ガクチカのテンプレートを6個紹介!エピソード別のテンプレートを使ってガクチカを完成させよう【新卒就活】

ガクチカのテンプレートを6個紹介!エピソード別のテンプレートを使ってガクチカを完成させよう【新卒就活】

ガクチカとは「学生時代に力を入れたこと」の略称で、就活生の間でよく使われている言葉です。

エントリーシート(ES)や面接においては「学生時代に最も力を入れたことは何ですか?」という聞かれ方をする場合が多いです。

学生時代の活動や取り組みに関する具体的なエピソードを伝え、自身の人柄や能力、価値観などを相手に伝える質問です。

内容としては、ゼミ活動や資格取得など学業における取り組みや、学生時代に参加したサークル活動やボランティア、アルバイト、部活動などを伝える場合が多いです。

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人事がガクチカで聞いているポイント

企業の人事がガクチカで求めていることは、学生時代の活動や取り組みに焦点を当てた、自分の強みや長所のアピールです。

活動や取り組みの中で、どんな困難や目標があり、それに対して何を考え、どのように行動に移してきたのか、そしてその結果どうなったのか、という具体的なエピソード形式で、あなたが努力を重ねてきた経験を伝えることが必要です。

そして、その経験によって得られた強みや学びはどういったものか、というアピールが求められています。

学生時代の経験だからこそ手に入れられる、リーダーシップやチームワーク、コミュニケーション能力など、他者との関わりの中で身についた強みや能力をアピールすることも効果的でしょう。

ガクチカはテンプレートを使って書いても大丈夫?

ガクチカを作成するにあたって、テンプレートを使って簡単に書きたいという就活生も少なくはないでしょう。

テンプレートを使用することは、文章作成にかかる時間や手間を削減することができるというメリットに加え、わかりやすい伝え方やポイントを抑えた、読み手にとって理解しやすい完成度の高い文章が作れる、というメリットもあります。

ただし、就職活動の中で最もよく聞かれる質問といっても過言ではない「ガクチカ」において、テンプレートを使って簡単に書いて大丈夫なのか、企業にバレるのではないか、と不安を抱えている人もいるでしょう。

ここでは企業の人事目線で、ガクチカはテンプレートを使っても問題ないのかを解説していきます。

テンプレートを使って問題ない

結論、ガクチカにテンプレートを使って書いても問題ありません。

しかし、テンプレートをそのまま使うことは避けた方がよいでしょう。

企業の人事は、毎年数多くのエントリーシートを見ています。

そのため、他の人の文章をそっくりそのまま引用していたり、よくあるテンプレートに当てはめて書いただけだったりする文章には、気が付くことがあります。

エントリーシートから企業の人事が特に知りたいと思っているのは、その人の人柄や性格、価値観、興味、能力など、その人ならではの部分です。

そのため、テンプレートはそのまま使うのではなく、いったん当てはめて完成した後に自分なりの変更を加え、オリジナリティを持たせることがおすすめです。

ガクチカのテンプレートを使う前に

この記事では、ガクチカのテンプレートを6選紹介していきます。

しかし、テンプレートを使用する前にやっておくべきことが3つあります。

以下から解説する3つのやるべきことをせずに、ガクチカの作成を進めてしまうと、本来アピールポイントが企業にとって魅力的であったとしても、それが適切に伝わらないガクチカになってしまう恐れがあります。

やるべきこと3点を必ず確認・実践した上で、テンプレートを使用しましょう。

1.アピールポイントを決める

まずは、アピールポイントを決めておく必要があります。

ガクチカを通して、自分は何を企業の人事にアピールしたいのかをしっかり決めてから文章を作り始めましょう。

何をアピールしたいのかを決めず、見切り発車で文章を書き始めてしまうと、伝えるべき情報とそうではない情報の判断がつかず、結局全体で何を伝えたい文章なのかがわからなくなってしまったり、内容の一貫性がなくなってしまったりする恐れがあります。

「自分が何をアピールしたいのか」を決めることは、ガクチカの目的=ゴールを決めることになります。

ガクチカのゴールをしっかりと定め、そのゴールを見据えながら作成に取り掛かることで、自身のアピールポイントが効果的に伝わる文章になります。

2.エピソードを考える

次に、そのアピールポイントを的確に伝えることができる、裏付けとなるエピソードを考えましょう。

アピールしたい強みや能力が培われた・発揮されたエピソードを具体的に伝えることで、その強みや能力を備えているという納得感に繋がります。

ここで大切なことは、自分の過去の経験をしっかりと振り返り、その強みや能力を最も効果的に伝えられるエピソードを丁寧に探すことです。

可能であれば自分史なども作成して、過去にどんな取り組みや活動をしてきたのか、どういった場面で強みが発揮されたのか、などエピソードを深掘りすることがおすすめです。

自分史については以下の記事で詳しく解説しておりますので、是非ご参考ください。

3.構成を理解する

主な構成

エピソードの概要
→エピソードの具体的な内容
→学んだこと
→入社後どのように活かすか

最後に、文章全体の構成を理解することが重要です。

構成を理解した上で、テンプレートを活用してガクチカの作成を進めることで、自分のエピソードを当てはめたときにどういった情報を・どこに盛り込めばよいのかや、どのように自分なりの変更を加えればよいのかが見えてきやすくなります。

ガクチカのベストな構成は、エピソードの概要エピソードの具体的な内容学んだこと入社後どのように活かすか、という4ステップです。

これから紹介していくテンプレートは、この4ステップに沿った構造になっているため、この文章構成を理解した上で使用しましょう。

ガクチカでテンプレートを使う際のNGポイント

実際にガクチカでテンプレートを使うこと自体は、まったく問題のないことです。

ただし、テンプレートを使用する際には、気をつけておかなければいけないことがあります。

その内容を理解していないと、せっかく頑張って書いたガクチカが台無しになってしまうかもしれませんので、あなたも注意しましょう。

ここでは、その具体的なNGポイントについて、大きく3つに分けて紹介します。

就活初心者の人は、必ずすべて覚えておいてください。

差別化ができていない内容

ガクチカは人によってさまざまですが、とはいえ内容によっては他のライバルとも普通に被ってしまうことがあります。

被ること自体は仕方がないことかもしれませんが、あくまでも就活は椅子の争奪戦です。

つまり、自分に注目してもらう必要があることを、忘れてはいけません。

だからこそ、差別化できていない内容で書き終えてしまうと、それだけで一切注目されない結果になってしまうおそれがあります。

面接官は何枚ものエントリーシートに目を通すことになりますので、そのことを前提に考えながらガクチカを書くようにしましょう。

そうすれば、必ずあなたにも内定のチャンスが訪れます。

大学時代より前のエピソード

ガクチカは要するに学生時代に力を入れたことであれば、基本的に何でも構いません。

ただし、そうはいっても高校時代より過去のエピソードについては、エントリーシートに書かないようにするのが無難だといえます。

なぜなら、古いエピソードであればあるほど「それ以降は何も頑張ってないの?」と思われてしまうおそれがあるからです。

つまり、せっかくのアピールがすべて擦れてしまいますので、基本は大学時代の話をするようにしましょう。

もしそれ以前のエピソードを使いたい場合は、必ず現在にもつながるような内容にしてください。

そうすれば、何も問題なく相手に良いイメージを与えられますので、つまらないことでマイナス評価になることはなくなるでしょう。

嘘や誇張など信憑性が疑われるもの

ガクチカを書く時は、前述したように個性を出して少しでも差別化を図らなければいけません。

しかし、そうはいっても決してやってはいけないことが1つあります。

それは、嘘や誇張したエピソードを書かないようにすることです。

人によっては話を少し盛りたくなってしまうかもしれませんが、やめておいた方が良いでしょう。

なぜなら、面接の場ではほぼ間違いなくガクチカの話をすることになるからです。

つまり、エピソードの内容を深掘りしてくる可能性があります。

万が一嘘をついている場合、相手からの質問によってバレてしまうリスクがあるので、余計なことはせずにすべて正しいことだけを書くようにしましょう。

ガクチカのテンプレート1:アルバイト

それでは、ここからはエピソードごとに、ガクチカ作成時のポイントとテンプレートを見ていきましょう。

まずは、アルバイトの経験をガクチカに使用する際のポイントとテンプレートを解説します。

アルバイトをガクチカに使う時のポイント

企業は入社してから活躍してくれそうな学生を選んでいるので、実際に成果を出し活躍した経験があればとても良いでしょう。

例えば、飲食店や居酒屋のアルバイトで、自分が提案し行った方法で料理の提供スピードが早くなったり、顧客満足度が上がった経験などがあげられます。

また、コンビニなどのアルバイトで、発注を工夫したり、商品の配置を変更したことで、売上が向上した経験などもあります。

アルバイトの経験の中で、成果を出した経験がないか考えてみましょう。

アルバイトのガクチカテンプレート

私が学生時代に最も力を入れたのは、 ( アルバイト ) の経験です。

この ( アルバイト ) では、 (  ) という役割で (  ) をしていました。

私はこの経験から、(  )力を身につけることができました。

御社(貴社)でも、この能力を活かして活躍したいと考えています。

ガクチカのテンプレート2:部活動

次に、部活動をガクチカに使用する際のポイントとテンプレートを見ていきましょう。

部活動をガクチカに使う時のポイント

部活における挫折経験や努力した経験を思い返してみましょう。

挫折経験は企業からの評価が高い話題の一つです。

挫折や困難を経て、どのように気持ちを切り替え、それを解消したのかなど、プロセスに需要があります。

これらをアピールすることで、学生の問題解決力や行動力などを図るのです。

その後の紆余曲折なども合わせて挫折経験を積極的にアピールしましょう。

部活動のガクチカテンプレート

私が学生時代に最も力を入れたのは、 ( 部活動 ) の経験です。

この ( 部活動 ) では、 (  ) という役割で (  ) をしていました。

私はこの経験から、(  )力を身につけることができました。

御社(貴社)でも、この能力を活かして活躍したいと考えています。

ガクチカのテンプレート3:サークル活動

次は、サークル活動をガクチカに使用する際のポイントとテンプレートを解説します。

サークル活動をガクチカに使う時のポイント

ガクチカでサークルのことを話すメリットはたくさんあります。

チーム内におけるあなたをアピールしやすいというメリットがありますし、自分のマネジメント能力を相手に伝えるのも役立つでしょう。

さらに、サークルのポジションから、入社後の社内におけるポジションをイメージさせやすいというものもあります。

これらを踏まえた回答を心がければ、相手に自分をアピールすることができるのではないでしょうか。

サークル活動のガクチカテンプレート

私が学生時代に最も力を入れたのは、 ( サークル活動 ) の経験です。

この ( サークル活動 ) では、 (  ) という役割で (  ) をしていました。

私はこの経験から、(  )力を身につけることができました。

御社(貴社)でも、この能力を活かして活躍したいと考えています。

ガクチカのテンプレート4:ゼミ活動

次は、ゼミ活動をガクチカに使用する際のポイントとテンプレートを解説します。

ゼミ活動をガクチカに使う時のポイント

就活生の中には、専門的な研究をゼミで行ったという方もいるでしょう。

そしてそのような方の中には自分が行った研究内容を伝えるために、専門的な言葉や知識をガクチカでたくさん使ってしまうようなこともあります。

しかし、これは良くありません。

専門的な言葉や知識をガクチカで使われたとしても、採用担当者がその場ですぐに理解するのは難しいです。

また、研究内容ばかりでは実際にあなたが何をアピールしたいのかがよく分からないまま終わってしまう場合もあるでしょう。

そうならないよう、研究内容はあくまで導入と考え、できる限り簡単に説明をするようにしましょう。

ゼミ活動のガクチカテンプレート

私が学生時代に最も力を入れたのは、 ( ゼミ活動 ) の経験です。

この ( ゼミ活動 ) では、 (  ) を研究し、 (  ) という成果を得ました。

私はこの経験から、(  )力を身につけることができました。

御社(貴社)でも、この能力を活かして活躍したいと考えています。

ガクチカのテンプレート5:留学

次は、留学経験をガクチカに使用する際のポイントとテンプレートを解説します。

留学をガクチカに使う時のポイント

自らの留学経験を、ガクチカとしてアピールする学生は少なくありません。

その際、企業はあなたの話す留学経験を、どのように受け取り見ているのでしょうか。

留学といえば他国の語学力に長けているイメージですが、企業が留意するのはそのような能力だけではありません。

留学によって語学力以外にも、何を得たのかというあなたの人間性も重要視されるのです。

反対に考えると、留学経験を経て培ったあなたの長所が企業側に伝わるようなアピールをしなければなりません。

留学のガクチカテンプレート

私が学生時代に最も力を入れたのは、 ( 留学 ) の経験です。

この ( 留学 ) では、 (  ) へ行き、 (  ) という経験をしました。

私はこの経験から、(  )力を身につけることができました。

御社(貴社)でも、この能力を活かして活躍したいと考えています。

ガクチカのテンプレート6:受験勉強

最後に、受験勉強をガクチカに使用する際のポイントとテンプレートを解説します。

受験勉強をガクチカに使う時のポイント

学業を頑張っている方は真面目な印象を与えられます。

あなたも思い出してみてください。

ノートをしっかりととって勉強をしている友人やクラスメイトを見て「真面目だなぁ」と思ったり、あなた自身が勉強を一生懸命にしていると「真面目だね」と言われたことなど、ありませんか?

これは、企業側も同様の印象になると言えます。

学生時代に力を入れたこととして学業を挙げることで真面目さをアピールすることができます。

仕事に対して真面目に向き合い、任務を遂行する人材は好印象ですし、忍耐力が強い、タイムマネジメントなどもしっかりできる、などの印象が与えられます。

受験勉強のガクチカテンプレート

私が学生時代に最も力を入れたのは、 ( 受験勉強 ) の経験です。

この ( 受験勉強 ) では、 (  ) 大学を目指して、毎日 (  ) 時間勉強をしました。

私はこの経験から、(  )力を身につけることができました。

御社(貴社)でも、この能力を活かして活躍したいと考えています。

自分が使いたいテンプレートが見つからないときは

本記事では、6つのエピソードに関するガクチカ作成時のポイントとテンプレートを紹介してきましたが、自分が使いたいテンプレートがないと感じた方もいるかもしれません。

使いたいテンプレートが見つからないときは、例文を参考にして書いていくことがおすすめです。

例文は、ある種のテンプレートともいえます。

前述した4ステップの構成もふまえて、文章全体がしっかりと組み立てられており、より具体的な書き方や内容の参考になる部分も見つかるでしょう。

就活市場の記事で解説している例文は、どれも実際に通過したものばかりなので、参考にしてみてください。

例文がのっている就活市場のおすすめ記事

まとめ

ガクチカはテンプレートを使って書き上げることで、内容、構成ともに完成度の高いものになります。

しかし、何を伝えるのかという内容とガクチカのゴール、そしてそれを伝えるためのベストな構成を理解していないと、自分のアピールポイントを魅力的に伝えられるガクチカは完成しません。

テンプレートを使う際の注意事項をしっかりと読み、文章を書き進める前にやっておくべきことを実践した上で、適切に使用しましょう。

柴田貴司
監修者

明治大学院卒業後、就活メディア運営|自社メディア「就活市場」「Digmedia」「ベンチャー就活ナビ」などの運営を軸に、年間10万人の就活生の内定獲得をサポート

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