はじめに
ガス会社に入社するための志望動機は、どのようなものが良いのか、悩んでいる人も多いでしょう。ガス会社は、生活に密接しているガスを取り扱う仕事であることから、志望動機も人々のためのものになりやすいです。
しかし、一方でほかの人と被りやすいため、人事に拾ってもらえる志望動機を書くには工夫が必要かと思います。人事の心に響く志望動機を書いて内定を取れるよう、今回はガス会社の志望動機の書き方をご紹介しましょう。
- ガス会社の志望動機の書き方
- 人事に響く志望動機の書き方
- ガス会社の仕事内容
- ガス会社の志望動機例文
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- 人事に響く志望動機の書き方について知りたい人
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- ガス会社の志望動機例文を読みたい人
【ガス会社の志望動機】ガス会社とは
ガス会社の仕事の概要をつかんでおきましょう。
ガスは、私たちの生活と密接に関わるものですが、実際にはどのような仕事をしているか見えにくい部分もあるかもしれません。これから入社することになるかもしれないガス会社の概要を知っておくことは、かなり大切です。
ガス会社の仕事内容や会社の種類について、以下に詳しくまとめたので、ぜひ覚えておきましょう。
ガスの種類
ガス会社の仕事は主に、企業や一般家庭にガスを提供することまたガス漏れなどの緊急時の対応や点検なども行います。
供給するガスは、主に都市ガスとLPガス(プロパンガス)に分かれ、それぞれの違いは供給の方法でしょう。
自分がどのようなガス会社で働くことになるのか、しっかりと考えておくことが必要です。
また、ガスの供給地により勤務地が変わるため、押さえておきましょう。
勤務地も、自分が通勤するのに無理のないところを選んで就職するのがおすすめです。
- 産業ガス
- 天然ガス
- 都市ガス
- LPガス(プロパンガス)
産業ガス
産業ガスとは、工業・医療・食品・半導体などで使用されるガスの総称です。
主に酸素、窒素、アルゴン、二酸化炭素、水素などがあり、ボンベ・タンク・パイプラインで供給されます。製造・加工・保存・研究など幅広い用途があります。
天然ガス
天然ガスとは、地下から採取される可燃性ガスで、主成分はメタンとなっています。
都市ガスやLNG(液化天然ガス)として利用され、家庭・工業・発電などのエネルギー源となります。燃焼時の環境負荷が低く、クリーンエネルギーとして注目されています。
都市ガス
メタンなどが主成分の天然ガス、主に海外から輸入する液化天然ガスを使用します。
供給方法は、道路の下にあるガス管を通じて提供を行うものです。
都市ガスの特徴としては、天然ガスが主な取り扱いガスであるということでしょう。
また、道路の下にあるガス管を通じて提供されるものであるため、ガス管がない地域では都市ガスを利用できません。
自分が住んでいる地域は、どのガスを使っているかも含めどのガス会社で働くか決めても良いでしょう。
LPガス(プロパンガス)
プロパン・ブタンが主成分の液化石油ガス、主に海外から輸入したものを使用しています。
供給方法は、事業者が直接ボンベでガスを運び、届けるためガス管がない地域で活用されています。
ガス管の設備がなくても、ガスを利用できるので、地域によってはLPガスのほうが主流というところもあるでしょう。
天然ガスと同様、LPガスで利用されるガスも海外から輸入する液化ガスです。
都市ガスは、メタンなどの天然ガスであるのに対し、LPガスは液化の石油ガスというところも大きな違いと言えます。
ガスの使用用途
ガスといっても、様々な種類があり、使用用途も異なります。
そういった違いを押さえておくことで、自分がどのようにガスを用いて、どのようなビジョンの実現や志望する業務の実現ができるかを話すことができます。
ガス種別 | 主な使用用途 | 具体的な使用例 |
---|---|---|
産業用ガス | 工業・医療・食品・半導体などの生産工程 | 製鉄(酸素)、溶接(アセチレン)、医療用酸素、食品保存(窒素)、半導体製造(アルゴン・水素) |
電力用ガス | 火力発電 | LNG火力発電(ガスタービン・コンバインドサイクル発電) |
家庭用ガス | 生活インフラ | 調理(ガスコンロ)、給湯(ガス給湯器)、暖房(ガスファンヒーター) |
産業用ガス
産業用ガスとは、家庭用ガスとして使用される都市ガスやLP(プロパン)ガスを除いた産業向けのガスのことを指します。
産業用ガスは、業界によって使用用途は異なりますが、主に工場の製造プロセスや食品の保存などに使われています。
電力用ガス
電力源として従来は原子力が大きな割合を占めていましたが、2011年の東日本大震災によって原子力発電が使われなくなり、火力発電の割合が大幅に増加しました。
そのため、火力発電の燃料となる液化天然ガス(LNG)の需要が高まっています。
将来的には、国は再生可能エネルギーや原子力にも力を入れる方向性ですが、まだなお火力発電の割合が高いので、電力用ガスの需要は高いでしょう。
家庭用ガス
ガスといって1番想像しやすいのが、この家庭用ガスでしょう。料理やお風呂など様々な場面で使われます。
産業用ガスや電力用ガスとは異なり、家庭用ガスはtoCになるため、少し特徴が異なります。
1番人々の生活を支えている実感を感じやすいのが、家庭用ガスなため、志望動機でも使いやすいでしょう。
職種
ガス会社と一口に言っても、職種は多岐にわたります。自分がどの職種を志望するのかは、明確にしておきましょう。
いずれの職種に就いたとしても、ガスを市民に届けるという最終目的はどの職種も同じです。
どの職種が自分に向いているのか、今まで積んできた経験も含め考えておきましょう。
ここからは、ガス会社の代表的な職種をいくつかご紹介していきます。自身の気質や、これまで獲得してきたスキルを活かせる職種がないか、照らし合わせてみてください。
- 営業
- 事務
- 生産管理
- 調達
営業
個人宅や企業に向けて、都市ガスの設備導入営業を行います。
また、ガス機器の販売や、機器の取り扱いの交渉なども担当しています。
営業は、どの業種でも大変できびしいといわれますが、ガス会社でもそれなりの能力が求められるのです。
新規顧客の獲得はもちろん、既存客へのガス機器についての説明や交渉もするため、コミュニケーション能力が必要です。
ガスは、電気社会である現代でもまだまだ生活に密接した商品であるため、ほかの業種よりは交渉しやすい面もあるかもしれません。
ガス会社の営業職には2種類の業務内容があります。
- 客層:企業、・組織
- 業務内容:法人に対するガスの導入提案や課題解決
- 特徴: 取引の規模が大きいほか、長期的な関係構築が求められる
- 向いている人:粘り強い人、戦略的思考ができる人
- 客層: 一般消費者
- 業務内容:消費者に対するガスの導入提案
- 特徴: 個々の顧客のニーズに合わせた提案が求められる
- 向いている人:コミュニケーション能力が高い人、臨機応変な対応ができる人
事務
また、料金管理や経営企画などを行う職種もあります。
主に、経営面や金銭に関する業務が多いかもしれませんし、また電話対応や顧客とのコミュニケーションもあり得るでしょう。
一般的な事務職と同様、金銭的な管理や経営面での企画を行うなど、幅広い仕事を任されるのがガス会社の事務です。
企業によっては多くのことを任され大変に思うこともあるでしょう。
事務の専門資格を持っていたり、高いレベルの事務処理に自信のあったりする人は、ガス会社の事務を目指すのも良いかもしれません。
生産管理
ガスを供給するにあたり、不要なものを取り除く必要があります。
それを行う機械の設計・管理などを行う理系の職種、応募資格が理工系学部・学科の専攻者に限定される場合もあるでしょう。
ガスを安全に市民に供給するための生産管理の仕事は、高い技術が必要とされます。
生産管理を行うことで、より質の良い安全なガスを届けることができるでしょう。
また、生産管理はガス会社の中でも極めて重要な役割とされているため、とてもやりがいを感じられる職でしょう。
調達
そして、天然ガスなどを海外から輸入する際、コストなどを考慮したうえで安定して調達できるように業務を行います。
ガスを調達するのは、力仕事だけというわけでなくどのような経路ならより良いコストパフォーマンスで調達できるかが大切です。
安全に良い条件で、市民にガスを届けられるよう考慮する能力も必要といえます。
ガスの調達に携わる仕事は、顧客に感謝される機会も多くやりがいを感じられるでしょう。
生産管理や営業の仕事には自信がない人は、調達の仕事が向いているかもしれません。
今後の展望
ガス会社の今後の展望として、主にあげられるのは3つです。
世界で利用されるエネルギーは、今や電力が主流となりましたが、ガスの出番がまったくなくなったわけではありません。
そのような状況下で、ガス会社も今後の展望を考え直しているのが実情です。
都市ガスの自由化や少子化の影響もあり、電力業界への参入をしていく企業も増えています。
ここからは、ガス会社の今後の展望について、くわしく紹介していきますので参考にしてみてください。
競争の激化
これまでガスは大手が独占供給していました。
しかし、都市ガスの自由化により、消費者が自由にガス会社を選べるようになりました。
また、ガス会社は参入障壁が高く、はじめは参入企業も少なかったのですが、現在では参入企業も増え徐々に拡大しています。
そして、自由にガス会社を選べるようになったため、手頃な価格でガスを利用できる機会も増えたと言えるでしょう。
しかし、その一方で価格競争の激化へつながった面もあります。
電力業界への参入
ガス会社が電力事業に参入する動きも見られます。
もともと、ガス会社と電力会社はライバル関係にありましたが、ガス会社が電力事業へ全面的に参入するようになりました。
電力の完全自由化が、ガス会社が電力事業へ参入する引き金になったのです。
しかしながら、ガス会社が電力事業に参入したことで、電力事業との競争関係にも別の変化があったでしょう。
ガス会社が電力事業に手を出したことで、電力業界には競合が増えたことになります。
電力事業への参入は、ガスエネルギー業界の新たな一歩となりました。
少子化による需要の低迷
今後、国内では少子化の影響によるガスの需要低迷も懸念されています。
少子化により、核家族が減りガスの利用率が下がることによって、需要もいっそう低迷していくでしょう。
ガスの需要が低迷する原因として、少子化は意外と大きなものです。
競合とどのような差別化を行い、多くのシェアを獲得できるかがポイントになります。
少子化により、ガスの需要が低迷してもいかにシェアを獲得できるのか、自分なりに考えてみると良いかもしれません。
再生可能エネルギーの活用
再生可能エネルギーを活用するのもガス会社の業務内容の1つです。
近年ではガスや石油の採掘量の限界から再生可能エネルギーが注目を浴びています。
水素と二酸化炭素からガスの主成分であるメタンを合成することによってガスを代替することができるなど、新しいエネルギーとして注目されているのです。
【ガス会社の志望動機】ガス会社大手4社の比較
ここではガス会社の大手である、「東京ガス」、「大阪ガス」、「東邦ガス」、「西部ガス」の4社を比較していきます。
企業名 | 特徴 |
---|---|
東京ガス | 関東圏を担当しており、売上高・供給量ともに国内トップクラス。都市ガスの供給に加え、電力や海外事業にも積極展開。また環境エネルギー事業や脱炭素に注力している。 |
大阪ガス | 関西圏を中心に展開しており、国内2位の都市ガス事業者。ガス機器開発に強みがあり、電力事業や再生可能エネルギーも推進。独自の技術開発力が強み。 |
東邦ガス | 中部圏最大の都市ガス会社。家庭用・産業用需要への安定供給に注力。地域密着型の営業スタイル。 |
西部ガス | 九州最大の都市ガス事業者。地域特化型で、インフラ整備を重視している。地域密着型の運営が特徴的。 |
【ガス会社の志望動機】ガス会社に求められる人物像
ガス会社に求められる人物像とは、どのような人物でしょう。また、ガス会社に求められる人物像に自分があてはまっているか、気になるところです。
一般企業で求められる人物像とも一致する部分はありますが、ガス会社ならではの求められる特徴もあります。ガス会社は、市民にガスを届けるという目的により、福祉的な要素が求められるかもしれません。
ここからは、ガス会社に求められる人物像をご紹介していきましょう。ガス会社に入社するために、求められる人物像はどのようなものか、以下をチェックしてください。
- 社会貢献意欲が高い
- 責任感がある
- アイデア力がある
社会貢献意欲が高い
人々の生活を支えている点で「誰かの役に立とう」と考える人におすすめです。
もともと「社会貢献をしたい」という意欲が高い人は、ガス会社に向いているかもしれません。
安全に質の高いガスを市民に届けたいという気持ちは、熱意につながるでしょう。
社会貢献意欲から生じる熱意をもっている人は、ガス会社に求められる人物です。
ガスは人々の生活に直結するエネルギーであるため、社会貢献の側面が強い仕事と言えます。
志望動機でも「市民の生活やガスの利用者の役に立ちたい」という面でアピールすると良いでしょう。
責任感がある
ガス会社は、人々の生活で利用されるエネルギーに携わる大切な仕事です。
人々の生活を背負っていると意識し、業務に責任をもってしっかりと取り組む姿勢が求められます。
したがって日頃から責任感のある人は、ガス会社でも求められる人材と言えるでしょう。
ガス会社では、ガスの管理や調達など商品の安全に関わることも多い仕事です。
志望動機を書くときも、責任感を発揮したエピソードや過去の事例を取り上げることが有効でしょう。
アイデア力がある
ガス会社では現在、他社との差別化が課題になってきているでしょう。
新たな事業に目を向け、活用できないか模索するなど柔軟なアイデア力が求められています。
「ガス会社にアイデア力のある人が必要」と言われても、なかなか想像できないかもしれません。
アイデア力がある人材は、ガス会社の現在抱えている課題を解決するために必要とされています。
他社との差別化をするためのアイデアを今からでも、考えてみると良いかもしれません。
そのアイデアを、志望動機に盛り込むこともおすすめです。
【ガス会社の志望動機】企業は志望動機から何を見るのか
まず、ガス会社は、就活生の志望動機の何を見るのか考えてみてください。他業種の企業と同じように、熱意や人柄はもちろん、その企業や職種との適性も見られるでしょう。
熱意と人柄や適性ですが、その中でもガス会社はどのような面でチェックしているのかご紹介したいと思います。
これを知っておけば、良い志望動機が書けるはずなので、参考にして書いてみてください。
- 熱意
- 人柄
- 適性
熱意
企業の人事は熱意から、あなたの志望度を見ています。
熱意が足りないと、内定辞退の可能性や早期離職の可能性が疑われるため、なかなか選考を通過するのは難しいです。
「すぐに、辞めてしまわないか」は、多くの企業が気にするところでしょう。
熱意を表現するのは、考えてやろうとすると難しいかもしれません。
ガス会社に入って、どのように働きたいか何がしたいか、具体性のある指針があると良いでしょう。
熱意のある就活生はどの企業でも求められるはずなので、積極的に熱意をアピールしてください。
人柄
あなたの人柄が企業の雰囲気や組織に合っているか、またなじめそうかを見ています。
企業が求める人物像を参考に、あなたの人柄と照らし合わせましょう。
人柄採用という言葉もありますが、市民の暮らしと密接に関わる仕事をするガス会社は、人柄はより重視されます。
電話対応や顧客対応、営業の仕事をするならば、企業に適した人柄はなおのこと求められるでしょう。
自分が受ける職種や企業のイメージを考慮して、志望動機で自分自身の人柄の魅力をアピールしてください。
適性
適性については、あなたに活躍できるポテンシャルがあるかどうかを見ています。
あなたの性格や価値観などから、適性を読み取れるため、志望動機ではどのような価値観で仕事に挑むか書いてみましょう。
「お客様のニーズを大切にしたい」「企業が取り扱う商品の魅力を第一に伝えたい」などを伝えると、適性が伝わりやすいです。
また、企業が求めている人材の特徴をつかんだうえで志望動機を書くと、適性の面で評価され、採用されやすくなるでしょう。
【ガス会社の志望動機】志望動機を書く前の準備
ここまでで、ガス会社についてのことや求められるものが多く知れたと思います。志望動機が、自分の中で固まってきた人も多いでしょう。
実際に、今すぐ志望動機を書き始めるのも良いですが、より良い志望動機を書くためには準備をきちんとしておいてください。
書き始める前にしっかりと方向性を決め、準備をしておくことで、ほかの志望者よりも一つ抜きんでることができるかもしれません。
志望動機を書く前にすると良い準備を、ご紹介しますので参考にしてみてください。
- なぜその業界なのか
- なぜその企業なのか
- その企業で活かせるあなたの人柄は何か
- キャリアプラン
なぜその業界なのか
なぜインフラ業界の中でも、ガス会社なのかを自分の中で深掘りしましょう。
たとえば「社会貢献したいから」という場合「ほかにも社会貢献できる業界はあるが、なぜガスなのか」まで考える必要があります。
電気など、生活に必要なほかのインフラの中でも、ガスを選んだ理由はそれぞれあると思います。
なぜガスが一番良いのかを考えて、その理由を明確にし、書いてみましょう。
そうすることで、ガス会社を選んだ志望動機がより明確になります。
なぜその企業なのか
そして、ガス会社の中でもなぜその企業なのかまでを深掘りしましょう。
ほかの業界を受けるときにも考えるべきことではありますが、ガス会社はなおさらこのようなくわしい動機が求められます。
その企業の強みや独自の取り組みについては、よく知っておく必要があるため、事前に調べておきましょう。
また、あなたがその企業に向いていると言えるのかなどを整理していくことで、より深い志望動機を作れます。
企業のホームページやインターンで得た情報、OB/OG訪問での情報をもとに進めてみましょう。
その企業で活かせるあなたの人柄は何か
まず自己分析を行い、あなたの人柄やアピールできることを可視化しましょう。
次に、企業が求める人物像とあなたの自己分析結果を照らし合わせてみてください。
その企業が求める人物像や目的達成に、あなた自身が合致しているかは重要なところです。
志望する企業で、活かせる魅力や強み、人柄を見つけて積極的にアピールしていきましょう。
志望動機の中に盛り込むなら「貴社にこのような点で貢献できる」というように書くと良いかもしれません。
キャリアプラン
志望動機の中で重要な、熱意をアピールする点で重要です。
その企業で歩めるキャリアを確認し、あなたがどう成長していきたいかを整理してみましょう。
就職する前からキャリアプランを考えるのはなかなか難しいことですが、今から考え始めても損はないことです。
志望動機としてキャリアプランを盛り込めば「熱意がある」と人事に評価される可能性も高まります。
【ガス会社の志望動機】志望動機の構成はPREP法で作ろう!
志望動機を書く際には構成を意識して書くことで論理的で分かりやす文章を作ることができます。
具体的にはPREP法を使うとよいでしょう。これはビジネスの場でも用いられる手法であり、ESや履歴書だけでなく、面接で話すときにも意識しましょう。
「Point(結論)」→「Reason(理由)」→「Example(具体的なエピソード)」→「Point(結論)」の順で構成する手法。
この順番で話すと自然に論理構造が意識できている文章がつくれる。
Point(結論)
まずは「なぜその企業を志望するのか」を簡潔に書きましょう。
ESや履歴書などのでは最初の1行目が最も重要とされているため、できるだけわかりやすく、伝えたい内容をしっかり伝えられるようにしましょう。
この結論の部分をおろそかにすると、応募数の多い会社では最後まで志望動機を見てくれない場合もあるので気を付けましょう。読み手が理解しやすい書き出しを意識することで、企業の目に留まり、しっかりとアピールできるでしょう。
- 「ガス会社を志望する理由は、地域社会・企業の長期的な成長に貢献したいと考えたためです。」
- 「ガス会社を志望する理由は、地域社会に欠かせないエネルギー供給に貢献し、地域の人々の暮らしを支え続けたいと考えたためです。」
Reason(理由)
結論を書いたら、必ずそれに対する理由や根拠を書きましょう。
書き出しでグッと興味を掴むワンフレーズは、インパクトこそ絶大ですが抽象的です。そのため、結論に説得力を持たせるため、詳しい根拠を書く必要があります。
- 「貴社のインターンシップで、エネルギー業界の重要性に魅力を感じました。」
- 「ゼミでの自治体とのプロジェクトで、ガスの供給の重要性を学びました。」
Example(具体的なエピソード)
結論と理由を述べたら、それにいたった具体的なエピソードや実体験を述べましょう。
その志望動機を考えるに至った自分のこれまでの経験があるはずです。それを述べることで、志望動機に根拠を持たせることができ、説得力の高い志望動機を作成することができます。
また、志望動機が同じような学生は多く存在しますが、根拠となるエピソードによって自分の志望動機にオリジナリティーが埋めれるため、差別化をしやすくなります。
- 「学生時代の部活のマネージャー経験から、他社の支援にやりがいを感じ、インパクトの大きいエネルギー業界から企業の支援をしたいと思うようになりました。」
- 「ゼミで自治体の方と交流していく中で、ガスやエネルギーの役割や影響力を学び、将来はその領域で地域の人々の生活を支えたいと思うようになりました。」
Point(結論)
最後に結論を述べていきます。最初に述べた結論とは異なり、「入社後に成し遂げたい事」や「貢献したい事」といった入社への意気込みを重点的に述べましょう。
この部分は志望動機の最後の締めになるため、意気込みや志望度の高さを採用側に伝えるように意識しましょう。
- 「このような経験から御社(貴社)を強く志望し、入社後は大手から中小の企業にかけて幅広く支援していきたいです。」
- 「この経験から地域や自治体の課題解決に挑戦していきたいです。」
【ガス会社の志望動機】志望動機の例文11選
ガス会社の志望動機で、何を書けば良いのか次第にとまとまってきたと思います。
しかし、何を書くかは具体的に決まっていても、文章に起こすとなると悩んでしまう人も多いでしょう。
ここからは、実際に志望動機を書いていくために、参考となる例文をご紹介していきましょう。以下の例文を参考に、実際に志望動機をまとめてみてください。
例文1:理念に惹かれた
貴社の技術をアピールし、環境問題の解決に努めたいというのが一番の志望動機です。
貴社は「自然と共に生きる」という理念を抱える通り、環境汚染に関する意識の高いところが魅力だと思います。
人にも社会にも役に立っているところで、私は貴社の理念に強く共感いたしました。
私自身、環境問題にも関心があり「企業に就職して働くならば環境問題に力を入れている企業が良い」という希望があります。
私は、学生時代に学業と並行し飲食店でのアルバイトにも力を入れていました。
アルバイトで培ったコミュニケーション力を活かし、貴社のガスの良さを広めていきたいと思います。
そして、環境汚染につながらないよう配慮することを忘れず、貴社に貢献していきたいです。
例文2:社会に貢献したい
私の志望動機は、社会貢献できることを肌で感じたいからです。
その根拠として、日本は災害が多く、ライフラインの停止が大きな影響を与えるところにあります。
そこで、私は人々の生活を支えるガスの供給に携わる貴社へ貢献したいと考えました。
貴社は、高い安全性と質の良いガスの供給、安定したサービスに力を入れているところが大きな魅力だと考えています。
人々の生活のため、ガスの安定的な供給を貴社の一員として支えたいです。
学生時代は、学業と並行しボランティア活動にも力を入れてきました。
社会人として活躍したいという野心もありますが、社会貢献したいという気持ちもあり、貴社を志望しています。
ガス会社での業務は、災害の多い日本でこそ、やりがいのある業務だという想いが強いです。
例文3:責任感を持って仕事をしたい
私は責任ある立場での仕事に魅力を感じており、その思いから貴社を志望しています。
貴社は関東地方でのガス事業のトップシェアを誇り、多くの人々の生活に欠かせないサービスを提供しています。
ガスは私たちの生活の基盤となるインフラであり、それを供給する仕事には大きな責任が伴います。
私自身、大学時代にはサークルの代表として100人以上のメンバーをまとめ上げる経験をしました。
その際に感じた達成感と責任感が、私の仕事への熱意の原動力となっています。
この経験を活かし、貴社での業務に責任感を持って取り組むことで、多くの人々の生活を支える役割を果たしたいと考えています。
例文4:教育制度が充実している所で働きたい
貴社を志望する最大の理由は、充実した研修制度と、若手の成長を真摯にサポートする企業文化に魅力を感じたからです。私はアルバイト経験を通して、個人の努力だけでなく、その努力を支える環境が自己成長にとって非常に重要であることを実感しています。
特に半年前よりカフェで副店長を務めており、従業員全員へのきめ細やかなサポートの重要性を痛感しています。
特に、貴社の新入社員研修や上司とのマンツーマン制度を通じてのきめ細やかなフィードバックは、私の成長を加速させ、より早く貴社への貢献を始められると信じています。
貴社に入社し、後輩ができた暁にはマネジメント経験を活かし、全員が気持ちよく業務に取り組めるようなサポートをしていきます。
例文5:チームで仕事をしたい
私が貴社を志望する理由は、強固なチームワークを基盤とした企業風土に魅力を感じたからです。
インフラ関連の仕事では多岐にわたる協力業者やチームメンバーとの円滑なコミュニケーションが欠かせません。
そういった環境下での連携は、新しいイノベーションを生み出す原動力となると信じています。
貴社の独特な組織体制、特に同じ職種を横断するチームと、協力業者や他業種を縦断するチームの双方が連携して取り組むスタイルは、実際の業務においても積極的なコミュニケーションを促進するものと考えます。
そのような魅力的な環境で働くことに、非常に意欲を感じています。
貴社に入社した暁には、4年間接客のアルバイト経験を通して得たコミュニケーション力を活かし、さらにチームが円滑に動くよう、善処いたします。
例文6:お客様や生活に寄り添った仕事をしたい
私が貴社を志望する最大の理由はお客様の生活を深く考慮するサービスに惹かれたからです。
以前、私がガス関連のトラブルに直面した際、複数の企業へ連絡をしましたが、なかなか対応してもらえませんでした。
その中で、貴社の対応は迅速かつ丁寧で、あっという間にトラブルが解決した上に、非常に担当の方の人柄が良く、強く印象を受けました。
この経験が、私の中でのサービス業としての理想像となり、貴社を強く志望するようになりました。
貴社はカスタマーサクセスの観点で高い評価を受けていますが、私もその一助となれれば幸いです。
貴社に入社した暁にはお客様のサポートを最優先できる人材を目指し、日々邁進していく所存です。
例文7:大学での研究を生かしたい
私が貴社を志望する背景には、大学時代の持続可能なエネルギーに関する研究が大きく関わっています。
この研究では、有限となるガス資源をいかに効率良く活用するかを深く探求していました。
はじめは問題ばかりでしたが、各学生の意見を登用し、研究に成功しました。
貴社はエネルギー効率化の分野で国内トップクラスの技術を誇り、研究開発にも注力しています。
私は、大学での専門知識を活かすことはもちろん、傾聴力を活かし、貴社のさらなる研究進展に貢献できると確信しています。
貴社に入社した暁には、研究の経験を活かして貴社の、そして日本全体の技術発展に貢献していく所存です。
例文8:営業志望の例文
貴社の営業部としてお客様第一主義の下、地域社会に貢献したいと考えています。
私は、エネルギー問題への関心と社会貢献への想いがあり、貴社の長年の実績と社会貢献への姿勢に共感いたしました。
幼いころからエネルギー問題に関心があり、東日本大震災を経験し、特にガスの安定供給の重要性を再認識しました。
この経験から、ガスの安定供給を通して地域社会に貢献したいと考えました。
また、大学時代のエネルギー問題研究発表会で貴社の社員の方と出会った際、熱意とお客様への深い想いを感じ、貴社の「お客様第一主義」の姿勢に感銘を受けました。
大学時代の接客業とサークル活動から培った、誠実なコミュニケーションと課題解決能力を活かし、貴社の営業部として「お客様第一主義」を体現したいと考えています。
以上の理由から、営業部の一員としてお客様に寄り添い、地域社会に貢献したいと考え、貴社を志望いたします。
例文9:事務職志望の例文
貴社の事務職として、地域社会の暮らしを支えたいと考え志望します。
私は、地域社会の基盤を安定的に支える企業で働きたいという強い想いがあります。
地域社会に不可欠なエネルギーであるガスを供給し、人々の生活を支える重要な役割を担っている貴社に共感し、貴社の一員として活躍したいと考えました。
私は、幼少期から地域の人々に助けられ育つことができた経験から、地域の人々を支える側になりたいという想いが強くなりました。
そして、大学時代に地域の福祉施設でのボランティア活動に参加し、高齢者の方々との交流を通じて、人のために行動し、役に立つことの喜びを実感しました。
貴社は「顧客満足度向上」を経営理念として掲げており、お客様に寄り添ったサービスを提供することに注力されています。
私も貴社の理念の下、お客様への丁寧かつ迅速な対応によって、お客様の役に立つ喜びを実感したいと感じました。
また、大学では事務職として必要なスキルを学び、アルバイトでも事務業務に携わってきました。
これらの経験とスキルを活かし、貴社の事務職としてお客様満足の向上と地域社会への貢献を目指したいと考えます。
例文10:生産管理部門の志望動機
貴社の生産管理部門を志望いたします。
私は、安全・安心なエネルギー供給を通して、人々の生活を豊かにしたいと考えています。
安全かつ高品質なガス供給のため、多岐にわたる取り組みを行う貴社であれば、私の想いが実現できると感じました。
きっかけは、私の祖父母が被災した際、現地でボランティア活動に参加したことです。
エネルギーが届かない生活の苦しさや人々の嘆きを間近で見て、安定したエネルギー供給を通して、生活の豊かさに貢献したいと感じました。
また、大学時代の化学物質の研究を通して「安全・安心」への強い意識を持ち、生産管理の重要性を学びました。
研究活動では様々な課題に直面する中で、変化に柔軟に対応する適応力や、データ分析を通じた問題解決能力を養うこともできました。
常に変化に対応する必要がある貴社の生産管理部門の一員として、私の経験と強みを活かし、効率的な生産管理・エネルギーの安定供給を実現したいと考え、志望します。
例文11:調達の志望動機
私は、貴社の調達職を志望します。
理由は、エネルギー市場の変化に対応する調達スキルを磨き、貴社のグローバルな事業展開に貢献したいと考えたためです。
私は大学で経済学を専攻し、エネルギー市場に関するゼミに所属していました。
ゼミ活動を通して、エネルギー市場は常に変化しており、その変化に柔軟に対応することの重要性を学びました。
さらにエネルギー市場の将来展望について研究発表を行った際、貴社の調達担当の方から調達戦略についてアドバイスをいただき、安定供給のためには調達戦略が重要であることを再認識しました。
この経験から、変化の激しい環境の中で、安定供給を実現しつづける貴社の調達職としてスキルを磨き、エネルギーの安定供給に貢献したいという想いが強くなりました。
また、貴社は国内外で事業を展開し、海外からの調達において重要な役割を担い、私の海外留学で培った英語力、ゼミでの国際エネルギー情勢の学びを活かし貢献することができると感じました。
以上の理由から、貴社の調達職として更なる自己成長を図り、エネルギーの安定供給と貴社の事業拡大に貢献したいと考え、志望いたしました。
【ガス会社の志望動機】志望動機は見直しが大事
志望動機を書いて満足せず、必ず見直しましょう。
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【ガス会社の志望動機】まとめ
今回は、ガス会社の志望動機についてくわしく紹介しました。
志望動機を書くのは、思ったよりも難しいと感じた人もいるかもしれません。
志望動機を書くために、きっかけを思い出し、動機を整理するまではできても、文章に起こすのは苦手な人もいるでしょう。
しかしながら、コツとポイントさえつかめば周囲と差がつく志望動機を書けるようになります。
今回の記事を参考に、あなたの志望動機がより魅力的に伝わるように書いてみましょう。
志望動機が人事の目に留まり、高い評価を得られるかもしれません。
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