新卒の履歴書は指定がなければ手書きがいい
結論からいうと新卒で就活をする場合の履歴書は手書きが無難です。
中途で就活をする場合は、それまでに築いてきたキャリアがあるため、自己アピールする部分は新卒と比べて多くあります。
しかし、新卒にはそのような社会的なキャリアがありません。
そのため、採用担当者にアピールするには、「一般常識がある」や「熱意がある」というような抽象的な部分が占める割合が大きくなります。
日本では昔から一般的に「手書き」というものに対して「誠意がある」というような認識が強く、パソコンが普及している現代でもその認識は強く残っているのです。
新卒が就活で履歴書を書く場合は、手書きで書く方が「採用担当者に与える印象が良くなるケースが多い」ということは覚えておきましょう。
手書き作成のメリット
ここでは履歴書を手書きで作成するメリットを紹介します。
自分をアピールしやすい
手書きの履歴書を好む採用担当者が多い理由としては、手書きの履歴書でないと判断できないポイントがあるからです。
そのポイントとは「丁寧に書くべき書類に対して、きちんと丁寧な文字を書いているか」、「一般的には手書きであるという社会的常識をもっているか」といったことです。
パソコンが普及してきた現代では、手書きで書類を書くことは少なくなってきていますが、全くないというわけでもありません。
丁寧に書くかどうかによって、就職希望者の人となりを知ることができます。
また、社会人として一般常識を持っていないと、顧客に対して不快な思いを与えてしまうかもしれません。
このような点についても「一般的に履歴書は手書き」という事実を知っているかどうかによって判断される可能性があります。
手書き作成のデメリット
履歴書を手書きで作成メリットはありますが、その反面デメリットもあります。
そこでここでは履歴書を手書きで作成するデメリットを2点ご紹介します。
手間と時間がかかる
一つ目のデメリットは手書きの場合、パソコンで履歴書を作成するよりも手間と時間がかかるということです。
手書きの場合はコンビニなどで履歴書を買いに行き、鉛筆で下書きをし、ボールペンで清書するという手間がかかります。
また、手間が多い分、必然的に時間もかかります。
就活における限られた時間の一部を履歴書に割かなくてはいけないのはデメリットの一つです。
字が汚いと印象が悪くなる
二つ目のデメリットは字が汚いせいで、人事担当の人に悪い印象を与えてしまうということです。
元々字を書くのが苦手な方は無理をせず、パソコンで履歴書を作成することをお勧めします。
パソコンで書いた方が良い印象を与える場合も!?
ここまで、「新卒の履歴書は手書きで書いた方がよい」と述べてきましたが、例外もあります。
それは、企業側からパソコンで書くように指定があった場合です。
インターネットやパソコンの普及により、近年ではメールやWeb上のエントリーなどの際にデータ提出を求められることがあります。
そのような場合はもちろん、パソコンを使って提出するようにしましょう。
また、そのような指定がない場合でもベンチャー企業やIT関係の業種であればパソコンを使用して書いた方が、採用担当者に与える印象が良い場合もあります。
このような企業ではパソコンを使用して仕事をすることも多く、最先端のトレンドに敏感である人を好む傾向があるからです。
そのため、パソコンを使用して履歴書を作成すると「時間効率を考えている」や「パソコンのスキルがある」というように、採用担当者にとってプラスなイメージになることがあります。
ただし、この考え方はどの企業にも当てはまるわけではありませんので、提出先の企業についてよく情報収集してから提出するようにしましょう。
パソコン作成のメリット
ここではパソコンで履歴書を作成するメリットを2点ご紹介します。
手書きとは違って何がメリットなのかを明確にしておきましょう。
内容の修正が簡単
一つ目のメリットは内容の修正が簡単であるという点です。
手書きで履歴書を書く際に字を間違ってしまった場合、修正テープや修正液を用いたり、新たに書き直したりという作業が必要になりますが、パソコンの場合はdeleteキー1つで間違った部分を修正することができます。
一つの履歴書を使いまわせる
二つ目のメリットは履歴書をパソコンで作成すれば、他の企業にも使うことができるという点です。
学生の中には履歴書を手書きで書く場合、一枚に1時間を費やす方もいます。
その場合応募する企業が増えれば増えるほど履歴書を作る時間も増えていきます。
しかしパソコンで履歴書を作成してしまえば一回作成したデータを複製することも簡単なので同じ履歴書の内容を何回も書くことがなくなり、時間を節約することができます。
パソコン作成のデメリット
続いてパソコンで履歴書を作成する場合のデメリットをご紹介します。
内容が重視される
パソコンで履歴書を作成する場合、作成の手間や文字の丁寧さなどで熱意や意欲を示すことができないため、手書き以上に内容が大切になります。
とはいえ最近では、パソコンで履歴書を作成することが主流になりつつあるので逆に減点されると言うことはまずありませんのでそこは安心してください。
手書きで作成する際の注意点
ここからは履歴書を作成する際の注意点を手書きとパソコンに分けて解説していきます。
ご自身が作成する方法の注意点をしっかりと確認していきましょう。
文字の大きさに気をつける
履歴書を手書きするときの一つ目の注意点としては、文字の大きさに気をつけるという ことです。
履歴書には文字を書くさまざまな枠がありますが、その大きさは一定ではなく、少し小さめの枠もありますので、枠の大きさに合わせて書く文字の大きさも調整するようにしましょう。
小さめの枠から文字がはみ出していたり、大きめの枠に対して文字が小さすぎたりすると読みにくくなってしまいます。
自分以外の第三者に読んでもらう
二つ目の注意点は自分以外の第三者に読んでもらうことです。
やはり自分だけでチェックしているとどうしても主観が入ってしまい、誤りに気づかないことがあります。
もちろん、これはパソコン作成においても共通して言えることですが手書きの場合はパソコン作成よりも修正に時間がかかります。
そのため、手書きの場合は必ず自分以外の第三者にチェックしてもらうようにしましょう。
友人や家族にチェックしてもらうのも良いですが、近年ではさまざまな就活支援サイトがあり、履歴書の書き方から面接のアドバイスまで受けられることがありますので、積極的に活用してみてはいかがでしょうか。
パソコンで作成する際の注意点
次にパソコンで履歴書を作成する際の注意点について2点ご紹介します。
意外と見逃しがちな注意点なので目を通しておきましょう。
形式はPDFに変換しておく
一つ目の注意点は履歴書の形式をPDF化しておくということです。
なぜ?と疑問に思った方もいるかと思いますが、理由は主に二つあります。
一つ目はデータが改ざんされることを防ぐという点です。
文書はPDF化するとデータを変更することが非常に難しくなります。
そのため履歴書をPDF化しておくことでセキュリティ対策もしているというアピールにもなるのです。
二つ目はパソコンのサイズが異なってもレイアウトが崩れないという点です。
人事担当者のパソコンのサイズは就活生がわかるはずがありません。
あらかじめPDF化しておくことで、どのサイズのパソコンでもレイアウトを崩せずに送ることができるのです。
こうした理由により必ず履歴書はPDF化するようにしましょう。
フォントは統一する
二つ目の注意点は履歴書のフォントを統一するということです。
文章を強調したいからと言って途中でフォントのサイズや種類を変更してしまうと逆に読みづらくなる可能性があります。
おすすめは初期状態の「MS明朝」です。
履歴書をパソコンで作成する際はフォントも意識するようにしましょう。
悩んだら「手書き」にしておこう!
新卒で履歴書を書くときに「手書き」か「パソコン」で悩んだ場合は「どちらでもOK」だと考えておきましょう。
近年ではパソコンでも問題ないという企業も増えてきていますが、どちらで書くか指定がないときは、手書きで書いておいた方が無難であるといえます。
明治大学院卒業後、就活メディア運営|自社メディア「就活市場」「Digmedia」「ベンチャー就活ナビ」などの運営を軸に、年間10万人の就活生の内定獲得をサポート