はじめに
本格的な就職活動を始める前に、インターンシップへ参加しようと考える学生も多いのではないでしょうか。
実際に9割の学生がインターンシップに参加しているといわれています。
多くの学生が参加しており、本当は参加したくないとストレスに感じてしまう学生が多いことも事実です。
今回は、インターンシップに参加しない選択をした場合に起こる影響や、不安への対処法などを徹底的に解説していきます。
また、インターンシップに参加する意味も解説していくので、ぜひ参考にしてください。
【インターンシップに行きたくない】インターンシップとは
数多くの業種や職種がある中で、それぞれの仕事の内容や、やりがいなどは実際に体験してみなければわかりません。
そこで、学生のうちに企業の中で就業体験をしたり、業界や企業について研究したり、話を聞いたりできるのがインターンシップです。
就職活動をしながら、業界や企業について知ろうと思っても忙しさや焦りから、細かい部分まで徹底的に調査する余裕をもてないことがほとんどです。
しかし、インターンシップに参加することで、効率的に就職活動を進められます。
業界や企業について具体的に学べ、社会人としての知識も身につけられるだけではなく、その企業に適性があるのかを把握しやすくできます。
また、自分とは価値観の違う学生や社会人の方と直接接することで、刺激を受け視界が広がることもメリットの1つです。
短期インターンシップ
短期インターンシップは、1日から数週間にわたって行われます。
主に学校の長期休みを利用して行う場合が多く、対象者は3年生からのものが多くを占めています。
企業の理解を深める意味合いが強いのは短期インターンシップです。
内容は、グループワークやセミナーがほとんどで、なかには就業体験ができるものもあります。
グループワークなどで力を発揮できれば、就職試験の一部が免除になるなど、非公開の選考に招待される可能性もあります。
期間が短いため、気軽に参加しやすく、多種多様なインターンシップに参加できるのも、短期インターンシップのメリットです。
複数のインターンシップに参加することで、選択の幅を広げられるため、やりたいことがまだ明確ではない人にもぴったりと言えます。
企業理解を深めるのにおすすめ
参加することで企業や業界について知識が深まるため「研究したい」と強く思う人におすすめです。
興味のある業界の仕事内容でも大まかな部分しか想像できませんし、調べるにしても限界があります。
しかし、インターンシップに参加することで細かい部分までの研究が可能です。
また、会社の雰囲気やどのような社員が働いているのか、調べるだけではわからない部分も調査できます。
短期間のインターンシップだからこそ、複数の志望企業で迷っている人にも挑戦しやすく、複数の企業を比べて自分に合ったものを見つけられる絶好のチャンスです。
「自分はどんな企業に向いているのかわからない」という人でも、参加することで企業理解を深め、向いているのか判断できるのでおすすめです。
長期インターンシップ
長期インターンシップは、1ヶ月から長くて数年にわたって行われますが、3ヶ月以上のものが多くを占めています。
学年問わずに参加できるものが多く、実際に1年生から参加し就職活動に備えている人もいます。
短期インターンシップは業界や企業の理解を深める意味合いが強いのに対して、長期インターンシップは社員と同じ業務を体験でき、スキルを身につけるという意味合いが強く、なかには給料が支払われる企業もあるのが特徴です。
長期間の就業体験で社会人とのコミュニケーションに慣れるため、選考対策や入社後の活躍にもつながります。
就職活動が始まったときに、身につけたスキルや努力の過程をアピールできるのも、メリットの1つと言えるでしょう。
ガクチカを作りたい人におすすめ
長期インターンシップは就業体験を通じて、仕事への適性の判断やスキル磨きができます。
また、長期間企業の社員に混ざり就業体験するため、企業で必要なスキルだけではなく、社会人マナーやコミュニケーション能力も身につけられます。
それにより、入社後すぐに、企業になじんで活躍してくれると感じさせるでしょう。
ここで努力した経験はガクチカとして企業へのアピールになります。
しかし、長期インターンシップは短くても1ヶ月かかり、長いと数年にわたる場合もあるので、無理に参加する必要はありません。
目的をもって参加することが大切です。
【インターンシップに行きたくない】参加する意味とは
周りで参加している人が多かったり、先生に参加を促されたりしたからと、なんとなく参加しようと考えている人も多いのではないでしょうか。
たとえば、短期インターンは1日〜数週間なので、やろうと思えば多種類の業種へのインターンシップに参加できます。
それによって、入社前に自分に向いている業種を理解ができるというわけです。
このようにやる気があれば参加する意味は大いにあるのです。
長期インターンシップについては以下の記事をご覧ください。
企業への理解が深まる
インターンシップに参加することで企業への理解が深められます。
実際に企業で見学や就業体験、社員の話を聞く機会が設けられているため、自分で調べても得られない情報を多く得られるでしょう。
複数のインターンシップへ参加する場合は、同じ業界でも企業によって異なる特徴や雰囲気などを実際に自分の目で見比べられます。
また、興味のある分野がわからない人でも、どのような業界があるのか・どのような仕事をしているのかに触れることで、就職活動を始める第一歩にもなります。
選考の練習になる
インターンシップでは、ESの提出やグループディスカッションが含まれている場合もあり、これらが選考の準備・対策となります。
実際にインターンシップをした企業に就きたいと考えている人は、知らない場所や人の前で面接するよりも緊張がやわらぎ、就職活動を有利に進められるでしょう。
インターンシップに参加しなければ、選考の準備や対策していても改善点が何かわからないまま、就職活動をスタートさせてしまう可能性があります。
しかし、参加することでコミュニケーションや社会人マナーなどを身につけられ、選考の練習として就職活動に役立ちます。
内定につながる可能性がある
選考直結型のものや選考イベントに優先的に参加できる権利が与えられるなど、インターンシップで力が発揮できれば、選考が有利になることもあります。
場合によっては早期内定も目指せます。
しかし、早期内定は就業体験があるインターンシップの場合です。
企業についての説明や見学がメインのインターンシップの場合は、早期内定はできないので注意しましょう。
早期内定を目指したい人は、就業体験のあるインターンシップへ参加することで可能性が広がります。
【インターンシップに行きたくない】参加しないことによる影響
インターンシップに参加することで得られるメリットは多く存在することがわかりました。
学業との両立がきびしくなることはデメリットと言えますが、それを上回るほどのメリットがあるため、参加する意味は十分にあるでしょう。
しかし、インターンシップの参加は必須でありません。
それでは参加しないことによって何か影響はあるのでしょうか。
ここからは、参加しない選択をした場合に起こる影響を、2つくわしく解説していきます。
自分で情報を集める必要がある
インターンシップに参加するということは、社会人になる前に業界や企業について学ぶということです。
そのインターンシップに参加しなければ、自分で情報を集めるしか方法はありません。
業界や企業の情報は、あればあるほど、就職活動で有利になります。
もちろん、情報だけがすべてではなく一人ひとりの性格や人柄も大事ですが、企業について多くの情報をもっている人のほうが、仕事に対する熱量を強く感じられます。
自分で情報を集めるのは限界があるため、必ず受かりたい企業がある場合は、インターンシップへの参加がおすすめです。
自分で選考対策を行う必要がある
インターンシップに参加しなければ、ES対策やグループディスカッション、面接の練習などの選考対策を自分で行わなければいけません。
これらを対策するには自分1人では限界があります。
たとえば、面接の練習を1人で行ったとします。
話し方・話すスピードや目線の合わせ方、立ち姿勢・座り姿勢など、誰しも何かしらのくせはありますが、1人で練習しても気づける可能性は低いでしょう。
第三者によってはじめて気づけ、改善できるのです。
インターンシップに参加したほうがお得
インターンシップに参加することで、業界や企業について研究しながら選考対策もできるため、大変効率的です。
また、複数のインターンシップに参加することで、多くの業界や企業を比べながら研究でき、選考対策を磨くことも可能になります。
部活動やアルバイトで忙しい人は、短期間のインターンシップに参加するなど、工夫して参加することをおすすめします。
やる気さえあれば、インターンシップの参加が無駄になることはありません。
【インターンシップに行きたくない】参加したくない場合の対処法
インターンシップに参加しなくても就職活動はできます。
また、OB訪問などほかにも企業に務める社員から話を聞く機会があるのも事実です。
しかし、インターンシップへ参加するメリットを知ってしまうと、参加しないことがもったいなく感じるのではないでしょうか。
インターンシップの参加で、入社後のミスマッチを防げることも大きなポイントです。
参加したくない理由は人それぞれですが、ここからはよくある悩み別に、くわしく解説していきます。
どのインターンシップに参加すれば良いかわからない場合
まずは自己分析から始めると良いでしょう。
自己分析で価値観や長所・短所を明確にし、自分の興味のある仕事を見つけることが重要です。
インターンシップの内容や期間はそれぞれなので、無理のない自分に合った企業のインターンシップへの参加を決めれば、失敗の可能性は低くなります。
1社参加してみて、やりたいことが決まっている人であれば、より深く研究するために同業他社へ参加してみましょう。
また、やりたいことが決まっていない人であれば、まったく反対の業種へ参加することもおすすめです。
なぜなら、幅広い観点から物事を把握でき、自分が興味のある職種を見つけ出すことも可能になるからです。
さらにくわしく知りたい人は以下の記事をご覧ください。
1人で参加したくない場合
1人で参加することが苦手な人は、友達と参加するのも1つの手段です。
興味のある業界や企業が友達と同じになるとは限りませんが、短期インターンシップに友達と参加することは多々あることです。
しかし、インターンシップではグループディスカッションがあり、友達と同じグループになるかはわかりません。
1人で行動し、インターンシップ先でのコミュニケーションに慣れておくのも重要です。
グループワークなどを通じて友達ができることもあるため、そこまで不安を感じる必要はないでしょう。
忙しい場合
忙しく長期インターンシップや数週間の短期インターンシップに参加できない人は、数時間〜1日で終わるインターンシップもあります。
興味のある企業で、そのようなインターンシップが行われているか、チェックしてみるのも良いでしょう。
また、Web開催のものもあるため、気軽に参加できるほか、移動時間の節約にもなります。
もちろん、その分実際に企業へ行って行うインターンシップと比べると学べるものは限られますが、少しでも業界や企業の理解を深めたい人や、就職活動の第一歩を踏み出したい人にはおすすめです。
まとめ
今回は、インターンシップに参加する意味と参加しない場合に起こる影響や、不安への対処法についてくわしく解説していきました。
インターンシップに参加することで効率的に就職活動を進められるだけでなく、社会人としての基礎も身につけられます。
しかし、無理に参加する必要はありません。
自分が一番学びやすいやり方で業界や企業について研究していくことが大切です。
無理せず自分のペースで就職活動への準備を進めていきましょう。
明治大学院卒業後、就活メディア運営|自社メディア「就活市場」「Digmedia」「ベンチャー就活ナビ」などの運営を軸に、年間10万人の就活生の内定獲得をサポート