「就活の面接で短所の伝え方が知りたい!」
「失敗しない短所の答え方を聞いておきたい」
「ESや面接で使える短所の例文が知りたい」
このような思いをお持ちの方に向けて書いています。
就活をしていると、必ずと言って良いほど短所について聞かれますよね。
短所って正直に主張するとマイナスのイメージを与えてしまうんじゃないかって感じてしまうものです。
なので多くの学生は面接官に聞かれても、濁して回答してしまいます。
ですが、短所は伝え方次第で長所になりますし、面接官に好印象を与えることのできるケースもあるんです。
今回は就活の面接やESで使える短所の伝え方について詳しく解説していきます。
200~300字程度の例文も用意しているので、是非参考にしてみてください。
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なぜ企業は短所を聞いてくるのか?
就活では企業側が何を考えているのかを読む解くことが大切です。
というのも、合否を決めるのは企業側です。
採用担当者がどう感じているかを事前に把握しておくことによって、その考えに対しての適切な回答をすることができるからです。
ここでは企業が短所を聞く目的について解説していきます。
短所を改善する意識があるか知りたい
企業側が知りたいのは、短所があるという事実ではなく「どう改善していくつもりなのか」です。
というのも仕事において問題はつきものですし、特に新卒時代はミスを多発してしまいます。
こういった問題に対してきちんと改善していく意識があるかどうか判断したいのです。
例えば人見知りという短所があるとしたら、「相手にとって話しかけやすい印象を与えるために、常に笑顔でいるよう心がけています」といった改善策を提唱できれば、好印象を持ってもらえるでしょう。
短所と向き合う力があるかどうかによって採用を左右する企業は多いので、特に注意しましょう。
企業との適性を確かめている
企業側と学生の適正が知りたいといった目的で短所を聞く採用担当者も多いです。
というのも、新卒時代はその企業との適応性が良くないとすぐにやめてしまいます。
なので、学生が勤務している時のミスマッチを防ぐといった目的で短所を聞くことが多いです。
短所というのはその人の人柄が非常に出やすいです。
人は誰しも自分のことを”賢い人間である”と考えがちなので、長所は比較的思いつくことができます。
しかし短所は特定のエピソードや自覚がないとなかなか思い出すことができません。
なので短所を聞くことでその学生の人柄をみて、企業との相性を確かめているケースが多いです。
就活に使える短所の例文一覧
ここでは就活に使える短所の例文を6つ紹介していきます。
大体250~350字程度でそれぞれ紹介していくので、ご自身の経験や短所に当てはめながら参考にしていってください。
プライドが高い
私の短所はプライドの高さです。ダンスサークルの代表をしていた時期、私は誰よりも前に立って踊らないと気が済みませんでした。その結果代表という立場でありながら、他のメンバーを前で踊らせるための成長に貢献せずに行動していました。その結果メンバーからの信頼が薄れてしまい、チーム全体の成長に貢献することができませんでした。この経験から、プライドの高さを生かして自分の活動に誇りを持ちつつも、周りをみて人のためになる行動を心がけようと決意しました。社会人になってからは自分の仕事に誇りをもち、チームの一員としてコミュニケーションを取りながら活躍していきます。(274字)
優柔不断
私の短所は優柔不断さです。買い物の時に選択肢があると悩む時間に相当な時間をかけてしまいます。しかし多忙な就職活動を通じて「悩む時間があったらESや面接対策をするべきだ」という考え方に徐々にシフトしていきました。というのも社会人として責任感を持って仕事をするため有限な時間をいかに効率的に使うかが大事だと感じたからです。なので社会人になってからは、悩んでいてわからないと感じたらそのタイミングですぐ先輩に質問するようにしようと心に決めています。もちろん自分の頭で悩む時間も必要ですが、自身の短所を自覚し、誰かに聞いて問題解決するということを特に意識して業務に取り組んでいきたいと思います。(293字)
飽きっぽい
私の短所は飽きっぽさです。学生時代は1つのアルバイトを継続的に続けることができず、大体半年のスパンで辞めることを繰り返していました。その結果、合計で5つのアルバイトを経験しました。しかしすぐにアルバイトを辞めてしまうとその業務で得ることのできるスキルをきちんと学ぶことができず、バイト仲間との信頼構築もできなくなってしまう事に気づきました。現在私は「一つのバイトを継続して取り組む事でそのお店で得れるスキルを最大限吸収し、そこでの信頼関係を大切にしよう」と決意し、居酒屋のアルバイト一つに絞って卒業まで働くつもりです。今はまだ半年ですが、やはり長期的な計画を立てながら業務に取り組む事でモチベーションにも繋がると感じています。(313字)
楽観的
私の短所は楽観的であるということです。学生時代の空手の部活で「あと一勝したら全国大会に行ける」というタイミングがありました。しかし連勝を繰り返していた点から「そこまで練習しなくても勝てるはず」という思いが心の何処かにあり、試合前の練習を怠ってしまいました。その結果試合に敗北し、過信によるモチベーション低下が原因だと気づきました。この経験から、楽観的な面をモチベーション向上に充てるべきだと痛感しました。というのも、前向きに試合に取り組んでいた過去があったから連勝できたのであり、油断が敗北を生んでしまったのだと感じたからです。社会人になってからは謙虚な精神を忘れず、楽観的な面を生かしながら前向きに仕事に取り組もうと思います。(314字)
一人で抱え込みがち
私の短所は1人で抱え込みがちであるということです。アルバイトをしている中でミスを多発してしまうという悩みがあり、「誰かに相談しても迷惑なだけだろうな」と感じて1人で抱え込んでいました。しかし1人で悩みを抱え込んでいても、問題を解決する糸口が見つからないということに気づきました。というのも、自分自身を客観的に見つめないと改善点が見つからないと感じたからです。なので今後は他の人にとって自分自身がどう写っているかを聞くようにします。1人で抱え込んでいた分、自分自身の弱みを自覚することができたといった点もあります。社会人になってからは、自分の悩みを先輩に同期に相談するようにし、自分自身の弱点を一つ一つ克服できる人材を目指します。(315字)
人見知り
私の短所は人見知りです。大学生になって始めたアルバイトではバイトの先輩に対して「仕事中に話しかけてしまうと迷惑だ」と感じて話しかけないでいました。その結果、バイトの先輩から仕事の流れを教えてもらうことが出来ず、始めたばかりの私は何をすれば良いかわからず何もしない状況が続きました。この経験から、仕事は自分から動かなくては任せてもらうこともできないということに気づくことが出来ました。現在私は、「バイトメンバーに迷惑をかけないために、自分から仕事をもらいに行こう」と決意し、能動的に動くよう心がけています。心がけを変えたことで意外とバイトの先輩も話しかけられることを待っているということに気づきました。社会人になってからも自分から挨拶や質問など積極的に動きかけようと思っています。(339字)
短所を伝える時のポイント
短所を伝える時にはポイントがいくつかあります。
というのも、長所と違ってただ闇雲にアピールすれば良いわけではないんですね。
短所は伝え方次第でイメージダウンにつながりますし、上手に使えば逆にイメージアップにもなる難しい項目です。
ここではこういった短所を伝える際のポイントを解説していきます。
わかりやすく伝えることは大事だが、深掘りしすぎないように
短所を伝える時に、企業からのイメージを気にしてエピソードを濁す方がよくいます。
しかし、あくまでわかりやすく伝えることが大切です。
というのも、どんな話題であれ相手に伝わらなくてはそもそも意味がないからですね。
ここで注意したいのは、短所をただ深掘りするだけの文章にならないようにするということです。
ただ深掘りするだけだと、「改善する気がないんだ」と思われてしまいイメージダウンにつながります。
あくまで改善のエピソードや短所を強みに変える意識を主張するようにしましょう。
自覚しているということをアピールする
世の中に短所がない人間はいません。大事なのは”短所を自覚しているかどうか”です。
短所を自覚し、改善する気があるということを伝えましょう。
というのも、面接官は仕事においてその短所をどう改善してくれるのかが知りたいと思っているからですね。
短所を自覚する人は仕事においても成長することができます。
特に新卒時代は短所がきっかけで多くのミスをしてしまうことでしょう。
しかしはじめのうちはミスをする自分に対してきちんと向き合う姿勢が評価の対象となるものです。
見栄を張らず、謙虚な姿勢を持って就活に挑みましょう。
短所を伝える際の最強の構成
マイナスイメージになりがちな短所を長所に変えられる最強の構成術をお教えします。
短所を伝える際のおすすめの構成法には、いくつかのポイントがあります。
正しい構成法を取り入れながら短所を伝えていくとマイナスイメージからプラスイメージに変えて面接官に好印象を与えることも可能です。
ここでは、どのように構成していくのか順番に説明しますので、ぜひ参考にしてください。
結論
まずはじめに結論から述べるようにしましょう。
「私の短所は〇〇です。」など最初から結論をハッキリと述べてしまうことで面接官が最も知りたいことをわかりやすく伝えることができます。
短所を伝える際に結論から述べるのではなく、これまでの経験談を長々と話してしまうと面接官に本当に伝えたいことが伝わりにくくなってしまうのです。
結論を述べたうえで、その後に短所だと感じるキッカケになったエピソードを加えていくと、より明確になり面接官の印象に残りやすくなるといったメリットもあります。
エピソードから伝えてしまう学生も多いですが、これは間違いです。
結論から述べることをまずは意識してあまり難しく考えずに短所を伝えていきましょう。
理由
結論から述べてエピソードを付け加えた後は、なぜそう思ったのか?その理由を伝えなければいけません。
ここでは、簡潔に「なぜなら〇〇だからです。」とあえて難しい言葉を並べずに一文程度の短い文章で理由をまとめてみると良いでしょう。
理由を述べる際に具体性がなく長々と伝えてしまうと面接官にはネガティブな印象しか与えません。
短所といっても最終的には長所にも捉えてもらえるような伝え方をすることが大切です。
面接官は、短所を述べたうえで理由も明確になっていると学生の人柄も理解しやすくなります。
理由を述べた後には、改善策へとつながるため、ここでは面接官への理解を深めるために具体的な理由をわかりやすく伝えることを意識してみると良いでしょう。
理由を述べることが難しいと感じるなら一度紙に書き出してみると明確な理由を効率よく見つけ出すことができます。
改善策
短所の理由を伝える際には、問題点やそれを解決するための行動を述べなければ理解しにくくなります。
ただ短所を伝えるだけで終わらせてしまうのではなく、必ずポジティブな印象に変えるために改善策まで伝えるようにしましょう。
たとえば、問題解決に向けてどのようなことを考えたか?さらにはどのように行動したか?を伝えることもおすすめの方法です。
短所を伝える際に改善策までわかりやすく述べていくと問題解決能力がある人物かということまで面接官は知ることができます。
社会人の必要なスキルの一つに高い問題解決能力が求められることもあるため、面接官からの評価を得たいと考えている学生は積極的に改善策に関する話題を盛り込むべきです。
結論
短所の結論を述べ、その理由や解決策を伝えた後に、さらに再結論を述べることもポイントです。
最後に再結論を伝えると具体的になり、より面接官の印象に残りやすくなります。
面接官が学生に短所を聞く理由はさまざまあります。
たとえば、人柄を知りたいだけでなく問題解決能力があるか、また客観的に自分を見ることができているかなど短所に関する質問を通して見極めたいことがたくさんあるのです。
一見、短所を伝えることで評価を下げてしまうのではと悩んでしまいがちですが、伝え方を意識するだけで短所を長所に変えることもできます。
短所を聞かれた時に焦ってしまうことがないように事前に準備しておくと良いでしょう。
就活エージェントを利用しよう
現在、多くの学生が就活エージェントを積極的に利用しています。
就活エージェントは、就活をサポートしてくれるサービスです。
就活生の多くが悩んでしまう問題点を一緒にプロのエージェントが解決してくれます。
就活を成功させるために適切なアドバイスをしてくれるのも嬉しい点です。
就活を一人で行うのが不安という方や面接対策をしたいという方にもおすすめです。
就活エージェントは、無料で利用することもできます。
費用の負担を抑えて就活をサポートしてもらいたい方必見です。
もし就活エージェントをお探しなら、就活市場エージェントをご利用ください。
まとめ:短所は誰にでもあるもの!自覚して改善しようとする姿勢が大切!
短所は誰にでもある人間の特徴です。恥ずかしいものではありません。
短所を自覚し、改善するという姿勢が何よりも大事です。その姿勢を見せることによって、成長する人材だと思わせることができます。
今回紹介した例文を参考にして、自身のエピソードを盛り込んで作成してみましょう。
具体的に伝えるということや、短所を生かしたアピールも忘れずに行ってくださいね。
ここまでみていただきありがとうございました。少しでもあなたの就職活動にお役立ちできていたら幸いです。
明治大学院卒業後、就活メディア運営|自社メディア「就活市場」「Digmedia」「ベンチャー就活ナビ」などの運営を軸に、年間10万人の就活生の内定獲得をサポート