【例文付き】10年後どうなっていたいですか?10年後の自分について面接で伝える5つのポイント

 はじめに

就活面接で困りやすい質問の一つに、10年後の自分についての質問があります。

10年後といえば、多くの就活生が30歳を過ぎる頃でしょう。

そのとき自分はどうありたいか、学生生活の中で具体的に想像することはあまりないかもしれません。

どのように答えれば面接官に響くのかを探るためには、まず企業がなぜそのような質問をするのか意図を理解する必要があります。

考え出すと堂々巡りになりやすい自分の10年後について、どのように答えるべきかを解説します。

 面接で10年後の自分について聞かれる3つの理由

まず押さえておくべきなのは、企業側の意図です。

面接官はなぜ10年後の自分について聞くのでしょうか。

大前提として知っておきたいのは、ここで言う「10」という数字に絶対的な意味はないという点です。

企業側が使う10年という単位は、短期ではなく中長期を意味します。

つまり目先のことではなく、もっと長い目で見たときにどのような計画を持っているかを知るために、10年という時間単位を使っていると理解しましょう。

 会社のビジョンとの親和性を図りミスマッチを防ぐため

会社には会社組織としての10年後があり、就活生には一個人としての10年後があります。

もし双方の描くビジョンがマッチしているなら、高い親和性が望めると言って良いでしょう。

スタート地点が一緒でも、目標が別方向では、道を進むごとにどんどん双方は離れていってしまいます。

入社後に「こんなはずではなかった」といって会社を去っていく人員を出さないためにも、中長期的なビジョンの合致は重要です。

もちろん、就活時点ですでに明確なビジョンやビジネスの目標がハッキリと見えている学生はほとんどいません。

見えているつもりになっていたとしても、実際にはおぼろげな部分も多々あります。

そのため、詳細な部分まで完全に合致することを企業側も求めているわけではありません。

ただ、明らかに違う路線が見えるなら、残念ながら会社との親和性は低いと言わざるを得ないでしょう。

 どれだけ将来のことを考えて就活をしているかを知るため

10年は企業にとって中長期と言いましたが、個人に置き換えたときに、自分の人生の中長期計画を正しく設計できている学生は非常に少ないです。

それは承知のうえで、その人がどれだけ自分の将来のことをきちんと考えているか、きちんと向き合い答えを出そうと努力しているかは企業にとってとても重要です。

なんとなく流れで大学に入り、周りに流されてなんとなく就活しているという人は、明日のことすらきちんと考えられていない場合も少なくありません。

そんな人物には入社してもらいたくありませんので、企業としてはその人がどれだけ自分の将来を真面目に捉えているかを知るために、想像し得る中長期の未来を聞くのです。

 一緒に働くこといたときの期待値を考えるため

不確定要素があり即実施可能なレベルではないにしても、もし10年後の自分の姿をしっかり描けている人物なら、ぜひ一緒に働いてみたいと感じられるでしょう。

この人物なら活躍してくれるかもしれない、自社に新しい風を吹かせてくれるかもしれないと思える人材を、どの企業も大いに欲しているからです。

よく就活面接では、目の前の面接官に自分が一緒に働く姿をイメージさせることが大事だと言われますが、それを10年という長いレベルで感じさせられれば最高レベルです。

そこまでは難しくても、十分に期待できると感じさせられる回答が正解と言えます。

 面接で10年後の自分について聞かれたときの5つのポイント

面接時に10年後について聞かれたときに、回答には意識すべき5つのポイントがあります。

まずは事前準備としてこの5つの項目をしっかり理解し、あらかじめ自分の考えをまとめておきましょう。

この質問は、その場の行き当たりばったりでなんとかなるようなものではありません。

普段からしっかり自分の将来と向き合っていた人だけが正解を導き出せますので、自分自身に対する真面目さを測れる質問でもあります。

それではそのポイントを一つひとつ解説していきましょう。

 なぜその目標を掲げているのか理由を話す

目標自体は個人個人で千差万別ですので、それそのものがどうこうという議論の的にはなりません。

ただし、なぜその目標を持ったのか、そこに至るまでにどのように考えたのかは非常に重要な注目点です。

たとえば「世界を股にかけるトップセールスマン」という目標を掲げるのは自由ですが、なぜ世界なのか、なぜトップである必要があるのかが疑問になります。

その裏付けがないと、その場の思いつきで言っている口先だけの回答となり信用度が下がってしまいます。

これに「国内に素晴らしい技術があることを知り、それを世界に広めたいと感じた」といったエピソードや「トップであることが顧客の信頼度につながる」といった持論などがあれば説得力が増します。

 10年後の目標達成のためにどんな努力をしているかを伝える

10年後の自分はときが流れれば確実にやって来るものであり、夢のようなことだけを語っていればそれで済む話ではありません。

むしろ社会人になったら10年などあっという間に過ぎてしまいますので、掲げた目標に到達するための道筋は目鼻をつけておかなければなりません。

そのため、目標を掲げたうえで、そこに向かうため現在どのような努力をしているかを回答に盛り込むのは必須です。

いまの自分が10年後の自分に向かって、すでに歩き出していることをアピールしましょう。

もちろん仕事に就いてからでなければどうしても身につかない事柄はたくさんありますが、いまの自分にできることをすでに実施していることが、発言の強力な裏付けになります。

 その会社でなぜその目標が達成できるかを伝える

素晴らしい目標があり、それに向かって現在すでに努力を始めているというアピールができたとしても、どう考えても応募先企業とは畑違いというのでは本末転倒です。

現在新卒採用に関しては見方が変わり、大学や専攻の理系文系にかかわらず広く門戸を広げる企業も増えてはいますが、なりたい自分の姿がその会社の中にないのは別の話です。

就活において問われたことに、自分の目標は自分だけのもの、仕事は仕事で別というように切り離す回答はNGです。

自分が目標を達成するためにこの会社を選んだという流れが一番理解されやすいですし、説得力があるのは当然だと認識しましょう。

 企業のビジョンと方向性を合わせる

企業には企業のビジョンがありますので、それと方向性の合う目標を掲げるのがセオリーです。

範囲が広く掴みにくい場合もありますが、その企業がどんな理念を持ってどこに事業を展開していこうとしているかは、インターネットやメディアで情報を調べればすぐにわかります。

たとえば、国内への丁寧な製品供給を目指すという企業ビジョンに、国の枠を外してグローバルに活動するビジョンを掲げる人物は、通常マッチするとは考えられません。

雇用契約は企業と一個人が対等な立場で締結する労務契約だという大前提を忘れずに、双方が同じ方向を向いてメリットを与え合あえる存在となることを意識しましょう。

 ビジネスにおける目標を話すようにする

10年後の自分の姿を聞かれたときに、「結婚して子供を作り、郊外に家を持って余裕の子育てがしたい」といったイメージを膨らませる人はたくさんいます。

友人たちとトークするならそれで構いませんが、聞かれているのは就活の面接の場であり、相手は企業の面接官です。

当然、言葉として言わないまでも「ビジネスにおいて」という前提のある質問だということを忘れずに、ビジネスにおける目標を話すようにしてください。

入社して仕事に励み、10年後自分はどのようなビジネスパーソンに成長できているか、そこに主眼を置いた回答が基本です。

 面接で10年後の自分について聞かれたときの回答例

それでは面接で10年後の自分について聞かれた際、どのように回答すれば良いか例を紹介します。

あくまで例文ですので、どのような組み立て方をしているかだけを参考にしてください。

必要であれば回答を作る前にしっかり自己分析を行い、自分にはどのような人生の目標があるかを洗い出してから望むことも大切です。

またポジティブな内容になるよう、自分が企業で活躍する姿をイメージするようにしましょう。

 例文①

私は10年後、メディアに多く取り上げられるような新商品企画を量産できる企画者になりたいです。

実現するためには常に最新の市場ニーズを掴んでおかなければなりませんので、ここ2年間は毎日朝昼晩、欠かさず膨大な量の情報インプットを実施しています。

また、得た情報から質の高いアウトプットができるようになるため常にノートを持ち歩き、アイディアのアウトプットも毎日実践し続けています。

持論ですが、企画アイディアは単なるひらめきで降りてくるものではなく、日々の地道な情報収集活動があって初めて実現できるものだと考えています。

10年後の自分が他者をアッと言わせるような画期的な企画のできる人材になっているためにも、毎日の情報収集と個人ブログの更新、月20冊の読書をノルマにしています。

 例文②

10年後の自分は、企業経営者の潜在ニーズにも応えられる信頼度の高い法人営業担当者になっていたいです。

相手が抱えている課題を相手より先に正確に把握し、的確なソリューションを提示できる人材こそトップ営業だと考えております。

そうなるために現在はゼミで思考方法やヒアリング方法について研究し、傾聴力と分析力、ロジカルシンキングなどを鍛えています。

サマーインターンシップでは営業職に1ヶ月間従事し、実際の現場で活躍する先輩の姿を見て学び、成長への道筋も掴むことができました。

顧客の信頼を勝ち得るためには、「守・破・離」の精神が必須だと考えます。

入社後は基礎となるスキルをしっかり身につけ、10年間で自らの個性や特徴を活かせる技術を生み出し、クライアントへ満足を届けられる人材になりたいです。

 例文③

私は10年後、ブランドマーケティングを担当したいと考えています。

御社には世界的に有名なブランドが数多くありますが、そうした商品やブランドに携わり、流通バイヤーとwin-winの関係を築く営業の最前線で活躍したいです。

入社3年以内に顧客対応の基礎を確実に身につけ、売買の現場を経験しながら生産管理や物流知識も学び、マーケティングに必要な知識を培います。

5年以内にはマーケティング部門でブランディングに携わり、キャリアを積んで有力ブランドを任せていただける人材へと成長する目標です。

先日OB訪問にてブランドマネージャーの~様とお話をさせていただきました。

その際に伺ったブランドマーケティング担当への道をたどり、現場でしっかり実践経験を積んで独り立ちできるようになりたいです。

 面接で10年後の自分について聞かれたときの失敗例

これまで面接官に響く回答を紹介してきましたが、逆にどのような回答が誤りなのか、失敗例を知っておくことも大切です。

多くの学生が無意識的に陥りやすい誤りもありますので、ここでは一般的に避けるべき事例を紹介します。

 例文①

10年後は、日本中をキャンピングカーで周り、各地の食材を探す旅がしたいです。

自分は子供の頃から食に興味があり、いつか日本全国を回って地元の食品を食べ尽くしたいと考えていました。

御社は食品流通の大手であり、全国に拠点を持ち現地の食材を東西南北へ毎日届けています。

そうした流通網からもこぼれるような地元ならではの食品を見つけ出し、現地で味わうのが目下の夢であり目標です。

10年間一心不乱に働いてコツコツと貯金し、必ずこの目標は実現したいと考えています。

 失敗ポイントと改善案

この例文はあまりに自分よがりな目標ですので、失敗であることは一目りょう然でしょう。

基本的に就活面接でプライベート面を話すことはNGですし、会社にとっても事業にとってもなんのプラスにもならないことを述べています。

応募先企業は食品関連の流通企業なので、一見すると事業にも関係しそうな内容に見えなくもありませんが、食べ歩きは個人の趣味であり、事業展開にはなんら関係ありません。

強いて言えば、日々の業務で食品流通を把握し、休日などを利用して現地に出向き、地元食材を全国へ流通させるマーケティング職で活躍したいというなら通る可能性があります。

未知の領域を見つけ流通経路を開拓するとなれば、企業の事業展開としてもプラスになる可能性があるからです。

いずれにしても、キャンピングカーで日本一周と言われてもアクティブなイメージにはならず、マイナス評価になるのが一般的です。

 例文②

10年後はゲームクリエイターとして、大ヒットゲームの開発に携わっていたいです。

私は文系ですが、ゲームの企画立案やシナリオ作成については自信があります。

入社してからはエンジニアなど周りのメンバーと信頼を築いていき、中間目標としてプロジェクトリーダーになり、プロジェクトの進め方を学びたいと考えています。

10年後には自分が考えたゲームを商品化し、広報や外部メディア企業とも連携し、会社の代名詞になるようなヒット作に育てたいです。

 失敗ポイントと改善案

近年は理系大学出身者でなくても、技術系の業界で新卒採用されるケースは少なくありません。

ゲームに限らずデジタル関連業界への就職も可能ではありますが、例文ではあまりに目標に対する考えが甘く、実際にどのような行動を経てそこへ至るかもまったく不明です。

ゲームクリエイターという表現もかなり曖昧で、プログラマーの立場からアプローチしたいのか、プランナーの立場からアプローチしたいのかでも道は大きく変わります。

いずれにせよシステムが理解できないと企画どころかプロジェクト進行も管理できませんので、どのような努力や勉強を進めているのか行動を示す必要があります。

また現在、ゲームに限らずデジタル業界で簡単に大ヒットが生み出せるような市場環境ではありませんので、これでは業界研究もおろそかであることが明白です。

10年計画は単なる夢物語ではありませんので、どのような道筋で計画を立てているかを示すことが重要です。

 例文③

私は10年後には独立して起業し、コンサルタント事務所を開業したいです。

そのためにも多くのプロジェクトに参画し、実践を重ねていきたいと考えております。

2年以内に基礎的な業務をマスターし、5年を目途にメイン顧客のプロジェクトマネージャーを務めスキルを磨きます。

10年間でコンサルティング力と専門性を高め、後輩への指導や若手育成、営業戦略立案などを担える人材へと成長し、ステップアップしていたいと考えております。

 失敗ポイントと改善案

キャリアビジョンやプランは明確ですが、これでは相手企業が完全に「自分のキャリアの踏み台」だと明言されています。

その会社がダメな場合はどこかほかのよさげな会社を選び、同じように踏み台として利用しようとする内容としか捉えられません。

確かにコンサルティングファームの中には独立起業を応援してくれるところもありますし、個人で企業と並ぶ顔となる「パートナー」と呼ばれるポジションもあります。

それでもあからさまに「どの会社でも良いからステップにする」感を出して良いものではありませんし、相手が一緒に働きたいと感じるはずもないでしょう。

改善するなら意欲的なニュアンスは残しつつ、面接官の心証を悪くしないためにも「開業」や「起業」といったワードは避けるべきです。

「実績をあげて大型案件をマネジメントできる立場になる」「パートナーのポジションは目標の中にある」などといった表現に留め、仕事を軸に展開するのが無難です。

 まとめ

就活の面接で10年後の自分の姿について聞かれた際、どのようなことを意識して回答すべきかをまとめました。

いずれにせよ企業側がこの質問をする意図は、自社との親和性や学生の本気度を知るためです。

自社にマッチして活躍し、10年と言わず長く会社に貢献してくれる人材を企業は求めています。

学生が10年後をリアルに考えれば、どうしてもプライベートな部分が真っ先に浮かんで来るかもしれません。

それでも面接においては、仕事の軸からブレないように注意しましょう。

その場でいきなり答えられるような内容ではありませんので、前もって回答を準備しておくことが大切です。

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