はじめに
昨今、大学生の間に企業の長期インターンに参加しようと考えている人も多くなっています。
長期インターンは就職活動に向けても有利に働くうえに、お金も稼げるので一石二鳥だといえるでしょう。
しかし、現在続けているアルバイトを辞めたくないという人もいるかもしれません。
ただ長期インターンに参加すると、インターンと大学の勉強だけで生活がいっぱいいっぱいになる印象を受けるかもしれません。
そこで出てくる疑問が「長期インターンとアルバイトの両立はできるのか」です。
結論からいうと、長期インターンとアルバイトは両立できます。
ただし参加するインターン次第では、両立が難しい場合もあります。
そこでこの記事では、アルバイトと両立しやすい長期インターンの特徴とその探し方を紹介していきましょう。
そもそも長期インターンとは?
そもそも長期インターンとはどんなものなのでしょうか。
またアルバイトとの具体的な違いはどこにあるのでしょうか。
長期インターンは、企業で社員と同じような業務を体験できるシステムです。
働いた分給料も出ます。
働いて給料をもらえるという点では、アルバイトと似ているように感じるかもしれません。
アルバイトには仕事をするうえで、担当できる業務に上限があります。
しかし長期インターンでは、社員と同じような業務に携われます。
そのため学生のうちから企業で働く経験や社会人として、大切なスキルを学べるのです。
学生のうちから積極的に社会経験をしたという観点から、就職活動をする際にも有利になるといえるでしょう。
長期インターンとアルバイトの掛け持ちはなぜ大変なのか
先ほど長期インターンとアルバイトの掛け持ちは、状況により可能であると説明しました。
しかし可能ではあるものの大変であることは確かです。
そもそも長期インターンとは別にアルバイトの掛け持ちをすれば、それだけ働く日が増えて休日が減ることは明らかだからです。
そのほかに、長期インターンとアルバイトの掛け持ちが大変である理由は、どこにあるのでしょうか。
以下より詳しく解説をしていきましょう。
シフトの調整が大変
長期インターンとアルバイトの掛け持ちで一番大変なのが、シフトの調整です。
長期インターンは、基本的に1週間のうちで出勤しなければならない日数や時間が決まっています。
またそれ以外にも長期インターンに参加すると、仕事の時間外でも上司から急な連絡などが来る可能性もあります。
アルバイトをしていたら、その電話への対応が遅れてしまうでしょう。
インターン生に電話をかけてくる時点で、急ぎの用事であることがほとんどです。
会社自体の業務を滞らせて、ときには迷惑をかけてしまうこともあります。
長期インターンはアルバイトとは違って社員同等の業務を担当するため、それなりの責任が生じるのです。
学校生活との両立が大変
長期インターンに参加するのは、大学生などの学生がほとんどでしょう。
その場合は必ず考慮しなければならないのが、学校生活との両立です。
まずアルバイトを掛け持ちする状況を想像してください。
アルバイトの掛け持ちだけでも、授業との両立が大変になることは明らかです。
自分が長期インターン・アルバイト、学業の3つのバランスをうまく取れるかどうかをきちんと考えるようにしましょう。
仮に学業をおろそかにしてしまい、卒業が遅れてしまえば、かえって就職活動に悪い影響が出ます。
学生の本業は学業であることを念頭に置いて、まずはストレートで卒業することを優先させましょう。
望んだスキルが得られない可能性もある
長期インターンに参加する人は、何らかの目的意識をもっている場合がほとんどです。
このときの目的意識とは「長期インターンを通して、このスキルを身につけたい」「長期インターンを通して、業界・社内の雰囲気を感じたい」などの前向きな意識です。
しかしアルバイトと掛け持ちをすると、必然的に長期インターンの出勤日数が減ります。
そのため長期インターンをする目的が達成できず、自分の思うように成長できない可能性があります。
自分の望むスキルが手に入らない場合、それはアルバイトとあまり大差がないといえるかもしれません。
長期インターンに対する熱量が中途半端になるならば、アルバイトとの掛け持ちを遠慮するのも1つの策です。
長期インターンとアルバイトの掛け持ちをする際の注意点
それでは実際に長期インターンとアルバイトの掛け持ちをすることになったとき、どんなことに注意すればよいのでしょうか。
忙しい生活スタイルが苦にならないという人でも、スケジュール管理以外に注意すべきポイントがあります。
ここでは長期インターンとアルバイトをうまく両立するうえで、代表的な注意すべきポイントを2つ紹介します。
これらのポイントに注意し、長期インターンに応募する前にきちんと計画を立てるようにしましょう。
自分がどのくらい働けるのかを把握する
まず自分が週にどのくらい働けるのか、もとい働きたいのかを考えましょう。
ここでのポイントは「物理的に働ける日数」ではありません。
「自分が働きたいと思える日数」を想像することです。
人間には働ける日数のキャパシティがあります。
そのキャパシティを超えてしまうと、身体的にも精神的にもつらくなってしまうかもしれません。
アルバイトが週に何日・長期インターンが週に何日かと、一週間ごとに具体的な活動日数を計算してみましょう。
扶養を外れないように気をつける
学生が給料をもらうとき、通称「103万円の壁」の問題が出ていきます。
これは一般的に学生や専業主婦が、世帯主の被扶養者であり続けるために、年収を103万円以下に抑える必要がある問題です。
仮に年収が103万円を超えてしまうと、世帯主の扶養から外れてしまい、種々の税金を支払う義務が生じます。
そうなると実際の手取りの収入が大幅に減ってしまうのです。
アルバイトと長期インターンを掛け持ちする際は、それらを合わせた年収が103万円を超えないように気をつけましょう。
アルバイトと掛け持ちができる長期インターンの特徴
長期インターンをアルバイトと並行して行いたい場合は、そのアルバイトと長期インターンの相性が大切です。
アルバイトと掛け持ちができる長期インターンとは、一体どのようなものなのでしょうか。
ここではアルバイトを続けつつも、それとのバランスよく参加できる長期インターンの特徴を3つ紹介します。
数ある長期インターンの中から、自分の生活スタイルに合うものを探すための指標にしてみてください。
シフトの融通が利く
長期インターンの勤務スケジュールにはアルバイトと同様、2種類あります。
それは固定シフト制と希望シフト制です。
固定シフト制はその名のとおり週に出勤する曜日が固定だったり、月で出勤する日にちがあらかじめ会社に指定されていたりします。
一方、希望シフト制はインターン生がシフトの希望を提出し、会社が柔軟にシフトを組んでくれるというものです。
アルバイトとの掛け持ちを考えている人は、希望シフト制の長期インターンへの応募をおすすめします。
事前に伝えておく
長期インターンに参加する際、選考が用意されている場合も多いです。
アルバイトを辞める意思がない場合は、その選考段階でその旨を面接官に伝えておきましょう。
しかしアルバイトを辞めないと伝えてしまうと、選考の結果に影響が及ぶかもしれないと心配する人も多いでしょう。
実際にアルバイトとの掛け持ちを、推奨しない企業があることも事実です。
ただそれが理由で落ちてしまうような会社は、仮に受かったとしても掛け持ちが厳しくなるため、気にする必要はありません。
リモートで働ける長期インターンを探す
昨今会社の業務をリモート化する企業も増加しています。
それに伴いインターンもリモートで実施するケースも増えているのです。
リモートワークの利点として、オフィスまで移動する時間を節約できることがあげられます。
このような環境はインターンへ時間を割くのが難しい、アルバイトと長期インターンを掛け持ちしている学生にとって非常にありがたいものです。
長期インターンの募集の段階で、リモートワークを推進している企業を選ぶのもよいでしょう。
アルバイトと掛け持ちできる長期インターンの探し方
前項でアルバイトと掛け持ちできる長期インターンの特徴を紹介しました。
具体的にそのような長期インターンを探すには、どうすればよいのでしょうか。
通常長期インターンを探すとき、気になる企業名で検索をする人が多いかもしれません。
しかしそのようにしらみつぶしに長期インターン先を探すのは、骨が折れる作業です。
そこで効率的な長期インターン先を探す方法を紹介します。
ナビサイトで条件検索をする
アルバイトと長期インターンを両立させるには、細かい条件が伴っていきます。
就職活動に関するナビサイトでは、そのような条件を指定して長期インターンを検索できるのです。
特に長期インターンをしたい業界が明確な場合は、ナビサイトを利用して条件検索をすると、希望のインターンが見つかりやすいでしょう。
中には特定の業界や会社の規模に特化したナビサイトもあるため、さまざまなサイトを使い分けるのがおすすめだといえます。
紹介サイトを利用する
自分に合った長期インターン先を見つけたい場合、紹介サイトを利用するのも1つの手です。
紹介サイトとは、長期インターンをしたい学生と企業をつなぐサイトのことです。
細かいアンケートや複数回の面談を通して自分に合った長期インターンを紹介してくれます。
そのアンケートや面談の際に「アルバイトと掛け持ちをしたい」という旨を、しっかりと伝えましょう。
そうすれば、アルバイトとの掛け持ちを前向きに捉えてくれる企業の情報を得られます。
就活市場インターン
世の中にインターンの紹介をするサイトは数多くあります。
「就職市場インターン」は、就活情報サイトが運営する「インターンシップ紹介サービス」です。
このサービスでは豊富な情報をもった担当者が、一対一で自分に合ったインターンを紹介してくれます。
60秒で終わる簡単な登録からスタートできることも、おすすめのポイントです。
どのインターンの紹介サイトを利用すべきか迷っている人は、ぜひ一度登録してみてはいかがでしょうか。
https://shukatsu-ichiba.com/internship
おわりに
アルバイトと長期インターンの掛け持ちは可能です。
しかし時間的にも精神的にも、大変なことは明らかです。
自分のキャパシティを超えないよう、しっかり調整しましょう。
また大学生は大学をきちんと卒業することが最優先だと考えましょう。
長期インターンはさまざまなスキルが身につくため、就職活動にも有利に働きます。
しかし学業をおろそかにして、留年などをすると元も子もありません。
学業をきちんと修められることが前提です。
アルバイトも長期インターンも、あくまで追加要素として考えましょう。
今やさまざまな媒体からインターンを申し込めます。
自分が最後まで続けられそうな条件のインターンを選びましょう。
明治大学院卒業後、就活メディア運営|自社メディア「就活市場」「Digmedia」「ベンチャー就活ナビ」などの運営を軸に、年間10万人の就活生の内定獲得をサポート