エントリーシートで部活について書くときのポイントは?くわしく解説!

エントリーシートで部活について書くときのポイントは?くわしく解説!

学生時代に打ち込んでいたことを就活に活かしたいと考えたとき、部活についてアピールするにはどうすれば良いのか、一度は悩んだことがあるかもしれません。

ここではそんな悩みを解決するべく、ポイントやコツ、注意点についても解説しています。

ぜひ参考にしてください。

企業がエントリーシートで評価するポイント

企業がエントリーシートで評価しているポイントは様々ありますが、その中から特に多くの採用担当者が注視しているポイントは大きく分けて以下の3つです。

また、コミュニケーション能力やリーダーシップ能力はどのような企業においても求められている可能性が非常に高く、以下の要素に付随して求められている能力です。

従って、エントリーシートの主題とするのも選択肢の1つですが、文中でおのずと伝わるような書き方をすることで、他の能力と同時にアピールすることもおすすめです。

ポイント
  • 自社が求める人材として適任であるか
  • 自分の経験や主張を自分の言葉で上手く語れているか
  • 困難にあった際、自身で課題を見つけ、課題解決に取り組めているか

部活動について書くのはあり?

極論、この3つができていれば、どんな内容でも構いません。あとは、部活動がこれに当てはまるかどうかです。

部活動は、楽しいことや達成感を得られる反面で、つらいことや大変なこともあるでしょう。

さまざまな壁にぶつかったとき、自分は何を考え、乗り越えるためにどう成長したのかなど、たくさんの経験を積んできたはずです。

部活動での経験は、自分の性格や人柄などを大いにあらわすエピソードでもあります。

「身につけたスキルや学んできたことの中に、今後に活かせるものがある」という視点で考えられれば、充分アピールできるテーマの1つであると言えるでしょう。

部活動でアピールできる能力とは

部活動での経験が、実際にどのようなアピールに繋がるのか紹介します。

継続力

部活動とは、自らの意思1つで辞めることもできれば、続けることも可能です。

そのため、部活動を熱心に続けてきた事実というのは、継続力をアピールするでき、同時に取り組む姿勢や意思も伝えやすいでしょう。

継続力は、社会人にとって必要不可欠と言える要素です。

仕事をする中で、目標に対する結果を出すまでには、思い通りにいかないことも多々あります。

壁にぶつかったとき、すぐに諦めてしまうような人は、周囲からの信頼を得ることはできません。

思い通りにいかなくても、諦めない力をもっているというのは、企業にとっても貴重な人材です。

何年間続けてきたのか、どのような活動をしてきたのかなどをしっかりと伝えると、より明確に継続力をアピールできるでしょう。

チームワーク

部活動に参加していた経験は、チームワークや仲間意識が強いと認識してもらえることもあります。

サッカー部や野球部、吹奏楽部など、部員全員で同じ目標に向かっていくような部活動では、周りとの調和や協調性が大切です。

部員の中でどのような役割だったのか、全体の一体感を出すために取り組んだことなど、具体的なエピソードを用いて伝えましょう。

また、個人競技の場合でも、充分にチームワークをアピールできます。

それぞれ大会などに向けた目標は異なっていても、練習時には仲間との連携や周りへのサポートが欠かせません。

目標に向けて周囲とともに協力したことや、チームワークを築くために行動したたことなども、アピールの対象となるでしょう。

役割意識

部活動には、さまざまな役割分担があります。

リーダーシップを発揮する部長や副部長、サポートに徹するマネージャーなど、それぞれの役割にはそれぞれの特色があります。

それらをこなしてきたというアピールは、与えられた役割についての意識が強いと認識してもらえるでしょう。

たとえば部長は、リーダーシップを発揮し、チーム全体を引っ張りながら団結力を高めていくことが求められます。

副部長であれば、部長をサポートしながら客観的な視点から見られる力が必要ですし、マネージャーは全体をサポートしたり部員の悩みを解決したりする力などが備わっているはずです。

役割によって得た自分の強みはどこにあるのか、しっかり考えることで、自分らしいアピールへとつながります。

貢献

部活動での経験について話すにあたって、必ずしも部長や副部長などの役職についていた話をしなければならないわけではありません。

何かしらの役職が与えられていなかったとしても、十分に部活動に貢献していたアピールは可能です。

例えば、未経験で入部した新入生にアドバイスしたことや練習に付き合ったことなども十分に立派な経験といえます。

このような経験は面倒見が良いことや周囲に気を配れることをアピールできます。

従って、部長でなくてもアピールできることは様々あるのです。

あなたがどのように部活に対して貢献したのかについてわかりやすく説明しましょう。

有名選手はチェックしておこう

部活への熱意を確かめる質問として聞かれる可能性は低いですが、世界で活躍する選手について聞かれることもあります。

有名選手についての知識がない場合、本当にその部活に取り組んでいたのかと疑われてしまう可能性もあるため、自分が取り組んでいた部活のプロで活躍する選手についてはあらかじめ理解を深めておきましょう。

水泳であれば瀬戸大也、野球であれば大谷翔平などです。

部活についてアピールする際のポイント

エントリーシートで部活動をアピールする学生は大勢います。

ただ漠然と部活動をしていたということを伝えるだけでは、ほかの学生に埋もれてしまい、魅力あるアピールはできません。

伝え方次第で、言葉の印象というのはまったく異なります。

自分らしいアピールをするためには、まず何をどう伝えれば良いのかというポイントやコツを意識し、しっかりと内容を練ることが重要です。

以下で解説する内容をもとに、人柄や強みをうまくアピールできるように考えてみましょう。

部活を通して何を学んだのかを伝える

エントリーシートでまずはじめに伝えるべきことは、結論です。

部活動について書く際の結論とは、これまでの経験を通して学んできたことです。

何をアピールしたいのかを冒頭ではっきりさせなければ、言葉がすべてあいまいに聞こえてしまい、うまく伝わりません。

まずは、今まで経験してきこと・部活動を通して得たことを振り返り、自分が一番学んできたことは何かを考えてください。

一番成長したと感じた部分を一本の軸と考えてまとめると、成長とともに身につけたことや、成長するために行ったことなども同時に伝えやすくなります。

自信をもって成長できたと言える部分はどこなのかを考え、自分にとっての強みになっていると感じることを見つけましょう。

部活での経験をどう活かせるのか

今後につながらないような話をしてしまうと「部活動をしていた自分」の紹介になってしまいます。

企業側が聞きたいのは、部活動をしていたということではなく「経験や学びから得たことをどう活かしていくのか」です。

これまでの経験を仕事に活かせなければ、評価にはつながらないでしょう。

また、自分の強みを具体的に伝えないと、企業側は入社後のあなたを想像することができません。

「部活動を通じて得た経験で、会社に貢献できることは何か」という視点から考えると、培ってきたことや強みを活かせる場面も、自ずと見えてくるはずです。

抽象的な言葉にならないよう注意しながら、活かせるスキルなどを具体的に説明して、アピールすることが重要です。

具体的なエピソードを添える

「○○部に入っていた」「自分の強みは○○」と言っても、そこに付随する具体的なエピソードがないと、第三者には本当かどうかが伝わりません。

乗り越えるべき課題に対し、学んだことや強みを活かしてどんな行動をしたのかや、乗り越えてきた結果などの説明を加えてください。

今までに経験してきたエピソードを添えることで、言葉に説得力をもたせることができ、高い評価を得られるでしょう。

練習に費やしていた時間などの具体的な数字を用いると、エピソードの背景がより明確になり、イメージしやすくなります。

第三者が見ても、行動や結果などのイメージができるような説明を心がけるには、友達や家族など、自分以外の人に確認してもらうのも効果的な手段の1つです。

エピソードは一つに絞る

3年間部活に取り組んだならば、力を入れて取り組んだことは複数あるはずです。

しかし、全てについて語る時間も文字数の余裕もありません。

従って、自分がアピールしたい能力に沿った経験についてわかりやすく説明をすることが大切です。

あなたが何に力を入れたのか、どのような能力を身につけたのかについて、誰が読んでも理解できる、そして企業の求めている能力に沿ったアピールをしましょう。

確認しておきたい注意点

部活動での経験を書く際には、ポイントやコツのほかに、注意すべき点もふまえて作成しなければなりません。

面接官が知りたいことは、部活動をしていたことではなく、活動を通して得た経験やその人の持つ能力・人柄についてです。

個性を語れなければ、ほかの学生に埋もれてしまい、印象に残らないエントリーシートになってしまう可能性があります。

それを避けるためにも、以下の注意点に気をつけながら、自分らしいアピールができるように心がけると良いでしょう。

実績よりも過程が大事

大きな大会などで優勝したなど、優れた成績を残したことはとてもすばらしいことです。

しかし、結果そのものが企業の仕事に直接役立つことはあまりないので、過程よりも結果のアピールだけが印象に残るような伝え方は避けましょう。

また、大会やコンクールなどでの入賞や優勝などの実績がない場合でも、問題はありません。

すばらしい結果があってもなくても、実績より目標に向かっていくまでの過程を伝えることが非常に重要なのです。

目標を目指して取り組んだことや、困難な課題を乗り越えてきた経験などを、あいまいな言葉ではなく、具体的に伝えましょう。

自分の人柄を伝えるためには、経験したことが自分にとってどう糧になったのかという説明を添えなければいけません。

中学・高校の部活経験の場合

企業は、できれば直近のあなたが行ってきたことを知りたいと考えています。

今現在の話ではなく、中学・高校の部活動での経験を話しても問題はありませんが、伝える際には注意が必要です。

高校時代の話だけで終わってしまうと「そのあとは何もやってこなかった」というマイナスの印象を与えてしまうからです。

また、継続力がないと判断されたり、「学んだことを今後に活かさないのであれば、スキルアップなども望めない」と思われたりしてしまう可能性もあるでしょう。

高校などでの部活動の経験が、その後の自分にしっかりと活かされていることをアピールできるように、学びや経験を伝えながら、今につながっているエピソードも添えて説明することが重要です。

大学での経験にも関連付ける

高校の部活動について話す際、可能であれば大学での経験にも関連付けることをおすすめします。

高校の部活動経験だけについて話してしまうと、大学では何もしていなかったかのように思われてしまいます。

とはいえ、高校の部活に関連したサークルや大学の部活動に参加していなかった人も多いでしょう。

そのような場合は、大学生活において高校の部活がどのように役に立ったのかについて話すことをお勧めします。

部活動をテーマにした例文紹介

続いては部活動をテーマにした例文を3つ紹介します。

ここで紹介するのは運動部の例文ですが、文化部だった方も十分に自分がどのような取り組みをしていたのかについて言語化できればアピールは可能です。

以下の3つの例文を参考に、自分が取り組んできたことをうまくアピールする工夫をしてください。

部活を使った例文①

私は学生時代、バスケ部に所属していて、副キャプテンの役割を担っていました。

その経験から周りを判断する力や、状況に応じてサポートする力が養われ、さまざまな方向から得た情報をもとに、バランスの取れた意見を提案することができます。

私が所属していたチームは、毎年県予選大会の1回戦で敗退してしまうチームでした。

しかし、副キャプテンとしてキャプテンを支えつつ、全体の士気を高めるように徹底して心がけ「1回戦は必ず突破する」という目標をチームで掲げました。

全員で一丸となり練習に励んだ結果、最後の大会ではベスト8まで進出することができたのです。

この経験から、しっかりとした目標を掲げる大切さと、仲間と支え合いながら努力するすばらしさを学びました。

私が入社した際には、周りを見て冷静に対応できる判断力や、サポート力を活かし、全員が円滑に仕事が行える環境を目指したいと考えています。

部活動で培った経験をもとに課題を乗り越えながら、貴社に貢献したいと思っています。

部活を使った例文②

私はもともと早起きが非常に苦手でしたが、高校時代野球部の早朝練習に積極的に参加することで、早寝早起きが習慣となりました・

私は実家から大学に通っていたこともあり、片道1時間以上かけて通学していましたが、講義開始10分前には着席し、最前列で授業開始直前に再度予習をすることができました。

この予習のおかげで、講義の内容を深く理解でき、GPAを4年間4.0以上に保つことができたと考えています。

また、部活動を通じて培った集中力も、授業に集中して取り組むにあたって重要であったと考えています。

貴社に入社した際には、この集中力を活かして、与えられたタスクを短時間で終わらせ、業務効率化に貢献したいと考えています。

まとめ

部活動での経験は、多くの学生が用いるエピソードです。

効果的なアピールができないと、せっかくの個性が埋もれてしまいます。

だからこそ、注意すべき点をしっかりと把握し、自分の人柄がうまく出せるように考えなければなりません。

また、結果ではなく、次につなげるための行動や、今後に活かす方法が重要であることも理解できたことでしょう。

まずは事前にしっかりとした対策を練り、希望する企業に自分らしいアピールができるようなエントリーシートを作成してください。

柴田貴司
監修者

明治大学院卒業後、就活メディア運営|自社メディア「就活市場」「Digmedia」「ベンチャー就活ナビ」などの運営を軸に、年間10万人の就活生の内定獲得をサポート

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