「ガクチカって、どういった内容を書いたらいいんだろう」
「ガクチカに各エピソードが思い浮かばないときは?」
就職活動の際に、企業に提出する書類である「エントリーシート」には、学生のときに力を入れたことを書く、いわゆる「ガクチカ」の記入が定番です。
本記事では、ガクチカの基本的な記入のポイントや、文字数が指定されているときの、具体的なまとめ方、さらにクオリティを高める方法や文字数が多いときの対処方法など、詳しく紹介しています。
- ガクチカの適切な文字数
- ガクチカで何を伝えるべきか
- ガクチカの基本構成
- はじめてエントリーシートを書く人
- 企業の印象に残るガクチカを作成したい人
- ガクチカの書き方がわからない人
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【ガクチカの文字数】ガクチカの文字数は400字!
ガクチカ(学生時代に力を入れたこと)の文字数は、就職活動において自分の経験や成果をアピールする重要なポイントです。
多くの企業から質問される項目なので、選考対策をする際は、志望動機や自己PRとあわせて重点的に内容の完成度を高めたいところです。
そんなガクチカの完成度を高めるうえで、文字数についてどのくらいを目安にすべきか迷っている人は多いでしょう。
基本的にガクチカの文字数は、400字程度が望ましいです。
その理由については以下から詳しく解説していきます。
【ガクチカの文字数】企業が文字数を指定する理由
ガクチカの文字数は、企業によって異なります。
多くの企業は200字〜400字となっていますが、文字数指定なしの場合や100字と短い場合もあります。
ガクチカの書き方は決められた文字数によって左右されるため、エントリーシートに書くガクチカの文字数をあらかじめチェックしておくことが重要です。
それではなぜ企業が文字数を指定するのか理由を見ていきましょう。
応募者の志望度や意欲を判断するため
ガクチカは、学生時代に力を入れたことをアピールする自己PR文です。
企業は、ガクチカの内容から、応募者がその企業や仕事にどれだけ興味や関心を持っているのかを判断します。
そのため、文字数を指定することで、応募者がその企業や仕事にどれだけ真剣に取り組んでいるのかを測ることができます。
また文字数が多いほど、応募者が企業や仕事について深く考えた上でボリュームのあるアピールができるため、企業や仕事に対する理解度や志望度を示せます。
例えば、企業の事業内容や業界動向、仕事の具体的な内容などを詳しく説明することで、企業や仕事に対する理解度をアピールできます。
採用担当者の負担を軽減するため
企業は、多くの応募者からエントリーシートや履歴書を受け取ります。
そのため、採用担当者は、限られた時間の中で、一人ひとりの応募者を評価しなければなりません。
主に
- 学生時代に何に取り組んだのか
- そこから何を学んだのか
- 企業でどのように活かせるのか
これらの点を評価するためには、採用担当者は、応募者のガクチカを丁寧に読み解く必要があります。
しかし、多くの応募者がいる場合、一人ひとりに十分な時間をかけて評価することは難しいのです。
そこで、企業はガクチカの文字数を指定することで、採用担当者の負担を軽減し、効率的に応募者を評価できるようにしています。
したがって、企業は、採用担当者が効率的に応募者を評価でき、適切な文字数を指定していると考えられます。
論理的思考力があるか判断するため
論理的思考力があるかを判断するというのも、企業が文字数を指定する理由の一つに挙げられることでしょう。
限られた文字数の中で自分を表現するのは非常に難しいことです。
200文字などの文字数制限が設けられている場合では、伝えたいことをわかりやすく、そして簡潔に伝える力、つまり論理的思考力や努力のことなども求められてきます。
プレゼンテーションや情報共有など、仕事をしていく上では、伝えたいことを予約して説明する能力が求められています。
よって、文字数制限を設けて学生の論理的思考力を見極めようとしていると言えるでしょう。
【ガクチカの文字数】文字数に困ったら400字で書いてみよう
ガクチカを書く際、最初にどのくらいの文字数で書くべきか迷うことがあるかもしれません。そんな時は、まず400字を目安にして書くことをおすすめします。
ここでは、400字で書くことのメリットを3つのポイントに分けて説明します。
後から調整しやすい
400字で書いておくと、後から指定字数に合わせて調整しやすいという大きなメリットがあります。
例えば、指定された文字数が200字や300字に変更された場合、冗長な部分を削り、核心部分だけを残すことで簡潔に表現することができます。
また、逆に500字や600字と指定された場合には、背景や詳細なエピソードを追加して内容を充実させることが可能です。
最初に400字でしっかりと骨組みを作っておけば、その後の調整作業はスムーズに進みます。特に、企業ごとに異なる文字数の指定がある場合にも、柔軟に対応できるため、最初に400字を目標に書くことが非常に有効です。
読みやすくなりアピールしやすい
採用担当者は多くの応募書類を短時間で確認しなければならないため、短く要点がまとまった文章は非常に重要です。
400字程度の長さであれば、採用担当者が短時間で内容を把握できるため、印象に残りやすくなります。
また、内容を無駄なく整理することで、あなたのアピールポイントもより明確になります。
ガクチカは自分の経験や成果をアピールする場ですが、長すぎると要点がぼやけてしまう恐れがあります。
400字という文字数は、適度なボリュームで自分の強みをアピールしやすく、読みやすさを保つのに最適です。
ストーリー性を持たせやすい
400字という文字数は、ガクチカにストーリー性を持たせるのにも非常に適しています。
背景、課題、行動、結果、そして学びという5つの要素を盛り込むには、400字がちょうどよい長さです。
ストーリーの流れがスムーズであれば、読み手があなたの経験に感情移入しやすく、より強い印象を与えることができます。
ストーリー性のあるガクチカは、単なる事実の羅列ではなく、あなたがどのように問題に取り組み、どのような成長を遂げたのかを効果的に伝える手段となります。
結果として、企業の採用担当者に強くアピールできる内容に仕上がります。
【ガクチカの文字数】ガクチカの文字数が足りない時の対処法
ガクチカの文字数が足りない時の対処法は、以下の3つです。
- エピソードの背景を詳しく書く
- 具体的な行動を細かく記述する
- 結果の影響や学びを深掘りする
ガクチカの文字数を増やす工夫は、多岐にわたります。
自分が実践しやすいものから試してみましょう。
本章では、有効な対処法とその理由を解説していきます。
ガクチカの文字数が足りず、困っている就活生は参考にしてください。
エピソードの背景を詳しく書く
ガクチカの文字数が足りない時の対処法の1つ目は、エピソードの背景を詳しく書くことです。
当時の様子や自分が取り組んだ内容が明確になるためです。
注力しようと考えたきっかけや背景を記載することで、具体性のあるガクチカになります。
たとえば「私は被災地ボランティアに参加しました」と記載するよりも「地元に貢献したかったからです」と前半の文章に追加で、行動した理由を含めましょう。
採用担当者に、取り組みむことになった背景をわかりやすくアピールできます。
もし、取り組み内容だけを伝えると、行動の背景がわからず、抽象度の高いガクチカになります。
採用担当者の印象に残りにくいため、注意してください。
具体的な行動を細かく記述する
ガクチカの文字数が足りない時の対処法の2つ目は、具体的な行動を細かく記述することです。
具体性のあるガクチカになり、説得力が生まれるからです。
もし、文字数が足りない状況になったら、取り組んだ行動を詳細に説明しましょう。
たとえば「メンバーとコミュニケーションを取りました」だけでは、文字数が稼げません。
さらに、具体性のない文章になってしまいます。
そこで「メンバーとコミュニケーションを取るために、ミーティングを月2回開催しました」と説明しましょう。
コミュニケーションを重要視したことを伝えつつ、どういった行動を取ったのかが明らかになります。
当時の様子を思い出し、細かく描写するようにしましょう。
結果の影響や学びを深掘りする
ガクチカの文字数が足りない時の対処法の3つ目は、結果の影響や学びを深掘りすることです。
学生時代の取り組みで得たものをアピールするためです。
たとえば「コミュニケーションを見直した結果、金賞を受賞しました」と、行動による結果を伝えてください。
ほかにも「コミュニケーションの重要性を学びました」なども有効です。
文字数を稼ぎつつ、得られた成果を採用担当者に伝えられます。
行動することは大切です。
しかし、行動した結果も欠かせません。
行動と結果はセットで伝えるようにしましょう。
ガクチカが、中途半端な印象になることを防ぐ効果があります。
自分が題材にしたエピソードの結果や得た学びが何か、書き出しておきましょう。
【ガクチカの文字数】ガクチカの文字数が多い時に削る方法
ガクチカの文字数が多い時に削る方法は以下の3つです。
- 結論をシンプルにまとめる
- 同じ意味の表現に言い換える
- エピソードの中で不要な部分を削る
ガクチカは、文字数制限に収めることが重要です。
注意事項を理解していない証明になります。
また、文字数が多いからといって、評価も上がるわけではありません。
無駄な表現を削除して、文章を簡潔にしましょう。
文章がまとめられていない就活生は、本章の解説を参考にしてください。
結論をシンプルにまとめる
まずは、結論をシンプルにまとめてください。
無駄な言葉を省くことで、自分の結論が際立つためです。
ガクチカは、自分の経験や得た学びを明確に伝える必要があります。
学生時代のエピソードを話すだけの時間ではありません。
文字数が多くて困っている就活生は、結論の前後に不必要な文字がないかチェックしましょう。
結論を長くしたからと言って、必ず伝わるわけではありません。
短い結論でも、採用担当者に伝えることは可能です。
文章を短くしたい就活生は「工夫した点」「行動の結果」などが端的になっているか読み直しましょう。
長い文章を短く簡潔に言い換えることで、結論がシンプルなガクチカになります。
同じ意味の表現に言い換える
次に、同じ意味の表現に言い換えることも効果的です。
ガクチカ内に、同じ言葉が何度も登場することを防止するためです。
確かに同じ言葉を使用することで、自分の主張を印象づけられます。
しかし、ガクチカには文字数制限があります。
ガクチカに盛り込みたい内容は、エピソードの背景や取り組み内容、入社後の姿などさまざまです。
1つの要素に文字数が集中してしまうと、ほかの部分がおろそかになります。
似た意味の言葉や重複している表現は、別の言葉に言い換えてガクチカ全体をスッキリさせましょう。
読みやすいガクチカになることで、採用担当者に最後まで読んでもらえるメリットがあります。
最適な文字数にして、学生時代の取り組みから得た学びをアピールしてください。
エピソードの中で不要な部分を削る
エピソードの中で不要な部分を削ることは、ガクチカ作成において非常に重要です。
ストーリーに関係のない描写を省いても、評価に影響しないためです。
たとえば「私は楽器演奏が子供の頃から好きです。両親がピアノを弾いているためです。吹奏楽部に所属したことで柔軟性を身につけました」と記載したとします。
子供の頃や両親がピアノを弾くことを省略しても、結論に影響しません。
採用担当者が注目しているのは、学生時代の取り組みから身につけた能力です。
もちろん、具体性のあるエピソードを記載するのは大切です。
一方で、文字数を稼ぐためだけに存在する言葉は、積極的に削除しましょう。
スッキリとしたガクチカに生まれ変わり、読みやすくなります。
【ガクチカの文字数】文字数が指定されている際のガクチカの書き方
文字数が決められているガクチカでは、決められた文字数を超えないように書いていきますが、どの程度まで書けばいいのか不安になるでしょう。
ここでは、具体的に記載する文字数や、文字数を超えた場合の方法、文字数に合わせた書き方など、4つのポイントをご紹介します。
- 8~9割以上埋める
- 指定文字数を超えないようにする
- 100~200字の場合は端的にまとめる
- 300~400字の場合は具体性を意識して書く
1:8~9割以上埋める
ガクチカに文字数の指定がある場合、8割~9割以上埋めるように書くようにしましょう。指定文字数に足りず、400字の指定に対して、200字や300字だと、半分から3/4というボリュームとなり、余白が目立ちます。
その結果、採用担当者にとっては、やる気がないように見えてしまいます。記入欄の8割を超えて内容を充実させることで、余白が目立つことがなく、やる気を見せることにつながるでしょう。
2:指定文字数を超えないようにする
ガクチカの指定文字数は、決められた文字数の中で、自分の伝えたいことを読みやすくまとめる能力があるかをチェックする、といった意味があります。
指定の文字数をオーバーすると、決められたルールを守ることができず、自分の伝えたいことがまとまらない人物と思われる可能性があります。
指定された文字数を超えないように、内容をよく確認し、繰り返し同じことを書いていないか、余分なことを書いていないかをチェックするようにしましょう。
3:100~200字の場合は端的にまとめる
100~200字の文字数制限でガクチカを記載する場合、書く必要のない要素を省いて、端的にまとめるようにします。
誰が何をどうした、といった主語と述語を明確にし、修飾語をなるべく減らして書くことを意識するといいでしょう。
4:300~400字の場合は具体性を意識して書く
300~400字という文字数は決して多くない文字数ですが、ポイントをしっかり意識すれば、伝えたいことを十分に伝えられます。
採用担当者はガクチカで、今までに取り組んだことや経験したことを具体的に知るのも目的の1つです。そのため、具体性を意識した内容とすることが必要でしょう。
【ガクチカの文字数】ガクチカのクオリティを高める4つのポイント
ガクチカは多くの就職活動を行う学生が書くもので、基本構成は大きく変わらないものです。そのため、より採用担当者に伝わるようにするにはさらなる工夫が必要です。
ここでは、結論ファーストを意識する、気づいたことやそれに対する仮説・実行したことを考えてみる、PREP法を活用してみるなど、ポイント4選について紹介していきます。
- 結論ファースト」を意識する
- 気づいたことやそれに対する仮説・実行したことを考えてみる
- PREP法を活用してみる
- 先人のエントリーシートを参考にしてみる
- 他の人に添削してもらう
- 自己分析をして強みを理解してから書く
1:「結論ファースト」を意識する
結論を先に述べることで、内容が明確になり、読み手の理解がスムーズになります。
例えば、「私は居酒屋のアルバイトで顧客満足度の向上に貢献しました」と最初に伝えることで、何についての話かが明確になります。
結論が曖昧なまま具体的な内容に入ると、伝えたいポイントがぼやけてしまいます。
そのため、ガクチカでは「何に取り組み、どのような成果を出したのか」を最初に伝えましょう。
結論を述べた後に、その背景や取り組みの詳細を説明すると、話の流れが整理され、説得力が増します。
簡潔かつ論理的な文章を意識することで、採用担当者に伝わりやすいガクチカを作成できます。
2:先人のエントリーシートを参考にしてみる
実際に選考を通過した先輩のエントリーシートを読むことで、効果的な構成や表現の工夫を学ぶことができます。
ガクチカには伝え方のコツがあり、成功例を知ることで、自分の経験をより魅力的に表現できるようになります。
ただし、内容をそのまま写すのは避け、自分の体験を基にしたオリジナルの文章を作ることが大切です。
特に、文章の流れや具体的なエピソードの伝え方に注目するとよいでしょう。
また、企業ごとに求められる人物像が異なるため、参考にしたエントリーシートのポイントを活かしつつ、自分の強みが企業にどう貢献できるかを意識して書くと、より効果的なガクチカになります。
3:自己分析をして強みを理解してから書く
自己分析を行い、自分の強みを明確にすることで、説得力のあるガクチカを書くことができます。
例えば、困難に直面した際にどのように対処したかを振り返ると、粘り強さや課題解決力など、自分の強みが見えてきます。
さらに、過去の経験を振り返り、どのような場面で自分の強みが発揮されたかを整理すると、企業にアピールできるエピソードが見つかります。
ガクチカを書く際には、自分の強みが発揮された具体的な場面を選び、その中でどのような工夫や努力をしたかを詳しく説明するとよいでしょう。
自己分析を深めることで、より魅力的で説得力のあるガクチカを作成できます。
4:数字を使って具体的に書く
ガクチカをより分かりやすくするためには、数値を活用することが有効です。
例えば、「毎日練習した」と書くよりも、「毎日2時間の練習を半年間継続した」と具体的に記述した方が、努力の度合いが伝わりやすくなります。
また、「優秀な成績を収めた」と書くよりも、「全国大会で3位に入賞した」と記載することで、成果の大きさが明確になります。
数字を入れることで、取り組みの規模や成果を客観的に示すことができ、採用担当者にもインパクトを与えやすくなります。
できるだけ具体的なデータを入れることで、エピソードの説得力を高め、読み手に強い印象を残すことができるでしょう。
【ガクチカの文字数】おすすめのガクチカの構成
続いて、おすすめのガクチカの構成についても詳しく紹介していきます。
この構成は、どのような能力をアピールする際も、どのような経験をアピールする際にも活用できるものなので、複数の企業を受ける場合にも汎用的に活用できるものです。
ぜひ、あなたの中でのテンプレートとして、この記事でマスターしてしまいましょう。
- 目標や課題
- 行動
- 結果
- 学び
まず初めに、あなたが学生時代にどのようなことに取り組んだのかについて、一言で簡潔に説明していく必要があります。
結論から話すことで、企業の採用担当者も話の概要が分かり、概要が頭に入ってきやすくなります。
企業によっては、話に論理性がないというだけで不合格にしてしまうところもあるので、必ず結論から書くことが重要です。
これにより、企業の対応担当者もあなたの話を興味を持って聞いてくれることでしょう。
結論について述べることができたら、続いて目標や課題についても詳しく説明していく必要があります。
あなたがガクチカに取り組むにあたってのモチベーションの源泉などについて説明していく必要があります。
ガクチカに取り組むにあたって建てた目標や直面した課題などについて伝えることは当然のことながら、その理由を伝えることが非常に重要であると言えるでしょう。
話に具体性を持たせることができます。
指定の文字数よりも字数が少ない場合は、この理由について詳しく触れてみるのも選択肢の一つです。
ただし、反対に文字数が足りない場合は、ここは本当に簡潔に述べるだけで良いでしょう。
続いて、ガクチカにおける行動について詳しく説明していきましょう。
自分が建てた目標やぶつかった課題に対してどのような行動をとったのかについて詳しく説明していく必要があるのです。
何が問題の本質だったのかはもちろんのこと、その問題に対してなぜそのアプローチをしたのかについて詳しく説明することができれば、企業の担当者に対して非常に良い印象を与えられる可能性が高まるかもしれません。
ガクチカにおいては、特にこの部分が重要視されており、問題に対するあなたの姿勢や対処の仕方が重要視されています。
よって、自分の問題解決能力や工夫をすることができる力について伝わるような文章の書き方を心がけるようにしましょう。
上記の取り組みによってどのような成果を得られたのかについても説明していく必要があります。
ガクチカにおいては、成果の大きさよりも一つ前の行動の部分が重視されているため、結果を誇張して伝える必要はありません。
しかし結果について全く触れられていないと、何か後ろめたいことがあるのではないかとマイナスな印象を与えてしまう可能性があるので、文字数が足りない場合は本当に一言でも良いので簡潔に結果について説明していく必要があると言えるでしょう。
最後に、ガクチカを通じてどのような学びを得られたのかについても分かりやすく説明していく必要があるでしょう。
ガクチカというこれからの取り組みを通じてどのような学びを得たのかについて詳しく説明することが重要であると言えます。
単なる感想や反省ではなく、ビジネスで活用できる学びであることが非常に重要であると言えるでしょう。
企業によっては、その後の質問で得た学びを具体的にどのように活かしているかについても問われることが多いため、再現性があるものであるとなお良い印象を与えられる可能性があります。
企業研究をしっかりと行い、企業に活かせる学びをアピールしていきましょう。
【ガクチカの文字数】100~400文字制限のガクチカ例文12選
ガクチカは、限られた文字数の中で魅力を伝えることが大切です。<>/p
ここからは、100~400文字の文字数制限に対応したガクチカの例文を12パターン紹介します。
100文字制限のガクチカ例文3選
決められた文字数が異なれば、PREP法でいうところの結論、理由、例、結論というそれぞれの部分の各文字数も変えていく必要があります。
ここでは、文字数別ガクチカの例文を10個紹介していきますので、ぜひ参考にしてみてください。
所属サークルで退部者を減らすため、学園祭模擬店出店を企画した。出店に反対する部員も出たが、問題点を解決し説得した。
出店を4つの部門に分け、皆が当事者として活動した。結果、出店は成功、退部者も減らせた。
大学で、地域の子ども食堂でボランティアリーダーを務め、食材の寄付集めから調理、SNSを活用し、利用者数が1.5倍に増加しました。
この経験から、社会課題に対する実践的アプローチの重要性を学びました。
ロボット工学サークルで、自動運転の開発に携わりました。プログラミングを担当し、障害物回避システムの精度を向上させ、大会で入賞しました。
この時、技術力向上とチームワークの大切さを実感しました。
【ガクチカの文字数】200文字制限のガクチカ例文3選
文字数が増えることで、PREP法の各要素をより詳しく表現できます。
ここでは、200文字で伝わるガクチカの例文を3つ紹介します。
学生時代に最も注力したのは、卒論である。
経済学部で学んだ集大成として、ブランディングの経済効果をテーマに取り上げた。
以前アルバイトをした、菓子店の協力を受け、ブランディングの広まりと売上の関連性を研究、キャラクターやロゴ、ブランディングを広める方法などを打ち合わせ、オンラインのアクセス数を追い、マーケティング感覚を身につけられた。
卒論を通して得た実践的なスキルは、今後営業の分野で役立つと考える。
大学2年次から、地元のカフェでアルバイトとして働いています。
入店から1年後、店長から新メニュー開発の担当を任され、SNSで流行しているスイーツを研究し、季節の果物を使った低カロリーパフェを提案しました。
試作を重ね改良を続けた結果、このメニューは若い女性を中心に人気を博し、売上向上に貢献しました。
この経験から、顧客のニーズを的確に捉え、それを形にする創造力と粘り強さの重要性を学びました。
大学の軽音部で3年間活動し、最終年度は部長を務めました。就任当初、部員間の技術格差が大きく、活動のモチベーションにばらつきがありました。そこで、経験者と初心者のペア制度を導入、全員が舞台に立つ機会を増やしました。これらの取り組みにより、部員の技術向上と結束力が高まり、年度末の学園祭では過去最多の観客を動員することができました。この経験を通じて、組織の課題を分析し、改善策を実行する力を養いました。
【ガクチカの文字数】300文字制限のガクチカ例文3選
300文字では、エピソードの詳細や具体的な工夫点をしっかり伝えられます。
今回は、伝わりやすい300文字のガクチカ例文を3つ紹介します。
私が学生時代、力を入れたことは、パン工場のアルバイトを2年間休まずに続けたことです。
毎朝6時出勤のため、午前4時に起きていました。ある日寝坊による遅刻で、職長に強く注意されました。
このことで、アルバイトでも仕事を休むと支障が出ることを学びました。以来、遅刻をすることはなくなりました。
確実に午前4時に起きるため、日々の予定をスケジュール帳に30分毎に記入しました。
行動に対する意識が変わり、短時間で作業を済ませることができるようになりました。
この経験から、時間の管理が物事の継続のために重要であることを学びました。
会社に入っても、時間管理を意識し、効率よく業務を行いたいと思います。
私は高校時代、サッカー部のマネージャーとしてチームの課題解決に取り組みました。
練習の効率が悪いと感じたため、試合結果や練習内容を分析し、基礎練習の強化やポジション別練習を提案しました。
また、選手一人一人の課題に対応するため、個別練習計画を作成し、進捗を確認しました。
さらに、選手同士のコミュニケーションが不足していると感じたため、練習後にフィードバックを行い、意見交換の場を設けました。
その結果、チームは初めて県大会ベスト4に進出しました。
この経験から、目標達成に必要な問題解決力や分析力、そして協力の重要性を学びました。
今後もこの経験を活かし、プロジェクト成功に貢献したいと考えています。
高校の文化祭で、来場者を楽しませる出し物を企画する委員会に所属しました。
全員の意見をまとめるのが難しかったため、意見交換会を増やし、具体的なアイデアを引き出す場を設けました。
最終的に「お化け屋敷」という企画が決まり、当日は予想以上の来場者を集め、大成功を収めました。
この経験から、チームで協力しながら一つの目標に向かう重要性を学びました。
また、リーダーシップを発揮し、意見を整理しながら調整する力も養いました。
さらに、円滑なコミュニケーションを保つことが、プロジェクト成功には不可欠であることを実感しました。
今後もこの経験を活かして、チームの目標達成に貢献したいと考えています。
【ガクチカの文字数】400文字制限のガクチカ例文3選
400文字では、背景や結果の影響なども詳しく説明できます。
ここでは、説得力のある400文字のガクチカ例文を3つ紹介します。
私は、40名ほどが所属するテニス部の副キャプテンを務め、部員のほとんどが参加する冬合宿の運営について取り組みました。
その前の夏合宿では運営がうまくいかず、参加率が大きく下がる問題がありました。
そこで、冬合宿の運営に当たり、10名いる実行委員の意思を統一することを課題としました。
しかし、合宿の準備を行う期間が、大学のテスト期間と重なり、実行委員全員を集めた会議を行うのが、かなり困難な状況となりました。
そこで、私は10名全員のテストの時間割を把握して、会議になるべく多くの人が参加できるよう、日時調整を行いました。
それでも会議に参加できない実行委員には、合宿のしおりの作成を任せるなど、役割分担を行いました。
このように、実行委員みんなで成功させるという目標を達成できたと思います。
組織を引っ張って、みんなで協力し合いながら、目標達成のために努力した経験は、社会でも役立てられると思います。
私は大学サッカー部で4年間活動し、最終年度はキャプテンを務めました。
就任当初、チームは技術面では優れていましたが、大事な試合で力を発揮できないという課題を抱えていました。
原因を探るため、選手一人一人と面談を重ねた結果、精神面での弱さが浮き彫りになりました。
そこで、私はメンタルトレーニングの導入を提案し、専門家を招いてセミナーを開催し、試合前のイメージトレーニングや呼吸法を学びました。
また、選手間でのポジティブフィードバックを奨励し、チーム全体で前向きな雰囲気作りに取り組みました。
これらの取り組みの結果、徐々にチームの雰囲気が変わり、重要な試合でも落ち着いてプレーできるようになりました。
その成果として、インカレ予選では前年の成績を大きく上回り、ベスト8まで進出することができました。
この経験を通じて、技術面だけでなく精神面にも注目することの重要性を学びました。
私は大学2年次から、地域の環境保護を目的としたボランティアサークル「グリーンハート」に所属しています。
入会当初、サークルの主な活動は月1回の公園清掃でしたが、参加者の減少と活動のマンネリ化が課題となっていました。
そこで私は、活動に新しい価値を加えるため「エコ教育プロジェクト」を提案しました。
地元の小学校と連携し、児童たちと一緒に清掃活動を行い、その後、集めたゴミを使った環境学習ワークショップを実施しました。
企画段階では、教育委員会や地域の環境NPOとの調整に苦心しましたが、粘り強く交渉を重ね、協力体制を構築することができました。
プロジェクト開始後、サークルの活動に対する地域の認知度が向上し、清掃活動の参加者は前年比で3倍に増加しました。
この経験を通じて、社会課題に対する創造的なアプローチの重要性と、多様なステークホルダーとの協働の難しさや喜びを学びました。
【ガクチカな何文字?】ガクチカを書く際の注意点
ガクチカを書く際にはいくつか注意が必要です。
ガクチカを見切り発車で作成してしまうとわかりにくい文章になってしまったり、せっかく魅力的なエピソードもうまく伝わらなくなってしまいます。
結果ではなく過程をアピール
ガクチカで大事なのは結果だと思われがちですが、実はそうではありません。
結果よりも、その結果を招いた過程が大事なのです。
過程でどのような努力をしたのかが企業にとって最も大事な内容となります。
結果は過去のことでしかありませんが、過程は再現性があるからです。
ガクチカを作成する際には過程に焦点をおいて説明するように心がけましょう。
専門用語に注意
研究や学部の専攻、部活の内容など、専門用語を用いるのは避けるよう意識しましょう。
無意識に使ってしまっていることもあるので注意が必要です。
専門用語は相手に伝わらないので意味がありません。
あなたの魅力が伝わらない上、専門用語を使ってしまうことによって印象も下がります。
専門用語を使うことは避け、かみ砕いて説明しましょう。
背伸びをせず嘘をつかないようにする
ガクチカに嘘や背伸びをしたような話を書くと、採用担当者から話を聞かれたときに整合性が合わなかったり、適性検査時に信憑性が低くなったりすることから、多くの場合は嘘と気づかれてしまうでしょう。
その結果、採用しても仕事の結果を誇張するのではないか、素直さが足りないのではないかなどのネガティブな評価につながってしまいます。
したがって、背伸びをせずに嘘をつかないようにすることが重要です。
【ガクチカの文字数】ガクチカ作成後は見直ししよう
ガクチカを作成したら必ず見直しをして、誤字脱字がないか、より伝わりやすい表現に代えられる部分はないか確認しましょう。
ここからはガクチカの見直し方についてお話します。
まずは一人で見直し
まずは一人で見直しをしてみてください。
何度も読み返すと違和感や小さなミスが見つかるかもしれません。
このとき、一度紙に起こしてみることをおすすめします。
というのも、人間はスマホやPCの画面を光の点滅だと認識します。
そのため、文章を画像として認識し、文章のミスに気が付きにくくなってしまうのです。
まずは自分でみつけられる範囲に関して自分で修正してみましょう。
第三者視点を取り入れる
友人や家族、大学の先生などに確認してもらうこともおすすめです。
自分で見つけられるミスには限度があります。
自分が完璧だと思っていても第三者の視点から文章の改善点が見つけられるかもしれません。
表現方法や敬語に誤りがないか確認してもらいましょう。
就活エージェントを活用しよう!
もしも、より確実に企業から好印象を獲得して内定をもらいたい場合には、就活のプロであるエージェントに相談することもおすすめです。
就活エージェントは多くの学生を内定へと導いてきました。
企業目線から見た感想や、どう改善したら良いのかを一緒に考えてもらえます。
気になった方はまず登録してみましょう。
【ガクチカの文字数】文字数を考えながら魅力的なガクチカに仕上げよう
就職活動に必須で、エントリーシートの記入項目である「ガクチカ」つまり、学生のときに力を入れたことの書き方について、詳しく解説しました。
ガクチカが必要となるのは、応募者が学生時代に何に取り組んできたか、そして会社とマッチする人材なのかを、企業の採用担当者が見極めるためです。
もちろん、決められた文字数内で記入するというルールを守る必要がありますが、そこから、経験や実績、人柄、会社の業務に活用できるかという点をアピールできます。
この記事を参考に、採用担当者に「ぜひ会ってみたい」と思わせるような、魅力的なガクチカを仕上げましょう。
明治大学院卒業後、就活メディア運営|自社メディア「就活市場」「Digmedia」「ベンチャー就活ナビ」などの運営を軸に、年間10万人の就活生の内定獲得をサポート