Web面接の際の背景はどうする?くわしく解説!

Web面接の際の背景はどうする?くわしく解説!

はじめに

新型コロナウイルス感染症の拡大よって、リモートワークが一気に進んだことは記憶に新しいでしょう。

在宅勤務中でも打ち合わせや商談ができるWeb会議の導入が進むと同時に、就職活動においてはWeb面接が拡大していきました。

遠方でも交通費や移動時間をかけずに面接ができる、会場を確保する必要がないなど、Web面接は学生企業の双方にメリットが大きいです。

そのため、コロナ禍の動向にかかわらず、今後も継続していく企業が多いと考えられます。

Web面接の背景はどうしたら良い?

Web面接の前には、通信環境と機材を整える・使用するアプリを事前にダウンロードし設定しておく・対面の面接と同じように服装を整えるなど、入念な準備をすると思います。

一方で、意外な盲点として見落とされやすいのが、Web面接の背景に関する問題です。

パソコン・タブレット・スマートフォンとネット環境さえあれば、Web面接はどこでも受けられますが、どこで受けても良いわけではありません。

この記事では、Web面接の背景の選び方や注意したいポイントを解説していきます。

何も映らない壁などがベスト

Web面接では、物や装飾品などが映らない壁を背景にするのがベストです。

物や装飾品が映っていると面接官の目が無意識にそちらへ行ってしまい、あなたに集中できない可能性があります。

また、Web面接の画面には自分側の映像も映るので、あなた自身の気が散ってしまうこともあるでしょう。

自室で受ける人が多いと思いますので、就職活動期間はWeb面接を想定して自室に整頓をし、背景に何も映らない場所を作っておくのがおすすめです。

家具などが多く、壁面がない場合は、ドアを背景にすると良いでしょう。

どうしても物が映り込んでしまう場合は、カーテンやシェードで隠す、または家族が不在なら自室以外の適した部屋に移動するのも良いでしょう。

白を基調としたほうが良い

背景にする壁は、白を基調とした色がおすすめです。

背景が白いと、画面全体が明るくなるので、顔色なども良く映りやすいです。

また、清潔感がある、真面目なイメージがあるという意味でも、白は印象が良いでしょう。

自室に白い壁があれば、できるだけ壁際に寄って面接を受けることで、余計な物の移り込みも防げます。

ただし画面が揺れないよう、端末は手持ちではなく固定してください。

暗い色や柄物の壁紙しかない場合は、白や薄い色味のカーテンを背景にするのも1つの方法です。

ただし、風でカーテンが揺れている、カーテンが汚れているなどはNGです。

また、隙間から光が漏れていたり逆光になっていたりすると、面接官からはあなたの顔が見えづらくなるので気をつけましょう。

バーチャル背景を設定することも可能

アプリによっては背景に画像を表示する、背景をぼかしてくれるなど、背景フィルター効果がある「バーチャル背景」を設定できます。

自室の背景が気になる人は、バーチャル背景を使用するのも1つの方法です。

ただ「自室が汚いのではないか」という印象を与える可能性がある、動きが不自然に見えてしまうなどの理由から「Web面接ではバーチャル背景を使わないほうが良い」という意見もあります。

どうしてもWeb面接に適した場所がない場合は、白か無地のバーチャル背景を選びましょう。

ぼかしを使う場合は、カメラに映り込む物に白い布などをかけておくと、スッキリして見えます。

また、直前になって慌てないよう、時間に余裕をもって設定しておくのがおすすめです。

たとえばWeb面接でよく使われるZoomの場合、以下の方法で設定が可能です。

・プロフィール画像をクリックする。

・「設定」を開いて「背景とフィルター」を選択する。

・「バーチャル背景」の中から、背景やぼかしを選択する。

NGな背景とは?

白を基調としたシンプルな背景が好印象を与えるように、Web面接には不適切で、面接官に良くない印象を与える背景もあります。

背景によっては、印象が良くないばかりか面接官の気が散ってしまい、話に集中できない事態さえ考えられるのです。

せっかく得たWeb面接の機会に、背景選びで損をしてしまう事態は避けるべきであり、NGな環境や背景を知って、それらは避けましょう。

それでは、Web面接に適していない場所や背景を、具体的に4つ紹介します。

カフェなど自分以外のものが後ろで動く空間

Web面接は、端末とネット環境さえあれば、どこでも受けることができます。

自室で受ける人が大多数とはいえ、可否だけで言えばカフェや学校のラウンジなどでも受けられるのです。

そのため、学校の授業・アルバイト・他社の選考などでも忙しい就活生は、隙間の時間に外でWeb面接を受けたいと思うかもしれません。

しかしWeb面接では、カフェなど自分以外の人や物がカメラに映ってしまう環境は極力避けましょう。

後ろで人や物が動いていると面接官だけでなく自分自身も気が散ってしまい、さらに他人の映り込みはプライバシーの観点からもNGです。

Web面接を受ける場所はやはり自室がベストと言えます。たとえ自室以外でもほかの人が来ない静かな空間で受けることが鉄則です。

奇抜な色の壁紙や装飾品・ポスターなど

奇抜な色の壁紙やポスターなどの装飾品が移り込む場所は、できるだけ避けましょう。

面接官の目が無意識にそちらへ向かってしまい、あなたに注視しづらくなります。

そもそも奇抜なアイテムは、就活シーンで相手に良い印象を与えません。

人の集中力というものは、自覚している以上に環境の影響を受けています。

聴覚的な騒音だけではなく、視覚的にも騒がしい環境に置かれると、集中力が低下してしまうのです。

自室の全面に柄物やビビッドな壁紙が貼ってある、どうしても装飾品やポスターを取り外せないなどの事情がある場合は、白いカーテンやシェードを使ってシンプルな背景を作ると良いでしょう。

その場合、カーテンやシェードが風などで動かないように注意してください。

TPOを考えていないバーチャル背景

バーチャル背景はアプリ公式のほか、企業やクリエイターが作成・公開しているものもあります。

種類が豊富で気軽にダウンロードできるので、自分好みの背景を使って個性をアピールしたくなるかもしれません。

しかし、Web面接でバーチャル背景を設定する場合は、面接に関係のない背景は避けてください。

TPOをわきまえた、なるべくシンプルなものを選ぶのがおすすめです。

Web面接に最適なバーチャル背景は、やはり白の単色です。

ただ、照明の具合やカメラの性能によっては、白背景だと逆に顔色が悪く見えることもあるかもしれませんし、人それぞれに自身の顔色と背景色の相性の良し悪しがあります。

もし白以外の色を使いたい場合は、薄く明るい色の単色を選ぶと良いでしょう。

逆光になってしまう背景

逆光になると顔が暗く映るため、面接官はあなたの顔の表情などを認識しにくくなってしまいます。

壁を背景にするなら、照明は前から当たることがほとんどなので、あまり心配はありません。

問題は、カーテンを背景にする場合です。外からの光が強いと、カーテンを閉めていても逆光の状態になってしまうので、顔は暗く映ります。

背景におすすめの白または薄い単色のカーテンは光を通しやすいため、特に注意が必要です。

遮光カーテンなら強い光が入ってくることはありませんが、隙間から光が漏れないようにしましょう。

光が漏れると少なからず逆光の状態になってしまいますし、面接官の気が散ってしまいます。

事前にアプリを起動して、カメラ映りを確認しておきましょう。

背景も選考に関わる?

ここまでWeb面接におすすめの背景やNG例を紹介してきましたが、気になるのは背景が選考に影響を与えるのか、という点かもしれません。

もっとも大切なのは面接の中身なので、たしかに背景が評価に直結するとは考えにくいでしょう。

しかし、背景や環境が人の印象を少なからず左右することはあり得ます。

また、皆が同じ場所で受ける対面の面接とは違って、Web面接の背景は各々異なるので、面接官にとっては背景もあなたに関する情報の一部であることは否めないのです。

面接官にとって印象は左右されると言える

面接では、話す内容だけが評価されるのではありません。

顔の表情や目線、受け答えするときの動作などを見て「マナーは身についているか」「コミュニケーション能力はどうか」「第三者に与える印象は良いか」などを判断しています。

Web面接では、それらを画面越しに見て判断するため、面接官は対面よりも慎重になります。

つまり、対面ではないからこそ画面をしっかりと見ている場合が多いため、面接を受けるあなたの印象は良くも悪くも背景に左右されやすく、直接的ではなくとも選考結果に関わると言えるのです。

リクルートスーツを選ぶときは社会人として適切なものかどうかに加えて、自分の顔色が映え、スッキリ見えるものを選ぶように、Web面接の背景も吟味すると良いでしょう。

まとめ

Web面接では、目の前に面接官がいる緊張感や、オフィスの雰囲気にのまれてしまうことがないので、対面よりもリラックスして話せるかもしれません。

しかし、Web面接だからこその留意点もあり、背景の選択はその1つです。

背景は、面接官から見るあなたの印象を少なからず左右します。

整頓されている、清潔感があるなど好印象につながるポイントはもちろん、表情や動作が見やすい、気が散らないなど見やすさも意識してWeb面接に最適な背景を選びましょう。

柴田貴司
監修者

明治大学院卒業後、就活メディア運営|自社メディア「就活市場」「Digmedia」「ベンチャー就活ナビ」などの運営を軸に、年間10万人の就活生の内定獲得をサポート

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