化粧品業界に就職するには?大手化粧品メーカー内定者の就活体験記

はじめに

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毎年、女子就活生から絶大な人気を誇る化粧品業界。漠然とした憧れはあるものの、実態を知らない就活生も多いのではないでしょうか。この記事では、化粧品業界の概要やどのような就活をすればいいのかを、大手化粧品メーカー内定者の視点でお伝えします。

化粧品業界とは?

そもそも化粧品業界とは、化粧品の製造、開発、販売などに携わる企業のことを指します。その中でも、製造〜販売までを自社で担う企業のこと化粧品メーカーといいます。一般的に化粧品業界と言われると、化粧品メーカーを指すことが多いです。

事業内容

化粧品メーカーでは、化粧水や乳液などの「スキンケア化粧品」、ファンデーションや口紅などの「メークアップ化粧品」、ヘアオイルやヘアワックスなどの「ヘアケア化粧品」、ボディークリームなどの「ボディケア化粧品」、香水などの「フレグランス化粧品」等、様々な種類の化粧品を取り扱っています。

業界全体の動向

化粧品業界の現状と今後の動向について解説していきます。2020年、化粧品業界は新型コロナウイルスの影響で9年ぶりのマイナス成長となりました。外出自粛やマスクの着用により、メイクアップ商材を中心とした化粧品の消費が減少しました。さらに、渡航制限により訪日外国人が激減し、インバウンド需要が大幅に低下しました

現状を打破するために、各化粧品メーカーはデジタルとの融合を進めています。ECの拡大やリモートでのカウンセリング実施など、実店舗に足を運ばなくても購入できる仕組みを整えています。デジタル面の強化のみならず、マスクに付きにくいメイクアップ商品や、肌荒れを防ぐスキンケア商品など、時勢を捉えた商品開発にも注力しています。今後はウィズコロナ時代に対応した取り組みが、市場回復のカギとなるでしょう。

主要3社を紹介

次に、国内化粧品企業の売上ランキング上位3社をご紹介します。2020年の売上ランキングでは、1位は資生堂2位はコーセー3位は花王となっています。各社の業績を見てみると、1位の資生堂は​​前年比18.6%減の9,208億円で首位を独走。2位のコーセーは14.8%減の2,793億円、3位の花王(化粧品事業)は22.4%減の2,340億円となり、2社が僅差で2位争いをしています。

それでは、主要3社について詳しく説明していきます。

資生堂

150年の歴史を持つ国内最大手の資生堂は、海外でも事業展開しており、2020年には世界シェア5位を達成しています。最近では、パーソナルケアブランドを売却し、「エリクシール」「クレ・ド・ポー ボーテ」など、高価格帯のスキンケア商品中心の事業改革をしています。また、がん患者に向けた外見ケアセミナーを実施するなど、一人一人の悩みに対応した商品開発や施策に取り組んでいます。

コーセー

業界2位のコーセーは、「コスメデコルテ」「雪肌精」など、低価格帯〜高価格帯まで幅広いラインナップを誇るのが特徴です。海外売上比率も伸長しており、特に中国を中心としたアジア市場に注力しています。また、コロナ禍の最前線で働く医療従事者に化粧品を贈呈するなど、独自性の高い「美の体験」を提供しています。

花王

業界3位の花王は、「化粧品」「スキンケア・ヘアケア」「ヒューマンヘルスケア」「ファブリック&ホームケア」「ケミカル」の5つの事業を幅広く展開しています。最も売上構成比が高いのは、トイレタリー用品を取り扱うファブリック&ホームケア事業ですが、化粧品事業も重要な成長軸として捉えています。また、​​原料開発〜卸・物流まで一貫して行なっているのも花王の特徴です。

化粧品業界の職種

化粧品業界には、主に総合職/美容職の2種類があります。総合職の中でも、文系学生の採用が中心の「企画・マーケティング」「営業」と、理系学生向けの「研究開発」「生産・調達」があります。一つずつ紹介していきます。

〈総合職〉企画・マーケティング

新商品の企画立案や、商品の販売戦略を計画する職種です。マーケティングデータに基づいて、商品のコンセプトやターゲット層などを策定するため、マーケティングの知識やデータ分析力が必要不可欠になります。専門的な知識が必要なだけでなく、企業の方向性を決める重要な職種であるため、新卒で配属される割合はかなり低い職種となっています。

〈総合職〉営業

ドラッグストアや百貨店などの顧客に対して、自社の製品を提案することで取引を成立させる職種です。自社の売り場の開拓をしたり、店頭で商品を広めるための提案を行なったりします。提案や企画をするため、コミュニケーション能力が重視されます。また、自社製品を用いて顧客の課題解決をするコンサルタントのような仕事も多いため、データ分析力やマネジメント力も必要となります。

〈総合職〉研究開発

新しい化粧品の開発や研究を行う職種です。商品の開発に向けて、有効成分の分析や開発、既存製品の改良を行います。化粧品業界の職種は、基本的には文系・理系問わずに従事できますが、この研究開発職は理系専門職です。危険物取扱者乙種4類や、国内化粧品管理人、上級・中級バイオ技術者認定試験などの専門的な資格を持っていると有利になる可能性も高いです。化粧品は直接肌に触れるため、製品の安全性がかなり重要です。幅広い知識を手に入れるための高い勉学意欲が必要となります。

〈総合職〉生産・品質管理

製造ラインに携わる職種です。化粧品製造に必要な原料や素材の調達・仕入れをコントロールし、製品が安全に使用できるか品質管理を行います。消費動向や商品の売れ行きなど、総合的な観点で設備やコストを管理するため、情報分析力やマネジメント力が必要となります。

〈美容職〉ビューティーコンサルタント

化粧品業界といえば、美容部員を想像する方も多いのではないでしょうか。ビューティーコンサルタントは自社の化粧品を店頭で接客販売する職種です。お客様の肌状態に合わせた化粧品や、お客様の理想に近づける化粧品を提案する仕事です。接客販売が中心ですが、店内清掃や商品の納品、仕入れ、顧客管理などの業務もあります。華やかな印象のある職種ですが、体力や知識も要します。美容部員になるために、一般的に資格は不要ですが、美容専門学校を卒業している場合は、歓迎・優遇される傾向にあります。

【大手内定者の就活体験記】化粧品業界に内定するためには?

ここまで化粧品業界の概要を説明してきましたが、どのような対策をすれば憧れの化粧品業界に就職できるのでしょうか。この項目では、大手化粧品メーカーに内定した23卒の体験記を交えながら、選考フローごとに対策法を紹介していきたいと思います。

選考フロー

私が内定をいただいた企業(以下A社)は、インターン経由の選考でした。選考フローは以下の通りです。

ES→インターン選考会→インターンシップ(2days)→人事面接→最終面接

それぞれどのような対策をしたのか、詳しく説明します。

書類選考

第一関門である書類選考。最初にして最大の鬼門です。A社の場合、ESの段階で10分の1以下に絞られていました。設問内容は「志望動機」「学生時代に力を入れた経験」など、オーソドックスな内容が多かったです。実際に私がA社に提出したESを例に、意識したポイントを紹介していきます。(企業名や身バレを防ぐため、一部内容を変更しております。)

志望動機

A社の〇〇職を志望した理由(200字以内)

【自信を持てずにいる若者が明るい人生を送るための手助けをしたい】
私は中学生時代、日常的に容姿のことで心無い言葉を投げかけられ、自分に自信が持てず、何事にも消極的な性格でした。メイクを学んだことにより、自分に自信がつき、何事にも前向きに挑戦できるようになりました。貴社の一員として、教育機関と提携して学生にメイクを普及する活動を行いたいと考え、志望に至りました。

その企業に入社してから実現したい目標を明確に表明しました。自分の原体験と実現したい目標が結び付くと、本気度が伝わるでしょう。

ガクチカ

学生時代に力を入れた経験(300字以内)

【コロナ禍での協賛金獲得】
私は現在学園祭実行委員会の○○として、委員会メンバーの意見に耳を傾けながら、さらに進化した学園祭を開催できるよう協賛金の調達に尽力しています。今年度は昨年度のコロナ禍によるオンライン開催の影響で、深刻な資金不足に悩まされていました。そこで私は、各チームの代表者から実施したい企画を聞き出し、必要な金額を計算することで、目標を具体化しました。その後、資金援助が見込める企業をリストアップし交渉した結果、昨年度の12倍である、50万円の協賛金を獲得することができました。この経験から、1人1人に寄り添うことで課題を見つめ直し、解決に向けて前向きに行動する力を身につけました。

私は体育会に所属したことも留学経験もありません。自分が一番自信を持って話せる経験を書きました。ポイントは経験の大小ではなく、その経験の中で自分がどのように課題を見つけ出し、どのように主体的に行動したかです。経験の大小で悩むのではなく、自分の経験を言語化してブラッシュアップしましょう。

インターン選考会

書類選考に通過した後、インターンシップに参加するための「インターン選考会」に参加しました。この選考会は会場内でケース問題が配布され、その問題を制限時間内に解答するという内容でした。私は選考会前に「東大生が書いた 問題を解く力を鍛えるケース問題ノート」という問題集を使って対策していました。ケース問題の解き方のコツを知ることができるので、ぜひ参考にしてみてください。

GD・インターンシップ

インターン選考会通過後、採用直結型インターンシップに参加しました。参加者は約60名、男女比は4:6くらいでした。インターンシップは2日間で、グループディスカッションからプレゼンテーションまでを6人1チームで行うという内容でした。参加した学生は、狭き門をくぐり抜けてきただけあり、優秀な方ばかりでした。しかし、周囲の優秀さに圧倒されて怯む必要はありません。チームのパフォーマンスを最大化させるために、自分に適したポジションで活躍することが大切です。話し合いに参加する意欲とチームに貢献する姿勢を見せることが、合格に繋がるポイントだと思います。

面接対策

人事面接では、インターンシップの振り返りを30分程度行いました。振り返りといっても、選考に含まれていたので緊張感のある雰囲気でした。普段からインターンシップに参加した後、自分がどのような役割を果たしたのか、なぜその立ち回りを選んだのか、どのような場面で主体的に行動したかを振り返る習慣をつけておくといいでしょう。

最終面接は45分間で、志望動機や3つのガクチカの深掘り、大学で学んでいる内容など幅広く質問されました。企業によっては最終面接が意思確認という場合もありますが、半分以上の学生が落とされる場合もあるので、十分に対策を行いましょう。私が最終面接前に実践していた対策としては、3つあります。

①想定問答集を作る
②大学のキャリアセンターを利用して、面接練習を行う
③デジタル版の新聞を契約し、業界や企業に関する記事を検索する

①は、その企業が過去に最終面接で質問した内容をリストアップし、全ての質問に対する回答集を作成するというものです。全く同じ内容を聞かれるとは限りませんが、準備できる質問に対してはしっかりと答えられるようにしておきましょう。

②に関しては、多くの大学に設置されているキャリアセンターを利用して、模擬面接を行うという方法です。実は大学のキャリアセンターは、専門的なトレーニングを受けた職員が、企業の視点からES添削や面接対策を行ってくれる最強の就活支援所なのです。せっかく学費を払っているのですから、ぜひキャリアセンターを有効に利用してみてください。

①、②は一次面接や二次面接の際にも実践してほしい対策ですが、③は特に最終面接で有効な対策です。最終面接では、どこまで業界や企業について理解を深めているかも重視されます。新聞記事にはネットにはない有益な情報もたくさん載っています。デジタル版の新聞で「企業名」や「化粧品業界」などのキーワード検索は企業研究を深める有効な手段だと思います。

気になる倍率は?

私が内定をいただいたのは、文系学生向けの職種でした。その職種は1800人以上の応募があり、採用人数はわずか10人程度でした。倍率にすると約180倍。大手化粧品メーカーの難易度は、かなり高いといえるでしょう。

おわりに

私は学歴が決して高い訳ではなく、資格は小学6年生のときに取得した珠算検定2級のみでした。秀でた才能がなかった私でも内定をいただけたのは、「その企業に絶対に入社したい!」という熱意と十分な対策があったからだと思います。 私の場合、A社の最終面接は1ヶ月前から想定問答集を作成し、OBOG訪問も数回行い、実際の売り場にも何度か足を運びました。自分の能力が低いからと諦めることなく、自分なりの戦い方と万全な対策をして内定を掴み取ってください!

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