冬からの就活は遅い?スケジュールや対策方法、インターン情報を把握して内定を勝ち取ろう!

冬からの就活は遅い?スケジュールや対策方法、インターン情報を把握して内定を勝ち取ろう!

この記事では大学3年の冬から就活を始める方向けに、冬の就活イベント、就活準備、就活スケジュールを徹底解説について解説します。

冬から就活を始めるのは遅いのではないか、と不安な方もいらっしゃるのではないでしょうか。

この記事では、26卒の採用活動のスケジュールや既に動き出している企業の情報についても紹介していますので、ぜひ今後の就職活動の参考にしてください。

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冬から就活を始めるのは遅い?

大学3年生が冬から就活を始めるのはぎりぎりですが、まだ遅くありません。

しかし年末年始は時に時間が取れる部分であるため、そこで自己分析や業界研究などを重ねて本選考への準備をしましょう。

一方で大学4年生で就活を今から始めるのははっきり言って遅いといえます。

しかし冬採用が存在するため、もう間に合わないわけではありません。

この記事で解説する冬採用の特徴や冬の就活を成功させるためのポイントを押さえて、効率の良い就活を進めていきましょう。

2月の内定率は約4割

ここで、2月時点での内定率をチェックしておきましょう。

26卒の2月1日時点の就職内定率

リクルートの調査によれば、26卒の就活生は2月1日の時点で、約4割が1社以上の内定を保持しているといいます。

就活は以前と比べると早期化している影響で、「3年生の夏頃から準備するもの」という認識が広まっています。

そのため、就活生の中にはサマーインターンに参加しながら、着実に就活準備を進めてきた人がたくさんいます。

そのような人は、インターンを経由して早期選考にエントリーするケースも多いため、早い段階での内定獲得につながりやすくなる傾向です。

よって、2月の時点で約4割もの就活生が内定を勝ち取っているという意味では、冬からの就活は遅れ気味であることがわかります。

過剰に焦って冷静さを欠いた行動を取ることはNGですが、遅れているという認識を持ち、少しでも早く準備に取り掛かることが大切です。

【大学3年】みんなの冬の就活状況

まずは、先輩の就活生が冬にどのように動いていたのかを知っておきましょう。

今回は、25卒を対象に弊社で長期インターンをしてくれているメンバーに、大学3年生の冬にはどんな就活をしていたかを聞いてみたので、ぜひ参考にしてみてください。

ここでは、年内〜年末、年明け〜情報解禁前、情報解禁後の3つに分けて紹介します。

年内〜年末の就活状況

Q.3年の12月は何をしていましたか?
  • 冬インターン参加: 33%
  • 早期選考に参加: 33%
  • 何もしていない: 20%
  • 就活を中断: 14%

時期としては11月、12月になります。

12月には、とにかく冬のインターンシップに申し込んでいた就活生や、まだ何もしていなくて遊んでいた、という学生が目立ちました。

中には「就活に飽きた時期」と回答をしてくれていた方もおり、12月はなかなか就活に足を踏み出しづらい月なのかとも感じました。

年明け〜情報解禁前の就活状況

Q.3年の1月、2月は何をしていましたか?
  • 早選考期に参加: 60%
  • インターンに参加: 25%
  • 就活を考え始めたが何もしていない: 15%

時期は1月〜2月にあたります。

1月〜2月は、インターンに参加する学生よりも、早期選考にエントリーする学生のほうが増えました。

大企業の多くは経団連に所属しており、その経団連では、就活の情報解禁を3月と定めています。

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柴田貴司
(就活市場監修者/新卒リクルーティング本部幹部)

柴田貴司
(就活市場監修者)

これはスタートダッシュを同じにすることで一つの企業に応募が集まりすぎないようにする仕組みなのですが、近年では、年明け〜情報解禁前に採用活動をスタートする企業も増えてきたようです。

逆に言えば、12月までにインターンシップに参加できていなければ、少し手遅れといえるかもしれませんね。

情報解禁後の就活状況

Q.3年の3月は何をしていましたか?
  • 本選考に参加: 75%
  • インターンに参加: 20%
  • 何もしていない: 5%

3月になると、本選考の説明会参加やエントリーをする人がどんどん増えていきます。

3月まで就活をしていなかった人も就活をスタートしたり、1月、2月と就活を休止していた人も再会したりと、やはり3月に照準を合わせて動く方が多かったようです。

情報解禁後には、ESの提出締め切りや、ESが通った企業の面接への参加をしていくことになります。

【大学3年】冬の就活の特徴

続いて、冬の就活の特徴を解説します。

秋までとは異なり、動き出す就活生、企業の数が増える冬の就活では、どれだけ特徴を押さえて進められるかがポイントとなります。

大学3年の冬の就活にはどのような特徴があるのか、一緒に見ていきましょう。

冬の就活の特徴
  • ライバルが増える
  • 冬インターンの本番がある
  • 応募できる企業数が増える

ライバルが増える

冬の就活の特徴の一つ目は、ライバルが増えるということです。

動き出す就活生の数は、11月ごろを境目に急増します。

夏休みが終わって後期の授業にも慣れてくる時期であり、時間に余裕ができやすく、就活に時間を使う学生が増えるのです。

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柴田貴司
(就活市場監修者/新卒リクルーティング本部幹部)

柴田貴司
(就活市場監修者)

扶養の関係でアルバイトをいったんストップする学生も少なくないですね。

ライバルが増えると、大きく2つの変化が起こります。

一つ目は、説明会や選考の予約がしづらくなるという点です。

説明会には人数制限が設けられている場合があります。

また、選考は一度に1人しかできないため、就活生の数が増えると、枠が埋まりやすくなり、参加しづらくなってしまう可能性があるのです。

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柴田貴司
(就活市場監修者/新卒リクルーティング本部幹部)

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(就活市場監修者)

選考日程がかなり先になってしまうこともあり、選考期間が長くなってしまいがちなのも特徴です。

二つ目は、選考倍率が上がるという点です。

企業の採用枠数は決まっています。

そのため、応募者の数が増えれば、その分だけ競争率が高くなるのです。

冬の就活では、ライバルが増えるのだということを意識して早め早めに動くことが大切です。

冬インターンの本番がある

二つ目の特徴は、冬インターンの本番があるということです。

冬インターンは、10月〜11月にかけてエントリー、選考が行われ、12月、1月に本番があることが多いです。

冬インターンは、多くが実践的な業務体験になっており、また早期選考に繋がりやすいのも特徴です。

冬から就活を始める方は、いきなり早期選考を受け始めるのではなく、まずは必ず冬インターンへの参加を検討しましょう。

Memo

インターンに参加せずとも内定は獲得できますが、参加した学生と比べて不利になってしまうのは確かです。

応募できる企業数が増える

冬の就活の特徴三つ目は、応募できる企業数が増えるということです。

冬になると、大学4年生の採用を締め切って、大学3年生の採用にシフトする企業が増加します。

一部の企業は大学4年生向けに冬採用を行ったりもしますが、ほとんどの企業は大学3年生中心の採用活動に切り替えると考えて良いでしょう。

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柴田貴司
(就活市場監修者/新卒リクルーティング本部幹部)

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(就活市場監修者)

大学4年生の内定率は、冬に入った時点で98%近くに登っています。

秋まではまだエントリーを受けつけていなかった企業が、冬に入って急に採用ページを更新し、早期選考の受付を始めるという場合もありますので、いきたい業界、企業がある方は余念なく情報収集をしましょう。

【大学3年】冬の就活スケジュール

続いて、大学3年生の方の冬からの就活スケジュールについて紹介します。

12月、1月、2月それぞれ何を行うべきかについて詳しく紹介するため、ぜひ参考にしてみてください。

12月の就活スケジュール

12月は本格的な就活に向けた準備段階として非常に重要な時期です。

企業説明会や就活セミナーに積極的に参加しましょう。

この時期に開催される企業説明会は来年春からの本選考に向けて、多くの企業が自社の魅力をアピールする場であり、企業や業界に対する理解を深める機会です。

特に自分の興味のある業界や企業が、どのような人材を求めているかを把握するために、様々な業界の説明会に参加することを推奨します。

また、12月は就活に必要なアイテムの準備も行う必要があります。

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柴田貴司
(就活市場監修者/新卒リクルーティング本部幹部)

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(就活市場監修者)

スーツや革靴、鞄を揃えるだけでなく、履歴書やESの書き方を学ぶことも大切です。

これらは後々の選考において使用頻度が高いため、早めに準備を進めておくと安心です。

就活において12月に取り組むべきことについては以下の記事でさらに詳しく紹介していますので、ぜひ参考にしてみてください。

1月の就活スケジュール

1月はいよいよ具体的な志望業界や職種を絞り込んでいく時期です。

12月に参加した企業説明会や業界研究の成果をもとに、自分がどの業界や職種に最も興味を持っているか、そしてどの業界で自分の強みを活かせるかを深く考えましょう。

志望業界を絞ることで、今後の選考対策をより具体的に進めることができ、効率的に就活ができます。

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柴田貴司
(就活市場監修者/新卒リクルーティング本部幹部)

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(就活市場監修者)

志望業界が決まっていない場合でも、この時期に業界ごとの特性や求められるスキルを確認し、最終的な判断を下さなければなりません。

さらに1月は筆記試験やWebテストの対策を始めるべき時期でもあります。

多くの企業が採用選考で筆記試験やWebテストを実施しているため、この準備を行わないと選考に通過することは難しいでしょう。

特に、SPIや玉手箱などの代表的なWebテストの問題形式には必ず慣れておく必要があります。

2月の就活スケジュール

2月は実際に企業にエントリーを行い、選考に参加する段階となります。

この時期までには自分の就活の軸を再確認し、どの企業にエントリーするかを明確にしましょう。

就活の軸とは企業選びにおいて何を重視するか、自分がどのような価値観やビジョンを持っているかを示すものです。

面接で必ず聞かれるだけでなく、企業選びにも重要なものであるため、必ず明確にしておきましょう。

企業エントリー後は選考を受けていく中で自分の弱みや強みが浮き彫りになるはずです。

選考での失敗や改善点を見つけた場合は、それを次の選考に活かすために改善策を練ることを推奨します。

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柴田貴司
(就活市場監修者/新卒リクルーティング本部幹部)

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(就活市場監修者)

例えば、ESの内容を見直したり、面接での回答の質を高めるために、友人や家族、就活エージェントからフィードバックをもらうことも有効です。

3月の就活スケジュール

3月になると、1日にはいよいよ各企業の新卒採用の情報が解禁されます。

エントリーも受付開始となり、多くの企業が説明会を一斉に開始する流れになります。

そのため、中旬を迎える頃には複数の企業の説明会に参加しながら企業研究を進め、エントリーシート作成・模擬面接などの対策を強化する必要があります。

また、あわせてWebテスト対策なども欠かせないでしょう。

したがって、冬が明ける頃の3月の就活は、多くの就活生にとって非常に多忙を極める状況です。

プライベートの予定を入れている余裕などはほとんどない場合も多いので、スケジュール管理にはくれぐれも注意が必要です。

アルバイトをしている人は、上司と相談したうえでシフトを調整してもらいましょう。

なお、後半になればより一層選考が本格化し、一次面接などの予定も入ってくる流れです。

3月の就活については、以下の記事もぜひチェックしてみてください。

【大学3年】冬の就活でやるべきこと10選

冬の就活でやるべきこと10選
  • 自己分析
  • 業界・企業研究
  • SPI対策
  • インターンシップへの参加
  • 選考が早い企業へのプレエントリー
  • 中小企業を中心に説明会への参加
  • OB・OG訪問
  • ES作成
  • 面接対策
  • 就活セミナーの参加

就活に正解はありません。そのため、悩むことも多いでしょう。

しかし、裏を返せば自分次第でどうにでもできるということです。

4年生になる前からやれることはたくさんあります。

たとえば、インターンシップへの参加や、自己分析、企業の研究、面接の練習などです。

すべて一気にやろうとすると、途中でやる気が削がれてしまう可能性もあります。

不安要素があるものや、対策不足だと感じるものから少しずつ取り組めるとよいでしょう。

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柴田貴司
(就活市場監修者/新卒リクルーティング本部幹部)

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(就活市場監修者)

実践して得た失敗をつぎへ活かせるように調整し、対策を練るようにしてください。

それでは、就活生におすすめしたい冬生活をご紹介します。

1.自己分析

自分を知るということは、とても重要なことです。

具体的な進路が決まっていない場合は、まず自分にとって重要なことや興味があることは何かを把握しましょう。

これまで経験してきたことを振り返り、今までどう感じてきたのか、そう感じた理由はなぜかなど、とことん過去の自分に問いかけてください。

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柴田貴司
(就活市場監修者/新卒リクルーティング本部幹部)

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(就活市場監修者)

自分がどういった思考をもっているのかが少しずつ浮き彫りになり、おのずと長所や短所も見えてきます。

1人では限界があると感じたときには、家族や親しい友人に自分のことを聞くのも1つの手です。

何度も自己分析を繰り返し、自分への理解を深めていきましょう。

2.業界・企業研究

自己分析を進めていくと、興味がある分野も徐々に把握できるようになってきます。

これまでに参加したインターンや説明会で得た知識のほかにも、気になっている業界の基礎となる知識を幅広く調べたり、具体的な企業の情報を収集したりしていきましょう。

今まで知らなかったことに興味をもつことが、今後の可能性につながるかもしれません。

3.SPI対策

SPIとは、人柄や適正などを判断するためにおこなわれるテストです。

さまざまな企業でSPIが採用されています。

大手企業だけでなく、中小企業でも数多く利用されているのです。

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柴田貴司
(就活市場監修者/新卒リクルーティング本部幹部)

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(就活市場監修者)

SPIテストは「性格検査」のほかに、「言語能力」「非言語能力」「英語力」「構造的把握力」をテストする5項目に分かれています。

この結果をもとに、企業は適正を見極めて配属先を決定しています。

合格ラインは企業によって異なりますが、大手企業の場合には一次選考の足きりとして合格ラインを高くしていることも多いので、しっかりと対策をするようにしましょう。

4.インターンシップへの参加

サマーインターンでは主に企業の認知度をあげ、就活が本格的に始まった際により多くの人に応募してもらおうという目的があります。

そのため、企業の紹介がメインとなっている場合も多いです。

しかし、秋冬インターンでは採用や選考に注力していくという傾向に変わっていきます。

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柴田貴司
(就活市場監修者/新卒リクルーティング本部幹部)

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(就活市場監修者)

興味のある企業に数多くアプローチし、場数を踏んで自分の経験値を上げていきましょう。

また本選考につなげたいという場合、インターンの期間は仕事への理解が深まりやすい数日開催のものがおすすめです。

5.選考が早い企業へのプレエントリー

プレエントリーとは、企業に対して興味をもっていると伝える手段です。

「採用情報や選考情報を送ってください」と意思表示ができ、興味のある企業に関する情報を幅広く収集できます。

多くの企業では情報解禁日の3月1日と同時にプレエントリーを開始していますが、早くから選考を開始している企業もあります。

主に外資系企業やベンチャー企業、広告業界などは比較的選考時期が早いです。

ここである程度企業の雰囲気や情報収集に慣れておくと、行きたい企業が見つかったときの対策にもなるでしょう。

6.中小企業を中心に説明会への参加

ベンチャー企業や中小企業では早くから採用スケジュールを設定しているところが多く、3年生の冬休み時点で説明会に参加できます。

またベンチャー企業は選考も早く、通常2〜3ヶ月程度で内定を得られる場合が多いので、優先的に参加するとよいでしょう。

説明会では、その企業の基本的な情報や働き方などさまざまな情報を得られるため、企業研究をする際にも重要な要素となります。

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柴田貴司
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業界や企業について知る意味でも、説明会へは積極的に参加することをおすすめします。

7.OB・OG訪問

企業研究をする際にホームページなどから得られる情報も重要ですが、それはあくまで表面的な情報です。

社員として働いている卒業生から聞ける話というのは、よりリアルに企業を知れるチャンスでもあり、企業への熱心さをアピールできる場でもあります。

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柴田貴司
(就活市場監修者/新卒リクルーティング本部幹部)

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これからの就活に活かせるような質問を準備して臨みましょう。

8.ESの作成

大学3年生の冬には、ESの作成を行いましょう。

2月になると、3月の本選考のプレエントリーが始まり、3月に入れば急に10社以上のエントリーシートの締切が迫ってくることになります。

後々焦らないためにも、よく聞かれる自己PR、志望動機、ガクチカなどは前もって文章を作成しておきましょう。

早め早めに作成を進めることで、自分が苦手なところも把握できますし、また時間をかけてES添削、ブラッシュアップをしていくことができるので、冬休みの間に一度ESを作成し、手応えを確認しておくことが大切です。

9.面接対策

冬の就活では、忘れずに面接対策も行いましょう。

早期選考は、ESの提出が無くいきなり面接、なんてケースも少なくないためです。

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柴田貴司
(就活市場監修者/新卒リクルーティング本部幹部)

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(就活市場監修者)

面接で聞かれやすい項目の答えを前もって作成しておき、模擬面接で実際に話してみて、修正、改善をしていくのが面接対策になります。

意外と時間がかかるので、これもESの作成と同様、時間がある冬休みのうちに進めておくことをお勧めします。

10.早期選考への参加

冬に進める就活では、早期選考への参加チャンスを逃さないことも重要です。

冬の時期は、一部の企業は早期選考を実施しており、参加すれば早い段階で内定を獲得できるチャンスにつながります。

早期選考を行っている企業・業界といえば、代表例として外資系企業やベンチャー企業、放送業界などが挙げられます。

そのため、興味のある企業・業界が早期選考を実施していた際は、積極的にエントリーを検討してみてください。

結果として内定を獲得できれば、第一志望ではなくとも、内定があるという安心感は自信につながるだけでなく精神的な安定にもなります。

また、内定につながらなかったとしても、本選考の前の良い練習になることは確かです。

そのため、志望業界・企業が早期選考を実施していなくても、少しでも興味のある企業の早期選考であれば参加することに意義はあるといえます。

【大学3年】冬の就活を成功させるためのポイント

冬の就活を成功させるためのポイント
  • ライバルが減る冬休みまでがポイント
  • 年内は視野を広げて業界研究をする
  • 年明けから情報解禁にかけて業界を絞っていく
  • 行きたい業界、職種に合った選考対策をする

冬の就活を成功させるためには、4つのポイントを抑える必要があります。

年内、年明けといった時期ごとのポイントと、就活を進めていく上でのポイントを2つずつ解説しますので、しっかりと頭に入れた上で冬からの就活を進めていけるようにしましょう。

年内は視野を広げて業界研究をする

冬の就活では、年内に視野を広げて業界研究をしていくことが大切です。

とくに冬から就活を始める人むけなのですが、最初から業界を絞ってしまうと、その業界意外のことを知らない状態で選考に進んでいくことになるため、なぜ他の業界ではなくてその業界に行きたいのか、という点をうまく説明できなくなってしまいます。

たとえ本命の企業があったとしても、様々な業界について業界研究を進めていくことで、他の業界ではなくてその業界を第一志望にしている理由を、業界研究をしたことを含めて説明することができます。

まずは様々な業界を深ぼってみて、世の中にどのような仕事があるのかを知っていきましょう。

また、冬〜年内の間で自分の強みや弱みをインターン選考の中で見つけていくのも良いですね。

ライバルが減る冬休みまでがポイント

12月後半から始まる冬休みは、クリスマスや年末年始などのイベントが重なるため、就活がおろそかになる学生が多くなります

この時期に活動を中断する学生が増える一方で、ライバルが減ることも事実です。

そのため、この冬休みを有効に活用できると、競争が少なくなる中でスムーズに就活を進めることができます。

特に、自己分析や選考対策に集中できる貴重な時間となります。

自己分析を進めることで、今後の志望業界や職種を絞り込み、具体的な目標を持って選考に臨むことができます。

また、エントリーシートや履歴書の作成、面接対策をこの時期に進めることで、年明けからの選考に備えた準備が整い、効率的に就活を進めることができます。

年明けから情報解禁にかけて業界を絞っていく

年内に様々な業界を見た上で、自分の就活の軸に最も合う業界はどこかを絞りながら年明けの就活を進めていきましょう。

始めはなかなか業界を絞るのは難しいかもしれませんが、数多くの企業の説明会に参加をしていくことで、自分がどのような点に、魅力を感じるのか、自分はどんなところで働いていそうか、といった点がイメージしやすくなります。

そしてそのイメージに最も近い業界を見つけることができれば、それがあなたの志望業界、ということになるわけです。

業界や職種を絞る鍵になるのは、自己分析や業界研究です。

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柴田貴司
(就活市場監修者/新卒リクルーティング本部幹部)

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(就活市場監修者)

冬の間に何度もこれらを行って、自分の就活の軸を確立させていくことが大切です。

行きたい業界、職種に合った選考対策をする

いきたい業界、職種に合った選考対策をしてくことも大切です。

選考はほとんどの企業がESやGD、面接を実施しますが、その中でどのようなことが聞かれるのか、という点については、業界や企業によってかなり異なります

たとえば勤勉さが求められるIT業界では勤勉さを測る質問が、コミュニケーション能力が求められる営業職ではコミュニケーション能力を測る質問がされる、といった具合です。

そのため、自分が目指したい業界、職種が決まっている場合には、その選考ではどんなことが聞かれやすいのかを事前に把握し、それに合わせた対策をしていきましょう。

【大学3年】冬の就活で避けるべきNG行動

大学3年生の冬の就活では、大きな失敗や後悔を避けるためにも、事前にNG行動をチェックしておく必要があります。

冬の就活の進め方において、以下のような行動を取ってしまっている人は、就活の進め方をしっかりと見直すことが必要です。

冬の就活で避けるべきNG行動
  • 企業研究を疎かにする
  • 適当にエントリーする
  • 早期選考やインターンを後回しにする
  • 就活に入り込みすぎる

特に、企業研究を疎かにしたり適当にエントリーしたりすることは、失敗のもとになるためくれぐれも注意してください。

では、NGになる理由などの詳細を解説していきます。

企業研究を疎かにする

3年生の冬の就活では、企業研究を疎かにすることはNGです。

特に、企業説明会や選考に参加する際に前もって企業の情報を何も調べないのはやめましょう。

志望動機や自己PRが企業の求める人物像に合っているか確認するためにも、企業について情報収集し、自分の適性を見極めることは必要不可欠です。

企業研究が足りていないと、具体的にどのような場面で自分の強みを活かすのか、その企業で何を成し遂げたいのかなどのポイントを掘り下げられません。

面接などで深掘り質問された際は、答えに詰まってしまい、最終的に選考に落ちる原因になります。

選考で少しでも有利になるためにも、自分の適性を明確に見極めるためにも、就活では企業研究を徹底的に行いましょう。

適当にエントリーする

就活を進める際に、適当にエントリーすることはNGです。

「なんとなく」の感覚で企業を選んでエントリーしても、自分の強みや興味関心に合っていないからこそ、内定獲得にはなかなかつながらないからです。

エントリーする企業は、自分の軸や目標を明確化したうえで、その軸に合った企業を選ぶ必要があります。

しかしそうは言っても、冬から就活を始めた人は、業界研究・企業研究にじっくり時間をかけられないかもしれません。

就活スタートが遅かったことでエントリーが適当になってしまいそうなときは、業界を絞りすぎず幅広くエントリーすると良いでしょう。

そのうえで、並行して業界・企業研究を進め、自分とマッチする業界・企業を見つけていくことが大切です。

時間がないからといってただやみくもにエントリーするのではなく、戦略的にエントリーする企業を選んでいくことが重要といえます。

早期選考やインターンを後回しにする

冬から就活を始める際でも、早期選考やインターンはできる限り後回しにしないようにしましょう。

インターンは情報解禁の直前まで実施されているため、冬にインターンに初めて参加する場合でも間に合う可能性があります。

その結果、早期選考の優遇をもらう機会があれば、冬からの就活でも早いタイミングで内定を勝ち取れる場合もあります。

インターンや早期選考は、キャリアについて考えられる重要な機会ともいえます。

本選考前にエントリーシート作成や面接などの選考を経験できる良いチャンスにもなり、その経験は必ず本選考に活きてきます。

そのため、冬からの就活であまり時間がない場合でも、可能な限り早期選考やインターンのチャンスは逃さないようにしましょう。

事前に実施日程や締め切りなどを確認しながら、計画的に動くことが重要です。

就活に入り込みすぎる

冬からの就活では、必要以上に就活に入り込みすぎることも避けてください。

情報解禁とそれに伴う本選考が近づくことで、焦る気持ちもあるかもしれませんが、過剰にのめり込みすぎるとさまざまな面で支障をきたす可能性があります。

1月近辺は大学のテストもあるため、就活にばかり時間を費やしていると、勉強が疎かになることで単位を落としてしまうかもしれません。

そうなると本末転倒であるため、焦ってすべてのリソースをつぎ込むのは避けたいところです。

焦りの気持ちが強すぎるとストレスが溜まり、体調を崩す原因にもなります。

そのため、まずはやるべきことを冷静にリストアップしてスケジュールを立て、効率よく動くことを意識しましょう。

時間がないといっても使える時間と気力は無限ではないため、とにかく必要以上に焦らずに、やるべき準備を確実にこなしていくことが大切です。

冬の就活に関するよくある質問

続いて、就活生の方からよくいただく「冬からの就活」に関する質問に回答します。

それぞれ、気になる項目があれば、ぜひ参考にしてみてください。

結論として、冬からインターンに参加することは全く遅くありません。 むしろ、冬のインターンは夏や秋のインターンに参加しなかった方や、これから本格的に就活を始める方にとって大きなチャンスです。冬インターンは多くの企業が春の本選考に備えて、自社の業務内容や社風を学生に体験させる機会を提供しています。そのため、冬インターンに参加することで、企業との接点を持ち、実際の業務に慣れることで、入社後の業務や環境に対するギャップを減らすことができます。

公務員試験の対策を大学3年の冬から始めることは決して不可能ではありません。 しかし、受験すると決めたならば、一刻も早く行動する必要があります。公務員試験は出題範囲が広く、筆記試験や面接、集団討論といった複数の選考ステップが存在するため、十分な時間をかけて準備を進めなければなりません。 すでに対策を始めている周囲の学生と比べて出遅れている可能性があるため、効率的な勉強方法を取り入れましょう。計画的にスケジュールを立て、苦手分野の克服や模擬試験の受験を通じて、試験本番に向けた準備をスムーズに進める必要があります。

黒髪にするタイミングは、面接が始まる頃が最適です。 髪色は第一印象に大きく影響を与える要素の1つであり、多くの企業では黒髪が一般的とされています。しかし、早すぎるタイミングで黒髪に戻すと色落ちしてしまい、むしろ髪色が明るく見えてしまうこともあります。したがって、面接や説明会が始まる前に黒髪に戻すのが理想的です。時期としては12月頃が一般的と言えるでしょう。 この時期になると、企業との接触が増えるため、見た目に関してもしっかりとした準備を整える必要があります。普段は明るい色にしている人でも、早い段階から就活シーズンに向けて髪を染める頻度を抑え、カラーリング剤の選び方にも注意しましょう。特に、自宅で染める場合はムラが出ないように慎重に行う必要があります。もし難しければ、美容院でのカラーリングを検討するのも1つの手段です。

冬選考とは、企業が大学4年生を対象に行う冬時期の採用のことです。 通常、秋採用までに予定していた採用枠を採用しきれなかった企業が、冬まで採用活動の時期を伸ばして行う選考です。 今年でいえば、25卒の学生が冬選考の対象にあたるため、26卒の就活生のみなさんには直接関係はありませんが、この時期まで就活を続けていくと、冬選考という限られた選考枠での就活を迫られてしまうということは覚えておくべきですね。 来年の冬までに就活を終わらせるためにも、26卒のみなさんはこの2024年冬には就活を始められるように準備をしていきましょう。

冬は就活準備の時期として位置づけられます。一般的に情報が解禁されるのは3月とされていますが、早期選考はそれよりも早く開始されることが多いです。この早期選考に挑戦することは本選考の練習になったりはやく内定を得たりすることにつながるためメリットが多いです。冬~年明けの時期を大事にして就活に臨みましょう。

冬の就活では寒さ対策をしっかり行いながらも、第一印象を損なわないシンプルで清潔感のある服装を心がけることが大切です。スーツは通常通りのビジネススタイルで、シャツやネクタイはしっかり整えましょう。防寒具やコートを着る場合は、目立たない色のものを選ぶと良いです。黒やネイビー、グレーなど、落ち着いた色が適しています。コートは脱いで面接に臨むことが基本ですが、寒い日でも清潔感を保ちながら、体温調節をしやすい服装を選んで、面接に備えましょう。

【大学3年】冬から就活を始めて内定を獲得しよう

ここまで、大学3年生のうちにやるべきことや対策方法などについてご紹介しました。

まず自分が何をすべきなのか、対策を強化しなければならないことはなんなのか、また、自分はどういう人物なのかなど、1つずつ明確にしていくよう心がけてください。

失敗を繰り返すこともありますが、決して悪いことではないのです。

しかし、その失敗を活かせないとチャンスをつかめません。

何事にもチャレンジし続け、よりよい自分の将来を手に入れられるよう、できることをしっかりと積み重ねていきましょう。

柴田貴司
監修者

明治大学院卒業後、就活メディア運営|自社メディア「就活市場」「Digmedia」「ベンチャー就活ナビ」などの運営を軸に、年間10万人の就活生の内定獲得をサポート

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