はじめに
就活で最も多くの人が悩む「志望動機」。
実際に働いたこともないのに、明確な志望動機なんてないですよね。(笑)
- ビジネスに直結するような経験をしてないから、自分の経験からやりたいことが見えてこない。
- 同じ業界内ならどこも似たようなことやってるし、やりたいことがあっても競合との差別化に困る。
- 他の学生とは差別化された目を引く志望動機でなければ、一流企業から内定がもらえないのでは。
私自身、このような悩みがあり、ゼロから納得のいく志望動機を考えるのに何か月もかかりました、、、、。
ですが、そんな私でも大手広告代理店やその他大手企業3社から内定をいただくことができました。
そこで、なぜ私が複数の企業から内定をいただくことができたのかを解説していきます。
参考になれば幸いです。
最後に、私の就活時代の志望動機を大公開しています!!!
【完璧な志望動機はなくて当たり前!】志望動機は満点ではなく、合格点でいい!!
いきなりですが、志望動機が完璧でないと、内定はもらえないと思っていませんか??
それは間違いです。
様々な業界の人事の方々に志望動機の内容をどのくらい重視しているか聞いてみたことがあるのですが、
その回答は、、、なんと、、、、、「全体の2割くらいだよ」と仰っていました。
だから、志望動機で最高評価(満点)を取れなくていいのです。
ただ、あまりに酷いとそれだけで印象を悪くしてしまいかねないので、合格ラインは超える必要があります。
満点を取るにはその人自身の今までの経験や環境が大きく関わってきますが、合格ラインを超えることはそこまで難しいことではありません。
【完璧な志望動機はなくて当たり前!】志望動機がないのはなぜ?
志望動機がない人の根本的原因を3つ紹介します。
この3つに関しては大前提としてまず、徹底的に考え抜く必要があります。
自己分析不足
自分の過去・現在・未来をまずは徹底的に考え抜きましょう。
過去・現在に関しては、小学生~大学生まで細かな出来事も思い返し、徹底的に分析していきましょう。
意外なところに今の自分を形作ったきっかけや、あなたの原動力となっている根っこの出来事などがあります。
ここで意識してほしいことは、様々な角度から自分を見つめ、分析することです。
その手段として、友達や親に自分ってどんな人か聞いてみることや、就活サイトなどにある実際に面接で聞かれた質問集に1つ1つ答えていくことはおすすめです。
企業分析不足
ホームページから得られる情報は大変限られています。
実際に、OB訪問を通して、リアルな企業の姿を出来る限り深く知っていく必要があります。
私も第1志望群の企業は1社につき5人はOB訪問をしていました。
OB訪問で意識してほしいのは、自分の情報を多く開示しつつ、自分の自己分析や志望動機作りに役立つ情報をたくさん引き出すことです。
OB訪問前に、どのような質問をして、どのような情報を引き出すのか、戦略を立てましょう。
そもそもの企業との相性が悪い
自己分析と企業分析を十分にして、自らのビジョンや軸、やりたいことなどがその会社とずれているならば、その企業とは合わないと思うしかありません。
すべての企業に合う人間なんて存在しません。
もちろん、OB訪問で社員に相談した上で判断することをおすすめします。
ここで絶対に注意してほしいのは、企業側に自分を無理やり合わせにいくことは絶対にしてはいけません。
必ず後悔します、、、。
【完璧な志望動機はなくて当たり前!】必ず合格点以上を取れる志望動機とは?
志望動機に限らず上記3つに関しては、就活を行っていく上で誰もが考えることです。
しかし、これら3つを考えてもなお、自信を持って語れる志望動機が見つからないと思う方が多くいるはずです。
そのような人のために、合格点を取れる志望動機を考える上で、意識するべきポイントを以下で2つ紹介します。
過去・現在・未来が一貫しているかどうか
過去・現在・未来が一貫しているかどうかで企業の担当者が見ているのは、志望動機の説得力です。
過去のどんな経験が現在、さらに未来のビジョンに繋がっているか。
その未来のために現在どのような事をしているか、または考えているか。
その未来を成し遂げるために志望している企業はなぜ必要なのか。
なぜその企業でないとダメなのか。
そして、あなたはその企業でどのようなことをしていくことで、その未来を成し遂げるのか。
以上のことを語れれば必ず合格点以上を取れます。
過去・現在の独自のエピソードから生まれた将来やりたいことや目標、ビジョンであれば、きっかけ・理由の部分(過去・現在のエピソード)で他の学生との差別化は容易にできます。
つまり、「説得力と差別化」が合格点を取る上で大切なのです。
ここに、特別なインパクトのあるエピソードや輝かしい実績、大層なビジョンは必要ありません。
利益を生んでくれそうかどうか
企業側としては、社員が利益をどれだけ生んでくれるかが一番重要な問題です。
だから、就活生は、「この学生を採用したら、利益を生んでくれそうだ」と企業側に思わせなければいけません。
もちろん、ガクチカを通して、強みやスキルを伝えることでアピールすることはできますが、志望動機を伝える際も、
「私は御社の環境や技術などを使い倒し、御社を成長させることができる。そして、それが私自身のビジョンの実現につながる。だから、御社なんです。」などというような姿勢で望むことが大切です。
ハード面とソフト面どちらも述べる
志望動機として企業のハード面の魅力(会社の規模やサービス、事業など)だけを語る学生は多いですが、OB訪問などを通して実際に感じ取ったソフト面の魅力(風土、雰囲気、OB訪問で出会った社員の印象など)も必ず志望動機に組み込むべきです。
そのようなソフト面の魅力を述べることで、他の学生と差別化でき、実際に肌で感じたよりリアルな内容であればあるほど説得力も増します。
【完璧な志望動機はなくて当たり前!】避けた方が良い志望動機とは?
就活序盤に私が語って失敗した、避けた方が良い志望動機を2つ紹介します。
この2つに関しては、多くの方が同じ過ちを行ってしまっているのではないでしょうか。
理念・ビジョンに共感
そもそも働いている社員ですら、会社の理念やビジョンを常に意識して仕事をしている人はごくわずかです。
また、それらに共感することは大きくマイナスにはなりませんが、似てるビジョンや理念を持つ会社は世の中に実はたくさんあります。
言い方を変えているだけで意味は一緒といったことはたくさん見受けられます。
ビジョン・理念は会社にとって唯一無二の要素に見えて、実は全くそんなことはありません。
受け身の動機
「成長できる」、「教育制度・研修制度」などは伝え方にかなり注意が必要です。
基本的にスタンスとしては、自分の成長や目標、ビジョンの実現のために御社が必要で御社を使うくらいの気持ちが大切です。
企業はあなたを成長させてくれるボランティア団体ではありません。
あなたが企業を成長させ、その結果として、あなたは企業からお金をもらい、あなた自身も成長します。
これらの言葉を、手厚く会社がサポートしてくれるなどといった受け身の意味で使うことはおすすめしません。
「福利厚生や待遇」は代表的なNGな志望動機ですが、それらも受け身な姿勢の印象に繋がります。
【完璧な志望動機はなくて当たり前!】志望動機の例文
私が就活時代に語っていた、ある企業の志望動機を大公開します!!!
私がやりたいことの「埋もれている魅力に光を当てる」ことが最も実現できるため、御社を志望しています。
というのも、これを実現する上で、御社の規模・裁量・人に魅力を感じています。
まず御社は、小さな案件から大きな案件まで幅広く行っていたり、アプローチの幅広さなどの規模があります。
そして、若手から幅広く経験を積めて、挑戦できる裁量があります。
よって、私が主体となってより多くの魅力に光を当てることができると感じました。
また、OB訪問の際に私はよく飲み会だったりとかプライベートのお話をお聞きしていたのですが、上下関係はありつつ、フラットなコミュニケーションがあると感じました。
そのフラットな関係性は、仕事上で、アイデアの豊富さ、アウトプットの幅広さに繋がり、より多くの魅力に光を当てるための素地があると感じました。
例文のポイント解説
簡単にこの文章の構成をまとめると、(過去の経験から)私にはやりたいことがあって、それを実現するためにはハード面・ソフト面共に御社が最も魅力的であるという志望動機です。
もちろん、深堀り対策として、「なぜそれを実現したいの?」、「それの実現のためにあなたはどう行動していく?」などの質問をたくさん予想し、用意しておきましょう。
まとめ
このようなことを意識して私は大手広告代理店などから複数内定をいただきました。
もちろん、完璧な志望動機があるに越したことはありませんが、志望動機だけでは大した差はつきません。
過去・現在・未来の自分を語り、その過程でなぜ・どれだけ志望する企業が必要なのかを論理的かつ熱意を込めて伝えることが大切です。
志望動機で合格点を確実に取っていきましょう!!!
明治大学院卒業後、就活メディア運営|自社メディア「就活市場」「Digmedia」「ベンチャー就活ナビ」などの運営を軸に、年間10万人の就活生の内定獲得をサポート