【例文11選】志望動機200字を上手に書くポイント6つ|事前の準備と書いておきたいことも紹介

【例文11選】志望動機200字を上手に書くポイント6つ|事前の準備と書いておきたいことも紹介

「志望動機をかっこよく書きたいけど、どう書けばいいのか分からない」
「志望動機を200字で書くなんてどうしよう」
就職活動を本格的に始めるに当たって大切なことは、どの企業を志望するかです。

そしてエントリーする際に特に悩むことの1つが志望動機を書くことでしょう。

しかし、いざ志望動機を書こうとしてもどんな内容をどう書けばいいのか、考えがまとまらないという経験をした人は多いのではないでしょうか。

ここでは、200字程度で熱意が伝わる志望動機を書くために大切なことを、6つのポイントを中心に解説しています。

これをよく読むことで、事前準備をどうすれば良いかも理解でき、熱意ある志望動機を書くポイントが理解できます。

内容をよく読んで、志望動機を書くための準備を始めましょう。

この記事を読んでわかること
  • 200字の志望動機の書き方
  • 志望動機の書くべきこと
  • 志望動機を200字にまとめるポイント
  • 200字の志望動機の例文
この記事をおすすめしたい人
  • 200字の志望動機を書かなければならない人
  • 志望動機に書くべきことを知りたい人
  • 志望動機が短くまとまらない人
  • 例文を参考に志望動機を書きたい人

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【200字の志望動機】志望動機を聞く理由 

いきなり志望動機を書こうとする方も多いのですが、志望動機を書く前に、まずはなぜ企業が志望動機を聞いてくるのか理由を理解しないといけません。

なぜなら、理由が分からないまま書いてしまうとせっかくの熱意や意欲がうまく伝わらないおそれがあるからです。

まずは、面接官がなぜ志望動機を聞くのか、その具体的な理由について解説していきます。

大きく分けて3つありますので、それぞれのポイントを押さえ、自分の熱意や意欲をアピールしましょう。

志望動機を聞く理由
  • 熱意を見るため
  • 人柄を見るため
  • 適性を見るため

熱意を見るため

まず、企業は応募者に熱意があるかどうかをチェックします。

なぜなら、多くの企業は早期離職を懸念しているからです。

たとえば、新卒の採用コストなら平均一人あたり100万円近くかかります。

さらに、新人の育成にも費用がかかるので、一人の新人が活躍できるようになるまでには想像以上のコストがかかることが予想されます。

もし新卒の方が早期離職してしまうと、新たに多額の費用や時間を費やして新しい人を探さなければなりません。

企業にとって大きな損失になるので、熱意があるかどうか見ることはとても重要な仕事と言えます。

人柄を見るため

企業は応募者の人柄が会社の雰囲気に合っているのか、組織にうまく馴染めるかどうかを見ています。

入社してから困ったことや不安なことがあったとき、うまく組織に馴染めていれば周りで支えることもできるでしょう。

しかし、コミュニケーション能力が低く問題を一人で抱えてしまうような人だと大きな損失につながるトラブルを起こしかねません。

スキルや技能とは違い、人柄というのは入社した後も基本的に変わることはありません。

企業によって異なるものの、スキルや学歴などではなく人柄を見ることを重要視するところも多いのです。

適性を見るため

熱意があり、さらに企業の求める人柄であったとしても、成果を出せる人材であるかどうかはまた別な話です。

たとえ熱意・人柄の双方が合格点だったとしても、採用した人物にとって仕事が大きな苦痛を感じるものであれば長続きしません。

この状態は、企業・応募者双方にとって非常に良くないため、適性のチェックは必ず行われます。

また適性については、採用後どこの部署に配属させるのかの判断材料にもなります。

志望動機はこの適性を知るために欠かせない情報のひとつといわれているので、多くの企業が志望動機を重要視しているのです。

【200字の志望動機】志望動機が200字な理由

企業が就活生に対して志望動機を200文字で指示する理由は、以下の3つです。

200文字で指示する理由
  • 簡潔に伝える能力を見るため
  • 選考の効率化のため
  • 面接で志望動機の詳細を確認するため

企業が200文字を指定するのには意味があります。

面接官の意図をくみ取った志望動機を完成させることで、あなたの志望動機を効果的に伝えることが可能です。

志望動機は選考の合否に大きく関係します。

本章の解説を読むことで、面接官の考えが理解できます。

200文字以上の志望動機の場合、以下の記事も参考にしてください。

【例文17選】300字の志望動機の書き方を徹底解説|字数配分や例文も紹介

【例文21選】400字の志望動機の書き方や文章構成を徹底解説!まとめ方や思いつかない時の対処法も紹介

簡潔に伝える能力を見るため

面接官は、あなたが簡潔に伝える能力を持っているか見ています。

仕事では自分の考えを正確かつ、わかりやすく伝える力が求められるからです。

たとえば、お客様に商品を説明する機会があったとします。

商品の魅力を長く伝えたからといって、購入につながるとは限りません。

最後まで聞いてもらえない可能性があります。

つまり、短い時間や言葉で端的に提案する力が必要です。

就活では志望動機を使って、あなたが簡潔に伝える能力を持っているか確認しています。

完成した志望動機は簡潔でまとまった文章か読み返しましょう。

判断に迷う場合、第三者に読んでもらうのもおすすめです。

自分以外の人が読んでも伝わる志望動機であれば、面接官にも理解してもらえるでしょう。

選考の効率化のため

志望動機の文字数を制限するのは、選考の効率化でもあります。

面接官は就活生の志望動機を読む以外の業務があるからです。

たとえば、打ち合わせや面接、メールの返信などです。

つまり、志望動機を読むことのみに時間は使えません。

面接官は志望動機の文字数をあらかじめ制限しておくことで、1人あたりにかかる時間を節約したいと考えています。

就活生は、読み手である面接官が多忙であることを意識し、読みやすい志望動機を提出しましょう。

面接官を思いやる気持ちは、文字であっても伝わり、あなたの印象が良くなります。

入社意欲や熱意を伝えたい気持ちは理解できます。

しかし、読んでもらえないと意味がありません。

最後まで読んでもらえるよう、選考の効率化に貢献できる志望動機にしてください。

面接で志望動機の詳細を確認するため

面接官は面接を考慮し、文字数を少なくすることがあります。

あなたの口から志望動機を詳しく聞きたいからです。

面接官は書類選考だけで、合否を決めるわけではありません。

実際に会話し、考えを共有することで自社に合う人材かを判断します。

つまり、書類の段階ですべてを知っておく必要がありません。

ある程度の余白があっても、面接で確認できるからです。

ほかにも、文字数制限は、就活生が伝えたい内容を明確にする効果があります。

200文字は複数の志望動機を記載するには少ない文字数です。

就活生は数ある志望動機の中から、面接官に1番アピールしたい内容を記入するでしょう。

1番強い志望理由を知れるため、自社に合う人材か判断しやすくなります。

【200字の志望動機】志望動機200字を書く前にしておきたい3つの準備 

ここでは、志望動機を書く前にどのような準備をするかについて説明します。

特に200字程度でコンパクトに、相手に伝わるように書くためにはここで説明する3つのポイントは外せません。

きちんとした理解と分析が必要なため、3つのポイントをよく読んでメモを取っていくようにすると良いでしょう。

志望動機を書く前にしておきたい3つの準備
  1. 自己分析
  2. 志望業界の研究
  3. 応募先の企業調査

1:自己分析

まず行うことは、自分をできる限りさかのぼって振り返り、自分と向き合ってみることです。

自分は何に興味を感じるのか、どのようなことをしてみたいと思っているか、何をしたいと思ってきたかなど1つ1つ書き出してみましょう。

そして、どのような仕事をしたいのか、人や社会に貢献できるならどのようなことをしたいのか、自分にできると思うかについても書き出してみてください。

これが志望動機を書く上での土台となります。これによって業界や職種、企業をどう選んでいくかが見えてくるようになります。

多少は時間がかかっても、自分の一生に影響することですから、じっくりと考えてみてください。

2:志望業界の研究

自己分析の結果から志望したい業界をいくつかに絞ったら、その業界をできる限り調べてみましょう。

良い点だけでなく、マイナスの点や他業種との比較など客観的な目で見ることはとても重要です。

こうして自分と合いそうな業界を知ったら、その業界だけの長所や短所、業界全体の動向なども深く調べてみると良いでしょう。

よく調べれば調べるほど、志望動機の内容が充実するため、自分で納得いくまで掘り下げることが必要です。

3:応募先の企業調査

自己分析と業界の調査ができたら、次に具体的な企業を調査します。

応募企業の特徴や強みを詳しく研究するのはもちろん、競合他社との状況や今後の展望などもできる限り調べてください。

そして自分でこの企業だと確信を持てる部分を見つけることが大切です。

この企業なら自分がやりたいことに挑戦できそうだと思えるものが見つかれば、志望動機が明確になり、それだけ相手に伝わる力が増してきます。

例えば企業が目指しているもの、重視しているものなど、強く共感できるポイントをよく分析してください。

【200字の志望動機】志望動機の構成4ステップ

志望動機として書くポイントは、なぜその会社なのか、そこで何をしたいのかが大きな柱になります。

次にその理由や入社した時の抱負まで書ければ企業の担当者にとっては分かりやすい志望動機になるでしょう。

これらのポイントをもれなく、さらに印象に残るように書くことはそれほど簡単な作業ではありません。

ここでは、200字という設定の中で志望動機を書くためのポイント5つについて、1つずつ説明しています。よく読んで、文章を組み立てる時の参考にしましょう。

志望動機に書く4つのこと
  • やりたいこととその理由
  • 志望業界を選んだ理由
  • 応募先企業の志望理由
  • 入社後の抱負

1.やりたいこととその理由

志望動機の書き出しは、具体的にどんなことをやりたいのか、なぜ応募先の企業を志望したのかの2点を書くことが大切です。

また、やりたいことに向かって企業の一員として頑張りたいという意欲を盛り込むことも重要です。

これらの点を押さえておくことで、目標とやる気の強さを最初に伝えることができます。

加えて、実体験を交えながら具体的な説明を書くとより説得力が増すようになるでしょう。

文字数が気になるときは、まずは詳細に書き、後から文字数を削っていくことでバランスの調整が可能です。

2.志望業界を選んだ理由

やりたいことを決めた理由から応募企業を選んだ背景までをつなげる部分が、志望業界を選んだ過程です。

ここでは過去の体験や自分の適性などから、志望業界や応募企業の長所、魅力に感じた点を結びつけて書きましょう。

そうすることで、なぜその業界なのかが自然に納得できる内容になってきます。

ここまで一貫性を持たせた内容にすると、企業側の担当者にも分かりやすい内容になりますし、次につなげやすくなります。

3.応募先企業の志望理由

志望業界を選んだ理由まで書けたら、次は大切なポイントとなる、応募企業を志望した理由について書きます。

ここまでの展開で、自分の志す何かを実現するために特に近い位置にある企業を志望したいという流れでまとめれば、自然で印象的な志望動機の根拠になるでしょう。

ここでは応募企業に対して、最も魅力に感じている点を1つ盛り込みます。

魅力に感じる点が多すぎるとごまをすっているだけに見えますし、文章がだらだらとしてしまいます。

本当に魅力だと思う点は1つでよいので、しっかり表現してください。

4.入社後の抱負

もう1つ忘れてならないのは、入社後にどう働きたいかという抱負です。

一貫性のある志望動機は、それを読めば志望者の人物像がある程度は見えてくるという効果があります。

入社後の抱負については、自分の長所を活かして、どのような職種で、どういった成果を出したいというふうに自分の長所をアピールする抱負を書いてください。

例えば新卒の場合は、業績のような成果でなくとも、自分の長所を活かすことで貢献できると思うことを伝えても良いでしょう。

各項目を50字以内でまとめよう

ここまで紹介してきた4つの項目を50文字以内にまとめてみてください。

これにより、4項目×50文字で200文字以内の志望動機が完成します。

ただし注意点としては、200字以内の場合はおよそ180~200字の範囲で書くべきであるということです。

200字ジャスト、あるいはそれよりやや少ない文字数に抑えることが大切になります。

200字程度の場合は多少200字を超えても許容されますが、なるべくプラスマイナス1割程度に収め、180〜220字の間で書けるようにしましょう。

【200字の志望動機】志望動機の200字を上手にまとめる6つのポイント

ここまで志望動機を書く上で必ず盛り込んでほしいポイントを5つ紹介しました。

では、志望動機を200字程度で書くために気をつけることは何でしょうか。

ここからは、200字で上手にまとめるためのテクニックを6つほど挙げて説明していきます。

自分のことを書く時は、書きたいことがたくさんあって、誰でも長々とまとまりがない文章になりがちでしょう。

しかし読み手である企業側の担当者にとっては志望動機が400字以上の長さになると、読むだけでも負担になる可能性があります。

6つのポイントを念頭に置いて、志望動機をコンパクトで印象に残るものにしてください。

志望動機をまとめる6つのポイント
  1. 先に結論を書く
  2. 志望動機を1つにする
  3. 要点を簡潔に表現する
  4. エピソードを極力短くする
  5. 接続詞は省く
  6. だ・である調で書く

1:先に結論を書く

どのような文章でも、結論が先にあると読み手に伝わりやすくなります。

志望動機の場合も同じで、志望動機は何かを最初に伝えることで、読み手にその後の理由やエピソードもわかってもらいやすくなります。

ここで応募した企業への本気度ややる気までも見えてくる可能性があるため、本当に何をやりたくてその企業を志望したのか、コンパクトで伝わりやすい表現を使いましょう。

2:志望理由は1つにする

志望動機はあれこれ書かず、1つに絞りましょう。

仮に志望動機がいくつかあるとしても、200字で書くためにはいくつも説明する余裕がありません。

そのため、文章のポイントがぼやけてしまい、入社して何をしたいのかが読み手に伝わりにくくなってしまいます。

応募企業の担当者の立場で、ぜひこの人に会ってみたい、採用したいと思うような内容にするために志望動機も明瞭な文章にしましょう。

3:要点を簡潔に表現する

次に留意すべき点は、要点をできるだけ簡潔に表現するということです。

200文字という大前提があるため、だらだらとした表現では本当に伝えたいことを盛り込めなくなるという問題もありますが、何よりも相手への伝達力が弱くなってしまいます。

これは志望動機だけに限ったことではありません。エントリーシートや履歴書に書き込む際にも言えることです。

4:エピソードは極力短くする

志望動機を200字で書く場合、エピソードはどこまで掘り下げられるでしょうか。

実際には具体的な内容が入っていたほうが印象に残るエピソードとなり、志望動機の根拠付けには有効ですが、文字数を考えると長々と説明することは望めません。

そこで、具体的な内容を数字や象徴的な表現を使って縮約し、できるだけ短くするようにしてみましょう。

5:接続詞は省く

自分で書いている時は気づきにくいものですが、接続詞を省くと文章がすっきりします。

「しかし」「だから」「そして」などの接続詞は省いたほうがわかりやすくなる場合があります。

最初は慣れないかもしれませんが、文章を書いてから少し時間を置いて、できるだけ客観的な目で読んでみると意外に意味はきちんと通じていることがわかるでしょう。

特に文字数制限がある場合には接続詞をできるだけ省いて、自分の言いたいことを十分に盛り込むようにしてください。

6:だ・である調で書く

志望動機を200字で書くには、文章を「ですます」調から、「だ・である」調に変える方法もあります。

少しでも文字数を減らすためのテクニカルな方法ですが、内容に自信を持っている印象を与えるという意外なプラス効果もあります。

「と思います」という表現は、「だ・である」という表現に置き換えて全体を読み返してみましょう。

そうすることで文字数だけでなく、自分の思いをより読み手に印象づける文章になるでしょう。

【200字の志望動機】200字にまとめる時の注意点

200文字の志望動機をまとめる時は、以下の2点に注意してください。

志望動機が円滑かどうか

一貫性があるか

志望動機は、200文字に収めるだけでは適切なアピールになりません。

文章にも気をつける必要があります。

本章では、就活生の多くがミスしがちなポイントを2つ解説します。

志望動機が完成した就活生も、読みにくい文章になっていないか確認してください。

志望動機が円滑かどうか

まず、志望動機が円滑に読めるか確認してください。

面接官は読みにくい志望動機の場合、途中で読むのをやめるからです。

200文字はすぐに読める文章量だと感じる就活生は多いでしょう。

しかし、採用期間中は合計で何百、何千人分の志望動機を読みます。

1人あたりの時間は短くても量が多いため読むのに時間がかかります。

選考を突破したい就活生は、面接官がスラスラ読める志望動機にしてください。

以下の項目に当てはまらないか確認しましょう。

一文が60文字を超える

専門用語が含まれている

どの面接官が読んでもあなたの志望動機が伝わるよう工夫しましょう。

運に期待するのではなく、選考を突破する確率を少しでも上昇させることを意識してください。

一貫性があるか

志望動機は一貫性があるかに注意してください。

一貫性のない文章は面接官に疑問を持たせてしまうからです。

たとえば「チームで仕事がしたいです」と記載したとします。

一方で、志望動機を「個人で成果を出したいです」と締め括ると一貫性が失われます。

面接官は「チームと個人どちらを主張したいの?」とわからなくなるでしょう。

志望動機は、あなたがアピールした内容を最後まで貫いてください。

確かに、さまざまな情報を伝えたい気持ちはわかります。

しかし、情報が多いからといってプラスに働くとは限りません。

あなたが伝えたい内容を1つに絞り、面接官にアピールしましょう。

【200字の志望動機】志望動機が200字に収まらない人が短く削る方法

どうしても志望動機を200文字以内に収められない人は、以下の3点を意識すると、思い切って文字数を削ることができるかもしれません。

それぞれ実践してみて、200文字以内に収められないか試してみてください。

「伝えたいこと」を1つに絞る

志望動機が長くなりがちな理由は、複数の理由を盛り込みすぎてしまうからかもしれません。

企業の魅力やあなたの意欲を伝えたい気持ちは理解できますが、指定された200字という限られた文字数の中で簡潔にまとめなければなりません。

「企業の成長性に魅力を感じる」「扱う商品やサービスに興味がある」「社風が自分に合っている」といった理由が複数ある場合、それらをすべて盛り込むと文章が長くなり、焦点がぼやけてしまいます。

最も強調したい理由だけを選び、それを軸に志望動機を組み立てるようにしましょう。

具体例をシンプルにまとめる

志望動機に説得力を持たせるためには具体的なエピソードを加えることがおすすめですが、詳細を詰め込みすぎると文章が長くなってしまいます。

エピソードの目的は「なぜその企業を志望するのか」を裏付けることであり、細かすぎる状況説明を加える必要はありません。

簡潔にまとめるコツとしては「誰が・何を・どうした・なぜ」つまり5W1Hを意識し、不要な背景説明を省くことが挙げられます。

エピソードを長々と語るのではなく「どのような経験があり、それが企業選びにどう影響したのか」を端的にまとめることが重要です。

重複や抽象的な表現を削る

同じ内容を繰り返したり、抽象的な表現を多用したりしていることが、200字を超えてしまう原因かもしれません。

言いたいことが伝わりやすい文章にするためにも、無駄な言葉をそぎ落とし、簡潔な表現を心がけましょう。

文章を短縮する際には「この一文は本当に必要なのか?」を意識しながら推敲することが大切です。

例えば「私は以前から貴社の〇〇に魅力を感じ、〇〇の分野で成長したいと考えています」という文章は「貴社の〇〇に魅力を感じ、〇〇の分野で活躍したい」と短縮できます。

主語を省略したり、冗長な表現を削ったりすれば、200字以内に収めやすくなります。

伝えたい内容を端的にまとめ、無駄をそぎ落とし、シンプルで明確な文章にしましょう。

長い言葉を短縮して言い換える

長い言葉を使っている就活生は、短い言葉に換えましょう。

面接官に短い言葉で同じ意味を伝えられるからです。

とくにカタカナ言葉には注意してください。

ビジネス用語に感じられ、志望動機がカッコよく見えます。

しかし、文字数を圧迫する原因になります。

伝えたい内容が盛り込めずアピールになりません。

志望動機の目的は、面接官にあなたの志望理由を伝えることです。

必ずしもカタカナ言葉の必要はありません。

文字数に困っている就活生は、短く言い換えられる言葉がないか探してください。

短い言葉にすることで志望動機が整理されます。

読みやすさにもつながるため、文字数で苦戦している就活生は、読み直してください。

以下は言い換えられる言葉のリストです。

カタカナ語言い換え例
  • チャレンジ→挑戦
  • キャリア→経歴・職歴・将来像
  • スキル→技能・能力
  • マネジメント→管理・統率
  • モチベーション→意欲・やる気
  • コミュニケーション→意思疎通
  • リーダーシップ→統率力
  • チームワーク→協調性
  • フィードバック→評価・助言
  • パフォーマンス→成果・実績

必要のない修飾語を省く

必要のない修飾語を省くこともテクニックの1つです。

なくても伝わる言葉を削ることで、文字数制限をクリアできるからです。

修飾語について具体例が知りたい就活生は、以下の表を参考にしてください。

NG例 OK例
非常に嬉しいです 嬉しいです
まず最初に説明します まず説明します/最初に説明します
おそらく中止だろう 中止だろう
まだ未定です 未定です

修飾語を採用することで、あなたの感情や説明を補強する意味があります。

しかし、200文字の制限がある志望動機ではマイナス効果です。

修飾語よりも重要な言葉があるため、修飾語は後回しにしましょう。

志望動機の背景や根拠、具体的なエピソードなどを優先して盛り込んでください。

【200字の志望動機】志望動機200字の例文11選

これまで志望動機を200字で書く際に盛り込みたい内容や、コンパクトにまとめるためのポイントについて解説してきました。

ここでは、実際の志望動機の例文を業界に合わせて200字から300字以内で紹介します。

以下の例文を確認し、自分の志望動機を書く際の参考にしてみてください。

1:金融業界の例文

人が暮らしていくためにはお金が必要不可欠だということに、小さい頃から強い関心を持っていました。
ただ働くのではなく、代価としてお金を稼ぎ増やしていくという行為を最も直接的に支援する社会的な装置が金融業界だと思います。
毎日懸命に働いているお客様を金融面で細かくサポートする貴行の経営方針に強く共感したことから、貴行への志望を決意しました。
たった1人のお客様でも、目の前にいる人のためになるサービスができる銀行マンになりたいです。
リテールバンクの発展は、銀行だけでなく平凡に暮らすお客様1人1人にも必要なことだと思います。
業界で最も成長している貴行で、少しでも貢献する人材になりたいと考えています。

2:食品販売の例文

私は以前、貴社のインターンシップに参加してレトルトスープの生産管理の現場を経験しました。
子育てや仕事で忙しい人でも、家族と豊かな食事を取れる方法がここまで発展したのかという驚きは衝撃でした。
共働きだった両親はレトルト食品を上手に使った料理を出してくれましたが、それでも当時とは隔世の感がある商品が開発されようとしている中、私もぜひそういった仕事に携わりたいと考えるようになりました。
食生活が豊かな人は幸せだという貴社の創業時からの方針は、大人になるにつれてとても共感を覚える言葉です。
現代だけでなく、これから大人になる人たちのために豊かな食生活を残せるように貴社のレトルト食品開発事業の中で貢献したいと考えております。

3:メーカーの例文

テレビ番組で欧州各地を走るタクシーの多くが貴社のハイブリッドカーだと知った時、私は貴社を志望しようと決心しました。
環境保護と利便性を追求して社会貢献を実現しようとする人類の努力の最先端を見た気がしたからです。
今後も自動車が進化していく中で、自動車業界のリーディングカンパニーとしてFCV開発は必須の課題です。
私が専攻した分野を活かして環境問題に取り組みながら何か1つでも貢献しつつ、できる限り間近でその過程に携わっていきたいと強く願っています。
いつか世界の街中で、私が少しでも携わった貴社の新型自動車が走り回る様子を見られる日が来ることを望んでいます。

4:コンサルの例文

私は日本の次世代サプライチェーンやアジアを中心としたグローバルサプライチェーンの第一線で働くことが希望だ。
その分野で最も実績があり、特に海外展開を支援するノウハウにも実績がある貴社が私の志望を達成するために最適だと考えた。
中学高校を過ごした北米では、残念ながら日本発のコンサルファームはまだ存在感が薄い。
中高時代に他文化で学んだ自己肯定の精神と積極的な社会貢献の精神を、企業に直接的な影響を与えることが可能なコンサルティングというステージで私らしく発揮したい。
日本発のコンサルファームとして日本企業の長所を活かしたグローバルサプライチェーンなどのサービスを提供できる人材に成長することが目標だ。

5:公務員の例文

生まれ育ったこの○○市で高校まで通った私は、大学で東京暮らしを経験し、故郷のありがたみと素晴らしさを切実に感じたことが地方公務員を志すことになった最大の理由です。
この◯◯市が現在推進中の農地改革プロジェクトとIT化推進プロジェクトは、◯◯市の住みやすさと若者に夢を与える街というスローガンを裏づける重要な市政方針だと考えます。
これによって何かを減らして市政を守るのではなく、何かを増やすことで市政の体力をつけるという考え方に共感しました。
大学で専攻した社会工学の知識を基に、より暮らしやすい◯◯市に進化するため少しでも貢献したいです。◯◯市政を支える公務員として1つでも貢献できるよう頑張ります。

6:人材業界の例文

貴社を志望する理由は人と企業をつなぎ、求職者のキャリアを支援する仕事に魅力を感じているからです。
大学時代、アルバイト先で新人教育を担当し、後輩の適性に応じた指導を行いました。
接客が苦手な後輩には業務の流れを説明し、自信を持って対応できるよう支援しました。
後輩が成長し、自ら積極的に提案する姿を見たとき、大きなやりがいを感じました。
この経験を活かし、貴社では求職者の強みを引き出し、最適な企業と結びつける提案を行う所存です。

7:IT業界の例文

貴社を志望する理由は最新技術を活用し、社会の課題を解決する仕事に魅力を感じるからです。
大学ではプログラミングを学び、チームでアプリ開発に取り組みました。
特にタスク管理アプリの開発ではユーザーの利便性を考え、UIを工夫することを大切にしていました。
施策を重ねる中で、チームメンバーと議論しながら改善を重ねた結果、使いやすさが向上し、想定以上の評価を得ることができました。
貴社ではこの経験を活かし、ユーザー目線を大切にしたシステム開発に取り組む所存です。

8:建設・デベロッパーの例文

貴社を志望する理由はまちづくりを通じて人々の暮らしを豊かにする仕事に魅力を感じるからです。
大学時代、地域のまちづくりイベントに運営側として参加したことがあります。
企画の段階から携わり、住民の方々の意見を取り入れながら、様々な工夫を凝らしました。
当日は想定の130%以上の来場者が訪れ「町に活気が生まれた」と運営の方々から喜んでいただき、大きな達成感を得られました。
貴社ではこの経験を通じて身につけた調整力を活かし、プロジェクトを円滑に進めることに貢献できればと考えています。

9:商社の例文

貴社を志望する理由は世界を舞台に多様なビジネスを展開し、企業の成長を支援する仕事に魅力を感じるからです。
大学時代、ゼミの一環で海外の市場調査を行ったことがあります。
現地企業にヒアリングを重ねる中で、文化や商習慣の違いを踏まえた提案が必要だと学びました。
現地の需要に合った商品展開の企画を提案した結果、教授から高い評価を得ることができました。
貴社ではこの経験を活かし、企業の課題を的確に把握し、最適な解決策を提案する所存です。

10:流通・ECの例文

貴社を志望する理由は消費者のニーズをとらえ、最適な商品を届ける仕事に魅力を感じているからです。
先日参加したインターンではECサイトの運営を担当しました。
売上データを分析する中で、特定の商品の購買率が特定の曜日に高まる傾向を発見し、最適なタイミングでの広告配信を提案しました。
その結果、売上が130%向上し、社内で高く評価されたことが地震に繋がりました。
貴社ではこの経験をもとに、戦略的な販売施策に貢献したいと考えています。

11:広告業界の例文

貴社を志望する理由は、人々の心を動かす広告を生み出す仕事に魅力を感じているからです。
大学のサークルで、学生向けのPRイベントの企画と運営を担当しました。
ターゲット層に響くコンセプトは何かを考え、SNSを活用して広報戦略を立案した結果、予定の115%以上の参加者を集めることができました。
また、参加者からは「自分ごととして捉えやすい内容で、参考になった」という声をいただくことができました。
この経験を活かし、貴社では市場や消費者のニーズを的確にとらえ、質の高い広告を企画し、貢献する所存です。

【200字の志望動機】見直しをしよう

志望動機が完成した後は、誤字や脱字などがないかどうか文章全体の見直しを行いましょう。

200字という短い文字数で志望動機をまとめるのはかなり難しいことです。

特に書きたいことが多い場合や、文章を書くのに慣れていない場合にはケアレスミスが起きがちです。

また、何度も同じような文章を書いていると初歩的なミスも見逃しやすくなります。

そのようなときは友達や家族、あるいは大学のキャリアセンターなどを利用して自分の志望動機の添削を依頼しましょう。

就活エージェントを活用しよう!

第三者に自分の文章を見直してもらうことは非常に大切です。

しかし、自分の身近な人に自分の文章を見せるのは恥ずかしい、周りに頼れる人がいないと悩んでいる方も少なくありません。

そのような方は、経験豊富な就活エージェントに相談してみましょう。

就活エージェントは、就職活動の始めから終わりまで支援してくれるサービス・団体のことです。

専任のアドバイザーが履歴書の添削から面接対策まで幅広くサポートしてくれます。

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以下のサイトから登録できますので、お困りの方は一度チェックしてみてはいかがでしょうか。

志望動機はシンプルに書き上げよう

ここまで200字で志望動機を書くためのポイントをさまざまな角度から分析しました。

さまざまなポイントと例文を読んだことで、200字で志望動機をどう表現できるのか不安だった人も解決の手立てが見えたのではないでしょうか。

志望動機は冗長に書かず、伝えたいことを明瞭に表現するようにしましょう。

そうすることで読み手に伝えたいことが鮮明になりますし、記憶にも残りやすくなります。

文章は、何度も推敲することで磨かれていきます。まずは必ず盛り込むべきポイントを整理して草案を作ることから始めてみましょう。

柴田貴司
監修者

明治大学院卒業後、就活メディア運営|自社メディア「就活市場」「Digmedia」「ベンチャー就活ナビ」などの運営を軸に、年間10万人の就活生の内定獲得をサポート

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