例えばアピールするべきポイント、自己PR作成でのポイントと手順、自己PRの良い例文と悪い例文などです。

こちらの記事を読む事で、どのような自己PRを書けばよいか大まかなイメージができるでしょう。

ものづくり業界を志望している方はぜひご覧ください。

ものづくり業界に興味を持った理由をアピールできる?

ものづくり業界はメーカーや製造業とも呼ばれ、主に製品を生産する企業のことです。具体的な業界で言うと、自動車、鉄鋼、機械や食品が挙げられます。これらの業界ではものづくりについて聞かれる可能性があります。

これらものづくり業界では、主に7つの職種があります。それは営業、生産管理、商品企画、製造、広報、資材調達です。

どの職種に就くとしても共通してアピールすることができる事柄として、ものづくりやものづくり業界に興味を持った理由があります。これらは自己PRをする上で立派な志望動機になります。

面接などでも、ものづくりに興味を持ったきっかけや理由は聞かれることが多々あります。それくらい重要なものなので、効果的にアピールしたい部分です。

ものづくり業界でアピールすべきポイント

ものづくり業界ではその業界柄、欲しがる人材の特徴がある程度決まっています。そのため、内定に近づくアピールポイントを押さえることが必要です。

ここでは効果的な3つのアピールポイントを紹介します。

  • 責任感がある
  • 集中力がある
  • 体力がある

1:責任感がある

ものづくりでは常に責任が伴います。ものづくりは一人で行うものではないため、責任感のない行動をすると多くの人に迷惑をかけてしまい、生産工程にも影響が出てしまいます。

また、生産管理の成功のカギは部門間の信頼関係と言われるほど、信頼関係はものづくり業界で重要視されています。人に信頼される上で責任感は必須条件です。

各部門にはそれぞれ目標が与えられているため、部門間で利害の対立が度々起こります。無責任に自部門の利益を押しつけていると、他部門が効率的に動けなくなってしまいます。責任感のない行動が、他の部門の人たちに大きな悪影響を与えてしまうのです。

逆に責任感のある行動をすることで、相互信頼が育まれます。他部門の状況や自部門が与える影響を理解し、責任感を持って今の状況の共有をすることで、生産活動全体を効率化することが可能になるのです。

2:集中力がある

ものづくり業界では基本的に集中力が求められるのです。集中して取り組まないと、生産効率が下がったりミスしたりします。

日本製品が世界で注目を集める理由の一つとして、品質の良さがあります。高品質なものを作ることができたのは、技術者や職人さんの高い技術力と集中力のおかげです。

3:体力がある

ものづくり業界では全体的に体力が必要な場面が出てきます。

現場職の場合、一日中稼働している工場でライン作業を行う従業員は、担当時間が決まっているため、体調不良で休まれると生産に支障が出ます。土木関係でも工期に遅れが生じるなどの悪影響があるのです。

また、開発職や研究職も開発や研究のスピードが研究室時代と比べ物にならない程速くなるため、体力が必要になります。

自己PRを作成するポイント

自己PRを作成するポイントとして、企業が求めている人材の特徴を把握してそれを自己PRに反映させることが挙げられるでしょう。企業ごとに複数パターンの自己PRを作成することをおすすめします。

このセクションではものづくり業界に絞ったポイントを解説します。

  • なぜものづくりに興味があるのか伝える
  • 企業を選んだ理由を伝える
  • 入社後の目標を伝える
  • スキルをアピールする
  • 仕事内容に合わせて考える

1:なぜものづくりに興味があるのか伝える

ものづくり業界に興味がある理由を説明する上で大切なことは、具体性です。採用担当者の印象に残るためには、なぜ志望する会社がその企業なのかや、その職種を希望した理由を明確にアピールする必要があります。

漠然とものづくりに興味がある理由を主張するのではなく、その企業の強みや独自に取り組んでいることを考慮して自己PRを組み立ててみましょう。志望企業の独自性に着目することで、志望理由の他企業との差別化を図ることができ、より良い印象を与えることができます。

2:企業を選んだ理由を伝える

企業を選んだ理由を効果的にアピールする上で大切なプロセスがあります。それは企業分析です。

志望企業が行っている事業や生産している製品を把握するのは当然のこととして、企業風土や経営理念を踏まえた上でアピールしましょう。企業の風土や理念を把握することが重要な理由は、採用担当者が長く働き続けてくれる人材かどうかを判断の重要な指針としているためです。

自分が魅力的に感じた部分を踏まえて自己PRを執筆しましょう。

3:入社後の目標を伝える

企業に入って成し遂げたいことを自己PRに組み込むと、企業側は応募者の入社後の様子や活躍を想像しやすくなります。

さらに自分の持つスキルを使って企業の課題をどのように解決するかの目標を説明すれば、企業にとって有益な人材であると強くアピールすることができます。

4:スキルをアピールする

ひと口にものづくり業界と言っても、研究開発から営業に至るまで様々な職種が存在し、その職種によって企業が求めているスキルは大きく異なります。

そのため、企業分析や業種分析で求められているものをしっかり把握する必要があります。志望企業がどのような事業を行っているかやどのような人材を求めているのかを理解し、要点を押さえたアピールをすることが重要です。

自分の持つスキルや長所、強みをただアピールするのではなく、それらがどのように業務に活かせるのかを強調するとより印象に残る自己PRになります。

5:仕事内容に合わせて考える

ものづくり業界は食品から機械まで作るもののジャンルが数多くあります。企業の相手が個人か企業か、つまりBtoCかBtoBによっても書くべき自己PR様式が変わるのです。

志望する企業が扱うジャンルを選んだきっかけや具体的な経験談やエピソードを織り交ぜると、より採用担当者の印象に残る自己PRになります。

ものづくりに興味がある理由を思いつかないときはどうする?

ものづくりに興味がある理由は具体的にアピールする必要があります。ですが、興味がある理由を明確に持っている人はあまり多くありません。具体性を出すためには自分の過去を思い出し、将来を想像する必要があります。

過去の経験を思い返して書き出す

まずは過去に体験したものづくりの経験を思い出してみましょう。小学生の頃に取り組んだ夏休みの自由研究から大学の研究まで、20年近くの蓄積があるのではないでしょうか。

美術の授業などで作品を作ったことも立派なものづくり経験です。当時の感情やワクワクしたエピソードを付け加えれば、ものづくりに興味を持った理由に信憑性が増します。自分はどのようなことをしていたときにワクワクしていたかを思い出してみてください。

入社後の姿を思い描く

企業で活躍する将来の自分を想像することはものづくりに興味がある理由を作る手段になります。さらに向上心が感じ取れるような将来像を自己PRに組み込めば、より印象に残るアピールになります。

自己PRを作成する4ステップ

採用担当者は膨大な量の自己PRを読むことになります。その結果、1つ当たりにかけられる時間は短くなりがちです。そのような状況下で印象を残すためには、ライバルに差をつけられるようなしっかりとした構成にする必要があります。

1:結論から伝える

採用担当者に自分を採用するメリットを効率的にアピールするために、結論を先に述べましょう。一番重要な部分を冒頭に持ってくることで、自分の強みやアピールポイントを採用担当者に理解して貰いやすくなります。

結論が途中や最後にある場合、採用担当者はその部分まで読み進める必要が出てきます。頑張って書いた自己PRの全体を興味を持って読んでもらうためにも、結論や一番伝えたいことは最初に書きましょう。

2:根拠を伝える

企業に有用な人材だと認識して貰うためには、自分の強みや長所がどのように企業の役に立つかの根拠を示す必要があります。基本的に、企業が求めているのは、利益を生む人です。

この根拠の部分は、職種や企業によって根拠を使い分けることで周りのライバルと差をつけることができるポイントでもあります。

3:入社後に活かせることを伝える

結論と根拠を記載した後は、それらで述べた自分の強みやアピールポイントをより効果的に示すために将来の課題解決の話をしましょう。

企業にとって関係があるのは入社後の姿です。入社後に企業でどのような活動をして、どのように貢献することができるのかをしっかりアピールしましょう。

4:結論で締める

冒頭部分で述べた結論を再度繰り返し、採用担当者により強い印象を残しましょう。最後のダメ押しは大切です。しかし自己PRの文字数は決まっているため、締めの結論は短い文章で簡潔に述べましょう。

自己PRの良い例文

私が貴社を志望する理由は、ものづくりに興味があるからです。

図工の授業で作った作品を祖父母にプレゼントしたところ、大変喜ばれたという思い出があります。この出来事によって作ることの楽しさ、そして何よりも自分が作った作品で人が笑顔になってくれることの嬉しさを学びました。

貴社に入社した暁には、お客様に笑顔になって貰えるような素敵な製品を作るべく日々努力していく所存です。

この例文では具体的なエピソードが含まれており、良い自己PRと言えます。

自己PRの悪い例文

私が貴社を志望する理由は、ものづくりに興味があるからです。

ものづくりに興味を持ったきっかけは貴社の製品の素晴らしさに感銘を受けたからです。デザイン性だけでなく、耐久性や使い勝手の良さも素晴らしく、日々愛用しています。

入社後は貴社の製品をより素晴らしいものにするために一生懸命努力する所存です。

この文章は具体的なエピソードがないため、内容が薄くなってしまっています。また、ただ単に製品が好きなだけでは理由が弱く、他社ではなくこの企業に入社したい理由も分かりません。

熱意はそのままに、具体的なエピソードや他社との違いについて言及することでより良い自己PRになります。

ものづくりの自己PRを作成するときの注意点

自己PRをする上で、注意するポイントが3つあります。いずれもライバルに差をつけ、企業の目に留まりやすくなるものです。

失敗して企業から悪印象を持たれたり印象が薄くなったりしないためにも、しっかりと考慮に入れましょう。

  • なぜ企業を選んだのか他社との違いを伝えよう
  • 自分の価値観で話そう
  • 「商品が好きだから」という理由だけでは伝わらない

1:なぜ企業を選んだのか他社との違いを伝えよう

業界や職種だけを見てものづくりに興味を持った理由を組み立てると、当たり障りがなく印象に残らない自己PRになってしまいます。他社と比べて志望した点に言及するなど、差別化を図った志望理由にすることで入社熱意の高さが伝わります。

2:自分の価値観で話そう

他者の価値観でものづくり業界に興味を持った理由などの自己PRを作ってしまうと、ストーリーや具体性が弱くなってしまいます。それによって採用担当者から疑いの目を向けられる可能性もあります。他者の意見や価値観は参考程度にとどめ、自分の価値観と言葉で説明しましょう。

3:「商品が好きだから」という理由だけでは伝わらない

前述したように、商品が好きだからという理由はどの企業への自己PRでも使えてしまい、印象の薄いものとなってしまいます。また、企業から出る商品は日々変わっているため、ものづくり業界に興味を持った理由としても弱くなってしまいます。

ものづくりに興味を持った理由をアピールしよう

ものづくりやその業界に興味を持った理由は熱意や意欲を示すための分かりやすいバロメーターになります。志望動機と重なる部分もあるため、積極的にアピールして内定を掴み取りましょう。

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