大学3年生で内定をもらう方法とは?早期選考の実施企業の探し方も徹底解説!

大学3年生で内定をもらう方法とは?早期選考の実施企業の探し方も徹底解説!

就活を始める前の大学3年生は、ちゃんと内定がもらえるのか、早期内定を目指したいけど、どのようにすればいいかわからない、などたくさんの不安があるでしょう。

いっそのこと、大学3年生のうちに早めに内定をもらってしまって、残りの大学生活に余裕を持ちたいですよね。

この記事では、早期内定について紹介していきます。この記事を読むことで、早期内定をもらえる方法や、早期内定のメリットやデメリット、早期内定のためにすべきことがわかり、早期内定を目指しやすくなるでしょう。

大学3年生のうちに内定をもらえるように行動してみてはいかがでしょうか。そして、早いうちに内定をもらって、残った大学生活を余裕をもって楽しみましょう。

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大学3年生で内定をもらうことはある?

結論からいうと、大学3年生で内定をもらうことはあり得ます。

近年は就活の早期化が著しく進んでおり、3年生のうちに早期選考を受け、企業から早い段階で内定をもらうケースはよく見られます。

もちろん一般的なのは4年生以降の内定ですが、企業にも、競合他社に負けないようにより良い人材を早く確保したい狙いがあります。

ただでさえ現代は、日本は人口減少と少子化問題により働き手が不足している時代です。

早めに内定を出し、優秀な人材を早々に囲い込もうとする会社があるのは無理もないでしょう。

したがってそういった動きの早い企業にエントリーすれば、早いうちに内定を獲得し、大変な就活から「イチ抜け」することは可能といえます。

結論、大学3年生で内定獲得できる

先ほども触れた通り、大学3年生での内定獲得は決して非現実的ではなく、むしろ近年は十分実現可能なこととして知られています。

これまでには、2021年春入社以降の新卒学生を対象に、経団連が設けていた新卒採用活動の日程を決める「採用選考に関する指針」が廃止されました。

このことがきっかけとなり、昨今は、大学3年生での就職内定率は増加傾向にあるといえます。

もちろん実際に内定獲得を目指すなら早々に準備を始める必要がありますが、早めに就活を終えられる可能性があること自体は、大学3年生にとって朗報といえるでしょう。

志望する業界・企業から早めに内定をもらえれば、長い間就活に追われることもなくなります。

入社後からすぐ活躍できるように、4年生のうちにスキル習得に時間を使える点も大きなメリットになるでしょう。

25卒の大学3年生の内定率は約63%

ここで、最新の大学3年生の内定率をチェックしてみましょう。

25卒の大学3年生については、現状、内定率は約63%となっています。

あわせて、2024卒・2022卒の大学3年生の内定率と比較してみましょう。

2024卒・2022卒の大学3年生の内定率
  • 2025年卒: 62.8%
  • 2024年卒: 52.9%
  • 2022年卒: 46.5%

このように、年々大学3年生の内定率は上がっており、いかに就活の早期化が進んでいるかがわかるでしょう。

そのため、先ほどは「4年生での内定が一般的」とは触れてきましたが、近年はもはや常識が変わりつつあることも事実です。

どこの企業も若くて優秀な働き手の確保には躍起になっており、そういった動きが就活の早期化・常識の変化に大きく影響しているといえるでしょう。

なお、調査・データの詳細については、以下の記事をチェックしてみてください。
<確報版>4月1日時点の就職活動調査 ~キャリタス就活 学生モニター2025調査(2024年4月)

大学3年生で内定をもらうための就活スケジュール

大学3年生の内定をもらうことは、近年の流れでいうと十分可能です。

しかし早いうちに内定を獲得するためには、十分に準備を重ね、効率的かつ計画的に動く必要があります。

そのため、大学3年生での内定獲得を目指すのであれば、内定獲得のための具体的なスケジュールが重要です。

大学3年生で内定獲得を目指す際は、まずやるべきことを整理したうえで、スケジュールをしっかり立てて行動しましょう。

以下は、スケジュールの一例になります。

スケジュールの一例
  • ~大学3年生の6月: 自己分析・企業/業界研究
  • 大学3年生の7~8月: 長期夏インターンシップに参加
  • インターン終了後: 採用選考
  • 大学3年生の10月~: 内定

夏の長期インターンを経由した選考採用の場合、3年生の秋には内定を獲得できている人もいるため、早めに動き出すことを意識しましょう。

大学3年生で内定を狙いやすい業界・企業7選

大学3年生で内定獲得を目指す際は、3年生で内定を狙いやすい業界・企業について知っておく必要があります。

大学3年生で内定を狙いやすい業界・企業には傾向があり、業界によっては早期選考をほとんど行わない場合もあるため注意が必要です。

3年生で内定を狙いやすい業界・企業は、以下のとおりです。

3年生で内定を狙いやすい業界・企業
  • コンサルティング業界
  • 外資系メーカー
  • 外資系投資銀行
  • マスコミ業界
  • メガベンチャー企業
  • IT業界・SIer企業
  • 人材業界

上記の業界・企業の特徴を理解したうえで、どのような対策が必要なのか具体的に考えていきましょう。

では、一つずつ解説していきます。

1. コンサルティング業界

コンサルティング業界は、比較的内定を出す時期が早い傾向にあり、内定時期の目安は大学3年生の9月~になります。

早いところは3年生の6月頃から選考をスタートさせるケースもあるため、内定獲得を目指すのであれば、とにかく早いうちに動くに越したことはないでしょう。

コンサルティング業界では、選考において幅広い業界・企業の知識や興味が重要視されるため、早めに業界・企業研究を重ねるようにしましょう。

なお、コンサルティング業界の有名企業の例は、以下のとおりです。

コンサルティング業界の有名企業の例
  • マッキンゼー・アンド・カンパニー
  • BCG(ボストン・コンサルティング・グループ)
  • ペイン・アンド・カンパニー
  • アクセンチュア
  • 野村総合研究所
  • Strategy&
  • PwCコンサルティング など

そもそも外資系企業は選考が早い傾向が強く、コンサルティング業界の選考が早い理由の一つになっていると考えられます。

2. 外資系メーカー

3年生から内定を目指しやすい業界・企業には、ほかに外資系メーカーが挙げられます。

内定時期の目安は大学3年生の9月~10月です。

先ほども触れたとおり、外資系企業は業界問わず選考が早いことが多いことが特徴です。

そのため外資系メーカーは、総じて秋頃に目安に内定を出しており、3年生であっても早期内定獲得が目指せます。

なお、外資系メーカーは採用にあたって職種別採用枠を設けており、社員をその職種のスペシャリストとして育成している傾向が見られます。

外資系メーカー企業の例は、以下が挙げられます。

外資系メーカー企業の例
  • P&G(プロクター・アンド・ギャンブル)
  • ジョンソン・エンド・ジョンソン
  • 日本ロレアル
  • ユニリーバ
  • ネスレ日本 など

メーカーと一口にいっても業界はさまざまなので、業界に合わせた業界・企業研究を早いうちから行っておくことが重要です。

3. 外資系投資銀行

大学3年生で内定を目指しやすい業界・企業は、外資系投資銀行も挙げられます。

内定時期は、大学3年生の9月~を目安にしておきましょう。

お伝えしているとおり外資系は早期に内定を出す傾向が強く、例にもれず外資系投資銀行も、早いうちに採用を決めていることが特徴です。

外資系投資銀行は、企業の資金調達をサポートしたりM&Aにおけるアドバイスを行ったりします。

企業が資金繰りを安定させるための支援を総合的に行うため、人を助けたりビジネス支援を行ったりすることに興味がある人に向いています。

外資系投資銀行の企業例は、以下のとおりです。

外資系投資銀行の企業例
  • ゴールドマン・サックス
  • モルガン・スタンレー
  • バンク・オブ・アメリカ
  • J.P.モルガン など

花形といわれるような超大手外資系企業もたくさんあるため、早期に内定を獲得できれば理想の形だと感じる人も多いでしょう。

4. マスコミ業界

大学3年生で内定を目指しやすい業界・企業には、マスコミ業界もあります。

具体的な内定時期は3年生の12月~3月であり、これまで紹介してきたコンサルティング業界や外資系と比べるとやや遅いものの、それでも一般的な時期と比べると内定を早く出す傾向にあります。

マスコミ業界は、テレビ・雑誌・新聞・ラジオ・インターネットメディア・広告などを介して情報発信を行う企業を全般的に指しています。

そのため、マスコミ業界といっても企業によって携わる分野・媒体はさまざまといえます。

マスコミ業界の企業例は、以下が挙げられるでしょう。

マスコミ業界の企業例
  • TBS
  • 日本テレビ
  • 朝日新聞
  • 読売新聞
  • 凸版印刷
  • 電通
  • 博報堂 など

マスコミ業界は日本のメディアを支える重要な役割を持つため、魅力を感じてエントリーを決める人は多い傾向にあります。

5. メガベンチャー企業

大学3年生で内定を目指しやすい業界は、日系企業では、ほかにメガベンチャーが挙げられます。

内定を出す時期の目安は、大学3年生の12月~です。

メガベンチャー企業には「売上高」「従業員数」などの条件で括れるような明確な定義は存在しませんが、現在は「ベンチャー企業からスタートして大企業になった会社」の意味で使われる傾向にあります。

傾向としてはインターネットサービス系の企業が多く、具体的な事業内容には、ECサイトやSNSなどのプラットフォーム運営がよく見られます。

メガベンチャーの具体的な企業例は、以下のとおりです。

メガベンチャーの具体的な企業例
  • LINEヤフー
  • 楽天
  • DeNA
  • リクルート
  • メルカリ
  • エムスリー など

そのため、メガベンチャーといわれるような企業を目指す際は、他社と比べて選考時期が早まりやすいことを理解しておきましょう。

6. IT業界・SIer企業

大学3年生で内定を目指しやすい業界は、ほかに、IT業界・SIer企業があります。

内定時期は、大学3年生の1月~頃を目安にしておきましょう。

なお、SIerを含むIT企業は、通年採用を行っているケースも少なくありません。

これにはIT人材の需要拡大という社会的背景が関係しているともいえるでしょう。

また、さらにいうとIT業界は企業数も多い傾向にあるため、IT系を目指す場合は、比較的選考を受けやすいことがメリットとなります。

具体的なIT業界の企業例は、以下のとおりです。

具体的なIT業界の企業例
  • NTTデータ
  • 野村総合研究所
  • NEC
  • 伊藤忠テクノソリューションズ
  • SCSK
  • 富士通
  • 大塚商会
  • TIS
  • BIPROFY(旧日本ユニシス)

IT企業の事業内容は多岐にわたりますが、おもな事業内容はWebサービス・SIer・ソフトウェア(プラットフォーム)・ハードウェアなどが挙げられます。

7. 人材業界

大学3年生で内定を目指しやすい業界は、人材業界も当てはまります。

内定時期は、大学3年生の1月~が目安になるでしょう。

そのため一般的なペースと比べると、やや選考時期が早まりやすいことが特徴です。

なお、人材業界は慢性的に人材不足が課題となっているため、ほかの業界と比べると内定率は高い傾向にあります。

中でも人材業界のベンチャー企業は、より優秀な人材を早期に獲得したい狙いがあるため、大学3年生での内定は狙いやすいといえます。

人材業界のおもな企業例は、以下のとおりです。

人材業界のおもな企業例
  • パーソルキャリア
  • リンク・アンド・モチベーション
  • エン・ジャパン
  • ベネッセ
  • パソナ
  • ネオキャリア
  • マイナビ
  • HRteam

そのため、人材系企業にエントリーする際も、早めの選考対策や積極的なインターン参加は欠かせません。

大学3年生で内定をもらうために就活解禁前するべきこと

大学3年で早期内定をもらう方法としては、インターンに参加する、逆求人サイトに登録する、などの方法があります。

早期内定をもらえる方法はさまざまですが、大学3年生で内定をもらうためには、自己分析、企業分析をしたり、OB・OG訪問をしたりなど、念入りに準備をする必要があります。

たくさんの準備が必要ですが、その中には就活解禁の前にできるものがあります。早めからしっかりと準備を進めることで、早期内定に近づくことができるでしょう。

ここからは、就活解禁前に新3年生がするべきことを紹介していきます。

自分がなりたい未来を明確にする

大学卒業後に、どんな社会人になりたいか、どんな生活を送りたいかなどを明確にすることが大事です。未来が明確になっていることで、その未来の実現のためには何をすべきかが見えてきます。

つまり、その目標に向かって日々を過ごしていくことができ就活に大いに役立つでしょう。

自己分析をする

就活を始める際に、自己分析は欠かせません。自分の将来のために、仕事選びの軸を持っていることはとても大切です。

また、自己分析をすることで自分自身のことを深く理解していくことができます。自分自身を深く理解し、これからの人生を自分らしく歩んでいくヒントは、自分の今までの経験や行ってきたこと、そしてこれから出会う出来事や情報に隠されている可能性があります。

他人に流されず、自分の気持ちに素直になってじっくりと自分を見つめ直し、自分の歩んでいきたい道を見つけていきましょう。

内定をもらえる就活生ほど、自己分析を深く行っています。自分のことは、エントリーシートに書いたり面接で聞かれたりするので、しっかりと自己分析をやっておくに越したことはないのです。

自分に合った就活サイトに登録

就活サイトには、さまざまなものがあります。登録した方がいいのが、就活生の大半が利用している大手サイトです。

また、それ以外にもたくさんの就活サイトがあります。たとえば、企業側からのオファーが来るものや、IT業界に特化したものなどです。それぞれに特徴があるので、目的に合わせて、自分が使いやすいサイトに登録しましょう。

企業研究をする

企業研究とは、企業をさまざまな角度から分析して、企業について理解することです。企業研究をすることで、その企業が自分に合うかどうかがわかります。

企業について詳しく理解していることで、入社後に「思っていたのと違った」となってしまうのを防ぐことができます。

また、企業研究によって、企業がどのような人材を求めているかを推測し、面接で適切な志望動機を伝えることができます。それによって、採用担当者の印象もよくなり、選考を突破しやすくなるでしょう。

このように、企業研究は自分の将来のためにも選考のためにも、とても重要なことです。他の就活生と差を付けるべく、細かいところまで調べましょう。

OB・OG訪問をする

OB・OG訪問とは、社会人として実際に働かれている先輩方にお会いして、お話を聞かせていただくことです。サークルやアルバイトの先輩から教えていただいたり、大学の窓口などを利用したりして知り合うことができます。

OB・OGと仲良くなれれば、エントリーシート(ES)の添削をしてもらったり、就活に関しての相談にのってもらったりしてもらえる場合があります。実際に社会に出て働いている方のアドバイスはとても貴重です。

早い段階であれば、比較的OB・OGのアポイントメントが取りやすいので、夏や秋などに取り組むのがいいでしょう。

就活場所を決める

いざ就活をしようと思っても、就活場所が決まっていなければ何もできません。後悔しないためにもじっくりと考えて決めることが大切です。

まずは、自己分析などを通して、自分が目指す業界を絞るのがいいでしょう。業界を絞ることで、おのずと企業も絞られてきます。自分の興味のあることに関連する業界を選べば、受けたい企業が選択しやすくなるでしょう。

就活マナーを身に付ける

面接などの社会人と直接会う場で、就活生は社会人としての基本を身に付けているかどうかを見られています。就活マナーができるかどうかは面接の評価にも関係してくるので、しっかり身に付けることが大事です。

自己分析や企業研究などに注力していて忙しいから、「就活マナーは後回しでいいや」と思っている人もいるでしょう。ですが、いざエントリーした後になると、書類を準備したり、面接の練習をしたりなどやることが多く、余計に時間がなくなります。

すると、就活マナーを十分に身に付けることなく面接に臨むことになってしまいます。なんとなくで誤魔化そうとしても、面接官にはバレてしまいます。そうなる前に、余裕のある今からしっかりと就活マナーを覚えておくといいでしょう。

大学3年生で内定をもらうために就活解禁後するべきこと

では、いざ就活が解禁した後にやるべきこととはなんでしょうか。就活解禁前に準備をしても、まだまだやることがあります。内定をもらう最後の最後まで気を抜かないようにしましょう。

ここでは、就活解禁後に大学3年生がするべきことを紹介していきますので、ご興味がある方はぜひチェックしてみてください。

合同説明会に参加する

合同説明会とは、たくさんの企業が集ってそれぞれのブースを構えて、自社について数十分で説明をする会のことです。学生に、その業界や企業に興味を持ってもらうために行われます。学生が、企業のブースを数十分ごとに回って説明を聞いていきます。

少しでも興味のある業界や企業があれば、積極的に説明を聞きに行くことが大事です。その年の就活が解禁した後の合同説明会では、大学3年生に対して、夏に行われるインターンについて説明しています。

インターンは早期内定に繋がることがあるので、ぜひ参加して情報を手に入れましょう。

エントリーシート(ES)を作成する

エントリーシート(ES)は、企業の面接を受ける時のみでなく、インターンシップのエントリーの際にも提出をしなければならないので、早めに準備しておいて損はありません。

エントリーシートが、就活生の最初の印象をつくります。なので、内容はもちろん、字まで気を付けて丁寧に書き上げることが大切です

第三者に添削をしてもらい、自分では気づけなかったところまで修正して完成させましょう。

SPI適性検査の対策をする

SPIは、Synthetic Personality Inventory(総合適性検査)の略で、適性検査の一種です。多くの企業が入社試験として取り入れています。学力や知識ではなく、就活生の人となり、性格を測定します。

SPI適性検査は、就活の初期に受験します。なぜなら、このSPI適性検査が選考の足切りとなっていることが多いからです。SPI適性検査の対策は、思っているより時間がかかるので、早めに対策を始めるのがいいでしょう。

面接対策を行う

面接は、就活においてとても重要です。面接をあまりやったことがないと、緊張して実力を発揮しきれないことがあるので、何度も練習を行って慣れましょう。では、面接で見られているポイントを紹介します。

まずは、外見です。容姿が整っているかどうか、美しいかどうかは関係ありません。清潔感を意識しましょう。

次に、わかりやすく話すことです。結論から話すとわかりやすいです。結論をいわずに、だらだらと長く話さないようにしましょう。

最後に、入社への熱意を伝えることです。企業は就活生に、入社後に戦力として長く働いてほしいと思っているでしょう。熱意を伝えるためにも、しっかり企業研究をして、その企業に自分はどう適しているか、などを考えましょう。

面接の際のポイントはこれだけではないですが、まずはこれらを意識して面接対策をしっかり行いましょう。

早期就活のメリット

そもそも、早期内定をもらうことにはどのようなメリットがあるのでしょうか。早期内定には、安心できるという大きなメリットがありますが、他にもさまざまな利点があります。

ここでは、早期就活のメリットを紹介していきます。ご興味がある方は、参考にしてみてください。

より長い期間努力することができる

大学3年生から始めれば他の人より長く時間があり、その分努力できるので、妥協することなく就活を終えられる可能性が高いです。

また、時間があることで、焦らずに自己分析や企業分析をすることができます。そのため、自分に合う企業を見つけられ、満足して就活を終えられる可能性が高まるでしょう。

就活解禁前に内定がもらえる可能性がある

経団連(経済団体連合会)は、新卒の採用について「三月解禁、六月面接」というルール(「採用活動に関する指針」)を定めています。

経団連に加盟していない企業は、ルール関係なく自由に内定を出すことができます。経団連に加盟していないのは、ベンチャー企業などです。

そして、最終面接以外の選考を「インターン」や「OB・OG訪問」で行い、最終面接を就活解禁後に行えば、経団連に加盟している企業でも、内々定という形で早期に内定の約束をすることができます。

企業が早期内定を出したい理由は、「優秀な人材を確保したいから」です。企業は、早い段階から内定をもらうために頑張っている学生を「就職後も一生懸命働いてくれそう」という視線で見ているでしょう。

大学3年生のうちに内定をもらうことで、卒業するまでに時間と余裕を持つことができます。そして、卒業するまでにゆっくりと社会人になるための準備をすることもできるでしょう。

早期就活のデメリット

早期内定にはメリットもありますが、やりたいことがのちのち見つかる、などのデメリットももちろんあります。早期内定を目指すのであれば、デメリットもしっかりと考慮する必要があるでしょう。

早期に内定を出さない企業も多い

早期に内定を出している企業は、経団連に加盟していない企業が多いので、受けられるのが経団連に加盟していない企業が多い業界に限られてしまいます。

早期内定を出していることが多い業界は、ベンチャー企業やIT企業などです。自分の興味のある業界が早期選考を行っていないと、受けることができません。

また、早期選考については非公開になることが多いです。

就活生が使う傾向にある大手のサイトは、経団連のルールに従っているので、本採用の情報は三月以降に掲載されることになります。

そのため、就活生が知らないうちに早期選考が行われているということがあります。

やりたいことが内定後に見つかる可能性がある

早めに就活を終えていると、やりたいことが内定後に見つかった場合が大変でしょう。友人など他の就活生の進路を聞くと、やりたいことが見つかったり変わったりすることがあります。

そこで早めに内定をもらっていて就活を終えていると、「もう少し考えて、就活を続けていたらよかった」と後悔する可能性があるでしょう。

早期選考の実施企業の探し方

早期内定を出している企業は、大手のサイトには載っていないことが多いので、見つけるのが難しいです。では、早期内定を出している企業はどのように探せばいいのでしょうか。

ここからは、早期内定を出す企業の探し方をご紹介します。

就活情報サイトから探す

まずは、就活情報サイトから探すのがおすすめです。企業の公式サイトだけでは、詳細な情報が得られにくいためです。

早期内定を出す企業なのかどうかしっかり調べましょう。ただ、すべての情報を鵜呑みにするのではなく、あくまで参考程度に留めておきましょう。

インターン情報サイトから探す

インターンシップは、早期内定に繋がる可能性があります。ただし、すべてのインターンシップが早期内定に繋がるわけではないので、見極めることが大切です。そのために、インターン情報サイトなどで、選考に直結するのかを確認しましょう。

OB・OG訪問で探す

OB・OG訪問も早期内定を出す企業の探し方の1つです。OB・OG訪問をすることによって、社会人のリアルな話を聞けるだけでなく、早期内定を出す企業なのかどうかなど、情報収集ができます。

気になった方は、ぜひ試してみてください。

企業の公式サイトから探す

公式サイトの情報は、確実で間違いがないでしょう。自分が希望する企業があるなら、公式サイトに採用情報が載っているかどうかを、一度確認してみるのもいいでしょう。

また、公式サイトのみで詳細な情報が得られない場合は、就活情報サイトなどを併用してみてください。

大学3年で内定をもらうためのコツ

大学3年生で内定をもらえれば、自分の志望によっては早いうちに就活を終えることができるため、内定獲得は積極的に目指したいところです。

早めに内定をもらいたい場合は、早めの対策や情報収集が必要なので、重要なポイントを押さえてしっかり対策を実行しましょう。

大学3年生で内定をもらうためのコツは、以下の4つです。

大学3年生で内定をもらうためのコツ
  • 始められる最速で就活を始める
  • インターンシップに参加する
  • OB/OG訪問を行う
  • 強いガクチカを作る

これらはいずれも重要なコツになるため、大学3年生で内定を目指す際は、積極的に実践してみてください。

では、一つひとつをわかりやすく解説していきます。

始められる最速で就活を始める

大学3年生で内定獲得を目指したい場合は、始められる最速のタイミングで就活をスタートさせましょう。

就活は年々早期化が進んでおり、大手を目指す就活生の多くは、早いうちに就活を始めたうえで内定を早期に獲得しています。

そのため、3年生のうちに内定をもらうのであれば、遅くとも3年生の5~6月頃には準備を始めたいところです。

外資系企業などはサマーインターンを経てそのまま早期選考につながるケースが多いため、むしろ5月~6月から情報収集や企業研究などを始めたのでは、遅い可能性も高いです。

準備は早く進めるに越したことはないので、準備はできるだけ2年生の終わり頃をめどに始めていきましょう。

最低限、どのような企業に就職したいのか、どのような仕事がしたいのかなどの方向性はある程度決めておいたほうが良いといえます。

早いうちから就活エージェントなどの支援サービスに登録し、どのような対策が必要か、いつから準備すれば良いかなどの相談を進めておくことも大切です。

インターンシップに参加する

大学3年生で内定獲得を狙うのであれば、インターンシップへの参加は欠かせません。

インターンはサマーインターンと秋冬インターンがあり、参加すれば業界・企業研究の良い機会になるだけでなく、早期選考にエントリーするチャンスを得られる可能性があります。

ほかには選考の際に優遇されることもあるため、インターンで良い評価を得られれば、大学3年生での内定はより実現しやすくなるでしょう。

そのくらい、インターンを採用の一環として実施している企業は近年多い傾向にあります。

そのため、大学3年生で内定を獲得したい場合は、インターン参加を積極的に検討してみてください。

なお、インターンにはWebテスト・ES・面接などといった本選考さながらの選考があるため、事前の準備と対策は必須といえます。

前もって積極的にインターンの情報を集め、選考に受かるための対策をしっかり実践していきましょう。

強いガクチカを作る

大学3年生で内定を獲得するためには、あらかじめ強いガクチカを作ることも重要です。

ガクチカは、必ずしも華々しい成果をあげたものでなくても問題はありませんが、「強いエピソード」であればあるほど採用担当者の印象に残りやすくなります。

傾向として、早い段階で内定を獲得しやすい就活生は就職に対してやはり意識が高く、採用担当者に刺さるような「強いエピソード」を持っていることも多いです。

強いガクチカとは、わかりやすい成功体験であり、明確に自分の強みや能力をアピールできるものを指しています。

ガクチカは、大学生活をどう過ごしてきたのか証明する重要な内容になるため、ES・面接では必ずといって良いほど聞かれます。

対策は必須なので、今からでも積極的に物事に取り組み、強いエピソードを作りましょう。

そして自分の魅力を最大限アピールできれば、企業からは「このような優秀な学生にはぜひ入社してもらいたい」と思ってもらえます。

大学3年生での内定に関するよくある質問

ここからは、大学3年生での内定に関してよくある質問を紹介していきます。

事前によくある質問をチェックしておけば、3年生で内定獲得を目指すにあたって、不安なことやわからないことなどを解決できます。

よくある質問は、以下のとおり3つです。

よくある質問
  • インターンに行かないのは普通?
  • インターンに行かなくても大学3年生で内定は取れる?
  • 大学3年生で就活何もしていなくても挽回できる?

このような疑問・不安を抱いている学生は、多いのではないでしょうか。

以下から回答を確認し、できる限り備えを万全にしましょう。

インターンに行かないのは普通?

就活に臨むにあたって、インターンに行かないことは、あまり一般的とはいえません。

なぜなら、大学3年生のインターン参加率は90.6%と非常に高いからです。

3年生であればほとんどの人がインターンに参加しているため、このような点からも、選考前にはいかにインターンが大事であるかわかるでしょう。

参加しない学生のほうが圧倒的に低いため、基本的には、就活に臨む際はインターン参加は必須と考えておいたほうが良いでしょう。

なお、インターンに参加するメリットは、以下が挙げられます。

インターンに参加するメリット
  • 企業・業界研究のきっかけになる
  • プログラムの内容によっては業務を体験できる
  • わからないことを社員に直接質問できる
  • その後の選考における優遇のチャンスがある

いずれも重要なメリットなので、早いうちに内定獲得を目指すのであれば、インターン参加は必ず検討すべきことといえます。

インターンに行かなくても大学3年生で内定は取れる?

インターン経験なしでも、大学3年生で内定を取ることは不可能ではありません。

特に就活エージェントなどの手厚い支援サービスを積極的に活用すれば、インターンに行かずに内定をもらえる場合もあるでしょう。

就活エージェントでは、企業についてさまざまな情報を共有してくれるうえに、選考対策としてES添削や面接練習などは徹底的に行ってもらえます。

そのため、支援をフル活用すれば、インターン参加なしでも内定獲得に至ることは可能といえます。

インターンに行っていない状態で、3年生で内定を目指す場合は、まずは就活エージェントに相談してみましょう。

なお、就活エージェントを利用しない場合は、基本的にはインターン参加は積極的に考えるべきといえます。

完全に自分の力のみで、インターン参加なしで早期に内定を獲得することは、情報収集も進みにくいからこそ難しい可能性が高いでしょう。

大学3年生で就活何もしていなくても挽回できる?

大学3年生で就活を何もしていない状態でも、やるべきことがわかっていれば、まだまだ挽回は可能です。

「何もしていないけど大丈夫か」と気づいたタイミングが、3年生のいつなのかにもよりますが、早い段階で行動を起こそうとすれば3年生のうちに内定をもらうことも不可能ではありません。

就活について何もしていない場合は、自己分析や企業研究、業界研究からじっくり始めましょう。

これらは自分の適性や向き不向きを知るうえで重要なプロセスなので、就活を始める際は、どのような場合でも欠かしてはいけません。

焦って自己分析や企業研究などを省き、いきなり付け焼き刃的に選考対策から始めてしまうと、面接ではボロが出てしまうことで結果として遠回りになる可能性があります。

また、本来自分に向いている仕事とはまったく異なる業界・職種に進んでしまう可能性もあるため、就活準備は順々に進めていきましょう。

大学3年生で内定をもらうコツを知って就活を有利に進めよう

大学3年生で内定をもらえれば、就活で余裕を持つことができます。他の就活生は、多くが大学4年生から就活を始めることが多いです。

大学3年生で内定をもらうコツを知って就活を有利に進めましょう。

柴田貴司
監修者

明治大学院卒業後、就活メディア運営|自社メディア「就活市場」「Digmedia」「ベンチャー就活ナビ」などの運営を軸に、年間10万人の就活生の内定獲得をサポート

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