【施設別の例文5選！】栄養士の志望動機の書き方は？ポイントと施設別の例文も併せて紹介

「栄養士の勤務場所にはどのようなものがある？」 「栄養士の志望動機を考えるときには、どのようなことに気をつければ良い？」 栄養士として働きたいと考えているものの、どのように志望動機を書けばよいのかわからないという人もいるでしょう。

本記事では栄養士の仕事や、志望動機を考えるときのポイント、施設別の例文について詳しく解説しています。

この記事を読むことで栄養士の勤務場所にはどのようなものがあるのか、どのような点に気をつけて志望動機を考えれば良いのかを知れるでしょう。

また栄養士の面接で志望動機を伝えるコツや、気をつけることも併せて解説しています。就職活動で栄養士の志望動機について悩んでいる人はぜひ参考にしてみてください。

【栄養士の志望動機の書き方は？】 栄養士の仕事とは

栄養士は栄養のスペシャリストとして、健康な食生活を送れるよう栄養面から個人や集団をサポートする仕事です。

献立の作成や準備を含む食事の管理や、食事や栄養の指導、栄養価を考慮した食品開発などを主な業務としています。

栄養士には栄養士と管理栄養士という2つの区分がありますが、栄養士が健康な人を対象に業務を行うのに対し、管理栄養士は健康な人だけでなく食事に特別な配慮が必要な人や病を抱えている人に対して業務を行います。

病院

栄養士の働く場所として最も代表的なものは病院です。

主な業務内容は食事の管理と提供が挙げられます。

管理栄養士であれば、食事制限のある患者の栄養指導なども行う重要な役割を任されます。

また、献立などを考えるのも病院で働く栄養士の仕事の一つであると言えるでしょう。

場合によっては患者さんやその家族に対して健康や病気に関連する栄養についての相談や教育などを行ったり、退院後の食事のアドバイスなどを行ったりするのも病院における栄養士の業務内容の一つです。

介護施設

栄養士は介護施設で働くことも多い職業です。

施設内での調理や食事の提供などを行うのがメインの業務となっています。

管理栄養士であれば、食事制限のある患者に対して栄養指導などを行うのも役割の一つです。

また、特定の疾患などを持っている人に対して特別な調理を行うことがあるのも栄養士の仕事です。

例えば糖尿病や高血圧といった慢性疾患を持っている入居者の方には、一定の食事制限が必要ですし、嚥下困難などの入居者には柔らかくて飲みやすい食事の提供を心がける必要があります。

柔軟な対応が求められるのも介護施設の栄養士の特徴といえます。

学校などの教育機関

学校などの教育機関でも栄養士は働くことが多いです。

子供の成長や栄養バランスなどを考えた上で給食を提供するのがメインの業務内容です。

バランスの良い献立を考えることは、子供の成長のために必要不可欠なことであるため、常に頭を働かせる必要があるのも学校で働く栄養士の特徴です。

子供の成長において非常に重要な役割を担っている職業の一つであると言えるでしょう。

給食だよりの発行なども行うなど、多岐にわたる業務を求められます。

保育園・幼稚園

栄養士は保育園や幼稚園などで働くこともあります。

特に幼稚園や保育園の場合は学校などの教育機関に勤める際は、給食の他にお菓子などを提供することもあります。

小学校、中学校などと同様に子供の成長における重要な期間の一つなので、バランスの良い献立をしっかりと考える必要があります。

特に小さい子供の場合はアレルギーに関しても対応する必要があります。

命に関わる場合もあるので、十分に配慮して献立を考えることも必要です。

また、食育なども業務内容の一つと言えるでしょう。

食品会社

栄養士は食品会社で働くこともあります。

食べ物の機能や栄養成分の知識を活かした商品開発や衛生管理などを行うのがメインの業務内容です。

また生産ライン上で食品の品質を確保し、食品安全基準や規則に従うといった役目もあります。

食品の栄養情報ラベルを設計し、法的要件に従うようにするなど、さまざまな業務内容があるのです。

多くの人に提供する食品だからこそ、確実に安全なものを提供する必要があるので、責任重大な職種であると言えるでしょう。

【栄養士の志望動機の書き方は？】栄養士の志望動機を考えるときのポイント

採用する側は志望動機から応募者の熱意や意欲を読み取ろうとするため、応募先に自分の熱意や意欲が伝わるような志望動機を考えるのが重要なポイントです。

ここでは、栄養士の志望動機を考えるときのポイントについて解説します。

自己分析を行う

自己分析を行い、これまでの自分の経歴やスキルを整理することで、応募する企業に必要なスキルや方向性が見えてくるでしょう。

なぜ栄養士を目指すようになったのか、またこれまでの経験や身につけたスキルなどを書き出してみてください。

また、周りの人に自分の長所や短所について聞いてみるのもおすすめです。自己分析を行い自分がどのような場面で力を発揮できるかを話せれば、面接官も採用後の姿をイメージしやすいでしょう。

応募する業界・企業の研究を行う

同じ栄養士でも勤務場所によって必要とされるスキルが異なることもあるため、求人票を確認するだけでなく、応募する企業の経営方針や事業内容、業務内容などを詳しく調べましょう。

自分がその企業で働く様子をイメージすることでその企業で働きたい理由が明確になり、自信を持って面接に臨めるようになります。

栄養士を目指す理由の明確化

志望動機で栄養士を目指す理由について書くことで、あなたの熱意やあなた自身のことが応募先の企業に伝わりやすくなります。

たとえば栄養士を目指すきっかけが、家族に栄養バランスの取れた食事を食べさせたいと思ったことなら、あなたの思いやりの気持ちをアピールすることができるでしょう。

栄養士を目指す理由を明確にし、効果的に伝えるようにしてください。

自分のスキルと応募先の特性をリンクさせる

志望動機を考える際は、自分のスキルと応募先の特性をリンクさせましょう。応募先の特性に自分が持つスキルが役立つことをアピールすれば、採用されやすくなります。

人とコミュニケーションをとることを得意としている場合には、保育園や幼稚園、介護施設などで活かせるでしょう。

几帳面な性格で仕事を完璧にこなすことに自信がある場合には、より責任感が必要とされる医療機関での仕事で能力を発揮できると言えます。自分の持つスキルが応募する企業で活かせることをアピールしましょう。

志望動機を書く時のポイント

志望動機を書く際のポイントには様々なものがありますが、重視しておきたいポイントは大きく分けて4つあります。

企業の採用担当者に良い印象を与えられるよう、下記の点を意識しながら作成してみてください。

ポイント①伝えたいことを明確にする

志望動機を作成する際のポイントの一つとして、伝えたいことを明確にすることが挙げられます。

読んでみて、結局何が言いたかったのかわからないと思わせてしまうような文章は最も悪い印象を与えてしまうため、NGです。

こうなってしまう原因として、テーマが曖昧なまま文章を書き始めてしまい、最初に自分が書きたかったテーマとズレてしまうことが挙げられます。

まずは、ガクチカの柱となるテーマを自分で把握することが重要であると言えるでしょう。

まずテーマを一つに絞り込むことで、書きやすくなりますし、何より面接官も理解しやすい構成に仕上げられるでしょう。

面接官はあなたが志望動機を構築に至ったプロセスや文章力などからあなたの人となりを確認しているので、読みやすく、文章力が理解できる文章を提出するようにしましょう。

他の企業との差別化を行う

他の企業との差別化を図るのも、志望動機を書く際のポイントとして忘れてはいけない点の一つと言えます。

数ある企業の中でも、なぜその企業でないといけないのか理由が明確でない限り、あなたの明確な志望動機が伝わりにくくなってしまいます。

あなたが栄養士として働きたいことが伝わる文章であったとしても、その企業独自の魅力が含まれていなければ、説得力の高さはあまり伝わりません。

他の企業でも良いのではないか、「より待遇が良いところに受かったら、そっちに行ってしまうのではないか」と思う人は多いでしょう。

そこで、企業の理念や経営方針を確認した上で、その企業でこそ働きたいと思っていることが伝わるような文章を提出することが重要です。

ポイント②具体例で補足

具体例を用いて補足することも忘れてはいけません。

具体的に説明することで、あなたの人となりが分かりやすくなります。

相手に伝わりやすく、信頼性の高い文章を作成することができるでしょう。

また、そこから人となりについて、様々なことを想像することもできるため、あなたという人間自身への興味を強められることでしょう。

また、先ほど伝えた伝えたいことと、ここで説明している具体例で補足している話がしっかりと噛み合っていると、より良い印象を与えられるので、再度確認しておくことが重要であると言えます。

ポイント③読む人のことを意識して書く

これは、志望動機に限らず、自己PRやガクチカにおいても言えることですが、あなたの文章を読む相手のことを意識した上で作成することが非常に重要です。

いくらあなたが自分の目線で考えて素晴らしい文章であり、臨場感があると思ったとしても、読む側がよく理解できなければ、経験したことや頑張ったことが伝わりにくくなってしまいます。

読む人は面接官であり、あなたとは初めて会う人物なので、あなたに対する前提知識はほとんどありません。

誰が読んでもスムーズに理解できるよう、マイナーな単語は使わずに説明することが重要であると言えます。

ポイント④面接で使われることも意識する

志望動機は、ESとして文章で提出して終わりというわけではありません。

面接でより深く内容について突っ込まれることはかなりの確率であると言えるでしょう。

面接官に深い質問をされても対応できるように、志望動機の内容以上のことをしっかりと考えておく必要があると言えます。

質問されたことにうまく回答でき、会話が盛り上がれば面接の雰囲気自体も良くなり、好印象を与えることにもつながるでしょう。

そこで、面接官の興味をそそるような、個人的に質問したくなるような志望動機を作成できると良いでしょう。

志望動機の詳しい書き方については、こちらの記事で紹介しているので、ぜひ確認してみてください。

【新卒】ES(エントリーシート)の志望動機の書き方の最重要ポイントはこれ！受かるための条件とは？

【栄養士の志望動機の書き方は？】志望動機の構成

続いて、志望動機の具体的な構成方法についても紹介していきます。

面接官に効果的に志望動機を伝えるためにも、構成を踏まえた上で志望動機を作成することをおすすめします。

POINT(結論)

志望動機の最初は、まず結論から述べることが重要です。

就活に限らず、ビジネスの現場では、基本的に結論から話し始めるようにしましょう。

まずは、なぜあなたが栄養士を志望しているのか、そしてその会社に入りたいと思っているのか、ポイントを明確にするところから始めていく必要があります。

面接官から一体何の話が始まったのだろうかと疑問に思われてしまわないような、明確な文章を伝えることが重要なのです。

よって、最初に志望動機を説明し、あなたの結論を念頭に置いた上で話を聞いてもらえる、また文章を読んでもらえるような志望動機を作成することが重要です。

REASON(理由)

次に、その結論に至った理由について詳しく説明していきましょう。

他に劣らないインパクトのある理由を述べることが重要です。

「大手だから、業界トップの企業だから」など、表面的な理由や、誰でも言えるような抽象的な理由は述べないようにしましょう。

また、この部分で福利厚生を重視してしまうと、仕事に対するモチベーションが低い人材であると思われてしまう可能性が高いので、企業理念や業務内容に共感していることを述べるのが理想的です。

自分だけが感じたであろう具体的な経験にはどのようなものがあるのか考えた上で作成していきましょう。

EXAMPLE(具体例)

志望動機において最も重要な部分の一つである具体例は、特に力を入れて作成する必要があると言えます。

5W1Hを使って具体的なエピソードを話すと、分かりやすくなります。

それがどのように志望動機につながっているのか、明確に伝わるような書き方をするとより良い印象を与えることができるでしょう。

自分が志望している業界や企業を目指したきっかけとなった出来事や、その会社でしか成し遂げられないと感じていることなどについて述べることもおすすめです。

過去の経験から自分が成長してきたことや、将来を見据えていることのアピールも同時にすることができれば良いでしょう。

先ほども話しましたが、面接官はあなたと初めて会う関係なので、誰が読んでも理解できるような専門用語を使っていない、客観的な目線で読んでも理解できる文章を作成しましょう。

POINT(まとめの結論)

最後の部分では、まとめ、そして結論を説明していきます。

自分が志望した企業への入社意欲の高さをアピールできるような文章を提出することが重要なのです。

具体例をどのように活かし、入社後に貢献していきたいのかについて、改めて具体的に説明していきましょう。

単に「経験を活かして頑張ります」など、どの企業でも言えるようなテンプレート的な言葉でまとめてしまうと、あなたがその企業に入りたいと思っているモチベーションは伝わりにくいことでしょう。

その企業でなければならないと思った理由は何なのか、もう一度強調した上で入社後はどのように貢献できるのかについて説明していきましょう。

貢献の部分を話せるということは、企業研究をしっかりと行っている人材であるとみなされる可能性が高いので、モチベーションの高さを伝えるためにも積極的にアピールしていきましょう。

【栄養士の志望動機の書き方は？】栄養士の面接で志望動機を伝えるコツ

栄養士の面接で志望動機を伝えるコツは大きく分けて4つあります！

この記事では、面接時における志望動機の伝え方のコツを伝授していきたいと思います。

1.栄養士に対する自分なりの考えを伝える

自分自身が栄養士に対してどのような考えを持っており、どのように貢献したいのかを伝えることはとても大切なことです。

それを行うことによって仕事に取り組む姿勢や仕事へのモチベーションをアピールすることができ、採用担当者に良いイメージを与えることができるでしょう。

簡潔にする

簡潔にすることも、志望動機を作成する上では非常に重要なポイントの一つであると言えます。

面接官はあなたに初めて会う人物なので、エピソードについて全く知らない状態からスタートしています。

面接の時間だけで全てを伝えることは難しいので、わかりやすく説明しましょう。

伝えたいことを要約してまとめておくと良いでしょう。

結論から話すと、面接官にとっても理解しやすく、スムーズに説明できるはずなので、簡潔に述べることは常に重視しておくようにしましょう。

2.書いた志望動機に補足する

志望動機はESで必ず書く項目の一つであり、企業がとても重視してる観点です。

その重視している要素を企業に文字だけで伝えるということはとても難しいです。

そこで、志望動機を補足できるような根拠を面接で伝えることが有効です。

3.経験から学んだことを話す

栄養士に関する貴重な経験や大きな経験があればそれを話すのが一番良いですが、そういった経験を積める人は決して多くありません。

しかしながら、小さな経験は誰しもが歩んでいるはずです。このような経験も大切な経験であり、失敗経験やそれを通じて感じたことを自分なりの言葉で話すことが大切です。

【栄養士の志望動機の書き方は？】施設別の栄養士の志望動機の例文

志望動機は応募する施設によって異なります。ここでは、栄養士の志望動機の例文を応募する施設別に紹介します。応募先に適した志望動機を考える際の参考にしてみてください。

保育園の場合

保育園で働く栄養士の志望動機を考える際は、子供が好きなことや食育に対する思いを明記するようにしましょう。

病院・クリニックの場合

病院やクリニックの志望動機を考える場合は、応募先の病院が力を入れている治療法を挙げ、志望動機と絡めて説明することでその病院で働きたいという意欲や熱意が伝わりやすくなります。

介護施設・老人ホームの場合

介護施設・老人ホームの場合は、自分の経験に基づいて志望動機を伝えることで、わかりやすく説得力のある内容になります。

食品メーカーの場合

教育機関の場合

【栄養士の志望動機の書き方は？】栄養士の志望動機で気をつけることとは？

栄養士の志望動機を考える際には、どのようにして自分が伝えたいことをわかりやすく簡潔にまとめられるかが重要なポイントです。

ここでは栄養士の志望動機で気をつけるポイントについて解説しますので、参考にしてみてください。

志望動機を使いまわさないようにする

どの応募先にも使えるような内容の志望動機は、応募先に良い印象を与えません。ほかの施設と比べて応募先の施設にはどのような特徴があり、自分のスキルをどのように活かせるのかを書くようにしましょう。

結論を先に述べる

志望動機を書く際には結論を後回しにするのではなく、結論を先に述べることが大切です。結論を後回しにしてしまうと、伝えたいことが担当者に伝わりにくいでしょう。

結論を先に述べることで、その後に続く内容が頭に入りやすくなります。そのため、志望動機では最も伝えたい内容を先に述べるようにしてください。

待遇を一番の志望動機にしない

待遇を一番の志望動機にしないよう注意しましょう。待遇を一番の志望動機にすると、応募先からはほかにもっと待遇の良い施設を見つけたら転職するのではないかと思われてしまいます。

採用する側は、仕事への意欲や熱意を見ています。そのため志望動機には自分の経験やスキルが応募先の施設でどのように活かせるのかを述べるようにしましょう。

【栄養士の志望動機の書き方は？】栄養士の仕事を理解して志望動機の作成に活かそう

栄養士の仕事や志望動機を考えるときのポイント、施設別の例文について解説しました。栄養士は企業だけでなく保育園や病院、福祉施設などさまざまな勤務場所があるため、応募する勤務場所に応じた志望動機を考えることが大切です。

記事の内容を参考に栄養士の仕事を理解し、志望動機の作成に役立ててください。

監修者

柴田貴司

明治大学院卒業後、就活メディア運営｜自社メディア「就活市場」「Digmedia」「ベンチャー就活ナビ」などの運営を軸に、年間10万人の就活生の内定獲得をサポート