【大学院進学】研究室の志望動機の書き方!例文を参考に受かる志望動機を書こう!

【大学院進学】研究室の志望動機の書き方!例文を参考に受かる志望動機を書こう!

大学院入試では、筆記試験と面接試験が実施されます。

この2つに加え、後者の面接に大きく絡んでくる「志望動機書」の提出も事前に求められるでしょう。

今回は、志望動機書を書く際のポイントを紹介していきます。

志望動機にはどんなことが求められるのか、書く前に必要な準備から実際の例文、さらには書く際の注意点まで説明していきます。

自分自身の望む大学院にスムーズに進学できるよう、要点をしっかりと押さえていきましょう。

【研究室の志望動機】志望動機の評価のポイント

研究室の志望動機をいざ書こうと思っても、何から書いて良いのか分からないといった人も多いでしょう。

ここでは、志望動機や進学理由を書く際に求められるポイントについて、テーマごとに見ていきます。

一つ目は、なぜその大学院、その研究室を希望するのかという「熱意」を持っているかについてです。

二つ目は、明確な志望理由が感じられるか、取り組みたい研究について進学後のビジョンがはっきりと見えているかについて触れます。

以下では、それぞれ詳しく説明していきます。

熱意

試験担当者は、志望動機書から「どうしてもこの大学院に入りたい」という熱意が感じられるかどうかを見ています。

進学したい理由が納得のいくものであれば、他の希望者と比べた場合でも、その思いが勝っていると感じてもらえるはずです。

そのためにも、進学希望先の研究室や担当教授、研究内容に対する理解は重要になります。

自分自身の熱意を補強するためにも、大学院を十分調査し、なぜその研究室を選んだのかをしっかりと伝えましょう。

志望理由が明確かどうか

大学院は、それまでの大学のような学びの場ではなく、自分で主体性を持って取り組む研究の場です。

選択した研究対象について、何を研究したいのかを詳しく答えられるようにしましょう。

同じくどのように研究したいのかというアプローチ方法や、他ではなくなぜその大学院の研究室が良いのかという具体性を持った回答ができると、なお良いです。

これは「熱意」の項目でも触れた、大学院や研究室の理解、調査とも関わってくるでしょう。

志望動機の土台は作成ツールを使って作るのがおすすめ

志望動機の文章を作るためには、多くのポイントがあります。

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【研究室の志望動機】志望動機を書く前の準備

志望動機を書くにあたり、まずは自己分析から進めていきましょう。

自己分析は大きく分けて3つで、過去、現在、未来の項目に分けて考えると効果的です。

過去では、自分自身が今までどんな分野を研究してきたのか、そして大学院でなぜその研究を続けたいのか、今までの自分の深堀をしていきます。

現在では、今の自分の思い、進学することで何を得たいのかについて詳しく考えていきます。

あなたの熱意が向けられている先を、再確認しましょう。

最後に未来では、大学院修了後の自分の将来像についてイメージしていきます。

研究を振り返る

あなたが大学で研究テーマを選んだ際、そこには動機があったはずです。

研究するに至った経緯を振り返るとともに、なぜ大学院でもその研究を続けたいと思っているのか、今までの自分の深堀をしていきます。

過去の経験から、大学院に進学したいという今の自分へつながる道筋をあらためてたどってみましょう。

大学院は、主体性を持って研究する場所です。

大学までの「学ぶ」という受け身の姿勢から、何があなたを自主的な研究へと進ませるのか、自分自身の考えをまとめてみましょう。

研究室について調べる

なぜその大学院への進学を希望するのか、そこでなくてはならない理由は何なのか、あらためて考えてみましょう。

今の自分の思いを熱意を込めて伝えていくことも重要です。

志望動機が曖昧な場合、進学先の大学院や研究室の情報、教授の専門分野などを詳しく調べ、そこで何ができるのかをしっかりと確認しておくことが大切です。

学校のHPはもちろん、オープンキャンパスや研究室訪問などを通じて情報を集めてみましょう。

進学先で得たいものが明確になるはずです。

キャリアプランを考える

志望動機は、大学院進学後、そして修了後の進路をどうしたいかも含めることで、より具体性のあるものとなります。

博士課程に進むのか、それとも就職するのか、自分の将来的なキャリアをしっかりとイメージしておきましょう。

将来設計が明確に見えていると、大学院での研究に対してもモチベーションを持って取り組んでくれるだろうと、試験担当者にも判断してもらえます。

また、一貫性のあるビジョンを伝えることで、進学後に自分の希望進路に役立つ研究へのアドバイスがもらえることもあるでしょう。

【研究室の志望動機】志望動機の構成

志望動機書を実際に書くにあたり、基本的な構成の一例を紹介します。

端的に言えば、結論、根拠、もう一度結論の順番が相手にも大変分かりやすく、望ましいです。

最初の結論で、あなたがなぜその大学院の研究室に進学を希望するのかについて触れておきます。

その後、その大学院を志望するに至った経緯、根拠について説明しましょう。

最後にもう一度、結論としてあなたが目指す進学後のキャリアについて述べることで完成です。

なお、大学院によっては志望動機書の書き方が指定される場合もあります。

事前にしっかりと確認したうえで、取りかかるようにしましょう。

結論:なぜその大学院の研究室に進学するのか

結論ファーストで、まずあなたがその大学院を志望する理由を端的に述べましょう。

これまで大学で取り組んできた研究内容に触れることで、進学理由も書きやすくなるはずです。

どこの大学院でも良いのではなく、その大学院の、その研究室でなくてはならない理由を伝えることで、志望動機書に大変説得力が生まれます。

漠然とした理由にならないためにも、その大学院の研究室が最適と言える根拠を持ちましょう。

大学院側としても、その志望理由をもとに受け入れが可能かどうか判断してくれます。

根拠:その大学院を志望するに至る経緯

志望理由を述べたあとは、それに至るまでの経緯を説明します。

その際、研究を深めたい内容や問題意識を持ったテーマについては、データや実績を用いて論理的に記載するとより効果的です。

加えて、実際に研究ができることになればどうやって研究を進めていきたいか、熱意を込めて述べることも重要となります。

論理性と熱意、冷静さとモチベーションの高さを盛り込むことで、大きな武器となるでしょう。

方向性の異なる2つの方法でアプローチすることにより、深みのある志望動機書となります。

結論:進学後のキャリアについて

大学院修了後、研究にて学んだ専門的な知識をどう活かしていきたいのかについて述べます。

研究者を目指してさらに博士課程へと進むのか、研究内容を活用して就職するのか、自分自身の目指すキャリアについて説明しましょう。

修了後の見通しや目的意識がはっきりしていると、大学院側の求める人材と合致する可能性が非常に高いです。

研究の先に、あなたが見ている自分の将来像を明確に伝えられるようにしましょう。

現在から、未来へのつながりが感じられればなお良いです。

【研究室の志望動機】志望動機の例文

現在取り組んでいる土木工学の研究内容を深めたく、貴学の災害復興科学研究室が最適と考えた。

私は土木工学と、それによって支えられる災害復興の分野に興味があり、主に河川の氾濫やその災害規模を予測する研究を行ってきた。

大学で研究するうちに、河川の流量をコントロールし、事前に災害防止を考える実験に非常に興味を持った。

この実験を机上のものだけに留めることなく、実際の河川ではどのような結果が生まれるのかという視点でも、研究を進めていきたいと思うようになった。

事実、災害復興科学の分野は研究成果が求められているにも関わらず、いまだに実地調査のデータが薄い。

フィールド実験もより重視している貴学の研究室に進学し、河川と災害に関する研究をさらに進めることで、実生活における災害を未然に防ぐことに貢献したい。

貴学に進学後は災害復興分野の知識や研究を活かし、土木分野の企業に就職したいと考えている。

ゆくゆくは机上のみの研究が進められる現状を打破し、研究機関と企業とをつなぐ役割にも尽力したい。

【研究室の志望動機】志望動機の注意点

初めに、志望動機書の書き方に指定があるのかを確認しましょう。

大学院によって、指定のフォーマットや字数が設けられている場合もあるので、それらを守って作成しましょう。

また、提出前には誤字脱字がないか、文章におかしなところがないかもチェックする必要があります。

お世話になっている大学の教員に、添削してもらうのも良いでしょう。

ほかにも見落としがちな点について、以下では確認していきます。

自分の志望動機書に修正すべき点がないか、しっかりと見比べましょう。

家から近いなどはNG

現在通っている大学ではなく、他大学の大学院に進学したい場合「なぜわざわざこの学校の大学院へ進学するのか?」と面接試験で聞かれる可能性は非常に高いです。

その際に、授業料が安い、家から近いなどの待遇面について述べることは好ましくありません。

あくまで、希望する研究のための環境が整っていることに焦点を当ててアピールしましょう。

そのためにも、進学先の大学院や研究室、担当教授について調べておくことが大変重要です。

志望動機書を書くことであらかじめ自分自身の考えを整理しておけば、面接での急な質問にも慌てずに対応できます。

単なる提出書類の作成と思わず、面接試験を意識してじっくりと考え、丁寧に書いていきましょう。

大学院の敬称に注意

文章で書く際、希望する大学院のことは「貴学」と表記するのが無難です。

面接など口頭で述べる場合は、同じく「貴学」と呼ぶか、大学名をそのまま言うのが良いでしょう。

面接練習などと並行して作成することで、敬称が混同する可能性もあります。

間違っても志望動機書にそのまま学校名を書かないよう、気をつけてください。

細かな部分でミスをして、自分自身の評価を下げることは大変もったいないです。

作成時と提出前に隅々までよく確認し、完璧な状態で送りましょう。

まとめ

志望動機書は、大学院入試において大きな評価ポイントとなります。

「これまでどんな研究をし、なぜその大学院へ進学したいのか」「何に問題意識を持ち、大学院に入ったあかつきにはどうやって研究を深めたいのか」「修了後は、学んだ専門的知識をどのようなキャリアに活かしていきたいのか」を深く考え、自分の言葉で伝えられるようにしましょう。

書き方に悩んだ際は大学の教員に相談したり、希望する大学院のオープンキャンパスや研究室訪問をしたりして、情報を集めてみましょう。

柴田貴司
監修者

明治大学院卒業後、就活メディア運営|自社メディア「就活市場」「Digmedia」「ベンチャー就活ナビ」などの運営を軸に、年間10万人の就活生の内定獲得をサポート

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