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【27卒】そもそも大学3年生で内定は獲得できるのか
大学3年生で内定を獲得することは、十分に可能です。
近年、企業の採用活動は早期化の傾向にあり、特に優秀な学生を早期に確保しようとする動きが活発になっています。
そのため、大学3年生のうちから積極的に行動することで、早期内定のチャンスを掴むことができます。
26卒の先輩はいつはじめて内定を獲得したのか

ではまず、みなさんの1年先輩にあたる26卒の就活生が、最初の内定をいつ獲得したのか見ていきましょう。
「就活市場」が自社で長期インターンを行っている26卒の先輩に実施したアンケート結果によると、最も多かったのは「大学4年の4月以降」で約30.30%でした。
しかし、次に多かったのは「大学3年の3月」で約21.21%であり、それ以前の時期でも、「大学3年の10月より前」が約15.15%、「大学3年の12月」が約12.12%、「大学3年の1月」が約9.09%など、3年生の秋から冬にかけてもコンスタントに内定獲得者が出ています。
これらを合計すると、大学3年生のうちに最初の内定を獲得した先輩は、実に7割近くにものぼる計算になります。
このグラフから、内定獲得の時期は多様であり、早期に内定を得る学生と、大学4年以降に内定を得る学生が存在する二極化の傾向が見られます。
【26・27年卒学生対象(2025年調査)】
- 調査期間:2025年10月10日(金)〜2025年10月12日(日)
- 調査方法:アンケート調査
- 調査対象:自社で長期インターンを行っている2026・2027年卒業予定の学生
- 有効回答数:75件
企業は27卒の内々定をいつ出すのか
先輩たちの実績だけでなく、企業側が27卒のみなさんに対して、いつ頃から内々定を出そうと考えているのかも見てみましょう。
株式会社学情のおこなった調査によると、27卒採用における内々定出しの開始予定時期として、最も多かった回答は「2025年12月」でした。
さらに重要なのは、2025年内、つまり大学3年生のうちに内々定出しを開始する予定の企業が、全体の45%に達しているという事実です。
これは、約半数の企業が年明けを待たずして、優秀な学生を早期に確保しようと動いていることを意味します。
最新の27卒内定率は40%(11/19時点)

最後に、みなさんと同じ27卒の「今」のリアルな内定状況を確認しましょう。
「就活市場」が自社で長期インターンを行っている学生に実施したアンケートによると、「内定を獲得していない」と回答した人が約58.8%と、約6割を占めました。
しかし裏を返すと、40%以上の学生が現時点で内定を獲得しているということです。
まだ内定がない人は過度に焦る必要はありませんが、このデータを「自分もそろそろ本腰を入れないと」という行動のキッカケにしていきましょう。
【26・27年卒学生対象(2025年調査)】
- 調査期間:2025年11月17日(金)〜2025年11月19日(日)
- 調査方法:アンケート調査
- 調査対象:自社で長期インターンを行っている2026・2027年卒業予定の学生
- 有効回答数:34件
【27卒】大学3年の今の時期に内定を出しているのはどんな企業で職種なのか?
早期内定の動きは「企業」と「職種」により大きな差があります。
企業としては、優秀層をいち早く確保したい外資系(コンサル・投資銀行)、日系コンサル、メガベンチャー・IT企業が中心です。
職種としては、論理的思考力が問われる「コンサル職」、専門技術が不可欠な「エンジニア職」、事業成長を担う「営業職」、そして理系院生対象の「研究・技術職」が主流です。
企業規模は大手企業に限りませんが、競争の激しい都市部であったり、高い専門性や成長スピードを重視する領域ほど、動きが早いのが特徴です。
【27卒】大学3年生中の内定を狙いやすい業界・企業7選
大学3年生中に内定を獲得することは、競争が激しい就職活動において大きなアドバンテージとなります。
- 1. コンサルティング業界
- 2. 外資系メーカー
- 3. 外資系投資銀行
- 4. マスコミ業界
- 5. メガベンチャー企業
- 6. IT業界・SIer企業
- 7. 人材業界
特定の業界や企業は、早期採用に積極的であり、大学3年生のうちから優秀な人材を確保しようとする傾向が強いです。
ここでは、特に大学3年生中の内定を狙いやすい7つの業界・企業について、その理由と具体例を挙げながら解説します。
1. コンサルティング業界
コンサルティング業界は、大学3年生の内定を狙いやすい業界の一つです。
その主な理由は、選考フローが早く、夏や秋に実施されるインターンシップが実質的な採用選考を兼ねているケースが多いためです。
インターンシップで高い評価を得た学生は、そのまま早期選考に進み、大学3年生中に内定を獲得するチャンスが与えられます。
企業側は、論理的思考力や問題解決能力、コミュニケーション能力が高い学生を早期に青田買いしたいと考えています。
企業例としては、マッキンゼー・アンド・カンパニー、ボストン コンサルティング グループ、ベイン・アンド・カンパニーといった戦略コンサルティングファームや、アクセンチュア、デロイト トーマツ コンサルティングなどの総合コンサルティングファームが挙げられます。
これらの企業は、少数精鋭で採用を行うため、早期に優秀な人材を囲い込む傾向が強いです。
2. 外資系メーカー
外資系メーカーも、大学3年生中に内定を狙いやすい業界として注目されています。
外資系企業は、日系企業に比べて採用活動の時期が早く、年内に選考が終了するケースも珍しくありません。
特に、サマーインターンシップが採用に直結していることが多く、そこで優秀な成績を収めれば、そのまま本選考への優遇や内定に繋がる可能性が高いです。
3. 外資系投資銀行
外資系投資銀行は、早期採用の最たる業界の一つと言えるでしょう。
非常に競争が激しい業界ですが、大学3年生の内定を獲得する可能性は十分にあります。
その理由として、夏季に開催されるインターンシップが「ジョブ」として位置づけられ、実質的に選考の一環となっている点が挙げられます。
このジョブに参加し、優秀なパフォーマンスを発揮できれば、そのまま内定に直結することがほとんどです。
企業側は、金融に対する高い知的好奇心、論理的思考力、そしてタフさを持ち合わせた学生を早期に確保したいと考えています。
ゴールドマン・サックス、モルガン・スタンレー、J.P.モルガン、メリルリンチといった名だたる投資銀行が、この早期採用の動きを活発に行っています。
これらの企業は、極めて早い時期から学生の能力を評価し、即戦力となりうる人材を見極めようとします。
4. マスコミ業界
マスコミ業界は、伝統的に採用活動が早期に行われる傾向があります。
特にテレビ局や新聞社、広告代理店などでは、大学3年生の夏や秋にインターンシップを実施し、それが本選考の一部として機能することが多いです。
マスコミ業界は、独自の採用基準を持つことが多く、学生のうちからジャーナリズムやクリエイティブへの情熱、表現力、情報収集能力などを重視します。
そのため、これらの素養を持つ学生を早期に発掘しようとします。
企業例としては、NHK、日本テレビ、フジテレビなどのキー局、電通、博報堂といった大手広告代理店、読売新聞、朝日新聞などの全国紙が挙げられます。
これらの企業は、特殊なスキルや感性を求めるため、早い段階で学生と接触し、潜在的な才能を見出そうとします。
5. メガベンチャー企業
近年、メガベンチャー企業も大学3年生の内定を積極的に行っています。
成長スピードが速く、常に新しい人材を必要としているため、通年採用や早期採用に力を入れています。
特に、エンジニアやデザイナーといった専門職においては、大学3年生のうちからインターンシップを通じて優秀な学生を確保しようとする動きが顕著です。
企業側は、変化への対応力、自律性、成長意欲の高い学生を求めており、ポテンシャルを重視した採用を行います。
企業例としては、DeNA、メルカリ、サイバーエージェント、LINE、Sansan、レバレジーズなどが挙げられます。
これらの企業は、既存の枠にとらわれず、新しい価値を創造できる人材を早期に迎え入れることで、事業の拡大を図ろうとしています。
6. IT業界・SIer企業
IT業界やSIer企業も、大学3年生の内定を狙いやすい業界の一つです。
デジタル化の進展に伴いIT人材の需要が急増しており、企業は優秀なITスキルを持つ学生を早期に確保したいと考えています。
特に、プログラミング経験や情報系の専門知識を持つ学生は、インターンシップを通じて早期選考に進むチャンスが多いです。
多くの企業が夏や秋にインターンシップを実施し、そのまま早期内定に繋がるケースも珍しくありません。
企業側は、技術力はもちろんのこと、論理的思考力や課題解決能力、チームでの協調性も重視します。
企業例としては、NTTデータ、富士通、日本IBM、アクセンチュア(ITコンサルティング部門含む)などが挙げられます。
これらの企業は、IT技術を核とする事業を展開しているため、専門知識を持った学生を早期に獲得しようとします。
7. 人材業界
人材業界も、大学3年生の内定を狙いやすい業界として挙げられます。
人材サービスは、常に人と企業の間に立つ仕事であり、コミュニケーション能力や課題解決能力が求められます。
多くの人材企業が、大学3年生のサマーインターンシップや早期選考を実施しており、学生のポテンシャルや熱意を重視した採用を行っています。
企業側は、人に対する興味関心、傾聴力、提案力、そして目標達成意欲の高い学生を求めています。
リクルート、パーソルキャリア、パソナ、エン・ジャパンなどが代表的な企業例です。
これらの企業は、人の可能性を信じ、共に成長していくことを重視する傾向が強く、早期から学生と密なコミュニケーションを取ることで、自社にフィットする人材を見つけようとします。
【27卒】大学3年生で内定を獲得するためにやるべき9つのこと
「大学3年生のうちに内定が欲しい」と考えているなら、今すぐ行動を起こす必要があります。
早期内定を獲得するためには、戦略的な動き出しが欠かせません。
ここではライバルに差をつけ、早期内定を勝ち取るために絶対にやっておくべき9つのアクションを解説します。
- 自分がなりたい未来を明確にする
- 自己分析をする
- 自分に合った就活サイトに登録
- 企業研究をする
- OB・OG訪問をする
- 就活場所を決める
- 就活マナーを身に付ける
自分に合った就活サイトに登録
まずは就活サイトへの登録から始めましょう。
大手ナビサイト(マイナビやワンキャリ)だけでなく、自身の志望業界や興味に特化した専門サイト(例えば、外資系企業に特化したサイトや、ITベンチャーに特化したサイトなど)にも登録することで、よりニッチな情報や早期選考の機会を見つけやすくなります。
また、プロフィールを登録しておくだけで企業からオファーが届く「スカウト型」のサイトも併用するのがおすすめです。
自分では見つけられなかった優良企業と出会える可能性がグッと高まりますし、自分の市場価値を知る良いきっかけにもなりますよ。
自己分析をして就活の軸を明確にする
早期内定への近道は、徹底した自己分析から始まります。
自分が仕事に何を求めているのか、どんな環境で輝けるのかという「就活の軸」を明確にしましょう。
この軸がしっかり定まっていないと、志望動機がブレてしまい面接官に熱意が伝わりません。
納得のいく企業選びをするためにも、じっくり自分と向き合ってください。
就活の軸を決める方法としては「過去経験の整理」と「将来像の作成」の2つがおすすめです。
幼少期から現在までの経験を振り返り、楽しかったことや頑張ったこと、逆に辛かったことを書き出してみましょう。なぜそう感じたのかを深掘りすることで、あなたの行動原理や大切にしている価値観が見えてきます。
「3年後、5年後にどんな社会人になっていたいか」という将来像を具体的に描いてください。理想の姿から逆算することで、今選ぶべき企業の条件や、譲れない就活の軸がより鮮明になってくるはずです。

友人や家族に自分の長所や短所を聞いてみるのも有効です。
アルバイト経験がある場合は、それに力を入れたことや、どんな成果を得られたのかについても分析することで、あなたのモチベーションの源泉を理解できるだけでなく、企業はあなたが自社に即した人物であるかを判断しようとします。
この自己分析を通じて、自身の個性や価値観を言語化できるようになり、エントリーシート(ES)や面接での説得力が増します。
業界・企業研究をする
就活の軸が定まったら、それに合致する業界や企業を探していきましょう。
最初から絞り込みすぎず、まずは広く業界を知ることが大切です。
興味のある業界だけでなく、関連する業界や取引先まで視野を広げてみると、思いがけない優良企業との出会いがあるかもしれません。
自分に合う場所を見極める目を養いましょう。
業界・企業研究でライバルと差をつけたい人はぜひ以下の2つを行ってください。
企業のホームページは情報の宝庫です。企業理念や事業内容はもちろん、上場企業であればIR情報にも目を通してください。経営状況や今後の展望を数字で理解することで、志望動機に深みと説得力が出ます。
実際に働いている先輩社員の話を聞くことは非常に有効です。ネットの情報だけでは分からない、会社のリアルな雰囲気や社員の人柄を肌で感じられます。現場の生の声は、面接での強力な武器になりますよ。
就活マナーを身に付ける
社会人としての最低限のマナーは、選考が始まる前に身につけておきましょう。
メールの書き方や電話の応対、身だしなみ、面接時の入退室のマナーなどは基本中の基本です。
マナーができていないだけでマイナス評価を受けてしまうのは非常にもったいないです。
自然に振る舞えるようになるまで練習しておいてください。

メールでのやり取りにおいても、件名や宛名、本文の書き方など、ビジネスメールの基本ルールを把握しておく必要があります。
こうしたマナーは、単なる形式ではなく、相手への敬意を示すものであり、あなたの真剣さや社会人としての基礎力をアピールする要素となります。
冬インターンシップにエントリーする
3年生の冬に行われるインターンシップには積極的にエントリーしましょう。
業務理解が深まるだけでなく、参加者限定の早期選考ルートへの案内や、一次面接免除といった優遇措置が受けられるケースも多々あります。
実質的な選考のスタートと捉えて、早めに情報収集とエントリーを済ませることが内定への近道です。
早期選考にエントリーする
外資系やベンチャー企業など、早めに選考を開始する企業にエントリーしてみましょう。
本命企業の前に実際の選考プロセスを経験することで、面接の雰囲気やWebテストの緊張感に慣れることができます。
「場慣れ」は大きなアドバンテージになりますし、ここで内定を一つ持っておくと精神的な余裕も生まれます。
注意が必要なのは、早期選考で不合格になると、春以降の本選考に再応募できない企業がある点です。準備不足のまま第一志望の早期選考を受けるのはリスクが高いので、自分の実力を見極めて慎重に判断しましょう。
ESを作成する
自分の魅力を伝えるエントリーシート(ES)を作成しましょう。
「ガクチカ」や「自己PR」はどの企業でも聞かれる頻出項目です。
一度書いたら終わりではなく、キャリアセンターの方や就活エージェントなど、第三者に添削してもらうことを強くおすすめします。
客観的な視点が入ることで、より伝わりやすい文章になります。

成果は可能な限り数字を用いて具体的に伝えることで、説得力が格段に上がります。
友人や大学のキャリアセンターの職員に添削を依頼し、客観的な視点からアドバイスをもらうことも非常に有効です。
Webテストの対策をする
多くの企業で選考の初期段階に実施されるWebテストの対策も必須です。
SPIや玉手箱など、志望する業界や企業によって出題形式が異なります。
まずは志望業界の傾向を調べ、市販の問題集を一冊購入して繰り返し解きましょう。
問題のパターンに慣れて、解くスピードを上げておくことが攻略のカギです。
| テストの種類 | よく使われる業界 |
|---|---|
| SPI3 | 全業界(メーカー、商社、銀行、広告、中小など) |
| 玉手箱 | 金融(証券・銀行)、コンサル、総合商社 |
| TG-WEB | 外資系企業、戦略コンサル、テレビ局 |
| Web-GAB / Web-CAB | GAB:総合商社、不動産 CAB:IT業界(SE職) |
| CUBIC | 中堅・中小企業、アパレル、サービス、一部大手メーカー |

ウェブ上で模擬試験を受けられるサービスを活用し、本番の形式に慣れておくことも大切です。
隙間時間を活用して毎日少しずつでも問題に触れることで、着実に点数を上げていくことができます。
面接対策をする
ESやテストを通過しても、面接でつまづいては意味がありません。
想定問答集を作るだけでなく、実際に声に出して話す練習をしましょう。
友人同士で練習したり、模擬面接サービスを利用したりして、人前で話す緊張感に慣れておくことが大切です。
自分の話し方の癖を知り、改善していくプロセスが自信に繋がります。
【27卒】大学3年生が内定をもらったあとにすること
内定通知をもらった後の選択肢は大きく分けて「承諾する」「保留(待ってもらう)」「辞退する」の3つです。
それぞれのケースで何をすべきか、法的な側面も含めて分かりやすく解説していきます。
後悔のない選択をするために、基本的なルールとマナーをしっかり押さえておきましょう。
内定承諾
「内定承諾」は、その企業に入社する意思を固めることです。
通常、採用合格の通知が来た後、企業から「内定通知書」や「労働条件通知書」、「内定承諾書」が送られてきます。
給与や勤務地、休日などの条件が、面接で聞いていた話と違っていないか、自分の希望と合っているかをしっかり確認してください。
納得できたら「内定承諾書」に署名・捺印して提出します。
これで企業との間で「労働契約の予約」が成立したことになります。
ただし、正式な労働契約は入社日に発効します。
承諾書自体に絶対的な法的拘束力はありませんが、企業側も簡単には内定を取り消せない(過去の判例でも厳しく判断されています)重い約束だと心得ておきましょう。
内定保留
「内定保留」とは、内定の連絡をもらった後、入社するかどうかの返事を少し待ってもらうことです。
「まだ他社の選考が残っている」「本当にこの会社でいいか、もう少し考えたい」「家族に相談したい」など、すぐに決断できない事情は誰にでもあります。
多くの企業は、学生にしっかり納得したうえで入社してほしいと考えているため、理由を正直に伝えれば、一定期間(1週間~1ヶ月程度)の保留を認めてくれる場合がほとんどです。
ただし、無期限に待ってもらえるわけではありません。
保留をお願いする際は、いつまでに返事をするか、期限を明確にすることが大切です。
内定辞退
「内定辞退」は、内定をもらったけれど、自分の都合で入社をお断りすることです。
就職活動では、複数の企業から内定をもらうことも珍しくありません。
辞退すること自体は、決して悪いことではありません。
大切なのは、企業への伝え方です。
辞退を決めたら、できるだけ早く、電話かメールで連絡を入れましょう。
その際は、まず内定をいただいたことへのお礼を述べ、次に辞退する旨をはっきりと伝えます。
そして、貴重な時間を割いてもらったことへのお詫びを述べ、最後に企業の発展を祈る言葉で締めくくるのが基本的なマナーです。
誠意ある対応を心がけましょう。
内定をとりあえず承諾した後に辞退することはできるのか
「第一志望の結果が出るまで、とりあえず承諾しておきたい」と考える人もいるかもしれません。
結論から言うと、内定を一度承諾した後でも、辞退することは法律上可能です。
民法では入社日の2週間前までに申し出れば、労働契約は解約できると定められています(民法627条第1項)
ただし、企業はあなたが入社することを前提に準備を進めています。
承諾後の辞退は、企業に大きな迷惑をかけてしまう行為であることは間違いありません。
また、例外的に、労働者の対応が著しく不誠実で、企業に損害が発生していると認められる場合、内定辞退が違法と判断され、損害賠償責任を問われる可能性があります。
やむを得ず辞退する場合は、できる限り早く、誠心誠意お詫びの連絡を入れましょう。
内定辞退における損害賠償請求について詳しく知りたい方は全国労働基準関係団体連合会のこちらの記事を参照してさい。
【内定辞退の連絡は必ずしよう】辞退メール作成AIで辞退メールを作ろう
内定辞退の連絡、どう切り出せばいいか悩んでいませんか?特に「内定承諾しちゃったけど、やっぱり辞退したい…」という時は、本当に気が重いですよね。
そんなあなたの強い味方が「辞退メール作成Ai」です!承諾前はもちろん、言い出しにくい承諾後の辞退メールも、Aiがしっかりサポート。
失礼のない、誠意が伝わる文章をサクッと作成します。
悩んでいる時間を、次のステップへの準備に使いましょう!
【27卒】内定獲得後も就活を続ける人は多い!
就活早期化と同時に言われているのが、就活の長期化です。
内定を獲得した後も、すぐには就職活動を終えず、納得できるまで企業探しを続ける学生は決して少なくないのです。
今回は就活市場の独自調査から、先輩たちのリアルな動向を数字で紐解いていきます。
内定を獲得後すぐに就活を終了する人は3割弱

実際に先輩たちがどう動いたのか、グラフを見てみましょう。
「いちばんはじめの内定を獲得した後どれほどの期間就職活動を続けましたか?」という質問に対し、すぐに終了した人は全体の29.4%にとどまりました。
つまり、残りの約7割もの学生が、内定獲得後も何らかの形で活動を継続しているのです。
注目したいのは、内定後「3カ月〜4カ月」も活動を続けた人が23.5%もいるという点です。
「〜2週間」という短期決戦派もいますが、多くの学生が「もっと自分に合う企業があるかもしれない」「第一志望群の結果が出るまで待ちたい」と考え、粘り強く活動しています。
大学3年でおわらず4年まで就活を続ける学生が多い

次に、就活を終えるタイミングについてです。
「就活の早期化」が話題になりますが、実際に大学3年生のうち(2月以前)に活動を終えた人の割合を見てみると、全体の約35%程度であることがわかります。
最もボリュームゾーンとなっているのは、実は「大学4年の5月・6月」で35.3%です。
また、7月以降も続けている人も一定数います。
周りの友人が早期内定をもらって就活を終えると、どうしても焦りが生まれてしまうものですが、半数以上の先輩が4年生になってから納得のいく形で就活を締めくくっています。
【26・27年卒学生対象(2025年調査)】
- 調査期間:2025年11月17日(金)〜2025年11月19日(日)
- 調査方法:アンケート調査
- 調査対象:自社で長期インターンを行っている2026・2027年卒業予定の学生
- 有効回答数:34件
【27卒】大学3年生での内定に関するよくある質問
業界によって内定の時期は、大きく変わります。
外資系コンサルや投資銀行は最も早く、大学3年の秋には内々定が出始めます。
ITベンチャーなども3年の冬から春にかけて出す企業が多いです。
一方で、日系の大手メーカーなどは4年生の春以降が中心ですが、インターン経由の早期選考は増えています。
志望業界のスケジュールを早めに把握しておきましょう。
「内定」は正式な雇用契約が成立した状態(通常4年10月以降)で、企業は簡単には取り消せません。
「内々定」は、それ以前に企業が出す「内定の約束」です。
法的な拘束力は内定より弱いですが、企業も信用問題のため滅多に取り消しません。
学生にとっては「ほぼ内定」と考えてよいでしょう。
法律上は可能です。
憲法で「職業選択の自由」が保障されており、入社日までは辞退できます。
しかし、承諾は企業との約束であり、安易な辞退はマナー違反で多大な迷惑がかかります。
他社の選考も続けたい場合は、承諾書の提出を待ってもらうよう正直に交渉するのが、最も誠実な対応と言えます。
辞退を決めた瞬間に、1日でも早く連絡するのが鉄則です。
連絡が遅れるほど企業に迷惑がかかります。
方法は、まず「電話」で採用担当者に直接伝えてください。
メールやLINEのみは厳禁です。
内定へのお礼、辞退の意思、お詫びを誠実に述べましょう。
電話の後、改めてメールでも連絡すると丁寧です。
近年、インターンシップは就職活動において非常に重要な位置づけになっており、多くの学生が参加しています。
そのため、インターンに行かないことが「普通ではない」と感じる学生もいるかもしれません。
しかし、インターンシップへの参加は、あくまで内定獲得のための一つの手段であり、必須ではありません。
インターンシップに参加しない選択をする学生も一定数存在します。
インターンシップは、企業理解を深めたり、早期選考ルートに乗るための有効な手段ではありますが、参加しなかったからといって就職活動が不利になるわけではありません。
大切なのは、インターンシップ以外の方法で、いかに自己分析や企業研究を深め、自身の魅力を企業に伝えるかです。
結論から言うと、インターンに行かなくても大学3年生で内定を獲得することは可能です。
インターンシップは早期内定に繋がりやすいルートの一つではありますが、インターンシップに参加しなくても、本選考で十分に力を発揮できれば内定は掴めます。
重要なのは、インターンシップに参加しなかった分、他の選考対策に力を入れることです。
例えば、徹底した自己分析で自身の強みや経験を明確にし、それをESや面接で効果的にアピールできるように準備しましょう 。
大学3年生でまだ何も就職活動を始めていないとしても、今からでも十分に挽回は可能です。
確かに、早期から準備を始めるに越したことはありませんが、まだ時間がないわけではありません。
大切なのは、焦らず、しかし迅速に、必要な準備を始めることです。
まずは、自己分析と業界・企業研究から始め、自分が何をしたいのか、どんな企業で働きたいのかを明確にしましょう 。
その後、ES作成や適性検査対策、面接練習など、選考対策に集中的に取り組みます 。
就活サイトに登録して情報収集を効率的に行ったり、大学のキャリアセンターや就職支援サービスを積極的に活用したりすることも有効です 。
遅れを取り戻すためには、計画性を持ち、一つ一つの準備に丁寧に取り組むことが何よりも重要です。
納得できる内定で就活を終えるなら、大学4年生は自由な時間が増えます。
選考に追われる時間をすべて自分のために使えるからです。
この期間は単なる「暇」ではなく、社会人への助走期間と考えましょう。
入社に向けたスキル習得や、長期旅行など学生ならではの経験に全力を注ぐのがおすすめです。
社会人になると長期休暇は取りにくいため、今しかできないことを全力で楽しみ、悔いのない学生生活を完走してください。
【27卒】大学3年生中に内定をもらいたい人は今すぐ行動しよう
大学3年生中で内定を獲得することは、その後の大学生活を充実させ、社会人としての良いスタートを切るための大きなアドバンテージとなります。
そのためには、今すぐにでも行動を開始することが何よりも重要です。
自己分析で「自分がなりたい未来」を明確にし、自分に合った企業を探すための企業研究を進めましょう 。
並行して、ESの作成やSPIなどの適性検査、面接といった選考対策にも力を入れる必要があります 。
早期内定は、精神的な余裕が生まれ、学業やプライベートに集中できるなど、多くのメリットがあります 。
一方で、他の企業の選択肢を失う可能性や、内定ブルーに陥る可能性といったデメリットも理解しておくことが大切です 。
これらのメリット・デメリットを比較検討し、自分にとって最適な就職活動の進め方を見つけましょう。
大学3年生中の内定獲得は、決して簡単な道のりではありませんが、計画的に準備を進め、積極的に行動することで、十分に実現可能な目標です。
明治大学院卒業後、就活メディア運営|自社メディア「就活市場」「Digmedia」「ベンチャー就活ナビ」などの運営を軸に、年間10万人の就活生の内定獲得をサポート














柴田貴司
(就活市場監修者/新卒リクルーティング本部幹部)
柴田貴司
(就活市場監修者)
外資系企業では個人の能力やポテンシャルを重視するため、学生の段階から明確なキャリア志向を持つ人材を積極的に採用しようとします。
企業例としては、P&G、ユニリーバ、ネスレ、ジョンソン・エンド・ジョンソンなどが挙げられます。
これらの企業は、グローバルな視点と多様な人材を求めており、早期から学生との接点を持ち、自社に合う人材を見つけようとします。