履歴書をなんとか書き上げたものの、あとから誤字脱字を見つけてしまった人もいるでしょう。
それ以外にも、書き方がこれで本当に合っているのか、文章がおかしくないかなど心配は尽きません。
順調に面接へと駒を進めるためにも、整った履歴書を作成したいものです。
履歴書作成で詰まりがちな就活生の皆さん向けに、履歴書の添削サービスがあるのをご存知でしょうか。
この記事では、添削を依頼する際の注意点やセルフチェックの方法について紹介します。
【新卒向け履歴書の添削】添削はしてもらうべき?
履歴書は、言うまでもなく個人情報の塊です。
そのような大切な書類を、誰かに添削してもらうのは気が引けるかもしれません。
しかし、添削はしてもらったほうが良いです。
なぜなら、客観的に見てもらうことで、自分では気づかなかった間違いや矛盾を見つけてもらえるからです。
それだけではなく、どのように書き直せばより良くなるのか、アドバイスを受けられます。
志望動機や自己PRなど見られると少し照れくさいかもしれませんが、より良い履歴書に仕上げるため、ぜひ添削してもらいましょう。
【新卒向け履歴書の添削】履歴書とESの違い
そもそも、履歴書とESは何が違うのでしょうか。
ESは採用選考において参考にされる応募書類、履歴書は入社後にも保管される公的書類です。
そのどちらにも志望動機や自己PRを記入する欄がある場合、内容は重複しても問題ありません。
むしろ大幅に変えることで、矛盾が生まれてしまわないように注意してください。
また、まったく同じ文章にするのも避けましょう。
履歴書に記入する際は、別の言葉に置き換えたり、要約したりするなど工夫をしてください。
履歴書
履歴書は、過去の自分の経歴や個人情報を記入する書類です。
インターネットや文房具店、コンビニなどでも取り扱いがあります。
履歴書のフォーマットは用途によって若干異なるため、購入時には確認が必要です。
種類としては以下の4種類があります。
- JIS規格
- 一般用
- 転職用
- アルバイト・パート用
新卒者は一般用のフォーマットを使うのが基本です。
企業によっては独自のものを用意していたり、学校で統一されていたりするので注意してください。
氏名・生年月日や住所のほかに、連絡先・資格・志望動機・自己PRなどの記入欄があります。
前述したように、履歴書は公的書類です。
意図的に記載内容を偽ると私文書偽造にあたり、不採用や解雇の原因にもなります。
エントリーシート
一方、エントリーシートは企業に自分をアピールするための書類です。
こちらは販売されているのではなく、各企業がフォーマットを配布します。
そのため、記入する項目は統一されていません。
基本的な個人情報欄は似たり寄ったりでも、PCスキルや長所・短所を書く欄があるなど、企業によって異なります。
採用選考に使用される書類であるため、どの項目もくわしく記入するべきです。
特に志望動機や自己PRは力を入れてください。
論理的で読みやすい文章になるように心がけましょう。
ほとんどの場合、エントリーシートで書いた文章を、履歴書に短くまとめて書くイメージです。
エントリーシートの提出が不要な場合は、履歴書をしっかりと記入します。
【新卒向け履歴書の添削】履歴書を添削してもらう前に
履歴書を書き上げたら、まずは自分でじっくり見直しましょう。
添削をお願いする前の最低限のマナーです。
まず、誤字脱字がないか確認します。
書き損じてしまった場合、修正ペンは使わず、新しい用紙に書き直してください。
空欄があると書き漏れと思われる可能性があるので、「特になし」と記入しましょう。
語尾は「です・ます調」に統一するほうが丁寧で好印象です。
また、固有名詞は正式名称で書きましょう。
さらに、文章は論理的で誰にでも読みやすいものになっていますか。
伝わる文章にするコツは、結論から書くことです。
強みはいくつも欲張らず、1つに絞ってください。
一文の文字数は50字前後に収めると良いでしょう。
ここまでセルフチェックが済んでから、履歴書の添削を依頼します。
【新卒向け履歴書の添削】履歴書を添削してもらう注意点
履歴書の添削をお願いするのは、信頼できる人にしましょう。
個人情報が満載だからという理由だけではありません。
見る人によって、添削する内容が異なることもあるからです。
誤字脱字しかチェックしない人だっているでしょう。
お願いしたものの、自分の望まないアドバイスを受けたというケースも耳にします。
依頼される側にとっても「履歴書を添削してほしい」と、漠然と言われても困るものです。
添削してもらう際は次の点に注意してください。
見てもらいたい箇所を明確にする
どこに重点を置いて添削してほしいのか、見てもらいたいポイントを明確にしましょう。
履歴書の中でも重要な、志望動機や自己PRが主な項目になります。
「一通り読み直したが、アピールが足りないように感じる」など、具体的な内容を伝えると良いです。
作文に苦手意識があるなら「この書き方で意味が伝わるか」と聞けば、読みやすさの点で添削してもらえます。
添削をお願いする人とされる人とで、意識をする項目が一致していないと、満足のいく結果になりません。
履歴書の添削経験が豊富で慣れている人であれば、何も言わずとも、こちらの要望をくみ取ってくれる場合があります。
しかし、必要以上に添削されてしまうこともあるため、基本的には自分からポイントを伝えるのが最善です。
アドバイスを鵜のみにしない
受けたアドバイスは参考程度にして、そのまま鵜のみにしないでください。
第三者に見てもらうと、自分が伝えたいこととかけ離れてしまっている場合があります。
履歴書は、あくまでも自分のことを書くものです。
添削する人によっては、親切心からなのか力が入りすぎているのか、丸ごと文章がすり替わることも少なくありません。
これでは客観的なアドバイスではなく、ただの添削者の主観です。
特に志望動機や自己PRがまったく違うものになっていては困ります。
もしそれで面接に進んでしまったら、自分の言葉でないことはすぐにばれてしまうでしょう。
履歴書に嘘を書くことにもなります。
「このような言い回しにしたら良いのか」と参考にさせてもらい、あらためて推敲してください。
【新卒向け履歴書の添削】履歴書を誰に添削してもらうのか
履歴書の添削は誰にお願いするのが良いのでしょうか。
家族や友人に見せるのは、少し恥ずかしいものです。
主観が入りすぎる傾向もあるため、避けたほうが無難でしょう。
また、有料の作成代行サービスもあります。
お金をかけてでも良いものにしたい人は、利用しても良いかもしれません。
一般的には無料の添削サービスを使う人がほとんどでしょう。
依頼先としては、就職エージェント・キャリアセンター・OBやOGになります。
それぞれのメリットを見ていきましょう。
就職エージェント
就職エージェントはおすすめできる依頼先の1つです。
日々多くの就活生を見ており、就職支援のプロと言えます。
どこが足りなくて、どのように書き直せば良いのかなど、適切なアドバイスをもらえるでしょう。
有料の作成代行だけではなく、無料添削を行っているところも多いので、利用しない手はありません。
就職エージェントは、内定が獲得しやすい履歴書を作るコツについて知っています。
企業の採用担当者がどういった点に注目しているのかを、よく把握しているからです。
かなり信頼できる第三者であると言えます。
普段はまったく関わりのない人であるからこそ、逆に依頼しやすいのではないでしょうか。
ほとんどがオンラインに対応しているので、地方在住者も利用しやすいです。
キャリアセンター
大学のキャリアセンター、もしくは就職課も相談しやすく、おすすめです。
「就職エージェントにお願いするのは少しハードルが高い」と感じるなら、この依頼先が良いでしょう。
キャリアセンターや就職課には、キャリアコンサルタントという資格を持った相談員が常駐しています。
職業能力開発促進法において国家資格と定められているもので、こちらもプロです。
職業の選択や生活設計などに関しても、的確なアドバイスを受けられます。
もちろんたくさんの就活生の支援をしてきているので、履歴書の添削もお手のものです。
大学によっては、行ったその場合で面談してくれることもあり、比較的身近で相談しやすいでしょう。
電話相談やオンラインでの面談に対応しているところもあります。
OBOG
志望する企業に大学のOBやOGがいるなら、添削をお願いすると良いでしょう。
知り合いでない場合は、依頼するのにやや勇気がいるものの、年齢の近さから話しやすいというメリットはあります。
すでにその企業で働いている先輩なので、どういった履歴書を書いたのか、具体的な内容を聞けるのもうれしいポイントです。
依頼の方法はメールになります。
ただし、いきなり履歴書を送りつけて添削をお願いするのではありません。
いわゆる「OB訪問」と呼ばれるものです。
きちんと名乗ったうえで「履歴書の添削をお願いしたいので、お話を聞かせてもらえないか」といった内容のメールを送ります。
まとめ
一生懸命履歴書を書き上げても、漠然とした不安は残るものです。
見直して誤字脱字に気づくことはできても、自分が書いた文章の良し悪しを正確に判断できる人は多くありません。
客観的に読むのは限界があります。
また、志望動機や自己PRを、ほかの誰かに見られるのは、なんだか気恥ずかしいものです。
しかし、第三者に見てもらいアドバイスを受けることで、必ず自信がつきます。
より良い履歴書に仕上げるためにも、添削をお願いしましょう。
家族や友人よりも、プロに依頼するのがおすすめです。
依頼の前には、記事の中で解説したセルフチェックの項目や、注意点をよく確認しておきましょう。
採用担当者の心をつかむ履歴書を完成させ、面接・内定と進んでください。
明治大学院卒業後、就活メディア運営|自社メディア「就活市場」「Digmedia」「ベンチャー就活ナビ」などの運営を軸に、年間10万人の就活生の内定獲得をサポート