エントリーシートには「学生時代に力を入れたこと」の略称であるガクチカを書くことを求められます。
この場合、どのような内容を書けばいいのか悩む方が多いと思います。
今回はガクチカの中でも特に「向上心」をアピールしたい方向けに、書き方や伝わり方を理解して採用担当者にアピールできるガクチカの書き方を解説していきます。
- 伝え方のコツ
- ガクチカを書く際の注意点
- おすすめの構成
- ガクチカで向上心を効果的に伝えたい人
- ガクチカで向上心をアピールできるのか知りたい人
- 就活におけるガクチカの基本の構成を知りたい人
目次[目次を全て表示する]
【向上心のガクチカ】ガクチカで向上心はアピールできるのか
ガクチカを通して向上心は十分にアピールできます。
しかし向上心のみをアピールして具体的なエピソードがないのはNGです。
エントリーシートに記載するエピソードの中で自信がどのような学びや意識変化があり、向上心を得ることができたのかをしっかりと示すことが重要になります。
また自己PRにおいても別のエピソードで向上心をアピールし、ガクチカでも重ねてアピールすることでより説得力が増します。
具体的な目標と達成方法を示すことでアピールできる
向上心をアピールするには、まず、具体的な目標を掲げることが重要です。
目標が曖昧だと、向上心をアピールすることが難しくなります。
また、目標を達成するためにどのような努力をしたか、具体的に示すことも大切です。
努力の方法が具体的であればあるほど、向上心が伝わりやすくなります。
- 向上心は十分にアピールできるが、具体的なエピソードがないとNG
- 自信がどのような学びや意識変化により向上心を得たのかを明確に示す
- 自己PRとは別のエピソードで向上心をアピールすることで説得力が増す
【向上心のガクチカ】向上心をうまく伝えるコツ
ここから採用担当者に評価される向上心の伝え方のコツを説明します。
具体的なポイントを理解して効果的に向上心をアピールしましょう。
1.具体的なエピソードと成果を交えて伝える
「向上心がある」と伝えるだけでは、面接官にイメージが伝わりにくいです。
そのため、具体的なエピソードと成果を交えて伝えることが重要です。
エピソードは、学業、アルバイト、サークル活動、ボランティア活動など、自分の経験の中で最も向上心を強く感じたものを選びましょう。
また、成果は、数字を使って具体的に示すと説得力が増します。
例えば、学業で向上心をアピールしたい場合は、「大学1年生の時に、3カ月間の留学に挑戦した」というエピソードを伝えるとよいでしょう。
その際、留学を決意した理由、留学先でどのようなことに取り組み、どのような成果を上げたのかを具体的に説明します。
2.向上心のきっかけやモチベーションを明確にする
向上心をアピールする際には、向上心のきっかけやモチベーションを明確にすることも重要です。
なぜ向上心を持ったのか、どのような思いで取り組んだのかを説明することで、向上心が単に表面的なものでないことをアピールできます。
例えば、アルバイトで向上心をアピールしたい場合は、「あの先輩のように売上を多く生み出せるような活躍をしたい」という目標を掲げ、そのためにどのような工夫や努力をしたのかを説明します。
その際、目標を掲げたきっかけや、目標を達成したいという思いを具体的に説明するとよいでしょう。
3.入社後に活かせる点を示す
向上心をアピールする際には、入社後に活かせる点を示すことも大切です。
目標を達成するために身につけたスキルや、そこから得た経験などを具体的に伝えることで、入社後にどのように活躍できるかを伝えることができます。
【向上心のガクチカ】向上心をアピールする時の注意点
向上心をガクチカでアピールする時には、2つの注意点があります。
ここではその注意点を解説します。
これらを踏まえて効果的に向上心をアピールできるようにしましょう。
1.目標の高さだけを強調しない
向上心をアピールするためには、高い目標を掲げることが大切です。
しかし、目標の高さだけを強調すると、向上心が単に表面的なものに感じられてしまいます。
そのため、目標を掲げた理由や、目標達成に向けてどのような努力をしてきたのかを具体的に説明することが重要です。
2.努力の過程を具体的に説明する
向上心をアピールするためには、努力の過程を具体的に説明することが重要です。
努力の過程を説明することで、説明の内容に説得力が生まれより魅力的なアピールができます。
例えば、アルバイトで向上心をアピールしたい場合は、「売り上げを上げるために、全ての商品知識を深め、ニーズに合わせてお客様への接客を変えて工夫した」というように、具体的な努力内容を説明するとよいでしょう。
【向上心のガクチカ】おすすめの構成
ここではPREP法を紹介します。
PERPは「Point(要点)」「Reason(理由)」「Example(事例・具体例)」「Point(要点を繰り返す)」の頭文字からなる略語です。
PREP法では、最初に結論である「要点・主張」を伝えます。
要するに自分の考え(相手に対して一番言いたいこと)を最初に明確にします。
そして「要点・結論・主張」に対する理由を提示します。
「なぜそのように思ったのか」を説明するということです。
理由を提示した直後には、理由が本当であることを証明するための「事例・具体例・データ」を明示します。
自分が唱えた考え・理由に正当性や信憑性があることを、データなどを用いて客観的に証明するためです。
客観的な視点を入れることが大切
客観的に証明することで、読み手・聞き手は初めてあなたの話を信じてくれます。
最後にもう一度要点を提示し、PREP法は締めとなります。
一見するとPREP法は難しそうなテンプレートに見えますが、実際のところそんなことはありません。
PREP法であれば、誰でも以下のような「わかりやすくて、説得力のある文章」をすぐに作れます。
【向上心のガクチカ】おすすめのエピソード
向上心をアピールするのにおすすめのエピソードをご紹介します。
ここでは3つのエピソード例を紹介します。
1.学業のエピソード
学業をアピールする場合は、学業を頑張った理由は必ず盛り込んでおきましょう。
採用担当者からすると、その就活生がどこでモチベーションを上げているのかを見極めたいと考えています。
今後一緒に仕事をするとなった時に、モチベーションがどこにあるかを知っていれば、入社後のイメージも湧きやすいです。
また、自走できる人材、つまり自ら目標を立ててそれに向かって邁進することができる人材かどうかを見極めるというポイントでもあります。
2.アルバイトのエピソード
アルバイトのエピソードの中で面接官が重視するのは、その学生のポテンシャルです。
ポテンシャルというのは、今すぐなにか成果を上げてというのではなく、あなたを採用して将来的にどのような利益を与えてくれるのかというあなたの将来性の部分になります。
そのため、ガクチカでは、「あなたが一番伝えたい、あなた自身の強み」を面接官にいかに伝えられるかを意識してみましょう。
3.部活動のエピソード
大学で部活動をしていた方は、ぜひ部活動の経験をテーマにしてガクチカを作成してみてください。
というのも部活は「受かるガクチカ」を作成する上での最強の経験だからです。
「企業が求める人材像」などと検索してみますと、「協調性がある」「チャレンジ精神が旺盛」「チームワークが得意」「リーダーシップがある」といったワードを目にするはずです。
そのほかにも「気力・体力に自信がある」といった若手も企業で喜ばれる人材の一つです。
上記はすべて部活動の経験からアピールが可能なため、部活はガクチカの格好のテーマと言えるのです。
【向上心のガクチカ】例文
例文1.学業で向上心をアピール
私は、大学1年生の時に、留学に挑戦しました。
留学先では、英語力の向上だけでなく、異文化理解やコミュニケーション能力の向上にも力を入れました。
留学先では、現地の学生と積極的に交流するように心がけました。
また、留学先の文化や習慣を学ぶために、現地の博物館やイベントなどに積極的に参加しました。
留学を通じて、英語力はTOEICで800点から900点に向上し、異文化理解やコミュニケーション能力も大きく向上しました。
また、留学を通して、困難なことにもチャレンジする意欲や、目標に向かって努力する向上心を身につけることができました。
この経験を活かして、御社(貴社)に入社した際には、海外の取引先との商談や、海外でのプロジェクトの立ち上げなどにも積極的にチャレンジしていきたいと考えています。
例文2.アルバイトで向上心をアピール
私は、大学3年生の時に、飲食店でアルバイトをしていました。
アルバイト先に貢献するために売り上げを増やすという目標を掲げ、そのためにさまざまな工夫や努力をしました。
まず、お客様に、おすすめの品を積極的にアピールしました。
また、お客様のニーズを把握するために、アンケート調査を実施しました。
その結果、この店の自慢の味を知ってもらい、お客様からの満足度が向上し、売り上げも前年比10%増加しました。
この経験を通して、目標に向かって努力する向上心や、周囲を巻き込んで成果を出すリーダーシップを身につけることができました。
この経験を活かして、御社(貴社)に入社した際には、チームの一員として、目標達成に向けて積極的に貢献していきたいと考えています。
例文3.部活動で向上心のアピール
私は高校時代、陸上部に所属していました。
入部当初は長距離走が苦手で、部活動でも最下位でした。
しかし、人一倍努力しなくてはと思い、誰よりも早く朝練に参加し、誰よりも遅くまで自主トレに励みました。
その結果、卒部する頃には部内でトップを争えるほどに成長することができました。
私はこの向上心を活かして、御社(貴社)でもトップの営業成績を目指して努力を惜しみません。
【向上心のガクチカ】まとめ
ガクチカで向上心をアピールする際の方法を解説しました。
エピソードの中に成果やプロセスを数字を使用して採用担当者に伝わるように書いてみましょう。
魅力的なESを通して最大限に自分をアピールし、選考を突破していきましょう!
明治大学院卒業後、就活メディア運営|自社メディア「就活市場」「Digmedia」「ベンチャー就活ナビ」などの運営を軸に、年間10万人の就活生の内定獲得をサポート