グループディスカッションの流れを徹底解説!選考を突破するコツまで紹介!

グループディスカッションの流れを徹底解説!選考を突破するコツまで紹介!

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はじめに

就活における不安要素のひとつに、グループディスカッションがあります。

これは、多くの企業で選考方式として取り入れられているもので、グループワークと呼んでいる企業も少なくありません。

ディスカッションの経験があまりない場合は、どのようなことをするのか、何を準備したら良いのか心配になりがちです。

今回は、グループディスカッションの流れや選考突破のコツについて解説します。

不安を取り除き、しっかり採用担当者にアピールできるよう、この記事が参考になれば幸いです。

企業がグループディスカッションを行う目的

グループディスカッションを行う目的にひとつに、応募者の足切りが挙げられます。

また、学生の能力や個々の性格をさまざまな観点から評価するために実施するともいわれています。

書類選考や面接ではわかりづらい、リーダーシップの有無や論理的思考を判断しやすいのがグループディスカッションの特徴です。

また、初対面の学生同士がディスカッションをすれば、予想していなかった事態になることもあるでしょう。

突然のことに落ち着いて対応ができるかどうかも評価の対象です。

仕事の現場では、目の前の困難をうまく処理できる能力はとても重宝されます。

企業がどういったポイントを見ているのかを意識すれば、グループディスカッションの攻略法が見えてくるでしょう。

学生の足切り

特に大手企業では、そもそもの応募者数が多く、選考にかなりの時間を要してしまいます。

就活生一人ひとりにそれほど時間をかけてはいられません。

そこで、ある程度の人数に絞るために、複数のグループに分けてディスカッションを行います。

見る部分としては、大企業でも中小企業でもそれほど変わりはありません。

まずは、社会人としての意識やマナーがあるかどうかです。

企業規模にかかわらず、学生感覚の抜けていない人は求められていません。

マナーのなっていない人も、規律を乱す可能性があるため採用されることはないでしょう。

社交性や協調性の有無も、業種・職種によって差はあるものの最低限は必要です。

応募者が採用基準を満たしているかを判断する、足切りの意味があります。

人柄

グループディスカッション中は、就活生の人柄を見られます。

ディスカッションのテーマは当日にならなければわかりません。

書類や面接と違い、事前準備がしっかりできるわけではないのです。

そのため、実際の仕事に近い状況でとっさの対応力や積極性などを見ることができます。

リーダーシップがある人だけが選ばれるのかというと、そうではありません。

リーダータイプばかりが会社にいても、仕事はうまく回らないものです。

グループの中でそれぞれどのような役割を果たしているのかを見ています。

バランス重視なのか、積極的な人材を多めに取るのかは、企業によって違いがあるでしょう。

素の部分が出やすいディスカッションは、学生の人柄を見るのに大いに役立ちます。

グループディスカッションとグループワークの違い

前述のとおり、グループディスカッションをグループワークと呼ぶ企業もあります。

基本的にはそこまで違いを意識する必要はありません。

企業によって、言い方が異なるだけというパターンもあります。

それぞれ明確な定義はありませんが、グループワークは共同作業を行うことが多いです。

作業のテーマはやはり当日にならないとわかりません。

ほぼ初対面のグループの中で、どのような立ち回りができるかを見るのも同じです。

実際の仕事ぶりと近い姿を見られるので、選考方式としてよく取り入れられています。

グループワークはほかにもあり、たとえばチームワークや課題対応力を見るのがゲーム型です。

また、意見交換や発表という点は同じですが、成果物に対する評価を行うプレゼンテーション型もあります。

Webでのグループディスカッションの流れ

新型コロナウイルスの流行により、グループディスカッションをWebで実施する企業が増えてきました。

対面での経験もあまりない状態にもかかわらず、さらにオンラインで行うことに対し不安に思う就活生も少なくありません。

ただ、近年は説明会だけでなく、インターンをWeb開催する企業もあります。

会場の用意にかかる手間やコストが少ないことを考えると、今後も継続されるでしょう。

Webでのグループディスカッションの流れを知っておくのは、具体的な対策のひとつとして有効です。

入室

Webのグループディスカッションでは、ZoomなどのWeb会議ツールが広く使われています。

このとき、企業が承認しなければ入室できないことが多いです。

しかしほとんどの場合、開催時刻の5分前には待機できるようになっています。

時間を守るというのは、社会人として当たり前に行うことのひとつです。

メールで送られてくるURLをクリックするだけで入室できるものもあれば、アカウントの作成が必要なものもあります。

事前にツールごとの入室の手順を確認して、直前になって慌てないようにしましょう。

また、カメラやマイクのオン・オフについても入室前にチェックします。

特にマイクがオンになっていると雑音などが入り、進行の邪魔をしてしまうことがあるため注意が必要です。

企業からの説明

定刻になると、まず企業の担当者から説明が行われます。

グループディスカッションのテーマや制限時間、ルールなどについての発表です。

テーマの分類としては、主に正解の存在しない自由討論型・課題解決型の2つがあります。

人の意見を聞きながらも自分の考えをまとめて伝える必要があるため、積極性や状況を把握する能力を判断しやすいです。

ほかにも、複数の選択肢に優先順位をつける選択型があります。

優先順位は各自の主観に左右されるので、グループとしてひとつの意見に集約させる力が必要です。

論理的に説明する能力や、自分とは違う意見を受け入れる柔軟性が浮き彫りになるでしょう。

制限時間は20~30分であることが多いです。

疑問に思うことがあれば、この時点で解決しておくことをおすすめします。

グループ分け

Webのグループディスカッションでは、一般的に1グループ3~5人程度に分けられます。

対面で行うのに比べると、同じくらいかやや少ない印象です。

事前に書類などから判断して、バランスの取れたグループになるようにある程度は配慮されています。

グループに分かれてからは、最初にそれぞれ自己紹介をしなくてはいけません。

一般的に、名前の五十音順に行うことが多いです。

またWeb会議ツールでの発言は、ネットワークの都合上ワンテンポ遅れることがよくあります。

微妙な間ができたり、話がかぶって気まずい空気が流れたりといった事態が絶えません。

そのため、発言の前には挙手ボタンを押す、発言が終わったら毎回マイクをオフにするなどのルールも必要です。

役職決め

グループ内の自己紹介が終わったら、役職決めを行います。

司会進行や書記、タイムキーパーなどの係です。

Webのグループディスカッションは、特に司会進行が重要になります。

順番に発言を促したり、まとめの時間を作ったりするのが進行役の仕事です。

このとき、役割そのものが評価の良し悪しを決めるわけではありません。

グループディスカッションの最終的な目的は、意見の違う者同士が話し合いでひとつの結論を出すことにあります。

司会が得意そうな人に任せて、自分はサポート役に回るのもひとつの手です。

グループの中で、自身に与えられた役割を果たすことこそが評価のポイントになります。

もし書記役を務める場合は、画面共有機能を活用して、グループ内で議事録を共有できるようにしておきましょう。

ディスカッション

役職が明確になったら、いよいよディスカッション開始です。

発言する順番など事前に定めたルールに従って、各自が意見を出し合います。

ヒートアップして時間をオーバーしてしまわないよう、タイムキーパー役がきちんと管理をしましょう。

良い意見が出たとしても、最終的にまとめることができなければ評価が下がってしまいます。

また、人の意見を頭ごなしに否定するのはやめておくべきです。

聞くときは時折うなずき、発言する人が話しやすい雰囲気づくりをします。

発言が少なく消極的に見える人には、「◯◯さんはどう思いますか?」などと声をかけてください。

ディスカッションでは積極性だけでなく、場の空気を汲み取って他者への配慮ができるかという点も評価ポイントです。

発表

ディスカッションで出た意見を時間内にまとめた後は、グループごとの発表です。

発表のコツは、最初に結論から伝えることです。

ただ、それだけではなくどのような過程を経てその結論にいたったのかも含めて発表しましょう。

特に「なぜ」の部分を意識して話すと、説得力が増して聞く人もわかりやすくなります。

また、この結論は自分だけのものではありません。

グループのメンバー皆で話し合ってまとめたものですから、一人称を「私たち」にすることを忘れないでください。

そして、発表の中でほかのメンバーをさりげなく褒めると良いでしょう。

他者への気配りができることは大きな魅力です。

論理的に説明する力と、チームワークを重視する姿勢が高評価につながります。

対面とWebでのグループディスカッションの違い

Webでのグループディスカッションが増えてきたのは、ここ数年のことです。

新型コロナウイルスの流行前は、ほとんどの企業が対面で開催していました。

経験のある先輩が身近にいない場合、アドバイスを受ける機会が少ないかもしれません。

対面とWebでは、具体的にどのような違いがあるのでしょうか。

全体的な流れとしてはそれほど変わりませんが、Webならではの注意点があります。

しっかり押さえておけば、慣れない場面でも落ち着いて受けられるはずです。

事前のコミュニケーションが取れない

特に大きな影響がある違いは、事前にコミュニケーションを取れないことです。

対面であれば、グループディスカッションの前から待機場所に学生が集まっています。

自然と自己紹介や就活の話が始まるので、それぞれのキャラクター像を把握することが可能です。

もしかしたら、グループディスカッションをすでに経験した人もいるかもしれません。

少しでも流れを知っている人がいれば、不安もやわらぎます。

しかし、Webではそれは難しいです。

入室できるのはほとんどの場合5分前で、マイクを切った状態で静かに待っておかなくてはいけません。

顔は見えるものの、そこから皆の性格を把握するのは難しいといえるでしょう。

初対面のメンバーで、ぶっつけ本番で臨むことになります。

評価基準は変わらない

Webでも対面でも、評価基準に違いはありません。

企業がグループディスカッションを通して知りたいのは、学生の人柄や能力といったことに尽きます。

人柄は、積極的・消極的なのか、自己中心的でないか、人を思いやる気持ちがあるかなどです。

一方で能力は、論理的思考や課題解決力、またPCによる資料作成スキルなどがあります。

どれかに秀でていたとしても、極端にマイナスな部分がある場合、高評価とはなりにくいです。

グループディスカッションでは、実際に入社して働くときと同じような姿をイメージすることができます。

協調性のなさが見える人は、通過するのが難しいです。

なお、Web上でのグループディスカッションでは、発言の出だしがかぶりがちですが、過度でなければ減点されません。

グループディスカッションを突破するためのコツ

グループディスカッションを行うにあたって、何を意識すれば企業に評価してもらいやすいのでしょうか。

不明点は最初に聞いておく、大きく聞き取りやすい声で発言するなどのマナーはできて当然です。

複数の応募者の中から選ばれるためには、評価ポイントを理解して実践する必要があります。

かといって、やみくもにアピールするのは逆効果です。

企業の担当者に、「この人とは一緒に働きたくない」と思われてしまうと選考通過が厳しくなってしまいます。

無理にアピールしない

企業の担当者に対し、自分のことを評価してもらいたいがために、過度にアピールするのは禁物です。

無理矢理自分の意見を通そうとしたり、持ち時間を過ぎてまでたくさん話したりするのはやめましょう。

自己中心的な人は、秩序を乱す「クラッシャー」と判断され、大きく評価を落としてしまいます。

また、グループ内にクラッシャーがいてはほかのメンバーもやりづらく、力を発揮しにくいです。

結果として、周りのメンバーの評価まで下げることになってしまいます。

目立ちたいという気持ちはあって当然です。

ただ、あまりにアピールが強い人は、まるで余裕がなく焦っているように見えます。

ほかのメンバーをさりげなく褒めるくらいの心のゆとりを持ちましょう。

協調性を意識する

グループディスカッションを行う目的のひとつとして、協調性の有無を判断することが挙げられます。

入社して先輩や同僚と仕事をするうえで、協調性は非常に大切なものです。

いくら有名な大学に通っていても、選考書類に理想的なことを書いていても、協調性がない人は好まれません。

社会に出て働く以上、周囲の人とうまくやっていくことも重要です。

そのため、グループディスカッションでは協調性を意識して発言すると良いでしょう。

メンバーの意見を尊重したり、否定せずしっかり聞く姿勢を見せたりすることが、高い評価を得るポイントです。

協調性があれば、仲間と協力して仕事をこなすことで、能力以上のものを発揮できるだろうと思ってもらえるでしょう。

役職は関係ない

役職によって、評価ポイントが増減するのではないかと思う人もいるようです。

たとえば、リーダーシップのある人というのは貴重な人材の証拠ともいえます。

しかし、グループディスカッションで企業が見たいのは、何もその部分だけではありません。

それぞれに与えられた役割をしっかりと丁寧にこなすことの方が大切なのです。

一見すると目立ちにくいタイムキーパーや書記でも、グループの中で大切な役目を持ちます。

司会進行を自ら希望して務めても、望まれる動きができなければ選考を通過することは難しいでしょう。

どの役職になるかは関係ありません。

最後まで責任を持って自分の仕事を果たしつつ、議論には積極的に参加する姿勢を見せることが必要です。

まとめ

今回は、就活におけるひとつの山場ともいえるグループディスカッションについて掘り下げて解説しました。

Webでも対面でも、紹介したポイントを意識して対策すれば高評価をもらえるはずです。

目立ちたい気持ちを優先することのないよう、一歩引き落ち着いて周りを見るようにするのがコツです。

また、「自分は積極的な性格ではない」と認識している人は、うまく周囲をサポートできるように配慮すると良いでしょう。

実際の仕事の中では、協調性のある人が重宝されるものです。

グループディスカッションの担当者が、志望する企業の一社員であることを忘れてはいけません。

一緒に働いても良いと思ってもらえるような言動を心がけましょう。

そうすれば、きっと次の選考へと駒を進めることができるでしょう。

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