就活の選考においては自分の長所や短所について質問される機会は多いため、事前に回答を考えておく必要があります。
しかし、短所は思いついても、自分の長所がわからずに悩んでいる人も多いのではないでしょうか。
自分の長所がわからないままではエントリーシートの設問にも回答が書けず、面接では言葉に詰まってしまいますよね。
これでは面接担当者からマイナス評価を受けかねません。
そこで、本記事では自分の長所がわからない要因を探り、思いついた短所を長所に置き換える方法について解説します。
この記事を読んで長所・短所を見つめ直し、就活・転職に役立ててください。
- 企業が長所を聞く理由
- 自分の長所の見つけ方
- 企業に伝えるべき長所とは
- 長所を伝える際のポイント
- 短所から長所の言い換え例
- 長所が思いつかない人
- どんな長所を伝えるべきか悩んでいる人
- 企業に響く長所を伝えたい人
目次[目次を全て表示する]
【自分の長所がわからない】企業が長所を聞く理由
就活・転職の場で企業から長所を聞かれたら、希望する職種に向いている長所を述べてアピールします。
自分の長所を知ることは就活・転職の場では重要なポイントになるのです。
しかし、自分の長所がわからないと、自己アピールに繋げることはできませんよね。
では、長所がわからない場合の解決策はあるのでしょうか。
自分の長所がわからないと悩んでいる人は、まず企業が長所を聞く理由を考えてみましょう。
企業が志望者の長所を聞く理由を理解することで、企業側が高評価を与えるポイントが見えてきます。
企業が長所を聞く理由を以下で解説しているので確認しておきましょう。
- 自分を客観視できているか確認するため
- 社風に合った人物かを確認するため
自分を客観視できているか確認するため
企業が長所を聞く理由の1つは、志望者が自分をどれだけ客観視できているか確認したいためです。
自分を客観視できるとは、長所・短所を含めて自分を分析し、物事を冷静に見つめられる人のこと。
あなたが仕事において冷静な判断を求められる場面に遭遇した場合、問題の裏表をしっかり分析する力があるかどうかを見ているのです。
また、自己アピールするには、担当者に自分の長所を上手く伝える力も必要になります。
自分の長所を担当者に論理的に伝え、納得させる力をもっている人は高評価に繋げられるでしょう。
社風に合った人物かを確認するため
企業は自社に貢献してくれる人、活躍できる人を採用したいと考えています。
そのため、志望者の長所を聞いて自社の社風や求める人物像に合っているかを判断しているのです。
優れた長所をもつ人材であっても、自社の社風に合っていなければ、業務で活かしきれず活躍は難しいですよね。
企業ではこのようなミスマッチを防ぐために、エントリーシートや面接で事前に確認しています。
志望者は企業の社風や求める人物像を研究し、入社後は自分の長所をどのように活かせるのかアピールするのが重要なポイントです。
「自分の長所が見つけられずに困っている」
「自分の長所を見つけるにはどうしたらいいの?」
「どうしたら短所を長所に言い換えることができるの?」
就職活動や転職活動をする上で、欠かせないのが自分の長所を見つけ、アピールすることです。
しかし、自分の長所を積極的にアピールし慣れていない日本人には、少々難しいと感じる部分があるのではないでしょうか。
本記事では、自分の長所の見つけ方や、長所が見つけにくい理由・その具体例について解説しています。
長所の発見やアピールは、就職活動や転職活動をする上で避けては通れない道ですが、長所の発見のヒントは案外身近なところに隠れていることもあります。
この記事を読むことで、自分の長所を見つめ直すことができるでしょう。
長所の見つけ方がわからずに困っているという方は、ぜひ参考にしてみてください。
【自分の長所がわからない】 自分の長所が見つからない理由
日本人は、自分の長所を自分で把握し、アピールするのが苦手だと言われています。
では、そもそもどうして長所を見つけるのが難しいのでしょうか。
ここでは、自分の長所が見つからない理由について解説していきます。
長所が見つからない理由を探ることで、発見するヒントになるでしょう。
- 褒められた経験が多くない
- 自分に厳しすぎる
- 自分に自信が持てない
- 明確に長所と言えるのかわからない
1:褒められた経験が多くない
まずは、褒められた経験が多くないという理由です。
生きている中で、誰かから褒められるという経験は少なからず一度はあるでしょう。
しかし、あまり他人から褒められた経験がない場合は、自分の長所を自覚するのが難しい傾向があります。
他人が心の中で、「この人の長所はこんなところだな」と思っていても、それを実際言葉にして褒めてもらえないと、自分自身では長所を把握することは難しいでしょう。
2:自分に厳しすぎる
自身が自分に厳しいあまり、周りから褒められてもそれを長所だと自覚することができないということもあります。
周りから見れば「長所だとアピールできるのに」と思われていても、自分が気持ちをセーブしてしまっているため、長所だと思えていない可能性があります。
周りから褒められたことは、素直に長所だと自覚して良いでしょう。
3:自分に自信が持てない
自分に自信が持てないあまり、他人から褒められた長所を長所だと認識できず、長所がないと勘違いしてしまっている可能性もあります。
自信のなさは、就活や転職活動に現れてしまうため、ある程度は自分の長所だと認めて積極的にアピールしていきましょう。
4:明確に長所と言えるのかわからない
自分自身が少しだけ得意だな、いいところだなと思っているところがあったとしても、それを長所だと言えるのかわからないという人もいるでしょう。
長所を自覚しにくく、アピールすることに慣れていない日本人にとっては、このような不安を抱いている人も多いのではないでしょうか。
【自分の長所がわからない】長所の一覧
自分の長所を上手く言語化できない場合は、以下の長所一覧表を参考にしてください。
長所が具体的に書かれているので、アピールしやすく、志望企業の社風に合うものを選びましょう。
- 誠実
- 穏やか
- 努力家
- 向上心
- 真面目
- 主体的
- 協調性
- 明るい
- 几帳面
- 思いやり
- 責任感が強い
- 継続力がある
- 忍耐力がある
- 論理的思考力
- ヒアリング力
- 気配がりできる
- リーダーシップ
- ポジティブ思考
- 冷静な判断ができる
- コミュニケーション能力
- チャレンジ精神が旺盛である
- 指摘に素直に耳を傾けられる
長所一覧は以下にも記載されています。
自分に当てはまる長所がないか、チェックしてみてください
【自分の長所がわからない】自分の長所を見つける方法
「長所を見つけなければ」と考えると、どうしても頭を抱えてしまう人も多いでしょう。
では、自分の長所を見つけるためにはどのようにしたら良いのでしょうか。
ここからは、自分の長所を見つける方法を7つご紹介しています。
あまり難しく考えず、日常生活の延長の中から発見しようとすると案外簡単に見つかることもあります。
- 自分の得意なことは何かを考える
- 短所から導き出す
- 褒められた経験を思い出す
- 家族や友人に聞いてみる
- 診断ツールを利用してみる
得意なことから考える
自分の長所がわからない方は、自分の得意なことが何かを一度考えてみるのも良いでしょう。
長所は得意なことの延長戦に転がっている可能性が非常に高いからです。
よって、一度自分の得意なことについて、まずは考えてみることが重要です。
自分にとっては大したことがないようなことでも、周りから見たら立派な長所になる可能性も非常に高いからです。
「どうしてあの人はこんな簡単なこともできないのだろう?」と日常生活の中で思ったことはあるかもしれません。
しかし、それは相手が悪いのではなく、「あなたにしかできないこと」なのかもしれません。
普段の生活の中で、自分の得意なことが何かを考えてみることで、自分の長所が何か導き出せる可能性もあるので、一度色々と思考をめぐらせてみましょう。
もし思いつかない場合は、周りの人に聞いてみるのも選択肢の一つです。
短所から導き出す
次に、短所から導き出すという方法もあります。
長所と短所は真逆であり、密接に結びついているものです。
短所をポジティブな言い回しに言い換えることで立派な長所に変化します。
自分が短所だと思っていることも、視点を変えて言い換えてみると長所になるため、おすすめの見つけ方の一つです。
本記事では、短所を長所に言い換える方法を後述するため、ぜひ参考にして考えてみてください。
褒められた経験を思い出す
また、褒められた経験を思い出してみるのも効果的です。
他人から褒められるということは、他人よりもその行動や思考が優れ、秀でているということになります。
自分では当たり前だと思っていたことも、他人から見れば長所であることもあるでしょう。
褒められた経験から長所が見つかるのは珍しくありません。
些細なことでも、褒められた経験を思い出してみましょう。
家族や友人に聞いてみる
家族や友人など身近な人に聞いてみるのもおすすめです。
他人の意見を聞くことで、自分では気づいていなかった意外な長所を発見できることもあります。
特に普段一緒に生活している家族や、長い時間を共にしてきた友人などは、あなた自身が気づいていない長所に気づいている可能性があります。
家族や仲の良い友人であれば、気を使わずに素直に意見を聞かせてくれるでしょう。
過去の出来事を振り返る
過去の出来事を振り返るのも、自分の長所について考える際に非常に重要な対策の一つであると言えるでしょう。
下記の2つの対策をしっかりと行うことができれば、自分についてより深く理解できるでしょう。
自分史
自分の長所がわからない人は、一度自分史を使って過去の自分を振り返ってみるのも選択肢の一つと言えます。
自分史とは、過去から現在までを振り返り、起こった出来事に関する共通点や全体の傾向などを見つけるためのフォーマットです。
成功体験からあなたの長所が何か、それがどのように活きたのかがわかる可能性もあります。
また、失敗した体験、挫折の体験についても、余裕があれば振り返ってみるのも良いでしょう。
それをバネにして、あなたが長所を磨いてきた可能性もあるかもしれません。
自分史の作成方法についてはこちらの記事で詳しく紹介しているので、ぜひ併せて確認してください。
モチベーショングラフ
モチベーショングラフを活用するのも、自分についてより深く理解する上で重要な対策の一つです。
モチベーショングラフを用いれば、あなたの今までのモチベーションの変化について理解することができます。
自分がどのような状況で本領を発揮することができるのか、やる気を持って業務に取り組むことができるのかについて考えることができます。
また、条件や状況についても理解することができますし、反対に自分がどのような場面でやる気をなくしてしまうかについても掘り下げることができます。
どのような時に頑張れるかで、あなたの長所がわかる可能性もあります。
ぜひモチベーショングラフを使って、自分がどのような時にテンションが上がるのかについて考えてみると良いでしょう。
モチベーショングラフの活用方法についてはこちらの記事で詳しく紹介しているので、併せて確認してみてください。
診断ツールを利用してみる
それでも長所が見つからないという場合は、診断ツールの活用を検討してみましょう。
大手就職情報サイトでは、自身の物事の考え方や行動の仕方などから、長所と短所を診断してくれるツールが公開されています。
いくつかの質問に答えるだけで、強みやアピールポイントが結果として表示されるため、参考にするのも良いでしょう。
周りと同じような結果や、特に印象に残らない結果が出てしまう場合は、その診断結果を元にして肉付けしていくことでオリジナリティのあるものに仕上げることもできるでしょう。
診断ツールは誰でも気軽に利用できるため、一度試してみるのもおすすめです。
エージェントに相談する
自分の長所が見つかりそうにないときは、就活のプロであるエージェントに相談してみましょう。
エージェントは自己分析、面接対策、企業分析、求人の紹介など、内定が決まるまで専任の担当者があなたをサポートします。
自分では偏りがちな企業選びも、エージェントのアドバイスでより広い視野で探せるようになり、豊富な求人の中から見つけられるでしょう。
納得できる内定を獲得するまで、準備と時間が必要です。
自分の長所が見つからないと悩んでいるなら、まずはエージェントに現状を率直に伝えてください。
希望する企業から内定を獲得するために、エージェントのサポートをぜひ活用しましょう。
【自分の長所がわからない】短所から変換した長所の例
これまでに長所は短所の裏返しであり、密接に結びついているとご説明してきました。
自分では短所だと思っていることも、言い換えることで立派な長所としてアピールできるでしょう。
ここからは、短所から変換した長所の例を5つご紹介します。
具体的な例を見ることで、長所を書き出すことができる可能性もあります。
ぜひ参考にしてみてください。
以下の記事もぜひ参考にしてください!
1:短所が「傷つきやすい」の場合
まずは、短所が傷つきやすいところである場合です。
傷つきやすいということをポジティブに言い換えると「感受性が豊かである」「人の痛みがわかる」などと表現できます。
人の気持ちに寄り添う必要がある仕事や、人の話を聞いた上で何かを改善させる仕事では、好印象になるでしょう。
マイナスに取られがちな印象も、さりげなくアピールポイントに変えられます。
2:短所が「頑固」の場合
では、短所が頑固の場合はどうでしょうか。
頑固であるという短所は、「自分の信念をきちんと持っている」「周りに流されない」ということでネガティブな印象をポジティブに言い換えることができます。
同調圧力に弱い日本人にとって、自分の信念をきちんと持ち、周りに流されないという長所は好印象に映ります。
3:短所が「自己主張が弱い」の場合
続いて、短所が自己主張が弱いという弱点の場合です。
自己主張が弱いという短所は、プラスに捉えれば「謙虚」「人の話に耳を傾けられる傾聴力がある」という長所になります。
聞き役に回ることも多いため、「聞き上手だ」と思われることも数多くあるのではないでしょうか。
社会は、自己主張が激しい人だらけでは上手く回りません。
人の話を聞く力のある人も大切なため、謙虚は決してマイナスなことではありません。
4:短所が「飽きっぽい」の場合
続いて、短所が飽きっぽいという場合を見ていきましょう。
飽きっぽいという性格は、「好奇心旺盛である」「新しいものに興味が湧きやすい」と言い換えると非常にポジティブな印象に変わりします。
なかなか新しいことにチャレンジできないという性格の人がいる一方で、色々なことに興味を持って挑戦できるという性格は、長所としてアピールできるでしょう。
5:短所が「いつもギリギリで行動してしまう」の場合
いつもギリギリで行動してしまうという短所を長所に言い換えるにはどのようにしたら良いでしょうか。
この場合は、「おおらかな性格」「物事に動じない」などと言い換えるのが効果的です。
物事がギリギリになってしまうことにだけ注目すると短所に聞こえてしまいますが、このように言い換えることで立派な長所としてアピールできるでしょう。
6:短所が「優柔不断」の場合
優柔不断でぐずぐずして物事の決断に時間がかかるという短所を長所に言い換える場合は、どのようにすれば良いでしょうか。
優柔不断ということは、何事も熟慮してから行動をするためミスを起こしにくいとも言えます。
優柔不断は、「慎重に物事を考えられる」「様々な視点から判断ができる」と言い換えると良いでしょう。
判断に時間がかかることに注目すると短所に見えますが、早計な判断をおこさないという立派な長所になります。
7:短所が「人見知り」の場合
人見知りで初対面の人との交流が苦手であるという短所を長所にできるのでしょうか。
人見知りの人は、打ち解けた人物との長期的な人間関係を築くことが得意な傾向があります。
また、基本的に聞き手に回り相手の話をよく聞けるので、人見知りの人は、「傾聴力がある」「真剣に人を見極められる」などと言い換えができます。
新しい人間関係構築に時間がかかり短所のように感じますが、このように言い換えて立派な長所にできます。
【自分の長所がわからない】代表的な長所を使った例文
ここからは多くの就活生がアピールする代表的な長所を用いた例文を紹介します。
もしここまで読んで、自分の長所がどうしても思いつかない人は、一度例文を読んでみて、自分に当てはまる部分がないか考えてみてください。
例文1:誠実
私の長所は誠実さです。
私は常に正直で信頼できる人間であること、そして約束を守ることを何よりも重視しています。
大学のグループプロジェクトでリーダーを務めた時も、誠実さを大切にしていました。
メンバー間の信頼関係を築くため、常に誠実なコミュニケーションを心掛け、期限を守ることを徹底しました。
特に、プロジェクトが遅れがちになった際には、率直に状況を説明し、協力を求めました。
この結果、メンバー全員が協力して遅れを取り戻し、プロジェクトを無事に完了させられました。
今後もこの誠実さを活かし、貴社のチームに貢献できると考えています。
誠実な姿勢で信頼関係を築き、共に目標達成を目指したいと思います。
例文2:穏やか
私の長所は穏やかであることです。
私は冷静で柔軟な対応を心がけています。
例えば、アルバイト先のカフェで理不尽なクレームが発生した際、決して言い返すことはなく、お客様の話を最後まで聞き、謝罪するとともに迅速に対応しました。
その結果、お客様は冷静になり、むしろ最後には「言いすぎた」と謝罪もしてくださいました。
その後、そのお客様はお店に通っていただけるようになり、「ストレスが溜まっていて、八つ当たりをしてしまった」と何度も謝ってくださいました。
貴社でもこの穏やかな対応力を活かし、円滑なコミュニケーションを図り、トラブルを未然に防ぐことで貢献できると考えています。
例文3:努力家
私の長所は努力家であることです。
私は目標を達成するために粘り強く努力し、困難に立ち向かうことを大切にしています。
大学受験の際、第一志望校に合格するために毎日8時間以上の勉強を続けました。
特に苦手だった数学は基礎を徹底して復習し、過去問を繰り返し解き、理解が深まるまで諦めずに取り組みました。
その結果、最終的には数学が武器となり、なんとか第一志望の大学に合格できました。
貴社においても努力を続け、プロジェクトが難航した際も粘り強く取り組み、目標を達成することで貢献したいと考えています。
例文4:向上心
私の長所は向上心が強いことです。
私は常に自分を成長させることを意識し、新しいことに挑戦する姿勢を持っています。
例えば、英語力を向上させるために、毎日英字新聞を読む習慣を続けました。
また、英会話教室に通い、実際にネイティブの方とコミュニケーションを取ることで実践力を養いました。
その結果、TOEICのスコアを470から900まで大幅に向上させることができました。
今後もこの向上心を活かし、貴社で新しいスキルを習得し、自己成長を続けることで貢献したいと考えています。
例文5:真面目
私の長所は几帳面な性格です。
この長所が特に役立ったのは大学での試験勉強の際です。
私は毎年4割の人が単位を落とすと言われている厳しい必修試験への合格を目指していました。
まず、試験範囲を徹底的に整理しました。
それを基に日々の勉強計画を細かく立て、計画通りに学習を進めていきました。
わからない点があれば、迅速に友人や教授に質問をして、理解を深めました。
試験当日には全範囲を網羅的にカバーしていたため、自信を持って問題に取り組むことができました。
結果として、試験に合格し、さらにはクラス内でトップの成績を収めることができました。
貴社においても、計画性と細部にわたる注意力をもって、貴社のさらなる発展に寄与できると確信しています。
私の几帳面な性格とこれまでの経験を活かし、貴社のチームの一員として最大限、貢献したいと考えています。
特にプロジェクトが停滞した際は、一つひとつ丁寧に原因を分析し、解決策を提案する所存です。
例文6:主体的
私の長所は主体的であることです。
自ら考え行動し、課題解決に向けて積極的に取り組むことを大切にしています。
大学のゼミでは新しい研究テーマを提案し、リーダーとしてプロジェクトを進めました。
テーマ設定から実験計画の立案、データ収集と分析まで、全てのプロセスに主体的に取り組みました。
その結果、研究成果を学会で発表する機会もいただき、多くの研究者から高い評価を受けました。
この経験を通じて、自ら考え行動することの重要性を実感しました。
貴社においてもこの主体的な姿勢を活かし、新しいプロジェクトや課題に対して積極的に取り組み、成果を上げ、貢献する所存です。
例文7:協調性
私の最大の長所は、常に相手が求めていることを考え、それに応じて行動する能力です。
この長所を活かした具体的なエピソードは、大学時代にボランティア部で副部長を勤めた経験があります。
私が所属していたボランティア部活の参加率は5割と低迷していました。
そこで私はメンバー一人ひとりと会話し、何が問題かを考えました。
分析の結果、コミュニケーションが不足しており、参加しても孤立してしまう恐れがあることが主な原因であることが判明しました。
そこで私は月に一度の親睦会を企画し、実行しました。
親睦会を通じてメンバーがコミュニケーションを取る機会が増え、交流を深められました。
参加率は9割に上昇し、部活動は大きく活性化しました。
この体験から、私は相手のニーズに耳を傾け、それに応じた解決策を見つけ出し、実行に移すことの重要性を学びました。
貴社においても、顧客のニーズに敏感であることは非常に重要です。
私は顧客が真に求めていることを理解し、それに応え続けられる能力を活かし、貴社のさらなる発展に貢献できると自負しています。
例文8:明るい
私の長所は明るい性格で周囲を元気づけられることです。
この能力を示す具体的なエピソードに、大学時代に所属した軽音楽サークルでのトラブルが挙げられます。
練習中にメンバー間で意見が食い違い、関係が悪化してしまいました。
そこで、まず、対立しているメンバーを個別に呼び出し、一人ひとりと話し合いの場を設けました。
穏やかな口調で接することで、お互いの意見を落ち着いて話す時間を持てました。
その後、全メンバーでミーティングを開催し、お互いを尊重し合うこと、困難を共に乗り越える大切さを強調しました。
これらの努力により、メンバー間の対立は解消され、サークルは再び一丸となって活動を進めました。
結果として、その年の大会では多くの賞を受賞しました。
この経験から、私はどんなに困難な状況でも、ポジティブな姿勢で接することで周囲の空気を変え、より良い方向へと導くことができると学びました。
貴社においても、プロジェクトが円滑に進むようサポートし、チームの一体感を強化することで、組織全体の生産性向上に貢献したいと考えています。
例文9:几帳面
私の長所は几帳面であることです。
細部にまで気を配り、計画的に物事を進めることを大切にしています。
貴社のインターンシップでデータ分析の業務を担当した際は、データの入力ミスを防ぐために2度チェックすることを徹底し、半年間インターンで1度もミスを犯しませんでした。
ミスなく業務を完了させ、担当してくださった〇〇様からもお褒めの言葉をいただきました。
この経験を通じて、丁寧に業務に取り組むことで貴社に貢献できることを学びました。
今後もこの几帳面さを活かし、正確で効率的な業務遂行を通じて貴社に貢献したいと考えています。
例文10:思いやり
私の長所は思いやりです。
他人の気持ちを理解し、共感することこそ、良好な人間関係を築くために大切であると考えています。
ボランティア活動で高齢者施設を訪問した際は入居者の方々の話に耳を傾け、共に過ごす時間を大切にしました。
特に、いつも1人で過ごされてる入居者の方が気になり、積極的に話しかけたところ、その方は他の入居者の方とも会話できるようになり、「あなたのおかげで馴染めた」と喜んでいただけました。
この経験を通じて、思いやりのある対応が人間関係を深める鍵であると学びました。
貴社でもこの思いやりを活かし、チームメンバーやお客様との良好な関係を築き、信頼される存在として貢献したいと考えています。
例文11:責任感が強い
私の長所は責任感の強さです。
私はテニス部の部長として全国大会出場を目指す中で、左膝の靭帯を切ってしまい、大会出場はかないませんでした。
しかし、リーダーとしてできることが何か考えた結果、メンバーのマッサージやビデオ研究のサポート、相手チームの分析など、できることは全て取り込み、サポートしました。
これによりチームも全国大会出場を叶え、私個人としても全国大会出場という小学校時代からの夢を叶えることができました。
貴社に入社した際にも、この責任感の強さを大切にして、与えられた仕事に最後まで諦めずに取り組みたいと考えています。
例文12:継続力がある
私の強みは継続力です。
大学入学時には英語が最も苦手な科目でしたが、1年間、毎日10分単語を勉強することに決めました。
これにより、大幅に単語力を磨くことができ、同時に音声を聴きながら発音の勉強もしていたため、TOEICの点数が330から700まで伸びました。
その後もリーディングやリスニングなど、内容を変えながら毎日10分の勉強を続けたことで、大学2年の秋には留学未経験ながら920点を取得できました。
貴社に入社した際も、この継続力を活かし、毎日、最低でも10分間自宅や休憩時間に業務に関するフィードバックを行い、成長を続け、1日でも早く戦力として貢献できるよう、尽力します。
例文13:忍耐力
私の長所は困難にぶつかってもめげない忍耐力です。
この能力が試されたのは、大学のゼミでのグループプロジェクトでした。
私たちの課題は、複雑なテーマに基づく共同の発表を準備することでしたが、メンバー間での意見の対立やスケジュールの遅れが頻発しました。
そこで私はプロジェクトリーダーとして前に立ち、グループの調整役を務めました。
対立が生じた際には、常に冷静に議論を進めるよう心がけ、すべてのメンバーが意見を開かれた環境で述べられるよう配慮し、またそれぞれの意見が尊重されるよう努力しました。
結果として、期限内に質の高い発表を完成させることができました。
この経験を通じて、忍耐力とは単に耐えるだけでなく、積極的に解決策を見つけ出し、実行に移す力であると学びました。
貴社の営業職においても、市場の変動やクライアントの要求など、予測不能な困難が発生することもあると考えています。
しかし、私はチームを前向きに導き、困難を乗り越えて目標を達成するための力になる所存です。
例文14:論理的思考力
私の長所は論理的思考力です。
特に、問題が何であるかを迅速に導き出すことを得意としています。
塾講師としてアルバイトをしていた際、熱心に宿題をこなしているにも関わらず、全く成績が伸びない高校生の生徒がいました。
彼の行動や問題への取り組み方を分析したところ、中学の内容が定着しておらず、内容を理解しないまま取り組んでいることに気づきました。
そこでまずは中学の内容のおさらいをしたところ、彼は一気に成績を伸ばし、志望校にも合格しました。
貴社でもこの経験を活かし、論理的に考え、課題を見つけ、解決することで貢献したいと考えています。
例文15:ヒアリング力
私の強みはヒアリング力です。
大学時代にアルバイトしていたカフェでは、お客様の要望に応じたカスタマイズを積極的に提案し、多くのリピーターを獲得できました。
例えば、常連のお客様から「コーヒーの味に飽きてきた」とのお声をいただいたため、詳しく要望を伺い、味を調整した結果、大変喜んでいただけました。
この経験から、傾聴力が相手の信頼を得るための重要なスキルであることを実感しました。
貴社の営業職においても、顧客の声に耳を傾け、そのニーズに応じた最適な提案を行うことで、貴社の売上向上に貢献したいと考えています。
例文16:気配りできる
私の長所は気配りができることです。
大学時代、サークル長を勤めた際、仲の悪いメンバー同士を無理に一緒に行動させないことを心がけました。
副サークル長は彼らを仲良くさせようとしましたが、100人以上の規模の中、わざわざ関わるらせる必要はないと考え、班も分けました。
これにより双方が楽しく活動に取り組めただけでなく、サークルの雰囲気もさらに良くなりました。
貴社においてもこの気配り力を発揮し、全員が気持ち良く働ける雰囲気づくりができるリーダーを目指す所存です。
例文17:リーダーシップ
私の長所はリーダーシップです。
大学時代、サッカー部の主将を務めた際、チームをまとめました。
チームはそれぞれの能力こそ高いものの、戦術を無視して好き勝手にプレーするメンバーも散見されました。
そこで全員に「なぜサッカーが好きなのか」を問いかけ、もう一度原点に立ち返ることを提案しました。
これにより全員が戦術を徹底し、チームのために走り続け、総武以来初となる全国大会にも出場できました。
貴社に入社した暁には、このリーダーシップを発揮し、メンバー全員を観察し、モチベートはもちろん、全員が同じ目標に進めるようサポートできるリーダーを目指します。
例文18:ポジティブ思考
私の長所はポジティブ思考であることです。
大学時代、2年間勤めていた居酒屋が経営不振に陥り、閉店の可能性もありました。
そこで「辛い時こそ、一人ひとりに最高の接客を提供する」ことを提案し、率先して全力で明るく接客しました。
するとたまたま訪れた有名インフルエンサーがSNSで取り上げてくださり、数日後には行列を捌ききれないほど話題となりました。
話題が落ち着いてからも固定客が訪れ、店は閉店どころか売上が平均して毎月40%以上増加しました。
貴社に入社してからも、ポジティブ思考を大切にし、プロジェクトが難航した際も明るく取り組み、周囲を勇気づけたいと考えています。
例文19:冷静な判断ができる
私の長所は冷静な判断ができることです。
バスケットボール部で主将を務めた際、常に試合を俯瞰して見ることを大切にしていました。
ある日、審判から見えないところでファウルをするチームと試合を行った際、メンバー全員が冷静さを失い、連続して失点してしまいました。
しかし私は総合力は私たちが上回っていること、落ち着いてプレーすれば十分に逆転できることをメンバーに伝えました。
これにより全員が落ち着きを取り戻し、最終的には大差で勝利できました。
貴社に入社した暁には、目先の事象だけにとらわれず、冷静に長期的な目線で物事を考え、的確に行動できる人物を目指します。
例文20:コミュニケーション能力
私の長所は相手の気持ちに寄り添えることです。
この長所が活かされたのは、大学在学中に塾講師として働いていた時のことです。
私は数学を担当していましたが、生徒の1人が特に数学への苦手意識が強く、成績も振るわない状況でした。
そこで、私は彼の苦手意識を和らげることに努めました。
まず、彼が質問に対するプレッシャーを感じていることに気づき、わからないことは何度聞いても問題無いと伝えました。
思いついたことや考えはいつでも表現しても良いと伝え、常に耳を傾け、理解を深めることに努めました。
この結果、彼の数学の成績は徐々に改善しました。
さらに、数学に対する興味と自信が芽生え始め、学校でも授業にも積極的に参加するようになったと聞きました。
貴社に入社した際も、この「相手の気持ちに寄り添う力」を活かし、一人ひとりの社員と良好な関係を築きながら、皆が気持ちよく働ける環境を作るリーダーを目指します。
まずは新人として自分の業務に精一杯取り組み、同時に社員の皆様との関係構築を進め、将来はリーダーとして活躍する所存です。
例文21:チャレンジ精神が旺盛である
私の長所はチャレンジ精神が旺盛であることです。
私は大学に入学するまで非常に痩せていたのですが、YouTubeで見かけたボディビルダーの方に憧れ、就職活動が本格化するまでにボディビルの大会で優勝することを目標にしました。
しかし、地元の大会では3年連続で2位に終わってしまいました。
そこで、地元だけでなく他の地方の大会にも複数エントリーした結果、3つの大会で優勝でき、清々しい気持ちで就職活動に集中できるようになりました。
貴社に入社した暁にも、積極的に挑戦を続け、与えられた仕事以外もこなせる、オールラウンドな人材として貢献したいと考えています。
例文22:指摘に素直に耳を傾けられる
私の長所は指摘に素直に耳を傾けられることです。
私はピッチャーとして小学1年生から野球を続けており、投球フォームには絶対の自信がありました。
しかし、大学の監督から肩に負担の少ないフォームを提案され、すぐさま実践したところ、長年悩まされていた肩の痛みから解放され、コントロールも向上しました。
この経験から、自分のこだわりのあることや、自信のあることでも、指摘を素直に受け入れる大切さを学びました。
貴社においても、新人としての数年間はもちろん、中堅やベテランと呼ばれるようになってからも、素直に意見を受け入れられる人物であり続けたいと考えています。
【自分の長所がわからない】長所を伝える際の注意点
自分の長所が分かったところで、さっそく就活で聞かれた際の回答を用意したいところですが、長所を答える際には注意点もいくつか存在します。
就活は総合点で判断されるので、マイナスなイメージは避けたいところです。
よって、先に下記の4つを意識した上で、長所について考えるようにしましょう。
- 結論から話す
- 長所は一つに絞る
- 具体的なエピソードを伝える
- 嘘はつかない
結論から話す
長所を伝える際は、結論から話すことが重要です。
「私の長所は〇〇です。」と、はじめに結論から話しましょう。
なぜならば、企業の採用担当者はあなたのことを知らない人物なので、冗長な話し方をしてしまっては、いまいち内容が伝わりにくいからです。
先に結論から話すことで「この人の長所は〇〇であり、それを説明する文章を展開していくのだな」と理解してくれます。
複数のESを読まなければならない企業の採用担当者にとって、分かりやすさは非常に重要なポイントであり、可能な限り相手を思いやった、簡単に理解できる文章を作成することが重要であると言えるのです。
長所は一つに絞る
長所は必ず一つに絞るようにしましょう。
文字数の指定が非常に多い、または面接に設けられている時間が非常に長い場合は2つ以上述べても良いですが、基本的には一つが良いです。
面接では簡潔かつわかりやすく、そして手短に伝えることが非常に重要なので、長所を2個も3個も伝えてしまうと、話が長くなってしまいます。
そのため基本的には長所を一つに絞るようにしましょう。
あなたの長所の中でも、最も企業の採用担当者に良い印象を与えられるであろう長所について自分で掘り下げて考えていくことが重要であると言えるのです。
具体的なエピソードを伝える
具体的なエピソードを用いることで、あなたの長所により説得力が生まれます。
なぜあなたがその性格やスキルを長所として伝えようと思ったのか、きっかけとなるエピソードについて詳しく説明するようにしましょう。
あなたの長所が実際に活きた場面、またはあなたが長所を身につけたエピソードについて分かりやすく説明していくことが重要です。
これにより、初めてあなたに会う企業の採用担当者も、あなたがどのような場面で活躍できるのか、長所を発揮できるのかについて詳しく理解することができます。
そして、あなたが就職した際に活躍しているイメージさせることもできるでしょう。
嘘はつかない
自分の長所を述べる際は、嘘をついたり、過度に誇張したりするのはやめましょう。
就活においては少しでも自分のことをよく見せようと嘘をついたり話を盛ったりしてしまう人も多いかもしれませんが、嘘はつかず、正直に話しましょう。
なぜならば、嘘は高確率でバレるからです。
企業は「入社時点で、社内の誰よりも活躍できる人材」を採用しようとは思っていません。
ありのままのあなたを説明するだけで十分です。
特に嘘をついた場合は後ろめたい気持ちになりますし、目が泳ぐ人もいます。
何より、後で突っ込まれた際に回答しにくくなってしまうので、嘘はつかない方が良いです。
面接で嘘をつくことについてはこちらの記事で詳しく紹介しているので、ぜひ合わせて確認してみてください。
【長所の見つけ方】まとめ
いきなり「自分の長所を探さなければ」と構えて考えてしまうと、なかなか浮かんでこないこともあります
しかし、長所は短所の裏返しであり、時運が気づいていないだけで知らずに発揮していたということもあるのです。
あまり難しく考えずに、自分の長所の見つけ方について理解を深めることで、思わぬ長所を発見できる可能性があります。
本記事で紹介したように、長所の見つけ方には様々な方法があります。
ぜひ色々と試してみて、自分に合った方法で長所を見つけてみてください。
明治大学院卒業後、就活メディア運営|自社メディア「就活市場」「Digmedia」「ベンチャー就活ナビ」などの運営を軸に、年間10万人の就活生の内定獲得をサポート