はじめに
面接でいきなり「あなたの座右の銘は?」と聞かれて答えられなかった…
半分適当に言ってみたら「なぜそれなのですか?」と理由を聞かれたけども結局答えられなかった…
面接でこう言った苦い経験をされた方が多くいらっしゃると思います。
ということで今回は、もし面接で「あなたの座右の銘は?」と聞かれた際に相手が好印象に思うかもしれない座右の銘を紹介したいと思います。
座右の銘とは?
座右の銘とは、常にその人の心に留めておき、自分の励ましや戒めとする言葉のことです。
いわゆる「格言」にあたります。
よくある映画や漫画の名台詞と言われているものも座右の銘に近い存在です。
昔の人が言った座右の銘が多くありますが、アレンジしたりオリジナルで作ったりすることもできてしまいます。
面接の時に座右の銘を聞かれることがある?
企業によっては、面接で「あなたの座右の銘はなんですか?」と聞いてくるところがあります。
聞いてこない場合もあるので、突然の質問にどう答えればいいのかわからなくなることもあるでしょう。
場合によっては座右の銘の意味すらもわからない人まで居るほどです。
なんとか答えられたのはいいけれどその意味を知らず、選んだ理由をさらに聞かれたら答えられないと言う事態もあります。
そんな失敗を防ぐために、質問に備えて予め対策をしておく必要があります。
その対策法は?
予め座右の銘を決めてその意味を理解しておく
予め座右の銘を選びその理由と意味を理解しておくようにすれば、聞かれてもすぐに答えることができます。
なおかつ意味を知っておくことにより、選んだ理由もしっかりと伝えることができます。
自分でオリジナルを作る
自分で考えて作るという方法もあります。
もちろん聞かれても詰まることなく説明ができるでしょうが、面接官にしっかりと意味が伝わるものを考える必要があります。
座右の銘を選ぶ2つのポイント
面接官は、就活生が入社してから調子がよいときも悪いときも、どのように前向きに乗り越えてやっていけるかを座右の銘により知ろうとしています。
座右の銘を聞かれたときは、ただ好きな言葉を述べるのではなく自分の目指す姿勢や考え方が伝わるものがよいでしょう。
面接での回答にふさわしい座右の銘を選びたいものです。
選考を受けている企業に関連するもの
就活の面接で聞かれる座右の銘なので、できれば企業方針や仕事に関係するものを選びましょう。
受ける会社がどのような人材を求めているのかを、企業研究をして把握しておくことが大切です。
たとえばチームでの営業スタイルにより売上を上げている会社であれば、「群れを飛び出しても生きていけるような人間が集団を作ったとき、その組織は強くなる」というような名言なら適しています。
「和を以て貴しとなす」も、協調性がある性格と感じてもらえます。
また仕事への意欲やポジティブ精神を伝えたいなら、「ピンチはチャンス」や「「根拠のない自信を持て。それを裏付けるだけの努力をしろ」といった座右の銘もよいのではないでしょうか。
座右の銘は、四文字熟語でもことわざでも名言でもかまいません。
言葉の長短は気にすることはないですが、ネガティブな印象を受けるものは控えるようにします。
生きることは苦労の連続であるという意味合いの、「三界無安」のような言葉はマイナス評価につながります。
仕事は苦労の連続であることを言いたいのかもしれませんが、それならば「大変な仕事だと思っても、まず、取り掛かってごらんなさい。
仕事に手をつけた、それで半分の仕事は終わってしまったのです」といった名言の方が前向きさが伝わります。
座右の銘に関連するエピソードがあるもの
自分自身の体験談を語ることができる座右の銘は、面接官の心に響くはずです。
座右の銘を選ぶときには、何かしらのエピソードがあるものを選びましょう。
「七転び八起き」は、どんな困難があっても立ち上がり乗り越えていく姿勢を表しています。
実際に自分自身が七転び八起きを信念に乗り越えたエピソードを伝えることで、よりいっそう言葉に深みが増します。
「吹奏楽部に入部したものの肺活量も少なくて演奏が下手で、みんなの足を引っ張っていました。
レギュラーからも外されて辛かったですが、七転び八起きの精神で個人練習やランニングトレーニングなどを行いました。
努力の結果、私もレギュラーの仲間入りができてみんなと一緒にコンクールに出場して入賞できました」といったような体験談を添えましょう。
漫画の台詞などはやめた方がいい
座右の銘だったら何でもいいからと、漫画や映画などの名台詞を座右の銘にする人も多くいるようですがこれはあまりよくないかもしれません。
駄目というわけでもないのですが、実際に面接を受けた人たちに聞くと「自分は使わない」と言う意見がほとんどだったようです。
受ける企業によってはよく思われない場合があるかもしれません。
作家が作った座右の銘だったら大丈夫?
芥川龍之介やマーク・トウェインなど偉人や作家が残した言葉を座右の銘にするのは問題ないのでしょうか?
こちらに関しては問題ないと言われています。
そもそも「継続は力なり」や「笑う門には福来る」などの有名な座右の銘は偉人や作家が残している言葉が多いです。
意味を理解すれば、偉人や有名作家などの言葉を参考にしてみるのが一番得策でしょう。
座右の銘を面接で聞かれた際の回答方法
面接で座右の銘について質問されたなら、ただ言葉を述べるだけでなく効果的な自己PRにつなげることが必要です。
どの質問にも当てはまることですが、回答する際は、まずは結論から述べることがポイントです。
さらに座右の銘の場合は、言葉の意味を間違えないことも大切といえます。
きちんと調べて下準備をして回答したいものです。
最初に座右の銘を伝える
長々と前置き説明をするのではなく、まずはハッキリと座右の銘を伝えましょう。
「私の座右の銘は、○○です」と明確にすることで、面接官もわかりやすいですしインパクトを持ってもらえます。
その後に、その言葉に真実味を持たせることができるエピソードを話します。
なぜその言葉が自分にとって座右の銘なのか、その理由を話せば説得力があるはずです。
エピソードに関しては、できるだけ具体的に真実を話さなければいけません。
結論を述べたあとに事例や理由を話し、最後に簡潔にまとめるスタイルがオススメの回答法です。
回答が長くなりすぎないように、面接までにメモにまとめて声に出して読んでおけば安心です。
座右の銘の意味を理解しておくことが重要
面接で座右の銘を聞かれる可能性を考えて、名言集などからかっこいい言葉を選んでくる人もいます。
聞こえがよい名言でも、その意味をきちんと知っておかなければ面接官にいろいろ聞かれたときに答えることができません。
意味を取り違えていても恥ずかしいものです。
座右の銘については、誰が言った言葉でどのような意味合いがあるのかをきちんと調べておくことが大切です。
志望動機にも関連づけられるとよい
座右の銘は、受ける企業の志望動機とリンクするものであれば理想的です。
素晴らしいと思う会社の理念や入社後の夢にうまくつなげて話すようにしてみましょう。
「身近なところから地道に努力して世界に羽ばたきたい」といった理念を持つ会社で、その方針に大きく賛同して共に頑張りたいのであれば、「千里の道も一歩から」などの座右の銘がふさわしいといえます。
自身のリーダーシップ能力を活かして、ゆくゆくは店長としてみんなをまとめて活躍したい人は、「リーダーはいつも笑っているものだ。つらいときもだ。そうでないと、誰もついてこなくなる」といった名言を選べば面接官も納得するはずです。
面接で使える座右の銘5選
それでは、面接で使える座右の銘を内容も含めて5つ紹介したいと思います。
アイデアの秘訣は執念である(湯川秀樹)
常に目的に向かって考え続ければ、突然素晴らしいアイデアが浮かぶかもしれないという意味です。
自分でこれだけの人間だと思えば、それだけの人間にしかなれない(ヘレン・ケラー)
ヘレン・ケラーは生後19ヶ月のときに猩紅熱により視力と聴力を失ってしまいました。
ですがそんな障害を物ともせずに名門大学に入り様々な活動をしてきました。
もし自分がそこまでしかできないと思ったらそこで終わりだと言うことを意味しているのです。
考えてばかりいないで、とにかくやるべきことをやれ(エマーソン)
人生とは頭で考えたり難癖をつけたりして変わるようなものではないと言っています。
つまり頭の中でうまく行かないことに難癖をつけるよりも、早く行動すべきと言っているのです。
今日できることを明日に延ばすな(ベンジャミン・フランクリン)
これはかなり有名な台詞です。
今できるのなら明日やるのではなく今やれ!という意味です。
今日じゃなくて明日やろう、そして次の日になっても明日やろう、と言う感じで先延ばしにしてしまうわけですね。
私は失敗していない。
「これではうまくいかない」10000通りのやり方をみつけただけだ。
(トーマス・エジソン)
10000回失敗したのではなく「うまく行かない方法」を10000通り見つけただけだと言っています。
つまりうまく行かなくてもそれは失敗ではなく、うまく行かない方法の1つだったということです。
まとめ
いかがでしたでしょうか?
以上が面接で使える座右の銘でした。
いきなり面接で聞かれてもさらりと答えるのは難しいものです。
ですが意味などを知っておけばこの問いに対して難なく答えられると思います。
みなさんも是非参考にしてみてください。