就活をスムーズに進め、成功へと導くためには、まずは就活の軸を明確にすると良いでしょう。
就活の軸となるものが「職場環境が良い会社」なのか「専門的な知識を活かせる会社」なのかなど、人により定めるものは異なります。
そこで、就活の軸を「人」としたいと考えている人も多いのではないでしょうか。
「御社の『人』に惹かれて志望しました!」「社風と人に惹かれて志望しました!」などと伝えたい方も多いのではと思います。
今回は、就活の軸を「人」としても問題はないのか、またその場合の注意点やポイントについて、くわしく解説していきましょう。
- 就活の軸を「人」「人を喜ばせる」にしたい人
- 就活の軸に不安がある人
- 就活で受かる軸を作りたい人
就活の軸を「人」にするのってあり?
就活の軸を「人」にすることは、まったく問題はありません。
そもそも仕事をするということは、職場の同僚や上司、職業や部署によっては顧客と直接関わる場合もあるため、人との関わりは非常に重要です。
これにより、就活の軸を「人」と考えている人も多いのではないでしょうか。
しかし、多くの就活生が使う言葉であるうえに「人」だけでは漠然としていて、情報量が少なくなってしまいます。
たとえば「会社の人間関係」なのか「人を喜ばせること」なのか、または「チームワークを大切にしている会社」なのか、何をあらわしているのかによって意味が異なるからです。
また、企業に印象を残すことが難しくなるので、このように具体性をもたせる工夫が必要になるのです。
具体性をもたせることで、就活の軸が何かを明確にでき、自分の中でも面接で伝えるべき内容の整理ができます。
それにともない、企業選びがしやすくなるだけでなく、企業に良い印象を残せ、就活成功への近道となるでしょう。
就活の軸が「人」になるのはどんな時?
それでは、就活の軸が人になるのって、いったいどんなときなのでしょうか?
それは具体的には、「人が自分のやりがいにつながる、成長につながる」といった時になります。
就活の軸を人にしたい就活生の多くは、周りの環境や人によってモチベーションがあがり、スキルを発揮できる、成長し活躍できる、といった方になります。
それはとても素晴らしいことであり、ぜひ選考で伝えるべきポイントになります。
就職活動において、その企業の社風や人が自身に合っているか、それがそのまま志望動機になりうるか、といった点は、入社後の活躍に大きく関わってきます。
アルバイトでも、仲のいい友人や先輩がいればやる気が出ること、経験した方も多いのではないでしょうか?
また、就活の軸はしっかり自己分析をもとに作られているかも、選考に大きく関わってくる点になります。
まだしていない人は、必ず一度はしておくようにしましょう。
人が就活の軸になるときの例
具体的な例としては、困難な壁にぶつかった時に全員で知恵を出し合うチームワークの良さや、若手の挑戦を全力でバックアップする面倒見の良い文化などが挙げられます。
また、単に仲が良いだけでなく、お互いにプロ意識を持って厳しい意見も言い合える関係性に魅力を感じるケースもあるでしょう。
顧客に対してどこまでも誠実に向き合う社員の姿勢に共感し、自分もそのような集団の一員として成長したいと願うことも、立派な人が軸の考え方といえます。
就活の軸を「人」にする場合のポイント
就活の軸を人とするのは問題ありません。
しかし、伝え方次第では就活が成功するのかどうかに大きく影響します。
さらに、事前準備も大切なポイントです。
事前準備をすることで、就活の軸の土台となる部分を明確にでき、自信のある就活ができるでしょう。
また、それにより、就活の軸にぶれが生じることもなく、企業にしっかりと自分をアピールできます。
ここからは、就活の軸を人にする場合のポイントについて、3つ紹介していきます。
自己分析は入念に行う
就活の軸を明確にすることで、ぶれることがなく企業へアピールできます。
少しでもぶれてしまうと、何を伝えたいのか理解してもらえなかったり、どこか無関係のような軸である印象を与えてしまったりするかもしれません。
また「もし採用してもミスマッチを感じ、早期退職してしまうのではないか」と感じさせてしまいます。
そのような事態を防ぐために、自己分析をしっかり行い、就活の軸を明確にする必要があるのです。
自分がどんな人間関係を望んでいるのか・どんな仕事をしたいのか・モチベーションとなるものは何か、丁寧に自己分析を行うことで就活の軸となる部分を明確にできます。
さらには、その企業で働きたいという強い想いも伝えられるので、入念な自己分析が就活成功のカギを握ると言えます。
大切にしていることを添える
人間関係において自分が大切にしていることや価値観などを添えると印象に残りやすくなり、それを伝えられるかどうかで、就活の軸を人にした理由も伝えられます。
たとえば「笑顔を絶やさない」「挨拶やお礼は必ずする」「相手の長所を見つける」など、小さなことでも良いでしょう。
また、大切にしていることや価値観などに、エピソードを盛り込むことで面接官の印象に残せます。
しかし、少しでもよく見られようと嘘をついてはいけません。
企業には、多種多様な価値観をもった人が集まっています。
したがってそのなかで、どのように上司や同僚と関わりながら仕事をしていくのか、また、苦手な人にはどう対処しながら仕事をしていくのかが重要になってくるのです。
企業についての研究もしっかり行う
受ける企業にはどんな人が働いているのか、どんな上司がいてどんな人間関係を築いているのかなどをしっかりと研究し、理解したうえで自分と合っているかどうかを説明すると、より具体性を感じさせられます。
どんな人がいるのか、どんな人間関係を築いているのかは、OB訪問やインターンシップなどに参加することで研究できるでしょう。
また、人間関係だけではなく、企業の基本情報・事業内容・企業の制度・採用情報など細かい部分まで目を通し、研究することも大切です。
さらに、それらをほかの企業と比べることで他社との違いを知り、受けたい企業の特徴をつかむこともできます。
研究をしたうえで、気になる点や疑問点を伝えられると、企業への熱意も感じられ、強い印象を残せるでしょう。
人を就活の軸にするメリット
企業の差別化ができる
業界や職種が同じ企業が複数ある中で、なぜ他社ではなくこの会社なのかという問いに対して、人は最強の差別化要因になります。
事業内容や福利厚生は他社も模倣できますが、そこに集まる人間の気質や社風、固有の空気感は唯一無二のものです。
選考を通じて出会った具体的な社員の名前や、その方から受けた影響をエピソードとして話すことで、競合他社と比較した際の志望動機の強固な裏付けとなります。
一貫性が伝わる
自分の過去の経験と、就活の軸、そして志望企業を結びつける際、人を軸に据えると物語に一貫性が生まれやすくなります。
例えば、学生時代にチームの和を重んじて成果を出してきた経験があるなら、同じように仲間を大切にする社風を志望するのは自然な流れです。
軸がしっかりしていると、自己PRや学生時代に力を入れたことなど、全ての回答が一本の線でつながります。
人格が伝わる
人を軸に選考を受けている姿勢は、あなた自身の対人能力や感受性の高さをアピールすることにつながります。
他者のどのような点に敬意を払い、どのような関係性を築きたいと考えているかを語ることは、そのままあなたの人柄を映し出す鏡となります。
人を大切にする企業は、同じように人を大切にできる人材を求めているため、この軸を語ること自体がマッチングの確認になるのです。
人を就活の軸にするデメリット
業務理解が足りないと思われる
人を最大の理由に挙げてしまうと、肝心の仕事そのものに対する興味や関心が薄いのではないかと疑われるリスクがあります。
会社は仲良しグループを作る場所ではなく、利益を上げる組織であるため、仕事内容への理解が欠けていると、辛い時にすぐに辞めてしまうのではないかと懸念されます。
どんなに人が良くても、業務内容が自分の適性や志向と合っていなければ継続は困難です。
仕事の厳しさを理解した上で、その環境で働く人々のスタンスに共感したという順番で伝える工夫が求められます。
就活の軸を「人」にする場合の注意点は?
仕事をするうえで、人との関わりは非常に大切です。
しかし、就活の軸を「人」とする場合、企業へのアピールとしては弱くなってしまいます。
そのため、面接官に良い印象を残しにくいのが問題です。
企業にとって採用するメリットとなる部分がなければ、良い印象を残すことはまず難しいでしょう。
面接官に良い印象を残し、採用されるためには、就活の軸を人とする場合の注意点があります。
ここからは、その注意点3つをくわしく解説していきます。
就活の軸を具体的にする
就活の軸が「人」では、抽象的な内容になりやすいことから、自分がどのような人間関係を好み、望んでいるのかなど具体性をもたせることが重要です。
たとえば「人間関係の良い会社」と「人に喜ばれる仕事」ではそれぞれ意味が異なります。
仕事をしていくうえで、会社の上司や同僚・顧客など、人との関わりは大切です。
したがって「人間関係の良い会社で人に喜ばれる仕事がしたい」と考える人もいるかもしれません。
このように就活の軸は「人」でも、その言葉に具体性をもたせる必要があるという訳です。
しかし「人間関係の良い会社」と「人に喜ばれる仕事」では、具体性はあっても、その企業を選ぶ理由にはなりません。
さらに企業の特徴を盛り込むことで、企業に良い印象を残しやすくなります。
どこに注目しているのかを明確にする
自分は、どんな人のどういったところに魅力を感じるのか、または尊敬するのかなどを明確にしておく必要があります。
たとえば「会社の人間関係」が就活の軸だとした場合に「自分は人付き合いが苦手なので、社交性の高い社員が多い会社に勤めたい」と伝えてしまうと、面接官に「就活の軸に矛盾があり、なおかつ他人任せな学生だ」と感じさせてしまうでしょう。
そう思われてしまうと、企業にポジティブな印象を残すことは難しくなります。
すなわち「人」のどこに注目しているのかを明確にする必要があるのです。
反対に「自分はどんな状況でも臨機応変に対応し、誰とでもうまくやっていける」と伝えられれば、企業へポジティブな印象を与えられるでしょう。
企業にどんな人がいるのか
受ける企業にどんな人が働いていて、どんな人間環境なのかを理解しておく必要があります。
たとえば、就活の軸が「人を喜ばせる仕事」である場合、仕事内容を見ることで自分が求めているものなのかを確認できます。
しかし「会社の人間関係」となると、どんな人がいるのかは実際に会ってみなければ確認できません。
したがって、OB訪問やインターンシップなどへ積極的に参加し、おおよその職場環境を確認しておくと良いでしょう。
もちろん、一度や二度ですべてを確認できませんが、職場の雰囲気などを確かめるだけでも、自分が本当に働きたいのか・求めていた企業なのかを判断できます。
さらに、入社後にミスマッチを防げるので、積極的に参加し、大まかな人間環境を把握しておきましょう。
就活の軸が「人」のときのポイント
それでは、就活の軸が人のときのポイントと注意点がわかったところで、どんな伝え方をすることができるかを紹介しています。
ただ一概に人が軸、といっても、その「人」がいる環境で自分がどうしたいのか、というのは大切な点になってきます。
就活の基本は、自分の就活の軸をどううまく伝えるかです。
ここではいくつか例をみていきましょう。
「人に寄り添う」就活軸の場合
一つ目に紹介するのは、人に寄り添う、という就活軸です。
周りの人、お客様にきちんと寄り添うサービスを提供したい、きちんと寄り添える職場で働きたい、という方も多いのではないでしょうか?
人に寄り添うことができる人は、優しさや誠実さ、素直さを持ち合わせている人といえるでしょう。
「人を笑顔にする」「人を喜ばせる」就活軸の場合
二つ目に紹介するのは、人を笑顔にする、人を喜ばせる、という就活軸です。
自分と関わる人すべてを笑顔にしたい、喜ばせたい、自分たちが提供した商品やサービスで人を幸せにすることができるようになりたい、という内容を就活軸としてもっている就活生も多いです。
お客様に喜びを提供したい、といった志は、企業の人事の方にはとても刺さりやすいでしょう。
もしこういった軸を持っている方は、素直に、熱意をもってこの軸を伝えるようにしましょう。
「人を支える仕事がしたい」就活軸の場合
三つ目に紹介するのは、人を支える仕事がしたい、といった就活軸です。
人を支える仕事、というのは世の中にたくさんあります。
有名なところで言えば、学校の先生やインフラなどの整備士があたるでしょうか。
しかし、どんな仕事であれど、人の生活を支えていることは確かです。
この就活軸を持っている方は、なぜその企業でどうやって人を支える仕事がしたいのかを具体的に伝えるようにしましょう。
就活の軸が「人」のときの例文
実際に就活生が選考で話していた例文を紹介します。
下記は人材企業にエントリーをしていた時の例になりますが、上記のポイントを押さえていますので、内容を踏まえた上でご覧ください。
御社を志望した理由は、私の企業選びの軸に当てはまっていたからです。
私の企業選びの軸は、「人を大切にすること」です。
仕事をするうえで一番大切な部分が「人」だと考えており、チームワークの良さが、良い結果につながると信じているからです。
私は学生時代に参加していたゼミで、1つのプロジェクトに向けて、チームワークを大切に先輩後輩一丸となって取り組んできました。
はじめのうちは意見がまとまらず、思うように進められませんでしたが、一人一人の意見を大切にし、効率良く進められるよう話し合いの場を設け、それぞれの役割を決めました。
その結果、先輩後輩一丸となって効率的に取り組むことができ、プロジェクトは表彰され素晴らしい結果を残すことに成功したのです。
私はこのプロジェクトで、チームワークの大切さ、一人一人を尊重することの大切さを学びました。
貴社のチームワークを主体とした経営方針と風通しの良さ、また、キャリアアドバイザーという、就活生一人一人の考えを大切にしなければ成り立たない業務内容に魅力を感じております。
風通しの良い環境の中で、先輩社員の皆様に後れを取らないよう、努力を重ねながら御社の売り上げに貢献したく、志望いたしました。
人柄重視と話した時の企業の本音
誰にでもいえる
企業側が最も懸念するのは、人という軸が他社でも使い回せるテンプレ回答ではないかということです。
具体的なエピソードがないと、思考を停止して楽な回答を選んだ学生だと思われてしまいます。
独自性を持たせるためには、あなた自身の価値観と、その企業特有の社風が結びつく接点を見つける努力が必要です。
どう人柄判断した?
面接官は、あなたがどのように他者の人柄を判断しているのかという評価基準に注目します。
単に優しかった、雰囲気が良かったという感想レベルではなく、社員の言葉の端々に表れる覚悟や誠実さなど、具体的な着眼点を示す必要があります。
論理的な根拠に基づいた人柄判断ができることを示すことで、あなたの知的な評価も同時に高まります。
仕事への意欲はあるか?
企業はあくまで利益を追求する集団であり、仲良くすること自体が目的ではありません。
プロとして成果を出すための手段として、人を重視しているというスタンスを明確に打ち出し、高い貢献意欲を示しましょう。
また人柄重視の就活生
人気企業ほど、人を軸にする学生に数多く遭遇します。そのため、ありきたりな表現では聞き流されてしまう可能性が高いです。
単に人が良いと言うのではなく、志の高さや、顧客への圧倒的な誠実さなど、その企業が大切にしているキーワードと絡めて表現しましょう。
人に注目した就活軸の言い換え
職場環境を重視した例5選
1つ目は、心理的安全性が高く、失敗を恐れずに挑戦できる環境です。
2つ目は、多様な価値観を認め合い、フラットに議論できる組織文化です。
3つ目は、若手の意見が尊重され、早期から裁量権を持って働ける風土です。
4つ目は、チーム一丸となって目標達成を目指す、一体感のある職場です。
5つ目は、お互いの専門性を活かし、相乗効果を生み出せるプロフェッショナル集団です。
事業内容を重視した例5選
1つ目は、顧客の課題に真摯に向き合い、本質的な価値を提供し続ける姿勢です。
2つ目は、高度な専門性を持つプロとして、社会に大きなインパクトを与える仕事です。
3つ目は、自社の利益だけでなく、業界全体の発展を牽引しようとする高い志です。
4つ目は、常に最先端の技術や手法を取り入れ、変化を恐れず進化し続ける事業スタンスです。
5つ目は、一人ひとりの人生に深く関わり、長期的な信頼関係を築いていくビジネスモデルです。
就活の軸が「人」の時は具体性がカギ!
就活の軸を「人」とするのはありなのか、またその場合の注意点などをくわしく解説していきました。
就活の軸を人とする場合、抽象的になりやすく、企業へ印象を与えることが難しくなるので、具体性をもたせることが重要です。
OB訪問やインターンシップなどに積極的に参加することで、企業がどのような人間関係を築き上げているのかを見ることができます。
今回紹介したポイントや例文も参考にしながら就活を成功へ導きましょう。
就活の軸についてさらに詳しく知りたい方はこちらの記事もご覧ください。
明治大学院卒業後、就活メディア運営|自社メディア「就活市場」「Digmedia」「ベンチャー就活ナビ」などの運営を軸に、年間10万人の就活生の内定獲得をサポート












