【例文8選】物流業界の志望動機を書くコツとは?アピールできるポイント・例文も解説

【例文8選】物流業界の志望動機を書くコツとは?アピールできるポイント・例文も解説

「物流業界って、どんな業界?」

「物流業界には、どんな職種があるの?」

「転職したいけど、物流業界の企業に応募するときに気をつけることってある?」

このように、物流業界への就職を考えている方にはたくさんの疑問や不安があるのではないでしょうか。

本記事では就職活動の際に大切な志望動機についての基礎知識に加え、とくに物流業界を志望する場合に注意するポイントを紹介しています。

この記事を読むことで、物流業界の志望動機で書くべき事柄を把握できます。

その知識をもとに物流業界に適した志望動機を組み立てられるため、物流業界への就職活動について不安を抱えている方でも安心して応募できるでしょう。

物流業界への就職に際し、志望動機を書こうとしている方は、ぜひこの記事をチェックしてください。

この記事を読んでわかること
  • 物流業界について
  • 物流業界の志望動機でアピールできるポイント
  • 志望動機を書くコツ
  • 物流業界向けの志望動機例文8選

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【物流業界】物流業界についての基礎知識

【物流業界】物流業界についての基礎知識

志望動機を書くためには、応募しようとしている業界がどのようなところなのかを知る必要があります。

他の業界と異なる、物流業界特有なところもあるため、まず基礎知識から学んでいきましょう。

物流業界についての基礎知識  
  • 物流業界の業績と将来性
  • 物流業界の職種分類
  • 物流の流れ
  • 主な輸送方法

物流業界の業績と将来性

物流業界は、物を運ぶことや保管することを業務としている業界です。

原材料や製品を運んだり保管したりしないと、製造や販売はできないため、経済を基礎的に支えている業種と言えます。

新型コロナウイルス感染症の影響で、世界的な物の動きは一時的に減少していましたが、日本国内はネットショッピングの需要が大幅に拡大したため、国内配送需要は堅調だったと言われています。

経済が復調してくると、さらに伸びると予想されており、将来性もある業界と言えるでしょう。

物流業界の職種分類

大きく分けると、サービス職と事務職の2つに分かれます。

サービス職は主に輸送作業を行う職種で、事務職はサービス職のサポートを行う職種です。

事務職は、経理や人事のような間接的で事務的な仕事、あるいはトラックやドライバーの配置や荷物の輸送状況などを管理する業務などです。

管理業務を効率よく行うためのシステムを開発・運用・保守するような仕事も事務職に分類されます。

サービス職は輸送そのものに携わるドライバーや、荷物の搬出入に関わるフォークリフトオペレーターなどです。

顧客を訪問する営業もサービス職に分類してもよいでしょう。営業と集配を兼ねたセールスドライバーという職種もあります。

物流の流れ

では、実際に物流はどのように流れているのでしょうか。

いくつかの切り口がありますが、ここでは上記した職種と照らし合わせながら、流れを追ってみます。

まず、営業が仕事を受注するところから始まります。

生産者からの商品の出荷や、ネットショッピングの倉庫からの輸送など、どこにいつ何を運ぶという顧客からの依頼がスタートです。

次に、荷物によっては梱包やラベル貼りなどの流通加工を施したり、あるいは倉庫からのピッキングをして輸送するトラックに積載します。

トラックに積まれた荷物は、届け先まで運搬され一連の物の流れは完結します。

物の流れと並行して、荷物がどこにどのような状態にあるのか、どのトラックでどのドライバーが運ぶのか、いつどこに運ぶのかなどの情報管理が、全ての過程で関わっています。

主な輸送方法

物の輸送というと、トラックで運ぶことが思い浮かびますが、それだけではありません。

輸送方法には大きく分けて4つあります。

トラック、鉄道、航空機、船舶がその主な方法です。

倉庫から荷物を動かす際や、鉄道駅・空港・港から個別の届け先に運ぶ際には、主にトラック輸送が使われます。

輸送方法としても、主たるもので、日本国内の輸送の約9割はトラックが使われていると言われています。

国内輸送では、鉄道も使われています。JR貨物の鉄道コンテナは一度に大量に、遠方に運ぶには適した輸送手段です。

日本は島国のため、輸出入などの海外輸送には、航空機や船舶が使われます。

航空機は速達性に、船舶は大量輸送に適した方法です。

【物流業界】物流業界の職種別に見る仕事内容

【物流業界】物流業界の職種別に見る仕事内容

物流業界での職種といえば、ドライバーなどの配達業を思い浮かべる人が多いでしょう。

しかし、実際には荷物を輸送する以外にも多くの業務があります。

ここでは、物流業界の職種別に具体的な仕事内容を紹介します。

物流業界の職種別に見る仕事内容 
  • 物流コンサルタントの仕事
  • 物流営業の仕事
  • ドライバーの仕事
  • 倉庫管理の仕事
  • 情報システムの仕事

物流コンサルタントの仕事

物流業界における、いろいろな問題の解決策を提示し、品物の原材料の生産地から消費者の手元に届くまでの物流システムを効率的に設計するのが、物流コンサルタントです。

扱う品物によって、関わる業界や仕事の規模が変わってくるため、さまざまなスキルが求められる職種でもあります。

物流営業の仕事

物流営業の仕事は、物流業界において法人向けに物流サービスを販売することです。

企業が自社の製品を顧客に届けるにあたり、自前の物流網を構築するのは資金や労力の面から考えると難しいことがあります。

物流営業は顧客に製品を届けるためのサービスを販売するため、対象が法人企業となります。

ドライバーの仕事

ドライバーの仕事は、実際に荷物を運ぶことです。

物流業界では、一般的に陸運を担うトラックドライバーを指します。

近距離、長距離にかかわらず、物品の宅配や集荷が仕事です。

倉庫管理の仕事

倉庫管理の仕事は、倉庫内の業務全般です。

具体的には在庫の管理や倉庫内の設備点検、人員管理などをします。

倉庫管理を厳重にすることで、誤配送や配送時間の遅延といった物流ミスを防げるのです。

情報システムの仕事

物流業界における情報システムの仕事は、IT技術を使って運ばれる品物を管理するシステムの構築や運用です。

荷物の入出荷、保管、輸送ルートの選定、配送スケジュールの管理など、幅広い業務があります。

身近な業務としては、荷物の追跡サービスや情報システムの運用です。

【物流業界】物流業界の課題

物流業界で働くにあたってはどのような課題があるのかについても理解しておくことで、より就活をスムーズに進められます。

志望動機においては人事に入社後の活躍のイメージを持ってもらうため、課題解決や具体的なイメージを共有してもらうことが重要なのです。

物流業界の課題について理解を深めましょう。

2024年問題とは

物流業界における改革として2024年問題というものが挙げられます。

面接で確実に聞かれるので絶対に内容を押さえておきましょう。

2024年問題では2024年4月から働き方改革の法案により、ドライバーの労働時間が年間960時間と定められたことです。

これにより、一人ひとりの走行距離が減ってしまうため、長距離の運搬ができなくなったり、ドライバーの収入が減ったりすることが懸念されているのです。

面接で聞かれた際、所定の労働時間が年間何時間かなどは正確に答えられるようにしておきましょう。

危惧されている問題

では、2024年問題では何が懸念されているのでしょうか。

「労働環境の改善」と言えば聞こえは良いのですが、2024年問題による影響はかなり大きいのです。

先ほど紹介したドライバーの年収が減ることや長距離の運転ができなくなることだけでなく、必要な時に物資が届けられないという状況が続くかもしれないという懸念もあります。

したがって、面接において年収や長距離の話以外に他に何が危惧されるかと聞かれた場合は「お客様に迅速に商品を届けられないこと」などと話すと良いでしょう。

【物流業界】志望動機でアピールできる6つのポイント

【物流業界】物流業界の志望動機でアピールできる6つのポイント

次に、物流業界への応募に際して、履歴書の志望動機にはどのようなことを書けば良いのかを取り上げます。

物流業界は他の業界と異なった特徴的な部分があるため、ポイントをおさえた表現が必要です。

志望動機でアピールできる6つのポイント
  1. 体力
  2. 英語力
  3. 基本的なPCスキル
  4. 柔軟な対応力
  5. コミュニケーション能力
  6. 課題・問題点を発見する洞察力

1:体力

物流業界では、前述の職種で説明した通り、物を運んだり積み下ろしをしたりするような仕事があります。

このような作業的な職種を希望する場合には、体力をアピールすることが良いでしょう。

学生時代にスポーツをしていたため体力には自信があること、引っ越しアルバイトで物を運んだ経験などを履歴書に書くと効果的です。

2:英語力

物流業界の顧客は国内だけではありません。

前述した通り、輸出入の業務も最近は多くなっています。

このような海外とのやりとりをする職種を希望している場合には、英語力を持っていることは強いアピールポイントになるでしょう。

3:基礎的なPCスキル

物流での荷物状況は、そのほとんどがコンピュータシステムで管理されています。

そのため、管理業務を行う職種を希望する場合には、基礎的なPCスキルは必須となります。

経理や労務管理もシステム化が進んでおり、また大手の物流業者ではドライバーやトラックの配置管理などもシステム化されているところもあるため、事務職はPCスキルを持っている方が良いでしょう。

4:柔軟な対応力

渋滞などで荷物が時間通りに届かなかったり、輸送途中で荷物が破損していたり等、物流業界は突発的なトラブルが多く発生します。

そのようなトラブルに見舞われても臨機応変に柔軟に対応できる能力も、大きなアピールポイントとなります。

5:コミュニケーション能力

物流業界に限ったことではありませんが、顧客と会う業務では、コミュニケーション能力も求められます。

顧客からの依頼を受ける営業は当然ですが、ドライバーなど輸送先の顧客と会う業務の人も、コミュニケーション能力はあった方が良いでしょう。

6:課題・問題点を発見する洞察力

コミュニケーション能力と同様、物流業界に限らず求められる能力には、課題・問題点を発見する洞察力が挙げられます。

特に営業職志望の場合は、現状を分析して課題を抽出し、より良い物流内容を顧客に提案するなど、洞察力は強いアピールポイントになるでしょう。

【物流業界】志望動機でアピールできる資格

物流業界を目指すに当たってはどのような資格を取得しておけば良いのかについても理解を深めておきましょう。

もちろん、最も重要な資格は運転免許ですが、その他にも通関士や簿記検定の資格があるとより有利になります。

自動車免許

当然ながら、自動車免許を取得しておかなければ物流業界で働くことはできません。

物流業界の仕事は物資の輸送がメインだからです。

普通免許に加えて基本的には中型や大型自動車免許が必要となります。

牽引免許など特殊な免許があると仕事の幅は広がります。

もし現段階で自動車免許を取得していないならば絶対に取得しなければなりませんし、もし就活本番まで比較的時間に余裕があるならば、フォークリフト運転技能者や危険物取扱者などを取得しておくのもおすすめです。

通関士の資格

通関業法には、他人の依頼によって通関手続きを業務として行うものは、通関を行う営業所ごとに通関士を置かなければならないと定められています。

通関士は国家資格で、この資格を保有している人がいないと、輸出入の申告や保税倉庫に荷物を置いたりという通関に関わる業務を行うことができません。

そのため、この資格を保有していることは、非常に大きなアピールポイントになります。

出典:通関士試験|税関 参照:https://www.customs.go.jp/tsukanshi/

簿記検定の資格

日商簿記検定の資格には1級から3級までと、簿記初級それに原価計算初級があります。

より上級の資格を保有していれば有利ですが、少なくとも3級、できれば2級の資格を保有していると、アピールポイントになると言われています。

簿記3級はビジネスに必須の基礎知識とされており、経理関係の書類を適切に処理できるレベルの知識を保有しているという証明になります。

経理などの事務に応募する際には、この資格を持っていると有利になるでしょう。

簿記2級資格保有者は、貸借対照表や損益計算書のような財務諸表を読んで経営内容を把握できるという、経営管理に役立つレベルの知識を持っているとされています。

そのため、この資格を持っている人に対する企業の評価は高くなるでしょう。

出典:商工会議所の検定試験|日本商工会議所・各地商工会議所 参照:https://www.kentei.ne.jp/

【物流業界】志望動機を書く前にやるべきこと2選

志望動機を書くには、初めにやるべき準備が2つあります。

いきなり書き始めるのではなく、以下の準備を行いましょう。

1.物流業界について企業研究を行う

まずは、物流業界や応募先企業について企業研究を行いましょう。

この記事の前半では、物流業界の基礎知識や仕事内容を説明しましたが、志望動機を書くにはより深い理解が必要です。

入社後にやりたい仕事や進みたいキャリアなどを考えるためにも、物流業界の将来性や方向性にも目を向けてみましょう。

また、評価される志望動機にするには、企業がどんな学生を求めているかを理解し、求める人物像にマッチする点をアピールすることが大切です。

企業研究の詳しいやり方については、下記の記事で解説しているので、合わせてチェックしてみてください。

2.自己分析を行う

続いては、自己分析を行います。

自己分析はどの業種の志望動機を書くにしても、必ずやるべきことです。

自己分析をすることで、自分の強みや特性、持っているスキルを明らかにできます。

そして、それらを過去の経験に基づいて伝えることで、具体的かつ説得力のある志望動機を作成することにつながります。

自己分析を行っていないと、根拠となる経験が示せず、抽象的で熱意の伝わりづらい文章になってしまうので、注意しましょう。

自己分析の詳しいやり方については、下記の記事で解説しているので、ぜひ参考にしてみてください。

【物流業界】志望動機を書くときの6つのコツ

【物流業界】志望動機を書くときの6つのコツ

履歴書の志望動機を書く際には、コツがあります。

特に、物流業界を志望している場合には、どの業界でも通用するような内容ではなく、この業界に特化した内容を書く必要があるでしょう。

志望動機を書く際の6つのコツ
  1. 物流業界を選んだ理由を書く
  2. 志望先の企業を選んだ理由を書く
  3. 自分のスキルと企業のニーズが合致することをアピールする
  4. 将来の目標や展望を書く
  5. 仕事への熱意を書く
  6. すべてを簡潔にまとめる

1:物流業界を選んだ理由を書く

まず、なぜ物流業界を志望したのかという理由を書きましょう。

飲食や物販など、世の中に多種多様の仕事がある中で、物流業界のどこに魅力を感じたのかを表現すると良いでしょう。

何かを運ぶということは、世の中の人の生活を支えるためには欠かせない社会インフラだと思ったなど、物流業界の特徴や基礎知識を交えると、より良い志望動機になります。

2:志望先の企業を選んだ理由を書く

物流業界にもさまざまな分野があり、分野ごとに業務内容が異なります。

種々ある企業の中から、なぜ志望先の企業を選んだのかという理由は、必ず書くようにしましょう。

応募した志望動機を書こうと思えば、その企業をよく研究する必要があります。

似た業務を行っている競合他社と比較して、その企業の特徴や強みを取り上げて、選んだ理由を提示しましょう。

3:自分のスキルと企業のニーズが合致することをアピールする

企業研究をして、志望動機にその企業を選んだ理由を書くだけでは足りません。

企業研究で見出したその企業の強みや特徴、募集しているニーズに対して、自分の能力やスキル、資格などが合致することを示す必要があります。

多くの応募者の中から採用担当者に注目してもらうためには、自分が企業の求めている人材であり、企業に貢献できるということを志望動機の中でアピールすることが重要です。

4:将来の目標や展望を書く

志望動機には、将来の目標や展望を書くことも必要です。

企業に入って自分はどのようになりたいのか、そのために何をするのか、その結果企業にどのような貢献ができるのかを書くようにしましょう。

自分が成長していくことで、企業業績も上げていくことができるというようなビジョンを描くことができれば、採用担当者の目にとまりやすくなるでしょう。

5:仕事への熱意を書く

スキルやニーズに合致している人であっても、志望動機から仕事に対する熱意を感じてもらえなければ、採用担当者の目にとまりにくくなります。

一緒に働きたいと感じてもらうためにも、仕事への熱意や意欲を志望動機に書くことは大事と言えるでしょう。

6:すべてを簡潔にまとめる

物流業界に限らず、志望動機は簡潔にまとめる必要があります。

まず応募理由を結論として最初に書きましょう。

最初に結論があることで、その後の文章が読みやすく、わかりやすくなるでしょう。

【物流業界】物流業界向けの志望動機の例文8選

【物流業界】物流業界向けの志望動機の例文8選

他の業界と異なり、物流業界の募集に応募する際には、この業界に特有の志望動機を書く必要があります。

前述したように履歴書に書くと有利になるアピールポイントや資格、志望動機の書き方のコツをうまく捉えた文章を、以下に例文をあげながら解説します。

1:社会貢献を目指したい場合の例文

物流を通して社会貢献を目指したいという志望動機を書きたい場合は、どのようにして社会に貢献したいのかがわかるような表現が良いでしょう。

以下、例文です。

私が貴社を希望したのは、物を運ぶということを通して、社会に貢献できるのではないかと考えたからです。

私は山深い長野の出身で、そのような山奥にも、必要な物品を運んでくれている物流があるからこそ、生活が成り立っていると常に感じておりました。

貴社は小口の輸送に強みを持っていると感じており、そのような小口配送に携わることで、色々なところに住んでいる方々の生活を支えることができるのではないかと考えております。

2:自身のスキルをアピールしたい場合の例文

学生時代の専攻や、経験者であれば前職で身につけた経験など、自身のスキルをアピールした志望動機を書く場合には、どのようなスキルで企業に貢献できるのかを書けばよいでしょう。

前職では、輸出入に関わる申告書類の作成と、税関への申請の業務に携わっておりました。

輸出入の相手は主に欧米の国々でしたが、学生時代は中国語を専攻していたため、中国との貿易に強い貴社であれば、私のスキルと前職の経験を活かせるのではないかと考えました。

3:企業理念に惹かれた点をアピールしたい場合の例文

応募企業の理念に惹かれた点をアピールしたい場合は、その企業理念と自分の考え方のどのような点が一致しているのかというところに重点を置いた表現をしましょう。

例文としては以下の通りです。

貴社の企業理念に共感したことが、貴社を希望した大きな理由です。

貴社は食材を運ぶことを通して、日本人の生活に貢献するという理念を掲げておられます。

学生時代に住んでいた街は、豪雪地帯でした。

それにもかかわらず、商店には普通に食材が並んでいて、食事を作ることに困ることはありませんでした。

当たり前のように、日々の食事ができるのも、貴社のように食材を運ぶ物流があってこそと感じていました。

貴社の企業理念を拝見し、学生時代に感じていたことと正に一致したため、私も同じように日本人の生活に貢献したいと思い、応募いたしました。

4:物流営業で働きたいことをアピールする例文

続いて、職種ごとの志望動機例文を取り上げます。まず、物流営業の場合です。

営業は顧客との架け橋として、どのように顧客の満足度を上げるかということを書くと良いでしょう。

貴社はシステム化が非常に進んでおり、効率のよい物流をお客様に提供できる環境が整っていると感じています。

私は学生時代のシステム専攻のスキルと貴社の強みを活かして、営業としてお客様に最適な物流を提案し、お客様のビジネスに貢献したいと考え応募いたしました。

5:倉庫管理で働きたいことをアピールする例文

倉庫管理は、物の取り扱いの丁寧さや正確さが求められる職種です。

コツコツと丁寧に、かつ正確に作業を行うことができるというところをアピールしましょう。

前職では、百貨店のバックヤードで梱包の作業に携わっていました。

一品ごとに形状の異なる商品を梱包する場合、破損しないように丁寧に取り扱うことと、その商品に適した正確な包装が必要だということを経験してきました。

貴社においても、前職で経験した丁寧さや正確な作業を行うということは、倉庫管理という職種で活かせると考えております。

6:航空輸送関連で働きたいことをアピールする例文

物流の中でも、航空輸送関連は海外とのやりとりが多いため、グローバルな視点からの志望動機を書くことが欠かせません。

現在の世界では、経済活動が一国の中で完結していることはほとんどありません。

その経済活動を支えているのが、航空輸送関連だと考えています。

その中でも貴社は世界中に拠点を持たれており、グローバルネットワークを構築されています。

学生時代に世界中を旅していて、世界の人々と触れ合ったことで、世界の人と人を繋ぎたい、世界の人の生活に貢献したいという思いが浮かび、貴社であれば物流を通してそれを具現化できると考えて応募いたしました。

7:顧客の信頼を得て業績に貢献したいことをアピールする例文

どのような形であれ、顧客の信頼を得ることは、業績アップには重要です。

ここでは、非常時のバックアップ体制を構築していることで、顧客の信頼を得た事例を例文にしています。

大きな地震で道路が使えなくなり、アルバイト先に商品が供給されなかったということを学生時代に経験しました。

その際、貴社は以前からBCPを構築していたので、一つのルートが使えなくなった際の代替ルートを確保していて、すぐに商品を届けて頂きました。

この経験から、常に顧客のことを考えて、顧客の信頼を得ることの重要性を学んだので、自身のこの経験を活かして貴社の業績に貢献したいと考えるようになりました。

8:情報システム関連で働きたいことをアピールする例文

物を運ぶことを効率化する上では、物流システムは重要な位置づけにあります。

次に、情報システム関連の志望動機例文をあげます。

新型コロナウイルス感染症による自粛生活などの影響で、ネット通販の利用が激増しました。

この分野では、いかに早く、いかに正確に、いかに効率よく届けるかということが重要です。

この3点を実現するためには、人手に頼るのは限界が来ており、人員やトラックの配置、物の動きのシステム化は必須です。

私は大学で、人や物の動きを効率化するためのシステムを作るということを専攻しており、この分野で貴社に貢献できると考えています。

【物流業界】物流業界向けの志望動機のNG例文3選

【物流業界】物流業界向けの志望動機のNG例文3選

志望動機は、自分のスキルや長所をアピールするために重要なものです。

内容によっては、マイナスのイメージを与えてしまう可能性があるため注意しましょう。

ここでは、物流業界の志望動機としてはNGとなるポイントを、例文をあげながら解説します。

具体的なエピソードがなく抽象的

持っているスキルをアピールするためには、具体的なエピソードを裏付けにする必要があります。

以下のNG例文は、提案力と論理的な思考力をアピールしていますが、具体的なエピソードがないため、抽象的な文章になってしまっています。

私は、物流業界で前職での営業職経験を活かしたいと思い、志望しました。

営業職に必要なのは提案力と思考力です。

前職では、顧客のニーズに応じて論理的に提案を組み上げて提供し、成果を上げてきました。

今後も、これらのスキルを活用して業務に貢献していきたいと思っています。

志望する企業を選んだ理由が明確でない

志望動機には、その企業を選んで志望した理由をはっきりと書きましょう。

そのためには、企業研究をしっかりと行う必要があります。

以下の例文は、その企業でなければならない理由を伝えられていないため、志望動機としてはNGです。

私は社会インフラにかかわる業務に就きたいと思い、物流業界でさまざまなサービスを提供している貴社を志望しました。

世界的規模のサービス展開がある貴社で働くことで、自身のスキルアップにつなげ、貢献していきたいと思っています。

物流業界を志望する必然性が感じられない

志望動機では、物流業界を志望する必然性を書きましょう。

以下の例文がNGである理由は、物流業界だけではなく、IT業界などでもこの志望動機が通用してしまう点です。

私は、社会に貢献できる仕事をしたいと思い、貴社を志望しました。

貴社の提供するサービスは、人々の生活を支えています。

貴社に貢献することで、社会貢献にもつなげられたらと思っています。

【物流業界】志望動機を完璧にして選考を通過しよう!!

【物流業界】志望動機を完璧にして選考を通過しよう!!

物流業界には、ドライバーや通関など、この業界特有の仕事が数多く存在します。

物流業界への就職を目指している場合には、このような特徴をよく把握して、希望している職種や業種、企業に適した志望動機を書くようにしましょう。

就活エージェントの利用がおすすめ!

「ポイントやコツをおさえて書いたけれどこれで大丈夫かな」と不安な人もいるでしょう。

そんなときは、就活エージェントに添削を依頼するのがおすすめです。

添削を受けることにより、第三者の目線からアドバイスや指摘をもらうことができますよ。

自分では気づけなかった文章の違和感や熱意の伝わり方に気づくためにも、添削を活用し、より良い志望動機を作成しましょう。

本記事では、物流業界の基礎知識や職種別の仕事内容を紹介したうえで、志望動機の書き方について解説しました。

志望動機を書くのは難しいと思いがちですが、解説した6つのコツを意識すれば、アピールポイントが伝わる志望動機が書けますよ。

物流業界ならではの理由を伝えるためにも、ぜひ例文も参考にしてみてくださいね。

就活市場では、今後も新卒の就職活動に関する様々な情報を発信していきますので、ぜひ他の記事もご覧ください!

柴田貴司
監修者

明治大学院卒業後、就活メディア運営|自社メディア「就活市場」「Digmedia」「ベンチャー就活ナビ」などの運営を軸に、年間10万人の就活生の内定獲得をサポート

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