志望動機が長いと落ちる?面接時の志望動機の適切な長さとおすすめの構成を解説!

志望動機が長いと落ちる?面接時の志望動機の適切な長さとおすすめの構成を解説!

面接で話す志望動機は、どれぐらいの長さが適切なのでしょうか。

短すぎると熱意に欠ける印象を与えるかもしれませんし、長すぎると要点がまとまっていないように思われるかもしれません。

いずれにしても、伝わりづらくなる可能性が高いです。

自分が作った志望動機が長すぎたり、短すぎたり、そもそも適切な長さがわからない人に向けて詳しく解説します。

絶対的な正解はなく、面接官や周囲の状況によっても違ってくるので、どのような準備をしたらいいのかを知っておきましょう。

【志望動機の長さ】適切な文字数は?

冒頭でも述べた通り、面接の志望動機の長さに困っている就活生のみなさんは多いのではないでしょうか?

1分で志望動機を話してください、と言われても、それくらいの長さであれば1分で収まるのかわかりませんよね。

ここではどれくらいの長さが適切なのかお伝えします!

1分に収まるのは250〜300文字!

就活の面接において、志望動機を話す時間は1分程度であることが多いです。

3分を超えてしまうと、話す内容が散らばり、要旨が掴みにくくなります。

特に、他の面接者も同席する集団面接の場合は、1人だけ長いと協調性に欠けると評価されることもあります。

どんなに長くしても2分程度に抑えるようにしましょう。

逆に1分未満だと志望度合いが低いと判断されかねません。

面接官に「この就活生は弊社を強く志望していないのか」と判断されてしまいます。

日本語において、 聞き取りやすい文字数は1分間あたり250〜300文字とされています。

なので、1分間程度の志望動機であれば250〜300文字程度に抑えるのが適切な長さであると言えるでしょう。

具体的なスピード感としてはアナウンサーが話すぐらいのスピードです。

自分が作った志望動機が何文字なのかカウントしてみましょう。

文字数だけを気にしてはいけない!

文字数が300文字以上であれば削らないといけませんし、250字に達していなければもっと増やさなければなりませんね。

しかし、闇雲に文字数を削ったり増やしたりしてはいけません。

それは、志望動機には文字数の他にも重要な観点があるからです。

それは 「構成」 です。

正しい構成になるように、文字数を削ったり増やしたりしましょう。

面接によっては、志望動機を話す時間を指定されることもあります。

急に時間を指定されると焦ってしまうかもしれませんが、志望動機に関しては3分を超えて指定されることはほとんどありません。

面接官に時間を指定されても構成を意識して組み立てれば問題ありません。

続いて、志望動機における正しい構成について紹介していきます。

【志望動機の長さ】志望動機のおすすめ構成

面接の志望動機を構成する項目は順番に「志望理由」、「根拠となる具体的なエピソード」、「入社後のビジョン」です。

面接官から時間を指定された場合においても、この構成を保ち、1分間あたりの文字数を250〜300文字に保ちながら話しましょう。

です. 集団面接では30秒程度、個人面接では1分程度を意識しましょう。

さらに、それぞれの項目ごとに重要性があり、それに応じて目安の時間が決まります。

1分の志望理由の場合は、「志望理由」に10〜15秒程度、「根拠となる具体的なエピソード」には30〜40秒程度、「入社後のビジョン」には10〜15秒程度が好ましいでしょう。

志望動機の指定時間に応じて、それぞれの項目の比率を保ちながら文字数を変化させましょう。

項目①:志望理由

志望理由を話す時には志望理由から話し始めましょう。

ビジネスの世界では 「結論ファースト」 な話し方が主となっています。

「PREP法」ともいい、結論(Point)、理由(Reason)、具体例(Example)、結論(Point)という流れで論を展開することが良いとされています。

結論部分にあたる志望理由が長すぎると、その後に話す「根拠となる具体的なエピソード」と「入社後のビジョン」がうまく結論と結びつかず、「結局何が言いたかったのかわからない志望動機だったな」という評価になってしまいます。

面接官に「志望動機を教えてください」と問われたら、「〜だから御社を志望しました」という形で簡潔に答えましょう。

逆に志望理由が短すぎると、「この就活生は弊社への志望度合いが低いから薄い志望理由を話したのだろう」と評価されてしまうことも考えられます。

また、この志望理由を業界全体に対して言えるものは不適切です。

なぜなら、その企業である必要性がなく、競合他社であってもいいというふうに解釈できてしまうからです。

志望理由を話す時には、「絶対に御社でなければならない理由」 を話しましょう。

項目②:根拠となる具体的エピソード

前述の「志望理由」を補強するために、志望するに至ったエピソードを挙げましょう。

このエピソードの部分に、業界の他の企業ではなくて御社を選んだのかを示すエピソードを盛り込むと、志望理由がかなり強化されますし、入社後のビジョンも解像度がより高くなります。

この部分はフワッとしたエピソードや、なんとなくの心境の変化を話すのは不適切です。

なぜなら、他の二つの項目である「志望理由」と「入社後のビジョン」には、これまでのあなたの考え方や行動を示す情報が含まれていないからです。

項目二つ目の具体的エピソードが最も自分をアピールできるポイントなのです。

したがって、この項目にかける時間も30〜40秒と他の二つよりも多くの時間を充てるのです。

項目③:入社後のビジョン

最後に入社後のビジョンを話しましょう。

ここでは、これまでに得てきた自分のスキルや経験を志望している企業でどんなふうに活かすことができるのかをアピールします。

この時、自分の「将来のビジョン」の延長線上に「入社後のビジョン」があり、且つ「企業のビジョン」とそれら二つが共通するようにしなければなりません。

これは、入社後に自分のビジョンが企業理念に合わず、入社後のミスマッチが起きてしまう可能性を低くするためです。

【志望動機の長さ】志望動機を話すためのテクニック

ここまで志望動機全体の適切な長さと文字数、志望動機の構成とそれぞれの構成要素に関して紹介していきました。

ここから先では、志望動機を話す時に気をつけることや、面接練習の仕方について紹介していきます。

志望動機の丸暗記はNG!

ここまでの記事を読んで、1分想定で志望動機で話す内容を作り、これを丸暗記して面接に臨んだとしましょう。

面接官に「志望動機を30秒で説明してください」と指示があったらどうしましょうか。

あなたが用意してきた原稿は1分想定ですから、急に30秒に圧縮しろと言われてもすぐにはできませんね。

志望動機を丸暗記すると融通が効かなくなってしまいます。

さらに、面接官に1分程度で説明するように指定されたとしても原稿を完璧に覚えることができずに、途中で詰まってしまったらどうでしょうか。

焦って、次に何を話すべきなのかわからなくなり、無言になってしまうかもしれませんね。

面接において「沈黙」の状態が30秒以上続いてしまったら「面接失敗」です。

memo

仮に、次の言葉が出てこない状況になってしまったら、面接官に「少しお時間をいただけますか」と一言添えるだけで考える時間を確保できますから、過剰に心配しなくても大丈夫です。

このようなことが起きないようにするにはどうすればいいでしょうか。

それは、「要点だけ押さえて、その場で話す」 ということです。

要点を押さえて、指定された時間に応じて話を膨らませましょう。

録画して面接練習する

面接を受けている場面を想定して録画してみましょう。

確認してみると自分では気づけなかった改善点が見えてくるはずです。

例えば、「あのー」、「そうですね…」のような口癖が挙げられるでしょう。

このような口癖は「フィラー」と呼ばれ、話が途切れないように間に差し込まれてしまう単語です。

このフィラーがたくさんあると話が冗長に聞こえてしまいます。

普段の会話で周りの人から口癖を指摘されることはあまりないでしょう。

ではなぜ、面接ではこのような口癖が多く発話されてしまうのでしょうか。

それは、 普段とは異なる状況で緊張していることに起因するからです。

フィラーは次に話すことを考える時間を埋めるために発話されます。

逆に、次に話す内容がしっかり頭に入っていれば、このような口癖を発話してしまう隙はなくなります。

このような口癖を直すためにも要点から指定時間まで膨らませる練習を何回も繰り返しましょう。

また、録画した自分の姿を確認すると、姿勢や目線なども改善点があることがわかります。

体を崩して座ったり、深く座ったりしていると印象が悪く映りますし、猫背だと自信がないように見えてしまいます。

目線が明後日の方向に向けられてしまっていたり、目が泳いでいたりすると、態度が悪く思われますし、落ち着きがないようにもみられます。

相手の目を見て会話することが苦手な人は、「相手の鼻根や眉間を見る」ようにすると、相手からは目を見ているように見えます。

しかし、相手の目を凝視するのはかえって威圧感を与えるでしょう。

その場合は 「ベストトライアングル」 を意識して会話する練習をしてみましょう。

「ベストトライアングル」とは、相手の両目の2点、喉元の1点から成る三角形です。

この三角形をぼーっとみて話すと、相手からはしっかり話を聞いているように見え、且つ柔らかな視線を作ることができます。

三角形の頂点に注目するのではなくて、三角形全体を見ることがポイントです。

ゆっくり大きな声で話す

どれだけ面接練習をしても本番では緊張して早口になったり、声が小さくなってしまう傾向があります。

それを見越して、練習でも標準よりも少しゆっくりで少し大きな声で話すようにしましょう。

速度は250〜300文字/分が適切であり、アナウンサーの話すスピードと同程度です。

ですから、本番で300文字/分ぐらいに速度が上がることを見越して普段の練習では250文字/分で、文字数は基準の300文字程度にした方がいいでしょう。

声量は少し大きめに、飲食店の店員のような声の通りやすさを意識しましょう。

声量を大きすぎないようにしつつ声が通るようにするのは少し難しいですが、コツがあります。

それは、「発話時に息が漏れすぎないようにする」こと、「正面を向いて発話する」こと、「喉の空間を広げる」ことです。

発話する時に息が漏れすぎていると、声の輪郭がぼやけてしまい、声が通らなくなります。

唇を閉じる時と開ける時のメリハリをつけて話す練習をしてみましょう。

また、声が通らない原因として声を飛ばす方向が間違っていることが挙げられます。

相手を自分の正面に置いて、正しい姿勢で胸を開いて発話しましょう。

さらに、発話する時に口腔だけではなくて、喉まで使って話すように意識してみましょう。

寒い時に口を手で覆って「ハァー」とする時をイメージしましょう。

噛んでも慌てない

普段から滑舌が悪く、話すのが苦手な人もいるでしょう。

しかし、面接中に噛んでしまっても評価には影響しません。

面接では、基本的なコミュニケーション能力が備わっているか、論理的に話すことができるか、話を散らばらせずに話すことができるかを評価しているので、噛んでしまっても十分にリカバリーが効きます。

前述にもありますが、面接において「沈黙」の状態が30秒以上続いてしまったら「面接失敗」です。

もし噛んでしまっても「緊張して噛んでしまいました」のように伝えてみましょう。

面接練習でも噛んでしまったら最初からやり直すのではなくて、途中から復帰するようにしてみましょう。

あるいは面接途中で邪魔が入っても復帰できるようにするために、面接役の人に邪魔をしてもらうといいかもしれませんね。

面接失敗にならないように、途中で会話が途切れてしまった場合のリカバリーを練習しておきましょう。

【志望動機の長さ】1分程度の志望動機の例文

実際にどんなボリュームになるのか、具体的なイメージをつかむためにも、ここからは志望動機の例文をご紹介します。

ぜひ構成や言い回しに注目して、ぜひご自分の志望動機の作成に活かしてください。

志望動機を作るときには、思うままに書き出し、書き出した文章から要点を抽出して、指定時間ごとに調節できるようにしましょう。

また、口語表現となっておりますので、ESや履歴書の参考にする場合は書き言葉に改めましょう。

例文①

私は地域に密着して事業展開をしている御社に魅力を感じ志望しました。
御社での説明会の中で、地元の中小企業と連携し、金融を通じて地域の発展に取り組む御社の姿勢に深く感銘を受けました。
そして、私も地域を支える一人として、御社で活躍したいと考えるようになりました。
大学では、経済学部で地域活性化について学び、実際に地域の人々と触れ合うなどして実践的な学習にも取り組んできました。
特に、地域における金融機関の役割や可能性に興味を持ち、御社では地域のより良い発展のための事業展開ができるのではないかと考えております。
御社に入社後は、多くのお客様の役に立ち、地域の活性化にも貢献していきたいと考えております。(297文字)

この例文は297文字で、金融業界志望の志望動機例文です。

例文②

私が御社の営業職を志望した理由は、商材やサービスの提案を幅広い業界や人々に対して売り込むことができる点に魅力を感じたためです。

私は営業力を身に着けて、どんなサービスやモノでも売れる営業職を目指していきたいと考えております。

説明会で、御社は営業のコンサルタントとして、企業の営業課題を解決していく仕事をしていると知りました。

企業の課題解決を行う営業を仕事にしていくには、私自身に営業力があることが必要になります。

そのため、私は御社で高い営業力を身に付け、それを活かし企業に貢献していきたいと思っております。

御社に入社後は「わたしに任せれば大丈夫だ」と思ってもらえる営業マンになりたいと思っております。(299文字)

この例文は299文字で、営業職志望の志望動機例文です。

例文③

大学3年生の夏に、ITコンサルティング会社である御社のインターンに参加しました。

インターンでは、企業のITシステムの調査や分析、改善策の提案などを行いました。

私達が普段使っているサービスやシステムがどのように動いているのかを見ることができ、私もそのシステムを構築する側になりたいと考えるようになりました。

私はITコンサルタントとして成長し、企業の課題を解決して、たくさんの顧客のビジネスを成長させることに貢献していきたいと考えております。

入社後は、御社でITコンサルタントとして活躍し、IT技術を駆使して新しいビジネスモデルを想像したいと考えております。(277文字)

この例文は277文字で、IT業界志望の志望動機例文です。

ここまで金融業界、営業職、IT業界の志望動機例文を紹介しました。どの例文も250〜300文字の範囲内に入っています。

他の業界の志望動機は就活市場の記事で紹介しています。

【志望動機の長さ】面接練習をしておこう

面接の練習は必須です。

面接で言う内容を覚えて行っても、本番は緊張するものなので、忘れてしまうことが多々あります。

何も見ずにゆっくりはっきりと言えるように、何度も練習しておくことが大切です。

キャリアセンターなどでも練習ができますし、家族や友人に面接官役を頼んで実践してみるのも効果的でしょう。

面接練習のアプリや録音などを利用して一人で練習することも可能です。

練習を効果的なものにするためには、ぜひ以下のことに気を付けて行ってください。

スムーズに話せるか

先ほど1分間で話せる文字数は300字程度だと説明しましたが、当然人によって差があります。

早口でも活舌良く伝わる話し方ができる人もいますし、「えーっと」や「あのー」などを頻繁に言ってしまって遅くなる人もいます。

自分の話し方の癖を知ることが大切です。

口癖以外で話し方がぎこちなくなってしまう原因は論理構造 にあります。

話す内容の順番が論理的に正しい順番になっておらず、本来伝えたかった内容とは異なる形で解釈されてしまったり、解釈できずに意味がわからなくなってしまったりします。

正しい論理構造で話せるようになるためにも、 あらかじめ話す内容の順番を決めてから、面接に臨みましょう。

自分の回答を録音して聞いてみたり、他人にアドバイスをもらったりして確認してみると、「えーっと」などの場繋ぎ言葉が散見されたり、話す内容の順番や話し方がぎこちな買ったりするような問題点が見えてくるでしょう。

この問題点を解決できれば、面接官に聡明な印象を与えることができます。

聞きやすい速さ・声量か

速さの確認はもちろん、声量の確認も忘れずに行いましょう。

声量は、面接を行う部屋や面接官との距離などによって変えなくてはいけません。

小さな机を挟んで個別に行う面接と、広い部屋で行う集団面接では、必要な声量が大きく異なります。

オンラインで面接を行う場合にも要注意です。 練習では実際の面接を想定した部屋や距離を意識して録音したり、フィードバックをもらったりしてください。

本番の様子がわからないようであれば、想定できるいくつかのパターンで練習しておきましょう。

間や抑揚を正しく取れているか

原稿はうまく作れていても、間の取り方や抑揚のつけ方によっては伝わりやすさが大きく変わります。

覚えた回答をして満足するのではなく、伝わったかどうか確認するためにも、練習相手に必ずどうだったか印象を聞きましょう。

録音を聞く場合にも、できるだけ客観的に聞くように注意してください。

なるべく複数の人に練習相手になってもらい、いろいろな意見を聞くと、万能な志望動機に近づけることができるので、できる限り多くの人に協力してもらうことをおすすめします。

【志望動機の長さ】就活エージェントを活用しよう

面接練習をするのであれば、就活エージェントが便利です。

照れがあると家族や友人には頼みにくいかもしれませんし、自己練習では限界もあります。

就活エージェントなら、恥ずかしがる必要はありませんし、人事の目線によるより的確なアドバイスをもらうこともできます。

特におすすめなのが、就活市場エージェントです。

就活市場エージェントでは、即日内定も可能な就活イベントの開催や、専任のエージェントによるマンツーマンでの面接対策・ES対策などのサポートを行います。

就活市場エージェントを利用して、あなたの就活を大成功させましょう。

【志望動機の長さ】まとめ

この記事では志望動機の適切な長さについて紹介しました。

志望動機を話すときには1分当たり250〜300文字数に収めましょう。

具体的には、アナウンサーの話すスピードを目安にして話しましょう。

志望動機には適切な構成が決まっており、それぞれに適切な内容が決まっています。

更に、面接するときの話し方についても紹介しました。

この記事で紹介した内容を咀嚼して、面接を大成功させましょう。

柴田貴司
監修者

明治大学院卒業後、就活メディア運営|自社メディア「就活市場」「Digmedia」「ベンチャー就活ナビ」などの運営を軸に、年間10万人の就活生の内定獲得をサポート

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