【例文有り】教育業界の志望動機ってどう書くの?ポイントや注意点、よく使われる志望動機を解説

【例文有り】教育業界の志望動機ってどう書くの?ポイントや注意点、よく使われる志望動機を解説

教育業界は生徒や保護者から感謝されることが多く、人の役に立てる仕事をしたい方にとって、魅力的な業界の1つでしょう。

しかし、履歴書やエントリーシートに書く志望動機が「人の役に立ちたい」だけでは不十分で、なかなか熱意が伝わりません。

この記事では教育業界を志望する方向けに志望動機の書き方や注意点、よく使われる志望動機についてまとめました。

記事の後半では、志望動機の例文も紹介しています。

就職先に教育業界を考えている方は、ぜひ参考にしてみてください。

この記事を読んでわかること
  • 教育業界とは
  • 志望動機で見られるポイント
  • 志望動機で書くべきポイント
  • 教育業界向けの志望動機例文
この記事をおすすめしたい人
  • 教育業界に興味がある人
  • 教育業界を志望する人
  • 志望動機の書き方を知りたい人
  • 例文を参考にしながら、志望動機を書きたい人

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【教育業界の志望動機】教育業界の業務内容

まずは教育業界の業務内容について紹介します。

教育業といえば学習塾・予備校をイメージしやすいですが、教える以外の仕事に携わっている方も非常に多いです。

営業や事務といった仕事で教育事業を支える方も多く、自分にとって一番やりがいのある仕事は何か考えてみましょう。

就職面接では同じ教育業の中でもなぜその業種・起業を選んだのかや、講師・営業・サポートスタッフの仕事を選んだのかについて、くわしく説明を求められる可能性が高いです。

業種

教育業界は、ターゲットに応じて以下の見出しで紹介する3つの業種に分類できます。

子どもや受験生を相手にするばかりが教育業界ではありません。

生涯学習を支えたり、資格取得をサポートしたりといった仕事にやりがいを感じる方も多いです。

特に現代は生涯学習を奨励する傾向が強くなっており、今後社会人向けの教育サービスが需要拡大することも考えられます。

教育業界で働いてみたい方は、さまざまな業種で働く可能性について考えてみましょう。

受験向け学習

小中高生向けに、学習塾や予備校・家庭教師といったサービスを展開する企業がこの業種に該当します。

学習塾は主に定期試験対策・基礎学力向上をメインにしており、予備校は大学受験を見据えた、長期的な対策をメインにしているサービスです。

日本では少子化が進んでおり、必然的にターゲットとなる顧客も少なくなっています。

しかし子どもが少ない分、一人ひとりに充実した教育サービスを受けさせたいと考える保護者もおり、オンライン授業などの需要が増えてきました。

需要がいきなりなくなることはまず考えられない業種です。

塾講師や家庭教師のアルバイトにやりがいを感じている方・子どもの役に立てる仕事がしたい方にとっては、非常にやりがいのある業種と言えるでしょう。

社会人向け学習

社会人が社会に出てから学び直すのを支援するサービスのことを「リカレント教育」と呼びます。

昔からある通信教育も、この業種に該当するでしょう。

現在このリカレント教育が普及しつつあり、社会人向けの大学講座・オンライン英会話・パソコン教室などが増えてきました。

時代と共にニーズの高いプログラムは変化しており、今後も新しいジャンルの学びが人気を得る可能性もあります。

最近は、給料がなかなか伸びない中将来の資金に不安を感じる方が多い世相を反映し、投資スクールなどの人気が高いです。

ストレス社会を生き抜くために、ヘルスケア・メンタルケアといった分野を学びたい方もたくさんいらっしゃいます。

中高年層では、学ぶことだけでなく学習者コミュニティに参加したい・生きがいを得たいといった目的で教育を受ける方も多いです。

社内研修サービス

新入社員を迎え入れる際や社員を管理職に登用する際、研修を義務付ける企業は多いです。

その研修を自社内だけで実施せず、一部を外部サービスに委託する企業も珍しくありません。

企業の求めに応じてセミナーなどを丸ごと運営する場合もあり、オンライン学習アプリ提供・採点協力などで企業の研修プログラムの一部を担う場合もあるでしょう。

この業種では講師だけが仕事の中心にいるわけではなく、営業・事務などさまざまな方が協力して研修を成功に導く必要があります。

これまで慣例的に教育合宿を行ってきた企業も多いですが、最近はコロナの影響もあり、大人数を一か所に集めて研修を行う企業が減りました。

この業種でもオンライン化が進行しており、今後のスタンダードになっていく可能性もあるでしょう。

業務内容

続いて、教育業界で働く方の業務内容について紹介します。

当然生徒に教える仕事をする方は必要ですが、講師は授業準備などの仕事もあり事務・営業といった仕事まではなかなか手が回りません。

そのため講師をサポートする事務方や、新規生徒を獲得するための営業スタッフの仕事も非常に重要です。

教育業界に興味をもった方は、講師以外の形でも自分が教育を支援する力になれないか考えてみましょう。

講師としての仕事経験を活かし、企画などの仕事に進んでいく方もいらっしゃいます。

講師

生徒に向けて授業やセミナーを行う講師が、教育業では欠かせません。

講師役はさまざまな働き方があり、予備校講師だと直接雇用で給料をもらう形態になっていない場合もあります。

名前だけで生徒を呼べる人気予備校講師だと、1コマあたりでもらえる報酬が高く設定されるのは当然でしょう。

しかし、新卒で就職した方が、塾や予備校でそのまま講師の役割を求められることも多いです。

その場合、教えられる内容はどうしても中学・高校の5教科など専門性が低いものに限られるでしょう。

中学よりも高校のほうが教える内容は難しく、講師自身も高い学力を持っているほうが有利です。

講師自身も勉強しつつ、受験のポイントや各学校の試験傾向・新しい学習指導要領なども学んでいく必要があります。

サポートスタッフ

塾や予備校といったサービスでは、実は講師以外の方も非常に重要です。

サポートスタッフは「教務」などと呼ばれ、生徒や講師のサポートスタッフを行います。

アルバイト講師の大学生を雇っている場合、そうした方のマネジメントも大切な業務です。

もし生徒が勉強に打ち込めておらず、成績が下がっているなら、保護者も交えて面談や志望校変更のアドバイスをしなければいけません。

講師が授業に集中できるよう、テストの採点といった事務作業もこなす必要があります。

裏方の仕事ではありますが、特に受験相談をする予備校では直接生徒と接する機会も多く、コミュニケーション能力も重要です。

学生を相手にする塾や予備校以外でも、学習サポートや入学案内など講師以外のスタッフが担う仕事はたくさんあります。

事務・営業

教育業でも、企業や法人という形をとって営利目的で営業しているので人事・経理・庶務といったスタッフがいなければ、組織はうまく機能しません。

生徒を集めるための営業・広報といったスタッフも必要です。

予備校では合否の決まる春が勝負で、生徒獲得のために毎年激しい競争が繰り広げられてきました。

教育業界は日本全国に名前を知られる大手もあれば、地域密着型で運営しているローカルな学習塾もあります。

規模の小さい塾では、事務・営業がビラを配ったりするなど、地道に生徒を募集するための役割をこなす場合も少なくありません。

通信教育などの場合は、営業スタッフがどれだけ契約を取れるかが非常に重要です。

保険・金融などほかの業界のように、営業にインセンティブが設けられている可能性もあります。

企画・開発

授業以外の形でも教育サービスを実施する企業では、企画・開発職として働く方もいらっしゃいます。

具体的には、学習効率化アプリやオンラインサービスの企画・開発などに携わることとなるでしょう。

通信教育などでも、受講生の満足度を高めるためには、教材自体の質が高くなければいけません。

資格試験の講座などは、常に最新の法律・試験形式に合わせて情報をアップデートしていく必要もあります。

特にコロナの感染拡大以降、教育サービスも対面形式の授業ではなく、自宅にいながら学べるサービスを選ぶ方が増えてきました。

多くの方にダウンロードしてもらえる教育アプリを開発できれば、かなりの利益につながるでしょう。

そのため、講師以外の企画・開発職に求められる役割が今後さらに大きくなる可能性もあります。

【教育業界の志望動機】教育業界に向いている人

そもそも教育業界とは、どのような人が向いているのでしょうか?

その点をあらかじめ理解していないと、ESや面接でうまく志望動機を伝えることが難しくなってしまいます。

だからこそ、ここで向いている人の特徴を紹介しますので、自分に当てはまるところがあるのかどうかをチェックしておいてください。

人が好きな人

まず大前提として、教育業界での仕事は多くの人とコミュニケーションをとることになります。

特に学校の先生となれば、一度に大勢の生徒と接することになるでしょう。

だからこそ、根本的に人間そのものが好きじゃないと、いざ教育業界に飛び込んだとしても長く続けていくことは難しくなってしまいます。

もし誰とでも上手に接することができる自信がある場合は、それだけでも十分に教育業界に向いている人材だといえるでしょう。

コミュニケーション能力がある人

人と接する機会が多々あるということは、必然的にコミュニケーション能力も求められます。

そのため、相手の気持ちを瞬時に汲み取って会話ができるようになっておくことも、教育業界で活躍するためには重要なポイントになるでしょう。

時には生徒1人1人からさまざまな相談を受けることもありますので、先生としてしっかり対応できる自信があるなら、教育業界で十分にやっていけるはずです。

長期的な視点を持てる人

教育業界での仕事は、基本的に長期的な視点を持って仕事に取り組むことになります。

そして最終的な結果だけではなく、それまでのプロセスを重視しながら仕事をすることも意識していかなければいけません。

だからこそ、生徒に勉強を教える際には、長期的な視点からどのようにすれば良いのか?どんなサポートが必要になるのか?を、必然的に考えることになるでしょう。

普段から計画を立てて行動できるタイプの人であれば、きっと教育業界での仕事も向いているといえます。

【教育業界の志望動機】志望動機で見られるポイント

これから教育業界で仕事を始めたいと思っている人は、どんな志望動機を伝えるべきなのかを考えておく必要があります。

ここからは、どんな企業からも見られる志望動機のポイントを、3つ紹介しましょう。

志望度

まずその人が、どれくらい本気で入りたいと思っているのかを判断しようとします。

どんな企業も自社に対して強く興味関心を抱いている人を採用したいと考えているため、これは当然のことだといえるでしょう。

だからこそ、実際に自己PRをする際には、相手に伝わるような志望動機を作っておく必要があります。

企業はどこもタダで人材採用をしているわけではありませんので、志望動機から本気度が伝わらなかった場合は、それだけで不採用になってしまうかもしれません。

ちなみに、勢いだけで本気度を伝えようとする人もいますが、それだけではどんな企業にも響かないおそれがあります。

そのため、志望動機を伝える際には、根拠となる理由を必ず添えるようにしてください。

でないと説得力に欠けてしまうため、これは必須事項だといえるでしょう。

企業とマッチしているか

たとえあなたがどれだけ学歴の良い人材だったとしても、企業とのマッチ度が低ければ採用されにくくなってしまうおそれがあります。

なぜなら、企業は自社に合う人材を優先的に採用したいと考えているからです。

例えばどんな企業にも、必ずといって良いほど企業理念があります。

その企業理念に沿って、同じ方向を向いて頑張れる人材であることが、採用における大前提であることを覚えておいてください。

社員の働き方、職場の雰囲気など、それぞれの企業で大きく異なるため、あらかじめ自分とマッチしそうなのかどうかを、きちんとリサーチしておきましょう。

応募者の人柄

どんなに優秀な人材だとしても、気の合いそうな人じゃないといけないと思っている企業は少なくありません。

つまり、その人の学歴や経験だけではなく、人柄まで見ようとするのです。

お互いに気持ちよく働くためにはとても重要な要素になるため、自己PRの内容はもちろん、面接になればどのような説明の仕方をするのかも、細かくチェックされることになるでしょう。

だからこそ、どんな企業にアピールする際にも、その企業にいる人と性格の合う人間であることをアプローチできるのが理想的です。

そのためにも、必ず自分が応募することになる企業にどんな人が働いているのかを、調べるようにしてください。

そうすれば、どのような人柄の人材を求めているのかもイメージしやすくなるはずです。

【教育業界の志望動機】志望動機に書くべきポイント

次に、教育業界へ履歴書・エントリーシートを提出する際に志望動機で書いておくべき項目について見ていきましょう。

採用担当者は志望動機から、志望者の自己分析や企業研究・業界研究がしっかり進んでいるかをチェックします。

入社後の早期退職やミスマッチを防ぐために、志望者の本気度を知りたいというのも志望動機を書かせる大きな理由です。

なぜ教育業界なのか・なぜその企業なのかをしっかり書ければ、そうしたポイントで高い評価を得やすいでしょう。

なぜ教育業界を選んだのか

志望動機欄ではなぜ教育業界に行こうと思ったのか、短い文章で明確にすることが大切です。

しかし「教育に携わることで社会貢献したいと思った」「人に感謝される仕事をしたいと思った」だけでは説明が足りません。

社会貢献は、教育以外にもさまざまな業界でできることです。

メーカーの営業で優れた製品を多くの方に伝えることも社会貢献であり、サービス業でお客様の声を聞きさらに優れたサービスになるよう分析するのも、社会貢献になるでしょう。

その業種でしか成しえないことを明確にしなければなりません。

たとえば予備校であれば「自分と同じように一度大学受験で失敗して悔しい思いをした方に、次のチャンスを与えるサポートがしたい」といった動機が考えられます。

なぜその企業を選んだのか

なぜ教育業界を選んだのかの次は、業界の中でなぜその企業なのかをはっきりさせなければいけません。

予備校だけ見ても日本には数多くの企業・法人があり、全国規模で知られていないものの地元で評判になっているところも多いです。

その中でなぜその企業なのかを明確にしなければ、「なぜ最大手の〇〇予備校ではなくうちを第一志望にするのか」という採用担当の疑問に答えられません。

企業によって「生徒の学習サポートが非常に充実している」「保護者・生徒と定期的にコミュニケーションを取っている」「成績の落ちた生徒がいても誰1人見捨てない」などポリシーがあるでしょう。

企業の特色・理念を理解したうえで、自分もその達成に貢献したいと示すことが大切です。

入社後行いたいこと

人事が就活生を選ぶポイントは、端的には「入社後に企業に貢献してくれそうか」であると言えます。

そこで、志望動機では自分が企業に入社できたらどのように働きたいか示すことが大切です。

具体的には「自分も〇〇を苦手としていた経験があるからこそ挫折しやすいポイントがわかっていて、この科目が苦手な生徒の学力向上に貢献したい」といった理由が考えられます。

将来のキャリアプランを明示し、そのプラン実現のためにどのように働くかを書いても高評価を得やすいです。

たとえば「将来アプリの企画などを行いたいと考えており、まずは現場で指導して生徒のニーズを理解したい」といった説明ができるでしょう。

ただしその企業で実現できる範囲のキャリアプランでなければ、企業研究が足りないと見なされ、マイナスアピールになってしまいます。

【教育業界の志望動機】注意点

続いて、教育業界の志望動機を書くときの注意点を見ていきましょう。

以下の見出しで紹介するポイントは、特に多くの方が陥りやすい落とし穴です。

書き上げたあと、企業にマイナスの印象を与える表現が入っていないかよく確認しましょう。

自信がなければ、第三者に志望動機を添削してもらうのもおすすめです。

大学のキャリアサポートで添削サービスを受けられれば、そちらを利用する手もありますし、就活エージェントサイトに登録していれば、就活のプロからアドバイスをもらうこともできます。

理想をアピールしすぎない

「このような働き方をしたい」と書くことは大切ですが、理想をアピールしすぎないように気をつけましょう。

入社後誰もがすぐに、自分の希望の部署に配属される・希望する仕事をさせてもらえるとは限りません。

講師の仕事を希望していても「講師だけでなく、ビラ配りや営業といった仕事もやってもらう」と言われる可能性もあります。

思っていたイメージと違っていたとき、早期退職してしまう可能性がある学生を企業が敬遠するのは当然です。

どんな仕事でも、自分の経験のために頑張りたいという姿勢を示しましょう

企業視点をしっかり取り入れる

教育のように「お客様のために働く」ことでやりがいを感じる方が多い業種では、企業視点でものが考えられる姿勢をアピールすることも大切です。

「生徒第一で仕事をしたい」と考えることもときには必要ですが、そのことを強調しすぎるのはあまりおすすめできません。

あくまで民間の利益を求める組織に勤める以上「企業へどのように利益をもたらすか」を追い求める必要があります。

これは就活だけでなく、実際に入社してからも考えなければいけない問題です。

生徒のためになると思った意見を述べたところ、企業の利益にとってマイナスになるので受け入れられないと、提案が拒否される可能性もあるでしょう。

自分の理想と現実にギャップがあっても、それが受け入れられる柔軟さをもつことが大切です。

【教育業界の志望動機】おすすめの志望動機の構成

志望動機をこれから作る際に、そもそもどんな流れで作れば良いのかわからない人もいるかもしれません。

適当に作るよりも、きちんと整理しながら作った方が相手に伝わる志望動機になるため、これは重要なポイントだといえるでしょう。

そこで覚えておいてほしい方法が、PREP法と呼ばれる作り方です。

ここで詳しく解説します。

Point(結論)

まず重要になってくるのが、志望動機をダラダラと話し始めるのではなく、必ず結論から伝えるようにすること。

つまり、いきなり答えからハッキリとさせることが大切です。

これにより、その後で話すことを相手に理解させやすくなります。

また、同時に興味を抱かせることもできるため、印象に残る志望動機を伝えられるようになるでしょう。

例えば「私が貴社に入りたいと思っている理由は○○だからです」と、きっぱりわかりやすく書けばOKです。

Reason(理由)

結論を話したあとは、その答えに関係する具体的な理由を伝えていきましょう。

なぜ興味を抱いたのか?その企業のどこに魅力を感じたのか?などを、できる限り詳しく書き記すことが大切です。

理由が適当になってしまうと「他の企業でも良いんじゃないか?」と思われてしまうおそれがあるため、その企業じゃなければいけない理由を、事前に考えるようにしてください。

もしどうしても難しいと思った場合は、その企業ならではの良いところを調べることで、明確な答えが見つかるかもしれません。

Example(具体例)

結論に関する理由を伝えたあとは、さらに関連するエピソードを伝えるようにしましょう。

エピソードの内容に関しては、最終的に結論につながるのであればどんなことでも問題ありません。

ただし、エピソードを伝える際には起承転結を意識してください。

なぜなら、起承転結のないエピソードは相手に何も響かないアピールになってしまうからです。

そして、あなたの印象も薄くなってしまうでしょう。

だからこそ、どこで話を盛り上げるのかを考えながら、アピールにつながるエピソードを書くようにしてください。

Point(結論)

最後の締めとして、再び結論をここで伝えてください。

ここまで綺麗にまとめることができれば、どんな採用担当者にも覚えてもらえる人材になるでしょう。

また、結論だけで締めてしまうのではなく、ここまで話したことを踏まえた上でどのように貢献していけるのかを、追記することも重要です。

そうすれば、どの企業に対しても好印象を与えることができるでしょう。

そして何より、採用後の働いている姿をイメージしてもらえるため、うまくいけば採用率が大幅に上がることも期待できます。

【教育業界の志望動機】よく使われる志望動機の例

次に、教育業界を志望する方がよく使う志望動機の例をいくつか紹介します。

大手であれば何百人・何千人と応募がある以上、志望動機はどの業界でもほかの学生と内容がかぶってしまうでしょう。

大切なのはどのようにその内容を説明するか、説得力をもたせるかです。

志望動機の中身自体はそこまで大事ではありませんが、よく用いられる志望動機を知っておけば、自分自身の志望動機を考えるのに役立ちます。

自分にこの動機はあてはまるか・あてはまらないかという観点で考えてみましょう。

学生向けが主な企業

学生向けの塾・予備校・家庭教師でよく用いられる志望動機には、以下のものがあります。

アルバイトをしていた方なら「学生時代にやってきたアルバイト経験を活かしたい」という自分のスキル・適性を理由にする方が多いです。

日本ではほとんどの方が学校や塾で学ぶ経験をしており、そこで良い経験をしたため、教育業界ヘ進みたいと考える方もたくさんいらっしゃいます。

こうした思いが強い方は「自分も生徒を助けたい」「子どもの成長の可能性を広げたい」「子どもに向き合う教育をしたい」など、自分も子どものために何かしたいという動機を書く場合が多いです。

「地域の教育格差をなくしたい」「学校になじめない生徒の助けになりたい」など、教育問題解決への貢献も教育業界の志望動機になり得ます。

社会人向けが主な企業

社会人向けのサービスを運営する企業に応募する方の志望動機は、学生向けの企業よりも社会貢献メインの理由を書く方が多いです。

「今後日本がグローバル化に対応できるよう、社会人教育を充実させる助けがしたい」「人生100年時代に老後もやりがい・生きがいをもてる社会にしたい」といった理由が考えられます。

もちろん、学習者の助けになりたいという志望動機は、社会人向けの教育業でもたくさん書かれてきました。

具体的には「キャリアアップを目指す社会人の助けをしたい」「学歴に関係なく活躍できる方を増やしたい」といった志望動機が考えられます。

どちらの方向性で志望動機を書いても良いですが、その動機を満たすのに「なぜその企業でなければいけないのか」を説明できなければいけません。

【教育業界の志望動機】志望動機のオススメの構成

志望動機を書く際は、どの業界でも結論を最初に書くことが大切です。

「私の志望動機は〇〇です」「私は~~と考えて、貴社を志望しました」と最初に述べることで、相手に自分の伝えたい要点がすぐ伝わります。

そのあと志望動機を補足するための根拠を続けますが、ここで自分の具体的な経験(良い先生との出会いなど)を用いると説得力が増すので、おすすめです。

最後に、自分が入社できたらどう貢献していきたいかを書きます。

ここで自分の強みや人柄についても触れられればベターです。

「〇〇部で後輩の指導に携わってきた指導力を活かし」「大人数相手でも一人ひとりに気配りできる長所を活かし」などの前置きがあれば、自分が本当にその仕事に適性がある・スキルがあることを伝えられるでしょう。

【教育業界の志望動機】志望動機の例文

最後に、教育業界に提出する志望動機の例文を4つ紹介します。

小中学生向け学習を提供する企業志望・予備校志望・社会人向け学習を提供する企業志望・内研修サービスを提供する企業と、業種ごとに例文を用意しました。

自分の志望に近いところの例文を、ぜひ参考になさしてみてください。

どの例文も、結論を最初に書きその後根拠・入社後の貢献につなげていく文章構成が共通しています。

志望動機はもちろんガクチカなどでも使える構成なので、ぜひこの文章構成をマスターしておきましょう。

小中学生向け学習を提供する企業を志望する際の例文

例文

私は、学校外でさらに子どもの成長可能性を広げられる仕事に携わりたいと思い貴社を志望しました。

これは私が小・中・高と公立学校に通っていて、先生がなかなか生徒一人ひとりに向き合ってくれないと感じ、悩みを抱えてしまった経験がもとになっています。

放課後に通っていた学習塾のほうが、講師の方が勉強以外のことでも生徒の話に耳を傾けてくれ、安心して過ごせました。

貴社は数ある学習塾の中でも特に面談・個別指導で高い評価を得ており「〇〇」という、ほかではないサービスを取り入れています。

大手ではなかなか難しいサービスであり、説明会でこの話をうかがったときに貴社への興味が非常に高まりました。

講師として働けるチャンスをいただけたら、自分も生徒の成長がサポートできることを第一に考え、生徒・保護者から信頼を寄せていただける存在になりたいです。

生徒からもっとも信頼されている塾という評判を広め、貴社が目指す地域ナンバーワン学習塾への成長にも貢献したいと思っています。

予備校を志望する際の例文

例文

私が貴社を志望した理由は、受験生の精神面をサポートする仕事がしたいと思ったことです。

自分自身現役での受験に失敗し、浪人して現在の大学に合格しています。

そのときは、学力面よりもむしろ精神面で大きな不安を感じ追い詰められていました。

そこでチューターの方が優しく相談に応じてくれなければ、今の自分はないと思っています。

貴社の生徒サポートは、4月に〇〇・5月にxxと、受験直後のケアで非常に生徒目線の取り組みをしていることが特徴です。

私も経験上、この時期のメンタルケアがとても大切であると感じているため、貴社のサポートスタッフとして働いてみたいと強く思うようになりました。

入社させていただけたら、生徒・保護者それぞれと粘り強く面談を重ね、親子両方が納得したうえで志望校を目指せるようにする手助けをしたいです。

現在携わっている家庭教師のアルバイトでも、勉強以外のところで生徒・保護者とコミュニケーションを取るよう努めてきました。

アルバイトの経験を活かし、生徒・保護者双方からの満足度向上に貢献できればと考えています。

社会人向け学習を提供する企業に志望する際の例文

例文

私は、今後の日本では社会人教育が社会の成長につながる、大きなカギだと感じ貴社を志望しました。

現代は「人生100年時代」と言われるほど寿命が延びていながら、社会に出てからもオンライン化などの変化に対応しなければ生きていけない時代になりました。

両親や祖父母がスマホや電子マネーの扱いに苦労してきたことを考えると、年を重ねてから社会の急激な変化に対応することは、簡単ではないと感じています。

しかし、幅広い世代の方が社会の変化へ対応できる世の中になれば、社会全体の生産性が上がり、多くの方が仕事のモチベーションを保ちやすくなると考えました。

貴社は手軽に幅広い分野の学習をできる点が最大の強みであり、多くの社会人の悩みに寄り添える企業であると思います。

入社後は社会人教育の有効性を広めていきつつ、1人でも多くの社会人のキャリア形成・資格取得を支援することで貴社に貢献したいです。

まずは学生時代に〇〇部で培った体力を活かし、営業で少しでも多くの方に貴社のサービスについてアピールできればと思っています。

社内研修サービスを提供する企業に志望する際の例文

例文

私は、入社後に悩む新入社員を助ける仕事がしたいと思い、貴社を志望します。

これは、大学の先輩が入社したあとに「社内研修についていけない」「周りの人間と合わなくてもう会社が嫌になった」といった悩みをよくこぼしていたことが大きな理由です。

こういった悩みは、入社後に良い研修サービスやサポートがあれば、大部分が解決できるのではないかと考えました。

入社後に挫折して早期退職する方が減れば、企業も本来ポテンシャルの高かった方を失わずに済み、社会全体の生産性もアップします。

貴社の新入社員向けセミナーは多くの企業で実績を残しており、特に受講後の離職率の低さ・仕事へ前向きに取り組めるようになった方の多さが特徴です。

私の感じる課題解決に向け、もっとも結果を出している企業ではないかと感じました。

入社できたら私の強みである聞く力を発揮して、新入社員の悩みをしっかり理解し、貴社のシステムに貢献したいです。

将来はこのシステムをより多くの地域・企業へ広められるようにしたいとも考えています。

【教育業界の志望動機】志望動機が思いつかない時にした方がいいこと

ここまでさまざまな解説をしてきましたが、それでも志望動機がうまく思いつかずにつまづいてしまう人もいるでしょう。

そんな人に向けて、志望動機を作る前にした方が良いことを、3つ紹介します。

自己分析を進めよう!

まず志望動機が思いつかない人にありがちなのは、自己分析が足りていないケースです。

つまり、自分のことを理解しているようで、実は理解できていない可能性があります。

だからこそ、ここで自己分析をして、本当の自分とはどんな人間なのかを明確にしておきましょう。

自己分析の方法に関しては以下の記事で詳しく解説していますので、これから本気で就活を成功させたい人は、必ずチェックしておいてください。

業界・企業研究を進めよう!

志望動機がうまく思いつかないのは、もしかすると自分が志望する企業のことや業界のことを、きちんと理解できていないからかもしれません。

もし理解できていれば、何かしら魅力があることにも気づけているはずですので、ここであらためて企業や業界の研究をやり直してみてください。

実際に細かく調べてみると、初めてわかることが多々出てきます。

そのため、今よりもはるかに興味を持つこともできるようになるでしょう。

企業や業界の調べ方については、以下の記事で詳しく説明しています。

就活エージェントを利用しよう!

企業に響く志望動機を考えることについて、苦手意識が強い人もいるでしょう。

もし自力で文章を導くことができない場合は、第三者の手を借りることも考えてみてください。

そこでおすすめなのが、就活エージェントと呼ばれるサービスを利用することです。

就活エージェントでは、就活に関する専門のアドバイザーの力を借りることができます。

そのため、どんな人でも最高の志望動機を作れるのです。

少しでも興味がある人は、以下の就活エージェントを一度検討してみると良いでしょう。

もちろん志望動機の相談だけではなく、他にもさまざまなサポートをしてくれるため、試して損はありません。

まとめ

教育業界の志望動機は「生徒のため」など、内容がほかの就活生と似ている可能性が高いです。

多くの方が「予備校や塾でお世話になった」など、自分の経験をもとに教育業界を志望する中、自分だけのオリジナルの志望動機を作るのは難しいでしょう。

問題はその内容をどのように伝え自分の熱意をアピールするかで、文章構成や表現を工夫して、より良い志望動機を書けるようにしてください。

はじめて志望動機を書く方・文章を書くのが苦手な方は、第三者に添削してもらうのがおすすめです。

柴田貴司
監修者

明治大学院卒業後、就活メディア運営|自社メディア「就活市場」「Digmedia」「ベンチャー就活ナビ」などの運営を軸に、年間10万人の就活生の内定獲得をサポート

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