はじめに
保険業界は、学生からの人気が高い業界の1つであるため、興味をもっている人も多いでしょう。
しかし、いざインターンに参加しようと思っても、インターンのくわしい内容やどんな企業を選べば良いのかなど、悩みは尽きません。
この記事では、インターン参加への事前準備がしっかりとできるよう、保険会社の概要やインターンの期間・探し方などについて解説しています。
保険会社に興味があり、インターン参加を検討中という人は、ぜひ参考にしてください。
【保険会社のインターン】保険業界の概要
保険会社と一口に言っても、企業によって業務内容はさまざまです。
まずは、保険業界がどのような構造になっているのかを理解することが大切です。
そして、企業を決める際の自分なりの基準点が作れるように、興味がある分野を整理しましょう。
保険は大きく分けて、生命保険と損害保険に加え、これら2つにまたがるその他の保険という、3つの分野に分かれています。
以下でそれぞれの分野についてくわしく解説していくので、自分はこれに興味があるという分野を浮き彫りにしましょう。
生命保険
生命保険とは、病気やケガ・死亡など、自分や家族に万が一のことが起こった際、契約時に定めた一定額の保険金が支払われる保険です。
人の命に深く関わる分野で、保険業界では第一分野と呼ばれています。
遺族などの生活を経済的にサポートするものであり、万が一のリスクに備える保険と言えるでしょう。
また、なかには積み立てや将来への貯蓄も備えているタイプの生命保険もあります。
主に「終身保険」「養老保険」「個人年金保険」などがこの分野に属している保険です。
損害保険
損害保険は、事故や災害などによって損害を受けたモノや財産を経済的にカバーしてくれるもので、発生した損害に応じて保険金が支払われる保険です。
こちらは、モノが壊れたときなどに備えておく保険であり、第二分野と呼ばれています。
主に、車・家などに対する保険や、事故によって他者を傷つけてしまった場合の損害などを補償してくれるタイプの保険があります。
「火災保険」「地震保険」「自動車保険」などが代表的な保険としてあげられるでしょう。
その他
生命保険と損害保険の間にまたがるその他の保険は、まとめて第三分野と呼ばれています。
代表的なものは、入院や手術時に備える「医療保険」や、がんの高額な医療費をサポートしてくれる「がん保険」などがあり、誰しもどこかで耳にしたことがあるのではないでしょうか。
そのほかにも「介護保険」「傷害保険」などがあります。
第一分野の取り扱いは生命保険会社のみ、第二分野の取り扱いは損害保険会社のみとなっていますが、第三分野は生命保険会社と損害保険会社の双方でも取り扱いが可能です。
【保険会社のインターン】保険会社のインターンの概要
次に、保険会社のインターンについてご紹介します。
インターンでは、気になっている業界の企業に出向き、実際に企業の雰囲気を感じたり業務を経験したりできます。
興味をもっている企業と具体的に触れることで、さまざまな体験や経験を得られるうえ、自分の得意・不得意なども見極められる貴重な場です。
しかし、実際にはどのようなことをするのか、期間はどれくらいなのかなど、はじめてではわからないことも多いでしょう。
インターンの内容や傾向、期間について以下で解説します。
内容
インターンの内容は、主に「①講義形式」「②体験型」「③グループワーク型」などがあり、①~③の形式で行われることがほとんどでしょう。
講義形式は、会社の説明を聞いたり、業界への理解を深めたりするスタイルのインターンです。
体験型は、社員と共に実際の仕事を体験でき、グループワーク型は、複数人でテーマに沿った課題をこなしていくものです。
保険業界はさまざまな職種があり、職種別に形式が分かれているものも多いので、興味ある職種のインターンを受けましょう。
時期により内容が異なる傾向
保険業界のインターンは、時期によって傾向が異なります。
実際の業務を体験できる体験型は、夏に開催されることが多いです。
複数選択できるインターンも多いため、職種を決めかねていたり、興味がある企業や職種が複数あったりする場合は、いろいろチャレンジしてみるのも良いでしょう。
また、グループワーク型のインターンは秋・冬に開催される傾向があります。
業務への理解や知識を深められ、社員と接することもできるため、企業で働くイメージを具体的にもてるようになります。
期間
インターンの期間は短期がほとんどです。
具体的には1〜3日程度、または3~5日程度の期間で開催されることが多いです。
主に、体験型だと3〜5日、グループワーク型は1〜3日が多いと言えるでしょう。
短期インターンは、興味があるインターンに参加しやすかったり、学業との両立がしやすかったりするメリットがあります。
また、参加しやすい時期に開催されていることが多いというのも魅力のうちの1つでしょう。
将来の道を確立させていくためにも、さまざまな経験をするというのは非常に重要です。
【保険会社のインターン】職種別のインターンの内容
保険会社には、さまざまな職種があり、業務内容も多岐にわたっています。
そのため、インターンで行われる内容も、職種によって異なります。
ここでは、営業・商品開発・資産運用の3つをピックアップしました。
インターンではどのような違いがあるのかを以下でくわしく見ていきましょう。
何も経験せずに頭で考えているだけでは、具体的に働くイメージはできません。
自分は何に向いているのか、自分の得意なことは何かなどについて知るチャンスをインターンでつかめると良いでしょう。
営業
保険会社の営業の仕事は、個人や法人に対して保険商品を提案する業務です。
保険商品を代わりに販売してくれる保険代理店や、銀行などに対しても営業を行います。
商品の魅力を伝えるだけではなく、ときにはその人に合ったライフプランや、将来性のあるアドバイスを行うこともあるでしょう。
インターンでは、ロールプレイングなどを通じて、実際の流れを体験できます。
さまざまなパターンで実演練習を行い、対応の仕方などを身につけることが可能でしょう。
商品開発
商品開発の仕事は、ニーズに合わせて試行錯誤を繰り返し、新しい保険商品を開発することです。
顧客の声に耳を傾けながら新商品のアイデアを出す開発力が求められるでしょう。
魅力的に感じてもらえるような保険料の設定や許可の申請を行い、新商品を売り出せるまでの一連の流れに携わっています。
商品開発のインターンでは、主にグループワークなどを通じて商品開発の業務を体験する、または新しいものを生み出すための創造力や、倫理的思考力を育むことができます。
資産運用
保険会社では、商品の販売だけでなく、顧客から預かっている保険料を用いて、投資を行う一面もあります。
これは、受け取った保険料の一部を資産運用で増やし、安定的に保険金がきちんと支払えるような収益を確保するためです。
インターンでは、資産運用に関する課題などに取り組みながら、実際に働いている社員の話を聞くこともできます。
参加することで、主にどのようなことを行っているのかという、具体的な業務のイメージを膨らませられるでしょう。
【保険会社のインターン】インターンの探し方
いざ「インターンに参加したい」と思っても「興味のあるインターンをどう探せば良いのかわからない」といった悩みを抱えることもあるかもしれません。
昨今では、すぐにネットやSNSで情報を得られる分、たくさんの情報が行き交っていて、迷いにつながってしまう場合もあるでしょう。
そこで、今回はおすすめの探し方を3つご紹介します。
インターンへの参加を決めている人は、ぜひ参考にしながら興味のあるインターンを見つけてください。
企業のHPから応募する
すでに行きたい企業が決まっている場合は、その企業のホームページを確認し、応募しましょう。
企業によっては、情報サイトなどに掲載せず、自社のホームページのみでインターンを募集しているところもあるため、まずは確認することが重要です。
また、気になっている企業の情報や、企業に対する疑問などをすぐに解決できたり、社風や社員の雰囲気を直接感じたりできます。
より企業への理解を深めることもできるのがメリットと言えるでしょう。
大学のキャリアセンターで探す
学校のキャリアセンターや就職課から探すのも1つの手です。
キャリアセンターでは、面接へのアドバイスやESの対策などのフォローもしてもらえるので、はじめてインターンを探す際は非常に役立つでしょう。
また、OB・OGのいる企業がインターン先になっている場合も多いため、採用されやすい傾向にあるのがメリットです。
ただし、情報や業界が偏ってしまう場合もあるため、ほかの情報サービスと併用して探すと、より幅広くインターン先を探せます。
インターン紹介サイトから応募する
多くの人が利用しているのは、インターンに特化した紹介サイトではないでしょうか。
紹介されている企業が豊富であり、サービスによってはさまざまなフォローも受けられるため、興味のあるインターン先を探しやすいと言えます。
業界や勤務地など、いくつか自分に合う条件を絞って検索することも可能なので、希望している条件で探せる点も魅力でしょう。
必要事項を入力し送信するだけで基本的には応募完了となるため、手こずることなくスムーズに進められます。
まとめ
ここまで、保険会社のインターンシップについて解説しました。
昨今ではインターンに参加する学生も増えてきており、なかでも保険会社のインターンを志望する学生は多いため、選考を通過するにはしっかりとした事前準備が必要です。
自分が興味あるもの・気になる企業・やりたい職種などをしっかりと絞り、今後の目標に合わせて行動することが大切です。
業界研究や企業研究をすると共に、自分自身への理解を深め、インターンでたしかな経験値を得られるよう、今後の対策を練っていきましょう。
明治大学院卒業後、就活メディア運営|自社メディア「就活市場」「Digmedia」「ベンチャー就活ナビ」などの運営を軸に、年間10万人の就活生の内定獲得をサポート