はじめに
面接において、社長の呼び方をどうすれば良いのかわからない方も多くいると思います。
面接官の呼び方は、少しでも間違ってしまうと面接の結果に大きく影響を与えるため、非常に重要です。
あなたの常識や、社会人としての基本的なマナーが守れているかが見られています。
特に社長や代表取締役との面接の際は、緊張から名前を誤ってしまうことも考えられるため、注意が必要です。
そこで今回は、面接における社長の呼び方や、代表取締役が面接官になる場合の対応を解説します。
面接官の名前の呼び方は重要ポイント
面接において、面接官の呼び方は重要です。
あなた自身も誰かに名前を呼び間違えられたとき、不快に感じると思いますが、たとえ初対面であっても、相手の名前を間違えることがあってはなりません。
面接官の名前を間違えないことは、社会人として基本的なマナーです。
面接の際は、面接官の正しい名前を聞き取り、姓に様をつけて、相手に失礼のないようにしましょう。
ここからは面接官の名前の呼び方について、具体的な内容をお伝えします。
基本は面接官の姓に様をつける
面接官の名前を呼ぶ際は、基本的には面接官の姓に様を付けましょう。
アルバイトや学校の先輩など、身近な目上の方を呼ぶときは「さん」付けにしている方も多いと思いますが、面接官を「さん」付けで呼ぶことは失礼にあたるため、注意しましょう。
面接の最初に就活生の自己紹介を求められますが、その際に面接官の自己紹介も簡単にあるはずです。
そのときに名前を聞き逃さないようにしましょう。
緊張してしまい、万が一名前を忘れてしまったときや聞き取れなかったときは、あいまいな名前で呼ぶのではなく「失礼ですが、お名前をもう一度おうかがいしてもよろしいでしょうか」と再度聞いてください。
名前を間違えることは一番の失礼にあたるため、注意しましょう。
社長についてはどう呼べば良い?
面接の中で、社長の考え方などに触れる際、社長の名前を呼ぶ機会もあると思います。
その際、社長については「社長の姓+様」もしくは「〇〇社長」「御社社長」という呼び方をするのが良いでしょう。
社長自体が敬称なので「社長様」と呼ぶのは正しくありません。
あなたの常識や、正しい日本語の使い方ができているかを見られているため、面接の際には注意しましょう。
ここからは社長についてはどう呼べば良いのか、具体的な内容をお伝えします。
呼び方
面接での社長の呼び方は「社長の姓+様」もしくは「〇〇社長」がベストです。
簡単なことなのですが、複雑に考えすぎ、この呼び方が意外とできていない方も多いので注意しましょう。
初対面の方に対して姓と様の呼び方をすることに抵抗はあるかもしれませんが、問題ありません。
また、場合によっては社長の名前だけではなく、専務や常務などの重役の名前を呼ぶときもあるかと思います。
そのときも上記と同じで、姓+様の呼び方で話しましょう。
役職名ではなく姓を呼ぶことで、名前を覚えていてくれると判断され、好印象を与えられます。
また、社長の名前を忘れてしまった方や、名前の呼び間違いを防止したい方は、御社社長という呼び方を使うのも良いでしょう。
注意点
社長自体が敬称であるため、社長と様を一緒にして「社長様」と呼ぶことは正しい呼び方ではありません。
これは二重敬語と呼ばれ、失礼にあたるため避けてください。
これまでの面接で良い評価だったとしても、呼び方を誤っただけで相手にマイナスな印象を与えてしまいます。
面接官もビジネスマンであるため、仕事における判断が早い方も多いです。
そのような基本的なマナーを理解していない方に対して、すぐに不合格と判断する方もいるでしょう。
そのため、社長の名前を呼ぶ際はミスが許されない状況なのです。
緊張しがちですが、誤った呼び方をしないように注意しましょう。
また、企業の公式サイトで事前に社長の顔と名前を調べる方も多いと思いますが、事前に自分で調べた情報は100%信じないほうが良いでしょう。
会社によっては代表取締役が複数いたり、写真写りの程度によって、社長の顔を誤って認識することも考えられます。
そのため、面接官から社長の名前が出るまでは名前を呼ばないほうが良いでしょう。
社長が直接面接官の場合は?
就活の場面では、社長が直接面接官となることも少なくありません。
特に最終面接など内定手前のフェーズで社長が出てくることも多く、あなたがその企業と本当にマッチしているのかを見極めていきます。
社長が面接をする場合、ほぼ内定は確定しており、あとは簡単なコミュニケーションのみが行われる方も多いと思います。
しかし実際には、そのようなケースはまれです。
そのため社長面接は、これまでの選考同様あなたの評価をするための、重要な面接であると考えておきましょう。
特に新卒採用を数名しか行っていない企業の選考を受ける際は、貴重な1枠となるため、より注力して臨む必要があります。
ここからは、社長が直接面接官となる場合の注意点について、具体的な内容をお伝えしましょう。
社長が直接面接官の場合の注意点
企業によっては、最終面接などで社長が出てくることもあります。
その際、社長に直接呼びかける必要がある場合も、社長の姓+様もしくは〇〇社長という呼び方が良いでしょう。
もしくは「社長の〇〇様」という呼び方でも問題ありません。
また最終面接において社長ではなく、専務や常務などの重役が出てくる場合もあります。
その際も社長と同じで、姓+様の呼び方で話しましょう。
先程も述べましたが、役職名だけではなく姓も一緒に呼ぶことで、名前を覚えていてくれていると判断され、良い評価を与えられます。
注意点は、相手の姓を言い間違えてはいけないことです。
会社の重役と直接面接をすることは緊張するかもしれませんが、相手の名前を間違えるだけで不合格となる場合もあります。
そのため、相手から自己紹介があったときに名前を聞き取れなかった場合は、すぐに聞き直しましょう。
名前の呼び間違いは大きな問題ではないと思いがちですが、実は非常に大きなミスになるため注意しましょう。
代表取締役が面接官の場合は?
社長という表記がなく、代表取締役という肩書きの方が面接官である場合はどうしたら良いのか、わからない方も多いと思います。
特にベンチャー企業では、ワンマン経営を防ぐため、代表取締役が複数名設置されていることも多々あります。
企業のホームページなどを調べて、誰が代表取締役にあたるのかを事前に調べておきましょう。
調べてもわからない場合は、姓+代表取締役と呼ぶのがおすすめです。
ここからは、代表取締役が面接官の場合の対応について、具体的な内容をお伝えします。
代表取締役と社長の違い
代表取締役は、会社法という法律によって定められた呼び方で、取締役会によって選出された会社の登記上の代表者です。
法律上、代表取締役の人数には制限がないため、複数名が就くことも可能です。
一方、社長はあくまでも会社の内部に存在する役職であり、会社のトップとして社員を率いていく存在と言えます。
会社の最高責任者となるため、社長は1つの会社に1人だけ存在するのが通例です。
そのため、代表取締役と社長が必ずしも同じ人物となるとは限りません。
実態としては社内、社外ともに混乱を招いてしまう可能性もあることから、代表取締役と社長の両方を兼務するケースが多いです。
しかし、法律上代表取締役は複数名設置しても良いため、代表取締役会長や、代表取締役副社長が存在する会社もあります。
企業の取締役会の構成による
代表取締役が社長であるかどうかは、企業の取締役会の構成によります。
一般的には代表取締役社長という形で、社長と代表取締役が同一となることも多いでしょう。
実際には代表取締役が2人以上いる会社もあり、ベンチャーでは企業ではよくあるケースです。
なぜなら、複数名代表取締役を置くことで、社内の権力が誰かに集中せず、社員全員で会社を作り上げられるからです。
また、契約書などの捺印をする際に複数の代表取締役を置くことで、スピード感をもって仕事が処理できるというメリットもあります。
その場合、社長とは別で代表取締役がいることになりますが、これは企業の構成を調べないとわかりません。
もし面接官が代表取締役社長の場合は「社長」と呼んで問題ありませんが、社長ではない代表取締役が面接官の場合は、姓+代表取締役など、正しい呼び方で呼ぶ必要があります。
そのため、事前に企業のホームページを確認して、面接官として出てくる可能性がありそうな方を調べておきましょう。
調べても不明な場合は?
事前に調べても不明な場合は、姓+代表取締役と正式役職名をつけて呼びましょう。
また、面接官からの自己紹介を聞き、どのような役職に就いているのかを確認しましょう。
面接官が社長にあたる方であれば、面接の冒頭に「代表取締役社長を務めている◯◯です」と挨拶があるはずです。
社長という言葉が出てこなかった場合は、むやみに◯◯社長と呼ぶのはやめましょう。
万が一誤っていた場合、あなたの評価も下がってしまいます。
また、もし代表取締役の情報が調べればすぐにわかるものであれば、あなたの調査が不十分であることは面接官にばれてしまいます。
「この学生は当社のことをまったく調べていない」と判断され、面接の結果にも影響を与えてしまうため、注意しましょう。
まとめ
面接において、面接官の呼び方は非常に重要です。
呼び方を一度でも間違えてしまうと、評価がマイナスになってしまうので注意しましょう。
社長が直接面接官となる場合も、ほかの方との面接で社長の名前を呼ぶ場合も、社長の姓+様もしくは〇〇社長という形で呼ぶのが良いでしょう。
注意点は、相手の姓を言い間違えてはいけないことです。
企業によっては社長とは別で代表取締役が複数名いることもあるので、事前にホームページなどで調べておきましょう。