【ES埋まらない!】エントリーシートの文字数を埋めるためのコツやおすすめの構成を紹介

【ES埋まらない!】エントリーシートの文字数を埋めるためのコツやおすすめの構成を紹介

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はじめに

就活に際して提出するものに、エントリーシート(ES)というものがあります。

これは人事の資料として使う履歴書とは違い、選考の材料として使われる書類です。

自己PRや志望動機、自分の強みなどを中心に文章で語る形の書類です。

第一次選考として使われるものであるため、きちんとしたアピールができていないといけません。

だらだらと無駄が多いものや、伝えたいことがあいまいなものは避けるべきでしょう。

しかし文字数が決められていると、埋めるのに苦労するのも事実です。

今回はこのエントリーシートの文章に関して、指定された文字数分埋めるコツと、採用を目指すにあたって有効な構成を紹介していきます。

【ESの文字数】エントリーシートってどれくらい埋めればよいの?

エントリーシートには記入欄に罫線の入っていない白紙の場合もあり、どのくらい埋めればよいのか迷うことがあります。

罫線がある場合は、すべて埋めることが大前提です。

白紙の場合はパッと見た印象で、空白がないなというイメージがよいと思ってください。

エントリーシートは何よりも、応募者の意欲を見るものです。

特になしや短い一文だけが書かれたシートは、その地点でやる気が感じられないと判断されてしまいます。

文字数に制限が課されている場合はなるべく上限までと考え、書けるだけ書くという意識で挑みましょう。

エントリーシートは「削る」意識で書こう

エントリーシートを空白なく埋めることが必須だというと、文字数を意識しすぎて文字を「埋める」作業をしてしまうことがあります。

特に字数制限があると文章を書くのが苦手な人は、字数を意識しすぎてスペースを「埋める」ことに集中してしまいがちです。

しかしこれはよくありません。

エントリーシートは自分の想いをしっかりあらわす内容であることが重要です。

字数を「埋める」ことを意識して書いてしまうと、その企業に対して熱い想いをもつほかの応募者たちに負けてしまいます。

まずは字数を気にせずに、伝えたい思いを存分に書き記していきましょう

指定文字数を超える分量から、削っていくイメージで仕上げていきます。

そこまで書くことが思いつかないという人もいるかもしれません。

そういった方はまず、自己分析をしっかりしていきましょう

自分がどういった人間であるかをしっかり深く考えてみましょう。

そうすることで自分のアピールしたい強みが明確になり、それを活かして会社にどういった形で貢献できるか見えてきます。

それは自己PRにも志望動機にも、しっかりした背骨となります。

背骨ができればそれを軸に、さまざまなエピソードで肉づけをしていけるのです。

文章量としては心配することが少なくなることでしょう。

【ESの文字数】エントリーシートに書く内容を思いつくための方法

エントリーシートに何を書くべきかを考えるためには、エントリーシートで会社があなたの何を知りたいのかを考えることが大事です。

エントリーシートで聞かれる内容として多いのは、主に以下の3つです。

・自己PR

・学生時代にもっとも力を入れていたこと(ガクチカ)

・志望動機

その中で「自己PR」「ガクチカ」は、過去の経験を聞かれる質問です。

そこから読み解かれるのは、あなたの人間性や会社に必要な人材かどうかです。

「志望動機」はどうして会社に入りたいと思ったのかを語ることで、あなたの未来の展望を見ています。

会社で将来どういった存在でありたいのか、どういうことを頑張りたいのか、期待できる人材なのかどうかの判断材料になります。

こういったことを見られるのだと、意識しながら内容を考えていきましょう。

過去:自分の経験を洗い出す

「自己PR」「ガクチカ」は過去のエピソードから、自分のアピールしたいポイントに説得力をもたせていきます

しっかり文章にして自分をアピールするためには、先ほどにも述べたように自己分析からはじめましょう

その自己分析から自分の強み・アピールポイントがしっかり浮かび上がればそれを背骨にできます。

そうして過去のエピソードで、説得力をもたせるために肉づけをしていくイメージです。

自分の長所や好きなもの、得意なことを自己分析する中で、それを裏づけるような自分の経験を整理していきます。

また逆にエピソードの中で、どう思ってどう行動したからそういう結果になったのかなどの、動機や想いを再認識するのもよいでしょう。

そうして自分自身の特性について、より深めていく作業をしましょう。

自己分析の仕方やコツは、以下のページを参考にしてみてください。

未来:社会についての知識を増やす

「志望動機」についてしっかり書くには、未来の自分像を見据えていることが大切になります。

会社の中でどういった貢献ができる人材でありたいのか、将来の目標を明確にもって進んでいることを示していく必要があります。

「漠然と〇〇のような人になりたい」と書くと説得力はありません。

明確に目標を設定するには社会や会社そのものに関心をもち、知識を増やすことからはじめましょう

自分が志望している業界や企業について、ホームページを読んだり説明会に参加したりして研究をしましょう。

そして今の社会情勢に関してもしっかり把握し、その中で自分がどうありたいかを考えます。

そうすればぼんやりしていた未来像が、輪郭からはっきりしていくでしょう。

業界研究のやり方は以下のページを参考にしてみてください。

【ES埋まらない!】エントリーシートの文字数を埋めるためのコツやおすすめの構成を紹介

【ESのコツ】企業に伝わるエントリーシートの書き方

エントリーシートを書くとき、もっとも重要なのは内容です。

そのためにも、エントリーシートを書き始める前に、自己分析や企業分析をしっかり行う必要があります。

しかし、自分の伝えたい内容が正確に企業へ伝わるようにするため、書き方も同じくらい重要です。

自分のアピールポイントや仕事への想いを漏らさずに伝え、企業の採用担当者が読んだときにわかりやすい、正確に想いが伝わる文章に仕上げましょう。

ここでは、企業に伝わりやすいエントリーシートを書くためのポイントを5つご紹介します。

伝えるポイントを絞る

まずは、伝えるポイントを絞りましょう。

1つの設問に対していくつも答えがあると、ぼやけた印象になってしまいます。

たとえば自己PRを書くとき、自分をアピールするために「私はリーダーシップがあり、粘り強く頑張れる努力家であり、社交的で……」と、いくつも長所を羅列すると、読み手に強調したいポイントが伝わりません。

アピールポイントがいくつもあると、一つひとつに対する根拠や具体例を書くことができず、すべてが中途半端な印象になってしまうのです。

そのためには、しっかり自己分析を行い、どこが自分の強みなのかを把握しておくことも重要です。

1つの設問に対して答えは1つ、特に強調したいポイントのみに絞り、それを裏付ける根拠や具体例に文字数を割きましょう。

結論ファーストで書く

設問に対する返答、自分がアピールしたい結論は、文頭に書きましょう。

企業の採用担当者は多くのエントリーシートに目を通しますから、一つひとつをじっくり読み込むことはできません。

そのため根拠などを先に説明して、最後に結論で締める構成にすると、途中で担当者の集中力が切れてしまったり、飽きられてしまったりして結論が伝わらないのです。

結論→根拠→具体例→結論の構成(PREP法)を意識して書くと、文頭で読み手の興味を惹きつけ、最後にもう一度結論を強調することで、のちのちまで印象に残りやすくなります。

まずはアピールすべき部分はどこかを明確にし、それを結論として文頭に置くことで、自分の思いが読み手に伝わりやすくなります。

具体的なエピソードで書く

アピールポイントを強調するために、具体的なエピソードを書きましょう。

エピソードとして「サークルに力を入れました」というように漠然と書くだけでは、読み手には具体的なイメージが湧かず、アピールしたい内容が伝わりません。

「〇〇サークルで、最後の大会でベスト4以上を目指し、練習計画を立て……」というように「いつ・どこで・誰が・何を・どうした」が伝わるよう、実際に経験したエピソードを書く必要があります。

また、アピールポイントとエピソードに食い違いがないかにも注意しましょう。

長所としてリーダーシップをアピールしているのに、サークルで補佐的な役割をしたエピソードしかない、という状態ではアピールに説得力がありません。

自己分析でアピールすべきポイントを明確にし、そのポイントを強調するためにふさわしいエピソードを具体的に書きましょう。

社会人の立場で考える

自己PRやガクチカは過去を振り返って返答するものですが、そこでアピールするポイントが入社後に役立つか、社会人の立場で考えましょう。

接客や営業職など、人と接する機会の多い企業のエントリーシートで「縁の下の力持ちとして、人前に出たり対人交渉をしたりするよりも、裏方として動くことが得意」と書いてはイメージダウンしてしまいます。

また「どんなにサークルやアルバイトで忙しくても、授業はおろそかにしなかった」と書いても、それは社会人として最低限身につけているべき資質として、プラスの評価は得られません。

自分の性格や資質をどう仕事に活かすのか、過去の経験が社会人としてどう役に立つのか、自分の未来像を考え、それを強調するように意識して書く必要があります。

簡潔にわかりやすく書く

文章は一文一文を短く、簡潔にわかりやすく書きましょう。

一文が長くなってしまうと、主語と述語がかみ合わなくなる「文章のねじれ」が発生しやすく、読みにくい文章になってしまいます。

また、読み手によっては文意を読み取れず、書き手の意図しない解釈をしてしまう場合もあります。

特にビジネス文書では、一文を長くして美しい文章を書くことよりも、簡潔で読みやすく、誤解の余地がない文章を書くことが重要です。

エントリーシートでの文章が読みやすければ「入社後にうまいビジネス文書を書ける人」「読み手のことを考えて文章を書ける人」として、高評価を得ることもできます。

簡潔にわかりやすく、誤解を与える余地のない文章になるよう意識して書いてください。

【ESのコツ】エントリーシートを書く際の注意点

エントリーシートを書く際には、注意すべきポイントがあります。

内容はもちろんですが、その書き方も選考基準の一部であると考えて書きましょう。

ビジネス文書としてふさわしい書き方ができていれば、「入社後にもビジネス文書の作成を任せられる」「基本的スキルが身についている」として高評価になります。

一方、文章の書き方が不適切であれば、内容が良くても低評価になってしまう可能性があります。

ここでは、特に学生がミスをしがちなポイントについて5つ紹介しましょう。

話し言葉を使わない

エントリーシートでは話し言葉を使ってはいけません。

エントリーシートは、その内容だけでなく、文章の書き方など社会人として最低限のマナーが守れているかも評価対象です。

正しい言葉づかいができているか、ビジネス文書として通用するかを意識する必要があります。

基本的には敬語、ですます調を使って書きましょう。

また「ら抜き言葉」「あちら→あっち」など、普段は意識せずに使っている言葉でも、文章とするにはふさわしくない表現も多くあります。

こうした表現は自分で読み返しても気づかない可能性があるため、第三者に添削を依頼することがおすすめです。

エントリーシートに限らず、就職活動の場では話し言葉を使わないよう注意しましょう。

顔文字や記号は使わない

エントリーシートでは顔文字や記号を使ってはいけません。

普段のメールやメッセージアプリでのやり取りで使い慣れているため「顔文字がないと気持ちを伝えられない」と感じてしまうかもしれませんが、ビジネス文書においては不適切です。

気持ちを表現したいときも、適した言葉を探して、文章で伝えましょう。

良い表現が見つからないときには「ドキドキ 類義語」などのように検索エンジンで検索すると、自分では思いつかなかった言葉を発見できるかもしれません。

記号の使用も、ビジネス文書に適さない、あるいは文字化けしてしまう可能性があるため避けましょう。

「ビジネス文書として適切であるか」を判断基準として、使用する文字を選んでください。

大きな余白はできるだけなくす

記入欄の余白はできるだけなくしましょう。

記入欄に対して文章の量が極端に少ないと「やる気がない」「志望度が低く、エントリーシートに力を入れていない」ととらえられてしまうおそれがあります。

どうしても文字数が少なくなってしまう場合は、より肉付けできるエピソードがないか探したり、1つの設問に対して複数のエピソードを盛り込んだりして、できるだけ記入欄を埋めてください。

1行で終わらせる、あるいは「特になし」と書くのは避けましょう。

余白を生まないためにも、事前に自己分析や企業分析を行い、何をアピールするのかを明確にし、それを補強するためのエピソードも複数用意するのが理想です。

一般的には記入欄の8割以上を埋めれば及第点とされていますが、できれば9割を目指したいところです。

読みやすい丁寧な文字で書く

エントリーシートを手書きする場合は、読みやすい丁寧な文字で書きましょう。

近年では多くの企業がWebエントリーシートを採用していますが、手書きのエントリーシートも根強い人気があります。

それは、企業が文字の書き方、丁寧さを見たいと考えているからです。

「字が下手で自信はない」という人もいるかもしれませんが、上手下手よりも「丁寧に書いているか」「読み手のことを考え、読みやすい文字で書いているか」が重要です。

慌てて書き散らすと、その慌てぶりが読み手にも伝わってしまい「やる気がない」と判断されてしまう可能性もあります。

慌てないよう、時間に余裕をもって書きましょう。

文字の大きさやバランスにも注意し、読みやすい丁寧な文字で書いてください。

誤字脱字に注意する

エントリーシートを書いたら、提出前に誤字脱字がないか、必ずチェックしましょう。

社会人として、誤字脱字がない文章を書くことは、最低限身につけておくべきスキルです。

誤字脱字の多い文章では「きちんと見直しをしない、ミスが多い人」「志望度が低く、エントリーシートに力を入れていない」という印象を与えてしまう可能性があります。

文章を書いてから時間をおいて読み直す、声に出して読むなど、自分なりに誤字脱字を発見しやすい方法について探ってみましょう。

Microsoft Wordなどの文書作成ソフトには校閲機能があり、誤字脱字や文法上の誤りを発見できるため、そうした機能を利用することもおすすめします。

誤字脱字は防げるミスですから、必ずチェックしてください。

【ESの文字数】エントリーシートの文字数の目安

エントリーシートには文字制限がある場合と、文字制限のない場合があります

どちらの場合にもどれくらいの文字数で、仕上げればよいのか迷うところでしょう。

それぞれの場合に関して、文字数の目安をご紹介します。

一番重要なのは自分が伝えたいことを、しっかりと相手に伝えることです。

応募者の多い企業によってはパッと見た感じで内容が薄そうに見える、文字数の少ないものはやる気がないとして省かれてしまう可能性もあります。

だらだらと長いわかりにくいものも、選考から漏れてしまうでしょう。

きちんと自己分析したうえで、目安の文字数を参考にしっかり文章を組み立てていきましょう。

文字数指定があるとき

文字数制限があるケースでは、下限と上限が示されている場合上限のみが示されている場合の2つがあります。

気にすべきは上限の文字数です。

下限はそれ以下であれば条件を満たしていないので省かれてしまいます。

しかし下限を少し超えるくらいでは、先に述べたように空白が目立ってしまいます。

上限まで書くつもりで挑みましょう。

具体的には指定された文字数の、9割は埋めるとよいでしょう。

8割以上書けばよいともよくいわれますが、400文字指定だった場合8割であれば320文字で100文字近く少ないイメージなります。

9割書いても360字なので、あと1行は書けます。

また8割書けばよいと考えている人が多くいる中では、8割書いても印象としてはよいものにもなりません。

9割以上と考えておくほうがよいでしょう。

そこからもあと1行もう1行と、付け加えられる文章がないか最後まで考えましょう

また伝え方を変えるだけでわかりやすくもなり、文字数が増えることもあるので、違う表現の仕方模索していくのもおすすめです。

文字数指定がないとき

文字数の制限のないケースは、迷うかもしれません。

まず自分でおおよその文字数を設定するとよいでしょう。

それは書く欄のスペース具合から、推定して出してもよいものです。

またネットで検索をかけ、同じ質問に関する例文の文字数を参考にして決めてもよいでしょう。

極端に短いものは内容も薄くなるので、避けるべきです。

逆に長すぎるのも避けましょう。

文字数制限がないゆえに、表現や語彙にこだわることなく、そのままだらだら書いてしまう場合もあるので、気をつけましょう。

そうなると熱い想いがあってもわかりづらくなってしまい、きちんと言いたいことを伝えられない危険性があります。

また人事担当者も、数多くのエントリーシートを読んでいくものです。

だらだらと長いものは内容がずば抜けてよいものでない限りは、好印象をもたれない可能性があります。

わかりづらくならないよう、他社のエントリーシートであった字数制限を参考に、多くても2倍は超えないようにまとめていきましょう。

エントリーシートはWeb提出が多いものです。

しかし紙のシートの場合は、文字の大きさも読みやすさを考えて書くように心がけることが大事でしょう。

【ESの文字数】文字数別のエントリーシートのおすすめ構成

文字数も多くなれば多くなるほど、超えるのは難しくなります。

9割以上といわれると、かなり大変なことは間違いありません。

特に文章が得意でなければ、困ることも多いでしょう。

どうすれば文字数を超える内容が書けるのか、以下より具体例をあげて説明していきます。

エントリーシートでもっともよく問われる質問の1つである、「志望動機」を例に解説していきます。

盛り込みたい内容も、字数に応じてパターンを考えました。

ぜひとも参考にしてみてください。

志望動機に書くべき6つのポイント

書きはじめる前に、押さえておくべき6つのポイントをあげておきます。

以下の6つの内容について、盛り込んで完成させていきましょう。

指定の文字数によっては省くべき部分も出てくるので、確認しながら文章を完成させてください。

①将来成し遂げたいこと・目標

入社してかなえたい将来の夢や、キャリアを通じて成し遂げたいことを語りましょう。

②成し遂げたいと思うきっかけとなった経験

成し遂げたいと思うようになった、きっかけを語りましょう。

③具体的な経験の内容と経験から得られた学び

きっかけとなった経験の具体的な内容と、そこから得られたことを語りましょう。

何が仕事へのモチベーションとなっているのか、やる気をもって取り組めることは何かを示すのが理想的です。

④なぜその業界なのか

上記の目標を踏まえて自分が活躍するならこの業界でなければならない、もしくはこの業界が最適である理由を語りましょう。

⑤なぜその企業なのか

その中でもなぜこの企業を志望したのかを明確にしましょう。

⑥企業にどのように貢献したいのか・どういった仕事をしたいのか

締めとして企業の中で自分の目標を達成するだけでなく、ひいては企業のためになることアピールしましょう。

文字数別の志望動機のおすすめ構成

志望動機は、上記6つのポイントから組み立てていきます。

しかし文字数によってはすべてを盛り込むことが難しくなるでしょう。

そのため指定された文字数に合わせて、どの項目をピックアップするのか選ぶ必要があります。

以下からは文字数別に、おすすめの構成を解説していきます。

150字・300字・400字、600字それぞれの場合で考えていきます。

ぜひとも参考にして、自分なりの志望動機を書き上げてください。

150文字

150文字は思ったより短い文章になります。

かなり簡潔にまとめないといけません

ポイントを外してしまうと、人事担当者に響かない可能性も出ていきます。

上の項目で示すと、必要なポイントは①+④+⑥となります。

①に対して、まず簡潔に述べましょう。

それから書きはしなくても、そう考えるにいたったきっかけや経験(②③)もしっかりと準備をしておきましょう。

面接では深堀して聞かれます。

そのときに困らないようにしておきましょう。

⑥は短い文章でも削ってはいけません。

しっかり自分が必要な人材であることを、アピールできるようにしましょう。

300文字

300文字になると150文字の倍にもなるので、ある程度余裕が出ていきます。

しっかり志望の理由について熱い想いが記せる字数であるといえます。

上の項目で示すと①+②+④+⑥を中心に、まとめたいところです。

ほかの項目に費やす字数にもよるのですが、うまくまとめられるのなら⑤についても、できれば盛り込みたいところです。

しかしそのために④や⑥を、削ることはしないようにしましょう。

特に⑥はほかの応募者と差をつけるために、しっかりと書き記し存在感を示していきたい部分です。

400文字

400字となるとしっかりした内容を組み立てないと、文字数は不足してしまいます。

上の項目で示すと、①+②+④+⑤+⑥が必須になります。

その中で述べられるようなら、③についても簡単に触れるとよいでしょう。

しっかり述べられなくても、③に関してはこちらも必ず質問されるガクチカや自己PRといった、ほかの設問で述べる機会があります。

もし触れられなければ、そちらでしっかり書くようにしましょう。

600文字

600文字でと指定された場合は、かなりの文字数であることをまず理解しておきましょう。

しっかりとした内容の記述が求められているといえます。

そのため選考の初期段階というよりは、選考が進んでいく中でしっかりと、内容を確認される可能性が高いといえます。

①~⑥までしっかり組み立てて、手を抜くことなく完成させていきましょう。

内容としては、流れとして自然に最後の⑥会社に貢献できる人材であることのアピールにつながるよう、仕上げていくようにしましょう。

例文

最後に①②③④⑤⑥に従って、「志望動機」の例文を1つ組み立てていきます。

600文字の例文になります。

ほかの指定文字数の場合であっても、これを完全版としてぜひ一度書いてみてください。

①私が貴社を志望する動機は、大学で学んだITの知識を存分に活かし、新時代を支える新しいサービスの開発をしたいという強い思いがあ     
   るからです。

②今はコロナ禍と呼ばれ、自宅で過ごす時間が増えています。
 ストレスをためず快適に過ごす方法を考えたとき、ネットの無限の可能性に気がつきました。

③実際、快適に過ごせるよう活用していたのが、インターネットでした。
 映画や漫画も楽しめるうえに、1人の部屋で友だちとつながれたのも、IT技術のおかげです。
 私はストレスがたまる自粛生活の中で、前向きに物事をとらえ、興味をもって多くの新しいシステムを試していきました。

④充実した自粛生活を支えてきたのはIT技術であり、インターネットの将来性も強く感じます。
 この業界にはまだまだ未知の可能性があると感じており、ぜひその革新的な未来を担う一員になりたいと考えています。

⑤またその業界の中で、貴社はベンチャー事業に力を注いでおられるので、特に興味をもちました。
   大学でITの基礎的な知識を学び、自粛生活の中で新しい技術の可能性と自分に好奇心があることを自覚しました。
   私の目標をかなえられるのは貴社しかないと確信しています。

⑥私は自分のスキルを活かすだけでなく、常に前向きにさまざまなことに挑戦していきたいです。
 そして貴社においてその好奇心と行動力で、新しいサービス開発に向けての原動力になっていきたいと考えています。

ほかに気をつけることは普段の話し言葉を使わないこと誤字脱字がないようにすることです。

文字数・誤字脱字のチェックは、ソフトの機能を使えば簡単にできるので活用しましょう。

【ESの文字数】エントリーシートの文字数を削るコツ

エントリーシートは文字数以上に書き、内容を膨らませてから指定文字数まで削っていく作業をします。

はじめは文章がきれいかどうか、表現が稚拙か回りくどいかなどは気にせず、書きたい想いを連ねていくとよいでしょう。

そして最終的に文章をまとめていくうえで、表現の変更や無駄な言い回しをなくすなどして削っていきます。

削るとはどういったことをするのでしょうか。

以下より文字数を削るコツを解説をしていきます。

これ以上削れないと思っても、気がついていないこともあるので、困った場合は確認してみてください。

同じことを複数回書かない

まず気にすることは、文章内で同じことを何回も書いていないかを気にしてみてください。

たとえばやりがちなのが、冒頭で書いたことを再び結論で述べることです。

はじめに「~をして〇〇という目標を達成しました」と述べているとしましょう。

そこで結論部分に「結果〇〇という、目標を達成できました」書いてしまうと、同じことを繰り返していることになります。

文字数がもったいないだけでなく、文章としてくどいものになってしまうので避けておきたい表現です。

言い換えて主張を強めるのも手法としてありますが、文字数を気にする場合にはなるべくすっきりと一度きりにしておきましょう

書き終えたら必ず全体を読み返し、繰り返しの表現がないか確認しましょう。

文字数の無駄づかいするを言い回しはしない

あとは細かい表現を意識してみるのがおすすめです。

たとえば「目標を達成することができた」と、「目標を達成できた」はまったく同じ内容であり、表現の仕方も間違っていません。

字数を節約するのなら、なるべく短い表現を選ぶようにしましょう。

そのほか単語のレベルの細かい部分で、字数を余分に使っていないか見ておきましょう。

まずは接続詞です。

逆接の接続詞(しかし)は省略すると意味がわかりにくくなるため、必要な箇所には必要なものです。

見直すべきは順接のもの(だから、そして、したがって)となります。

これらはなくても意味が通じる場合もあるので、削ってみるとよいでしょう。

削ったほうが文章もすっきりして読みやすくなるケースが多いのです。

あとは指示語も気にしてみましょう。

「それ」「これ」に言い換えることでわかりやすくなるうえに、文章もすっきりします。

主語と述語のつながり方も、チェックしておきましょう。

主語と述語が遠すぎる文になっている場合は、一度見直すほうがよいでしょう。

まずは主語と述語がきちんと対応しているかどうかをチェックして、文字削減を試みてみます。

また前後の文で何度も同じ主語が出てきているなら、逆に一文にして文字数の節約をはかりましょう。

最後は語尾です。

こういう自分のことを書き記すときには、つい「思っています」や「思います」と書いてしまいがちです。

しかしそれはあまりに多用すると、自信がないような印象を与えてしまいます。

文章内では最低限に留め、断定の形に変更しましょう。

そうすることで文字数の節約にもなります。

【ESの文字数】エントリーシートがうまくまとまらないときは

エントリーシートは、自分の主張することを矛盾なく、わかりやすく相手に伝えるものでなくてはなりません。

しかし文字数の制限や慣れない文章の書き方には、はじめてであれば苦戦するのも当たり前です。

どうしてもうまくまとまらないときには、1人で悩まずに人に添削を頼むとよいでしょう。

自分では完璧だと思っていたものも、人から客観的な視点で見てもらうことで、自分ではわからなかった問題点がみつかるかもしれません。

大学の先輩や社会人のOBOGに頼る

添削をしてもらう場合には、誰に見てもらうのがよいでしょうか。

友だちでもよいかもしれませんが、やはりここはエントリーシートを書いた経験のある人に助けを借りるのがよいでしょう。

大学の先輩や社会人であるOB・OGに頼んでみましょう。

できるなら同じ業種を希望していた人、同じ業種ですでに働いている人がおすすめです。

実際に現場で必要な人材を理解している人なら、文章の表現についてだけでなく、内容に関しても指摘やアドバイスをもらえるかもしれません。

就活エージェントに相談する

先輩やOBが近くにいない場合や頼みにくい場合は、就活エージェントに相談をするとよいでしょう。

就活エージェントは、登録するとサービスが利用できます。

エントリーシートの添削のみならず、就職活動全般の相談に乗ってくれます。

就活エージェントは就活のプロであり、企業側の要望などにも明るいのです。

希望業種や志望企業に見合ったエントリーシートの書き方を、指導してもらえることが期待できます。

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まとめ

今回は就活の際に提出するエントリーシートについて、気になる文字数を中心に解説していきました。

文字数制限についてどれくらい埋めるべきなのかにはじまり、文字数を埋めるコツもご紹介しました。

さらにエントリーシート頻出質問である「志望動機」を例に、実際に書くためのポイントもご理解いただけたでしょう。

おすすめ構成や例文をぜひとも参考にしつつ、採用へ導くエントリーシートを完成させてください。

柴田貴司
監修者

明治大学院卒業後、就活メディア運営|自社メディア「就活市場」「Digmedia」「ベンチャー就活ナビ」などの運営を軸に、年間10万人の就活生の内定獲得をサポート

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