エントリーシートの証明写真はどこで撮る?撮影時のポイントも同時に解説

エントリーシートの証明写真はどこで撮る?撮影時のポイントも同時に解説

 

【エントリーシートの証明写真】はじめに 

就職活動を始めると、面接の前に、まずはエントリーシートを会社に提出します。

このエントリーシートに貼る証明写真は、どんなものを貼ったら良いのか、悩まれる人もいるでしょう。

エントリーシートの選考で落とされ、面接までこぎつけないこともあるのです。

少なくとも「証明写真が原因で、選考から振り落とされたのではないか」と後悔することのないよう、ここではエントリーシートにふさわしい証明写真の解説をしていきましょう。

【エントリーシートの証明写真】撮影方法はいくつかある 

エントリーシートの証明写真はどこで撮影しようと考えていますか。

証明写真の撮影方法には、選択肢がいくつかあります。

「できるだけお金をかけないで済ませたい」と考える人もいれば、「多少お金をかけても、後悔のない良い写真を撮りたい」と考える人もいるでしょう。

就職活動における証明写真を、どう位置づけているかで、人それぞれ考え方は違ってきます。

ここではそれぞれのメリット、デメリットを見ながらエントリーシートの証明写真を撮影する方法について、考えてみましょう。

写真館 

就職活動用の証明写真は、写真館で撮影してもらうのが昔ながらの一般的な方法です。

誰でも一度は七五三や成人式で、家族と写真館を訪れたことがあるでしょう。

また、写真館を利用したことはなくても、街で写真館の前を通りかかったことはあるはずです。

写真館の外には着物を着たお見合い写真のような女性の写真や、お宮参りの家族写真、成人式の振り袖姿の写真などが飾られていることも多く、記念日など特別なイメージをもっている方も多いかもしれません。

そのため「証明写真を撮影するために、わざわざ写真館に足を運ぶのは仰々しいかもしれない」と考えている人もいるでしょう。

しかし、最近でもなお、エントリーシートの証明写真を写真館で撮ってもらう方法は、王道といえます。

プロにきれいな写真を撮ってもらえ、焼き増しもしてもらえます。

ただし、出来上がりまでに時間がかかることと、ほかの方法に比べ、料金が高いのはデメリットです。

スピード写真 

「証明写真といえば、スピード写真機で撮影するものだ」と考えている人もいるかもしれません。

もちろん、就職活動で使う証明写真も、スピード写真で撮影してかまいません。

スピード写真は、駅や街角、またカメラ屋の前などに設置してあり、急いでいるときは非常に便利です。

1回の撮影で、数回取り直しができます。

決められた回数以上は、再度お金を投入して、撮影をやり直す必要があるのです。

大抵の機械は、1回の撮影につき、700円〜1000円ほどの料金で、4枚から6枚くらいの写真ができ上がります。

Web上でエントリーシートを提出する場合は、データをスマートフォンにダウンロードできる機種を選んで撮影すると良いでしょう。

しかし、プロのカメラマンに撮ってもらうのと違い、納得のいく仕上がりを期待することは難しい点がデメリットです。

スマートフォンアプリ 

最近では、スマートフォンで証明写真を撮れるアプリが登場しています。

代表的なアプリに、「履歴書カメラ」や「美肌証明写真」、「Bizi ID」などがあります。

アプリそれぞれに特徴はありますが、これらのアプリは無料でダウンロードできるので、お金がかからないのはメリットです。

彩度の調整をはじめ、画質の調整ができる機能もありますので、欲しい機能でアプリを選べます。

家にプリンターがない人の場合は、コンビニで印刷できる機能があるアプリを選ぶと良いでしょう。

ただし、きれいに撮影するにはさまざまな工夫が必要です。

エントリーシートの写真として使う場合には、背景をはじめ、注意しなければならないことが多くあります。

エントリーシートに使う写真の撮影方法としては、一概に手軽な撮影方法とはいえません。

【エントリーシートの証明写真】撮影時のポイント

エントリーシートの写真を撮影するときには、どんな方法で撮影するにも、注意すべきポイントがあります。

基本は本人確認に使われ、写真うつりだけで落とされるとは考えにくいですが、第一印象は非常に大切です。

写真から想像される人物像が社風にあっているか、また「一緒に仕事がしたい」と思わせるイメージかどうかは、就職活動において重要なポイントです。

清潔さ、誠実さ、素直さを感じさせる写真にするポイントを押さえて、撮影に臨みましょう。

①髪型は面接時と同じようにする 

髪型は面接と同じようにしておきます。

エントリーシートでの選考を突破しないと、面接に進めない場合も少なくありません。

面接前の証明写真の顔が、企業にとっての第一印象になるのです。

自分の代わりに、先に自分の写真が面接に行く、というつもりで撮影しましょう。

男性は、黒髪で長さは短めに、耳にかからない長さが好ましいでしょう。

前髪は額が隠れないようにした方が、すっきりと清潔感を与えられます。

女性の場合も基本は黒髪です。

長い場合は、後ろで1つにまとめます。

ショートの場合でも、顔まわりは髪がかからないよう、すっきりとさせておきましょう。

特に写真うつりを考えると、顔まわりに髪がかかると影になり、暗い印象になるので注意しましょう。

②基本的にスーツを着る 

髪型やメイクと同じく、服装も基本的には面接の場合と同じと考えましょう。

リクルートスーツを準備しているなら、それを着用するのがおすすめです。

一般的にリクルートスーツとして販売されているものは、シンプルにできていています。

清潔感があり、面接官に良い印象を与えるように作られているのです。

具体的には、無地の黒で2つボタンのスーツに、白の無地ワイヤシャツが基本です。

ネクタイは、写真うつりを考えると、少し濃い色味の方が引き締まって見えます。

柄はストライプなど、シンプルで清潔感のあるものを選びましょう。

上着のボタンは、上の1つだけを留め、下のボタンは留めません。

写真には写らない場所ですが、全体の印象に響きますので面接のときと同じように留めておきましょう。

③メイクはナチュラルに 

女性の場合は、メイクについても基本的には面接時と同じです。

ナチュラルメイクを心がけましょう。

就職活動のメイクのポイントは清潔感が第一です。

流行を取り入れた、派手なメイクは就職活動にふさわしくありません。

また、普段メイクをしない人でも、ノーメイクはNGです。

写真に写ることを考えると、少し明るめのメイクがおすすめです。

ただし、ファンデーションの色が首の色と合っているかは十分に注意しましょう。

アイシャドーはベージュやブラウン系、リップはコーラルやピンク系が無難です。

チークは肌の色に合ったものを使用し、血色を良く仕上げると、はつらつとした明るい印象になります。

志望する業界によって、より華やかさを出したい場合も、清潔感がアピールできるようなメイクを心がけましょう。

④背筋を伸ばしつつまっすぐ前を見る 

近年は、普段スマートフォンを見る時間が長いせいか、特に若い年代に猫背気味の人が多いように感じます。

姿勢が悪いと、見た目の印象がどこか暗く、だらしない印象になりがちです。

反対に、背筋が伸びた良い姿勢の人は、はつらつと明るく前向きな性格の人のように見えます。

証明写真というと、顔の写りばかりを気にする人が多いかと思います。

しかし実際には、写真うつりの良し悪しは、姿勢に影響されていることも少なくありません。

相手が受ける印象は、顔だけでなく、姿勢にも左右されます。

特に写真では、姿勢が悪いと顔が影になって、大切な第一印象が暗い人のようになってしまいます。

背筋をまっすぐ伸ばし、まっすぐ前を見て良い姿勢で撮影しましょう。

⑤口角を少しだけ上げる

口角を少し上げると、明るい印象になります。

ここでのポイントは、「少しだけ」というところです。

明るい印象をもってもらいたいと思えば、笑顔の証明写真を貼りたいところでしょう。

しかし、歯が見えるような笑顔は、誠実さをアピールする必要がある、エントリーシートのような写真にはふさわしくありません。

理想は、やわらかい微笑みです。

少しだけ口角を上げてみてください。

それだけで、微笑んでいるような顔に写ります。

脳科学的にも、口角を上げると、明るい気持ちになるといわれています。

作り笑顔ではなく、本当に明るい気持ちになった顔を撮影できることが理想です。

⑥アプリで撮影するならスマートフォンの角度に注意

自分でスマートフォンを使って撮影する場合には、いくつか注意すべきことがあります。

特に、撮影するときのスマートフォンの角度を定める際は、顔に影ができて暗い表情に見えていないか、目線がまっすぐ前を向いているか、などの確認をしましょう。

自分で撮影する場合は、まっすぐ前を向いた良い姿勢で写るのは難しく、顔の角度なども不自然にならないよう注意が必要です。

また、スマートフォンを持って撮影すると、どうしても服にシワがよってしまいます。

できれば、スタンドなどを利用するか、友人に撮影してもらうと良いでしょう。

部屋の照明や背景にも注意して撮影してください。

【エントリーシートの証明写真】証明写真の撮影は写真館に頼むのがおすすめ

証明写真は、スピード写真でも、スマートフォンのアプリでも撮影することができます。

しかし、エントリーシートに貼る場合は、やはり写真館でプロに撮影してもらうのがおすすめです。

ほかの方法で撮影する場合と比べると料金は高くなりますが、写真館での撮影にはほかにはないメリットがあります。

ただし、写真館で撮影してもらう際は、写真の受け取りまでの時間も考慮して、余裕をもって予約しましょう。

ここでは、写真館での撮影をおすすめする理由についてお伝えしたいと思います。

理由1 スタッフがしっかりと撮影してくれる

運転免許証の写真は、自分の思うような良い表情で写るのがなかなか難しいのは、免許証をお持ちの方ならおわかりかと思います。

カメラの向こうに誰もいないスピード写真ではなおさらでしょう。

一方、写真館ではプロがしっかりと撮影してくれます。

就職活動の証明写真にふさわしい表情や姿勢についても、アドバイスをしてもらえます。

さらに、印象の良くなる表情を引き出して撮影をしてもらえるのです。

また、自分1人では、行き届かない服装の乱れや髪の乱れなど、身だしなみにも気を配って撮影してもらえるので安心です。

やはり自分で撮影するのと、プロにお願いするのでは、仕上がりには大きな差が出ます。

就活生のために、志望業界によってメイクや髪型もお任せできる写真館もあるようです。

理由2 レタッチ(修正)をしてくれる写真館もある

せっかく写真館を予約したのに、当日になって肌のコンディションが万全でないこともあります。

特に就職活動中は忙しくストレスもあり、ニキビやクマができがちです。

そのようなとき、レタッチをしてもらえる写真館だと安心です。

レタッチとは画像修正のことを意味しています。

証明写真が見映えの良い仕上がりになるよう、写真館のスタッフが手を加えてくれるサービスです。

男性ですと、朝きちんとひげを剃って来たのにもかかわらず、写真館の撮影が夕方になってしまい、ひげが目立ってきてしまうこともあるでしょう。

もともとひげが濃くて、ひげそり跡が気になる場合もレタッチで目立たないよう修正してもらえます。

生まれつき明るい髪色の人の場合、光の加減でより明るく写ってしまう場合があるかもしれません。

その場合は就職活動用の写真にふさわしく、暗い髪色に修正してもらうこともできます。

理由3 焼き増しにも対応してくれる

ほとんどの就活生が、エントリーシートを15社〜20社以上の会社に提出しています。

用意しておいた証明写真が足りなくなってしまうこともあるでしょう。

写真館で撮影した場合、焼き増しにも1枚から対応してもらえるところが多いので安心です。

スピード写真で撮影した場合も、スマートフォンにデータをもらえる機種が存在します。

コンビニや、自宅のプリンターで焼き増しすることは可能です。

しかし、きれいにトリミングするのは、思ったより難しく、就職活動などの重要な場面で使用するにはおすすめできません。

また、つながった状態の写真を、きれいに切り取る作業も思うより大変です。

写真館での焼き増しは、注文したサイズで受け取れるので、この点においても安心です。

ただし、焼き増しが可能な期限は写真館により違います。

写真館を選ぶ際は必ず期限を確認してください。

【エントリーシートの証明写真】エントリーシートに証明写真を貼る際のポイント

証明写真が出来上がったら、次はエントリーシートに貼る際のポイントを押さえましょう。

せっかくきれいに撮影した証明写真も、貼り方を間違えてしまっては台無しです。

特に最近では、エントリーシートを紙で提出するのではなく、Web上で提出させる企業も増えています。

Web上での提出は、慣れていない人も多いと思います。

エントリーシートの記入を完璧に済ませ、いざ証明写真をアップロードしようというときになって慌てることのないよう、事前に確認しておきましょう。

①写真の大きさは「縦40mm×横30mm」が基本

証明写真はその使用用途によって、サイズが決まっているものもあります。

たとえば、マイナンバーカードの写真の大きさは「縦45mm×横35mm」です。

パスポートの場合は「縦45mm×横350mm」、運転免許証は「縦30mm×240mm」です。

それでは、エントリーシートに貼る場合はどうでしょうか。

一般的には、履歴書やエントリーシートに貼る場合の写真サイズは「縦40mm×横30mm」が基本です。

しかし、大学の指定の履歴書を使う場合など、違うサイズを指定されることもありますので、必ず確認しておきましょう。

②写真の裏に名前や学校名を書く

写真を貼る前に、写真の裏に自分の名前と学校名、できれば学部学科も書いておきましょう。

これはエントリーシートを提出したあと、万が一、どこかのタイミングで写真がはがれてしまったときの対策です。

筆記具は、ボールペンでは筆圧で表側の写真に影響するおそれがあります。

油性のフェルトペンを使うのが無難です。

はがれないに越したことはないので、名前と学校名を書いたらテープのりでしっかりと貼っておきましょう。

もしものときの対策ですが、念には念を入れて、後悔のない就職活動にしましょう。

③3ヶ月以内に撮影した証明写真を使う

本人確認をするための証明写真には使用期限があります。

古い写真は使わないようにしましょう。

常識的な使用期限は通常3ヶ月です。

実際の面接時に、髪が伸びすぎていたり、太ったり痩せたりしてイメージが変わってしまわないよう、就職活動が長引いた場合は写真を撮り直した方が無難です。

企業は、エントリーシートの内容と証明写真を見て、ある程度の人物像のイメージをしていると考えられます。

面接官に「古い写真を貼ってきているのでは」と思われてしまうと、不誠実な印象を与えてしまい、志望の意欲も伝わらない結果になってしまいます。

④Web提出の際は拡張子に注意

最近では、エントリーシートをWeb上で提出させる企業も少なくありません。

この場合は、証明写真を貼って提出するときと違う、注意すべき点がいくつかあります。

まずは写真のサイズです。

紙の場合の縦×横の長さの指定ではなく、px(ピクセル)で指定されることが多いです。

基本のサイズは「縦560px×横420px」または「縦600px×横450px」ですが、必ず企業側でサイズの指定がないかを確認しましょう。

また、拡張子にも注意が必要です。

写真の拡張子は基本jpgpngです。

正しい拡張子でないとアップロードできません。

拡張子もしっかり確認しましょう。

【エントリーシートの証明写真】まとめ

エントリーシートの証明写真は、面接時の本人確認のために使用するのが基本です。

しかし面接を前にした選考の際に、エントリーシートの内容だけを見て、証明写真は見ないという企業はありません。

エントリーシートの記入内容と一緒に証明写真も見たうえで、総合して志望者の人物像をイメージされていると思って良いでしょう。

つまり、エントリーシートの証明写真は、企業にとって自分の第一印象となります。

できるだけ良い印象をもってもらい、後悔しない就職活動にするため、万全の証明写真で挑むことをおすすめします。

柴田貴司
監修者

明治大学院卒業後、就活メディア運営|自社メディア「就活市場」「Digmedia」「ベンチャー就活ナビ」などの運営を軸に、年間10万人の就活生の内定獲得をサポート

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