はじめに
就活を控えて、インターンに参加する就活生が増えています。
周囲がインターンに参加し始めて、自分も参加したほうが良いのかと焦っている方もいらっしゃるでしょう。
インターンというと、実際に出社しそこで社員と一緒に働くというイメージがあるかもしれませんが、実際はそれだけではありません。
Web会議ツールを用いて、出社せずに在宅で勤務するリモートインターンという形もあるのです。
今回はリモートインターンについて、特徴や注意点について解説します。
【リモートインターンって何?】リモートインターンとは
リモートインターンは、コロナ禍の影響で従来の対面式に変わって増えてきた、出社せずに在宅で業務をこなす形式のインターンです。
ZoomやGoogle Meetなどを用いたオンラインセッションやパソコンで行う事務作業などが、主な業務内容となります。
長期のものから短期のものまでさまざまな種類があるため、興味を惹かれるものがあればぜひ参加してみましょう。
気になる企業の主催しているものがあれば、Webサイトや専門アプリから簡単に応募できます。
【リモートインターンって何?】リモートインターンを募集している業種や事業内容とは
リモートで行える業務には限りがあり、たとえば客先への同行などはできません。
しかし、IT系かそうでないかにかかわらず、多くの企業がリモートインターン生を募集しています。
リモートでできる業務の例としては、議事録や各種資料の作成・メールで行うカスタマーサポートなどがあります。
そのほかにも、広告配信・ライティング、そして各種SNSを用いた情報発信の仕事など内容が豊富であり、ご自分の希望や興味に合致したものがきっと見つかるはずです。
【リモートインターンって何?】リモートインターンの特徴
実際に出社しないことで「必要な経験を積めないのではないか」と心配している方もいらっしゃるかもしれませんが、たとえリモートでもできる経験はたくさんあります。
従来のインターンにはない利点もたくさんあるため、今後はさらにリモートインターンの数が増えていくでしょう。
また、大学生活で集中すべきことは就活だけではなく、ゼミやサークル活動などは学生時代しか経験できないことです。
リモートインターンの特徴を利用すれば、大学生活がより充実したものとなるでしょう。
全国どこにいても仕事ができる
リモートインターンは、インターネット環境さえあれば、どこにいても業務を行えるという特徴があります。
したがって、自宅から離れた企業のインターンにも、距離を気にせず、参加できるでしょう。
特に長期インターンは週に数回参加しなければならないことが多く、そのたびに貴重な時間をかけて通勤しなければなりません。
その点、リモートインターンであれば、その出勤時間も有効に使えるうえに、移動にともなう負担もかからないというメリットもあるのです。
経費を抑えられる
リモートインターンには、インターン生と企業の双方にとってメリットがあり、それは経費を抑えられるという点です。
リモートインターンは、インターン回線さえあれば業務を行えるため、インターン生にとっては出社するための交通費がほとんどかかりません。
まだ就職していない就活生にとっては、ありがたいことではないでしょうか。
また、企業側としても社内にインターン生のために環境を整備する必要がなく、インターン開催のためのコスト削減が可能になります。
募集人数が多い
前述したように、社内環境を整える必要がないため、企業側としてはインターン生にかけるの経費を浮かせられます。
また、社内にインターン生のための席を用意する必要もないため、より多くのインターン生を雇えるのです。
募集人数が多ければ、それだけ多くの就活生が貴重な体験を積めるため、インターンをリモートで行うことの意義が大きいといえるでしょう。
企業側もより多くの学生を集めれば、優秀な学生に自社に興味をもってもらえるチャンスが増えるというメリットもあります。
コロナ感染のリスクがなくなる
いまだ完全に収束しないコロナ禍では、いわゆる三密は極力避けなければなりません。
もしインターンに参加して新型コロナウイルスに感染したとあっては、企業とインターン生双方にとって大きすぎる打撃となるでしょう。
それに対してリモートインターンであれば、インターン生は自宅から参加できるため、三密を避けられ、コロナ感染のリスクをなくせるのです。
ご自身や同居家族の持病などで、特にコロナ感染のリスクが大きい学生でも、リモートであれば安心してインターンに参加できます。
【リモートインターンって何?】リモートインターンの注意点
学生と企業の双方にとってにメリットのあるリモートインターンですが、出社せずに自宅から参加するリモートだからこそ注意しなければならない点もあります。
特に、インターン生側にとっては、出社しないということはメリットでもあり、デメリットでもあるのです。
参加しても、ご自分が得たいものを得られないのであれば、その意味は半減してしまいます。
リモートインターンへの参加を検討するのであれば、特有の注意点を考慮したうえで参加するかどうかを決めましょう。
コミュニケーションが取りにくい
出社せずに自宅で業務を行うということは、対面形式のように直接会話をして指示をもらえるわけではありません。
パソコンの画面や電話越しでは、どうしても意思疎通がはかりにくくなります。
企業の社員と週に決まった期間、数回勤務するだけのインターン生の間であれば、なおさらのことでしょう。
意思疎通が十分でなければ、重要事項の伝達ミスなどの危険性も高まります。
リモートインターンに参加するときには、コミュニケーションの取りにくさに注意しましょう。
企業の雰囲気が伝わりにくい
インターンに参加する理由は人それぞれですが、その企業の雰囲気を確かめるという目的で参加する方は多いでしょう。
しかし、リモートインターンでは、実際の職場で働くことがないため、企業の雰囲気を感じにくくなってしまいます。
特に企業全体の雰囲気は、リモートで感じるのかなり難しいはずです。
インターンに参加するうえでの大きなメリットを享受できないのであれば、参加するかどうかはもう少し考えてから判断したほうが良いでしょう。
ビジネススキルを持っていないと業務が難しい
リモートインターンでは、出社しないため、基本的に自分の力だけで業務をこなしていかなければなりません。
トラブルが発生したときや、自分だけではわかりかねることがあったときでも、自分で解決しなければならないのです。
もちろん、それこそリモートで社員に質問したり、指示を仰いだりすることも可能ですが、対面しているのとしていないのではやはり勝手が違います。
自分1人でも仕事を完璧に仕上げられるくらいのビジネススキルがなければ、リモートインターンは難しいでしょう。
社員やほかのインターン生との関係が深まりにくい
企業によっては、対面とリモートの両方の形式を用いてインターンを行っている企業もあります。
しかし、リモートのみでは、画面越しの付き合いとなってしまい、浅い関係になりがちであることを忘れてはなりません。
インターンでは自分のことを知ってもらってアピールすることも大切ですが、それも難しくなってしまいます。
また、社員だけでなくほかのインターン生との交流もインターンの醍醐味であり、それを体験できないところもリモートインターンのデメリットと言えるでしょう。
【リモートインターンって何?】リモートインターンの活用方法
当たり前ですが、リモートインターンは、メリットと注意点の両方を持ちわせています。
以前から行われてきた対面式のインターンと共通している部分もたくさんありますが、違いもたくさんあることがわかりました。
ここで、ご紹介するのはリモートインターンならではの活用方法です。
一般的なインターンとの違いを活かして、どのようなことが可能になるかを知ることが、リモートインターンへの参加の良いきっかけとなるかもしれません。
ビジネススキルを磨く
リモートインターンでは、基本的にはすべての事務作業や業務を、在宅しながら1人でこなさなければなりません。
大変なことではありますが、対面形式のインターンに参加するより、ハイレベルなビジネススキルを身につけられるはずです。
学生のうちから高いビジネススキルを習得しているということは、就活のアピールポイントにもなり、実際に働く際も、たとえどんな職種に就こうとも役立つでしょう。
ビジネススキルをさらに磨くにはリモートインターンがおすすめです。
スキマ時間で作業する
リモートインターンは、決まった時間に出社しなくても、自宅で業務を進めることが可能です。
対面式のインターンとは異なり、与えられた業務を期限内に完成させられるのであれば、自分で作業する時間を自由に決めて行動できます。
したがって、大学やプライベートのスキマ時間を使って、業務に取り組めるのです。
インターネット環境さえあれば業務を進められるため、大学の空きコマなども大切な作業時間となるのではないでしょうか。
リモートインターンに参加したら、スキマ時間を有効に使いましょう。
まとめ
新型コロナウイルスの感染拡大の影響により、インターンのあり方も変化しつつあります。
リモートインターンであれば、三密を避けながら、全国どこにいてもインターネット環境さえあれば、インターンへの参加が可能です。
しかし、社員やほかのインターン生との関係性が希薄になってしまうことにも注意をしたほうが良いでしょう。
リモートインターンの特徴を知ることで、スキマ時間で高いビジネススキルを習得するなど、インターンをうまく活用できるようになります。
明治大学院卒業後、就活メディア運営|自社メディア「就活市場」「Digmedia」「ベンチャー就活ナビ」などの運営を軸に、年間10万人の就活生の内定獲得をサポート