面接の入退室の仕方についてくわしく解説!

面接の入退室の仕方についてくわしく解説!

はじめに

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面接の入退室は、就活を進めるうえで身につけるべき振る舞いがあります。

特に、面接時の入室は応募者の第一印象を決める重要な選考ポイントになる場合が多いようです。

面接に失敗しないためにも、入退室のマナーを押さえておきましょう。

面接の入退室について

面接の入退室にはマナーがあります。

入退室のマナーが身についていないと、ほかの応募者と比べられてしまい、悪目立ちするおそれがあるのでしっかりと把握しておきましょう。

たとえば、面接官がほかの就活生と僅差でどちらを採用するか悩んだ場合、面接時の細やかなマナーや礼儀正しさによって結果が決まってしまうこともあるかもしれません。

ただし基本的な面接の流れとマナーを理解しておけば、就活を成功させる可能性が高くなるでしょう。

どうしても面接となると緊張してしまう人がほとんどです。

そのため、普段から意識しておかなければマナーは身につきません。

面接時の入退室におけるマナーを習得し、本番当日ではしっかりと振る舞えるようにしておきましょう。

入室のチェックポイント

まず、入室する際のポイントからチェックしていきましょう。

マナーは面接会場に入室する前から意識するのが大切です。

面接が始まる時間の5分前には到着するよう、前日までに会場までの道のりを下調べし、当日の道中で何かトラブルが発生しても柔軟に対処法するため、自宅は早めに出ましょう。

また、当然のことですが、スマホの電源は切っておいてください。

「マナーモードで良いだろう」と思う人もいるかもしれませんが、万が一面接中に着信音やバイブが鳴ると失礼にあたります。

必ずスマホはマナーモードではなく、電源を切っておいたほうが無難でしょう。

いよいよ面接の順番になると、採用担当者から名前を呼ばれます。

自分の名前を呼ばれたらそのまま向かうのではなく、きちんと返事をしてから速やかに面接室に向かってください。

ノックの回数

面接会場に入室する際、「ノックは何回するのが正解なのか」と悩む人は多いでしょう。

面接においては、ノックは3回が通例です。

ノックを3回したあと、すぐに入室するのは避けてください。

ノックをすると会場の中から採用担当者が「どうぞ」と言います。

入室するのは「どうぞ」と言われてからで、「失礼します」と発して面接会場のドアを開けてください。

集団面接で前の人に続いて入室するパターンや、会場にドアがないパターン・会場のドアが最初から空いているパターンでは、ノックをしなくても問題ありません。

その際はノックをせずに、一礼してから入室してください。

ドアの閉め方

面接会場に入室するときは、ドアの閉め方にも気を配らなければなりません。

ドアの閉め方は面接官の方を向きながら後ろ手で閉めるのではなく、体をドアのほうに向けて静かに、そして速やかに閉めましょう。

面接官に背を向けるのは失礼だと思われがちですが、スマートな振る舞いとしては、ドアを閉めるときは扉に体を向けるのが正解です。

面接官のほうを向くのは、ドアを閉めてからで差し支えありません。

ドアを閉め、面接官のほうに体を向けてから、お辞儀をしましょう。

椅子の横に立つ

ドアを閉めたあとは、会場に用意された椅子の横に立ち、大学名や名前・挨拶を述べましょう。

一通りが済んだら、面接官から「どうぞ」や「お掛けください」などのような言葉があるはずなので、椅子にかけて良いという合図をもらってから椅子に座ってください。

着席する際は、静かに座るのがポイントです。

まれに、座るときに椅子を蹴ったり、ドスンと雑に座ったりなど音を立ててしまう人もいますが、必ず丁寧な動作を心がけてください。

退室のチェックポイント

面接時の入室が成功しても、スムーズに退出できなければマイナスポイントになることもあります。

面接の受け答えができた安心感から退室のマナーが乱れる人もいるので、退室まで必ず気は抜かないでください。

入室や面接の受け答えがうまくいっても、退室で気を抜いてしまい、すべてが台無しになることもあるのです。

退室のマナーは、面接官からの「本日の面接はこれで以上になります」など、面接の終了を意味する発言があってからスタートします。

面接が終わったという合図が出たら、すぐさま退室の準備に意識を移しましょう。

退室のマナーで押さえるべきポイントはいくつかあります。

面接が終わってからの振る舞いや退室時、面接会場の建物をあとにするまで、それぞれのポイントを紹介します。

事前に頭に入れてから面接に臨んでください。

面接が終わったら

採用担当者から面接終了の発言があったら、まずは「本日はお忙しい中貴重なお時間をいただきありがとうございました」と述べましょう。

面接をしてくれたことへの感謝を伝えたあとは、静かに椅子の横に立ち、もう一度お礼をしてから、お辞儀をしてください。

緊張している場面では、お礼を伝え忘れてしまう場合もあるかもしれません。

しかし、この場面でしっかりとお礼の言葉を伝えるのと伝えないのとでは、大きな差が開いてしまうのです。

退室時のお辞儀

面接会場を退室する際は、ドアの前でもう一度面接官のほうに体を向け「失礼いたします」と述べてください。

そのあとのお辞儀を忘れてはいけません。

また、入室の場合は面接官に背を向けてドアを閉めますが、退室の際に面接官へ背を向けるのは、あまり誉められたものではありません。

退室時は面接官に背を見せないよう、気をつけながらドアを開けて退室してください。

もちろん、ドアを閉めるときはあまり音を立てないよう、静かに閉めましょう。

退室後も建物を出るまで気を抜かない

面接会場から退室し、ドアを閉めてから安心するのはまだ早いでしょう。

建物内には企業のスタッフがいる場合も多いので「常にチェックされている」と言って良いかもしれません。

建物内で社員と会ったら自らが進んで挨拶しましょう。

面接会場から出た途端、スマホに電源を入れて夢中になって画面を見る人が多い傾向にありますが、スマホに電源を入れるのは建物を出てからです。

退室後、面接会場のある建物を出るまで緊張感を保ったまま振る舞ってください。

間違えると採用に関わってくる?

面接時において入退室のマナー違反があると、採用の可否に影響する場合があります。

マナー違反と見なされれば「基本的なビジネスマナーがわかっていない」と判断されるおそれがあるのです。

就活生といえど、普段からの振る舞いや本質が浮かび上がってくるので、面接でどれだけ良い評価を得ようとも、入退室のマナー1つでマイナス評価になってしまいかねません。

マナーを通して応募者の志望意欲や、企業に対する姿勢をチェックしているともいえます。

入退室のマナーがしっかり身についていれば、採用担当者の印象に強く残る可能性が高いでしょう。

マナーは常識ととらえられているので、それが身についているからといって、大幅なプラス評価になることはないかもしれません。

しかし、入退室のマナーができないことから「非常識」と判断され、不採用になってしまうリスクは大いにあります。

面接では少しでもマイナス評価を減らすためにも、マナーは細部まで事前に確認しておいてください。

ハプニングの際は?

入退室のマナーを把握していても、ハプニングが起きることは誰にでもあります。

面接時は静かに、スマートに振る舞うことを求められますが、ときには緊張から失敗することもあるでしょう。

たとえば「ドアを開閉するときに予想以上に大きな音が出てしまった」「椅子に足をぶつけてしまった」などは、生じやすいハプニングに数えられます。

もしハプニングが起きてしまった場合は、すぐに「失礼いたしました」と焦らず謝罪すれば、何も心配することはありません。

その際に自分の心を落ち着かせ、しっかりと切り替えるように意識しましょう。

「失礼いたしました」と発言できれば、致命的なミスにはつながりません。

ハプニングが起きたことを後悔するのではなく、生じたあとにきちんと対応することを第一に考えてください。

まとめ

面接会場への入退室には、基本的なマナーが不可欠です。

基本的なマナーが身についているか否かでは、雲泥の差があります。

マナーが後回しになっている人は、不採用になる確率が高くなるでしょう。

面接対策には膨大な時間と労力を必要としますが、入退室のマナーもしっかりと押さえておくことで就活を成功させるカギにもなるはずです。

たかが入退室とあなどらず、自宅から面接会場に向かってから建物を出るまで緊張感をもって行動してください。

柴田貴司
監修者

明治大学院卒業後、就活メディア運営|自社メディア「就活市場」「Digmedia」「ベンチャー就活ナビ」などの運営を軸に、年間10万人の就活生の内定獲得をサポート

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