志望動機の文字数の目安はどれくらい？適切な記入方法や例文も合わせて紹介

「志望動機って何文字くらい書けばいいの？」 「多く書き過ぎてもよくないの？」 このように、就職や転職活動の機会に志望動機を書くことになった人にとっては、沢山の疑問や不安があるのではないでしょうか。

本記事では志望動機の文字数の目安、志望動機を適切な文字数で記入する方法、志望動機の文字の大きさ、志望動機の例文を解説します。

この記事を読むことで、適切な文字数、文字の大きさで志望動機を書けるようになります。また、人事の目に留まりやすい志望動機を書けるようになるでしょう。それによって、働きたい会社への転職や就職をスムーズに進めることができるでしょう。

志望動機を上手く書けるようになりたい方は、ぜひ本記事をチェックしてください。

【志望動機の文字数】志望動機の文字数の目安とは

履歴書に志望動機を書く場合、一般的な文字数は200から300文字です。

履歴書の志望動機欄に罫線がない場合でも、手書きで書く際は300文字程度になるように意識しましょう。

そうすることで文字のサイズも行数も丁度いい仕上がりになるので、読みやすい志望動機になります。

【志望動機の文字数】多すぎても少なすぎてもダメ

志望動機の文字数は、ただ書けば良いというものではありません。

多すぎると読みづらくなり、逆に少なすぎると熱意が伝わりにくくなってしまいます。

限られた文字数の中で自分の思いや強みをどう表現するかは、選考における重要な評価ポイントです。

最終面接では、相手に伝わる文章構成や適切な分量も見られているため、ただ内容を詰め込むのではなく、伝え方にも配慮する必要があります。

ここでは、志望動機の文字数が多すぎても少なすぎても良くない理由について解説します。

志望度が低いと思われる

志望動機が極端に短い場合、内容が薄く見えてしまうだけでなく、企業に対する志望度そのものが低いと判断されるリスクがあります。

特に最終面接では、これまでの選考を経たうえで本気度を示す重要な場面です。

志望動機が100〜200字程度で終わってしまうと、「他社と同じような内容なのではないか」「熱意が伝わらない」と受け取られることもあります。

たとえ内容に説得力があったとしても、十分に言語化できていないことでマイナスに働く可能性があるのです。

志望動機は、自分の価値観や経験を通じてなぜその企業を選んだのかを説明する場でもあります。

適切な文字数を使って、丁寧に気持ちを伝えることが、評価につながります。

読み手への考慮がないと思われる

志望動機が長すぎる場合、面接官や採用担当者に対する配慮が欠けていると思われてしまうことがあります。

たとえば、400字以内の指定があるにもかかわらず600字以上も書いてしまうと、要点がまとまっておらず、相手の時間を考慮していない印象を与えます。

企業が文字数を指定するのは、応募者の表現力や論理性を見極めるためでもあります。

そのため、長文になりすぎてしまうと、「伝えたいことが整理できていない」「自分本位で書いている」といったネガティブな評価につながる恐れがあります。

最終面接では、限られた時間の中でいかにわかりやすく伝えるかも大切なスキルのひとつです。

相手の立場に立った文章量と構成を意識することが重要です。

【志望動機の文字数】志望動機を適切な文字数で記入する方法とは

志望動機を適切な文字数で記入するには、3つのポイントがあります。それぞれ詳しく解説しますので、こちらを参考に適切な文字数で読みやすい志望動機を書けるようになりましょう。

余白を意識して記入する

志望動機を書く際に適度に余白を意識することは、読みやすくする上で重要です。長い文章を全て繋げて書くと、余白がないために読みづらくなってしまいます。

1つの話題である程度まとまった文章を書いたら、話が変わるところで改行をして適度に余白を作りましょう。

目安としては志望動機欄の8割程度を文章で埋めて、2割の余白を残すと文字数も丁度よくなり、読みやすい仕上がりになります。

文字数を意識して記入する

書きたいことが沢山あるからといって、小さい文字で詰め込むように書くのは好ましくありません。1行30文字を10行書くと300文字になりますが、そういった書き方をしてしまうと余白がなくなり読みづらい仕上がりになってしまいます。

読みやすさを考えて、1行25文字前後で収まるように書くとよいでしょう。

PCの場合は段落分けが大切

PCで志望動機を書く場合は、段落分けをしていないと読みづらい仕上がりになってしまうため、話が変わるところで段落を分けましょう。また、その際には段落を想定して文字数を考えることも大切です。

余白がない窮屈な印象にならないよう注意しながら、段落分けして書きましょう。

【志望動機の文字数】志望動機の文字数が足りなくなる原因とは

志望動機を書く際に文字数が足りなくて困ることもあるでしょう。その原因として考えられる理由は主に2つです。それぞれ詳しく解説していくので、ポイントをしっかり押さえて志望動機の内容を充実させましょう。

自己分析不足

自己分析とは、これまでの経験や自分が持っている能力や性格などを整理して、自分の長所や短所を理解することを言います。自己分析ができていないと、志望動機に書くエピソードやこれまでの成果に具体性がなくなってしまいます。

就職や転職において自己分析は重要です。しかし、自己分析がしっかり出来ていない人も少なくありません。しっかりと自己分析をしてから、具体性のある志望動機を書きましょう。

企業研究不足

志望動機の文字数不足の原因として、志望している企業に対する研究が不足していることも考えられます。

志望動機とは、なぜこの会社に入社したいのかという入社目的をアピールするものです。企業研究が不足していると、入社したい理由や入社後に成し遂げたいことや目標を具体的に書けません。

企業研究を深めるためにも、志望している企業の企業理念を調べたり社員インタビューなどを参考にしましょう。そうすることで、その企業はどのような人材を求めているのか理解できます。

エピソードがない

志望動機の文字数が足りなくなる大きな原因の一つが、具体的なエピソードを盛り込んでいないことです。

自分の想いや志望理由だけを抽象的に書いてしまうと、どうしても内容が薄くなり、文字数が埋まらない上に説得力にも欠けてしまいます。

最終面接では、なぜそう思ったのか、どのような経験があったのかといった背景まで問われることが多く、根拠のない志望動機は評価されにくくなります。

たとえば、大学時代の取り組みやアルバイト、ゼミ活動などの中から企業との共通点を見つけ、どのような学びがあり、それが志望理由につながっているのかを語ると内容に厚みが出ます。

結果として志望動機の文字数も自然に増え、他の就活生との差別化にもつながります。

根拠のあるエピソードは、あなたの志望動機に深みを与える重要な要素です。

【志望動機の文字数】志望動機が長すぎたときの対処法

最終面接に向けて志望動機を作成していると、伝えたいことが多くなりすぎて文字数が大幅にオーバーしてしまうことがあります。

しかし、長すぎる志望動機は読みづらく、要点が伝わりにくくなる原因にもなります。

特に400字などの指定がある場合、文字数を守れていないことで印象を下げてしまう可能性もあるため注意が必要です。

そこで重要になるのが、内容を見直して不要な要素を削り、簡潔かつ説得力のある形に整えることです。

このセクションでは、志望動機が長くなってしまったときに見直すべきポイントを具体的に紹介します。

不要な情報を消す

志望動機が長くなりすぎてしまった場合、最初に見直すべきは不要な情報が含まれていないかという点です。

特に、企業研究を熱心に行った結果として、企業の魅力を詳細に語りすぎてしまうケースは少なくありません。

しかし、志望動機はあくまで「自分がなぜその企業を選んだのか」を伝えるものであり、企業紹介の文章ではないことを意識する必要があります。

また、エピソード部分も盛り込みすぎると、根拠が多くても主張がぼやけてしまう恐れがあります。

重要なのは、自分の意図や結論が明確に伝わることです。

長文化してしまった場合は、一文ごとに「この内容は本当に必要か」を自問し、結論を重視して簡潔にまとめることを心がけましょう。

適切な情報量に整理することで、読み手にも伝わりやすくなります。

重複していないか確認する

志望動機が400字を大きく超えてしまう場合、言い回しの重複や類似表現が原因になっていることもあります。

同じ内容を表現を変えて繰り返していないか、文章全体を見直してみることが大切です。

たとえば、「やりがいを感じました」「貢献できると考えました」など、似たような意味合いの文が続いている場合には、一文に要約することで文章をスッキリとまとめることができます。

また、過去の経験やスキルのアピールが長文化している場合も注意が必要です。

同じエピソードに触れつつも、視点を変えて何度も触れていると、読み手にくどい印象を与える可能性があります。

志望動機は読みやすさも評価ポイントの一つです。

冗長な表現がないかを確認し、伝えたいことが明確に伝わる構成に整えましょう。

【志望動機の文字数】志望動機の文字の大きさは？

PCで志望動機を書く場合の一般的な文字の大きさは10.5から11ptです。10.5から11ptにしないと選考で不利になるわけではありませんが、これはビジネスシーンでよく使われているフォントサイズなので、志望動機もこのサイズにするのが無難でしょう。

文章作成ツールのWordでは、規定サイズが10.5ptに設定されています。これはJIS・日本工業規格として定められた基準サイズとほぼ同じです。そのため一般的に使われているフォントサイズなので、履歴書や職務経歴書でも10.5pt前後を使うのが望ましいでしょう。

【文字数別】志望動機の例文

ここからは文字数別に志望動機の例文を紹介します。ここで紹介する志望動機を参考に、自身が志望する企業に合わせた志望動機を書いてみてください。

ここで紹介する例文はあくまで一例ですので、自分が目指す職種に合わせた志望動機を書きましょう。

簡潔に結論とその理由を盛り込む

貴社を志望したのは、スキンケアをきっかけにお客様に自信を持てるようになっていただきたいからです。私にとってスキンケアは洗顔後の作業ではなく、肌を綺麗にして自信につなげる心と体の自分磨きだと考えています。

入社後は自分の肌に自信がないお客様に、貴社の商品を通して美と自信をお届けしたいです。

各エピソードを少しずつ深堀りして盛り込む

私が貴施設を志望したのは、高齢者の方の快適な生活に貢献したいためです。私が高校生の頃に祖父が要介護状態になったことをきっかけに、介護や高齢者の生活に関心を持ちました。

現在、福祉学科に在籍しており介護福祉士を目指しております。福祉に関する専門的な知識を学んだり、実習で介護施設を訪問したりする中で、介護福祉士として活躍したい気持ちが強くなりました。

貴施設では、新人研修が徹底されていたり外部講師を招いていたり、介護技術に関する人材教育に力を入れている点に強く魅力を感じています。

大学で学んだことや、祖父の介護をしたなかで経験したことを活かせると考えております。貴施設で入居者の方が快適に暮らすための支援をしていきたいと考えております。

理念への共感と貢献できるポイントを盛り込む

金融の側面から社会貢献できる意義の深い仕事に取り組みたいと考え、金融業界を志望しております。金融機関は日本経済を支えるという公益性を担っている業界あるため、今後、銀行が求められる役割はより一層拡大していくと考えています。

しかし昨今の日本では、人口減少や少子高齢化が問題視されており、それらも相まってあらゆる経済活動に停滞が見られます。この現象は地方のみならず日本全体の問題です。

縮小傾向にある日本経済を活性化させるには、企業の海外進出、投資回収に時間を要する分野への積極的な投資、海外消費を取り込むインバウンドが重要になってくると考えます。

金融機関であれば海外進出する際の資金提供、エネルギー分野などに対するプロジェクトファイナンスなど、ありとあらゆる産業に対して支援ができます。

現在、日本が抱えている諸問題に対して、多用な手法で解決に導けるのが金融機関です。そこに対して働く意義や、社会貢献しているという意義を見出したいと考えています。

【志望動機の文字数】適切な文字数を目安に志望動機を作成しよう

志望している企業に入社するためには、具体性があり人事の目に留まる志望動機を書くことが重要です。

適切な文字数、具体性のある内容を意識して志望動機を書くことで、就職や転職活動をスムーズに進めることができるでしょう。

志望動機の書き方に悩んでいる方は、ぜひ本記事を参考に書いてみてください。

監修者

柴田貴司

明治大学院卒業後、就活メディア運営｜自社メディア「就活市場」「Digmedia」「ベンチャー就活ナビ」などの運営を軸に、年間10万人の就活生の内定獲得をサポート