「あなたらしい」自己PR写真を選ぶコツ|企業に伝わりやすい説明文を添えよう

「あなたらしい」自己PR写真を選ぶコツ|企業に伝わりやすい説明文を添えよう

はじめに

就活中あなたらしい自己PR写真を、求められて困った経験がありませんか?

「どういった場面の写真を選べばいいかわからない」
「ゼミで楽しかったクリスマス会や仮装パーティーの写真はいいのかな?面接官にどう思われるだろう」

このように思っているのではありませんか?

今回の記事では、あなたらしい自己PR写真が求められる理由や、写真を選ぶコツ、避けるべき写真をお教えします。

ポイントをしっかりと押えれば、自然にあなたらしい自己PR写真がなんなのか分かってきます。

あなたらしい自己PR写真で、就活を成功へと導きましょう。

「あなたらしい」自己PR写真を求められる理由

あなたにとっても企業にとっても、あなたらしい自己PR写真はとても大切な役割を果たしています。

しかし、そもそも就活にプライベートの写真を求められる意味がわからない、証明写真だけではだめなのかと思っている方も多いのではないでしょうか。ここからは、あなたらしい自己PR写真を求められる理由を4つ解説していきますので、参考にしてください。

  • 志望者のイメージを掴むため
  • 志望者の人間性を知るため
  • 志望者のセンスを知るため
  • 志望者のトークの裏付けを得るため

志望者のイメージを掴むため

面接官は、志望者の中から企業が求める人物像に近い人物を見つけなければいけません。そのため、志望者のイメージを具体的に捉える必要があります。

何千何万という志望者をすべてを採用すれば、10人くらいは企業が求める人物像に適した人物がいる可能性も捨てきれません。しかし、実際にそんなことをしたら会社がパンクしてしまうでしょう。

企業は大勢の志願者の中からより必要な人材を得ようと、企業が求める人物像と志望者のイメージを比べて近いものを選考に選考をしていきます。

ESの文体や字体からイメージするよりも顔や表情が分かる方が、どのような人物なのかを想像しやすくなります。

写真から伝わるイメージが、より企業が求める人物像に近くなるように写真を選んでみてください。

志望者の人間性を知るため

面接官は、志望者の人間性が企業にマッチするのか、あなたの人間性は組織の中で能力を発揮できるのかなど、企業と志望者の相性を知りたいと考えます。相性を知ることで志望者と企業の就業後のミスマッチを減らせるからです。

企業は利益を上げるために、与えた環境の中で社員に能力を発揮してもらわなくてはいけません。そのため、企業の環境や環境から生まれた社風にマッチしそうにない志望者を見極めて選考から落とす必要があります。

また、志望者がマッチしない環境や社風の中で働くのも大変苦痛になるでしょう。このような不幸なマッチングを防ぐためでもあります。

人間性は、志願者の能力や経歴では図れない相性をチェックするための大切なものさしとなっています。

志望者のセンスを知るため

面接官は、仕事の意図やニーズを読み取るセンスのある志望者を魅力的に感じます。

その理由は、意図やニーズを汲み取るセンスが、社内社外を問わずに持っている能力やアイディアを売り込む力になるからです。

ビジネスの場では、どんなにいい能力、いいアイディアを持っていたとしてもニーズが合わなければ利益になりません。あなたが志望した企業で活躍したいと考えるなら、あなたの能力やアイディアを適切な場面で売り込みましょう。

面接官も、採用後のあなたが自分自身で能力を発揮する場を見つけたり、アイディアを利益に変えたりして活躍して欲しいと考えています。

志望者の人間性やイメージを知りたいという企業のニーズを汲みとった写真を選んで、あなたのセンスをアピールしてください。

志望者のトークの裏付けを得るため

就活では、どうしても自分をよく見せようと取り繕ったり、話を無意識に盛ってしまったりすることがあります。面接官も、脚色や事実と異なる部分があるのではないかという点を気にします。

あなたらしい自己PR写真はあなたの活躍、実績、頑張りが真実であることを証明するという点においても求められることが多いです。

写真と写真にまつわるエピソードが強く結び付けば、志望者の自己PRから伝わる人間性やイメージの信憑性を高めることに繋がります。

「あなたらしい」自己PR写真を選ぶコツ

たくさんの写真の中から、面接官にうけるあなたらしい自己PR写真の選び方のコツをご紹介します。自分らしさがまったく分からないという方は、まず写真を選ぶ基準から知りましょう。

  • 一目で自分だと分かる写真を選ぶ
  • 面接で話す予定の話題に合った写真を選ぶ
  • 奇抜すぎず個性的な写真を選ぶ
  • 学生時代に取り組んだことに関する写真を選ぶ

一目で自分だと分かる写真を選ぶ

自分らしい自己PR写真には、一目であなただと分かる写真を選んでください。

集合写真、遠くから撮った写真、後ろ姿の写真、マスクをしている写真、似顔絵、イラストなどは、あなたと分からないばかりか学生生活に自信がないと判断されてしまうことがあります。

ただし、集合写真など複数人で写っている写真すべてがNGというわけではありません。協調性やコミュニケーション力をアピールしたい場合は、逆に複数人で写っている方がアドバンテージになることもしばしばあります。

どうしても複数人で写っている写真を提出したいのであれば、矢印を自分につけたり丸で自分を囲ったり、文章で右から何番目などと補足しましょう。

あなたらしい自己PR写真の選び方の基本として、あなたの素顔がはっきり写っていて、あなたをそれほど知らない人でもあなただと分かる写真を選ぶことを心掛けてください。

面接で話す予定の話題に合った写真を選ぶ

就活や面接に関係ない写真では話が膨らまず印象が薄まったり、あなたの自己PRが他の人に比べて弱く感じてしまったりすることもあります。

面接官はあなたを採用したあとの姿も想像したいため、あなたが働く姿と関連付けづらい写真ではアピールが弱くなります。

仮に面接で焼肉が美味しかった話をしても、あなたの魅力は引き出せません。なぜなら、企業は美味しい焼肉屋の情報を必要としていないからです。

面接で聞かれるであろう王道な質問への回答として、あなたらしい写真を準備しましょう。

奇抜すぎず個性的な写真を選ぶ

エピソードに個性を感じる写真を選びましょう。ここでいう個性は、派手な髪色や派手なファッションではありません。

よく個性を履き違えて、金髪や赤髪など派手な髪色、派手なファッションを個性的と捉える人がいます。その髪色やファッションから、あなたという人物像を面接官が思い描けるでしょうか。髪色やファッションに引っ張られて派手で奇抜という印象しか残らなくなってしまいます。

あなたらしい自己PR写真では、あなたの個性である人間性が伝わるような写真とエピソードをセットで提出しましょう。

学生時代に取り組んだことに関する写真を選ぶ

あなたが学生時代、何に取り組んだのか一目で分かる写真は面接官の興味を引きます。

学生時代に取り組んだことを説明できる写真も、面接官にあなたらしさをアピールするきっかけになるでしょう。

留学やアルバイト、部活動や研究の写真であれば、得た経験、苦労したこと、人間性が活きた場面など話の引出しが多く、エピソードに厚みを出せます。

「あなたらしい」自己PR写真でマスクはあり?

自己PR写真で面接官が見ているのは、撮影された場面や本人の表情です。

顔や表情がわかっていると、実際にどういった人物が来るのかが事前にわかるので、面接官も安心できます。

しかし、昨今ではマスクの着用が必須になりました。

もしかしたら、使用したいと思った写真が、マスクを着用したままの写真ばかりだったという場合もあるでしょう。

ここからは、マスクをしている写真は自己PR写真としてありなのかという疑問に触れていきます。

マスクで何かが表現できているならあり

表情は、その人の人柄やイメージを想像しやすく、記憶にも残りやすいものです。

そのため、マスクで顔が隠れていると、人柄などを想像しにくくなってしまうという点があります。

しかし、コロナ禍ということもあり、マスクを着用することが日常化している昨今では、使用しているマスクに思い入れがある人もいるかもしれません。

日々の生活において、着用しているマスクがどんな存在なのか、またどうして思い入れのあるマスクになったのかをしっかりと説明できる場合は、顔が見えていなくても自分をうまくアピールすることも可能です。

また、企業に対してアピールしたい内容の中で、マスクに関連したことを伝えているのであれば、そこから人柄を知ってもらえるチャンスにつながるとも言えるでしょう。

避けたほうが無難

企業が「あなたらしい写真」を求めているのは「その人の人間性まで含んだアピールをしてほしい」と思っているからです。

表情が隠れていれば当然、写真から面接官に伝わる情報も少なくなります。

顔の半分をマスクが隠している状態だと、たとえ笑っていても笑っていないように見える可能性もあり、自分の人間性をしっかりと表現することは難しいでしょう。

また、アピールしていることと人物像が異なって見えてしまったり、面接官に与える印象が弱くなってしまったりすることも否めません。

マスクを使って表現したいこと・伝えたいことがないのであれば、マスクをしていない写真のほうが好ましいと言えます。

はっきりと表情が見えるものを選び、記憶に残るようなアピールができるようにしましょう。

「あなたらしい」自己PR写真に避けるべき例

いくら自分がはっきり写っているからと言っても、就活の場に持ち込んではいけない写真もあります。

絶好の機会にあなたの魅力を十分にアピールできなかったり、面接官に不快な思いをさせてしまったりしないよう、あなたらしい自己PR写真として避けた方がいい例を紹介します。

  • 過剰に加工された写真
  • 低画質の写真
  • ギャンブルや飲み会の写真
  • 誰が自分なのか分かりにくい写真
  • 異性が多すぎる写真
  • 露出度の多い写真

過剰に加工された写真

自己PRで使う写真は、もちろん写りがよいものを選ぶ必要があります。しかし、顔や表情を気にしすぎるあまり、極度に加工を施すのはNGです。

最近の美顔アプリは非常に高性能で、顔のバランスを美しく整えてくれます。あなた自身はほんの少しの加工のつもりでも、他人が見るとかなり顔が違うと感じる可能性があります。

美顔アプリを通した写真を提出しようと考えている場合は、家族や友達に実際のあなたとどのくらい違うか意見を聞いてみるとよいでしょう。

モザイクやぼかし加工が施されている写真や、他人の写真と自分の顔をコラージュした写真はもってのほかです。そのような写真はやめましょう。

低画質の写真

低画質は、あなたの顔や表情が読み取りにくくなる原因です。低画質の写真は顔や表情がはっきり見えないため、あなたの印象やイメージがぼんやりして、人間性が伝わりにくくなります。

自己PRのために高額なカメラを購入したり、フォトグラファーを雇ったりする必要はありませんが、他の写真と見比べて明らかに画質の低い写真は避けましょう。

サイズが小さい写真を引き伸ばす、自分がはっきり写るように拡大縮小するなどの加工は画質を下げる原因となります。

ギャンブルや飲み会の写真

ギャンブルをしている姿や、飲み会で騒いでいる写真は一般的にイメージがよくありません。そのため、一般的にイメージのよくない姿を就活の場でひけらかすあなたのセンスを疑われます。

面接官は、あなたが課題の意図に対して適切な考えのもと行動できるかという点も評価しています。

趣味だからといって、ギャンブルや飲み会の写真を提出するのは避けましょう。

誰が自分なのか分かりにくい写真

すでに説明した集合写真や、あなたから遠すぎる写真、マスクを着用している写真に加えて、手ブレやピンボケした写真、あるいは似顔絵、イラストは避けてください。

このような写真を提出した場合、そもそも自分をアピールする気がない、課題に対して手抜きをしていると思われても仕方がありません。

そのため、最低限あなたであることがはっきりと分かる写真を選びましょう。

異性が多すぎる写真

あなたの他に写っている人物に異性が多すぎると、「男たらし」「女たらし」「チャラい」というイメージがついてしまいます。

一般的に「たらし」や「チャラい」はいいイメージとは言えません。そのため、異性が多い写真を提出するのは避けましょう。

また、異性とも良好な関係が築けるのは時として強みではありますが、異性との関係は一度こじれるとトラブルに発展するリスクもあります。トラブルに発展してからでは遅いので、先回りで選考から落とされる可能性もあるでしょう。

露出度の多い写真

露出度の多い写真は、「下品」「だらしない」と捉えられてしまう時があります。海で撮った写真や何らかのコスプレ衣装などを着用している写真は注意してください。面接官によっては不快に思う方もいます。

もしも面接へはスーツ以外でお越しくださいと指定があった場合、最低限その場に着ていける服で写っている写真を選びましょう。

「あなたらしい」自己PR写真を説明する際のコツ

あなたらしい自己PR写真は選ぶだけではなく、選んだ写真の内容も重要になってきます。

ここからは、あなたらしい自己PR写真を説明する際のコツ3つをご紹介しますので参考にしてください。

  • いつどこで撮った写真か説明する
  • 写真から分かる自分の個性を伝える
  • 思い出ではなく自分について語る

いつどこで撮った写真か説明する

あなたらしい自己PR写真を説明する時は、まず冒頭でいつどこで何をしている写真なのかを説明するようにしましょう。

基本の情報が判明しないままだと、あなたが写真からなにをアピールしたいのかが伝わりづらくなってしまいます。

写真から分かる自分の個性を伝える

あなたの個性を明確にして説明しましょう。人間性や、個性はあなたらしい自己PR写真から企業が知りたいポイントの一つです。

協調性、忍耐力、指導力、真面目、素直さなど、あなたを表す言葉を直接使わずに、写真の説明からあなたを表す言葉を導き出せるような説明をするよう心がけてください。

思い出ではなく自分について語る

面接官は、旅の思い出やアルバイトの感想を評価するわけではありません。

大切なのは、この写真を撮るまでに、あなたが何を考えてどのような行動をとったのかという過程です。そこから見えてくる人間性を面接官は評価したいと考えて選考しています。

面接官の質問の意図を考えるようにし、「景色が綺麗でした」や「忙しくて大変でした」などの感想は不必要と考えましょう。

「あなたらしい」自己PR写真を選んで面接に挑もう

今回の記事では、あなたらしい自己PR写真を選ぶコツ、避けた方がいい写真の例、あなたらしい自己PR写真を説明するコツをご紹介しました。

あなたの人間性が面接官にまっすぐ伝わる写真を選ぶこと、あなたのイメージが著しく損なわれる写真を選んではいけないこと、写真の説明は主張をはっきりさせて、あなたの考えたことや起こした行動について説明すること、の3つを意識しましょう。

そして、あなたらしい自己PR写真が就活で活かせる武器になるように選んでみましょう。

柴田貴司
監修者

明治大学院卒業後、就活メディア運営|自社メディア「就活市場」「Digmedia」「ベンチャー就活ナビ」などの運営を軸に、年間10万人の就活生の内定獲得をサポート

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