はじめに
近年、インターンシップで学生を事前に受け入れる企業は多く、実際に参加を迷っている学生は多も多いかもしれません。
インターンシップは学生の身分のうちに参加しますので、誰もが授業と両立できるのか心配になってしまうものです。
そのような学生の皆さんのために、実際に長期インターンシップに参加する際、どのように授業と両立していくかを解説していきます。
あわせて、長期インターンシップによって得られるメリットも紹介しますので、参考にしてください。
インターンシップとは?
インターンシップとは、どんなものなのでしょうか。
インターンシップとは、学生が気になっている企業で実際に職業体験をすることです。
内容としては、企業へ赴き職場見学をしたり働いたりして、学生のうちに企業内の雰囲気や業務に触れることができます。
近年、インターンシップで学生を受け入れる企業が増えており、それにともないインターンシップを利用する学生も増えています。
面接や就職の前に、実際に業務内容を体験できることは学生にとっても多くのメリットがあり、企業としても事前に学生の人間性などを知れるので、双方に利点があるのです。
インターンシップでの職業体験を、学生に積極的にすすめている大学も多くあり、学生も利用しやすくなっています。
インターンシップには長期と短期がある
インターンシップには、長期と短期、2種類の体験期間が存在します。
短期インターンは、1日~1ヶ月ほどとなっており、夏休みや冬休みなどの大学の長期休暇を利用します。
短期間なので誰しもが参加しやすく、1つの企業だけでなく、気になっている数ヶ所のインターンシップを体験する学生もいる程です。
長期インターンは、1ヶ月~数年となっており、最大で4年間というものも存在します。
長期というだけあり、短期よりも業務内容が深く知れるので、卒業時にはその企業にて一連の業務を覚えており、即戦力となっていることも珍しくありません。
長期インターンは、卒業後に特定の企業にて働きたいという、強い思いのある学生が利用することも多いでしょう。
長期インターンへの参加はメリットが数多くある
長期インターンは職業体験の期間が長いゆえのメリットが数多くあります。
長期インターンは、長期間企業の業務に携わることから、一連の業務を体験できるので職種への理解を深められます。
また、業務を覚える時間が総合的に長いので、実際の仕事に必要なスキルを身につることも可能です。
そしてそのように得たスキルは、就活の際に有利となることも多くあるでしょう。
何よりも、長期インターンに参加することで、学生自身が将来の仕事に対して自信をもつことができます。
そのほかには、気になっている企業での業務を体験することで、その業務が自分自身に向いているかどうかも実際に確かめられるのです。
企業側としても、インターンに訪れた学生の働く姿を採用前に見ることができ、学生の人間性も事前に知れる良い機会となります。
長期インターンは、より実際の業務に近いものを体験できるので、その企業への就職を希望している場合は、学生にとっても良いアピールの場となりえるのです。
長期インターンへ参加したいけど……授業と両立できる?
以上のことから、インターンシップを利用して職業体験をする学生は多くいます。
しかし、短期インターンは期間も短く、誰しもが参加しやすいのに対して、長期インターンは期間的に長くなってしまうので参加を迷っている学生は多いことでしょう。
学生は皆、普段は大学で授業を受けなければならず、長期インターンの期間と被ってしまった場合、授業とインターンに支障が出てしまわないか心配になります。
実際に長期インターンと授業の両立はできるのでしょうか。
どうしても忙しくはなってしまう
長期インターンへ参加した場合「インターンと授業は両立できるのか」という心配ですが、結論を述べると両立は可能です。
インターンとは学生向けの職業体験ですので、企業側としてもある程度、大学の授業との兼ね合いを考えてくれることも多いです。
また、授業に大きな支障をきたす場合は、学生の相談に乗ってくれることでしょう。
インターンは仕事ではなく、あくまでまだ体験ですので、自ら大学とインターンのスケジュールを管理し、調整すれば問題はありません。
ただ、長期インターンは期間が長いことと、より就職後に近い形式での業務体験となるので、両立はできても忙しくなってしまいます。
実働的にも精神的にも忙しくなってしまいますが、それを乗り越えた先にあるメリットを得るために、長期インターンに参加する価値は十分にあるのです。
長期インターンへ参加したい!授業と両立させるコツを解説
長期インターンは、授業との両立は可能ですが、どうしても忙しくなってしまいます。
しかし、忙しくはなりますが、長期インターンで得られるものも大きいので、参加を前向きに検討する学生は多いです。
長期インターンへの参加を決めた場合、どのようにして授業と両立させていけば良いのでしょうか。
ここから大学の授業と長期インターンを両立させるコツについて解説していきますので、参加を希望している学生の皆さんは参考にしましょう。
ツールを活用する
長期インターンと授業との両立のためには、まずはスケジュール管理が重要となります。
それぞれをどのような日程でこなして行くのか、日付ごと、時間ごとに自ら細かく把握しておかなければなりません。
1日単位や月単位での日程をわかりやすく確認できるので、授業との両立のためにスケジュール管理は必須と考えて良いでしょう。
スケジュール管理を実際に行うためには、ツールの活用が必要です。
手帳を使用する、また現在ではPCやスマートフォンでも手軽にスケジュール管理ができますので、自分が使いやすいツールを活用しましょう。
スケジュール管理をきちんと行うことで、忙しい中でも授業と長期インターンを滞りなくこなしていけるようになります。
受講する授業を工夫する
長期インターンは、職業体験に携わる期間が長いため、大学の授業はどのように受講すれば良いのでしょうか。
長期インターンの参加を希望している場合、大学の授業に関しては、なるべく内容的に楽な授業を選ぶと良いでしょう。
スケジュール的に忙しくなってしまうため、自分の負担にならない授業を選ぶことが両立のコツといえます。
また、スケジュール管理を行う中で、大学の授業が全休の日を作っておくのもおすすめです。
授業が全休の日があれば、長期インターンのために使用したり、多忙な中での自分の休日としたりすることもできるので、フリーな日を1日でも作っておくと良いでしょう。
長期インターンの業務内容や日程はある程度、企業側が決めることなので、それに合わせて受講する授業も工夫することがポイントです。
モチベーションが維持できるようなインターンシップを選ぶ
長期インターンは、期間が長いため、最初はやる気に満ちて参加を決めたとしても、多忙な日々をこなす中で気持ち的に挫折しそうになることもあるかもしれません。
授業だけを受講している日々と異なり、長期インターンは実際の業務に近い体験を長期的にこなしていくので、誰もが体力的にも疲れを感じることでしょう。
しかし忙しい分、自らのスキルアップや就職の際に有利になるなどのメリットもたくさんあるので、参加を決めた学生は皆、長期インターンをやり遂げようという固い意志をもって挑戦する人がたくさんいます。
長期インターンをやり遂げるために、モチベーションが維持できるようなインターンシップを選びましょう。
長期インターンであれば何でも良いのではなく、自らが興味のある企業のインターンや、将来働きたい職種のインターンを選ぶのがおすすめです。
募集要項は必ずチェック
長期インターンの参加を決めた際、その募集要項は必ずチェックしましょう。
インターンの内容は、企業が決めるので募集要項に日程や業務内容などが、ある程度記載されている場合が多いです。
その募集要項と、自らの授業の日程を見比べたときに、もしも両立が難しそうな内容であれば、応募を控えた方が良いと思われます。
長期インターンへの参加も有益であり大切ではありますが、そもそも学生は授業を受講して卒業を目指している身なので、あまりにも日程に無理が生じるようなら参加はできません。
近年、長期インターンで学生を受け入れている企業は多数ありますので、1つの企業で日程的に断念した場合でも、あきらめずにほかの企業の長期インターンもチェックしてみましょう。
上司や先輩に相談する
希望した長期インターンがスケジュール的にきびしくても、どうしてもその企業のインターンに参加したいとあきらめられない場合もあることでしょう。
その場合は、企業側へあらかじめ相談してみるのも1つの手段です。
応募をあきらめてしまう前に、企業へ相談しておけばスケジュールを都合してくれる可能性もあるのです。
長期インターンを受け付けている企業は、これまでにも多くの学生を受け入れてきている場合が多いため、授業との兼ね合いについても把握しています。
また、長期インターン経験がある先輩に話を聞いてみるのも良いでしょう。
先輩がどのように授業と両立をして、長期インターンをやり遂げたのか経験者の体験を聞くことは、これから挑戦する学生にとって参考となります。
おわりに
長期インターンはメリットも大きい分、授業との両立は忙しくなってしまうため、やり遂げることは難しいかもしれません。
しかし、ここまで説明したように、事前にスケジュール管理や受講する授業を工夫することで、忙しい中でも両立は可能となるのです。
長期インターンは、学生にとって有益で貴重な経験となります。
そのような長期インターンをやり遂げるため、企業やインターン経験のある先輩に相談しながら、有意義な職業体験にしましょう。