今話題の長期インターン!よくある失敗例は?対処法とあわせて解説

今話題の長期インターン!よくある失敗例は?対処法とあわせて解説

はじめに

就職活動において、インターンシップ制度は重要な役割を果たします。

業界や職種について理解や経験を深められるだけでなく、本選考を有利に進めるカギになることもあるからです。

特に、最近では「長期インターン」という、通常より長い期間のインターンに参加する学生も増えてきています。

長期インターンについてくわしく知りたい方や、参加前に注意点を知っておきたい方は、ぜひチェックしてください。

長期インターンを有効活用して、他の学生よりも有利に就職活動を進めましょう。

長期インターンとは?

長期インターンとは、「有給・長期間(約6ヶ月以上)という条件のもと実際に現場で就業すること」を指します。

長期インターンとして参加できる職種は幅広く存在し、基本は営業・マーケティングのようなビジネス職が中心となって参加者を募っていますが、専門分野に関するスキルをもっていれば、Webデザイナーなど専門職の長期インターンに参加できる学生もいます。

短期インターンが1週間程度の期間で無給なことに対し、長期インターンは約半年以上の期間で職業体験を行い、実際に給料をもらいながら、職務経験を積むことが目的になっているインターンです。

給与が出ると聞くと、アルバイトと差がないように思えますが、長期インターンは「経験を積む」ことが目的であることに対し、アルバイトは「給与を稼ぐ」ことを目的として行うものという違いがあります。

長期インターンシップに取り組めば就活で有利になる!

長期インターンがどのようなものか、短期インターンやアルバイトとの違いをご紹介しました。

それでは、次に長期インターンに参加することのメリットをご紹介します。

一番のメリットは、長期インターンに参加することで、就活においてかなり、有利になるということです。

長期インターンでほかの学生に先んじて経験を積めることに加えて、長期インターン参加者しか応募できない特別選考とつながっている企業もあります。

また、周囲が社会人ばかりの環境に身を置いてお金を稼ぐという経験は、学生のうちは滅多に経験できないことです。

長期インターンの経験は、採用担当者からもわかりやすいガクチカとなります。

実際に短期インターンに参加する学生が多数であることに比べて、長期インターンに参加したという学生はかなり少数なので、長期インターンに参加すれば、ほかの学生と差別化をはかることが可能です。

このように、長期インターンに参加することは、就職活動を有利に進めるカギになるといえます。

注意しよう!長期インターン中にありがちな失敗とは?

長期インターンに参加するメリットを知ったことで、参加してみようと考える方も多くいらっしゃると思います。

しかし良くも悪くも、長期インターンでは長い期間にわたって志望企業と関わっていかなくてはなりません。

そのため、長期インターンでの大きな失敗や継続的なミスは企業に悪い印象を与えてしまいます。

就職活動を有利に進めるために参加する長期インターンで、選考前に企業に悪い印象を残すのは避けたいところです。

あらかじめ長期インターンでありがちな失敗を知っておき、事前に注意点を留意しておきましょう。

寝坊や遅刻

もしインターンの日に寝坊してしまったり、電車やバスが運休・遅延してしまったりした場合は、規定の出社時刻に遅れてしまうこともあるかもしれません。

どのような理由であれ、社会人として遅刻は厳禁です。

長期インターンの期間中に一度ならまだしも、何度も繰り返すことは決して許されません。

ただし、一度でも長期インターンで遅刻するようなことがあれば、志望先の企業に好印象を残すことは難しくなってしまいます。

起きる時間や天気の状況を見て、始業時間に遅れないように細心の注意を払いましょう。

もしそのような事態に陥っても、しっかりとした対処をすることで悪い印象になることを避けられるので、どうしても遅刻しそうな場合は落ち着いて対処してください。

不適切な服装を選んでしまう

特に指定のない場合に、私服でインターンに参加してしまう学生が多いようです。

服装の指定がされていない場合は、基本リクルートスーツで参加しましょう。

普段着・私服などと企業から指定された場合も、いわゆるオフィスカジュアルを意識するのが基本です。

男性であればジャケットに襟付きのシャツ、チノパンになります。

女性の場合はジャケット・ブラウス、またはワンピースがオフィスカジュアルに該当します。

足下は男性であれば革靴、女性はヒールが低めのパンプスを履くのが一般的です。

黒・グレー・紺・白・ベージュなど、落ち着いた色味のものを選びましょう。

派手な髪型や明るい髪色、目立つネイルやアクセサリーも避けるべきです。

学生だからといってアルバイトのような感覚で参加してしまうと、企業からの印象が悪くなってしまうので注意しましょう。

メールや電話対応のミス・報連相のおこたり

学生は、インターン中に会社で起きたことや業務内容の報連相をおこたってしまうことがよくあります。

良いことでも悪いことでも、起こったことを隠したり言い訳をしたりするのではなく、事実をそのまま報告しなくてはいけません。

さらに社会人の報連相は、起きたことだけを報告すれば良いわけではなく、過程や自身の考えまでを簡潔に伝えることが必要になります。

また、社会人としてのビジネスメールや電話対応の失敗も多く見られる失敗です。

言葉づかいはもちろん、時間帯や電話の切り方まで失礼のないように対応しなくてはいけません。

今までにビジネスメールを送ったことがなかったり、お客様への電話対応の経験がなかったりする学生は少なくありませんので、失礼なことをしてしまう前に、一度上司に確認をするのが良いでしょう。

お客様からのクレーム

インターン中に、お客様からクレームを受けることもあります。

お客様や取引先にとっては、こちらが社員でもインターン生でも関係ありません。

学生だから仕方ないとミスを許してくださるお客様もいらっしゃるかもしれませんが、そのようなケースはまれだと思ってください。

期間中はインターン先の企業の社員として仕事をしなくてはならないので、自身の技術力や接客時の言動などに対してクレームが入ることも、もちろんあります。

インターンの受け入れ企業も、インターン生に完璧を求めているわけではありません。

学生がミスしたり、それにクレームが入ったりすることは承知のうえでインターン生を受け入れています。

そのためミスしたことよりも、それを繰り返さないことや、隠さないで上司にきちんと報告して対処することが一番重要です。

守秘義務違反

いわゆる情報漏えいに該当します。

SNSに機密事項を書いてしまうなど、軽い気持ちでしてしまった言動が、守秘義務違反になることもあるので注意してください。

インターンの際には、初日に「職務上で知り得た情報は社外に漏らさない」という守秘義務が記載された誓約書を提出するのが一般的です。

もし誓約書の守秘義務を破って企業に損害を与えた場合は、損害賠償を請求される可能性があることを忘れてはいけません。

家族や友達との会話、SNSなどで口をすべらせてしまわないようにしましょう。

また注意してほしいのが、機密事項だけでなくインターン先の企業・社員の悪口を話したりSNSで発信したりするのも厳禁だということです。

社名や人名を匿名にしても、業界関係者であればわかる情報もあります。

もし取引先の目に触れた場合、インターン先の企業の信用を損なうことになってしまうのです。

長期インターンで失敗してしまったときの対処法は?

長期インターンで、学生がしてしまいがちな失敗をいくつかご紹介しました。

それでは、実際にインターンの最中に上記のような失敗をしてしまったら、どのように対処するのが良いでしょうか。

企業は学生がミスすることを前提にインターン受け入れをしているので、一度失敗してしまったからといって、それだけで就活に響くことはありません。

学生には失敗してしまったとき、適切に対処することが求められています。

もし長期インターンで失敗してしまったときはどのような行動が必要か、ご紹介します。

すぐに連絡する

インターン中に自身の失敗に気づいたら、少しでも早く担当者に連絡しましょう。

現在の状況を早めに伝えることで、連絡を受けた担当者が対処法を考えるための時間を作れます。

たとえば、遅刻してしまうことが懸念されるような場合は「始業時間に遅れます」という事実だけではなく、「電車が遅れており、10分ほど遅刻してしまいます。始業時刻に間に合わないのですが、本日の業務に参加することは可能でしょうか。」のように、理由や詳細、予定を先回りして考えた相談をできるようにしましょう。

失敗が確定してからではなく、そのような事態が起こると予期できた段階で連絡を入れることで、大きな失敗につながることを防げます。

企業にかかる迷惑を最小限に抑えるためにも、早めに連絡することを心がけましょう。

素直に謝る

社会人として、失敗してしまったときに必要なのは、素直に失敗を認めて謝罪することです。

失敗をしない人は社会人でも滅多いませんし、ましてやインターン参加中の学生であれば完璧に業務をこなせる人はいないと思います。

しかし、失敗してしまったことによって企業やお客様に迷惑をかけてしまったことに変わりはありません。

失敗の原因となったことを並べて言い訳したり、慣れていないから仕方ないと開き直ったりするのではなく、自身がしてしまったミスと、それによって迷惑をかけてしまったことに対して素直に謝りましょう。

もし失敗してしまっても、素直に謝ったり、リカバリーしてくれた上司に対してお礼を言えたりする学生は企業からも好印象です。

嘘はつかない

もし失敗してしまったとしても、嘘をつくのはいけません。

失敗したと思われたくない気持ちや、怒られたくないという気持ちは誰しももっているので、おかしいことではありません。

しかし、だからといって失敗したことを嘘で誤魔化してしまうと、解決が遅れることに加えて自身の成長にもつながらないのです。

相手はその企業で日々職務経験を積んでいるプロなので、インターン生の嘘など見抜けてしまいます。

仮に嘘がばれなかったとしても、確実にトラブルの解決は遅れてしまいます。

さらに、嘘をついたことで失敗を回避できたという経験から、次に失敗したときも嘘をつくようになってしまうのです。

企業からの印象も悪くなり自身の成長も妨げられ、良いことは何もありませんので嘘をつくのはやめましょう。

ミスが再発しないようにする

失敗しないようにすることよりも大切なのは、同じ失敗を繰り返さないようにすることです。

何度も言いますが、すべての業務を完璧にこなせる人は、長年勤めている社員でも滅多にいません。

とりわけインターン参加中の学生は、業務を完璧にこなせないと受け入れ企業もわかっているので、滅多なことがない限りインターン生の失敗を責めるようなことはしないでしょう。

また、失敗した経験から学んでこれからの業務に活かすこともできるので、失敗は決して悪いことではありません。

しかし、同じ失敗を何度も繰り返してしまうのは、あまり印象が良くないことをしっかりと念頭に置いておきましょう。

わからないことを教わるのは悪いことではありませんが、何度も繰り返すと話を聞いていないと思われたり、反省していないと思われたりしてしまいます。

失敗してしまったら自身の行動を振り返って、再発を防ぐように努めましょう。

いつまでも引きずらない

インターン中にミスをしてしまうと「評価が下がったのではないか」「本選考に響いたらどうしよう」などと悪い方向へ考えてしまうかもしれません。

自身の失敗を振り返って反省する気持ちは大切ですが、自責の念をもち続けるのは逆効果になってしまいますので、注意しましょう。

長期インターンを開催している企業は、即戦力が欲しくて募集をかけているのではありません。

能力や成果よりも熱意や仕事に対する姿勢など、学生の本質を見定めていると考えてください。

いつまでも失敗を引きずって落ち込んでいる人物は、周囲まで暗い気持ちにさせてしまったり、失敗を気にしすぎて別の失敗を引き起こしたりしてしまったりすることもあります。

そのような人物に対しては、言うまでもなく好印象ではありません。

自身の精神状態を良好に保つためにも、一度の失敗を引きずりすぎないことが大切です。

これはNG!長期インターンで失敗してもこれはしてはいけない!

インターン中に失敗したときの対処法をご紹介しました。

長期インターンは「本選考を有利に進めるため参加する」という動機もありますが、実際の現場で職務経験を積める貴重な機会でもあります。

失敗はしないに越したことはありませんが、悪いことではありません。

それも1つの経験だと前向きにとらえて、改善していく姿勢をもちましょう。

しかし、その際の対応次第ではかなり印象が悪くなってしまうこともありますので、注意が必要です。

続いては、失敗したときにこれだけはしてはいけないNG対応をご紹介します。

自分だけで対処しようとする

失敗したときにしてはいけない対応として、自分だけで対処しようとすることがあげられます。

インターン生は参加する学生のほとんどが未経験で、知らないことの方が多いのは当たり前です。

失敗してしまったときに自分だけでその場を切り抜ける方法は、経験がないとそう簡単に思いつくものではありません。

また仮に思いついたとしても、インターン生が許可されている業務は限られているため、その措置を実行しようと判断する権限もありません。

失敗したことがばれたくない気持ちはわかりますが、自分だけで解決しようとすると余計にこじれてしまうことの方が多いのです。

ミスをしてしまったときは速やかに上司に報告し、指示を待ちましょう。

決して自分だけで解決しようとしてはいけません。

ミスを隠す

ミスを隠すことも、失敗したときにしてはいけない対応です。

失敗してしまったときの対処法として「報連相をしっかり行う」という例をあげましたが、反対に失敗は決して隠すべきではありません。

失敗したことがばれて評価が下がることや、怒られてしまうことをおそれる気持ちはわかりますが、その場でミスを隠せたとしてもいつかは明らかになってしまいます。

むしろ時間が経ってから失敗したことが判明した場合、問題が大きくなっていたり、嘘をついていたことで信頼を失ったりする可能性も十分あり得ます。

自分の成長のためにも、してしまった失敗は隠さず速やかに報告しましょう。

自分の何がいけなかったのかを反省して、上司からのアドバイスを次に活かすことができます。

その場しのぎの嘘をつくのではなく、ミスは必ず報告しましょう。

他人に責任転嫁する

失敗したときにしてはいけない対応の1つとして、他人に責任転嫁することがあげられます。

失敗してしまい問い詰められたとき、思わず言い訳してしまうインターン生は少なくありません。

しかしミスを指摘されたときは、素直に認めて謝罪することが社会人としてのマナーであり、言い訳をしてしまう学生はあまり印象が良くありません。

なかでも、自分の失敗を他人の過失として責任転嫁することはやめましょう。

もし本当に自分に責任がなく他人の過失だと思っていたとしても、「自分が指摘されたことを他人になすりつける」人物を欲しいと思う企業はありません。

その場合には、自身の悪かったことを振り返って謝罪したうえで、失敗してしまった原因の詳細を伝えましょう。

しかし原則は、自分が指摘された問題は自分の失敗であるととらえて、自身の成長に活かすのが良いです。

おわりに

長期インターンでありがちな失敗と、その対処法をいくつかご紹介しました。

長期インターンは本選考に有利なシステムではありますが、一歩間違えれば悪い印象を残して終わってしまう可能性もあるのです。

しかし、せっかく現場での貴重な経験ができる機会なので、評価のことばかり考えて精神的に追い詰められすぎることがないようにしてください。

肩の力を抜いて、社会人として恥ずかしくない行いをすれば、企業にも好印象を残せるでしょう。

柴田貴司
監修者

明治大学院卒業後、就活メディア運営|自社メディア「就活市場」「Digmedia」「ベンチャー就活ナビ」などの運営を軸に、年間10万人の就活生の内定獲得をサポート

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